委員長 | 田中たけし君 |
副委員長 | 柳ヶ瀬裕文君 |
副委員長 | 長橋 桂一君 |
理事 | 山内れい子君 |
理事 | 鈴木 章浩君 |
理事 | 泉谷つよし君 |
きたしろ勝彦君 | |
矢島 千秋君 | |
尾崎 大介君 | |
樺山たかし君 | |
相川 博君 | |
鈴木貫太郎君 | |
馬場 裕子君 |
欠席委員 なし
出席説明員交通局 | 局長 | 金子正一郎君 |
次長 | 野澤 美博君 | |
総務部長 | 中村 靖君 | |
職員部長 | 宮川 昭君 | |
資産運用部長 | 廣瀬 秀樹君 | |
電車部長 | 室星 健君 | |
自動車部長 | 土岐 勝広君 | |
車両電気部長 | 広川 徳彦君 | |
建設工務部長 | 廣木 良司君 | |
企画担当部長 | 小泉 健君 | |
安全管理担当部長 | 波多野正裕君 | |
バス事業経営改善担当部長 | 岡本 恭広君 | |
技術調整担当部長 | 石井 明彦君 | |
技術管理担当部長 | 川合 康文君 | |
水道局 | 局長 | 尾崎 勝君 |
次長 | 森 祐二郎君 | |
総務部長 | 坂内 顕宏君 | |
職員部長 | 松宮 庸介君 | |
経理部長 | 猪熊 純子君 | |
サービス推進部長 | 高原 俊幸君 | |
浄水部長 | 吉田 永君 | |
給水部長 | 酒井 晃君 | |
建設部長 | 今井 茂樹君 | |
企画担当部長 | 松丸 俊之君 | |
設備担当部長 | 吉田 進君 | |
サービス企画担当部長 | 津国 保夫君 | |
担当部長 | 加藤 英典君 | |
多摩水道改革推進本部 | 本部長 | 増子 敦君 |
調整部長 | 松苗 昌宏君 | |
施設部長 | 佐々木史朗君 | |
技術調整担当部長 | 木村 康則君 | |
特命担当部長 | 田村 聡志君 | |
下水道局 | 局長 | 松田 二郎君 |
技監 | 小川 健一君 | |
総務部長 | 石原 清次君 | |
職員部長 | 小山 哲司君 | |
経理部長 | 須田 潔君 | |
計画調整部長 | 松浦 將行君 | |
施設管理部長 | 黒住 光浩君 | |
建設部長 | 高相 恒人君 | |
企画担当部長 | 熊谷 透君 | |
技術開発担当部長 | 東郷 展君 | |
施設管理担当部長 | 永野 実君 | |
担当部長 | 久野 清人君 | |
流域下水道本部 | 本部長 | 細野 友希君 |
管理部長 | 安藤 博君 | |
技術部長 | 渡辺志津男君 |
本日の会議に付した事件
交通局関係
報告事項
・東日本大震災への対応について(説明)
・契約の締結について(説明・質疑)
水道局関係
報告事項(説明)
・東日本大震災への対応について
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十三年度東京都水道事業会計補正予算(第一号)
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
報告事項(説明)
・東日本大震災への対応について
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・平成二十三年度東京都下水道事業会計補正予算(第一号)
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
請願の審査
(1)二三第二号 合流下水放流による旧中川水質汚濁に対する抜本的対策に関する請願
○田中委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
初めに、このたびの東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈りするため、黙祷をささげたいと思います。
ご起立を願います。
黙祷。
〔全員起立、黙祷〕
○田中委員長 黙祷を終わります。ご着席願います。
○田中委員長 次に、委員の所属変更について申し上げます。
議長から去る四月二十八日付をもって、小沢昌也議員が本委員会委員から総務委員会委員に所属変更になった旨の通知がありましたので、ご報告いたします。
○田中委員長 次に、議席について申し上げます。
議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたしたいと思います。ご了承願います。
○田中委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
議事課の担当書記の井上雅樹君です。
よろしくお願いいたします。
〔書記あいさつ〕
○田中委員長 次に、会期中の委員会日程について申し上げます。
先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせました。ご了承願います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局及び下水道局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、所管三局の報告事項の聴取、並びに下水道局関係の請願審査を行います。
なお、本日は、提出予定案件及び東日本大震災への対応についての報告事項につきましては、説明を聴取した後、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、契約の締結についての報告事項につきましては、説明を聴取した後、質疑終了まで行います。ご了承願います。
これより交通局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、金子交通局長より紹介があります。
○金子交通局長 平成二十三年四月一日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
技術管理担当部長の川合康文でございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○田中委員長 紹介は終わりました。
○田中委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
初めに、東日本大震災への対応について報告を聴取いたします。
○中村総務部長 それでは、交通局における東日本大震災への対応につきまして、お手元の資料1によりまして、ご報告申し上げます。
表紙をおめくりください。地震発生後の都営交通の運行状況等についてでございます。
まず、当日の運行状況についてでございますが、都営地下鉄は、地震発生により、全線で運行を中止いたしましたが、直ちに、地下鉄線内十六カ所に設置しております地震計の震度に応じた点検を行うとともに、鉄道各社や警察と調整、連携を図りながら、早期かつ円滑な運行再開に努めました。
その結果、都内の鉄道では最も早く、二十時四十分に大江戸線が全線で再開し、他の三線につきましても、二十二時までには運行を再開することができました。
なお、深夜になりましても多くの利用者がいたため、全線で翌朝まで終夜運行を行いました。
都電荒川線につきましては、十六時三十七分に運行を再開、時間を延長し、二十四時三十分まで運行いたしました。
日暮里・舎人ライナーにつきましては、設備の一部が損傷したため、運行再開は十三日の十四時になりました。
都営バスにつきましては、安全確認後、十六時から全路線で運行を再開し、終夜運行を行いました。
全車に搭載している無線を活用し、車内のお客様に鉄道の運行情報を伝えるなど、的確な案内に努めました。
二ページをお開き願います。都営交通の被害状況についてでございます。
まず、日暮里・舎人ライナーについてでございますが、先ほど、運行再開が十三日になったとご報告させていただきましたが、パンタグラフやホームドアが損傷するなどの被害を受けました。
都営地下鉄につきましては、運行に支障するような損傷はございませんでした。
なお、参考までに、仙台市営地下鉄の被害状況についてでございますが、トンネルなどの構造物の崩壊等はございませんでしたが、高架部の施設の一部が損傷を受けたと聞いております。
三ページをお開き願います。駅のエレベーターの運行障害についてでございますが、三田線日比谷駅のエレベーターが停止し、利用者を閉じ込めてしまう障害がございました。
次に、計画停電による影響でございますが、三月十四日から実施されました計画停電により、表にございますように、都電荒川線及び日暮里・舎人ライナーが一部運休いたしました。
四ページをお開き願います。被災地及び被災された方々に対します交通局の支援についてでございます。
被災地の支援といたしましては、五台保有しております観光バス車両により、三月十四日から四月二十六日までの間、宮城県の気仙沼市などに医療救護班を、また、三月二十五日には、仙台市交通局へ救援物資を輸送いたしました。
一方、都内に避難された方々に対しましては、建設局が実施いたしました上野動物園へのバスツアーの輸送を担当するとともに、被災地から避難されてきた児童生徒等に対しまして、通学に使用する定期券を無償で発行いたしました。
さらに、今後、被災した東北地方のバス事業者の要望に応じて、最大で六十二台の都営バス車両を譲渡する予定でございます。
五ページをお開き願います。交通局の現在の節電対策についてでございます。
表にございますように、平日の朝夕のラッシュ時を除き、通常時の八割程度で運行する節電ダイヤの実施や、車内の冷房温度を高く設定したり、駅構内の照明を部分的に消灯するといった取り組みを行っております。
なお、エスカレーターにつきましては、一部を停止させておりましたが、電力需給が比較的安定してきた先月の二十五日からは、原則、運転しております。
いずれにいたしましても、安全を最優先に利用者の利便性にも配慮しつつ、最大限の節電に努めるため、状況に応じて対応しております。
また、都営バスにつきましても、ターミナルを中心に、一部バス停留所の標識柱の照明を消灯しております。
六ページをお開き願います。夏期の節電対策についてでございます。
鉄道事業者につきましては、七月一日から九月二十二日までの平日を対象に、十二時から十五時までの間は、使用最大電力を、昨年度に比較して一五%削減するなどの制限が適用されます。
このため、都営地下鉄、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーにつきましては、表にございますように、利用者の利便性を可能な限り確保しながら、引き続き、節電の工夫を行ってまいります。
都営バスにつきましては、七月以降、規制の対象となる契約電力五百キロワット以上の施設に、深川自動車営業所及び自動車工場が該当するため、CNG充てん機の一台を停止するなど、節電努力に努めてまいります。
七ページをお開き願います。交通局の震災対策についてでございます。
まず、地震発生時の運行上の取り扱いについてでございますが、表にございますように、都営地下鉄、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーにつきましては、それぞれ震度に応じた取り扱いを定めております。
また、都営バスにつきましては、危険箇所を避け、道路の左側に寄せて停車させる取り扱いになっております。
次に、地下鉄施設の耐震対策についてでございますが、阪神・淡路大震災クラスの直下型地震にも耐えられるよう、高架部及び橋梁の橋脚や、ホームの中柱の補強等の耐震補強工事を完了しております。
八ページをお開き願います。各種防災設備についてでございますが、お客様の避難誘導に対応できるよう、モニターや放送装置等から成る防災監視盤を駅の事務室に設置しております。
さらに、大きな揺れが到達する前に、列車の乗務員に通知する早期地震警報システムのほか、バスの全車両には、本局及び営業所から一斉に連絡できるデジタルMCA無線を搭載しております。
訓練につきましては、地下鉄の異常時におけるお客様の避難誘導、救出救護、施設復旧等を内容とする異常時総合訓練や列車停止訓練などを実施しております。
さらに、駅周辺の事業者等で構成されます帰宅困難者対策協議会が実施する駅前滞留者対策訓練にも参加しております。
簡単でございますが、以上で報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○田中委員長 報告は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
○田中委員長 次に、契約の締結について報告を聴取いたします。
○廣瀬資産運用部長 お手元の資料2、契約締結報告書に基づきまして、平成二十三年一月一日から四月三十日までの間に契約を締結いたしました予定価格が九億円以上の製造請負契約一件及び二億円以上の動産の買入れ契約一件の計二件につきまして、ご報告申し上げます。
一ページをお開き願います。ご報告申し上げます契約二件の総括表でございます。
以下、順次、契約の概要について、ご説明申し上げます。
二ページをお開き願います。この契約は、電気設備管理システムほか製造でございます。
本件は、地下鉄四線の信号、通信及び駅防災設備等の電気設備を遠隔監視するためのシステムでございまして、昨年十一月にご報告いたしました電力管理システムほか製造等とともに総合指令を構築するものでございます。
契約の方法は指名競争入札、契約金額は十億二千九百万円、契約の相手方は三菱電機株式会社でございます。
入札経過につきましては、三ページに記載してございます。
四ページをお開き願います。この契約は、平成二十三年度第一次一般乗合自動車(ディーゼル)の買入れでございます。
本件は、一般乗合旅客輸送用として、大型ノンステップバス八十一両を買い入れるものでございます。
契約の方法は一般競争入札、契約金額は十六億二千七百四十三万円余、契約の相手方は三菱ふそうトラック・バス株式会社でございます。
入札経過につきましては、五ページに記載してございます。
簡単でございますが、以上でご報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○田中委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
以上で交通局関係を終わります。
○田中委員長 これより水道局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の交代がありましたので、尾崎水道局長より紹介があります。
○尾崎水道局長 平成二十三年四月一日付の人事異動によりまして、幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
担当部長の加藤英典でございます。多摩水道改革推進本部特命担当部長の田村聡志でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務課長の斉田典彦でございます。主計課長の坂井吉憲でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者あいさつ〕
○田中委員長 紹介は終わりました。
○田中委員長 次に、理事者から東日本大震災への対応について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○坂内総務部長 東日本大震災に係る当局の対応につきましてご報告申し上げます。
お手元に配布してございます資料1、東日本大震災への対応についてをごらんいただきたいと存じます。
初めに、1、都の水道施設の被害状況についてでございます。
(1)では浄水場、給水所における主な被害について記載してございます。上の表が区部について、下の表が多摩地区についてでございます。
被害の状況でございますが、浄水場で設備が一部破損するなど被害がございましたが、いずれも軽微なものであり、区部、多摩とも、浄水処理に大きな支障はございませんでした。
次に、(2)、管路につきましては、全部で四百五十件の被害がございました。配水管の被害の八割は附属設備におけるものであったなど、大きな被害は生じてございません。
二ページをごらんいただきたいと存じます。(3)では断水被害について記載してございます。地震の揺れによって一部の給水所の緊急遮断弁が作動し、このため稲城市と日野市で約四万二千件の断水が生じました。
(4)、庁舎等の被害でございますが、壁や窓ガラスがひび割れるなどいたしましたが、庁舎等の機能に支障はございませんでした。
(5)、施設の復旧に要する概算金額は約三億円となってございます。
次に、2、計画停電についてでございます。
東京電力株式会社は、三月十四日から計画停電を実施いたしました。当局でも影響を受け、多摩地区では、ポンプの運転停止による断水、濁水が発生いたしました。これらの地域では、配水系統の切りかえや自家発電設備の運転により、影響範囲を縮小するなどして対応いたしました。
東京電力の計画停電は、四月八日以降は実施されておりませんが、当局では、夏季の電力供給量不足に備え、施設運用における節電対策等を検討しております。
次に、3、放射能対応についてでございます。
初めに、(1)、水道水についてでございます。福島第一原子力発電所事故の影響の拡大に伴い、当局では、三月二十一日から放射性沃素を極力低減するために粉末活性炭の注入を強化いたしました。
三月二十二日からは、利根川、江戸川水系の金町浄水場、利根川、荒川水系の朝霞浄水場、多摩川水系の小作浄水場の三浄水場で放射能の測定を開始し、三月二十二日及び二十三日に、金町浄水場の浄水から、乳児の飲用に関する暫定的な指標値百ベクレルパーキログラムを超過する放射性沃素を検出いたしました。
このため、区部全域及び一部の多摩地域におきまして、乳児による水道水の摂取を控えていただくよう、都民の皆様にお願いいたしました。
その後、放射性沃素の数値は、三月二十四日には指標値を下回り、このお願いを解除いたしました。
四月十二日からは、利根川、荒川の原水と多摩川の原水を両方使用している東村山浄水場での放射能測定を開始いたしました。
現在、各浄水場の放射能は指標値百ベクレルパーキログラムを大きく下回っており、検出限界値未満の状態が続いております。
次に、(2)、浄水場発生土についてでございます。三月二十八日に採取しました金町浄水場の発生土を検査したところ、放射性物質を検出いたしました。このため、金町、朝霞、小作及び東村山の各浄水場において、おおむね二週間ごとに発生土の放射能を測定し公表しておりますが、放射能の値は当初に比べ減少傾向にございます。
四ページをお開きいただきたいと存じます。4、被災地・被災者への支援についてでございます。
当局では、応急給水支援と水路管路の復旧に当たる応急復旧支援を行っており、宮城県仙台市、福島県いわき市、茨城県稲敷市、千葉県浦安市へ職員と請負業者合わせて百六十七名、延べ千百五人を派遣いたしました。支援の詳細につきましては、四ページ、五ページに記載してございます。
六ページをごらんいただきたいと存じます。(3)、都内への避難者に対する支援でございます。五月三十日、東日本大震災による都内避難者の方に対して水道料金の減免措置を行うことを決定いたしました。この減免措置は、三月十一日以降、対象要件が発生した時期にさかのぼって適用するものでございます。
七ページには水道施設の被害状況、八ページには被災地での活動状況につきまして、写真でお示しをしてございます。ご参照いただきたいと存じます。
以上簡単でございますが、ご報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○田中委員長 報告は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
○田中委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。
○尾崎水道局長 第二回都議会定例会に提出を予定しております議案についてご説明申し上げます。
平成二十三年度東京都水道事業会計補正予算案でございます。
このたび、東京緊急対策二〇一一として公表されました電力危機突破のための東京都の緊急対策や、放射能の不安から都民や事業者を守る取り組み等におきまして、水道事業者として実施すべき事項に係る平成二十三年度予算の増額補正をお願い申し上げるものでございます。
その内容といたしましては、停電対策として非常用自家発電設備の整備工事等、放射能対策として放射能測定装置の導入等でございます。
詳細につきましては総務部長から説明いたします。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。
○坂内総務部長 第二回都議会定例会に提出を予定しております議案についてご説明申し上げます。
お手元の資料2は、平成二十三年度東京都水道事業会計補正予算案、同資料3は、同会計補正予算説明書でございます。
それでは、お手元の資料3により、平成二十三年度水道事業会計補正予算案の概要につきましてご説明を申し上げます。
一ページをお開きいただきたいと存じます。収益的収入及び支出でございます。
表の中ほどの補正予定額の欄をごらんいただきたいと存じます。
まず、収益的収入でございますが、新たに用地の処分を行うことにより、営業外収益では九億三千七百万円を、特別利益では七億九千八百万円をそれぞれ増額補正しております。
次に、収益的支出でございますが、営業費用では、浄水作業費の増額などにより十七億七千四百万円の増額補正を、営業外費用では、本補正に伴う消費税及び地方消費税の納付金の更正などにより八千四百万円の減額補正をしております。
二ページをお開きいただきたいと存じます。資本的収入及び支出でございます。
表の中ほどの補正予定額の欄をごらんいただきたいと存じます。
まず、資本的収入でございますが、一般会計出資金より三千五百万円、固定資産売却収入では、新たな用地の処分に伴い二億九千百万円を増額補正しております。
次に、資本的支出でございますが、建設改良費では、機械及び器具の取得費の増額などにより三億九千九百万円を増額補正しております。
収支の状況でございますが、ただいまご説明してまいりました収益的収支及び資本的収支について、それぞれの差し引きをお示ししてございます。
右側の計の欄をごらんいただきたいと存じます。
収益的収支につきましては三百八十四億五千七百万円となっております。資本的収支につきましては一千七十八億七千七百万円の不足となっております。
なお、この不足につきましては、損益勘定留保資金その他で補てんいたします。
三ページをお開きいただきたいと存じます。債務負担行為でございます。
表の中ほどの限度額の欄をごらんいただきたいと存じます。
水道建設改良事業では、設備工事等により四億四千万円を追加しております。水道施設補修事業、受託事業につきましては補正額を計上してございません。
以上、簡単でございますが、平成二十三年度東京都水道事業会計補正予算案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○田中委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
○田中委員長 次に、契約の締結について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○猪熊経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料4、契約締結報告書によりご報告申し上げます。
本日ご報告申し上げますものは、平成二十三年一月一日から平成二十三年四月三十日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約三件でございます。
一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約三件の総括表でございます。
以下、順次、契約の概要についてご説明申し上げます。
二ページをお開き願います。この契約は、大蔵給水所外二箇所電気設備等改良工事でございます。
工事の内容は、大蔵給水所に係る電気設備、監視制御設備等の経年劣化に伴い、改良工事を施行するものでございます。
契約の方法は一般競争入札、契約金額は十二億四千四百二十五万円、契約の相手方は株式会社日立製作所でございます。
入札経過につきましては三ページに、施工場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
五ページをお開き願います。この契約は、江東区北砂五丁目地先から同区南砂三丁目地先間配水本管(六〇〇ミリメートル)新設及び配水小管布設替工事でございます。
工事の内容は、送配水施設整備事業の一環として、江東区北砂五丁目十六番地先から同区南砂四丁目十三番地先間において、内径六〇〇ミリメートルの配水本管の新設工事を推進工法により施行するとともに、江東区南砂三丁目十三番地先から同区南砂三丁目十二番地先間において、内径一〇〇ミリメートルの配水小管の布設がえ工事を開削工法により施行するものでございます。
契約の方法は、技術力評価型総合評価方式による一般競争入札、契約金額は七億五千九十八万一千円、契約の相手方は大成建設株式会社でございます。
入札経過につきましては六ページに、施工場所の図面につきましては七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
八ページをお開き願います。この契約は、三郷浄水場高度浄水施設(二期)電気設備等設置工事でございます。
工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として築造する高度浄水施設(二期)内に、電気設備等の設置工事を施行するものでございます。
契約の方法は一般競争入札、契約金額は九億六千七百五万円、契約の相手方は株式会社日立製作所でございます。
入札経過につきましては九ページに、施工場所の図面につきましては一〇ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。
○田中委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
以上で水道局関係を終わります。
○田中委員長 これより下水道局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い幹部職員の交代がありましたので、松田下水道局長より紹介があります。
○松田下水道局長 本年四月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
施設管理担当部長の永野実でございます。特命担当部長の久野清人でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○田中委員長 紹介は終わりました。
○田中委員長 次に、理事者から東日本大震災への対応について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○松田下水道局長 下水道局におけます東日本大震災への対応についてご説明申し上げます。
下水道は、都民の生活に欠くことのできない重要なライフラインでありまして、これまでも震災対策に重点的に取り組んでまいりましたが、今回の大震災では、震源から五百キロ以上離れた東京でも、下水道管などに少なからず被害が発生をいたしました。発災直後から迅速に応急復旧の対応をしたことによりまして、お客様の下水道利用に支障を生じさせることはございませんでしたが、今回の震災を教訓に、さらなる震災対策の強化を進めてまいります。
次に、被災地への支援でございますが、大津波によって甚大な被害を受けた仙台市などに対しまして、当局が持つ技術や経験を生かし、迅速に支援をしてまいりました。引き続き宮城県に当局職員を長期派遣するなど、当局の持てる力を東北地方の復旧、復興に注力し、貢献してまいります。
最後に、下水汚泥等の放射能でございます。
汚泥処理を行っておりますすべての水再生センターとスラッジプラントの脱水汚泥や汚泥焼却灰につきまして詳細な測定を行っており、放射性セシウムなどを検出し、公表してきております。
当局では、以前から汚泥や汚泥焼却灰を保管あるいは搬出をする際に、厳重に管理をしているため、施設の外部に放射性物質を含む焼却灰などが飛散していることはございません。
なお、当局としては、今後とも正しい情報を正確に伝えるため、例えば、明日、報道機関の方々を対象にいたしまして現地見学会を行いますが、こういった取り組みを一層強めてまいります。
案件の詳細につきましては、引き続き総務部長から説明をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
○石原総務部長 それでは、お手元の資料1によりまして、東日本大震災による下水道施設の被害状況や計画停電への対応及び被災地への支援などの当局の取り組みについてご報告申し上げます。
資料1の表紙をおめくりいただきたいと存じます。
初めに、1、都の下水道施設の被害状況でございますが、表にございますとおり、下水道管では、十二キロメートルで液状化による土砂の詰まりやひび割れなどの損傷が発生をいたしております。
また、下水処理施設や再生水送水施設においても、施設、設備にごらんのとおりの被害が生じましたが、いずれの被害につきましても、応急復旧等の迅速な対応により、お客様の下水道の使用や処理機能への影響はございませんでした。
なお、本復旧のための費用は約四十億円と見込んでおります。
次に、計画停電への対応でございますが、電力需給逼迫に伴いまして、三河島水再生センター等九施設で計画停電が実施されましたが、非常用発電機による電力確保や下水道管内に汚水を貯留するなどの運転管理の工夫などによりまして、お客様の下水道の使用や処理機能への影響は生じませんでした。
二ページをごらんいただきたいと存じます。被災地への支援でございます。
下水道局では、東京下水道が有する技術力や組織力を全面的に生かして、被災地の下水道施設の復旧支援に迅速かつ積極的に取り組むという考え方のもと、大都市間で締結しております災害時相互応援に関する協定や、社団法人日本下水道協会が示している下水道事業における災害時支援に関するルールなどの仕組みに基づきまして、被災した自治体の支援をしてまいりました。
具体的には、その下のこれまでの取り組みにございますとおり、仙台市では、発災翌日の三月十二日から局職員を派遣いたしまして、二十七日までの期間中、延べ二百四十六人により下水道管やマンホールの被害状況調査を行いました。
宮城県につきましては、下水道施設の復旧に多大な人員と期間が必要とされておりますため、中長期的に技術職員を派遣しております。五月中旬から十二月末まで、土木職二人が災害査定業務を、また、七月から平成二十四年三月末までは、機械職、電気職各一人が処理場の設計、施工管理業務を支援いたします。
千葉県の浦安市及び香取市におきましては、液状化などにより閉塞、損傷した下水道管について、監理団体である東京都下水道サービス株式会社や協力団体である下水道メンテナンス協同組合と連携をいたしまして、下水道管内を清掃し機能回復を図るとともに、テレビカメラ調査を実施いたしております。
特に、三ページの上段にございます香取市でございますが、発災から一カ月が経過しておりまして、詰まった土砂が固まるなど困難な作業が伴いましたが、局、監理団体、協力団体が緊密に連携協力し合い、早期に作業を完了することができました。
続きまして、4、下水処理における放射能等でございます。
当初、当局職員が放流水や汚泥焼却灰につきまして、全ベータ放射能をモニタリングしてまいりましたが、五月十二日に、国が福島県内の下水処理副次産物の当面の取扱いに関する考え方についてを公表したことを受けまして、汚泥処理を行っているすべての水再生センターとスラッジプラントの脱水汚泥や汚泥焼却灰につきまして、詳細な測定を専門業者に依頼をいたしました。
その結果、脱水汚泥では一キログラム当たり四十六から三千百五十ベクレル、汚泥焼却灰では四百三十六から五万五千ベクレルの放射性セシウムを検出しております。あわせて、施設周辺における空間放射線量については、一時間当たり〇・〇八から〇・一四マイクロシーベルトを検出しております。
汚泥焼却灰につきましては、従来、セメント原料等への資源化を進めてまいりましたが、現在、資源化事業への搬出を見合わせております。区部では、汚泥焼却灰を密閉して運搬し、セメントをまぜ飛散防止措置後、中央防波堤外側埋立処分場に埋め立て、多摩地域では、汚泥焼却灰を密閉し、センター内に仮置きしております。
放射性物質を含む汚泥焼却灰などの処理処分の取扱基準や資源化に当たっての明確な安全基準が定められておりませんため、六月六日に国に対し、早急に基準を示すよう緊急要望を提出したところでございます。
四ページをごらんいただきたいと存じます。下水道料金の減免についてでございます。
東日本大震災による避難者の方で、東京都二十三区内に避難し居住している方、及び避難者の方が同居している世帯を対象に、一月当たり八立方メートル以下の汚水排出量に係る料金を減免いたします。適用期間は、下水道の使用を開始した日の属する月分から平成二十三年九月三十日まででございます。
報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○田中委員長 報告は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 なければ、資料要求はなしと確認をさせていただきます。
○田中委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。
○松田下水道局長 平成二十三年第二回定例会に提出を予定しております下水道局関係の案件の概要につきましてご説明申し上げます。
審議をお願いいたします案件は、平成二十三年度下水道事業会計補正予算案でございます。
本件は、五月二十七日に都が策定した東京緊急対策二〇一一の実施に必要な経費について、予算措置を講ずるものでございます。
下水道局では、これまでも経営計画に基づきまして、施設の再構築に合わせて耐震性の向上を図るとともに、避難所などからの排水を受け入れる下水道管の耐震化、緊急輸送道路などにおけるマンホールの浮上抑制対策など、震災対策を計画的に推進してまいりました。
これらの取り組みに加えまして、東日本大震災の教訓を踏まえて策定した東京緊急対策二〇一一に基づきまして、下水道施設における耐震化、津波、高潮対策、液状化対策などにつきまして、既定計画の前倒しのほか、新たな対策にも積極的に取り組み、震災対策をさらに進めるため、今回、予算の増額補正をお願い申し上げるものでございます。
補正の内容は、下水道建設改良事業につきまして、事業費を二十三億一千六百万円増額するものでございます。
案件の詳細につきましては、引き続き総務部長から説明をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
○石原総務部長 お手元の資料2、平成二十三年度下水道事業会計補正予算(第一号)の概要につきまして、説明書によりましてご説明を申し上げますので、恐れ入りますが、お手元の資料3をごらんいただきたいと存じます。
説明書の一番最後のページになりますが、二ページ目に参考資料として、東京緊急対策二〇一一における下水道事業の主な取り組みをお示ししております。恐れ入りますが、まず、そちらの方からごらんいただきたいと存じます。
東京緊急対策二〇一一における下水道事業の主な取り組みでございますが、区分の首都東京の総合力を活用した被災者、被災地支援といたしましては、先ほどご報告いたしましたように、被災地の下水道施設の復旧に向けた職員の派遣や、都内避難者に対する下水道料金の減免などを行ってまいります。
次の区分の電力危機突破のための東京都の緊急対策といたしましては、電力ピーク時における設備の運転制限などの運転の工夫による節電や、NaS電池、非常用発電設備の活用、設置、太陽光発電設備の設置による電力の確保などの対策を図ってまいります。
次の区分の、東京を高度な防災都市へと生まれ変わらせるための取り組みといたしましては、震災時におけるライフライン機能の確保を図る施設の耐震化の促進といたしまして、避難所などのトイレ機能の確保を図るため、避難所などからの排水を受け入れる下水道管とマンホール接続部における耐震化を、既定計画を前倒しして実施していくほか、幹線等の耐震化にも取り組んでまいります。
また、設備の耐震化として、断水時でも運転可能な無注水形ポンプの導入を促進するなどの対策を図ってまいります。さらに、水再生センターやポンプ所の耐震化も推進してまいります。
下水道施設における地震、津波、高潮対策といたしましては、関係局が連携し、学識経験者などから成る委員会を設置いたしまして、巨大地震や大規模台風の発生に備えた技術的検証を行い、その結果を今後の対策に反映し、水再生センターやポンプ所の耐水化を進めてまいります。
また、インフラ施設等における液状化対策といたしましては、緊急輸送道路や避難所などへのアクセス道路の交通機能を確保するために、マンホールの浮上抑制対策を推進するなど、下水道管の液状化対策を拡充してまいります。
東日本大震災により被災した施設、設備の補修、改修といたしましては、先ほどご報告いたしました当局施設の被害について、その本格復旧を図ってまいります。
震災時におけるライフライン機能の確保を図る施策の検討といたしましては、汚水や汚泥の水再生センター間のネットワーク化など、災害時のバックアップ機能の強化に取り組んでまいります。
以上の東京緊急対策二〇一一における下水道事業の取り組みのうち、下水道管とマンホール接続部における耐震化の前倒しを初めとする施設の耐震化や液状化対策、水再生センター間のネットワーク化など、防災力のさらなる強化に必要な事業費につきまして、今回予算の増額補正をお願い申し上げるものでございます。
恐れ入りますが、前のページ、一ページをお開きいただきます。補正予算の事項別内訳をお示ししております。
資料の上段、下水道事業資本的収入が補正事業の財源でございます。企業債二十億五千九百万円、一般会計出資金一千百万円、国庫補助金二億三千九百万円を見込んでおります。
なお、資本的収入が資本的支出に対して不足する額七百万円は、損益勘定留保資金等で補てんする予定でございます。
資料の下段、下水道事業資本的支出、下水道建設改良費の欄、二十三億一千六百万円が補正事業費の額でございます。その内訳でございますが、下水道建設費を十四億八千六百万円、下水道改良費を八億三千万円、それぞれ増額するものでございます。
以上をもちまして、平成二十三年度下水道事業会計補正予算(第一号)の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○田中委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
○田中委員長 次に、契約の締結について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○須田経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
恐れ入りますが、お手元の資料4、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
今回ご報告申し上げますのは、平成二十三年一月一日から平成二十三年四月三十日までの間に締結した予定価格九億円以上の工事請負契約十四件でございます。
恐れ入りますが一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
まず、区部の下水道工事でございます。土木工事のうち幹線工事といたしまして、江東幹線立坑設置工事、契約金額七億一千三百余万円、一件でございます。この工事は、江東区の一部の雨水を収容する江東幹線を施行するものでございます。
枝線工事といたしまして、練馬区豊玉上二丁目、豊玉中一丁目付近枝線工事十三億二千三百余万円、一件でございます。この工事は、練馬区豊玉地区の雨水を収容するため施行するものでございます。
処理場工事といたしましては、芝浦水再生センター中央系水処理施設覆蓋建設その二工事外三件で、合計五十九億四千余万円でございます。このうち芝浦水再生センター中央系水処理施設覆蓋建設その二工事は、同センター中央系水処理施設の新第二沈殿池上部に覆蓋を築造するものでございます。
砂町水再生センター砂系ポンプ棟雨水放流渠吐口建設その二工事は、同センター砂系ポンプ棟の雨水及び処理水の放流先を変更するため、放流渠及びはけ口工事を施行するものでございます。
みやぎ水再生センター雨水ポンプ棟建設その三−一工事は、流入地域における浸水対策のため、同センター内に雨水ポンプ棟を建設するものでございます。
東尾久浄化センター主ポンプ棟建設その六工事は、荒川区東尾久地区等の浸水対策のため、同センター内に導水渠及び調圧水槽を築造するものでございます。
ポンプ所工事といたしましては、吾嬬ポンプ所施設再構築その二工事外二件で、合計五十一億一千七百余万円でございます。このうち吾嬬ポンプ所施設再構築その二工事及び業平橋ポンプ所施設再構築その二工事は、墨田区の雨水量の増加及び施設の老朽化に対応するため、合流ポンプ所である吾嬬ポンプ所及び業平橋ポンプ所を、雨水ポンプ所として再構築するため施行するものでございます。
王子第二ポンプ所建設工事は、合流改善を目的として、同ポンプ所に雨水貯留池を築造するものでございます。
以上、土木工事九件の契約金額の合計は百三十億九千五百余万円でございます。
次に、建築工事のうち処理場工事といたしましては、芝浦水再生センター中央系水処理施設覆蓋建設工事三十億三千九百余万円、一件でございます。この工事は、同センター中央系水処理施設の雨天時汚水調整池上部に覆蓋を築造するものでございます。
ポンプ所工事といたしましては、三河島水再生センター第二浅草系ポンプ室建設その十工事十三億三千八百余万円、一件でございます。この工事は、同センター内に第二浅草幹線の汚水をくみ上げるポンプ室を築造するものでございます。
以上、建築工事二件の契約金額の合計は四十三億七千七百余万円でございます。
次に、設備工事といたしまして、東部汚泥処理プラント汚泥炭化設備その二工事外一件で、合計九十二億二百余万円でございます。このうち東部汚泥処理プラント汚泥炭化設備その二工事は、下水汚泥の資源化を促進するとともに、温室効果ガスの削減による地球温暖化防止に貢献するため、同プラント内に汚泥炭化炉一基及びその附帯設備を築造するものでございます。
葛西水再生センター汚泥焼却設備その九工事は、汚泥処理施設を集約化するため、同センター内に汚泥焼却炉及びその附帯設備を施行するものでございます。
以上、区部下水道工事の合計は十三件で、契約金額の合計は二百六十六億七千五百余万円でございます。
続きまして、流域下水道工事でございます。
設備工事といたしまして、北多摩一号水再生センター・南多摩水再生センター間連絡管電気設備工事、契約金額十三億五千三百余万円、一件でございます。この工事は、両センター間に設置する連絡管を用いて、汚水、汚泥及び再生水の送水を行うために、別途施行中のポンプ設備及びその他附帯設備等の運転に必要な電気設備を施行するものでございます。
以上、十四件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、二百八十億二千八百余万円でございます。右側のページにそれぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
なお、十四件の契約方法は、一般競争入札によるものが十二件、随意契約によるものが二件でございます。
随意契約により契約いたしましたのは、芝浦水再生センター中央系水処理施設覆蓋建設その二工事及び東部汚泥処理プラント汚泥炭化設備その二工事でございます。前者は、芝浦水再生センターの第一期再構築事業において、雨天時貯留池の上部に建設する合築ビルの工事と工程調整等を綿密に行い、一体的な整備を完了させる必要があることから、また、後者は、東部スラッジプラント汚泥炭化事業基本協定に基づき、それぞれ随意契約により契約したものでございます。
また、砂町水再生センター砂系ポンプ棟雨水放流渠吐口建設その二工事につきましては、技術力評価型総合評価方式を適用し、価格点及び技術点の合計で評価値を算出した上で、低入札価格調査の結果を踏まえ、落札者を決定したものでございます。
三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
以上、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○田中委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
○田中委員長 次に、請願の審査を行います。
二三第二号、合流下水放流による旧中川水質汚濁に対する抜本的対策に関する請願を議題といたします。
理事者の説明を求めます。
○松浦計画調整部長 請願二三第二号につきましてご説明申し上げます。
お手元の資料5、請願・陳情審査説明表をお開き願います。
この請願は、江戸川区にお住まいの高野祐子様から提出されたものでございます。
請願の要旨は、雨天時に汚水まじりの下水を未処理のまま旧中川に放流することに対して、抜本的対策を講じていただきたいという内容でございます。
この請願に関する現在の状況でございますが、旧中川については、経営計画二〇一〇において、合流式下水道の改善を重点的に進めていく水域として選定し、対策を実施しております。
旧中川に、雨水を放流するポンプ所は四カ所あり、このうち吾嬬第二ポンプ所と小松川ポンプ所につきましては、降雨初期の汚れた雨水を貯留するため、合わせて二万八千立方メートルの雨水貯留池を整備し、供用を開始しております。
吾嬬ポンプ所については、現在、雨水貯留池を併設したポンプ所として再構築工事を進めているところでございます。
大島ポンプ所については、放流先を閉鎖的な水域である旧中川から荒川へ切りかえることとしており、雨水貯留池を併設した新たなポンプ所を小松川地区に建設中でございます。
また、雨水はけ口からごみやオイルボールなどの流出を抑制する対策として、オイルフェンスの設置やポンプ所におけるスクリーンの目幅縮小を実施しております。
これらの対策により、旧中川のさらなる水質改善に努めているところでございます。
説明は以上でございます。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
○田中委員長 説明は終わりました。
本件について発言を願います。
○柳ヶ瀬委員 旧中川に関する請願について何点かお伺いしていきたいと思います。
旧中川は、中川を荒川放水路が縦断したために、江戸川区西側に一部残された川だと聞いております。この旧中川が、いわゆる閉じ込められた川となったのは、昭和五十三年十二月ごろというふうに聞いておりますけれども、雨天時に、この旧中川に放流しているポンプ所、これは三つあるわけですけれども、このポンプ所はいつごろつくられたのか、まずは事実を確認させてください。
○松浦計画調整部長 旧中川に雨水を放流しているポンプ所は四カ所あり、そのうち運用中は現在三カ所で、小松川ポンプ所は昭和三十七年、大島ポンプ所は昭和三十九年、吾嬬第二ポンプ所は平成元年に、それぞれ供用を開始してございます。
なお、吾嬬ポンプ所は、昭和十六年に供用を開始し、旧中川に雨水を放流しておりましたが、現在、施設の再構築を行っているところであり、その運用を休止しております。
○柳ヶ瀬委員 もともとは流れのあった川に、雨天時には容量を超えた水が放流されていたわけですけれども、昭和五十三年十二月以降は、閉じ込められた川に放流されているということになります。
例えば、水の流れを毎秒一メートルとすると、全長六・七キロメートルのこの旧中川を流れ切るには、普通であれば二時間あれば十分ですけれども、現在では、この請願の中にもあるように、水が入れかわるのに三・五日を要しているという現状だということです。
しかもこの川は、下流から上流に水が流れているという非常に不思議な構造になっているということがございます。ほとんど流れない川ということは、これ、川というよりは、ほとんど池の状態である。そこに雨天時には容量を超えた水、汚物を含む水が放流されているわけですけれども、汚水だけならまだ希釈されて薄くなるということもありますが、固形物である汚物は沈殿していくことになると思います。
こうした事態を踏まえて、下水道局も、合流改善対策を講じていると説明をいただきました。吾嬬ポンプ所の再構築、小松川第二ポンプ所の建設、雨水貯留池を設置していると、さまざまな対策を講じているということなんですけれども、この請願の中では、抜本的に対策を講じていただきたいというふうにあります。
そこでお伺いしますけれども、この旧中川の合流改善対策によって、効果としては、どれほどのものが期待されるのか、どの程度のものを効果として出していこうとお考えなのか、この点についてお伺いします。
○松浦計画調整部長 これまで、吾嬬第二ポンプ所と小松川ポンプ所に、雨水貯留池を整備することで、旧中川への放流量を五割程度削減し、また、水の汚れをあらわす指標でありますBOD負荷量についても六割程度削減し、既に旧中川の水質改善に寄与してきております。
さらに、再構築中の吾嬬ポンプ所内に雨水貯留池を整備するほか、大島ポンプ所の放流先を切りかえるため、小松川地区に新たなポンプ所を整備することで、旧中川への放流量をさらに七割程度削減でき、BOD負荷量についても九割程度削減できると試算しております。
○柳ヶ瀬委員 放流量を七割削減、BODの負荷量を約九割削減ということで、ぜひこの目標のとおりになるように、この対策が一日も早く完了することを望みますが、それでも絶対量としては、依然汚水の放流が続くことになります。しかも、これまでに沈殿してきた汚物は、今なお川底に堆積をしているものであります。
そこで、適切な時期には、この川底の汚泥をしゅんせつする必要があるのではないかと考えます。これは多分、建設局の仕事ということになると思いますが、ぜひ下水道局からも働きかけを要望したいと思います。
また、小松川第二ポンプ所の放流先は荒川になるということですけれども、旧中川の現状を考えるならば、現在の合流改善対策の後には、吾嬬ポンプ所、吾嬬第二ポンプ所、小松川ポンプ所の放流先も荒川に切りかえるよう検討すべきだというふうに考えます。
目の前に、この荒川があるわけですね。その大きな川があるというのに、何も池に汚水を放流することはないのではないかということです。ぜひ次期計画には盛り込まれるように要望したいと思います。
ただ、荒川に放流先を変えるといっても、一方で、国土交通省は、東京湾水環境再生計画を掲げて水環境の改善に取り組んでいます。
そこで、このような雨天時の河川等の水質汚濁の改善のために、下水道局は積極的に取り組みを進めるべきというふうに考えますけれども、見解をお伺いします。
○松浦計画調整部長 下水道局は、都民、お客様が、水と親しむことができる快適な水辺空間を創出するため、合流式下水道の機能を強化する取り組みや、赤潮の発生要因となる窒素や燐を削減する高度処理を積極的に推進しているところでございます。
このうち、合流式下水道の改善対策として、降雨初期の特に汚れた雨水を河川に放流させないで水再生センターに送水する下水道幹線や、雨水貯留池を整備するとともに、ごみやオイルボールなどの流出抑制対策をこれまで実施してきております。
また、昨年策定した経営計画二〇一〇において、旧中川を含めた十四水域を対象に、合流式下水道の改善を重点的に取り組むこととし、降雨初期の特に汚れた雨水を一時的にためる貯留池などの整備を推進しているところでございます。
現在、雨水貯留池については、既に区部全体で八十三万立方メートルが稼働しており、平成二十四年度末までに、さらに十九万立方メートルを整備する予定でございます。引き続き、河川や東京湾などの水質改善のため、合流式下水道の改善対策に積極的に取り組んでまいります。
○柳ヶ瀬委員 ありがとうございました。荒川の件、ぜひご検討いただければというふうに思います。今後も、この合流式下水道の改善、積極的に進めていただくよう要望いたしまして、質問を終わります。
○田中委員長 ほかに発言がなければお諮りいたします。
本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○田中委員長 異議なしと認めます。よって、請願二三第二号は趣旨採択と決定いたしました。
以上で請願の審査を終わります。
以上で下水道局関係を終わります。
なお、本日審査いたしました請願につきましては、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後二時八分散会
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