午後一時開議
○議長(増子博樹君) これより本日の会議を開きます。
○議長(増子博樹君) この際、あらかじめ会議時間の延長をいたしておきます。
○議長(増子博樹君) 次に、日程の追加について申し上げます。
議員より、議員提出議案第九号、東京都中小企業者賃上げ応援助成金条例、知事より、東京都公安委員会委員の任命の同意について外人事案件八件がそれぞれ提出されました。
これらを本日の日程に追加いたします。
○議長(増子博樹君)一昨日に引き続き質問を行います。
九十一番藤井あきら君。
〔九十一番藤井あきら君登壇〕
○九十一番(藤井あきら君) デジタル都議、スタートアップ議員の藤井あきらです。三期目初の一般質問ですので、選挙で皆さんとお約束をしたことを中心に伺います。
今、世界はAI革命の真っただ中にあります。
ソフトバンクがチャットGPTのOpenAIと連携してアメリカで進めるスターゲート計画では、五千億ドル、七十兆円以上の規模の投資によりAIデータセンター群を建設する構想となっています。データセンターは、もはや単なる一企業の投資ではなく、AI時代の国家戦略そのものとなっております。
国内でも、生成AIの普及に伴い高性能データセンターの需要が急増しておりまして、一方で、住民との摩擦や環境への影響が新たな都市の課題となっています。
都内でも、江東区では、データセンター建設対応方針を策定し、対応を進めているところであります。AIの進化は止められませんし、それを支えるデータセンターの整備は、都市の持続可能性と調和しなければなりません。また、市区町村の財源確保という観点からも非常に重要です。
都のAI戦略会議において、AIをつくる力の一環として、データセンターの整備の重要性が議論されていることを踏まえ、地域との共生、環境への配慮、電力インフラとの整合性などを図った上でデータセンター整備を促進していくことが急務と考えますが、知事の見解を伺います。
都のデジタル化やDXは、初当選した八年前と比べると大きな前進をしておりますが、依然として都民が自ら調べ、複数の窓口を訪れ、手続を一つ一つ行わなければならない、いわば受動的な仕組みにとどまっております。
昨今、生成AIを活用したエージェント型AIというものが注目を集めています。エージェントAIは、都民一人一人の状況に応じて必要な手続などを自動的に察知し、能動的に案内し、申請も自動化することが可能になります。
例えば、出生届を提出した際に、子育て支援制度や保育園入園手続を自動的に案内、支援したり、介護が必要になったことを察知し、介護保険や福祉サービスの申請を知らせてくれたり、そのまま手続をしてくれる、都民にとっては自分で探す負担を大幅に軽減することができるものになります。
加えて、職員の業務負担を軽減し、人口減少社会においても持続可能な行政運営を可能にします。エージェントAIは、次世代の行政インフラとなる可能性を秘めています。
将来的なエージェントAIの導入も見据え、都民サービスへの活用も積極的に進めるなど、AIを都政のあらゆる側面で徹底的に活用していくべきですが、宮坂副知事の見解を伺います。
足元のデジタル化も重要であります。
都は、地域の保育サービスの充実に向け市区町村などを支援しており、保育の質の向上を図るための重要な補助事業となっております。しかし、地元町田の事業者から補助金を申請する際、例えば請求書に判こが毎回必要となるなど、判こレスやDXが進んでいないという声をいただいております。
都は、保育サービス推進事業や保育士等キャリアアップ補助において、デジタル化によって事業者の事務負担軽減を進めるべきですが、見解を伺います。
同様に、幼稚園においても、私立幼稚園等環境整備費補助金などで都とやり取りをする際に、判こや紙がまだまだ必要で大変だという声をいただきます。幼稚園を含む私立学校への補助においても、デジタル化によって各学校の事務負担軽減を進めるべきですが、見解を伺います。
続いて、スタートアップに関連して伺います。
失われた三十年の日本を取り戻すため、世界から外貨を稼いできて、そして新しい雇用を創出するスタートアップを東京から生み出すべきとこれまでも提案をしてまいりました。日本の勝ち筋となるのが、気候変動問題を新技術で解決するクライメートテックやグリーンテックを含むディープテックの分野であります。
ディープテックとは、最先端の科学技術で大きな社会課題を解決し、実装されれば世界に大きなインパクトを起こすような技術のことであります。
東京に集積する大学が持つディープテックの研究シーズをビジネスとして花開かせるためには、研究開発環境を整えるとともに、事業に取り組む大企業との協業をさらに推進する必要があります。
ディープテックスタートアップの創出に向けた官民を挙げた取組について伺います。
知事も先日訪問をしました関西・大阪万博では、東京のスタートアップの遮熱素材がパビリオンの屋根に使用されるなど、数多くのビジネスチャンスが生まれたと聞いております。次は、二〇三〇年にサウジアラビア万博も予定されています。
都はこれまでも、海外の展示会への出展等を進めていますが、万博など、世界的なイベントも含め、様々な機会を捉えて、東京の強みや特徴を前面に出しながら、これまで以上に海外プロモーションを戦略的に推進すべきですが、見解を伺います。
地元町田で、地域を歩いて様々話を聞いておりますと、住宅地でもバスが一時間に一本しか来なくて買物も行けないという、特に高齢者の方からの声をいただきます。需要はあってもバス事業者は運転手不足で減便せざるを得ないというのが現状であります。
運転手不足の救世主となるのは、自動運転の技術ですが、今年八月、八王子高尾での実証走行において事故が発生いたしました。安全性の確保は自動運転の大前提となるため、原因を明確にした上で着実に取組を進めていただきますようお願いをいたします。
国内でも、茨城県境町など事例がありますが、ドライバーの同乗が不要なレベル4の自動運転バスやタクシー等の公共交通への導入を進めるため、市区町村などを技術、財政の両面から積極的に支援していくことが必要です。
都として、自動運転の実装に具体的にどのように取り組んでいくのか伺います。
eスポーツが世界的に注目を集めています。しかし、日本のeスポーツの市場は、アメリカの六分の一、中国の三分の一、そして韓国の半分の規模しかありません。日本は、多くのコンテンツを持っているにもかかわらず、eスポーツの市場で出遅れてしまっております。
都は、私たちの提案を受けて、二〇二〇年から東京eスポーツフェスタを開催していますが、産業の展示会という面が強く、ヴァロラントやフォートナイト、そしてデッドバイデイライトなど、世界的なゲームコンテンツの取扱いがなく、一層の取組に期待をしているところであります。
IOCが二〇二七年、オリンピックeスポーツゲームズを開催するとしておりまして、世界的な機運もますます高まっているところです。
東京eスポーツフェスタにおいても、国際的な動向を踏まえた取組を多角的に展開するなど、さらにeスポーツの機運を高めるべきですが、見解を伺います。
これは提案ですが、世界的に人気の高いeスポーツゲームの国際大会を東京に誘致するなど、検討もぜひお願いをいたします。
東京都のがん対策は、私たちの会派が要望してきたAYA世代やアピアランスケア、そして仕事と治療の両立など充実をしてきたことを評価しているところであります。
一方で、がん対策でまだまだ遅れているのは、四十歳未満の若年がん患者への支援です。
都は、若年がん患者在宅療養支援事業で市区町村を包括補助で支援していますが、令和五年度の一市三区から令和七年度一市十二区に拡大しているものの、特に多摩地域ではまだまだ物足りないのが現状であります。
若年がん患者が安心して在宅療養できるように、本事業の周知や市区町村の取組を加速すべきですが、見解を伺います。
次に、定時制高校について伺います。
定時制高校は、最近ですと不登校の経験者や外国人、そして年代も国籍も幅広い生徒に対して、一人一人寄り添った対応ができることというのが特徴の一つであります。毎年、卒業式などに出席をしている地元の都立町田高校定時制でも、外国籍の生徒を多く見かけるところです。
町田高校では、地域の桜美林大学と居場所づくり、授業や日本語指導などで連携をしておりまして、そこから大学に進学する生徒も出てきています。こういった取組をモデルとして、定時制高校において、大学の知見等、地域の様々な機関、団体、企業等と連携した取組を進めるべきですが、教育長の見解を伺います。
次に、都庁職員の仕事と介護の両立について伺います。
都は、中小企業等における仕事と介護の両立支援を後押ししておりますが、まず隗より始めよで、都庁においてもさらなる取組が必要です。
都はこれまでも、介護を行う職員のための様々な制度の整備に取り組んできており、職員の介護と仕事の両立をより一層推進すべきと考えますが、見解を伺います。
六月の東京都議会議員選挙で三期目の当選をさせていただきました。選挙前後に、町田駅前で演説をしていると、グループで集まって主に若い女性などに対して声をかける、いわゆるスカウトの方々を多く見かけたところであります。私も、演説の邪魔、嫌がらせをされるなどしたところであります。
また、商店街では、キャッチによる声がけも問題となっておりまして、町田駅周辺にある九つの商店会等が名を連ねる町田市中央地区商業振興対策協議会では、客引き禁止の条例化を求めているところであります。安心して楽しめる駅前環境を整えることは都の責務でもあります。
町田駅前をはじめ、都内における悪質な客引き、スカウト行為の現状と対策について警視庁の見解を伺います。
最後に、町田都市計画道路三・三・三六号線の南町田区間について伺います。
この路線は並行して走る町田街道が交通量が多く、終日渋滞が発生しておりまして、整備による渋滞軽減というのが期待されているところであります。この南町田区間は、平成二十五年から事業を実施し十二年が経過しております。私も現地をよく歩いて回っているのですが、用地の取得は大部分で進んでいて、地域の皆さんからは、いつ開通するのかという声をいただいております。
未取得の土地の所有者と話をしても、前向きなご意見をいただくことが多く、早期の実現を進めるべきですが、町田三・三・三六号南町田区間の現在の進捗状況と今後の取組について伺います。
以上、世界の諸都市と競争する都政の視座を高め、地元町田市から都民ファーストの視点で東京大改革をさらに進めることをお約束いたしまして、私の一般質問を終わります。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕
○知事(小池百合子君) 藤井あきら議員の一般質問にお答えいたします。
データセンターの整備促進についてのお尋ねでございます。
世界においてデジタル技術の活用が進む中で、東京が熾烈な国際競争を勝ち抜く、そのためには、二十一世紀の石油ともいわれますデータを取り扱いますデータセンターが必要不可欠でございます。
都は、電力需要の増加への対策といたしまして、省エネ等に資する先駆的な技術のモデルの構築、再エネ設備の導入拡大を後押ししてまいりました。あわせまして、条例によって、建築物の計画段階から省エネの深掘り、そして再エネのさらなる利用の促進を図るなど、制度と支援の両面から脱炭素化を進めております。
今後のことでありますが、各施設の情報を把握するための都独自の仕組みを整備いたしますとともに、データセンター施設に求められます省エネ水準の明確化などを国に働きかけてまいります。加えまして、地域における理解、そして調整が円滑に進みますよう指針を取りまとめてまいります。
電力の需要、そして脱炭素、まちづくりなどとの整合を図りながら、データセンターの整備を進めることで、東京におけますAIの開発力を底上げして、産業の成長とイノベーションを力強く牽引をいたしてまいります。
その他のご質問につきましては、副知事、警視総監、教育長、都技監及び関係局長が答弁をいたします。
〔副知事宮坂学君登壇〕
○副知事(宮坂学君) AIの利活用についてでございますが、私は、社会を大きく変革する力を秘めたAIに本気で向き合い、AIが日常に溶け込み、生活がより豊かになった社会を目指したいと考えております。
東京都AI戦略でも、業務の生産性や都民サービスの質の向上の両面から積極的な利活用を図ることを掲げました。現在、生成AIと業務データを組み合わせ、職員自らがアプリを開発、利用できる環境を整え、文書作成支援など内部業務で活用するほか、利便性や安全性の高い生成AIを都立学校に導入する等の取組も進めております。
今後、AIの進化も見据えて、都民一人一人に寄り添った情報提供や各種手続のサポート等への活用を目指すなど、AIを使いこなすことで都民が便利になったと実感できる社会をつくり上げてまいります。
〔警視総監迫田裕治君登壇〕
○警視総監(迫田裕治君) 都内における悪質な客引き、スカウトの現状と対策についてでありますが、都内の繁華街、歓楽街では執拗な客引きやスカウトグループによる性風俗店へのスカウト行為などが行われており、その背後には、匿名・流動型犯罪グループが関与している実態もあります。
こうした中、警視庁におきましては、繁華街などにおける悪質な客引きやスカウト行為を迷惑防止条例違反などで検挙しておりますほか、本年一月から八月末までの間、SNSを悪用しスカウトした女性を性風俗店等へ職業紹介したグループの首謀者ら三十名以上を職業安定法違反などで検挙するなど、犯罪グループの壊滅に向けた取締りを徹底しております。
また、被害を未然に防止するため、SNS等を積極的に活用した広報啓発活動や、官民一体となった防犯パトロールなどの対策を推進しております。
引き続き、あらゆる法令を駆使した取締りを徹底するとともに、関係機関や地域住民の方々と連携強化を図りながら、組織の総力を挙げた対策を推進してまいります。
〔教育長坂本雅彦君登壇〕
○教育長(坂本雅彦君) 定時制高校での地域の力の活用についてのご質問にお答えをいたします。
定時制高校において、学校の周囲の地域社会の持つ様々な力を活用し、生徒の教育活動に役立てることは重要でございます。
これまで都教育委員会では、定時制高校で学ぶ生徒のため、地域で暮らす大学生等の協力によりまして、学力を高める指導を行ってまいりました。また、地元の自治会や消防団と連携し、防災教育などを実施しているところでございます。
今後、定時制高校の生徒が地域の担い手や大学等と話し合い、様々な課題に関し協力して解決を図る探求型の学習を着実に進める後押しに力を入れてまいります。
〔東京都技監谷崎馨一君登壇〕
○東京都技監(谷崎馨一君) 自動運転の取組についてでございます。
自動運転は、運転手不足への対応など社会的課題を解決できる可能性を有しており、公共交通に活用していくことが重要でございます。
都は、市区町村等の取組を支援するため、運行経費などの負担を軽減する補助の実施のほか、本年三月には自動運転の取組事例や導入手順等を示したガイドラインを改定いたしました。
今後は、車両の試乗やワークショップなど、体験や学びの機会を増やすことで都民の理解促進を図り、社会受容性の向上に努めてまいります。さらに、車両やシステムの技術動向も踏まえ、様々な地域でのレベル4の自動運転の早期社会実装を目指してまいります。
〔福祉局長高崎秀之君登壇〕
○福祉局長(高崎秀之君) 保育の補助金申請のデジタル化に関するご質問にお答えいたします。
補助事業の実施に当たりましては、申請者の事務負担の軽減に取り組むことは重要でございます。
都は、事業者からの補助金申請などのデジタル化を図るため、国のシステムであるJグランツを活用しておりまして、保育サービス推進事業や保育士等キャリアアップ補助におきましても、事業者にJグランツでの申請を呼びかけております。
今後、さらなる利用促進に向け、Jグランツによる事務負担軽減の好事例などを取りまとめ、都のホームページで情報発信するほか、区市町村にも活用を働きかけまして補助金申請のデジタル化を進めてまいります。
〔生活文化局長古屋留美君登壇〕
○生活文化局長(古屋留美君) 私立学校に関する補助金の申請についてでございますが、都は、私学助成として約六十種の補助事業を行っておりまして、申請者である学校法人等の事務負担の軽減を図るとともに、審査を効率化して迅速的確な交付を実現することが重要でございます。
そのため、国のシステムであるJグランツなどを活用し、順次、補助金申請に係るプロセスのデジタル化に取り組んでおりまして、令和八年度末までに全ての申請手続をデジタルで行える環境に整えてまいります。
さらに審査事務についてもAIの活用を進めるなど、私立学校に関する手続全体のDXを着実に推進してまいります。
〔スタートアップ戦略推進本部長吉村恵一君登壇〕
○スタートアップ戦略推進本部長(吉村恵一君) 二点のご質問にお答えいたします。
まず、ディープテック企業への支援についてでございます。
社会変革につながるディープテックの芽を大きく育てるには、研究開発設備や大企業、支援機関との協働など、多面的な環境づくりが必要でございます。
これに向けまして、都は先月、ライフサイエンスの世界有数の支援機関を採択いたしました。今後、ウエットラボ整備やグローバル水準の支援プログラムの提供など、民間の研究開発体制の整備を後押ししてまいります。
また、大企業とスタートアップとの協働クラスターを支援するTIB CATAPULTにおきまして、次世代モビリティーやロボティクスなどの新たな領域を採択いたしました。これらの分野での技術実証等を通じまして、スタートアップの飛躍的な成長につなげてまいります。
次に、スタートアップの海外での発信についてでございます。
持続可能な社会をテクノロジーで実現するSusHi Techの取組の海外での効果的な発信に向け、都は今年度、世界に通用する技術を持つスタートアップとともに展示会に出展する取組を開始いたしました。
これまでにパリのVIVA TECHNOLOGYなどに参加し、現地企業や投資家とのマッチングにつなげたところでございまして、今後、アメリカのCESなどのイベントへの出展を進めてまいります。
また、海外諸都市や現地の支援機関などとの関係づくりをさらに進め、市場動向やニーズを踏まえ、世界的な注目を集めるイベント等への企業の参画につなげるなど、戦略的なプロモーションを展開してまいります。
〔産業労働局長田中慎一君登壇〕
○産業労働局長(田中慎一君) eスポーツの振興についてでございます。
都では、eスポーツの体験を通した普及促進と商談機会の創出による関連産業の振興を図るため、eスポーツフェスタを毎年度開催しております。
今年度の競技は、世界規模のイベントでも採用されております人気のタイトルをメーカーの協力を得て追加しまして、六種目で行います。あわせて、eスポーツゲームの開発等を支援するコンテストを初めて実施いたします。また、IOC主催のeスポーツ大会で行われたバーチャルスポーツを体験する機会も設けるなど、競技の普及や関心の喚起などに向けた取組も行います。
国際的な動向も捉えた取組の推進によりまして、eスポーツのさらなる機運醸成を図ってまいります。
〔保健医療局長山田忠輝君登壇〕
○保健医療局長(山田忠輝君) がん患者への在宅療養支援についてのご質問にお答えいたします。
若年がん患者が地域で安心して療養生活を送るためには、在宅療養環境の充実が重要でございます。
都は、介護保険制度の対象とならない四十歳未満のがん患者に対し、訪問介護の利用や福祉用具の貸与、購入等の費用を助成する区市町村を包括補助で支援しております。また、東京都がんポータルサイトやがん相談支援センターを通じた広報により、患者や家族に対する事業の認知度向上に努めております。
今後、多くの区市町村で取組が進むよう、様々な機会を捉えて先行自治体の取組を広く横展開するなど、積極的に事業の活用を働きかけてまいります。
〔総務局長佐藤智秀君登壇〕
○総務局長(佐藤智秀君) 職員の介護と仕事との両立についてのご質問にお答えをいたします。
介護等の事情を抱える職員が生活と仕事とを両立しながら最大限に力を発揮できる環境を整備することは重要でございます。
これまで都は、介護休暇等の拡充やガイドブックによる制度周知など、職員が介護と仕事を両立できるよう支援してまいりました。また、勤務の始めと終わりに取得できる短時間の休暇について、今月から勤務の途中でも利用ができるよう見直しを行いました。現在、アンケート調査を実施し、職員のより詳細な介護事情等の把握に努めております。
これらにより、介護の事情にかかわらず、職員が安心して働けるよう取組を推進してまいります。
〔建設局長花井徹夫君登壇〕
○建設局長(花井徹夫君) 町田三・三・三六号線の南町田区間についてでございますが、本路線は、町田市相原町から南町田に至る約十八キロメートルの都市計画道路であり、交通の円滑化や防災性の向上に資する重要な路線でございます。
このうち南町田区間は、町谷原通りから国道一六号に至る約八百五十メートルの区間において、幅員二十五メートルの道路を新設するものでございます。これまで七〇%の用地を取得しておりまして、昨年度から国道一六号との接続部において埋設企業者による水道や下水道の工事を実施しております。
今後は沿道との高低差が生じる箇所における構造物の検討を進め、着実に事業を推進してまいります。
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