委員長 | 鈴木貫太郎君 |
副委員長 | 田島 和明君 |
副委員長 | 木村 陽治君 |
理事 | ともとし春久君 |
理事 | 高島なおき君 |
理事 | 尾崎 正一君 |
後藤 雄一君 | |
林 知二君 | |
串田 克巳君 | |
大津 浩子君 | |
中山 秀雄君 | |
比留間敏夫君 | |
立石 晴康君 |
欠席委員 一名
出席説明員水道局 | 局長 | 高橋 功君 |
技監 | 御園 良彦君 | |
総務部長 | 中田 清己君 | |
職員部長 | 鈴木 孝三君 | |
経理部長 | 中村 忠夫君 | |
サービス推進部長 | 大平 晃司君 | |
浄水部長 | 田口 靖君 | |
給水部長 | 滝沢 優憲君 | |
建設部長 | 長岡 敏和君 | |
設備担当部長 | 六車 一正君 | |
参事 | 尾崎 勝君 | |
参事 | 伊藤 豊君 | |
多摩水道改革推進本部 | 本部長 | 本山 智啓君 |
調整部長 | 松井 庸司君 | |
施設部長 | 細矢 重次君 | |
参事 | 今井 茂樹君 | |
下水道局 | 局長 | 二村 保宏君 |
技監 | 北川 知正君 | |
総務部長 | 今里伸一郎君 | |
職員部長 | 石坂 景二君 | |
経理部長 | 野口 孝君 | |
業務部長 | 渡辺 勉君 | |
計画調整部長 | 佐伯 謹吾君 | |
施設管理部長 | 中里 卓治君 | |
建設部長 | 中村 益美君 | |
参事 | 桜井 義紀君 | |
流域下水道本部 | 本部 | 只腰 憲久君 |
管理部長 | 三浦 茂君 | |
技術部長 | 伊東 三夫君 |
本日の会議に付した事件
水道局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・平成十六年度東京都水道事業会計補正予算(第一号)
・東京都給水条例の一部を改正する条例
報告事項(説明・質疑)
・契約の締結について
下水道局関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・多摩川流域下水道野川処理区の建設に要する費用の関係市の負担について
報告事項
・武蔵野市・三鷹市の下水処理事務の受託に係る建設費用の負担について(説明)
・下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」の策定について(説明)
・新クイックプランの策定について(説明)
・契約の締結について(説明・質疑)
○鈴木委員長 ただいまから公営企業委員会を開会させていただきます。
初めに、第三回定例会中の委員会日程について申し上げます。
先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程表のとおり申し合わせをいたしました。ご了解いただきます。
次に、先般の人事異動に伴い、交通局の幹部職員の一部に交代がありましたので、松尾局長から紹介をいたします。
○松尾交通局長 八月一日付の人事異動によりまして、当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
総務部長の金子正一郎でございます。車両電気部長の中野伸宏でございます。建設工務部長の鈴木進でございます。技術調整担当参事の室木鉄朗でございます。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○鈴木委員長 紹介は終わりました。
○鈴木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局及び下水道局関係の第三回定例会提出予定案件の説明聴取並びに報告事項の聴取を行ってまいります。
なお、第三回定例会提出予定案件並びに武蔵野市・三鷹市の下水処理事務の受託に係る建設費用の負担について、下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」の策定について及び新クイックプランの策定についての報告事項につきましては、説明を聴取した後、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行ってまいります。
また、契約の締結についての報告事項につきましては、説明を聴取した後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
これより水道局関係に入ります。
初めに、先般の人事異動に伴い、水道局長に高橋功君が就任なされました。また、幹部職員の一部に交代がありましたので、高橋局長からあいさつ並びに紹介をしていただきます。
○高橋水道局長 七月十六日付で水道局長を拝命いたしました高橋功でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
現在、水道局では、一層安全でおいしい水を安定して供給していけるよう、全力を挙げて健全な水道事業の運営に取り組んでおります。当局に課せられました使命達成のため、局一丸となって職責を果たしてまいる所存でございます。
鈴木委員長初め委員の皆様方には、当局事業につきまして日ごろから深いご理解とご支援を賜っておりまして、厚くお礼申し上げます。引き続き一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
続きまして、局幹部職員に異動がございましたので、新任者の紹介をさせていただきます。
技監の御園良彦でございます。職員部長の鈴木孝三でございます。経理部長の中村忠夫でございます。サービス推進部長の大平晃司でございます。浄水部長の田口靖でございます。建設部長の長岡敏和でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の松井庸司でございます。同じく施設部長の細矢重次でございます。参事で企画担当の尾崎勝でございます。多摩水道改革推進本部参事で技術調整担当の今井茂樹でございます。
以上でございます。どうぞよろしくご指導をお願いいたします。
〔理事者あいさつ〕
○鈴木委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。
○鈴木委員長 第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者からの説明を求めます。
○高橋水道局長 恐れ入りますが、お手元に配布してございます資料1、今後の水道事業の運営方針と料金の改定についてをごらんいただきたいと存じます。
一ページをお開き願います。水道局が本定例会に提案を予定しております東京都給水条例の一部を改正する条例案及び平成十六年度東京都水道事業会計補正予算案をご審議いただくに当たりまして、水道事業の現状、今後の事業運営方針、新しい料金体系の構築につきましてご説明申し上げます。
都の水道事業は、明治三十一年に近代水道として通水を開始して以来、最も重要な都市基盤施設の一つとして、都民生活と首都東京の都市活動を支えてまいりました。この間、水源の確保、施設の整備拡充などに努めてきた結果、今日では、世界でも有数の規模と内容を有する水道事業に発展しております。
しかしながら、都の水源は渇水に対する安全度が低いなどの課題を抱えていること、現在の施設の中には、老朽化による機能低下が見られるものやバックアップ機能が不足するものがあることなど、将来にわたって安定給水を確保していくためには、施設水準のさらなる向上が必要であります。
また、暮らしの安全に対する関心が高まる中で、水道水に対してより一層の安全、安心を求める声が強まっているほか、都民ニーズの多様化、高度化を背景に、お客様にとって利用しやすいサービスの提供や節水努力に報いるための方策など、さまざまな取り組みが求められるようになっております。
さらに、地球規模で深刻化する環境問題などに対しても、企業として社会的責任を果たしていくことが求められております。
これらの課題への着実な対応が求められる一方で、低成長経済への移行や少子高齢化を背景に水道需要が伸び悩むなど、水道事業を取り巻く環境は依然として厳しいものがございます。民間企業では、厳しい経営環境の中で業績を回復すべく懸命の努力を続けており、水道事業においても、独立採算で事業を運営する地方公営企業として、一層の企業努力と効率性の発揮を通じた水道サービスの向上が今強く求められております。
こうした中で、東京水道が首都東京を支えるライフラインとしてその使命を全うしていくためには、ハード、ソフト両面にわたり、より信頼性の高い水道システムを構築していくとともに、都民ニーズに的確に対応した質の高いお客様サービスを展開していく必要があります。
このような基本認識のもと、今後の事業運営におきましては、第一に、安全でおいしい水の安定的な供給に向けた施設整備の着実な推進、第二に、都民ニーズに即応したお客様サービスの積極的な展開、第三に、地球環境への配慮や国際貢献などの企業としての社会的責任の遂行を大きな三つの柱として、関係者とも十分な連携をとりながら、必要な施策を着実に実施してまいります。
また、現在のみならず、将来にわたり東京の水道事業を健全に運営することができるよう、最大限の企業努力はもとより、事業の広域化やアウトソーシングの推進などにより、効率性の一層の向上を図り、強固な経営基盤を確立してまいります。
事業の実施に当たりましては、現状を変革していくという新たな発想のもと、周辺自治体等とも連携しながら、これまでの取り組みを深化、拡大するとともに、内部改革を推進いたします。
そして、我が国水道事業のリーディングカンパニーとして、困難な状況におきましてもさまざまな課題に対して積極果敢に挑戦し、首都東京にふさわしい水道サービスの実現に向けて全力で取り組んでまいります。
次に、新しい料金体系の構築についてでございますが、都では、平成六年に料金改定を実施して以来、さまざまな企業努力を行うことなどにより、現在まで十年間、料金水準を維持してまいりました。その間、大口使用が減退する一方、基本水量内の件数が全体の約四四%を占めるなど、小口使用は増加傾向にあります。
また、現行料金体系においては、十立方メートルまでは使用水量にかかわらず同一料金となっているため、都民から、節水努力が報われない、使用水量が異なっても料金が同一であり不公平であるといった声が多く寄せられております。
さらに、都の施策内容においても、これまでは主に大口使用の増大に対応するための新規水源開発や水道施設の拡張等が施策の中心となっておりましたが、現在では、高度浄水処理の導入や施設の耐震化など、都民全体を対象とした施策に重点が移行しております。
このように、水道事業を取り巻く環境が大きく変化している中で、水使用の実態や都民の意識などに現行料金体系がそぐわなくなっており、もはや看過できない状況にございます。
こうした状況を踏まえまして、節水努力が報われる仕組みやコストに見合った負担の実現を求める都民の声にこたえるため、今回、料金体系の見直しを実施することといたしました。
具体的には、小口径群に付与している基本水量を現行の十立方メートルから五立方メートルに引き下げるとともに、水量区画ごとの件数、水量のバランスに配慮して、小口径群の水量区画を現行の七区画から九区画に分割いたします。
また、最高単価を引き下げることにより、逓増度を現行の四・五一倍から四・一六倍とするなどの見直しを実施するものであります。
なお、料金体系の見直しを実施する場合、現在の料金水準を据え置くこととすれば、料金値下げとなる使用者がいる一方で、値上げとなる使用者が出ることになりますが、今日の社会経済情勢下においては、都民生活や企業活動に与える影響にも最大限配慮することが求められております。
こうしたことから、見直しに当たっては、経営効率の一層の向上を図るとともに、最大限の企業努力を行い、料金水準の平均一・三%引き下げや口座割引制度の導入により、平均二・二%の料金値下げを実施した上で、基本的にすべての使用者が値下げまたは据え置きとなるよう措置することといたしました。
以上、水道料金の改定等につきましてご説明申し上げましたが、水道事業は幾多の重要課題を抱えております。都民の皆様から本事業を負託された公営企業管理者として、これらの課題の解決に向けて職員ともども総力を挙げて対処し、現在及び将来の安定給水の確保に努めてまいります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
なお、詳細につきましては総務部長からご説明申し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○中田総務部長 本定例会に提出を予定しております二議案についてご説明申し上げます。
初めに、お手元に配布させていただいております資料につきまして紹介させていただきます。
資料は全部で六部でございます。資料1は、ただいま局長がご説明申し上げました今後の水道事業の運営方針と料金の改定についてでございます。資料2は、東京水道経営プラン二〇〇四(案)でございます。資料3は、東京都給水条例の一部を改正する条例でございます。資料4は、平成十六年度東京都水道事業会計補正予算(第一号)でございます。資料5は、平成十六年度東京都水道事業会計補正予算(第一号)説明書でございます。資料6は、工事請負契約の締結に関する報告でございます。そのほか、参考資料といたしまして、東京水道経営プラン二〇〇四(案)のパンフレットを配布させていただいております。これらの資料によりまして順次ご説明をさせていただきます。
最初に、資料2をごらんいただきたいと思います。
水道局では、今後取り組むべき事項につきまして経営全般にわたって明らかにするため、平成十六年度から十八年度までの三年間を計画期間とする東京水道経営プラン二〇〇四(案)を策定いたしました。
新しい経営計画案は料金の見直し案を含むものでございまして、まず本資料によりまして、今回の水道料金改定案につきましてご説明させていただきます。
恐縮ですが、五ページをお開き願いたいと思います。新しい料金体系の構築でございます。
先ほど局長からも申し上げましたように、水道事業を取り巻く環境が大きく変化している中で、水使用の実態や都民の意識などに現行料金体系がそぐわなくなってきております。こうした状況を踏まえまして、節水努力が報われる仕組みやコストに見合った負担の実現を求める都民の声にこたえるため、基本水量の付与のあり方を初めとする料金体系の見直しを実施するものでございます。
なお、見直しに当たりましては、一層の企業努力を進めるとともに、都民生活などに対して最大限配慮し、基本的にすべての使用者が値下げまたは据え置きとなるよう措置することといたしました。
六ページをお開き願います。財政収支でございます。
平成十六年度から十八年度までの財政収支見通しは、十八年度末で約百五十六億円の累積資金不足額が見込まれております。また、料金体系の見直しを実施する場合、現在の料金水準を据え置くこととしますと、料金値下げとなる使用者がいる一方で、値上げとなる使用者が出ることとなりますが、今日の社会経済情勢下におきまして、都民生活や企業活動に与える影響にも最大限配慮することが求められております。
こうしたことから、経営効率の一層の向上を図るとともに、最大限の企業努力を実施しまして、三百十五億円を確保することによりまして、十八年度末の累積収支不足額百五十六億円を解消するほか、料金水準の平均一・三%引き下げや、口座割引制度の導入によりまして、平均二・二%の料金値下げを実施した上で、十八年度末の累積資金収支を均衡させることといたしました。
七ページから一五ページまでは、三年間で予定しております主な施策でございます。ご参照していただきたいと存じます。
恐縮ですが、飛びますが、一六ページをお開き願いたいと思います。新しい料金の概要でございます。
新しい料金は平成十七年一月から適用することとし、平成十九年三月までの二年三カ月を算定期間として、平均一・三%の料金値下げを実施いたします。今回新たに導入します口座割引制度の適用とあわせますと、平均二・二%の引き下げとなります。
料金体系は現行どおり口径別料金体系とするとともに、生活用水に対する配慮から、引き続き小口径群及び中口径群につきまして軽減措置を行います。
従量料金につきましては、節水努力が報われる仕組みやコストに見合った負担の実現を求める都民の声にこたえるために、小口径群に付与しております基本水量を、現行の十立方メートルから五立方メートルに引き下げます。
また、水量区画ごとの件数、水量のバランスに配慮いたしまして、小口径群の水量区画を現行の七区画から九区画に分割いたします。
さらに、水需要を抑制する観点から、現在の逓増型料金体系は維持しつつ、事業環境の変化を踏まえまして、最高単価を現在の四百十五円から四百四円に引き下げます。これによりまして、一立方メートル当たりの最も安い単価と最高単価の比率を示します逓増度は、現行の四・五一倍から四・一六倍となります。
一七ページをお開き願います。料金の減免についてでございます。
新しい料金の適用後も、従来どおり生活保護世帯の方々に対します基本料金の免除は継続いたしますが、呼び径一三ミリから二五ミリの小口径群の基本水量を十立方メートルから五立方メートルに見直したことから、呼び径三〇ミリ以上のものにつきましても、従量料金の免除を使用水量五立方メートルまでの分といたしました。
また、口座振替扱いの利用者につきまして、一カ月分当たり五十円を減額する口座割引制度を新たに導入いたします。
一八ページは三年間の財政収支表でございます。ご参照いただきたいと存じます。
飛びまして、一九ページをお開き願います。水道料金改定案でございます。
平成十七年一月一日から適用を予定しております一カ月当たりの料金表でございます。ご参照していただきたいと存じます。
二七ページをお開き願います。口座割引制度の導入についてでございます。
口座振替扱いは、払い込み扱いと比較しまして徴収経費が低額で納期限内の収納率が高いことから、口座振替扱いを奨励し、お客様間の負担の公平を図る目的で導入するものでございます。導入時期は平成十七年一月からで、一カ月分当たりの割引額は五十円に百分の百五を乗じた額でございます。
次に、日割り算定方式の導入についてでございますが、お客様の声にこたえるとともに、継続使用のお客様との負担の公平性を確保するため、平成十七年五月から、水道の使用開始、中止時の料金について日割り計算することといたしました。
次に、新旧モデル料金比較についてご説明申し上げます。三七ページ、飛びまして恐縮ですが、お開き願いたいと思います。現行と改定案料金の比較でございます。
メーター口径ごと、使用水量ごとに、現行の一カ月当たり料金と改定案の料金、さらに口座割引後の料金を税抜きで比較したものでございます。表の中ほどの小口径群、メーター口径二〇ミリ、使用水量二十四立方メートル、これは三人ないし四人家族に相当しますが、こうしたモデル世帯では、現行料金が三千二百三十円、改定案では三千二百十二円、また口座割引後では三千百六十二円となりまして、口座割引制度を適用いたしますと、六十八円の値下げとなります。
以上、簡単ではございますが、今回の水道料金改定案の説明をさせていただきました。
続きまして、以上の水道料金改定案を盛り込みました東京都給水条例の一部を改正する条例につきましてご説明させていただきます。
資料3をごらんいただきたいと思います。
一ページから五ページまでは提出議案でございます。
改正内容につきましては、六ページから一〇ページまでの新旧対照表によりご説明申し上げます。
それでは、六ページをお開き願いたいと思います。上段が改正案、下段が現行条例でございまして、傍線を付した部分が改正部分でございます。
まず、第二十三条第二項は、月の途中で水道の使用を開始し、または中止した場合の料金算定の方法を改めるもので、新たに日割り算定方式を導入するものでございます。
第一号におきまして一月分の料金の算定方法を、第二号におきまして二月分の料金の算定方法をそれぞれ規定しております。
七ページをお開き願います。第二十三条の二は、基本料金の改定に関するものでございます。
第二十三条の二第二項は、公衆浴場営業に水道を使用する場合の基本料金の改定に関するものでございます。
八ページをお開き願います。第二十三条の三は、従量料金の改定に関するものでございます。
九ページをお開き願います。第二十三条の三第二項は、公衆浴場営業に水道を使用する場合の従量料金の改定に関するものでございます。
次に、第二十六条は、先ほど申し上げました月の途中で水道の使用を開始し、または中止した場合の料金の算定方法を新たに第二十三条第二項に規定することに伴う条文の整備でございます。
次に、第三十条第二項は、基本水量の変更に伴う免除対象となる使用水量の変更と、次にご説明いたします第三十条第三項の規定を追加することに伴います条文の整備でございます。
一〇ページをお開き願います。第三十条第三項は、先ほど申し上げました月の途中で水道の使用を開始し、または中止した場合の料金について、新たに日割り算定方式を導入することに伴い、この場合の生活保護世帯の方々等に対します料金の免除額につきましても、日割り計算により算定することを新たに規定するものでございます。
第一号において一月分の免除額を、第二号におきまして二月分の免除額をそれぞれ規定しております。
次に、第三十条第四項は、口座割引制度について新たに規定するものでございます。
本条例案の附則についてご説明申し上げます。
恐れ入りますが、四ページの提出議案にお戻り願いたいと思います。
まず、附則第一項から第三項までは、条例の施行日及び料金改定の適用関係について定めるものでございます。
四ページ後段から五ページにかけてございます第四項及び第五項は、中途使用の場合の料金の適用関係について定めるものでございます。
五ページをお開き願いたいと思います。第六項は、口座割引の適用関係について定めるものでございます。
以上、簡単ではございますが、東京都給水条例の一部を改正する条例の説明を終わらせていただきます。
次に、平成十六年度東京都水道事業会計補正予算(第一号)につきまして、資料5の説明書によりご説明させていただきます。資料5をごらんになっていただきたいと思います。
一ページをお開き願います。収益的収入及び支出でございます。
表の中ほどの補正予算額の欄をごらんいただきたいと存じます。
まず、収益的収入でございますが、料金改定案に伴い、営業収益では給水収益を十五億三千万円減額補正し、三千三百十一億八千九百万円に、また、新たに用地の有効活用及び処分を行うことによりまして、営業外収益では四億九千万円を、特別利益では四億二千万円をそれぞれ増額補正しております。
これによりまして、補正後の収益的収入の総額は三千六百八十億九千六百万円となっております。
次に、収益的支出でございますが、営業費用では、配水作業など一層の効率化を行うことによりまして十七億八千万円の減額補正を、営業外費用では、本補正に伴う消費税及び地方消費税の納付金として一千二百万円の増額補正をしております。
これによりまして、補正後の収益的支出の総額は、既定予定額と合わせまして三千三百十二億六千三百万円となっております。
二ページをお開き願いたいと思います。資本的収入及び支出でございます。
資本的収入でございますが、固定資産売却収入では、新たな用地の処分に伴いまして一億円を増額補正しております。
資本的支出につきましては、補正はございません。
収支の状況でございますが、ただいまご説明してまいりました収益的収支及び資本的収支について、それぞれの差し引きをお示ししてございます。
収益的収支につきましては十一億四千八百万円好転し、三百六十八億三千三百万円となっております。
資本的収支につきましては、一億円好転しておりまして、不足額が一千二百十六億九千二百万円となっております。なお、この不足額につきましては、減価償却費などの損益勘定留保資金その他で補てんすることといたします。
以上、簡単ではございますが、平成十六年度水道事業会計補正予算案の説明を終わらせていただきます。
以上で、今定例会に提出を予定しております議案につきましてご説明を終わらせていただきます。よろしくご審議いただくようお願い申し上げます。
○鈴木委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 ないようでございますので、なしと確認させていただきます。
○鈴木委員長 続きまして、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○中村経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料6によりご報告申し上げます。
本日ご報告申し上げますのは、平成十六年五月一日から平成十六年七月三十一日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約四件でございます。
恐れ入ります、一ページをお開きいただきたいと思います。本日ご報告申し上げます四件の契約を一覧にした総括表でございます。
以下、順次、契約の概要につきましてご説明申し上げます。
二ページをお開き願います。この契約は、村山下貯水池堤体強化工事でございます。
工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、村山下貯水池の既設堤体に盛り土を行うことによって耐震性を強化するものでございます。
契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十二億二千八百七十五万円、契約の相手方は大成・西松・飛島建設共同企業体でございます。
入札経過及び施工場所の図面につきましては、三ページ、四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
次に、五ページをお開きいただきたいと思います。この契約は、和田堀給水所電気設備等改良工事でございます。
工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、和田堀給水所の配水ポンプの安定的な稼働を確保するため、経年により老朽化した電気設備の更新を行うものでございます。
契約の方法は一般競争入札、契約金額は十億八千百五十万円、契約の相手方は富士電機システムズ株式会社でございます。
入札経過及び施工場所の図面につきましては、六ページ、七ページにございますので、ご参照願います。
次に、八ページをお開きいただきたいと思います。この契約は、三園浄水場太陽光発電設備及びろ過池覆蓋設置工事でございます。
工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、自然エネルギーの積極的活用及び水の安全性向上のため、三園浄水場のろ過池に可動開閉式の覆蓋を設置し、その上部に太陽光発電設備を設置するものでございます。
契約の方法は一般競争入札、契約金額は九億四千八百十五万円、契約の相手方は東芝・鹿島異業種特定建設共同企業体でございます。
入札経過及び施工場所につきましては、九ページ、一〇ページにございますので、ご参照願います。
次に、一一ページをお開きいただきたいと思います。この契約は、中野区鷺宮一丁目地先から新宿区西落合二丁目地先間配水本管用トンネル及び立て坑築造工事でございます。
工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、中野区鷺宮一丁目二十三番地先から新宿区西落合二丁目三番地先間に、配水本管用トンネル(内径二一五〇ミリ)をシールド工法により築造するものでございます。
契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十四億五千七百万円、契約の相手方は大成・飛島建設共同企業体でございます。
入札経過及び施工場所の図面につきましては、一二ページ、一三ページにございますので、ご参照願います。
以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行いたいと思いますが、ご発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 ないようでございますので、本件に対する質疑は終了したいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 本件に対する質疑は終了いたしました。
以上で水道局関係を終わります。
○鈴木委員長 それでは、下水道局関係に入ります。
初めに、さきの人事異動に伴って幹部職員の一部に交代がありましたので、二村局長から紹介をいたします。
○二村下水道局長 七月十六日付及び八月一日付の人事異動によりまして当局幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
技監の北川知正でございます。流域下水道本部長の只腰憲久でございます。職員部長の石坂景二でございます。経理部長の野口孝でございます。業務部長の渡辺勉でございます。計画調整部長の佐伯謹吾でございます。施設管理部長の中里卓治でございます。参事、技術開発担当の桜井義紀でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○鈴木委員長 紹介は終わりました。
○鈴木委員長 次いで、第三回定例会に提出を予定されております案件について、理事者からの説明を求めます。
○二村下水道局長 事件案についてご説明申し上げます。
今回ご提案申し上げますのは、多摩川流域下水道野川処理区の建設に要する費用の関係市の負担についてでございます。
これは、野川処理区の下水処理に使用している区部施設の建設に要した費用について、関係市の負担金額を整理することが可能となりましたので、下水道法の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。
なお、案件の詳細につきましては、引き続き総務部長からご説明させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○今里総務部長 多摩川流域下水道野川処理区の建設に要する費用の関係市の負担についてご説明申し上げます。
恐れ入りますが、お手元の資料1をごらんください。今回ご審議をお願いいたしておりますのは、昭和四十六年第四回都議会定例会及び平成五年第一回都議会定例会におきまして議決をいただきました関係市の負担金額の改定についてでございます。
改定の理由でございますが、野川処理区の下水処理に使用しております森ヶ崎水再生センター等の区部施設の建設に要した費用につきまして、関係市の負担金額を整理することが可能となったことに伴いまして改定が必要になったためでございます。
恐れ入りますが、資料2をごらんください。
一ページをお開き願います。本処理区は、多摩地域の東部、多摩川左岸に位置しておりまして、武蔵野市を初め六市にわたっており、生活環境の整備と多摩川の水質保全を図ることを目的に計画いたしたものでございます。計画の概要はお示ししてあるとおりでございます。
二ページに進ませていただきます。一番上の表をごらんください。この表は、事業費を管渠建設と処理場建設とに区分いたしまして、それぞれ財源内訳を記載するとともに、改定額と現行額とを比較してお示ししたものでございます。
次の(1)から(3)の表は、これまでに議決をいただきました負担金額及び今回増額いたします負担金額の内訳でございます。
三ページに進ませていただきます。上の表をごらんください。総額七十六億七千四百二十八万一千円の関係市の負担金額につきまして、改定額と現行額とを比較してお示ししたものでございます。
なお、これまで議決をいただいた負担金額の内訳につきましては、下の(1)及び次ページの(2)にお示ししてございます。今回増額いたします負担金額の内訳につきましては、四ページの(3)でお示ししてございます。
五ページに進ませていただきます。負担金額につきまして、法令の規定に基づく意見の照会に対する回答をお示ししております。いずれの市からも、同意する、あるいは異議なしとの回答をいただいております。
下の段には関係法令を参考としてお示ししてございます。
六ページ以降には、都と市の負担割合、関係市間の負担割合及び野川処理区に係る下水の処理の計画図をお示ししてございます。ご参照いただきたいと存じます。
以上、簡単ではございますが、多摩川流域下水道野川処理区の建設に要する費用の関係市の負担についての説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はございますか。
○後藤委員 最初のときに各市との協議書があると思うんですけれども、各市との協議書を出していただきたいと思います。
二点目なんですけれども、昭和四十六年と平成五年からお金が入っているというふうなことになっていますけれども、金が入っているというもの、支払いの状況のわかるものを出していただきたいと思います。
○鈴木委員長 そのほかございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 ただいま資料要求がありましたが、これを委員会の要求とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 理事者と要求された委員と調整の上、ご提出をいただきたいと思います。
○鈴木委員長 次に、武蔵野市・三鷹市の下水処理事務の受託に係る建設費用の負担について、下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」の策定について、さらに新クイックプランの策定について理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○三浦管理部長 武蔵野市・三鷹市の下水処理事務の受託に係る建設費用の負担につきまして、資料3に基づきご報告申し上げます。
お手元の資料に記載してございますように、武蔵野市及び三鷹市の下水の一部につきましては、東京都と両市で締結いたしました下水処理事務の委託に関する規約に基づき、区部の施設においてその処理を行っております。計画の概要は資料記載のとおりでございます。
先ほどご説明申し上げました野川処理区の建設負担金と同様、今回、武蔵野市、三鷹市の下水処理に使用している森ヶ崎水再生センター等の区部施設の建設に要した費用につきまして、両市の負担金額を整理することが可能となりましたので、規約に基づき、両市にその負担を求めるものでございます。
両市の負担金額は、下の表にありますとおり、二十億九千五百八十三万九千円でございまして、両市それぞれの負担金額は同表に記載のとおりでございます。
二ページに進ませていただきます。二ページから三ページにかけましては、武蔵野市、三鷹市に係る下水の処理の計画図でございますので、ご参照いただきたいと存じます。
以上、簡単ではございますが、武蔵野市・三鷹市の下水処理事務の受託に係る建設費用の負担についての報告を終わらせていただきます。
○佐伯計画調整部長 下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」並びに新クイックプランを策定いたしましたので、内容をご説明いたします。
初めに「アースプラン二〇〇四」についてご説明させていただきます。
恐れ入りますが、資料4をごらんください。
下水道事業は、汚水の処理や雨水の排除などを行い、快適な生活環境や安全な都市環境の創出に努めておりますが、その一方で、都内で使用される電力の一%を消費しております。また、都の事務事業活動に伴う温室効果ガス排出量の四三%を占める最大の温室効果ガス排出者となっております。
このため、これまで、再生可能エネルギーを活用した省資源・省エネルギーや、夜間電力の活用による温室効果ガス削減などの取り組みを進めてまいりました。また、日々の事業活動を通じまして環境負荷の低減にも努めてきたところでございます。
さらに、今後とも、合流式下水道の改善や高度処理の推進などに伴いまして、電力使用量や汚泥焼却量の増加などが見込まれることから、温室効果ガス削減に向けた取り組みを一刻も早く進める責務があります。
このことを踏まえ、自主的かつ積極的な地球温暖化防止対策を推進するため、下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」を策定しました。
本プランでは、事業活動から発生する温室効果ガス排出量を計画的に削減し、京都議定書の目標であります一九九〇年度比で六%以上の温室効果ガス削減を二〇〇九年度までに達成することとしております。
主な取り組みといたしましては、省電力機器の導入や汚泥の高温焼却の実施など、下水処理により発生する温室効果ガスを削減するとともに、処理水の放流落差を利用した小水力発電や、下水汚泥の処理工程で発生する消化ガスを燃料としたバイオマス発電など、温室効果ガスの排出が少ない資源エネルギーへの転換を図ってまいります。さらに、本プランを効率的かつ効果的に推進するために、まちづくりとの連携、民間活力の導入、新技術の開発、導入など、多様な取り組みを進めてまいります。
次に、新クイックプランにつきましてご説明申し上げます。
恐れ入りますが、資料6をごらんください。
下水道局では、浸水対策、老朽化施設の再構築、合流式下水道の改善などの重点事業を推進していますが、事業効果が発揮されるまでには長い年月を必要とします。そのため、短期間に効果を発現することを目的とした雨水整備、再構築、合流改善の三つのクイックプランを策定し、地区や対策を重点化して実施してまいりました。
このたび、雨水整備クイックプランの計画期間十カ年のうち前期五カ年が終了したこと、また、再構築及び合流改善の二つのクイックプランの計画期間五カ年の最終年度となることから、これまでの事業内容を検証した結果、浸水被害の軽減、道路陥没の減少、下水道から流出するごみの減少などの効果を確認することができました。
このことを踏まえまして、これまで以上にお客様が実感できる効果を短期間のうちに上げるため、計画期間を平成十六年度から平成二十年度までの五カ年とする新クイックプランを策定いたしました。
各クイックプランの概要につきましては、別紙1から3にお示ししてございます。
別紙1をごらんください。
新・雨水整備クイックプランの策定のポイントといたしましては、まず、新たに浸水被害が発生している地区を対象地区に追加いたしました。なお、追加した対象地区のうち、重点地区につきましては、事業効果を事前に評価する流出解析シミュレーションを用いて、浸水時の状況や対策の効果などを図面でお示しし、お客様にわかりやすい計画といたしました。また、ポンプ所の運転実績から対策が必要となった地区を追加いたしました。さらに、お客様みずからも浸水への備えを行っていただけるように、降雨時の情報提供や浸水予想区域図の公表などによるリスクコミュニケーションの充実を図ってまいります。
主な取り組みにつきましては、ハード対策とソフト対策に区分するとともに、主要な事項を太字でお示ししてございます。
別紙2をごらんください。
新・再構築クイックプランでは、道路陥没対策などにつきまして、重点化する地区を拡大して実施いたします。また、道路陥没の発生原因や臭気の発生源を特定いたしまして、集中的に対策を実施いたします。さらに、デジタル技術を活用した精度の高い管路内調査によりまして、道路陥没対策を効率的に実施いたします。震災対策につきましては、対象箇所を拡大して実施いたします。
主な取り組みにつきましては、道路陥没対策、臭気対策、震災対策に区分するとともに、主要な事項を太字でお示ししてございます。
別紙3をごらんください。
新・合流改善クイックプランでは、お客様の水質改善要望の強い地区をモデル地区として設定し、重点的に対策を進めてまいります。実施に当たりましては、低コスト、短時間でできる新たな技術の積極的な導入や自然排水区における貯留池の整備、まちづくりと連携した部分分流の導入など、水質改善対策のメニューの多様化を図ってまいります。さらに、事業を効率的に推進していくため、区を初めとする関係機関との連携や、お客様にもご協力をお願いする「油・断・快適!下水道」キャンペーンの充実を図ってまいります。
主な取り組みにつきましては、ハード対策とソフト対策に区分するとともに、主要な事項を太字でお示ししてございます。
以上、簡単ではございますが、「アースプラン二〇〇四」及び三つの新クイックプランの説明を終わらせていただきます。
なお、各プランにつきましては、お手元に資料5及び資料7から資料9として配布させていただいておりますので、あわせてごらんいただきたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○鈴木委員長 報告は終わりました。
この際、資料要求のある方はおいでになりますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 ないようでございますので、なしと確認させていただきました。
○鈴木委員長 次に、契約の締結について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○野口経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
恐れ入りますが、お手元の資料10、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
今回ご報告申し上げますのは、平成十六年六月一日から八月三十一日までの間に締結いたしました、予定価格九億円以上の工事請負契約八件でございます。
恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
いずれも区部下水道工事でございますが、土木工事のうち、下水道管渠の幹線工事といたしまして、日本堤幹線その一−三工事、十七億二千七百余万円、一件でございます。この工事は、地域の雨水及び汚水を収容し、浸水被害を軽減するとともに、下水道管渠の能力増強と老朽化対策を図るために施工するものでございます。
処理場工事といたしまして、砂町水再生センター東陽系水処理施設その十四工事、二十一億六千九百余万円、一件でございます。この工事は、下水処理機能の向上を図るため、高度処理施設を築造するものでございます。
ポンプ所工事といたしまして、小松川第二ポンプ所建設その三工事、十二億七百余万円及び業平橋ポンプ所放流渠その五工事、十八億九千五百余万円の二件でございます。
小松川第二ポンプ所建設その三工事は、雨水流出量の増大に対応するため、小松川第二ポンプ所を建設するものでございます。
業平橋ポンプ所放流渠その五工事は、雨水の放流先を北十間川から隅田川へ変更するため、放流渠を築造するものでございます。
続いて、設備工事といたしまして、みやぎ水再生センター及び砂町水再生センターにおける電気設備関係工事三件と、南部汚泥処理プラント遠心濃縮機械設備その四工事の計四件、合計六十六億六千七百余万円でございます。
まず、みやぎ水再生センター及び砂町水再生センターの工事は、それぞれ処理設備の運転に必要な監視制御設備、電気設備、非常時における運転電力を供給する発電設備を施工するものでございます。
次に、南部汚泥処理プラントの工事は、汚泥処理施設の臨海部への集約化の一環として、遠心濃縮機等の設備を施工するものでございます。
以上八件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、百三十六億六千六百余万円でございます。
右側のページにそれぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
なお、八件の契約方法の内訳でございますが、一般競争入札によるものが六件、随意契約によるものが二件となっております。
随意契約により契約をいたしましたものは、日本堤幹線その一−三工事と、小松川第二ポンプ所建設その三工事でございます。
日本堤幹線その一−三工事は、現在施工中の工事に継続してシールド工事を行うものであり、工期の短縮化及び経済的有利性などから随意契約としたものでございます。
また、小松川第二ポンプ所建設その三工事につきましても、現在施工中の工事に引き続きポンプ所下部の?体を築造するものであり、工期の短縮化及び経済的有利性などから随意契約としたものでございます。
三ページ以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
以上、簡単ではございますが、工事の請負契約について報告を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
○鈴木委員長 報告は終わりました。
これより本件に対する質疑を行いたいと思いますが、発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 本件に対する発言はないようでございますので、これをもって質疑は終了いたしたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○鈴木委員長 異議なしと認めます。よって、本件に対する質疑は終了いたしました。
以上で下水道局関係を終了させていただきます。
本日の委員会を閉会いたします。
午後一時五十五分散会
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