公営企業委員会速記録第七号

平成十八年九月十四日(木曜日)
第十委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十三名
委員長串田 克巳君
副委員長崎山 知尚君
副委員長松村 友昭君
理事高島なおき君
理事石毛しげる君
理事石川 芳昭君
遠藤  守君
福士 敬子君
そなえ邦彦君
尾崎 大介君
大西さとる君
樺山たかし君
新藤 義彦君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長松澤 敏夫君
次長金子正一郎君
総務部長高橋 都彦君
職員部長柴田 健次君
資産運用部長松村 光庸君
電車部長佐藤  守君
自動車部長遠藤 秀和君
車両電気部長室木 鉄朗君
建設工務部長鈴木  進君
バス事業経営改善担当部長斎藤  信君
技術管理担当部長高橋 康夫君
参事鈴木 尚志君
参事高根  信君
参事中島  保君
水道局局長御園 良彦君
次長東岡 創示君
総務部長鈴木 孝三君
職員部長小山  隆君
経理部長山本 憲一君
サービス推進部長大平 晃司君
浄水部長尾崎  勝君
給水部長増子  敦君
建設部長長岡 敏和君
企画担当部長鈴木 慶一君
設備担当部長永島 公明君
多摩水道改革推進本部本部長滝沢 優憲君
調整部長松井 庸司君
施設部長今井 茂樹君
参事原薗 一矢君
下水道局局長前田 正博君
次長今里伸一郎君
総務部長野口  孝君
職員部長阿部 義博君
経理部長佐藤 仁貞君
計画調整部長小川 健一君
施設管理部長桜井 義紀君
建設部長伊東 三夫君
参事梶原  明君
参事黒住 光浩君
流域下水道本部本部長中村 益美君
管理部長大西登喜雄君
技術部長宇田川孝之君

本日の会議に付した事件
 交通局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
 水道局関係
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
 下水道局関係
請願の審査
(1)一八第一三号の二 平成十七年九月都内十河川流域で生じた水害に対する総合治水対策に関する請願
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について

○串田委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程どおり申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、所管三局の報告事項の聴取及び下水道局関係の請願の審査を行いたいと思います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の一部に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○松澤交通局長 七月十六日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 次長の金子正一郎でございます。総務部長の高橋都彦でございます。職員部長の柴田健次でございます。技術管理担当部長の高橋康夫でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○串田委員長 紹介は終わりました。

○串田委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松村資産運用部長 お手元の契約締結報告書に基づき、一件二億円以上の動産の買い入れ契約につきましてご報告申し上げます。
 一ページをお開きいただきたいと存じます。今回ご報告いたします一件の契約の概要を記載したものでございます。
 内容は、一枚のカードで関東圏の鉄道、バスが相互利用できるICカード乗車券を導入するため、ICカード乗車券読み取り機等を購入し、現行のバス自動料金収納機一千五百三十二台の改造を行うものでございます。
 契約締結の方法は、現行のバス自動料金収納機の改造を行うことができる者が一者のみであることから、随意契約といたしました。
 契約金額は十三億二千六十九万円でございます。
 契約の相手方は株式会社小田原機器でございます。
 契約締結年月日は平成十八年七月二十五日でございまして、履行期限は平成十九年三月三十日といたしました。
 簡単ではございますが、以上でご報告を終わらせていただきます。

○串田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 ご発言を願います。

○松村委員 ちょっと簡単に、確認の意味で一点だけ質問したいんですけれども、過日の委員会でも、このICカードの導入に伴って、今バスカードというのに回数券的な考え方で、プレミアというんですか、それがついていた。これがICカードに統一されることによってなくなってしまったら、都民サービスというか、サービスの後退じゃないか。ぜひ今までのような割引というんですか、プレミアを残すべきじゃないかという要望をさせていただき、検討するというお答えをいただいているんですけれども、その後どういう検討結果で、こういう導入に伴う機械の契約というふうになっているんでしょうか。

○遠藤自動車部長 ICカードの導入に伴いますお客様へのサービス内容でございますけれども、お客様のご利用に応じた還元の仕組みについて、現在検討中でございます。

○松村委員 還元の仕組みについてまだ検討しているということなので、ぜひ導入に当たっては、そういうサービスが後退しないように万全を期していただきたいということを要望したいんです。
 というのは、私は、機械が統一的になると、ほかの例えばJRとか地下鉄や交通機関を利用したときには、もちろんそういうものは含まれませんよね。今ある都バスの、都バスだけじゃなくて、民営バスも当然だと思うんですけれども、今の機械の導入によって、それがきちっとできるのかどうかちょっと心配になったんです。改めて、もし検討の結果、そういうことのできる機械じゃなければ、また何かそういう要素の機械をつけ加えなきゃいけないのかということが心配になったので、導入するからにはもうそこら辺を検討されたんじゃないかというふうに思って、今質問したんですけれども、これからだということなので、むだというか、こういう契約をして、また新たにそれをつけかえるとか、お金がかかるということのないように、今のサービスがきちっとこの機械の中に組み込まれるように要望しておきたいというふうに思っております。
 以上です。

○串田委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 異義なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で交通局関係を終わります。

○串田委員長 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の一部に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○御園水道局長 平成十八年七月十六日付の人事異動によりまして、幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 次長の東岡創示でございます。多摩水道改革推進本部長の滝沢優憲でございます。総務部長の鈴木孝三でございます。職員部長の小山隆でございます。経理部長の山本憲一でございます。給水部長の増子敦でございます。企画担当部長の鈴木慶一でございます。多摩水道改革推進本部施設部長の今井茂樹でございます。同じく参事、技術調整担当の原薗一矢でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務課長の福田良行でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○串田委員長 紹介は終わりました。

○串田委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○山本経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料1によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成十八年六月一日から平成十八年八月三十一日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約四件でございます。
 一ページをお開き願います。本日ご報告申し上げます契約四件の総括表でございます。以下、順次、契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開き願います。この契約は、拝島ポンプ所(仮称)から八王子市丹木町一丁目地先間送水管(一五〇〇ミリ)用立て坑及びトンネル築造工事でございます。
 工事の内容は、送配水施設整備事業の一環として、昭島市拝島町五丁目七番地先から八王子市丹木町一丁目三百四十二番地先間にシールド工法によりトンネルを築造するとともに、昭島市拝島町五丁目七番地先に到達立て坑を築造するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は二十一億七千百四十万円、契約の相手方は西松・鴻池建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三ページに、施工場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 五ページをお開き願います。この契約は、町田市相原町七百六番地先から鑓水小山給水所間送水管(一五〇〇ミリ)用トンネル及び立て坑築造工事でございます。
 工事の内容は、送配水施設整備事業の一環として、鑓水小山給水所内に発進立て坑を築造し、町田市相原町七百六番地先から八王子市鑓水二丁目八十九番地(鑓水小山給水所)間にシールド工法によりトンネルを築造するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は二十一億円、契約の相手方は飛島・鉄建建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては六ページに、施工場所の図面につきましては七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 八ページをお開き願います。この契約は、東村山浄水場高度浄水施設築造工事でございます。
 工事の内容は、原水及び浄水施設整備事業の一環として、東村山浄水場における高度浄水施設(オゾン処理棟及び活性炭吸着池棟)並びに附属する連絡渠、共同溝等を築造するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は九十七億四千四百万円、契約の相手方は鹿島・大成・西松建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては九ページに、施工場所の図面につきましては一〇ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 一一ページをお開き願います。この契約は、練馬区下石神井三丁目地先から同区南田中四丁目地先間配水本管(八〇〇ミリ)新設工事でございます。
 工事の内容は、送配水施設整備事業の一環として、練馬区下石神井三丁目九番地先から同区南田中四丁目四番地先間に推進工法によるさや管推進及び配水本管のさや管内配管工事を施工するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は七億四千二十五万円、契約の相手方は株木・太進建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては一二ページに、施工場所の図面につきましては一三ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○串田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 ご発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○串田委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、幹部職員の一部に交代がありましたので、局長から紹介があります。

○前田下水道局長 七月十六日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 流域下水道本部長の中村益美でございます。職員部長の阿部義博でございます。計画調整部長の小川健一でございます。施設管理部長の桜井義紀でございます。参事、施設管理担当の梶原明でございます。参事、技術開発担当の黒住光浩でございます。流域下水道本部管理部長の大西登喜雄でございます。流域下水道本部技術部長の宇田川孝之でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務部理財課長の熊谷透でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○串田委員長 紹介は終わりました。

○串田委員長 これより請願の審査を行います。
 一八第一三号の二、平成十七年九月都内十河川流域で生じた水害に対する総合治水対策に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○野口総務部長 平成十七年九月都内十河川流域で生じた水害に対する総合治水対策に関する請願につきまして、ご説明を申し上げます。
 お手元の資料、請願陳情審査説明表をお開き願います。
 この請願の要旨でございますが、平成十七年九月に発生しました一時間一〇〇ミリメートルを超える集中豪雨によりまして、石神井川、妙正寺川、善福寺川等が溢水し、五千棟を超える浸水被害が発生いたしました。
 区部のほとんどが合流式下水道であるため、浸水被害が発生しますと不衛生になりまして、感染症が広がるのではないかという不安がぬぐえないということから、一時間五〇ミリメートルの降雨に対応できるよう下水道管を太くすることを求めるというものでございます。
 この請願に関する現在の状況でございますが、当局は、一時間五〇ミリメートルの降雨に対応するため、幹線やポンプ所などの基幹施設の整備を計画的に進めております。また、できるところから、できるだけの対策を行い、浸水被害を軽減させるという整備方針によりまして、雨水整備クイックプランによる緊急的な対策を実施しております。あわせて、お客様みずから浸水に備えていただくため、降雨情報の提供などのソフト対策にも取り組んでいるところでございます。
 このうち、基幹施設といたしましては、平成十七年度に東品川ポンプ所や南砂雨水調整池などが完成し、平成十八年度は和田弥生幹線などが完成する予定でございます。
 雨水整備クイックプランといたしましては、平成十七年度末までに貯留管の整備などを行う重点地区全四十二地区のうち、二十一地区などが完成いたしております。
 ソフト対策といたしましては、インターネットなどによる降雨情報の提供や、浸水への注意を呼びかけるなどのPRを実施しております。
 今後の対策でございますが、河川整備との整合を図りながら、着実に基幹施設を整備してまいります。雨水整備クイックプランにつきましては、平成二十年度の完成を目指し、事業を進めてまいります。また、ソフト対策についても引き続き充実を図ってまいります。
 以上で説明を終了させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○串田委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○松村委員 願意にあるように、一時間五〇ミリの降雨に対応する下水道管整備の達成率は、現状でどうなっているのかを改めてお聞きしたいと思います。

○小川計画調整部長 一時間五〇ミリの降雨に対する整備状況についてお答えいたします。
 下水道局では、一時間五〇ミリの降雨に対応する幹線やポンプ所などの基幹施設の整備を基本とする浸水対策事業を計画的に進めておるところでございます。平成十七年度には品川区の東品川ポンプ所や江東区の南砂雨水調整池を新たに完成させるなど、浸水被害の軽減に努めております。
 その結果、区部では、一時間五〇ミリの降雨に対応する整備が完了した面積の割合は、平成十七年度末で約六割となっているところでございます。また、できるところから、できるだけの対策を行い、浸水被害を軽減させるという整備方針で、雨水整備クイックプランによる緊急的な対策も実施しているところでございます。

○松村委員 区部の下水道は一〇〇%達成していますよね。ところが、降雨に対応する下水道管の普及という点で見れば、今ご答弁がありましたとおり六割、六〇%にとどまっているということですけれども、これはどういう理由なのかを、ぜひ都民にわかりやすくご説明いただきたいと思います。

○小川計画調整部長 浸水対策事業につきましては、下水道が普及した区域の中で都市化の進展に伴い雨水流出量が増大した地域におきまして、これに対応するため、幹線やポンプ所などの基幹施設の増強を進めておるところでございます。
 これらの進捗状況に合わせ、一時間五〇ミリの降雨に対応した整備が完了した区域の面積の割合が約六割となっているというところでございます。

○松村委員 水害にも強い安全な東京、まちという点では、ぜひ一〇〇%、全体の地域で一時間五〇ミリの降雨に対応する努力をしていただくことは、私は当然だと思います。私は、雨水が下水管に飲み切れない理由に、降った雨が下水管にそのまま入り込んで河川に流れ出すその割合、これは流出係数というふうに呼んでいるそうでありますけれども、それがかつて四割だとか五割、現在では八割というような話も聞いております。それに伴って、当然合流式の下水道管では吐き切れない。
 もう一つは、河川がまだ時間雨量五〇ミリに対応する河川改修を行っていないから、当然下水道管も、雨の水を入れてもそこで絞り込まなきゃいけないとか、また時にはあふれ出して逆流するとか、いろんな水害の要因にもなっているということで、必ずしも下水道サイドからの努力だけでは、これは限界があることは明らかだというふうに思います。
 そういうことを私は踏まえながらも、現在そういう水害の起きる箇所については、時間雨量五〇ミリというところにとどまらず、場所によっては雨水クイックプランで対応して水害防止にも努めている、こういうことだろうというふうに思うんです。
 そのクイックプランも、重点地区の全体が四十二地区、うち、まだ二十一地区の完成だというふうに、今この現況の説明の中でもありました。私は練馬なんですけれども、実際地元で見ても、クイックプランを完了したところでも最近の降雨はそれを上回るような形で水害が起きているというような状況から見て、私はさらに、現在のクイックプラン、あと半分ありますから、そのやり方も−−今のクイックプランは、例えば公道の下に既存の下水管が今入っていて、さらにその下に貯留管的機能を設けて一時的に貯留できるようにするというなかなか大変な工夫をしてやっていると思います。しかし私、練馬でもいろいろ話を伺って、現場も確認したんですけれども、公道の下に貯留管を入れるといっても、おのずからやはり貯留量に限りがあるということも、しようがないと思う。しようがないというかやむを得ない事情があると思うんですね。
 従来からそれに当たっては、もう少し近隣に区立公園がある、または公共的なそういう空き地がある、さらには民地もある、そういうところにも公道だけではなくて貯留施設を下水道としても組み合わせるというか、そういう努力をやればもっと水害を解消することができるんじゃないかというような思いで、これまでにもさまざまの機会に要望してきました。
 きょうはこの請願の審議ということなので、これ以上いいませんけれども、まだ、四十二地区のうち半分、これから雨水クイックプランをやるということがありますから、ぜひ私が今いったそういう提案というか意見も含めて、私は検討していただきたいと。より根本的には、今、下水道局も入った都市整備局と建設局の三局の合同の豪雨対策検討委員会というものも立ち上げられて、根本からの対策、また、それに基づく新たな計画の検討が行われているというふうに伺っておりますので、それも待ちたいというふうに思いますけれども、とりあえずはきょうの委員会、この請願に当たっては趣旨採択をしていただきたいということとあわせて、今いった貯留管のさらなる拡充ということも検討していただくことを重ねて要望して終わりたいと思っております。
 以上です。

○福士委員 私の方からも意見だけ述べさせていただきます。
 今、お話ありましたように、合流式下水道の弊害ということで、大雨のたびに川への流入口にはトイレットペーパーがべったり張りついていたりなんかする、こんな問題はたくさんあります。私ども市民運動として、二十年以上前に既に分流式の下水道はできないだろうかということをいっていて、そのころはだめです、だめですというふうにいわれてきて、今日に至っています。
 それで、それと同時に雨水浸透ますの設置なども申し上げてきて、これは私の住む杉並なんかでも結構頑張って入れたりはしているんですけれども、大きなおうちじゃなければできないとか、大きな施設じゃなければできないみたいなところがありまして、努力はされているのは認めておりますけれども、スペースの問題ではやっぱり限られていくのかなというふうに思っております。
 それで、毎度毎度申し上げて、もう耳にたこかと思いますが、戸建ての貯留として、小さいおうちやお隣との境目がもうほとんどないようなおうちには、墨田区にあります天水尊といった貯留施設を勧めるとか、それ以外にも、今もお話ありましたけれども、都市整備局と連携して、今ある災害避難場所など雨水浸透が可能な緑地とかスポーツ公園などを大事にしていただくような、区民の安全策を大きくとらえてマルチ対策として考えていただきたいというふうに申し上げておきたいと思います。
 今、災害避難場所も、民間地の場合はどんどんマンション建設がされております。私の近くの大きなグラウンドだったところにも、六階建てのマンションが建つということで今もめているところですけれども、民間地の場合はどうなるかわからないということがあります。緑地計画としては、高層住宅を建てて七割は緑地として残すというような方策も考えられてはいるようですけれども、民間の場合はそれを受け入れてくださるかどうかという問題もあって、大変難しいこともあるようです。
 しかし、いずれにしても、もうそろそろ公の立場として、緑地、土地それから土への雨水浸透策というのは、ヒートアイランド現象のことも考えたらやっていかなければいけない時代に入っていると思いますので、ぜひ地域全体として、ここのことだけ、クイックプランだけとか、そういう部分部分でものをとらえるんじゃなくて、東京全体あるいは区域全体、そういうことで考えていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 以上です。

○串田委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 異議なしと認めます。よって、請願一八第一三号の二は趣旨採択と決定いたしました。
 なお、本件は、執行機関に送付し、その処理の経過及び結果について報告を請求することといたしますので、ご了承願います。
 以上で請願の審査を終わります。

○串田委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○佐藤経理部長 工事の請負契約につきまして、ご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料2、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成十八年六月一日から平成十八年八月三十一日までの間に締結した、予定価格九億円以上の工事請負契約七件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
 いずれも区部の下水道工事でございます。まず、土木工事についてご説明させていただきます。
 幹線工事といたしまして、日本堤南幹線その二工事、八億三千九百余万円、一件でございます。
 この工事は、地域の汚水及び雨水を収容するために施工するものでございます。
 枝線工事といたしまして、新宿区戸山二丁目、新宿六丁目付近再構築工事、八億七千九百余万円、一件でございます。
 この工事は、地域の雨水を収容し、浸水被害を軽減するために施工するものでございます。
 処理場工事といたしまして、砂町水再生センター護岸耐震補強その二工事、十九億九千五百万円、一件でございます。
 この工事は、砂町水再生センターの護岸の耐震補強を行うものでございます。
 続きまして、設備工事についてご説明させていただきます。
 森ヶ崎水再生センター併設東糀谷ポンプ所電気設備その九工事、九億二千九百余万円外三件で、合計五十五億一千九百余万円でございます。
 これらの工事は、東糀谷ポンプ所、吾嬬第二ポンプ所及び森ヶ崎水再生センター東処理施設において、電気設備及び機械設備を整備するために施工するものでございます。
 以上七件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、九十二億三千四百余万円でございます。右側のページにそれぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、七件の契約方法は、すべて一般競争入札によるものでございます。
 三ページ目以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

○串田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 ご発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○串田委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十三分散会

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