公営企業委員会速記録第八号

平成十五年九月十六日(火曜日)
第十委員会室
   午後一時四分開議
 出席委員 十三名
委員長東野 秀平君
副委員長近藤やよい君
副委員長東ひろたか君
理事ともとし春久君
理事富田 俊正君
理事比留間敏夫君
後藤 雄一君
鈴木あきまさ君
串田 克巳君
立石 晴康君
中山 秀雄君
田中 晃三君
和田 宗春君

 欠席委員 一名

 出席説明員
交通局局長松尾  均君
次長谷川 健次君
総務部長木村 純一君
経営企画室長齊藤 春雄君
職員部長坂上 信雄君
電車部長市川 英治君
自動車部長鷲田 能敬君
車両電気部長関口 貞夫君
建設工務部長北川 知正君
会計契約担当部長帯刀  宏君
バス路線再編成・事業活性化担当部長遠藤 秀和君
参事斎藤  信君
参事荒井 哲夫君
参事古川 俊明君
水道局局長飯嶋 宣雄君
次長甘利 鎭男君
総務部長中田 清己君
職員部長東岡 創示君
経理部長松井 庸司君
営業部長中村 忠夫君
浄水部長本山 智啓君
給水部長御園 良彦君
建設部長田口  靖君
企画担当部長鈴木 孝三君
設備担当部長六車 一正君
参事伊藤  豊君
多摩水道改革推進本部本部長鈴木 三夫君
調整部長中村 重利君
施設部長長岡 敏和君
技術調整担当部長滝沢 優憲君
下水道局局長二村 保宏君
技監大矢 爽治君
総務部長今里伸一郎君
職員部長時田 公夫君
経理部長内村 修三君
業務部長井上 克彦君
計画調整部長串山宏太郎君
技術開発担当部長中里 卓治君
施設管理部長佐伯 謹吾君
建設部長中村 益美君
流域下水道本部本部長前田 正博君
管理部長三浦  茂君
技術部長伊東 三夫君

本日の会議に付した事件
 交通局関係
  報告事項
  ・契約の締結について(説明・質疑)
 水道局関係
  報告事項
  ・契約の締結について(説明・質疑)
  ・水道メーター入札談合事件に係る対応について(説明)
  ・東京都水道事業経営問題研究会報告の概要について(説明)
 下水道局関係
  報告事項
  ・契約の締結について(説明・質疑)

○東野委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局、水道局及び下水道局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、交通局及び下水道局関係の報告事項及び水道局関係の報告事項のうち、契約の締結については、説明を聴取した後、質疑終了まで行い、水道局関係のその他二件の報告事項については、説明を聴取し、資料要求をするにとどめ、質疑は会期中の委員会で行いますので、ご了承願います。
 これより交通局関係に入ります。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○帯刀会計契約担当部長 契約の締結につきまして、お手元の契約締結報告書に基づき、一件二億円以上の動産の買い入れ契約四件につきまして、ご報告申し上げます。
 一ページをお開き願います。今回ご報告いたします四件の契約を一覧にした総括表でございます。
 この四件は、いずれも一般乗合自動車の購入という同種の契約でございますので、この表によりまして一括してご説明させていただきたいと存じます。
 今回購入いたしましたのは、大型七十三両、大型CNG十両、中型系八十六両の合計百六十九両でございます。いずれの車両も、国の排出ガス規制及び東京都の粒子状物質排出基準をクリアするとともに、ノンステップ仕様にもなっておりまして、東京都における環境対策及び福祉のまちづくりの一環として導入を進めるものでございます。
 表中に付しました番号1番から4番については、それぞれ東京いすゞ自動車株式会社、東京三菱ふそう自動車販売株式会社、関東日産ディーゼル株式会社及び東京日野自動車株式会社と、随意契約により契約を締結しております。
 なお、それぞれの契約金額、一台当たりの税込み価格及び車両数は表中に記載したとおりで、契約総額は三十三億五千六百十六万七千五百円になります。
 また、履行期限は平成十五年九月二十九日となっておりまして、契約年月日は平成十五年六月二十四日でございます。
 それぞれの契約ごとの概要につきましては、二ページから五ページまでに記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 簡単ではございますが、以上でご報告を終わらせていただきます。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し、何か質問等があれば、発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で交通局関係を終わります。

○東野委員長 これより水道局関係に入ります。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、契約の締結についての報告を聴取いたします。

○松井経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料1によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成十五年六月一日から平成十五年七月三十一日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約一件でございます。
 一ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、品川区東大井一丁目地先から東品川三丁目地先間配水本管(七〇〇ミリメートル)新設工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、品川地区の配水管をブロック化し、管網整備をするため、品川区東大井一丁目四番地先から東品川三丁目二十九番地先間に、配水本管(七〇〇ミリメートル)の新設工事を推進工法により行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十三億二百万円、契約の相手方は不動・大旺建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては二ページに、施工場所の図面につきましては三ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し、質問等があれば、発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、本件に対する質疑は終了いたしました。

○東野委員長 次に、水道メーター入札談合事件に係る対応について、及び東京都水道事業経営問題研究会報告の概要についての報告二件を聴取いたします。

○松井経理部長 まず初めに、水道メーター入札談合事件にかかわる当局の対応について、お手元に配布してございます資料2によりご報告申し上げます。
 本年七月、公正取引委員会は、当局の水道メーター発注に関しまして、納入業者らに対し、独占禁止法違反で刑事告発及び排除勧告を行いました。
 当局といたしましては、今回事件が三度目であることを踏まえ、事件に厳正に対処する観点から、これまで、資料にございます1から3までの対応をとってまいりました。
 まず、指名停止措置でございますが、刑事告発等があった即日に、対象業者を指名停止にするとともに、その停止期間につきましては、現行基準上最も厳しい十二カ月とするなどの措置を実施いたしました。
 次に、事件の再発防止に向けた重点推進施策を策定いたしました。このうち、格付による入札参加条件の廃止などにつきましては、事件後最初となります明後日に行うメーター発注から実施してまいります。
 三番目といたしまして、刑事告発を受けた業者に対しまして、一部先行して損害賠償請求を行いました。既に一社につきましては、請求額全額が支払われております。今後とも、公正取引委員会の措置を踏まえまして、追加の賠償請求を行うなど適切に対応してまいります。
 以上、大変簡単ではございますが、このたびの談合事件にかかわる当局の対応についてのご報告を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○中田総務部長 次に、資料3、東京都水道事業経営問題研究会報告の概要についてご説明申し上げます。
 昨年二月に設置いたしました東京都水道事業経営問題研究会が、平成十五年七月二十三日、これまでの調査検討の成果を取りまとめ、水道局長に対し報告書が提出されましたので、その概要についてご報告いたします。
 初めに、料金体系の見直しでございます。
 まず、基本水量制につきましては、将来的にはこれを廃止すべきとしつつ、当分の間、五立方メートルの基本水量を設定し、現行料金における料金負担額とのバランスに配慮することを求めております。
 次に、生活用水に対する軽減措置につきましては、これまでのような大幅な基本料金の軽減措置は、使用者間の負担の公平の観点から見直していくべきとしております。
 最高単価につきましては、コスト構造の変化に伴い、最高単価の適切な見直しを行うべきとしております。
 最後の水量区画につきましては、区画間のバランスや節水インセンティブに配慮した料金体系とすべきとしております。
 二点目の料金関係の都民サービスの充実につきましては、使用者によって選択可能なサービスメニューの提供など、新たなサービスを積極的に導入すべきとしつつ、実施に当たっては、費用対効果の十分な検証や、使用者間の公平な負担への配慮が必要であるとしております。
 三点目の料金算定のあり方につきましては、将来的には、料金対象原価の算定に損益収支の考え方を取り入れるなど、料金算定の明瞭性を向上させる方策を検討すべきとし、また、料金対象原価が適切に算定されていることについて都民の理解を得るため、説明責任を積極的に果たしていくべきとしております。
 報告書の概要は以上でございます。
 なお、研究会の委員名簿、検討経過は別紙のとおりとなっております。また、研究会報告書の本文を参考資料としてお配りしております。後ほどご参照いただきたいと存じます。
 以上でございます。

○東野委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○和田委員 経営問題研究会報告に関連をして、一点だけ資料要求します。
 平成六年に水準を改定して、十年間水準を維持するという形になっています。十年間という根拠と、それから、維持、そのまま値上げをしないといいましょうか、いじらないというその根拠について、二つについての資料をお願いします。

○東委員 私の方からも、この研究会の報告について幾つか資料をお願いしたいと思います。
 まず一つは、小口、中口、大口、特大と書いてありますが、その口径別の件数と使用水量、それから、それぞれの利用者というか使用者はどういう方々なのか、それがわかるようもの、これが一つ。
 それから、事前にこの資料をいただいたわけですけれども、一〇ページと一二ページに、この報告を出すに当たっての使用者に対するアンケート調査と、それから中間のまとめに関する意見の募集というのがありますね。この二つとも、それぞれ詳しい結果を知りたいと思うんです。
 三つ目に、一四ページに水道料収入構造の変化ということが出ていますけれども、これはどういうふうに変化してきたのか、それがわかるもの。
 次に、一三ミリから二五ミリの方で、これは主に家庭用だと思うんですけれども、使用水量が、基本水量十トン、十立方メートルに満たない、十立方メートル未満の件数と割合、平均大体どれくらい使っていらっしゃるものなのか、この基本料金以下の方々ですね。
 もう一つは、今の説明にもあったんですが、基本料金の軽減措置、現在されているわけですけれども、この報告によると、これが訂正されるとなっているんですけれども、どういうふうに変化をしていくのか。これ、今、局で見積もっておれば、それを出してほしいし、そして、経過措置として軽減率を二分の一というふうにした場合はどうなるか、これがわかるようにお願いしたいと思うんです。
 それから、これは全体のあれにかかわることですが、渇水が十年で五回起こったというふうに出ています。その五回、どの程度の渇水で、どんな対応をしたのか。例えば時間給水をやったとすれば、どれくらいやったのか。
 それから、この十年間の投資的事業及び事業費の推移。
 それから、財政基盤の強化、三項目出ていますね。これは三二ページですけれども、これの十年間の推移。
 それから、水道料金の未納が結構あるというふうに聞いておりますけれども、未納カードの件数、それから、給水停止をどのぐらいやっているのか、これも十年間いただきたい。
 それから、水道料金減免対象者別の数、これも十年ほど欲しい。
 あと、水道会計の損益勘定留保資金の推移。これは、この十年、その前からのものをいただきたいと思います。
 それから、水需要計画の改定の経過と実績。これは最大配水量、それから一日平均配水量、施設能力、これらの推移がわかるもの。
 それから、水道事業経営プラン二〇〇〇があるわけですけれども、その主要事業計画、それから財政収支計画。
 そして、もう一つは、水源開発の計画概要と推移。こういうものは今までもいろんな形で出ていると思うので、お願いしたいと思います。
 そのほか、この研究会にいろんな資料が出されたと思うんですが、恐らくこういうものも含んでいると思いますけれども、今申し上げなかったもので研究会に出された資料、それもお願いしたい。
 ちょっと多くなりましたけれども、よろしくお願いいたします。

○東野委員長 ただいま東副委員長、和田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願いたいと思います。
 以上で水道局関係を終わります。

○東野委員長 これより下水道局関係に入ります。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○内村経理部長 工事の請負契約につきましてご報告申し上げます。
 恐れ入りますが、お手元の資料、工事請負契約の締結についてをごらんいただきたいと存じます。
 今回ご報告申し上げますのは、平成十五年五月一日から七月三十一日までの間の予定価格九億円以上の工事請負契約五件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。総括表をお示ししてございます。この総括表によりましてご説明させていただきます。
 いずれも区部下水道工事でございまして、土木工事のうち、下水道管渠の幹線工事といたしまして、台東幹線その1及びその1−2二次覆工工事、九億五千余万円、一件でございます。
 この工事は、地域の浸水被害を軽減するとともに、下水道管渠の老朽化対策を図るため、再構築工事を施工するものでございます。
 続いて、建築工事といたしまして、小台処理場ポンプ棟その14工事、十四億百余万円、一件でございます。この工事は、小台処理場東処理施設増設の一環として、ポンプ棟を建設するものでございます。
 次に、設備工事といたしまして、蔵前処理場電気設備その6工事、十二億七百余万円ほか、神谷ポンプ所及び芝浦処理場におけるポンプ据えつけ工事関係二件でございます。
 まず、蔵前処理場の工事は、同処理場から後楽ポンプ所及び湯島ポンプ所を遠方監視制御するために必要な電気設備を施工するものでございます。
 次に、神谷ポンプ所の工事は、流域の汚水量及び雨水量の増加などに対応するため、汚水、雨水のポンプ設備を施工するものでございます。
 さらに、芝浦処理場の工事は、現放流先の高浜運河の水質改善と水辺環境の保全のため、簡易処理水を高潮護岸の外へ直接放流可能となるようポンプ設備を施工するものでございます。
 以上五件の契約金額の合計は、一番下の欄にございますとおり、六十二億八千九百余万円でございます。右側のページにそれぞれの年度別内訳をお示ししてございます。
 なお、五件の契約方法の内訳は、一般競争入札によるものが四件、随意契約によるものが一件となっておりまして、随意契約により契約いたしましたものは、上から一列目の台東幹線その1及びその1−2二次覆工工事でございます。
 この工事は、現在施工中の工事に継続してシールド二次覆工工事を行うものであり、一体的構造物を施工する上での瑕疵担保責任の明確化や工期の短縮化及び経済的有利性などから、随意契約としたものでございます。
 三ページ以降には、それぞれの工事ごとの契約内容及び入札結果等の詳細を掲げてございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではごさいますが、工事の請負契約についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し、何か質問があれば、発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十七分散会

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