公営企業委員会速記録第十四号

平成十四年十二月十六日(月曜日)
第十委員会室
   午後一時七分開議
 出席委員 十三名
委員長東野 秀平君
副委員長近藤やよい君
副委員長東ひろたか君
理事ともとし春久君
理事富田 俊正君
理事比留間敏夫君
後藤 雄一君
串田 克巳君
立石 晴康君
中山 秀雄君
三田 敏哉君
田中 晃三君
和田 宗春君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長松尾  均君
次長金安  進君
総務部長久保田経三君
水道局局長飯嶋 宣雄君
次長野田 一雄君
総務部長甘利 鎭男君
下水道局局長鈴木  宏君
次長二村 保宏君
総務部長馬場 正明君

本日の会議に付した事件
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百三十五号議案 東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
 ・第二百三十六号議案 東京都給水条例の一部を改正する条例
 請願陳情の継続審査について
 特定事件の継続調査について

○東野委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の今後の委員会日程について申し上げます。
 理事会において、お手元配布の日程のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百三十五号議案及び第二百三十六号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対して発言の申し出がありますので、これを許します。

○東委員 私は、第二百三十五号議案について意見を述べさせていただきます。
 第二百三十五号議案、東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例は、任期つき職員の採用を可能にする条例案であり、これは公務員制度改革と称する大リストラ計画の具体化の一つであると考えます。
 問題は、今日の公務員法が規定している終身雇用原則を崩し、期限つきの臨時公務員がつくられることにもなり、不安定雇用を公務員制度に導入することを意味しています。
 一方、期限つきで採用された職員には高い業績が期待され、激しい競争を強いられ、場合によっては、使い捨て的な扱いになるおそれさえ考えられます。任期つき採用を導入するこの条例案は、民から公への人事交流と称して、日経連など財界が熱望して進めているもので、企業の人材が任期つきの公務員となり、財界が自治体の財政を使って、財界の意向を自治体に持ち込むおそれもなしとしないものであります。
 よって、住民の奉仕者としての終身雇用型公務員の大幅削減に道を開く本条例案には反対をいたします。
 以上です。

○東野委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第二百三十五号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○東野委員長 起立多数と認めます。よって、第二百三十五号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百三十六号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、第二百三十六号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○東野委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、閉会中に会議規則第六十条の規定に基づき、委員の派遣が必要となった場合は、その取り扱いを委員長にご一任いただきたいと思います。ご了承をお願いいたします。

○東野委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、飯嶋水道局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○飯嶋水道局長 公営企業三局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 まず初めに、今回ご審議を賜りました条例案につきましてただいまご決定をいただき、厚く御礼申し上げます。
 申し上げるまでもなく、私ども公営企業三局の事業は、都民生活あるいは東京の都市活動にとりまして、欠かすことのできない重要な事業でございます。
 これまでにちょうだいいたしました貴重なご意見やご指摘を今後の事業運営に十分反映させ、これからもそれぞれの担当分野におきまして、多様化するニーズに的確にこたえつつ、都民サービスの向上と不断の経営改善に取り組んでまいります。
 また、この場をおかりして、当局の問題に一言触れさせていただきたいと存じます。
 このたびの給水管の工業用水道管への誤接続につきまして、改めて深くおわび申し上げます。ご迷惑をおかけしているお客様には、今後とも誠実に対応してまいります。一日も早く誤接続のないことを確認し、再発防止に万全を期しますとともに、都民の皆様の信頼回復に向けて最大限努力してまいりますので、何とぞご理解を賜りたいと存じます。
 委員長を初め委員の皆様方には、今後とも、公営企業三局に対しまして、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、御礼の言葉にかえさせていただきます。
 まことにありがとうございました。

○東野委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十四分散会

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