| 一番 | いいだ健一君 |
| 二番 | 藤崎こうき君 |
| 三番 | せりざわ裕次郎君 |
| 四番 | さとうさおり君 |
| 五番 | しのはらりか君 |
| 六番 | 滝田やすひこ君 |
| 七番 | 漢人あきこ君 |
| 八番 | 中山 詩都君 |
| 九番 | 山口せいや君 |
| 十番 | 高橋 巧君 |
| 十一番 | 江崎さなえ君 |
| 十二番 | さんのへあや君 |
| 十三番 | おけやまさと君 |
| 十四番 | 細貝 悠君 |
| 十五番 | 竹内 愛君 |
| 十六番 | 村松としたか君 |
| 十七番 | 高田 清久君 |
| 十八番 | 谷 公代君 |
| 十九番 | ゆもと良太郎君 |
| 二十番 | 青木 英太君 |
| 二十一番 | 吉住はるお君 |
| 二十二番 | 星 大輔君 |
| 二十三番 | 小川ゆうた君 |
| 二十四番 | 寺前ももこ君 |
| 二十五番 | おぎの 稔君 |
| 二十六番 | 松岡あつし君 |
| 二十七番 | さいとう和樹君 |
| 二十八番 | 山口 花君 |
| 二十九番 | もがみよしのり君 |
| 三十番 | 上田 令子君 |
| 三十一番 | ひがしゆき君 |
| 三十二番 | 笹岡ゆうこ君 |
| 三十三番 | 東 友美君 |
| 三十四番 | 田中とも子君 |
| 三十五番 | せいの恵子君 |
| 三十七番 | 大竹さよこ君 |
| 三十八番 | 北口つよし君 |
| 三十九番 | 浜中のりかた君 |
| 四十番 | 本橋たくみ君 |
| 四十一番 | 伊藤しょうこう君 |
| 四十二番 | 田村 利光君 |
| 四十三番 | 山田あさみ君 |
| 四十四番 | 高野たかひろ君 |
| 四十五番 | 高橋まきこ君 |
| 四十六番 | こまざき美紀君 |
| 四十七番 | 遠藤ちひろ君 |
| 四十八番 | あかねがくぼかよ子君 |
| 四十九番 | 国崎たかし君 |
| 五十番 | ときざき直行君 |
| 五十一番 | 望月まさのり君 |
| 五十二番 | 岩佐ゆきひろ君 |
| 五十三番 | 三雲 崇正君 |
| 五十四番 | 関口健太郎君 |
| 五十五番 | 銀川ゆい子君 |
| 五十六番 | 西崎つばさ君 |
| 五十七番 | 原 のり子君 |
| 五十八番 | 福手ゆう子君 |
| 五十九番 | かまた悦子君 |
| 六十番 | 竹平ちはる君 |
| 六十一番 | たかく則男君 |
| 六十二番 | 細田いさむ君 |
| 六十三番 | 河野ゆうき君 |
| 六十四番 | ほっち易隆君 |
| 六十五番 | 柴崎 幹男君 |
| 六十六番 | 早坂 義弘君 |
| 六十七番 | 保坂まさひろ君 |
| 六十八番 | 関野たかなり君 |
| 六十九番 | 清水やすこ君 |
| 七十番 | 両角みのる君 |
| 七十一番 | 山田ひろし君 |
| 七十二番 | 龍円あいり君 |
| 七十三番 | 伊藤 大輔君 |
| 七十四番 | 天沼ひろし君 |
| 七十五番 | おくもとゆり君 |
| 七十六番 | 鈴木 烈君 |
| 七十七番 | 岩永やす代君 |
| 七十八番 | もり 愛君 |
| 七十九番 | 藤井とものり君 |
| 八十番 | 清水とし子君 |
| 八十一番 | 原田あきら君 |
| 八十二番 | 尾崎あや子君 |
| 八十三番 | 慶野 信一君 |
| 八十四番 | うすい浩一君 |
| 八十五番 | 加藤 雅之君 |
| 八十六番 | 大松あきら君 |
| 八十七番 | 菅野 弘一君 |
| 八十八番 | 渋谷のぶゆき君 |
| 八十九番 | 増山あすか君 |
| 九十番 | 平田みつよし君 |
| 九十一番 | 藤井あきら君 |
| 九十二番 | 成清梨沙子君 |
| 九十三番 | 福島りえこ君 |
| 九十四番 | 内山 真吾君 |
| 九十五番 | 本橋ひろたか君 |
| 九十六番 | 増子 博樹君 |
| 九十七番 | 宮崎 大輔君 |
| 九十八番 | 福井ゆうた君 |
| 九十九番 | 風間ゆたか君 |
| 百番 | 中山 寛進君 |
| 百一番 | 桐山ひとみ君 |
| 百二番 | 宮瀬 英治君 |
| 百三番 | 藤田りょうこ君 |
| 百四番 | 斉藤まりこ君 |
| 百五番 | 米倉 春奈君 |
| 百六番 | 小林 健二君 |
| 百七番 | まつば多美子君 |
| 百八番 | 東村 邦浩君 |
| 百九番 | 伊藤こういち君 |
| 百十番 | 三宅 正彦君 |
| 百十一番 | 山崎 一輝君 |
| 百十二番 | 小松 大祐君 |
| 百十三番 | 宇田川聡史君 |
| 百十四番 | 尾崎 大介君 |
| 百十五番 | 荒木ちはる君 |
| 百十六番 | 後藤 なみ君 |
| 百十七番 | おじま紘平君 |
| 百十八番 | 小山くにひこ君 |
| 百十九番 | 森村 隆行君 |
| 百二十番 | 坂本まさし君 |
| 百二十一番 | 中田たかし君 |
| 百二十二番 | 竹井ようこ君 |
| 百二十三番 | 中村ひろし君 |
| 百二十四番 | 西沢けいた君 |
| 百二十五番 | とや英津子君 |
| 百二十六番 | 大山とも子君 |
| 百二十七番 | 里吉 ゆみ君 |
欠席議員 一名
三十六番 久保 りか君
| 知事 | 小池百合子君 |
| 副知事 | 中村 倫治君 |
| 副知事 | 宮坂 学君 |
| 副知事 | 栗岡 祥一君 |
| 副知事 | 松本 明子君 |
| 教育長 | 坂本 雅彦君 |
| 東京都技監都市整備局長兼務 | 谷崎 馨一君 |
| 政策企画局長 | 佐藤 章君 |
| 総務局長 | 佐藤 智秀君 |
| 財務局長 | 山下 聡君 |
| 警視総監 | 迫田 裕治君 |
| 子供政策連携室長 | 田中 愛子君 |
| デジタルサービス局長 | 高野 克己君 |
| 主税局長 | 武田 康弘君 |
| 生活文化局長 | 古屋 留美君 |
| 都民安全総合対策本部長 | 竹迫 宜哉君 |
| スポーツ推進本部長 | 渡邉 知秀君 |
| 環境局長 | 須藤 栄君 |
| 福祉局長 | 高崎 秀之君 |
| 保健医療局長 | 山田 忠輝君 |
| 消防総監 | 市川 博三君 |
| 住宅政策本部長 | 山崎 弘人君 |
| 産業労働局長 | 田中 慎一君 |
| 中央卸売市場長 | 猪口 太一君 |
| スタートアップ戦略推進本部長 | 吉村 恵一君 |
| 建設局長 | 花井 徹夫君 |
| 港湾局長 | 田中 彰君 |
| 会計管理局長 | 梅村 拓洋君 |
| 交通局長 | 堀越弥栄子君 |
| 水道局長 | 山口 真君 |
| 下水道局長 | 藤橋 知一君 |
| 選挙管理委員会事務局長 | 川上 秀一君 |
| 人事委員会事務局長 | 丸山 雅代君 |
| 監査事務局長 | 安部 典子君 |
| 労働委員会事務局長 | 久故 雅幸君 |
| 収用委員会事務局長 | 小平 基晴君 |
九月二十四日議事日程第一号
第一 第二百八号議案
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
第二 第二百九号議案
東京都議会議員及び東京都知事の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例
第三 第二百十号議案
都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
第四 第二百十一号議案
東京都営住宅条例の一部を改正する条例
第五 第二百十二号議案
マンションの管理の適正化の推進に関する法律関係手数料条例の一部を改正する条例
第六 第二百十三号議案
東京都民生委員定数条例の一部を改正する条例
第七 第二百十四号議案
東京都介護医療院の人員、施設及び設備並びに運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第八 第二百十五号議案
東京都一時保護所の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第九 第二百十六号議案
東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第十 第二百十七号議案
東京都指定障害児入所施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第十一 第二百十八号議案
東京都認定こども園の認定要件に関する条例の一部を改正する条例
第十二 第二百十九号議案
東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第十三 第二百二十号議案
大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例
第十四 第二百二十一号議案
公衆浴場の設置場所の配置及び衛生措置等の基準に関する条例の一部を改正する条例
第十五 第二百二十二号議案
東京都給水条例の一部を改正する条例
第十六 第二百二十三号議案
東京都下水道条例の一部を改正する条例
第十七 第二百二十四号議案
都営住宅七CH─一〇一西(調布市緑ケ丘二丁目・調布市施設)工事請負契約
第十八 第二百二十五号議案
都立矢口特別支援学校(七)第二校舎改築工事その二請負契約
第十九 第二百二十六号議案
警視庁愛宕庁舎(仮称)(七)新築工事請負契約
第二十 第二百二十七号議案
東京消防庁池袋消防署長崎出張所庁舎(七)改築工事請負契約
第二十一 第二百二十八号議案
東京国際展示場(七)特別高圧受変電設備その他改修工事請負契約
第二十二 第二百二十九号議案
東京消防庁立川防災施設電気棟(仮称)庁舎(七)増築及び改修電気設備工事その二請負契約
第二十三 第二百三十号議案
都立北多摩地区特別支援学校(仮称)(七)新築給水衛生設備工事その二請負契約
第二十四 第二百三十一号議案
都立村山特別支援学校(七)改築空調設備工事請負契約
第二十五 第二百三十二号議案
新海面処分場(七)Dブロック東側護岸遮水・裏埋工事請負契約
第二十六 第二百三十三号議案
隅田川(水神大橋下流)左岸防潮堤耐震補強工事(その二)請負契約
第二十七 第二百三十四号議案
隅田川(駒形橋上下流)左岸防潮堤耐震補強工事請負契約
第二十八 第二百三十五号議案
環状第四号線橋梁(仮称)鋼けた製作・架設工事(七 一─環四港南)請負契約
第二十九 第二百三十六号議案
稲城多摩トンネル(仮称)(七)擁壁築造工事請負契約
第三十 第二百三十七号議案
災害救助用アルファ化米(個食)の買入れ(令和七年度)について
第三十一 第二百三十八号議案
土地の信託の変更について
第三十二 第二百三十九号議案
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター中期目標について
第三十三 第二百四十号議案
特種用途自動車(東京都八丈島空港用化学消防車)の買入れについて
第三十四 第二百四十一号議案
土地の買入れについて
第三十五 第二百四十二号議案
軌道工事施行認可申請に関する意見について
第三十六 第二百四十三号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その一)について
第三十七 第二百四十四号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その二)について
第三十八 第二百四十五号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その三)について
第三十九 第二百四十六号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その四)について
第四十 第二百四十七号議案
特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れについて
第四十一 第二百四十八号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その一)について
第四十二 第二百四十九号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その二)について
第四十三 第二百五十号議案
特種用途自動車(化学車)の買入れについて
第四十四 第二百五十一号議案
特種用途自動車(救助車)の買入れ(その一)について
第四十五 第二百五十二号議案
特種用途自動車(救助車)の買入れ(その二)について
第四十六 第二百五十三号議案
東京都調布飛行場内の都有地に係る建物等収去土地明渡し等の請求に関する民事訴訟の提起について
議事日程第一号追加の一
第一 東京都名誉都民の選定の同意について(七財主議第三一九号)
第二 東京都名誉都民の選定の同意について(七財主議第三一七号)
第三 東京都名誉都民の選定の同意について(七財主議第三一八号)
午後一時開会・開議
○議長(増子博樹君) ただいまから令和七年第三回東京都議会定例会を開会いたします。
これより本日の会議を開きます。
○議長(増子博樹君) まず、議席の変更を行います。
議席変更の申出がありますので、会議規則第二条第三項の規定により、お手元配布の議席変更表のとおり、議席の一部を変更いたします。
(別冊参照)
○議長(増子博樹君) 次に、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第百二十四条の規定により、議長において
二番 藤崎こうき君 及び
六十五番 柴崎 幹男君
を指名いたします。
○議長(増子博樹君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。
○議事部長(小河原靜子君) 令和七年九月十七日付東京都告示第九百十三号をもって、知事より、本定例会を招集したとの通知がありました。
また、本定例会に提出するため、議案四十六件の送付がありました。
次に、令和七年第二回臨時会の会議において同意を得た監査委員の任命について、発令したとの通知がありました。
次に、東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄について報告がありました。
次に、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、健全化判断比率及び資金不足比率について、それぞれ報告がありました。
次に、東京都債権管理条例に基づく私債権放棄について報告がありました。
次に、地方自治法第百八十条第一項の規定による議会の指定議決に基づき専決処分した訴えの提起、損害賠償額の決定及び和解に関する報告がありました。
次に、教育委員会教育長より、令和七年度東京都教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価、令和六年度分について報告がありました。
次に、監査委員より、例月出納検査の結果について報告がありました。
また、令和七年定例監査、令和六年度執行分の結果について報告がありました。
次に、住民監査請求について、地方自治法第二百四十二条第三項の規定により通知がありました。
(別冊参照)
○議長(増子博樹君) 次に、閉会中の議会運営委員の辞任及び選任について申し上げます。
去る九月十二日付をもって、関野たかなり君より辞任願が提出されましたので、委員会条例第十一条第一項ただし書の規定により、議長において、同日付をもってこれを許可いたしました。
なお、委員の欠員を補充するため、委員会条例第五条第四項の規定により、議長において、同日付をもって尾崎大介君を指名いたしました。
○議長(増子博樹君) 次に、日程の追加について申し上げます。
知事より、東京都名誉都民の選定の同意について三件が提出されました。
これらを本日の日程に追加いたします。
○議長(増子博樹君) 会期についてお諮りいたします。
今回の定例会の会期は、本日から十月九日までの十六日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、会期は十六日間と決定いたしました。
○議長(増子博樹君) この際、知事より発言の申出がありますので、これを許します。
知事小池百合子さん。
〔知事小池百合子君登壇〕
○知事(小池百合子君) 令和七年第三回都議会定例会の開会に当たりまして、都政運営に対する所信の一端を述べさせていただきます。
世界で加速する分断、各地で強まる排他的な流れ、明らかにこれまでと様相が異なる気候変動による自然災害。片やAIをはじめとするテクノロジーは、ドラスチックな変化を糧とするかのように、予想を超えるスピードで進化の道を突き進んでいます。極めて不確実で不安定な時代でございます。課題解決をリードすべき国家が互いに角突き合わせ、なかなか身動きが取れない中、ピンチをチャンスへと転じるゲームチェンジャーとして都市の役割は高まりつつあります。
期待と不安、その両方に耳を澄まし、なすべき改革を牽引するリーダーシップが求められております。世界有数の大都市東京のポテンシャルや強みを最大限に生かし、また、海外諸都市が持つ英知を大きな力に変えることも大切であります。明るい未来を切り開き、国をもリードしていくという強い思いを胸に、多彩な政策を前へと進めてまいります。
先日、東京では三十四年ぶりとなる世界陸上が成功裏に幕を閉じました。無観客だった四年前とは打って変わり、大会期間を通じまして約六十二万人もの方々にスタジアムに足を運んでいただけたことを心からうれしく思っております。満員の国立競技場、沿道を埋め尽くす観衆、地響きのような大歓声の中、トップアスリートたちが繰り広げる真剣勝負に世界中の人々が感動し、勇気づけられたことと思います。会場を訪れた子供たちのはじける笑顔も忘れられません。大会を通じまして、多くの子供たちにスポーツを身近に感じてもらい、夢を届けることができたのではないでしょうか。スポーツの力というバトンを約五十日後に迫るデフリンピックにも確実に引き継ぎ、東京の未来に確かなレガシーを残してまいります。
デフリンピックでは、ろう学校の子供たちが選手の間近で大会に参画できるようにするとともに、スポーツFUN PARKを開催するなど、都民の皆様とパラアスリートがつながる機会も創出いたします。会話をリアルタイムで字幕にして投影するディスプレーなど、ユニバーサルコミュニケーション技術の活用も進め、さらなる成熟都市へと進化させる起爆剤にしてまいります。
また、近年、大変多くの外国人が日本で暮らすようになっております。それに伴いまして、文化や習慣の違いはもとより、社会の変化に追いついていない我が国の制度的な課題も顕在化してまいりました。多様性を尊重しながら互いに支え合い、一人一人が安心して暮らせる社会にするため、速やかに実効性ある措置を講じるよう国に要望を行っています。こうした取組を通じまして、多様性にあふれ、調和のとれた真の共生社会を実現してまいります。
そして、世界陸上は、改めて都市における人の力に思いを巡らせる機会ともなりました。特に、なかなか突破口を見いだせない我が国の女性活躍を力強く前に進めることは、女性も男性も輝く持続可能な社会の実現に不可欠であります。
知事就任以来、女性首長のネットワークの立ち上げや起業家を育成するプログラムの展開、子育て家庭のニーズに応えた子供の居場所づくりなど、女性が自らの可能性を最大限に発揮できる後押しをしてまいりました。こうした都の取組も踏まえまして、このたびOECDの中で、都市の声を代表する国際ネットワーク、チャンピオン・メイヤーズの女性、子供分野を担当する副議長に就任をいたしました。Women in Action、女性の活躍の輪を一層広げてまいります。検討中の女性の活躍に関する条例につきましては、特に雇用分野において女性がその個性や能力を存分に発揮できますよう、企業や社会の意識や行動を変えていくための基本的な考え方を取りまとめております。男女平等参画推進総合計画の改定も控えております。これらを原動力に、東京から今までにない女性活躍の力強いうねりを起こしてまいります。
この間、結婚したい、子供を持ちたいと望む方の思いに寄り添い、国をも先導する切れ目のない支援を講じてまいりました。都として、一人一人の自己実現を全力で応援するのだという揺るぎなき意思を持ち、都民目線に立った施策を果断に実行することが極めて重要だと考えています。
いよいよ今月から保育料無償化の対象を第一子まで拡大するとともに、来月からは無痛分娩を希望する方への支援も開始いたします。さらに、子供や保護者の多様なニーズに応える学童クラブの認証制度は、第二弾の募集を開始し、質の高い受皿の拡充を図っていきます。悩みをSNSで気軽に相談できるギュッとチャットには、適切な相談相手を紹介するAI機能や多言語対応などを追加いたします。また、不登校の子供の状況に応じた相談先や支援を見つけることができるポータルサイトも来月開設し、保護者の不安に一層寄り添ってまいります。
急増する児童虐待への対応力の向上は引き続き大きな課題であります。江東区と連携し、新たな児童相談体制の構築を進めていくとともに、墨田区内に都児童相談所を令和九年度を目途に新設するよう検討を進めます。
子供や若者たちの中に眠る可能性を大きく花開かせていかなければなりません。都立高校では、世界で最も革新的な大学といわれるミネルバ大学との連携プログラムやAIの積極的な活用など、新しい教育の形の追求に力を入れてきました。近年、学びの在り方が多様化し、学校選択の幅も広がっています。生徒たちから選ばれ、国際社会で活躍できる力を育む場であり続けるよう、都立高校のさらなる魅力向上に向けまして、総合教育会議で議論を進めます。
若い頃から海外で学び、交流する経験も重要です。大学生などを対象にした都独自の海外留学支援制度、東京グローバル・パスポート、略称グローパスを開始し、自ら主体的に海外に挑戦しようとする学生の最初の一歩を力強く後押しいたします。また、都立大学では、博士人材が経済的不安なく研究に打ち込めるようにするプロジェクトを実施しています。政策連携団体等におきましても、博士人材活用のリーディングケースを創出することで、キャリアパスを多様化し、優秀な人材が社会で存分に活躍できるようにしていきます。
人生百年時代、これまでも都立大学のプレミアム・カレッジや、虎ノ門に開設したプラチナ・キャリアセンターを通じて、第二の人生に挑戦する方々を応援してきました。アクティブな長寿社会にしていくため、高齢者の就業を支援するイベントの開催や、設立五十周年を迎える都が発祥のシルバー人材センターのPRも行い、シニア世代が経験や意欲に応じて働ける機会を創出していきます。また、今後、一人暮らしの高齢者が増えていくことが見込まれています。そこで、シニア世代同士の交流イベントを来月開催いたしまして、人生をより豊かにするパートナーとの新たな出会いも後押しいたします。こうして、誰もがいつまでも社会の一員として自己実現を追求できるようにしてまいります。
一方、一人一人の自己実現をかなえるには、都民生活や企業活動を支え、安心で活力ある社会環境を整えていかなければなりません。
長引く物価高騰の影響に対しましては、中小企業の持続的な賃上げ実現に向けた価格転嫁の円滑化につきまして、九都県市が連携して経済団体に協力を求めるとともに、価格転嫁が難しい医療機関等を下支えするため、今月末までといたしておりました緊急対策の期間延長も行いました。また、スタートアップが提供する原価管理システムの活用など、引き続き、中小企業の競争力強化と生産性向上もしっかりと支援してまいります。
複雑化、巧妙化する特殊詐欺のターゲットが若い世代へと広がっているほか、SNSをはじめ様々な手口を使った不動産、株式をめぐるトラブルや詐欺も発生しています。世の中の治安を取り巻く状況が刻々と変わる中、闇バイトの求人投稿を自動で収集、分析するAIツールを先月から導入いたしました。子供や若者たちをSNS等に起因するトラブルから守るため、官民連携による機運醸成や保護者向けの啓発も強化して、ネット空間も安全・安心な東京にしていきます。
また、今後の人口動態等を踏まえ、東京全体で安定的な火葬体制を確保することは重要です。都は、火葬場を指導監督する区市町村と連携しまして、料金を含む火葬場の経営管理に対する指導が適切に行えますよう、法の見直しを国に求めていくとともに、実態を精緻に把握した上で火葬能力の強化に向けた取組を検討してまいります。
次に、首都防衛の四文字を胸に、いかなる困難も強くしなやかに乗り越える強靱な都市、レジリエントな都市をつくり上げる取組であります。
都内で七年ぶりに四十度超えを記録するなど、この夏も猛威を振るった災害級の暑さに対しまして、水道基本料金を無償とする特別措置や東京ゼロエミポイントの拡充によるエアコン購入支援など、命を守ることを最優先に考えた緊急的な対策を講じました。
地球温暖化の影響は極めて深刻であります。命を脅かすほどの気温上昇だけでなく、風水害の脅威も高まっています。稼働済みの二十九か所、総容量約二百六十八万立米の調節池に加え、来月から境川木曽東調節池で取水を開始いたします。新たに小学校のプールおよそ百六十杯分に相当する約五万立米の貯留を可能とすることで、さらなる浸水被害の軽減につなげてまいります。
七月にカムチャツカ半島付近で発生した地震では、東京でも津波を観測いたしました。気候変動で将来的に海水面の上昇が想定されており、津波や高潮による被害の拡大を見込んだ対策の強化が欠かせません。東京港や島しょ部では、これまでに防潮堤や護岸、津波避難施設の整備をおおむね完了いたしました。加えて、今後も防潮堤等のかさ上げに取り組むとともに、AIやドローンの活用などDXによる防災力の一層の向上を進めます。
いつ発生するか分からない災害の被害を軽減するには、備えよ常に、区市町村や関係機関等との緊密な連携や自助、共助が不可欠であります。先月、首都直下地震を想定して、羽村市、日の出町と合同で総合防災訓練を実施いたしました。これに続き、十一月には南海トラフ地震を想定した訓練を新島村と実施いたします。
都内全域の電柱をなくす取組も急がなければなりません。次期東京都無電柱化計画の策定に向けた検討を深めるとともに、宅地開発におきまして無電柱化を推進する全国初の条例につきまして、基本的な考え方を本日公表いたします。電柱を減らす、電柱を増やさない、この両面から取組を加速してまいります。
テクノロジーやアイデア、さらには江戸から続く知恵もフル活用し、エネルギーの安定確保と脱炭素化を両立する都市のモデルを創出いたします。
薄く、軽く、曲がる日本生まれの次世代型太陽電池Airソーラーは、まさに課題解決に向けたゲームチェンジャーであります。Airソーラーを使った庭園灯を東京体育館周辺に既に設置をしているほか、既存ビルに後付け可能な内窓一体型Airソーラーの実装に向けました検証も開始するなど、活用の可能性を広げていきます。浮体式洋上風力発電につきましては、伊豆諸島周辺の五つの海域が、国が定める準備区域となったところであり、引き続き、漁業関係者をはじめ地元の方々のご理解、ご協力をいただきながら、一つ一つ課題を乗り越え、早期実装を目指してまいります。
環境の負荷の少ない航空燃料でありますSAFは、暮らしに身近な使用済み食用油を再利用する点で、江戸のDNAを受け継ぐ循環型社会の象徴といってもよいかもしれません。ごみの収集が日常の一部となっているように、使用済み食用油の回収も当たり前にしていきたいと思っております。世界陸上の開催に合わせて展開した回収キャンペーンを弾みに、引き続き普及啓発に力を入れてまいります。
来月には、大田区京浜島で都内初の大規模グリーン水素製造拠点が稼働いたします。つくられた水素は、FCモビリティーをはじめ、化粧品の原料や森ヶ崎水再生センターで取り組むグリーンメタンのトライアル製造などに活用いたします。また、海外からの水素調達を見据え、川崎市から都内への供給ルートを念頭に、いよいよ高圧パイプライン構築に向けた具体的な調査を開始いたしました。臨海副都心では、既存の共同溝を活用し、安全性の高い新たな水素配管技術の開発も進めます。さらに、水素を使うアクションも強力に促したいと考えています。
二〇三〇年度までに約六百台という燃料電池タクシーの大胆な導入を一つの契機として、商用モビリティーを軸に、水素の積極的利用を広げるTOKYO H2プロジェクトを始動いたしました。こうして、つくる、運ぶ、使う取組で需要と供給を増やし、また日本の技術力を生かしながら水素社会への歩みを加速します。
都内中小企業やスタートアップの力でグローバルサウスのGXを促進するプロジェクトでは、従来廃棄されていた食用に向かない作物などからバイオ燃料を製造するなど、脱炭素化に貢献できる技術を持つ企業を採択いたしました。現地政府等とも連携し、スピード感を持ってビジネスを展開できるよう後押ししていきます。
一方で、気候変動によってもたらされる自然災害や生態系の変化は、私たち人間の生活に広範かつ甚大な影響を及ぼし、都市のレジリエンスが世界の共通課題となっています。今まさに目の前で脅威にさらされる命と財産を守り抜く鍵は多都市間主義にある、このように考えています。すなわち、最前線に立つ都市同士が互いの取組や知見を共有し、対策を強化、加速させることが極めて重要です。都が立ち上げた国際都市ネットワークG-NETSを再編し、レジリエンスに着目した連携のプラットフォームとして、その機能を強化してまいります。また、気候変動対策やグリーン水素の社会実装においては、TIME TO ACTやHENCA Tokyoなど国際会議の場も通じて、都市間の広がりを生かしながら取組を推し進めてまいります。
続いて、国際競争力の強化についてであります。
不安定で不確実な時代だからこそ、変化の先を見据えた取組で都市力に磨きをかけていきます。
加速する人口減少が各業界の人手不足に拍車をかけています。安全性と正確性を誇る鉄道業界も例外ではなく、技術者不足の深刻化が見込まれております。都民生活や都市活動に欠かせないインフラとして持続可能なものとなるよう、先般設置した官民連携の検討会で現状と課題の把握や解決策の議論を進めます。
交通基盤は、まちづくりの起爆剤ともなる存在です。多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面への延伸を、多摩地域のブランド力を格段に高める転機にしたい、このように考えています。新しい暮らし方、働き方のモデルの実現に向けて、大胆かつ斬新な発想で具体的なまちづくりに係る実施計画の検討を進め、今年度末までに取りまとめてまいります。
住宅をめぐりましては、空き家の増加やマンションの老朽化、単身高齢者世帯の増加など様々な課題が顕在化しています。子育て世帯等が住みやすいアフォーダブル住宅について、新設する官民連携ファンドの運営事業者を来月選定いたします。さらに、今後の住宅施策の在り方等について審議会に諮問を行い、新たな住宅マスタープランの策定につなげてまいります。
憩いと潤いにあふれる都市づくりも推進いたします。農地の減少や繁華街における緑空間の不足といった都の現状も踏まえながら、緑の広域計画の策定に着手し、まちの至るところで緑を実感できるようにしてまいります。
また、芸術文化は成熟した都市に欠かせない社会インフラであります。そこで、来年の秋、臨海部を舞台にした新たな国際的美術展を開催することといたしました。コーディネーターといったアートを支える人材や若手の芸術家にも光を当てて、絶えず新しい価値を生み出す東京ならではの魅力を発信します。あわせて、秋から冬にかけて集中するアートを中心とした都内のイベントを結び合わせ、一つの芸術祭として一体的にプロモーションし、芸術文化都市東京を強力に打ち出していきます。
七月のアメリカ出張では、日本の若者が創業した最先端のイチゴの植物工場を視察し、イノベーションによって広がる農業の大きな可能性を実感いたしました。大都市東京には広大な土地はありませんが、世界に誇る技術力があります。昨今の国際情勢や急激な気候変動を鑑みれば、テクノロジーで東京の農業や水産業を活性化させることは、食の安全保障にも直結するものであります。そこで、農業とテクノロジーを掛け合わせたアグリテックを東京農工大学と連携して推し進め、都市型農業の新たなモデルを東京からつくり上げてまいります。また、水産業では多摩地域でデジタル技術を活用した収益性の高い陸上養殖のビジネスモデル構築を進めるほか、島しょ地域で東京産キャビアの生産を目指したチョウザメの養殖などに挑んでまいります。
イノベーションをめぐる国際競争はスピードが命であります。都におきましては、各局とスタートアップとの連携を積極的に推し進めた結果、二〇二二年から僅か二年間で、協働プロジェクト数が二十八倍に増加しました。今後、グローバルな展開と成長をさらに加速するため、スタートアップ戦略を進化させ、社会課題解決につながる新しい動きを牽引してまいります。
国際金融都市としてのプレゼンスを確立し、可能性を求める世界の資金を呼び込む流れも生み出していかなければなりません。金融市場の一大拠点であるシティ・オブ・ロンドンとのMOUを七年ぶりにバージョンアップしました。連携をより具体化し、金融分野のイノベーションや日本─イギリス間での投資拡大につなげていきます。
さらに、資金の用途を都市の強靱化に特化したTOKYOレジリエンスボンドは、国際的な認証の基準をクリアし、投資家の注目も高まることが期待されます。秋の発行に向けてしっかりと準備を進めるとともに、今後、様々な機会を捉え、金融の力で持続可能かつ強靱な社会を実現する都の取組を強力にPRいたします。あわせて、イノベーションを担う企業や高度外国人材及びその家族に対しまして、生活面や手続における直接的なサポートを新たに開始するなど、グローバルスタンダードな環境を整えていきます。
デジタル都市の基盤づくりも加速いたします。災害時や増加するインバウンドへの対応を念頭に、安全で利便性の高い国際規格のWi-Fiを都内全域に整備するため、先月、NTT東日本と協定を締結いたしました。電話ボックスを活用し、三年間で新たに約一千五百か所整備をし、誰でもどこでもつながる東京にしていきます。
また、先般策定した東京都AI戦略を基に、社会に急速に浸透するAIを、よりよい政策実現を加速する中核技術といたしまして、積極的な活用を図ります。AIだけではありません。金融や次世代モビリティー、ロボット技術といった分野で世界がしのぎを削っています。東京の国際競争力を高め、快適な都民サービスを提供するためには、大量の情報を保存、処理するデータセンターの存在がもはや不可欠であります。電力需要や脱炭素、まちづくり等との整合を図りながら、社会の基幹インフラとして整備促進を後押ししてまいります。
このたび、名誉都民の候補者として、草笛光子さん、戸田奈津子さん、三村明夫さんの三名の方々を選定させていただきました。
草笛光子さんは、日本ミュージカル界の発展に多大な貢献をするとともに、現在も第一線で活躍する姿は人々に希望や活力を与えています。
戸田奈津子さんは、数々の映画の字幕翻訳や、また通訳として、長きにわたり日本と海外のかけ橋となり、今なお精力的に活動を続けています。
三村明夫さんは、鉄鋼業界の発展のみならず、日本商工会議所や東京商工会議所の会頭として幅広く政策提言、推進に尽力されてきました。
お三方につきまして、都議会の皆様のご同意をいただき、来月、名誉都民として顕彰したいと考えております。よろしくお願いを申し上げます。
さて、かつてアメリカ・ジョージタウン大学のレイ・クライン教授が国力の方程式という考え方を提唱しました。そこでは、国力を決定づけるのは、人口と経済と国防のみならず、戦略と国家意思が重要であるとされています。かねて申し上げているとおり、私はこれを都市に置き換えて、どうすれば都市力を伸ばすことができるかを常に考えながら、都政の羅針盤となる戦略と人が輝く都市を実現するという明確な意思のもとで、東京のかじ取りを行ってまいりました。
ところが、我が国の現状はどうでしょうか。例えば、住民税利子割に係る議論は、地方税の原則に沿ったあるべき姿の追求に努力を尽くすべきところ、極めて少ないサンプル調査を基に拙速に進められています。また、人や企業、大学の地方分散を進めるべきといった主張も、しかし現実を見れば、企業の本社は東京から転出傾向にあり、また、学生や若者も各地域の大都市に集まっている実態があります。両者に見え隠れするのは、ファクトをないがしろにして、東京の力をとにかく地方に切り分ければよいかのような短絡的な発想にほかなりません。
時代の流れは極めて速い。国際競争も熾烈を極めています。我が国の国力をどのように高めようとしているのか。激動のただ中に置かれた今こそ、内向きの発想から抜け出し、明るい未来への希望を届ける確かな戦略と意思が問われるのだと思います。
全国のモデルとなり、日本全体を元気にしていくという首都の使命、それはこれまで以上に重みを増しています。スピード感を持って政策実現に邁進をし、都民のため、国民のため、全ての人が輝き、一人一人が幸せを実感できる世界で一番の都市を実現してまいります。
なお、本定例会には、これまで申し上げたものを含め、条例案十六件、契約案十三件など、合わせまして四十六件の議案を提案いたしております。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。
以上をもちまして私の所信表明を終わります。
○議長(増子博樹君) 以上をもって知事の発言は終わりました。
○七十三番(伊藤大輔君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
本日は、質問に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一から第三までを先議されることを望みます。
○議長(増子博樹君) お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、質問に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一から第三までを先議することに決定いたしました。
○議長(増子博樹君) 追加日程第一、東京都名誉都民の選定の同意についてを議題といたします。
〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都名誉都民の選定の同意について一件
七財主議第三一九号
令和七年九月二十四日
東京都知事 小池百合子
東京都議会議長 増子 博樹殿
東京都名誉都民の選定の同意について
このことについて、左記の者を東京都名誉都民に選定いたしたいので、東京都名誉都民条例第三条の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお取り計らい願います。
記
三村 明夫
略歴
現住所 東京都杉並区
三村 明夫
昭和十五年十一月二日生
昭和十五年 群馬県生まれ
昭和三十四年 東京大学入学
昭和三十八年 富士製鐵株式會社入社
昭和四十七年 ハーバード大学大学院ビジネススクール卒業
昭和六十年 新日本製鐵株式會社経営企画部部長代理
平成元年 新日本製鐵株式會社自動車鋼板販売部長
平成十二年 新日本製鐵株式會社代表取締役副社長
平成十五年 新日本製鐵株式會社代表取締役社長
平成二十年 新日本製鐵株式會社代表取締役会長
平成二十三年 総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会委員長
平成二十四年 オーストラリア政府よりオナラリー・コンパニオン勲章
同年 豪州国立大学名誉博士(科学)号
平成二十五年 東京商工会議所・日本商工会議所会頭
平成三十一年 日本製鉄株式会社社友名誉会長
令和五年 一般社団法人日本原子力産業協会会長
令和六年 旭日大綬章
事績
三村 明夫
昭和十五年十一月二日生
昭和十五年十一月二日、群馬県に生まれる。
昭和三十四年、東京大学に入学する。在学中は小宮隆太郎氏のゼミナールに所属し、卒業式では経済学部の卒業生総代を務める。
昭和三十八年、富士製鐵株式會社(現日本製鉄株式会社)に入社する。
昭和四十七年、ハーバード大学大学院ビジネススクールを卒業する。
昭和六十年、新日本製鐵株式會社(現日本製鉄株式会社)経営企画部部長代理に就任。取締役で構成されたスチール・プランニング・コミッティーの事務局トップを務め、円高を乗り越えるための全社最適の合理化計画をとりまとめる。
平成元年、新日本製鐵株式會社自動車鋼板販売部長に就任し、鋼材の値上げ価格交渉に取り組む。
平成十二年、新日本製鐵株式會社代表取締役副社長に就任し、当時欧州最大の鉄鋼メーカーであったユジノール(現アルセロール・ミタル)との戦略提携を進める。
平成十五年、新日本製鐵株式會社代表取締役社長に就任し、国内外の製鉄会社との関係を深める「ソフトアライアンス」戦略を進める。
平成二十年、新日本製鐵株式會社代表取締役会長に就任し、住友金属工業株式会社との合併を進める。
平成二十三年、総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会委員長を務める。
平成二十四年、日豪経済委員会会長としての日豪貿易・経済関係の発展への貢献等が評価され、オーストラリア政府よりオナラリー・コンパニオン勲章を受章する。
同年、豪州国立大学より名誉博士(科学)号が授与される。
平成二十五年、東京商工会議所及び日本商工会議所の会頭に就任し、中小企業の活性化に尽力する。
平成三十一年、日本製鉄株式会社社友名誉会長に就任する。
令和五年、一般社団法人日本原子力産業協会会長に就任する。
令和六年、鉄鋼業界と日本経済の発展への貢献が評価され、旭日大綬章を受章する。
氏は、長年にわたり、鉄鋼業界の発展に寄与し、日本の産業基盤の強化に貢献してきた。
また、日本商工会議所・東京商工会議所の会頭として、中小企業の活性化をはじめとする、地域創生やエネルギー関連など幅広い政策提言・推進に尽力し、第一線で活躍してきた。
現在も人口減少問題に精力的に取り組むなど、氏の功績は多大であり、高い志を持ち、日本社会に貢献し続けるその姿は、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
○議長(増子博樹君) 本件は、起立により採決いたします。
本件は、知事の選定に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(増子博樹君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選定に同意することに決定いたしました。
○議長(増子博樹君) 追加日程第二及び第三、東京都名誉都民の選定の同意について二件を一括して議題といたします。
〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都名誉都民の選定の同意について二件
七財主議第三一七号
令和七年九月二十四日
東京都知事 小池百合子
東京都議会議長 増子 博樹殿
東京都名誉都民の選定の同意について
このことについて、左記の者を東京都名誉都民に選定いたしたいので、東京都名誉都民条例第三条の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお取り計らい願います。
記
草笛 光子
(本名 栗田 光子)
略歴
現住所 東京都世田谷区
草笛 光子
(本名 栗田 光子)
昭和八年十月二十二日生
昭和八年 神奈川県生まれ
昭和二十五年 松竹歌劇団に入団
昭和二十八年 「純潔革命」で映画初出演
昭和三十三年 音楽バラエティー番組「光子の窓」司会
昭和三十四年 舞台「火刑台上のジャンヌ・ダルク」出演
昭和四十四年 舞台「ラ・マンチャの男」日本初演に出演
昭和四十八年 舞台「王様と私」出演
昭和五十一年 市川崑監督の映画「犬神家の一族」出演
昭和五十六年 舞台「光の彼方に ONLY ONE」で第三十六回文化庁芸術祭賞優秀賞
昭和五十八年 舞台「シカゴ」日本初演のロキシー役で第三十八回文化庁芸術祭賞優秀賞
平成四年 舞台「私はシャーリー・ヴァレンタイン」で第四十七回文化庁芸術祭賞
平成十一年 紫綬褒章
平成十七年 旭日小綬章
平成二十五年 舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」のミセス・カーニッツ役で第四十八回紀伊國屋演劇賞個人賞
平成二十八年 NHK大河ドラマ「真田丸」出演
平成三十年 舞台「新・六週間のダンスレッスン」で第二十六回読売演劇大賞優秀女優賞
令和三年 映画「老後の資金がありません!」で第四十五回日本アカデミー賞優秀助演女優賞・会長功労賞
令和四年 NHK大河ドラマ通算十一作品目となる「鎌倉殿の十三人」に出演
令和五年 著書「草笛光子九十歳のクローゼット」発売
令和六年 映画「九十歳。何がめでたい」で第四十八回日本アカデミー賞優秀主演女優賞
同年 文化功労者
事績
草笛 光子
(本名 栗田 光子)
昭和八年十月二十二日生
昭和八年十月二十二日、神奈川県に生まれる。
昭和二十五年、松竹歌劇団に入団する。
昭和二十八年、「純潔革命」で初めての映画出演を果たす。
昭和三十三年から昭和三十五年まで、音楽バラエティー番組「光子の窓」で司会を務める。
昭和三十四年、舞台「火刑台上のジャンヌ・ダルク」に出演する。
昭和四十四年、舞台「ラ・マンチャの男」日本初演に出演する。
昭和四十八年、舞台「王様と私」に出演する。
昭和五十一年、横溝正史の小説を原作とした市川崑監督の映画「犬神家の一族」に出演する。
昭和五十六年、舞台「光の彼方に ONLY ONE」で第三十六回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞する。
昭和五十八年、舞台「シカゴ」日本初演のロキシー役で第三十八回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞する。
平成四年、舞台「私はシャーリー・ヴァレンタイン」で第四十七回文化庁芸術祭賞を受賞する。
平成十一年、紫綬褒章を受章する。
平成十七年、旭日小綬章を受章する。
平成二十五年、舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」のミセス・カーニッツ役で第四十八回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞する。
平成二十八年、NHK大河ドラマ「真田丸」で主人公真田信繁の祖母役を務める。
平成三十年、舞台「新・六週間のダンスレッスン」で第二十六回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞し、通算上演回数が二百回に達した。
令和三年、映画「老後の資金がありません!」に出演し、第四十五回日本アカデミー賞優秀助演女優賞及び会長功労賞を受賞する。
令和四年、NHK大河ドラマ通算十一作品目となる「鎌倉殿の十三人」に出演する。
令和五年、著書「草笛光子九十歳のクローゼット」を発売する。
令和六年、映画「九十歳。何がめでたい」にて初の単独主演を務め、第四十八回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞する。
同年、文化功労者として顕彰される。
氏は、長きにわたり舞台・映画・テレビドラマと多方面で活躍し、その数々の作品と感情豊かな演技は、多くの人々を魅了してきた。
また、日本のミュージカル界の草分け的存在としてその発展に貢献した功績は多大であり、今なお第一線で活躍を続けるその姿は、人々に希望や活力を与え、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
七財主議第三一八号
令和七年九月二十四日
東京都知事 小池百合子
東京都議会議長 増子 博樹殿
東京都名誉都民の選定の同意について
このことについて、左記の者を東京都名誉都民に選定いたしたいので、東京都名誉都民条例第三条の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお取り計らい願います。
記
戸田奈津子
略歴
現住所 東京都渋谷区
戸田奈津子
昭和十一年七月三日生
昭和十一年 福岡県に生まれ、一歳で東京府(現東京都)に移住
昭和三十三年 津田塾大学学芸学部英文学科卒業、第一生命保険相互会社入社
昭和三十四年 フリーランスで英文執筆や英文翻訳の仕事を始める
昭和四十五年 映画「アリスのレストラン」のプロデューサーの通訳を務める
同年 フランソワ・トリュフォー監督映画「野生の少年」で初の映画字幕翻訳
昭和五十五年 フランシス・フォード・コッポラ監督映画「地獄の黙示録」で本格的に字幕翻訳家としてデビュー
昭和五十七年 スティーブン・スピルバーグ監督映画「E.T.」字幕翻訳
平成四年 第一回淀川長治賞
平成七年 映画翻訳家協会会長
平成八年 トム・クルーズ主演映画「ミッション:インポッシブル」字幕翻訳
平成九年 ジェームズ・キャメロン監督映画「タイタニック」字幕翻訳
平成十五年 文化庁長官表彰
平成二十三年 神田外語大学客員教授
平成二十七年 第三十六回松尾芸能賞特別賞
平成二十八年 第七回岩谷時子賞特別賞
同年 第三十四回川喜多賞
令和二年 日本映画ペンクラブ賞特別功労賞
令和三年 第四十五回日本アカデミー賞会長功労賞
令和七年 旭日小綬章
事績
戸田奈津子
昭和十一年七月三日生
昭和十一年七月三日、福岡県に生まれ、一歳で東京府(現東京都)に移り住む。
昭和三十三年、津田塾大学学芸学部英文学科(現英語英文学科)を卒業し、第一生命保険相互会社(現第一生命保険株式会社)で秘書室に配属される。英米映画字幕の先駆者である清水俊二氏に手紙を送り、字幕翻訳の門戸を叩く。
昭和三十四年、会社員を辞め、フリーランスで英文執筆や英文翻訳の仕事を始める。
昭和四十五年、映画「アリスのレストラン」のプロデューサーであるヒラード・エルキンズの通訳を務める。以降、通訳としての仕事も行う。
同年、フランソワ・トリュフォー監督の映画「野生の少年」の字幕翻訳を行う。これが初めての映画の字幕翻訳の仕事になる。
昭和五十五年、フランシス・フォード・コッポラ監督の推薦により、映画「地獄の黙示録」で本格的に字幕翻訳家としてデビューする。
昭和五十七年、スティーブン・スピルバーグ監督の映画「E.T.」の字幕翻訳を行う。
平成四年、第一回淀川長治賞を受賞する。
平成七年、映画翻訳家協会会長に就任する。
平成八年、トム・クルーズ主演の映画「ミッション:インポッシブル」の字幕翻訳を行う。
平成九年、ジェームズ・キャメロン監督の映画「タイタニック」の字幕翻訳を行う。
平成十五年、文化庁長官表彰を受ける。
平成二十三年、神田外語大学の客員教授に就任する。
平成二十七年、第三十六回松尾芸能賞特別賞を受賞する。
平成二十八年、第七回岩谷時子賞特別賞を受賞する。
同年、第三十四回川喜多賞を受賞する。
令和二年、日本映画ペンクラブ賞特別功労賞を受賞する。
令和三年、第四十五回日本アカデミー賞会長功労賞を受賞する。
令和七年、旭日小綬章を受章する。
氏は、字幕翻訳家になるという夢のために奔走し、四十三歳で本格的なデビューを果たしてから、数々の作品の字幕翻訳を通して、長きにわたり多くの人々に海外映画の魅力を伝えてきた。
また、ハリウッドスターなどの通訳も務め、日本と海外の架け橋としての役割を担ってきた。
未知の分野を切り拓き、今なお精力的に活動を続けるその姿は、人々に希望や活力を与え、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。
○議長(増子博樹君) 本件は、起立により採決いたします。
本件は、いずれも知事の選定に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(増子博樹君) 起立多数と認めます。よって、本件は、いずれも知事の選定に同意することに決定いたしました。
○七十三番(伊藤大輔君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
本日の会議はこれをもって散会し、明二十五日から二十九日まで五日間、議案調査のため休会されることを望みます。
○議長(増子博樹君) お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増子博樹君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって散会し、明二十五日から二十九日まで五日間、議案調査のため休会することに決定いたしました。
なお、次回の会議は、九月三十日午後一時に開きます。
本日はこれをもって散会いたします。
午後一時三十七分散会
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