公営企業委員会速記録第七号

平成十九年六月七日(木曜日)
第十委員会室
   午後一時四分開議
 出席委員 十四名
委員長花輪ともふみ君
副委員長吉原  修君
副委員長松村 友昭君
理事串田 克巳君
理事野上 純子君
理事岡崎 幸夫君
福士 敬子君
そなえ邦彦君
崎山 知尚君
野上ゆきえ君
吉倉 正美君
大西さとる君
樺山たかし君
宮崎  章君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長島田 健一君
次長金子正一郎君
総務部長高橋 都彦君
職員部長柴田 健次君
資産運用部長佐藤  守君
電車部長高根  信君
自動車部長斎藤  信君
車両電気部長室木 鉄朗君
建設工務部長鈴木  進君
参事鈴木 尚志君
参事兒島 弘明君
参事松下 義典君
参事中島  保君
参事橿尾 恒次君
水道局局長東岡 創示君
技監尾崎  勝君
総務部長鈴木 孝三君
職員部長小山  隆君
経理部長山本 憲一君
サービス推進部長内海 正彰君
浄水部長長岡 敏和君
給水部長増子  敦君
建設部長原薗 一矢君
企画担当部長鈴木 慶一君
設備担当部長吉田  進君
参事広瀬 敏弘君
多摩水道改革推進本部本部長滝沢 優憲君
調整部長大平 晃司君
施設部長今井 茂樹君
参事佐竹 哲夫君
下水道局局長前田 正博君
次長今里伸一郎君
総務部長野口  孝君
職員部長阿部 義博君
経理部長佐藤 仁貞君
計画調整部長小川 健一君
技術開発担当部長高橋 良文君
施設管理部長桜井 義紀君
施設管理担当部長星川 敏充君
建設部長黒住 光浩君
流域下水道本部本部長中村 益美君
管理部長梶原  明君
技術部長宇田川孝之君

本日の会議に付した事件
 交通局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・東京都日暮里・舎人ライナー条例
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
陳情の審査
(1)一九第六号 都営地下鉄及び都電における転落事故の防止及び対策の実施に関する陳情
(2)一九第一〇号 都営地下鉄馬込修理工場跡地の大田区への公園用地としての売却・譲渡に関する陳情
 水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・現在の水源状況について
・契約の締結について
 下水道局関係
第二回定例会提出予定案件について(説明)
・地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問について
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について

○花輪委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせをしましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局及び下水道局関係の第二回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、所管三局の報告事項の聴取及び交通局関係の陳情の審査を行います。
 なお、定例会提出予定案件につきましては、本日は、説明を聴取した後、資料要求をすることにとどめ、質疑は付託後の委員会で行い、報告事項につきましては、説明聴取の後、質疑終了まで行います。ご了承願います。
 それでは、これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、交通局長及び幹部職員に交代がありましたので、交通局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
 島田健一君をご紹介いたします。

○島田交通局長 交通局長の島田健一でございます。
 花輪委員長を初め各委員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りまして、微力ではございますが、これまで以上にお客様に信頼、支持され、ともに歩む都営交通を目指してまいる所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、四月一日付及び六月一日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 まず、資産運用部長の佐藤守でございます。電車部長の高根信でございます。自動車部長の斎藤信でございます。安全管理担当参事の兒島弘明でございます。バス事業経営改善担当参事の松下義典でございます。技術管理担当参事の橿尾恒次でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務課長の新美大作でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○花輪委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○花輪委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○島田交通局長 平成十九年第二回東京都議会定例会に提出を予定しております条例案につきましてご説明いたします。
 お手元の公営企業委員会資料目録の資料1をごらんください。東京都日暮里・舎人ライナー条例(案)についてでございます。
 本条例の制定趣旨は、平成十九年度末に開業を予定しております日暮里・舎人ライナーにつきまして、旅客運送に関して必要な事項を定めるものであり、今回新たに制定するものでございます。
 詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高橋総務部長 それでは、東京都日暮里・舎人ライナー条例案につきましてご説明申し上げます。
 資料1の一ページから四ページまでにつきましては、条例案の全文をお示ししてございます。
 次の五ページの概要に基づき、ご説明いたします。
 条例案の主な内容は、東京都が日暮里・舎人ライナーを運営すること、路線の起点及び終点を定めること、具体的には、日暮里から見沼代親水公園までを営業区間とすること並びに運賃及び乗車券に関することなどでございます。
 日暮里・舎人ライナーの運賃は、距離に応じまして百六十円から三百二十円までとなっており、その内訳は、二キロメートルまでが百六十円、その後、順に、四キロメートルまでが二百二十円、七キロメートルまでが二百七十円、十キロメートルまでが三百二十円でございます。この運賃は、経営の安定化や競合路線との競争性等を勘案して設定したものでございます。
 なお、初乗り運賃の百六十円につきましては、短い区間の利用を掘り起こすため、極力運賃を抑えたところでございます。これは、同様のいわゆる新交通システムであります「ゆりかもめ」や多摩都市モノレールと比較しても適正な水準となっております。
 今後の予定でございますが、都議会におきまして条例案のご審議をいただき、条例制定がなされた後、運賃の認可申請と東京都地下鉄建設株式会社が所有している軌道事業の特許の譲渡許可申請を国土交通省へ提出することとなります。その後、譲渡の許可、運賃の認可を得る予定でございます。
 当局といたしましては、日暮里・舎人ライナーの開業に向けて、局を挙げて万全を期して取り組んでまいる所存でございます。
 以上、簡単ではございますが、本定例会に提出を予定しております条例案の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○花輪委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○花輪委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○佐藤資産運用部長 それでは、資料2、契約締結報告書に基づきまして、平成十九年一月一日から平成十九年四月三十日までの間に契約締結をしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約二件及び予定価格が一件二億円以上の動産の買い入れ契約二件につきましてご報告申し上げます。
 まず、一ページ目をごらんいただきたいと存じます。ご報告をします計四件の契約を一覧にしました総括表でございます。
 以下、順次、契約の概要につきましてご説明申し上げます。
 二ページ目をお開き願います。この契約は、浅草線新橋・大門間環状第二号線他交差部建設工事(その二)でございます。
 工事の内容は、東京都建設局が整備する東京都市計画道路環状第二号線のうち、浅草線と交差するトンネル区間の土木工事を受託施工するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十八億七千五百八十四万六千円、契約の相手方は清水・青木あすなろ・さとうベネック建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三ページに記載してございますので、参照していただきたいと存じます。
 次に、四ページをお開き願います。この契約は、三田線御成門・内幸町間環状第二号線他交差部建設工事でございます。
 工事の内容は、さきに説明したものと同様の、工事を三田線との交差部で行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十六億二千七百五十万円、契約の相手方は錢高・大日本・アイサワ建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては五ページに、以上の二件の工事箇所の図面につきましては六ページに記載してございますので、参照していただきたいと存じます。
 続きまして、七ページをお開き願います。この契約は、ICカード精算装置の購入でございます。
 内容は、バス、都電の日々の乗車データ等をICカードを介しましてパスモセンターと送受信するための装置を二十七台購入するものでございます。
 契約の方法は、当局の仕様を満たす装置を販売している者が一者のみであることから、随意契約としました。
 契約金額は三億七千二百九十六万円、契約の相手方はサクサ株式会社でございます。
 また、八ページにはICカード精算処理の仕組みを記載してございますので、参照していただきたいと存じます。
 最後になりますが、九ページをごらん願いたいと存じます。この契約は、平成十九年度一般乗合自動車(ディーゼル)の購入でございます。
 内容は、一般乗合自動車の更新のため、都区内用九十六両、青梅支所用六両、計百二両を購入するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札で、契約金額は二十一億四千二百九十四万五千円で、一両当たりの税込み価格は、都区内用二千百万円、青梅支所用二千百十五万七千五百円でございます。
 契約の相手方は東京日野自動車株式会社でございます。
 入札経過につきましては一〇ページに記載してございますので、参照していただきたいと存じます。
 簡単ではございますが、これで報告を終了させていただきます。

○花輪委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○花輪委員長 次に、陳情の審査を行います。
 一九第六号、都営地下鉄及び都電における転落事故の防止及び対策の実施に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○中島参事 陳情一九第六号に関しましてご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料3をごらんいただきたいと存じます。
 この陳情は、新宿区の東京視力障害者の生活と権利を守る会代表の鈴木彰さんから提出されたものでございます。
 陳情の要旨は、都営地下鉄及び都電に関し、ホームからの転落事故防止対策として次の三点を実現していただきたいというものでございます。
 一点目は、都営地下鉄全線に可動式ホームさくを設置して線路への転落を防止すること、とりわけ、ワンマン運転の大江戸線において早急に実施していただきたいということでございます。
 二点目は、可動式ホームさくのない浅草線、新宿線での転落事故防止及び事故発生時の人命救出のための駅員を配置していただきたいということでございます。
 三点目は、都電の停留場における線路への転落事故を防ぐ対策を講じていただきたいということでございます。
 まず、一点目の都営地下鉄全線に可動式ホームさくを設置することにつきましては、本年二月に策定した東京都交通局経営計画新チャレンジ二〇〇七に基づき、大江戸線などを対象に、輸送面、技術面の課題や投資規模など諸課題への対応も含め、総合的な検討を進めております。
 次に、二点目の浅草線、新宿線における駅員配置でございますが、浅草線を初め都営地下鉄では、駅ごとに改札口や乗降客数等を勘案して、異常時対応も含め、必要な人員を配置するなど適切に対応しております。
 次に、三点目の都電の停留場における転落事故防止対策でございますが、都電荒川線の停留場につきましては、これまでも、バリアフリー対策として車いす対応のスロープの整備やホーム上の点状ブロックの設置などを行ってまいりましたが、さらに現在、車両とホームの段差を解消する工事を実施中で、本年度中に終了する予定となっております。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○花輪委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○岡崎委員 私は、バリアフリーの考え方、さらに、時々朝夕の通勤ラッシュ時などにおいて、他の鉄道事業者において、転落事故などがあっておくれるだとかいうことが日常茶飯事になっておりますけれども、ぜひともいわゆる可動式ホームさく等を早急に設置しながら、バリアフリーがどんどん進み、また、交通がより一層円滑になるということを期待しているわけでありますので、できれば趣旨採択かなというふうに考えております。
 以上です。

○松村委員 第一回定例会の当委員会でも、既に二月二十七日に質疑し、我が党、日本共産党からも、繰り返しこれまでにも、都民の要望、特に視覚障害者関係団体からの強いそういう要請を受けて、駅のホームドア、可動さくの設置を求めてきました。一定では一定の前進があったというふうにも思います。
 その後も、私、新聞報道で、四月二十九日午後二時ごろ、これは大阪ですけれども、JRの環状線駅で目が不自由な夫婦がホームから転落して、夫は右腕を切断されて重体、妻も骨折など三カ月の重傷ということで、これは翌日の、各紙が載せておりましたけれども、今手元に朝日新聞を持っておりますけれども、非常に私もショックを、大阪のことであっても受けました。
 この事故も、島状というか、この報道記事によりますと、向かい側のホームに色の同じ内回り電車が停車していたそうなんです。そしてもう一方に入ってきたのに転落したんですけれども、当然、自分たちは、乗る電車に、勘違いしてというか乗ろうとして、逆の、つまりホームの、とまっていたわけですけれども、入ってくる方向に乗ろうとして落ちて、入ってきた電車とのこういう重大な事故が起きたということです。これは本当に、本人の不注意とか、避けられるという問題ではないというふうに思うんですね。
 今までホーム転落防止対策については、その重要性については認識していますと再三交通局、答えているんですけれども、都営地下鉄の安全性向上の一つの課題として、他にも安全性確保のいろいろな課題がある、一定でもそういう−−その一つとして、その重要性を認識して、今後新たな三カ年の経営計画の中で初めて計画事業化したという答弁ですけれども、これからの総合的な検討と。まだそういう段階なのかなというふうに思います。
 引き続きこういう陳情が関係者、東京視力障害者の生活と権利を守る会の方々から出されてきて、私は一刻もこれにこたえていただきたいというふうに思うんですけれども、どうも−−いろいろありますよ。今までもさんざん、財政問題や技術問題とか、その課題というものをお聞きしてきましたけれども、私は、ホームゲート、可動さくを設置することが緊急性の重要課題だということの認識において、いま一つ交通局としてはどうなのかなという思いが強くしています。
 そこで改めて、視覚障害者の立場に立ってみて、可動さくがどういう役割を持つのか、認識を伺っておきたいというふうに思います。

○中島参事 認識のお問い合わせでございますけれども、交通局といたしましては、お客様の安全・安心の確保は最優先で取り組むべきものと認識をしてございます。このような観点から、これまでも、ホームへの点状ブロックの設置や車両連結部のすき間への転落を防止するゴム製の板、いわゆる転落防止用ほろの設置など、視覚障害者の方々にも有効な対策を講じてきたところでございます。

○松村委員 私、この陳情を出された東京視力障害者の生活と権利を守る会、通称東視協という団体から、これまでの視覚障害者の駅ホームの重傷事故の資料を改めていただいて、本当に大変なというか、思いをしております。
 これは調べたのが九四年の十一月の事故に始まっておりますけれども、この間、転落死亡が十五件、接触死亡が二件、踏切死亡が三件、転落重傷が十四件も視覚障害者関係だけでも起きている。これは五月の産経新聞にも社会面で大きく取り上げられて、この陳情の理由にも書かれておりますけれども、産経新聞によりますと、この団体が六年に行った調査では、視覚障害者の二人に一人がホームから転落した経験があり、全く目の見えない人だと三人に二人に上回るほどだということで、本当に視覚障害者の方からの、欄干のない橋、危険に満ちた駅ホームという記事を、警鐘乱打というか、全体としてもなかなか−−全国的には、全国の駅数のまだ五%に満たないというような記事が載っておりました。
 私も改めて視覚障害者の方から、目の見えない障害者にとっては、安心して歩けるかどうかで歩き方が全然違うというんですね。例えば、三田線の春日駅は可動さくがあるんですよね。ところが、ここを利用する障害者の方は、一歩大江戸線の方に乗りかえると可動さくがない。どういう心境かというと、本当に落ちる心配があって安心して歩けない、慎重にも慎重の上行くという、私は、本当にこの神経というか、大変な思いだというふうに思うんですね。
 それで、例えば点字ブロックがあっても、点字ブロックは安心だというけれども、そこを歩いていく、ちょっと障害で柱とかにぶつかれば、途端に方向感覚がわからなくて、どちらに向かって歩いているか判断がつかないというんですよね。しかし、例えば、島状じゃなくて一方に壁があれば、壁を伝わって行く方向がわかって安全だとわかるから、スムーズに移動というか歩けると。
 しかし、先ほどの例のように、島状の駅はそういう勘違いが起きています。勘違いというか、本当にそういう状態が背中合わせで同居している。でも、可動さくがあった場合には、確実にそこに沿って、例えば右に可動さくがあれば、そこを伝わって自分がどっちの方向に行っているのか、どういう電車に乗るのかとかいう判断がつくわけですよね。だから一般の、一般というか目の見える人は、ホームを見ると、線路を見たら、そこに壁ができるというんですよ。だから安全というか、でも視覚障害者は壁ができないというか、でもホームドアがあれば、またそっち側に伝わっていける壁があれば、そこで安全というか、自分としても自覚できて、そういう事故に遭うということを防げるという点では−−本当に、欄干のない橋というのは、私そうだと思うんですよ。点字ブロックがあっても、どちらに向かっているかわからない。だから、一歩間違えば、さっきいったような事故にも遭うということなんだというふうに思うんですね。
 私は、都民一般の安全・安心、それが最優先使命だといいますけれども、絶えずそういう命の危険にさらされている視覚障害者の立場にもっと立って、緊急課題としての受けとめ方というのが何としても欲しいというふうに思うので、視覚障害者の立場に立ったそういう思いがあるのかどうか、その認識について伺ったんですけれども、もう一度ぜひ、そういう視覚障害者の、今の私の質問というか、そういう立場に本当に毎日毎日置かれているということからの重要性についての認識、重要性についてどのように思われるんでしょうか。

○中島参事 先ほどもお答えしましたように、お客様の安全・安心の確保は最優先で取り組むべきものと認識しております。また、ホームからの転落防止策につきましても、重要な課題であるというふうに、一定の方でご答弁申し上げましたけれども、そういう観点から総合的な検討を進めていくということにしております。

○松村委員 都民一般の安全−−安全はいろいろあります。それは、大事故も起きておりますし、最優先課題ですけれども、今私は、この陳情に即して、そういう視覚障害者の立場から見て、可動さく、ホームゲートがどういう役割を果たすのかということの答弁を求めたんですけれども、残念ながらないので、ぜひそういう声を真摯に受けとめて、いろいろ財政状況だとか、いろいろ技術面だとか、今後の検討課題もあることは十分承知しております、私は、そういう意味で、早急に実施することを求める、この願意の妥当性というか、一刻も早く採択して、そういう安全な駅をつくっていただきたいというふうに思うんですけれども。
 そこでもう一つ、二点目としては、こういう緊急事態を本当にいつまでも放置しておくのかということで、前進があったのは、今度の経営三カ年計画の中の計画事業に入れたと前回局長からも答弁がありました。経営三カ年計画の中の計画事業に初めて入れたという点では、この三カ年のうちにどこまで具体化されるんですか。そして、この前提となったのは「十年後の東京」で、都内すべての駅に東京都としてホームドア、可動さくの設置をあるべき姿として、東京都みずからその先頭に立つという決意が「十年後の東京」で述べられているというふうに思うんですね。そうした場合、もう十年といってもすぐだというふうに思うんですよ。事実、この交通局の三カ年計画でも計画事業として入れたわけですから、もう少し具体的な段取りといいますか、見通しというか、三カ年でどこまでやるのか、その後の課題としてどうなのかということを明らかにしていただきたいというふうに思います。

○中島参事 転落事故防止対策につきましては、経営計画に書いてありますとおり、大江戸線などを対象に、輸送面、技術面の課題や投資規模など諸課題への対応も含め、総合的に検討しているところでございますけれども、その検討には時間を要するものというふうに考えております。検討には時間を要すると考えておりますけれども、「十年後の東京」も視野に入れまして、今後とも総合的な検討を進めてまいります。

○松村委員 これまでにもいろいろ経緯があるんですよね。それで検討されてきているんです。その都度、例えば財政的にもどこが、大江戸線については可能だ、技術的にもほかの、浅草線やほかに比べれば設置は可能なんだ、ただ、いろいろ今の、最初に設置したシステムからいくといろいろ検討する状況があるとか、かなり具体的に今まで答弁あるんですね。
 この前のあれでも、経営計画には入れたけれども、既に検討はしているんだ、検討はしてきているということなんですよね。そうすると、これから始めるんじゃなくて、既に検討してきた上に立って、私が聞いているのは、この三カ年でどこまでというか、どういう形にしていくのか。少なくとも、そこで検討を終えるとか判断するとか、もう少し具体的な答弁にならないんでしょうか。

○中島参事 先ほど申し上げましたように、検討には時間を要するというふうに考えてございます。委員会でもいろいろと申し上げましたように、課題は多岐にわたるものがございますので、それらを含めて総合的に検討するには時間を要するというふうに考えております。

○松村委員 その繰り返しになって済みませんけれども、だからこそ私は、早く議会としても−−知事のそういう公約でもあります。これは大江戸線にとどまらず、東京のすべての駅にホームゲートの設置を東京都としても目指して都民の安全にこたえるということですから、そのためには東京都みずからの事業主体である交通局がその先陣を切って、早く見通しを持ちながら積極的なイニシアチブを発揮していくためにも−−時間を要する、時間を要するだけではどんどん時間がたってしまいます。そういう点では、ぜひ委員長、この陳情を採択して、議会側としてもそういう努力を促しておきたいというふうに思うんです。
 一項はそうなんですけれども、二項、三項については簡単にしますけれども、今の資料3の説明でも、浅草線を初め都営地下鉄で、駅ごとに必要な人員を配置するのは適切に対応しているということですよね。これと今陳情の二項の人命救出のための駅員を配置することということについてもうちょっと具体的に−−すべての駅には配置できない、適切にというのは、だから私は、いろいろな事故の関係があれば、この視覚障害者団体が出している、そういう人命救出のための駅員を配置することということは、願意を局の立場としても満たしていくんじゃないかというふうに思うんですけれども、この陳情の趣旨と今局の方の考え方とどこにそごがあって、どういうことなんですか、すべてはできない、でも可能な限りやるというのか、もう少し具体的にお答えいただきたい。

○高根電車部長 駅におきます人員の配置でございますけれども、都営地下鉄といたしましては、駅ごとに乗降客数あるいは改札口等を勘案いたしながら、安全を配慮し、人員を配置しているところでございます。
 具体的には、朝夕のラッシュ時におきましては、すべての駅において駅員にホームの監視をさせ、お客様の安全を確保するとともに、乗降客の多い駅や、曲線ホームで見通しがきかない駅、あるいは終点駅などにおいては、日中の時間帯においてもホーム監視を行っているところでございます。
 また、ホームに駅員がいない時間にありましても、駅務室に設置してございますホーム監視カメラで監視を行い、異常時には列車緊急停止スイッチを操作し、列車を緊急停止させることなどによりまして安全対策を講じているところでございます。

○松村委員 そうでしたら、本当にこの陳情の要望に即して、事故発生時の人命救出のための駅員の配置という点で努力していただくためにも、私はこの願意は趣旨採択でもしていただければというふうに思います。しなければいけないというふうに思います。
 それから、三項めの都電荒川線の停留場についても、これも説明では、種々やって取り組んでいる、転落事故を防ぐためにいろいろ措置をとっているんだということのようですけれども、私も、都電荒川線で転落された方が大けがして入院されて、その後、そこの改善を求めた経緯もありますけれども、いろいろ点検してみて、ここにも、転落というか、それこそ都電ですから可動さくじゃないですよね、そういうフェンスというか手すりとか、そういうことの設置をこの陳情の願意は求めているというふうにも思うんですけれども、この点についてはどうなんですか。一部やれるところはやるという、そういう今まで私は局の回答というか考え方もあったやに受けとめておりますけれども、どうなんでしょうか、局としては。

○鈴木建設工務部長 先ほどお話のございましたとおり、都電荒川線の停留場につきましては、これまでもバリアフリー対策として、車いす対応のスロープの整備、手すりの整備あるいはホーム上の点状ブロックの設置、それから、現在、車両とホームの段差解消などの対策を行ってきております。
 お話しのフェンスというお話でございますが、荒川線の停留場は大変ホーム幅が狭く、車いすのご利用やお客様の乗降に支障となるおそれがあるため、ご要望のさくの設置については考えてございません。

○松村委員 これも一律ではないというふうに思うんですね。事実、そういう転落されて大けがされたという方が視覚障害者でありまして、そういう危険のあるところ、しかも、つけられるところが可能なところはきちっと対策とる。
 今お答えがあったのは、バリアフリー、それは必要だというふうに思うんです。でも、視覚障害者にとって、都電でも、転落で万が一本当に大きな事故が起きる、そういう危険性と同居しているんですよね、そういう点にこたえてもらいたいという点では、ぜひこの陳情の願意も採択して、できる対策を交通局に私は求めたいというふうに思っております。
 以上です。

○福士委員 それでは私は、松村副委員長から質問も出ましたし、今までもホームのさくについてはいろいろ質問も出ておりますので、意見だけ述べさせていただきます。
 この陳情に関して、一番目の項目ですが、ホームさく設置を早急にということで、これは人の命にかかわる問題でありますし、できるだけ努力をするということで行っていくべきだというふうに思います。
 それから、二番目の浅草線、新宿線における人命救出のための人員配置については、適正に対応しているということでございますけれども、そういう意味でいえば、既に局としても必要性を認めているというわけで、常に事故をなくす努力はそれ以上にもやっていくべきだろうというふうに思います。
 そして、三つ目の都電においてのホームとの段差解消ということも、これも危険防止ということで行っておられる意味もあるんだと思いますけれども、これが済んだ段階で、安全に対してどの程度の効果があるのか、これはそれなりに確認をしつつ、それだけでは済まない、あるいはさらなる対応が必要だということであれば、そのことを考えていくべきだし、努力はすべきだというふうに思います。
 いずれにいたしましても、人が亡くなってからでは遅いわけで、お金も大変、何とかも大変、それから、方策としてもそんなにスムーズにいくものじゃないというお話が今までもたくさん出ておりましたけれども、それなりに知恵を出し合いながら努力はしていただきたいというふうに思います。その意味で、この三つの項目に関して、私はすべて趣旨採択をしたいというふうに思っております。
 以上です。

○花輪委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、継続審査とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一九第六号は継続審査といたします。

○花輪委員長 次に、一九第一〇号、都営地下鉄馬込修理工場跡地の大田区への公園用地としての売却・譲渡に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○佐藤資産運用部長 陳情一九第一〇号につきましてご説明をさせていただきます。
 お手元の資料4をごらんいただきたいと存じます。
 この陳情は、東京都大田区の都営地下鉄西馬込修理工場跡地を自然公園にする会代表、岩谷鷹道さんから提出されたものでございます。
 陳情の要旨ですけれども、交通局用地であります馬込車両工場跡地を大田区に公園用地として売却、譲渡していただきたい、それから、目下進行中の解体作業は工場建屋にとどめ、事務棟の解体中止を願いたいというものでございます。
 まず、場所でございますが、この資料の中に馬込車両工場跡地付近案内図を添付してございますので、ごらん願います。
 同地は、国道一号、第二京浜と新幹線が交差する付近の大田区西馬込一丁目五番にございますが、工場機能は既に平成十六年六月に、国道一号を挟んだ南側の南馬込六丁目にございます馬込車両検修場に移転してございます。
 それから、平成十六年、十七年度には土壌汚染調査を実施しまして、建物につきましては、空き家として放置することは防犯上危険なため、十八年十月から解体工事に着手をしまして、十九年三月には更地となってございます。
 引き続き今年度につきましては、弗素等の土壌処理、基礎撤去などの整備工事をする予定でございます。
 陳情のございました跡地を大田区に公園用地として売却、譲渡してほしいという点についてでございますが、区の方からはこれまでのところ、工場跡地を公園化するとの計画も、取得の意向も示されてございません。
 次に、解体作業につきましては工場建屋にとどめ、事務棟は解体中止を願いたいという陳情でございますが、先ほど申したとおり、もう既に建物につきましては解体済みでございます。
 説明は以上でございます。ご審議をよろしくお願い申し上げます。

○花輪委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○岡崎委員 先ほどは座ったまま発言をいたしまして、失礼いたしました。おわびを申し上げます。
 本件の示された土地というのは、実は、近くには馬込文士村という、川端康成さんや室生犀星さん、あるいは三島由紀夫さんなんかも住んだ地域があるし、文化と芸術の薫りのするまちの周辺でもあると同時に、昔懐かしいというか、田園風景の面影も少し残っているところであります。馬込の半白キュウリといってかつては有名だったキュウリの漬物を継承するような方々だとか、東京でも有数のすばらしいシクラメンを生産しているところでありますけれども、残念ながら大きな公園がございません。ここは傾斜地であって、水路敷も中にはありますし、ぜひともそういう意味でいえば、文化と芸術と自然の薫りのするまちとして発展していってもらいたいと願うところであります。
 しかしながら、相手のあることでありますから−−ここは大田区の中でも多少議論があるやに聞いておりますけれども、こういうことも含めて、都としては、交通局としてはそういうような意向が示された場合には速やかに対応できるようなご準備をお願いしたいと思いますが、これは相手のあることでありますから、きょうのところは継続ということでしようがないと思っております。
 以上であります。

○松村委員 私も現場に行って見てきたんですけれども、第二京浜の国道一号沿いだからさぞ環境的にも大変かなと思ったんですけれども、住宅地で、非常にいいところでした。二・一ヘクタールという広大な跡地の本当に有効的な近隣住民の要望に沿った活用というのを、本当に私も感じたんです。
 そこで、ちょっと伺いたいんですけれども、二項は、既にもう事務所棟は解体して、ありませんでしたから、到底この陳情の願意には沿えないわけですけれども、ここで、大田区からは工場跡地の取得の意向も示されていない、公園化する計画も示されていないという今の説明ですけれども、ちょっと私、地元も含めていろいろ聞いたところによると、交通局が売る意向を示さないっていうか、売らないから買えないというような受け取り方もあるんですよね。
 そういう点では、今、大田区と調整ということですけれども、大田区がそれ相応に、それ相応にといってはおかしいんですけれども取得を願ったら、交通局としては売却の意向というのはあるんでしょうか。

○佐藤資産運用部長 先生の方から今、区の方からこの土地の売却というふうなことが提案されたときにどうかということですが、局としては有効活用ということを第一に考えておりますので、もしも土地を適正に評価して、そういった適正な価格のもとに区の方から購入したいということになれば、今後の協議ですけれども、十分協議してまいりたいというふうに思っております。

○松村委員 大田の区長さんも松原新区長さんとなって、松原さんもかつて住民の意向に沿ったいい活用をということを望んでおりましたし、今後、どういうふうに大田区の方では結論出すか、差し出がましいことはいえませんし、区議会の方にも同じような陳情が出されていて一斉地方選挙で継続されたまま審議未了になっているというので、やはり新たな検討課題だというふうに思います。
 ただ、あれは区境ですよね。大田区全体としての利用という点ではなかなか難しい面もあるかもしれませんけれども、しかし、いずれにしても、今いった東京都全体で見れば(「区境じゃないよ、ど真ん中だよ」と呼ぶ者あり)違うんですか、ど真ん中。失礼しました。今のは取り消します。
 いずれにしても貴重な二・一ヘクタール、本当にやはり都内の土地でありますから、都立公園というのは、今、十ヘクタール以上の基準があるから、まずはこれを一般会計で買い取ってもらって公園というふうにはなかなか基準からいってもいかないかと思いますけれども、区などとも相談して、とりあえずはそういう緑地とか公園的なものにきちっと活用して、その後いろんな住民要望とか区の考え方に沿って進めていくことも十分考えられると思います。
 交通局の経営は当然、私ども最重要視して、その立場を尊重しながらも、私は、何か目黒区のようなああいう開発ということは、先行まちづくりですか、この土地には全くふさわしくないし、賛成できないので、この陳情の趣旨をやはり趣旨採択して生かしていけたらという意見を述べて、終わります。
 以上です。

○福士委員 私も、これに関しての一部、事務所棟を解体しないことというのは、もう既に解体されているということでございますので、この件についてはちょっと願意に沿いがたいというか、話として成り立たないというふうに思います。
 ただ、土地の利用については、大田区との話し合い次第の部分もありますし、都として売却を押しつけるわけにはいかないとは思いますけれども、区との調整をきちんとやっていただくこと、それから地域住民に対しての説明責任というのはやっぱりあるのかなと思いますので、その辺は十分に大田区さんともどもやっていただくことを要望しておきたいというふうに思います。
 以上です。

○花輪委員長 ほかに発言がなければ、お諮りをいたします。
 本件は、継続審査とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一九第一〇号は継続審査といたします。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で交通局関係を終わります。

○花輪委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、水道局長及び幹部職員に交代がありましたので、水道局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
 水道局長に就任いたしました東岡創示君をご紹介いたします。

○東岡水道局長 水道局長の東岡創示でございます。
 委員長初め委員の皆様方には、日ごろから当局事業につきましてご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 現在、水道局では、安全でおいしい水を安定して効率的に供給すること、また、地球温暖化対策など企業としての社会的責任を果たせるよう、全力を挙げて水道事業の運営に取り組んでおります。当局に課せられた使命達成のため、局一丸となって職責を果たしてまいる所存でございます。
 委員長初め委員の皆様方には、引き続き一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 技監の尾崎勝でございます。サービス推進部長の内海正彰でございます。浄水部長の長岡敏和でございます。建設部長の原薗一矢でございます。設備担当部長の吉田進でございます。参事、サービス企画担当の広瀬敏弘でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の大平晃司でございます。多摩水道改革推進本部参事、技術調整担当の佐竹哲夫でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○花輪委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○花輪委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、現在の水源状況についての報告を聴取いたします。

○鈴木企画担当部長 それでは、現在の水源状況につきまして、お手元にお配りした資料1に基づきご説明申し上げます。
 一ページをごらんいただきたいと存じます。
 まず、利根川水系の上流八ダムの貯水量でございますが、六月五日朝九時現在、約三億三千六百万立方メートル、貯水率にして約七三%で、平年の四億七百万立方メートルに対して約八割となっております。
 なお、今年は例年に比べまして早い消雪となっているため、今後まとまった雨が降らなければ、利根川上流ダム群への多くの流入は期待できない状況となっております。
 次に、荒川水系では、貯水量が約四千九百万立方メートル、貯水率七四%と平年並みの状況となっております。
 また、多摩川水系につきましては、約一億六千七百万立方メートル、貯水率七七%と平年並みの貯水状況となっております。
 参考といたしまして、二ページ以降にことしの貯水量の推移を、過去の実績と比較して水系ごとに示してございます。二ページ目が利根川水系、三ページが荒川水系、四ページが多摩川水系となっております。少し太目の黒の実線がことしの貯水量の推移でございます。後ほどご参照くださいますようお願いいたします。
 恐れ入りますが、また一ページに戻っていただきたいと思います。続きまして、今後の給水見通しでございます。
 気象庁発表の一カ月予報によりますと、関東甲信地方の降水量は、少ないが三〇%、平年並みが四〇%、多いが三〇%の確率と予測され、三カ月予報では、六月が平年並み、七月が少ない、八月が少ないとされております。
 また、国土交通省によりますと、利根川上流八ダムの貯水量は、同日の貯水量としては平成四年以降過去最低となっております。今後の降雨状況によっては、利根川沿川の取水量確保のため、ダムの貯水量をさらに多く使わなければならない状況になると予想されております。
 なお、本日午前中に渇水対策連絡協議会幹事会の分科会が開催され、その中では、今後、梅雨どきの降雨が少なければ、平年より一カ月以上早い六月中旬にも三億立方メートルを下回ることが予想される厳しい状況との報告がされております。
 水道局といたしましては、今後の降雨状況によっては夏場の給水が厳しくなることが予想されますことから、引き続き、水源状況や気象状況などを慎重に見守りながら、きめ細かな水運用を実施して多摩川水系の貯水量の確保に努め、安定給水を確保していく所存でございます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○花輪委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。

○花輪委員長 次に、契約の締結について報告を聴取いたします。

○山本経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料2によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成十九年一月一日から平成十九年四月三十日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約七件でございます。
 一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約七件の総括表でございます。
 以下、順次、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場取水施設築造工事でございます。
 工事の内容は、二カ所に分散している第二、第三沈砂池及び第三、第四取水ポンプ所をそれぞれ統合し、浄水効率がよく、運転、維持管理が容易な施設を建設する事業の一環として、取水施設の築造を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は四十二億五千二百五十万円、契約の相手方は佐藤・大本・大日本建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三ページに、施工場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。この契約は、金町浄水場取水施設ポンプ設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、二カ所に分散している第二、第三沈砂池及び第三、第四取水ポンプ所をそれぞれ統合し、浄水効率がよく、運転、維持管理が容易な施設を建設する事業の一環として、ポンプ設備等の設置を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は七億二千八百七十万円、契約の相手方は昱株式会社でございます。
 入札経過につきましては六ページに、施工場所の図面につきましては七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 八ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場高度浄水施設オゾン設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として東村山浄水場に建設される高度浄水施設内にオゾン設備及びその監視制御設備の設置を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は十五億六千四百五十万円、契約の相手方は三菱電機株式会社でございます。
 入札経過につきましては九ページに、施工場所の図面につきましては一〇ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一一ページをお開き願います。この契約は、朝霞浄水場配水池(一、二、三号)耐震補強工事でございます。
 工事の内容は、将来にわたり安全でおいしい水を安定的に供給するため、また、震災時における飲料水を確保することを目的として、施設の耐震性を強化するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は八億七千四百六十五万円、契約の相手方は西松建設株式会社でございます。
 入札経過につきましては一二ページに、施工場所の図面につきましては一三ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一四ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場高度浄水施設ポンプ設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として東村山浄水場に建設される高度浄水施設内にポンプ設備等の設置を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は八億六千六百二十五万円、契約の相手方は昱株式会社でございます。
 入札経過につきましては一五ページに、施工場所の図面につきましては一六ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一七ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場高度浄水施設電気設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として東村山浄水場に建設される高度浄水施設内に電気設備等の設置を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は七億九千九百五万円、契約の相手方は富士電機システムズ株式会社でございます。
 入札経過につきましては一八ページに、施工場所の図面につきましては一九ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 二〇ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場高度浄水施設監視制御設備等設置工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として東村山浄水場に建設される高度浄水施設内に監視制御設備、計装設備及び水質計器設備等の設置を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は八億八千六百二十万円、契約の相手方は富士電機システムズ株式会社でございます。
 入札経過につきましては二一ページに、施工場所の図面につきましては二二ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○花輪委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○花輪委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員に交代がありましたので、前田局長より幹部職員の紹介があります。

○前田下水道局長 六月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、ご紹介させていただきます。
 技術開発担当部長の高橋良文でございます。施設管理担当部長の星川敏充でございます。建設部長の黒住光浩でございます。流域下水道本部管理部長の梶原明でございます。また、四月一日付人事異動によりまして連絡員に異動がございましたので、紹介させていただきます。総務部総務課長の小山明子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○花輪委員長 紹介は終わりました。

○花輪委員長 次に、第二回定例会に提出を予定されております案件について、理事者の説明を求めます。

○前田下水道局長 平成十九年第二回定例会に提案を予定しております下水道局関係の案件につきまして、ご説明申し上げます。
 ご審議をお願いいたします案件は、地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問についてでございます。
 本諮問は、当局が行いました下水道料金の督促処分について、井上哲夫さんから地方自治法第二百三十一条の三第五項に規定する処分についての審査請求がございましたので、同条第七項の規定に基づき議会に諮問するものでございます。
 なお、案件の詳細につきましては引き続き所管部長からご説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

○佐藤経理部長 審査請求に関する諮問につきまして、資料1によりご説明申し上げます。
 一ページから二ページまでは諮問案でございます。
 その内容につきまして、三ページ以降の関係資料によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、四ページをお開きいただきたいと存じます。
 審査請求人は、井上哲夫さんでございます。
 審査請求の趣旨でございますが、下水道局西部第二管理事務所長が審査請求人に対して行いました未納下水道料金に係る督促処分の取り消しを求めるというものでございます。
 審査請求の理由でございますが、請求人が使用していた井戸水をくみ上げるポンプが平成十六年十月ごろから空回りし、実際に使用していた量以上の下水道料金を賦課されていた疑いがあるので、平成十七年一月以降の分だけでなく、本件処分の対象となった未納期間、平成十六年五月から十七年六月まででございますが、その期間における下水道料金は、東京都生活用水実態調査にのっとって算定した料金が適用されるべきである、このような事情のもとでなされた本件督促処分は違法、不当なものであると主張しております。
 恐れ入りますが、五ページに移らせていただきます。
 五の本件処分に至る経緯でございますが、未納下水道料金八万七千九百二十七円について、処分庁は、請求人に対しまして、文書、電話、訪問などあらゆる手段によりまして再三納付を催告いたしましたが、納付されなかったため、本件督促処分を行ったものでございます。
 六の審査請求に関する処分庁としての私どもの見解でございますが、本件処分は分担金条例に基づき適切に行われているものであり、請求人の主張は理由がなく、棄却が相当と存じます。
 なお、下水道料金の賦課処分と督促処分とは、それぞれ目的、効果を異にする別個の手続による行政処分でございます。請求人の主張は、本来下水道料金の賦課処分に対して申し立てられるべき内容でありまして、本件処分の不服に対する理由とはなり得ないものでございます。
 七ページ以降は関係法令の抜粋を記載しておりますので、後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○花輪委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 なければ、資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○花輪委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○佐藤経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成十九年一月一日から平成十九年四月三十日までの間に締結した、予定価格九億円以上の工事請負契約九件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
 いずれも区部の下水道工事でございます。まず、土木工事についてご説明させていただきます。
 処理場工事といたしまして、砂町水再生センター護岸耐震補強その三工事、六億八千二百余万円でございます。
 この工事は、砂町水再生センターの震災対策として、護岸の耐震補強を行うものでございます。
 続きまして、設備工事についてご説明させていただきます。
 森ヶ崎水再生センター(東)汚泥濃縮設備再構築工事、八億一千九百万円外七件で、合計百八億七千百余万円でございます。
 工事の内容でございますが、森ヶ崎水再生センター(東)汚泥濃縮設備再構築工事、次の落合水再生センター水処理電気設備再構築工事、及び三行飛びまして、六行目の南部汚泥処理プラント汚泥焼却設備その十二工事につきましては、設備の老朽化に対応するため再構築するものでございます。
 三行目の砂町水再生センター東陽Ⅲ系反応タンク機械設備工事、及び下から二行目の砂町水再生センター水処理電気設備その十工事につきましては、放流水の水質規制強化に対応するため機械設備等を設置するものでございます。
 続きまして、四行目の浮間水再生センター発電設備その三工事、次の芝浦水再生センター併設芝浦ポンプ所発電設備その三工事、及び一番下の行の三河島水再生センター発電設備工事につきましては、非常用電力を確保するため自家発電用原動機等を設置するものでございます。
 以上九件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、百十五億五千四百余万円でございます。
 右側のページにそれぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、九件の契約方法は、すべて一般競争入札によるものでございます。
 三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○花輪委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 発言がなければ、お諮りをいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○花輪委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時十八分散会

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