令和七年東京都議会会議録第九号

○議長(増子ひろき君) これより日程に入ります。
 日程第一から第四十四まで、第百六十四号議案、令和七年度東京都一般会計補正予算(第二号)外議案四十二件、専決一件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事中村倫治君。
   〔副知事中村倫治君登壇〕

○副知事(中村倫治君) ただいま上程になりました四十四議案につきましてご説明申し上げます。
 初めに、第百六十四号議案から第百六十六号議案までの三議案は予算案でございます。
 物価高騰の影響により実質賃金がマイナスの状況が続く中、都民の命と健康と暮らしを守るため、この夏に予想される猛暑において、暮らしへの不安から都民がエアコン等の利用を控えることがないよう、暑さ対策にも資する迅速かつ効果的な取組を実施するため、一般会計で二百二十一億円を増額、公債費会計で三十四億円、水道事業会計で七億円を減額するものでございます。
 第百六十七号議案から第百七十八号議案まで及び第二百六号議案の十三議案は条例案で、いずれも一部を改正する条例でございます。
 第百六十七号議案、東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例は、知事の給料等について特例措置を延長するものでございます。
 第百六十九号議案、職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例外二件は、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正等に伴い、部分休業及び子育て部分休暇を拡充するものなどでございます。
 第百七十号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、地方税法の一部改正等に伴い、知事が認可した公益信託の信託財産とするために支出した寄附金を、個人都民税に係る税額控除の対象寄附金として指定するものなどでございます。
 第百七十一号議案、東京都都税事務所設置条例の一部を改正する条例は、東京都小平都税支所の移転に伴い、位置を改めるものでございます。
 第百七十三号議案、都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例は、関係政令の一部改正等に伴い、補償基礎額の扶養加算額及び介護補償の額を改定するものなどでございます。
 第百七十四号議案、東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例は、大田区における用途地域の指定に伴い、日影規制の対象区域を改めるものでございます。
 第百七十五号議案、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例は、事業開始資金等の貸付限度額を引き上げるものでございます。
 第百七十六号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例は、日本産業規格における規格体系の見直しに伴い、規定を整備するものでございます。
 第百七十八号議案、警視庁の設置に関する条例の一部を改正する条例は、治安対策上の新たな脅威に的確に対処するため、組織を整備するものでございます。
 第二百六号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例は、関係省令の一部改正に伴い、東京都における公共用水域に排出する汚水の規制基準に係る暫定基準等を改めるものでございます。
 以上のほか、法令改正に伴い、規定を整備するものが一件ございます。
 第百七十九号議案から第百九十号議案までの十二議案は、契約案でございます。
 第百七十九号議案、都立村山特別支援学校(七)改築工事請負契約など、契約金額の総額としては約三百八十九億円でございます。
 第百九十一号議案から第二百五号議案までの十五議案は、事件案でございます。
 第百九十一号議案は、土地信託の期間を延長するもの、第百九十二号議案は、アプリを活用して高齢者の健康づくりを推進するため、スマートウオッチを買い入れるもの、第百九十三号議案は、契約解除に伴う損害賠償の額を決定するもの、第百九十四号議案は、東京消防庁の車載無線機を買い入れるもの、第百九十五号議案は、都道の管理瑕疵により発生した歩行者転倒事故に係る損害賠償請求事件に関して和解するもの、第百九十六号議案は、交通事故に伴う損害賠償の額を決定するもの、第百九十七号議案から第二百五号議案までの九議案は、動力ポンプ及び特種用途自動車等を買い入れるものでございます。
 次に、専決でございます。
 東京都都税条例の一部を改正する条例は、施行までの間に議会を招集する時間的余裕がないと認め、専決処分を行ったものでございます。
 上程になりました四十四議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付いたしております。
 まず、東京都収用委員会委員でございます。
 二名の委員が七月十二日に任期満了となりますので、森祐二郎氏を再任し、柴田叙男氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 次に、東京都収用委員会予備委員でございます。
 二名の予備委員が七月十二日に任期満了となりますので、関口典子氏及び堤雅史氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(増子ひろき君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(小河原靜子君) 人事委員会の回答は、第百六十八号議案、第百六十九号議案及び第百七十二号議案について、いずれも異議はないとの意見であります。

七人委任第三五号
令和七年五月二十六日
東京都人事委員会委員長 中西  充
(公印省略)
 東京都議会議長 増子ひろき殿
「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和七年五月二十六日付七議事第四六号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第百六十八号議案
職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
二 第百六十九号議案
職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
三 第百七十二号議案
学校職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○議長(増子ひろき君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第四十四までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子ひろき君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一から第四十四までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(増子ひろき君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件

七財主議第一二二号
令和七年六月二日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 増子ひろき殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和七年七月十二日任期満了となるため、再び任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     森 祐二郎

      略歴

森 祐二郎

昭和五十四年三月 一橋大学法学部卒業
昭和五十四年五月 東京都入都
平成四年七月   水道局総務部副参事〔インドネシア派遣〕
平成五年四月   児童相談センター保護課長
平成六年十二月  生活文化局コミュニティ文化部副参事〔財団法人東京都文化振興会派遣〕
平成七年十月   生活文化局コミュニティ文化部副参事〔財団法人東京都歴史文化財団派遣〕
平成八年四月   総務局行政部副参事(都区制度担当)
平成九年七月   総務局行政部副参事(都区制度改革担当)
平成十年四月   総務局行政部都区制度改革担当課長
平成十年七月   水道局職員部労務課長
平成十一年十一月 水道局職員部人事課長
平成十三年七月  水道局総務部総務課長
平成十四年七月  水道局参事〔総務部総務課長事務取扱〕
平成十五年六月  出納長室参事〔財団法人東京税務協会派遣〕
平成十六年四月  出納長室参事〔株式会社新銀行東京派遣〕
平成十六年八月  新銀行設立本部参事〔株式会社新銀行東京派遣〕
平成十七年七月  産業労働局金融監理担当部長
平成十八年七月  総務局都区制度改革担当部長
平成二十年七月  水道局職員部長
平成二十一年七月 水道局総務部長
平成二十二年七月 水道局次長
平成二十四年七月 職員共済組合事務局長
平成二十五年十月 選挙管理委員会事務局長
平成二十六年六月 東京都退職
平成二十六年七月 日本自動車ターミナル株式会社常勤監査役
平成二十九年六月 首都高速道路株式会社執行役員
令和元年六月   公益財団法人東京都中小企業振興公社専務理事
令和三年十二月  東京都市町村公平委員会委員
令和四年七月   東京都収用委員会委員
現在       東京都市町村公平委員会委員

七財主議第一二三号
令和七年六月二日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 増子ひろき殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会委員田之倉敦司は令和七年七月十二日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     柴田 叙男

      略歴

柴田 叙男

平成二年三月  日本大学商学部卒業
平成三年十月  監査法人朝日新和会計社入所
平成七年八月  公認会計士登録
平成二十年六月 あずさ監査法人社員
令和四年六月  日本公認会計士協会東京会幹事
令和六年七月  柴田叙男公認会計士事務所開業
現在      公認会計士

○議長(増子ひろき君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子ひろき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(増子ひろき君) 追加日程第三及び第四、東京都収用委員会予備委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会予備委員の任命の同意について二件

七財主議第一二四号
令和七年六月二日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 増子ひろき殿
東京都収用委員会予備委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会予備委員近田直裕は令和七年七月十二日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     関口 典子

      略歴

関口 典子

昭和六十一年三月  早稲田大学商学部卒業
平成六年三月    公認会計士登録
平成十四年三月   公認会計士再登録
平成二十二年十一月 関口公認会計士事務所開業
平成二十四年七月  税理士登録
平成三十一年一月  関口典子公認会計士事務所(事務所名変更)
令和四年七月    独立行政法人国際協力機構監事
現在        公認会計士

七財主議第一二五号
令和七年六月二日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 増子ひろき殿
東京都収用委員会予備委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会予備委員藤井芳弘は令和七年七月十二日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     堤  雅史

      略歴

堤  雅史

昭和六十年三月  中央大学法学部卒業
昭和六十年四月  東京都入都
平成十年七月   建設局第六建設事務所用地課長
平成十二年四月  港湾局東京港管理事務所港務課長
平成十三年四月  総務局総務部副参事(人事担当)
平成十五年四月  病院経営本部経営企画部改革推進担当課長
平成十七年七月  総務局行政部市町村課長
平成二十年四月  都市整備局参事〔財団法人東京都新都市建設公社派遣〕
平成二十二年七月 総務局区市町村制度担当部長
平成二十四年七月 総務局行政改革推進部長
平成二十五年七月 教育庁都立学校教育部長
平成二十六年七月 教育庁総務部長
平成二十八年七月 教育庁次長〔中央図書館長事務取扱〕
平成三十年七月  病院経営本部長
令和三年四月   会計管理局長
令和四年三月   東京都退職
令和四年六月   公益財団法人東京都歴史文化財団副理事長
令和七年五月   公益財団法人東京都歴史文化財団理事長兼副理事長
現在       公益財団法人東京都歴史文化財団理事長兼副理事長

○議長(増子ひろき君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子ひろき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(増子ひろき君) 陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました陳情一件は、お手元に配布の陳情付託事項表のとおり、文教委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(増子ひろき君) お諮りいたします。
 明四日及び五日の二日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(増子ひろき君) ご異議なしと認めます。よって、明四日及び五日の二日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、六月六日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後五時四十六分散会