令和六年東京都議会会議録第十四号

令和六年十月四日(金曜日)
 出席議員 百二十六名
一番北口つよし君
二番かまた悦子君
三番増山あすか君
四番青木 英太君
五番しのはらりか君
六番松田りゅうすけ君
七番滝田やすひこ君
八番漢人あきこ君
九番岩永やす代君
十番こまざき美紀君
十一番さんのへあや君
十二番もり  愛君
十三番桐山ひとみ君
十四番関口健太郎君
十五番清水とし子君
十六番玉川ひでとし君
十七番竹平ちはる君
十八番かつまたさとし君
十九番たかく則男君
二十番石島 秀起君
二十一番吉住はるお君
二十二番鈴木  純君
二十三番土屋 みわ君
二十四番遠藤ちひろ君
二十五番伊藤 大輔君
二十六番おじま紘平君
二十七番山田ひろし君
二十八番上田 令子君
二十九番田の上いくこ君
三十番米川大二郎君
三十一番銀川ゆい子君
三十二番斉藤 りえ君
三十三番アオヤギ有希子君
三十四番原  純子君
三十五番福手ゆう子君
三十六番古城まさお君
三十七番慶野 信一君
三十八番細田いさむ君
三十九番うすい浩一君
四十番星  大輔君
四十一番磯山  亮君
四十二番浜中のりかた君
四十三番本橋たくみ君
四十四番渋谷のぶゆき君
四十五番田村 利光君
四十六番龍円あいり君
四十七番関野たかなり君
四十八番白戸 太朗君
四十九番入江のぶこ君
五十番平けいしょう君
五十一番五十嵐えり君
五十二番須山たかし君
五十三番鈴木  烈君
五十四番風間ゆたか君
五十五番原 のり子君
五十六番斉藤まりこ君
五十七番藤田りょうこ君
五十八番原田あきら君
五十九番小林 健二君
六十番加藤 雅之君
六十一番斉藤やすひろ君
六十二番大松あきら君
六十三番伊藤こういち君
六十四番ほっち易隆君
六十五番川松真一朗君
六十六番柴崎 幹男君
六十七番平田みつよし君
六十八番早坂 義弘君
六十九番山加 朱美君
七十番あかねがくぼかよ子君
七十一番森口つかさ君
七十二番清水やすこ君
七十三番成清梨沙子君
七十四番福島りえこ君
七十五番保坂まさひろ君
七十六番阿部祐美子君
七十七番藤井とものり君
七十八番宮瀬 英治君
七十九番曽根はじめ君
八十番とくとめ道信君
八十一番池川 友一君
八十二番米倉 春奈君
八十三番中山 信行君
八十四番谷村 孝彦君
八十五番長橋 桂一君
八十六番小磯 善彦君
八十七番菅野 弘一君
八十八番三宅 正彦君
八十九番河野ゆうき君
九十番林あきひろ君
九十一番伊藤しょうこう君
九十二番小宮あんり君
九十三番藤井あきら君
九十四番菅原 直志君
九十五番内山 真吾君
九十六番本橋ひろたか君
九十八番増子ひろき君
九十九番山口  拓君
百番西沢けいた君
百一番中田たかし君
百二番とや英津子君
百三番尾崎あや子君
百四番里吉 ゆみ君
百五番あぜ上三和子君
百六番高倉 良生君
百七番まつば多美子君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番鈴木 章浩君
百十一番こいそ 明君
百十二番松田 康将君
百十三番小松 大祐君
百十四番宇田川聡史君
百十五番三宅しげき君
百十六番尾崎 大介君
百十七番荒木ちはる君
百十八番後藤 なみ君
百十九番村松 一希君
百二十番小山くにひこ君
百二十一番森村 隆行君
百二十二番中村ひろし君
百二十三番西崎つばさ君
百二十四番竹井ようこ君
百二十五番白石たみお君
百二十六番大山とも子君
百二十七番和泉なおみ君

 欠席議員 なし
 欠員
    九十七番

 出席説明員
知事小池百合子君
副知事潮田  勉君
副知事宮坂  学君
副知事中村 倫治君
副知事栗岡 祥一君
教育長浜 佳葉子君
東京都技監都市整備局長兼務谷崎 馨一君
政策企画局長坂本 雅彦君
総務局長佐藤 智秀君
財務局長山下  聡君
警視総監緒方 禎己君
子供政策連携室長田中 愛子君
スタートアップ・国際金融都市戦略室長吉村 恵一君
デジタルサービス局長山田 忠輝君
主税局長佐藤  章君
生活文化スポーツ局長古屋 留美君
生活文化スポーツ局生活安全担当局長竹迫 宜哉君
環境局長松本 明子君
福祉局長山口  真君
保健医療局長雲田 孝司君
消防総監吉田 義実君
産業労働局長田中 慎一君
建設局長花井 徹夫君
港湾局長松川 桂子君
会計管理局長須藤  栄君
交通局長久我 英男君
水道局長西山 智之君
下水道局長佐々木 健君
住宅政策本部長小笠原雄一君
中央卸売市場長早川 剛生君
選挙管理委員会事務局長川上 秀一君
人事委員会事務局長田中  彰君
監査事務局長小林 忠雄君
労働委員会事務局長堀越弥栄子君
収用委員会事務局長有金 浩一君

十月四日議事日程第四号
第一 議員提出議案第七号
東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例
第二 議員提出議案第八号
気候都民会議条例
第三 第百九十号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第四 第百九十一号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第五 第百九十三号議案
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
第六 第二百二十二号議案
東京都葬儀所条例の一部を改正する条例
第七 第二百三十六号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
第八 第百八十六号議案
東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
第九 第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)
第十 第百七十八号議案
東京都公文書等の管理に関する条例の一部を改正する条例
第十一 第百七十九号議案
行政不服審査法施行条例の一部を改正する条例
第十二 第百八十号議案
東京都情報公開条例の一部を改正する条例
第十三 第百八十一号議案
個人情報の保護に関する法律施行条例の一部を改正する条例
第十四 第百八十二号議案
東京都個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例
第十五 第百八十三号議案
職員の分限に関する条例の一部を改正する条例
第十六 第百八十四号議案
東京都職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例
第十七 第百八十五号議案
職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第十八 第百八十七号議案
職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
第十九 第百八十八号議案
東京都恩給条例の一部を改正する条例
第二十 第百八十九号議案
雇傭員の退職年金及び退職一時金等に関する条例の一部を改正する条例
第二十一 第百九十二号議案
東京都統計調査条例の一部を改正する条例
第二十二 第二百六十六号議案
災害救助用携帯トイレの買入れ(令和六年度)について
第二十三 第二百三十七号議案
都立北多摩地区特別支援学校(仮称)(六)新築工事請負契約
第二十四 第二百三十八号議案
都営住宅六H─一二九東(北区桐ケ丘二丁目GN十二街区)工事請負契約
第二十五 第二百三十九号議案
都営住宅六H─一三八東(足立区江北七丁目)工事請負契約
第二十六 第二百四十号議案
東京国際展示場(六)東展示棟改修空調設備工事その二請負契約
第二十七 第二百四十一号議案
東京国際展示場(六)東展示棟改修給水衛生設備工事その二請負契約
第二十八 第二百四十二号議案
稲城多摩トンネル(仮称)(六)トンネル及び擁壁築造工事請負契約
第二十九 第二百四十三号議案
環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)工事(その二)請負契約
第三十 第二百四十四号議案
新中川護岸耐震補強工事(その二十三)及び中川護岸耐震補強工事(その五十四)請負契約
第三十一 第百九十四号議案
東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例
第三十二 第百九十五号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
第三十三 第百九十六号議案
東京都教育委員会の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第三十四 第百九十七号議案
学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第三十五 第百九十八号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第三十六 第百九十九号議案
東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
第三十七 第二百号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第二地区第一種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第三十八 第二百一号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第三地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第三十九 第二百二号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第四地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第四十 第二百三号議案
東京都市計画事業環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第四十一 第二百四号議案
東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第四十二 第二百五号議案
東京都保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第四十三 第二百六号議案
東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例の一部を改正する条例
第四十四 第二百七号議案
東京都心身障害者扶養年金条例を廃止する条例による廃止前の東京都心身障害者扶養年金条例の一部を改正する条例
第四十五 第二百八号議案
東京都心身障害者扶養共済制度条例の一部を改正する条例
第四十六 第二百九号議案
プール等取締条例の一部を改正する条例
第四十七 第二百十号議案
胞衣及び産汚物取締条例の一部を改正する条例
第四十八 第二百十一号議案
東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
第四十九 第二百十二号議案
東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例
第五十 第二百十三号議案
東京都動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例
第五十一 第二百四十五号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その一)について
第五十二 第二百四十六号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その二)について
第五十三 第二百四十七号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その三)について
第五十四 第二百四十八号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その四)について
第五十五 第二百四十九号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その五)について
第五十六 第二百五十号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その六)について
第五十七 第二百五十一号議案
東日本大震災における原子力発電所の事故に係る損害賠償請求に関する和解(その一)について
第五十八 第二百十四号議案
東京都カスタマー・ハラスメント防止条例
第五十九 第二百十五号議案
東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例
第六十 第二百十六号議案
東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例
第六十一 第二百十七号議案
東京都港湾管理条例の一部を改正する条例
第六十二 第二百五十二号議案
東日本大震災における原子力発電所の事故に係る損害賠償請求に関する和解(その二)について
第六十三 第二百五十三号議案
船舶上下架用ストラドルキャリアの買入れについて
第六十四 第二百十八号議案
東京都浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
第六十五 第二百十九号議案
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
第六十六 第二百二十号議案
東京における自然の保護と回復に関する条例の一部を改正する条例
第六十七 第二百二十一号議案
東京都自然公園条例の一部を改正する条例
第六十八 第二百二十三号議案
東京都砂防指定地等管理条例の一部を改正する条例
第六十九 第二百五十四号議案
土地の買入れについて
第七十 第二百五十六号議案
日比谷公園大音楽堂の指定管理者の指定について
第七十一 第二百二十四号議案
集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例の一部を改正する条例
第七十二 第二百二十五号議案
拡声機による暴騒音の規制に関する条例の一部を改正する条例
第七十三 第二百二十六号議案
東京都水上安全条例の一部を改正する条例
第七十四 第二百二十七号議案
公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例
第七十五 第二百二十八号議案
インターネット端末利用営業の規制に関する条例の一部を改正する条例
第七十六 第二百二十九号議案
東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第七十七 第二百三十号議案
性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例の一部を改正する条例
第七十八 第二百三十一号議案
歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例の一部を改正する条例
第七十九 第二百三十二号議案
特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第八十 第二百三十三号議案
東京都暴力団排除条例の一部を改正する条例
第八十一 第二百三十四号議案
特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例
第八十二 第二百三十五号議案
特別区の消防団員に係る退職報償金に関する条例の一部を改正する条例
第八十三 第二百五十七号議案
動力ポンプ(B─二級)(消防団用)外二点の買入れについて
第八十四 第二百五十八号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その一)について
第八十五 第二百五十九号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その二)について
第八十六 第二百六十号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その三)について
第八十七 第二百六十一号議案
特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れについて
第八十八 第二百六十二号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その一)について
第八十九 第二百六十三号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その二)について
第九十 第二百六十四号議案
特種用途自動車(化学車)の買入れについて
第九十一 第二百六十五号議案
職務執行に伴う損害賠償の額の決定について
第九十二 第二百五十五号議案
道路に軌道を敷設することに関する意見について
議事日程第四号追加の一
第一 東京都副知事の選任の同意について(六財主議第三二一号)
第二 東京都教育委員会教育長の任命の同意について(六財主議第三二二号)
第三 東京都監査委員の選任の同意について(六財主議第三一二号)
第四 東京都監査委員の選任の同意について(六財主議第三一三号)
議事日程第四号追加の二
第五
六第三〇号
日比谷公園の歴史・文化を尊重し、国が指定する名勝とすることに関する陳情
第六
六第一五号の一
有機フッ素化合物(PFAS)による汚染についての健康調査と原因究明に関する陳情
六第一五号の二
有機フッ素化合物(PFAS)による汚染についての健康調査と原因究明に関する陳情
第七
六第四号
中学校英語スピーキングテスト結果の令和七年度都立高校入試への活用中止に関する請願
第八
六第二四号
自動車税環境性能割及び自動車税種別割の精神障害者に対する減免制度に関する陳情
第九
六第三二号
日比谷公園の大噴水と小音楽堂の解体工事を中止し、整備計画を見直すことに関する陳情
六第三三号
葛西臨海水族園のアプローチの再検討と森の保全等を求めることに関する陳情
第十
六第三四号
城北労働・福祉センターの事業における運用の改善に関する陳情
第十一
六第二五号
とうきょうママパパ応援事業の継続に関する陳情
第十二
六第二九号
生活保護受給者が自転車損害賠償保険等に無料で加入できる制度の創設に関する陳情
六第二七号
住宅に困窮している都民に対する支援の拡充に関する陳情
六第二〇号
東京都出産・子育て応援事業に関する陳情
六第二六号
精神障害者保健福祉手帳に旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄を設けることに関する陳情
六第一八号の一
都道等の安全管理に関する陳情
六第二二号
水道料金の減免内容の見直しに関する陳情
六第一八号の二
都道等の安全管理に関する陳情
第十三
六第一六号
ペットを受動喫煙から守る法律の制定を求める意見書の提出に関する陳情
六第二三号
警視庁関係手数料条例の改正等に関する陳情
第十四
六第二八号
痴漢加害者の再犯防止に関する陳情
六第一九号
都内全ての児童福祉施設に対し監視カメラの設置を義務化する条例の制定に関する陳情
六第二一号
都営交通無料乗車券のモバイルPASMOにおける利用に関する陳情
議事日程第四号追加の三
第十五 議員提出議案第九号
東京都議会情報公開条例の一部を改正する条例
第十六 議員提出議案第十号
私学振興に関する意見書
第十七 常任委員の選任

   午後一時開議

○議長(宇田川聡史君) これより本日の会議を開きます。

○議長(宇田川聡史君) まず、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(小河原靜子君) 知事より、東京都が出資または債務保証等をしている法人の経営状況について、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会外三十八法人の説明書類の提出がありました。
 また、地方独立行政法人の業務実績評価について、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター外二法人の評価書の提出がありました。
 次に、令和六年第一回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第九号、東京都議会情報公開条例の一部を改正する条例外意見書一件、知事より、東京都副知事の選任の同意について外人事案件三件、委員会より、日比谷公園の歴史・文化を尊重し、国が指定する名勝とすることに関する陳情外請願一件、陳情十九件の委員会審査報告書がそれぞれ提出されました。
 これらを常任委員の選任の件と併せて本日の日程に追加いたします。

○議長(宇田川聡史君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付いたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出されるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
しのはらりか君都内児童相談所の増設に伴う専門職の確保と育成について ほか
松田りゅうすけ君大田区での道路の陥没事故について ほか
滝田やすひこ君八王子市における浅川・南浅川の合流部の水害対策について ほか
漢人あきこ君第四次事業化計画と〟はけ〝と野川を壊す都市計画道路について ほか
岩永やす代君人口減少時代の都市計画について ほか
清水とし子君浅川水再生センターの未利用地を、日野市立北川原公園の一部として、または公園に準じる「広場」として活用することについて ほか
上田令子君警察との虐待情報全件共有について ほか
田の上いくこ君意見募集の年齢制限について ほか
アオヤギ有希子君不登校対策について ほか
原純子君受験生チャレンジ支援貸付事業の償還免除の対象について
福手ゆう子君東京都障害者休養ホーム事業について ほか
風間ゆたか君公道を走行する電動車両について ほか
原のり子君ホームドアの整備促進について
斉藤まりこ君都立北多摩地区特別支援学校の学校規模と設計について
藤田りょうこ君視覚に障害のある方が地域で安心して生活できるよう、身近に歩行訓練が受けられる環境の整備について
宮瀬英治君能登半島における豪雨災害について ほか
池川友一君暑さ対策について ほか
米倉春奈君特定整備路線補助第二六号線について ほか
中田たかし君都職員の超過勤務時間について ほか
尾崎あや子君学校統廃合について ほか
里吉ゆみ君都立中高一貫校(中等教育学校)の不登校対策について
中村ひろし君福祉施策について ほか
西崎つばさ君高等学校等の授業料実質無償化における所得制限撤廃の対象について
白石たみお君リニア新幹線のシールドマシン工事と目黒川で発生した気泡について
和泉なおみ君都立のスポーツ施設について ほか

○議長(宇田川聡史君) これより日程に入ります。
 日程第一から第九十二まで、議員提出議案第七号、東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例外議案九十一件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

厚生委員会議案審査報告書
議員提出議案第七号
東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会議案審査報告書
議員提出議案第八号
気候都民会議条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第二百二十二号議案
東京都葬儀所条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

総務委員会議案審査報告書
第百九十号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第百九十一号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第百九十三号議案
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
総務委員長 石島 秀起
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

警察・消防委員会議案審査報告書
第二百三十六号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月二十七日
警察・消防委員長 谷村 孝彦
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

総務委員会議案審査報告書
第百八十六号議案
東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
総務委員長 石島 秀起
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

総務委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出─総務委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
総務委員長 石島 秀起
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

財政委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
予算総則
歳入
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
財政委員長 林あきひろ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

文教委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出─文教委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
文教委員長 藤井あきら
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

都市整備委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出─都市整備委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
都市整備委員長 竹井ようこ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

厚生委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出
債務負担行為 厚生委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

経済・港湾委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出
繰越明許費 経済・港湾委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
経済・港湾委員長 古城まさお
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第百七十七号議案
令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中
歳出
繰越明許費
債務負担行為 環境・建設委員会所管分
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

総務委員会議案審査報告書
第百七十八号議案
東京都公文書等の管理に関する条例の一部を改正する条例
第百七十九号議案
行政不服審査法施行条例の一部を改正する条例
第百八十号議案
東京都情報公開条例の一部を改正する条例
第百八十一号議案
個人情報の保護に関する法律施行条例の一部を改正する条例
第百八十二号議案
東京都個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例
第百八十三号議案
職員の分限に関する条例の一部を改正する条例
第百八十四号議案
東京都職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例
第百八十五号議案
職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第百八十七号議案
職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
第百八十八号議案
東京都恩給条例の一部を改正する条例
第百八十九号議案
雇傭員の退職年金及び退職一時金等に関する条例の一部を改正する条例
第百九十二号議案
東京都統計調査条例の一部を改正する条例
第二百六十六号議案
災害救助用携帯トイレの買入れ(令和六年度)について
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
総務委員長 石島 秀起
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

財政委員会議案審査報告書
第二百三十七号議案
都立北多摩地区特別支援学校(仮称)(六)新築工事請負契約
第二百三十八号議案
都営住宅六H─一二九東(北区桐ケ丘二丁目GN十二街区)工事請負契約
第二百三十九号議案
都営住宅六H─一三八東(足立区江北七丁目)工事請負契約
第二百四十号議案
東京国際展示場(六)東展示棟改修空調設備工事その二請負契約
第二百四十一号議案
東京国際展示場(六)東展示棟改修給水衛生設備工事その二請負契約
第二百四十二号議案
稲城多摩トンネル(仮称)(六)トンネル及び擁壁築造工事請負契約
第二百四十三号議案
環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)工事(その二)請負契約
第二百四十四号議案
新中川護岸耐震補強工事(その二十三)及び中川護岸耐震補強工事(その五十四)請負契約
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
財政委員長 林あきひろ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

文教委員会議案審査報告書
第百九十四号議案
東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例
第百九十五号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
第百九十六号議案
東京都教育委員会の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第百九十七号議案
学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第百九十八号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
文教委員長 藤井あきら
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

都市整備委員会議案審査報告書
第百九十九号議案
東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
第二百号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第二地区第一種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第二百一号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第三地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第二百二号議案
東京都市計画事業亀戸・大島・小松川第四地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第二百三号議案
東京都市計画事業環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
第二百四号議案
東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業施行規程の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
都市整備委員長 竹井ようこ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

厚生委員会議案審査報告書
第二百五号議案
東京都保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第二百六号議案
東京都障害者への理解促進及び差別解消の推進に関する条例の一部を改正する条例
第二百七号議案
東京都心身障害者扶養年金条例を廃止する条例による廃止前の東京都心身障害者扶養年金条例の一部を改正する条例
第二百八号議案
東京都心身障害者扶養共済制度条例の一部を改正する条例
第二百九号議案
プール等取締条例の一部を改正する条例
第二百十号議案
胞衣及び産汚物取締条例の一部を改正する条例
第二百十一号議案
東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
第二百十二号議案
東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例
第二百十三号議案
東京都動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例
第二百四十五号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その一)について
第二百四十六号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その二)について
第二百四十七号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その三)について
第二百四十八号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その四)について
第二百四十九号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その五)について
第二百五十号議案
東京都PCR等検査無料化事業に係る補助金返還等請求に関する民事訴訟の提起(その六)について
第二百五十一号議案
東日本大震災における原子力発電所の事故に係る損害賠償請求に関する和解(その一)について
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

経済・港湾委員会議案審査報告書
第二百十四号議案
東京都カスタマー・ハラスメント防止条例
第二百十五号議案
東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄に関する条例の一部を改正する条例
第二百十六号議案
東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例
第二百十七号議案
東京都港湾管理条例の一部を改正する条例
第二百五十二号議案
東日本大震災における原子力発電所の事故に係る損害賠償請求に関する和解(その二)について
第二百五十三号議案
船舶上下架用ストラドルキャリアの買入れについて
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
経済・港湾委員長 古城まさお
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第二百十八号議案
東京都浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
第二百十九号議案
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十号議案
東京における自然の保護と回復に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十一号議案
東京都自然公園条例の一部を改正する条例
第二百二十三号議案
東京都砂防指定地等管理条例の一部を改正する条例
第二百五十四号議案
土地の買入れについて
第二百五十六号議案
日比谷公園大音楽堂の指定管理者の指定について
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年十月二日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

警察・消防委員会議案審査報告書
第二百二十四号議案
集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十五号議案
拡声機による暴騒音の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十六号議案
東京都水上安全条例の一部を改正する条例
第二百二十七号議案
公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十八号議案
インターネット端末利用営業の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二百二十九号議案
東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二百三十号議案
性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二百三十一号議案
歓楽的雰囲気を過度に助長する風俗案内の防止に関する条例の一部を改正する条例
第二百三十二号議案
特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二百三十三号議案
東京都暴力団排除条例の一部を改正する条例
第二百三十四号議案
特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例
第二百三十五号議案
特別区の消防団員に係る退職報償金に関する条例の一部を改正する条例
第二百五十七号議案
動力ポンプ(B─二級)(消防団用)外二点の買入れについて
第二百五十八号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その一)について
第二百五十九号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その二)について
第二百六十号議案
特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その三)について
第二百六十一号議案
特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れについて
第二百六十二号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その一)について
第二百六十三号議案
特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その二)について
第二百六十四号議案
特種用途自動車(化学車)の買入れについて
第二百六十五号議案
職務執行に伴う損害賠償の額の決定について
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月二十七日
警察・消防委員長 谷村 孝彦
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第二百五十五号議案
道路に軌道を敷設することに関する意見について
 本委員会は、九月二十六日付託された右議案を審査の結果、異議はないとの意見とすることに決定したので報告します。
  令和六年十月二日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 二十二番鈴木純君。
   〔二十二番鈴木純君登壇〕

○二十二番(鈴木純君) 東京都議会自由民主党を代表し、本定例会に付託された議案について討論を行います。
 今月一日には、石破茂自民党総裁が第百二代内閣総理大臣に就任をしました。東京の発展こそ、地方そして我が国の発展につながります。都議会自民党はその視点から今定例会でも質疑をしてまいりました。知事とも同じ主張を共有し、石破新総理との連携に努めてまいることをお誓いし、討論に入ります。
 東京一極集中が我が国の人口減少の要因であるかのような誤った主張が全国知事会で展開されました。こうした状況を打開するためには、主張の誤りを指摘するだけでなく、首都東京が日本全国各地域の発展のために汗をかくことも必要であると考えます。
 TIBを活用した福島をはじめとするイノベーション創出に向けた全国連携や、GovTech東京と共に、地方との共存共栄に向けたDX推進に取り組むなど、首都東京が地域活性化に取り組む姿勢を具体的な政策で示していくことを強く求めておきます。
 次に、令和六年度九月補正予算案について申し上げます。
 補正予算は、物価高騰が長引く中、家計の負担を軽減し、中小事業者を支援するとともに、高齢者のコロナワクチン接種への補助、石川県の復旧、復興を支援する鉄道用コンテナの新造など、直面する課題に的確に対応した予算です。
 なお、知事は今回、給食費補助事業を行う市町村を財政支援することで事業を進め、来年に向けては子供の医療費助成事業の所得制限撤廃を目指し、市町村と協議することを表明いたしました。
 厳しい財政状況にある都内市町村にとって実効性のある支援となることを望みますが、その一方で、知事ご自身が発言されているとおり、本来国がなすべきこと、つまり、全国共通の制度として取り組むべき課題です。
 そうした視点も踏まえ、今後の都財政への影響も視野に国と連携し、区市町村と丁寧に協議していくことを要望しておきます。
 東京都は、世界で一番の都市東京の実現に向け、重点政策方針二〇二四を発表し、併せて「未来の東京」戦略の実施状況、政策ダッシュボードを発表しました。
 東京を世界で一番の都市にしていくには、将来に向けて各種施策を総合的に進めていくことが必要であり、都政全体を俯瞰した計画は重要です。こうした方針や各種施策の実現には、都民の皆様と都内で事業活動を営む中小企業者の方々のご理解とご協力が欠かせません。
 重点政策方針、東京戦略、政策ダッシュボードなど、それぞれを分かりやすく伝えていくことが大切であると指摘しておきます。
 本会議でも申し上げましたが、我が会派はこれまで一貫して、東京を世界で一番の都市にすることを目指してまいりました。その基本は都民の安全・安心の確保です。インフラの更新、調節池の整備、河川横断管路の整備など、東京の強靱化を推進するとともに、首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火、激甚化する水害など、大規模災害による甚大な被害に備え、災害対策を強化していくことが重要です。
 そして、災害対策を実効性あるものにしていくには、発災時の救出救助、医療活動、広域避難、インフラ復旧、仮設住宅建設から災害廃棄物の処理など、復興に向けた取組まで、被災の実態に即した対策を迅速に実行できる体制を日頃からしっかりと準備しておくことが必要です。都内区市町村はもとより、国、首都圏自治体との一層の連携強化を求めておきます。
 カスタマー・ハラスメント防止条例について申し上げます。
 条例が豊かな消費生活と働く方の安全と健康を確保し、安定した事業活動の促進につながるよう、実際に役立つ指針を作成するとともに、事業者による手引の作成をしっかりと支援していくことを求めておきます。
 誰もが被害者にも加害者にもなることを忘れず、正当な権利は臆することなく主張し、著しい迷惑行為には毅然とした態度で臨む、そうした東京になるよう努力してまいります。
 築地まちづくりについて申し上げます。
 本会議でも指摘させていただきましたが、築地跡地にまちづくりを進めていくには、築地の歴史を踏まえた埋蔵文化財調査と都民が安心できる土壌汚染対策が欠かせません。
 外部有識者を交えた築地まちづくり事業マネジメント会議を設置し、審査過程で出された附帯意見に関わる意見交換を行い、検討の方向性や進め方などを確認し、今後は、委員の知見を踏まえ、事業予定者が計画をブラッシュアップしていくとの答弁がありました。七十年に及ぶ定期借地という息の長い事業です。安全・安心をないがしろにせず、取り組んでいくことを強く要望しておきます。
 知事が公約した無痛分娩費用の助成に関しては、費用面だけではなく、希望する方が安心して無痛分娩を選択できる環境整備に取り組むことを要望しておきます。
 また、認知症専門病院についても、都内の認知症医療の実態を把握しながら検討していくとの答弁でしたが、認知症のスクリーニング検査の推奨など、早期発見、生活習慣の改善にも取り組むよう、重ねて要望しておきます。
 公道レンタルカート、ペダル付原動機付自転車などの危険走行、サイバー犯罪、防犯カメラへの不正アクセスなど、都民の安全・安心を脅かす事案に関して、適切に取り締まるとともに、迅速かつ的確な対応を要望します。
 来年に開催を控える世界陸上とデフリンピックでは、大会のレガシーを残すという観点から、未来を担う子供たちこそ、大会のすばらしさを体感してもらうことが重要と考えています。
 多様な参画機会を創出し、間近でデフスポーツの魅力を感じることができる体験など、子供たちに貴重な場を提供していくとの答弁がありました。子供たちの心に残る大会となるよう取り組むことを求めておきます。
 太陽光発電を進めていくに当たり、次世代型ソーラーセルが大きな注目を浴びています。
 我が会派の主張を受けて、都施設における実証事業や開発企業向けの支援事業も始まり、民間の開発も進み、来年には商用化もスタートしますが、量産化にはもう少し時間がかかるとも伺っております。
 都は今後、ソーラーセルの実装に必要な法令の整備や施工方法の確立等に向け、関係機関との連携、都有施設等への先行導入など、需要拡大に向けた方策を積極的に検討するとの答弁がありました。精力的に取り組んでいただくよう要望しておきます。
 契約案件に関して申し上げます。
 都立北多摩地区特別支援学校の新築工事契約は、都立知的障害特別支援学校の在籍者の増加への適切な対応と、北多摩地区における企業就労の促進を図るため、特別支援学校の新設に向けた工事案件です。令和九年四月の開校に向けて、事業を円滑に進めていくよう要望しておきます。
 北区と足立区における都営住宅の工事請負契約、東京国際展示場の改修工事請負契約は、ともに都民生活の充実、都政の発展に必要な事業です。
 稲城多摩トンネル及び擁壁築造工事請負契約が提案されています。トンネルを含む南多摩尾根幹線の整備は、広域的な道路ネットワークの形成、交通の円滑化や地域の防災性の向上、そして、多摩ニュータウン地域の魅力向上につながるものです。
 環状七号線地下調節池の工事請負契約、新中川護岸耐震工事は、災害対応に欠かせない重要な工事です。安全かつ迅速に工事を進めていくよう要望しておきます。
 我々都議会自民党は、都民の声を受け止め、知事と議論を尽くし、直面する課題の解決、将来に向けた新たな取組など、都民の期待に応える都政の実現に向けて全力を尽くしてまいることを申し上げ、知事提出の全ての議案に賛成し、議員提出の議案に反対し、討論を終わります。
 ありがとうございます。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 二十四番遠藤ちひろ君。
   〔二十四番遠藤ちひろ君登壇〕

○二十四番(遠藤ちひろ君) 二十四番遠藤ちひろです。初めての登壇になります。よろしくお願いいたします。
 討論に先立ち、一言申し上げます。
 去る六月十六日、南多摩選挙区選出の石川良一議員がお亡くなりになりました。生前のご功績をしのび、衷心より哀悼の意を表しますとともに、同じ南多摩選出の議員として石川先生のご遺志を引き継ぎ、全力を尽くして都民ファーストの都政の実現に邁進することをお誓い申し上げます。
 それでは、都民ファーストの会東京都議団を代表し、本定例会に付託された知事提出の全議案に賛成、議員提出議案第七号及び第八号に反対する立場から討論を行います。
 まず、補正予算について申し上げます。
 実質賃金は、六月、七月と二か月連続でプラスになりました。円安による物価の上振れリスクは大きく、都民の生活不安は続くことが予想されます。私たち都民ファーストの会東京都議団は、物価高騰に苦しむ都民や事業者への支援に加え、新型コロナウイルス感染症の再流行への備えや子育て世帯の負担軽減に向けた対策を講じ、都民の不安を解消するよう、二度にわたる知事への緊急要望を通じて補正予算の編成を求めました。
 これに対して、知事は、本定例会で補正予算を編成。私たちの代表質問に対して、物価高騰対策として、国に先駆けて医療機関等への支援を行うこと、また、消費を下支えして経済の好循環につなげるキャンペーンを行うとの答弁がありました。多くの都民や事業者がこの支援を利用できるよう、十分な周知広報活動を求めます。
 また、物価高騰に直面する運輸事業者等への支援として、貨物運送事業者やバス事業者に加え、新たにタクシー事業者への燃料費支援の補正予算が組まれたことを評価します。今後とも、物価動向を注視しながら、都民負担の軽減策の実施継続を要望します。
 また、私たちの求めに応じ、冬場の感染拡大期に向けたコロナワクチン定期接種化について、区市町村への財政支援を行うことになりました。加えて、学校給食の無償化を推進するための市町村総合交付金を活用した市町村への支援強化は、多くの自治体、子育て世帯から感謝と喜びの声が寄せられており、時宜を得た取組であると高く評価いたします。
 次に、防災対策について申し上げます。
 私たちは、かねてより、スフィア基準に基づく避難所環境の整備を進めることを求めてきました。私たちの代表質問に対し、避難所での生活環境向上に向け、雑魚寝の解消、衛生的なトイレ環境の十分な確保、ペットとの同行避難などを含んだ指針を年度内に取りまとめるとの答弁がありました。首都直下地震がいつ起きてもおかしくない中、知事が掲げる首都防衛の取組の一環として、一日も早い指針の取りまとめを求めます。
 また、災害廃棄物処理体制の確立について、広域的な輸送力確保のため、船舶輸送にも対応できるコンテナを新たに製造するとの答弁がありました。債務負担行為を設定し、災害廃棄物を輸送するコンテナの製造に速やかに着手するよう求めます。
 次に、子供政策について申し上げます。
 子育て教育にお金のかからない東京の実現のため、知事と私たち都民ファーストの会は、様々な政策を子育て応援パッケージとして推進してきました。本定例会では、認証学童クラブ制度の創設に向けて、実態調査の結果を踏まえ、新たな基準を盛り込んだ制度や、それを後押しする補助制度を来年度の募集に間に合うよう構築すべきと提案しました。
 これに対し、子供や保護者からの意見や実態調査を参考に、認証制度を来年度から開始できるよう取り組むとの答弁がありました。学童クラブ問題は喫緊の課題であり、来年四月から制度を活用できるよう検討を進めるよう求めます。
 また、朝の子供の居場所問題の解決も重要です。朝の校庭開放により、子供の居場所を創設する区市町村を支援することで、小一の壁対策をさらに加速すべきという私たちの提案に対し、全力で取り組んでいくという積極的な答弁がありました。先行事例を参考に、早期に朝の校庭開放が広まるよう要望いたします。
 さらに、多摩・島しょ地域において、高校生の医療費無償化に向け、来年十月からの所得制限撤廃を目指し、市町村との協議を加速する旨の答弁がありました。多摩・島しょ地域の格差解消とともに、子育てに関わる支援強化が示されたことを評価します。
 また、私たちの代表質問に対し、知事からは、保育料の第一子からの無償化について検討するとの答弁がありました。現在、人口減少問題をめぐっては、様々な議論が行われていますが、東京の合計特殊出生率が〇・九九と全国で最も低いことをもって、あたかも東京が人口減少の原因と決めつけるのは極めて不適切であります。
 合計特殊出生率に対する誤った反応や議論にくみすることなく、安心して子供を産み育てられる東京を目指して、強い意思と戦略を持って政策を前に進めていくことを求めます。
 さらに、本定例会では、都立高校チャレンジサポートプランについて報告がありました。このプランでは、入試選抜方法の在り方を検討することが盛り込まれましたが、不登校等に限らず、都立高校の多様性に配慮し、インクルーシブな環境を推進するためにも、学力と調査書の比率を学校ごとの特色に合わせて変えたり、調査書を活用しない枠を設けることを要望いたします。
 また、日本語を母語としない生徒については、現状の取組に加えて、オンラインを活用して、個々のレベルに合わせた高度な日本語指導を行うことを要望します。
 次に、経済対策について申し上げます。
 本定例会では、東京都カスタマー・ハラスメント防止条例が提案されました。知事からは、条例の考え方を解説する指針、現場における正しい運用、様々な当事者が相談できる体制づくりについて答弁がありました。これまでの法律では手が届かなかった、職場の外からの加害行為も抑止するために、労働団体や経済団体、さらに消費者団体とも丁寧に議論を積み重ね、知事のリーダーシップの下、関係機関を巻き込みながら議論を行い、全国初となる条例の制定をスピード感を持って進めたことを高く評価いたします。
 カスタマーハラスメントについては、一年前に条例制定に向けた動きが加速して以来、メディア等での注目が集まるとともに、全国で課題認識が広がっています。今回、条例の制定の次のステップとして、カスタマーハラスメント防止に関する基本的な考え方を広く周知し、引き続き都として先導的な役割を果たしていくよう求めます。
 また、現場では深刻な状況が続いており、条例制定の効果に期待する都民の声が寄せられています。早急な運用指針の策定を求めます。
 中小企業の事業承継については、知事が公約として掲げた白馬の騎士ファンドを創設し、経営者が安心して事業を継承できる仕組みを構築するとの答弁がありました。東京の地域経済を支える重要な取組となるよう、着実に進めるよう改めて要望いたします。
 次に、女性活躍について申し上げます。
 知事からは、女性活躍基本条例の制定に向けて、基本的な考え方等について検討を開始し、全ての人が自分らしく活躍できる、多様性に富んだ東京を実現するとの答弁がありました。条例制定により、女性活躍がさらに進むことを期待いたします。教育やキャリア支援、子育て支援などを通じて、女性がより一層活躍できる社会を実現していくことは、東京の活力ある発展に向けて必要不可欠です。関係者等の声も集約し、着実な推進を求めます。
 次に、まちづくりについて申し上げます。
 江戸の文化を生かしたまちづくりについて、知事からは、江戸からの伝統を受け継ぐ東京のポテンシャルを生かした都市づくりを進めていくとの答弁がありました。四百年を超える歴史の積み重ねをまちづくりに生かし、国際都市としての東京の価値を高め、独自性のある唯一無二の都市づくりを期待いたします。
 第二百三十七号議案から二百四十四号議案では、工事請負契約が提案されています。住宅環境の整備や調節池、護岸の整備など、重要な事業であり、着実に進めていただくことを求めておきます。
 第二百五十三号議案から二百六十四号議案、特種用途自動車などの買入れにつきましては、老朽化したポンプ車などを更新することで、都民の安心・安全を守るセーフシティの実現に向けて一層取り組まれることを求めます。
 以上、三期目を迎えた小池都政の中で、私たちも都民ファーストの視点で、東京大改革三・〇をさらに推進していくことを改めてお誓いし、討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 十七番竹平ちはるさん。
   〔十七番竹平ちはる君登壇〕

○十七番(竹平ちはる君) 都議会公明党を代表し、知事提出の全議案に賛成、議員提出議案第七号及び第八号議案に反対の立場から討論を行います。
 初めに、令和六年度一般会計補正予算について申し上げます。
 都議会公明党は、七月、八月と二回にわたり、知事に補正予算を編成し、エネルギーや物価の高騰対策を早急に実施するよう緊急要望を行いました。
 都は、我が党の要請を受け止め、喫緊の課題等に対応するため、総額三百七十七億円の補正予算を編成しました。特に我が党が繰り返し求めてきたタクシー事業者に対する燃料費支援が実施されることや、学校給食費の市町村総合交付金を増額しての対応、都民向けポイント還元事業の家計支援、コロナワクチン定期接種の自己負担軽減策など、都議会公明党が求めてきた対策が随所に盛り込まれたことを高く評価するものです。
 その中で、学校給食費の負担軽減については、多摩地域等では無償化できていない自治体があり、今般、都議会公明党の要請を受け、都は補正予算において、市町村総合交付金を活用し、国の対策が実施されるまでの間、市町村の学校給食費の八分の七相当を支援することとしたことを評価します。
 都は、都議会公明党の質問で、複数の自治体が新たに無償化に取り組むことを表明し、全ての市町村で無償化に向けた検討がなされていることを明らかにしました。引き続き、市町村と十分に連携し、全ての自治体での給食費無償化が実現することを求めます。
 次に、第二百十四号議案、東京都カスタマー・ハラスメント防止条例について申し上げます。
 都議会公明党の求めに応え制定された全国初となるカスタマーハラスメントを禁止する条例案について、企業に所属しない方を含め、幅広い働き手を都条例で守り、被害者がアクセスしやすい支援体制を設けることを知事に求めました。
 これに対し、知事は、職場で支援を求めることが難しい方や組織に所属しない方が相談しやすい体制を構築していく考えを示しました。被害防止に向け、実効性を確保するためには、我が党が求めたガイドラインの作成とともに、カスハラの抑止効果が期待でき、事実確認も容易となる録音や録画機器の整備が有効であり、支援を重ねて求めるものです。
 次に、個別の事項について申し上げます。
 まず、子供の医療費助成についてです。
 我が党は、子供の医療費助成の所得制限撤廃に向け、市町村の負担を生じさせることなく制度を恒久化し、予算編成に間に合うよう早期に決着させることを知事に求めました。
 これに対し、知事は、全ての市町村が持続的に事業を実施できるよう、市町村総合交付金を措置することを念頭に、早期の合意を目指していく考えを示しました。来年十月に所得制限が着実に撤廃されるよう、速やかに具体的な協議を進めていくことを求めます。
 次に、乳幼児期の支援についてです。
 都議会公明党が提案したゼロ歳から二歳までの第二子の保育料無償化が昨年十月からスタートしましたが、この無償化の取組をさらに第一子まで広げるべきと提案し、知事は、第一子への対象拡大を具体的に検討していくことを明らかにしました。子供を持ちたいと願う方々を後押しするため、着実に対象拡大を進めることを求めます。
 次に、医療施策についてです。
 都議会公明党の求めにより開始された、がん治療に伴う外見の変化を補うアピアランスケア支援事業について、がん以外の原因による外見の変化や、シリコン製の装具であるエピテーゼ等を対象とし、支援を充実することを都に求めました。
 これに対し、都は、実態把握調査を踏まえ、取組を推進していく考えを示しました。事故や病気による外見の変化に苦しむ方々のため、速やかな支援の拡充を求めます。
 次に、高齢者施策についてです。
 都議会公明党はこれまでも、シルバーパス事業の継続と充実を要望してきたところです。二〇〇〇年以降、二十五年間、制度の見直しがされておらず、バス会社への運賃補償や自己負担の軽減などの見直しが必要となっていることを踏まえ、シルバーパスの抜本的な改善を知事に求めました。
 これに対し、知事は、利用実態を把握しながら、制度の改善に向け検討を行っていく考えを明らかにしました。高齢者の社会参加を促進するため、速やかに見直しを行うことを改めて求めます。
 次に、災害対策についてです。
 都議会公明党はこれまで、能登半島地震の一日も早い復興のため、東京においても災害廃棄物の受入れ処理を行うよう求め、このたび、区市町村の協力の下、今回の豪雨災害の廃棄物も含め、九月二十七日から受入れが開始されました。今後も継続かつ着実に災害廃棄物の受入れ処理を行い、能登半島の復興に資することを求めます。
 また、能登半島地震では、トイレ問題が重要な課題となる中、水の補充等が不要である循環型トイレなどが活躍しました。そこで我が党は、各自治体が地域特性に応じて、災害用トイレの確保に計画的に取り組めるよう支援していくことを都に求めました。
 これに対し、都は、災害時に必要となるトイレの量や種類などを検討し、災害時のトイレ環境向上に向けた計画を年度内に取りまとめ、区市町村の取組を支援することを明らかにしました。速やかに対策を進めていくことを求めます。
 次に、豪雨対策についてです。
 都議会公明党では、豪雨対策として調節池の整備を繰り返し訴え、都の取組を後押ししてきました。八月の台風十号では、河川水位を低下させるなど、効果を発揮しており、今後の調節池の整備について見解を求めました。
 これに対し、知事は、二〇三〇年度までに約二百万立米分の調節池の事業化を目指すとともに、環七地下広域調節池等を連結し、東京湾までつなげる考えを示しました。激甚化する豪雨に備え、調節池等の着実な整備や活用を図ることを求めます。
 次に、鉄道駅のホームドア整備についてです。
 我が党は繰り返し早期整備を訴えてきましたが、このたび、国も参画する官民協議会が設置されたことから、国と連携しながら、財政面や施工面などの課題を含め、実効性のある対策を検討することを都に求めました。
 これに対し、都は、国の技術的支援を得ながら、工期短縮やコスト縮減につながる対策を検討していく考えを明らかにしました。国、鉄道事業者ともしっかりと連携し、整備を加速させることを求めます。
 次に、火葬場不足における課題についてです。
 都議会公明党はこれまでも、火葬待ち日数の増加や、火葬料金の官民格差等について、都に対応を求めてきました。現在、公営火葬場の新設を求める請願陳情が複数の区議会で採択等されていることを踏まえ、区での新たな火葬場を設置する場合における支援の実施を都に求めました。
 これに対し、都は、都市計画交付金による財政支援といった仕組みなどを活用することを明らかにしました。民営火葬場の料金は高騰しています。関係自治体を支援し、課題解決を図ることを求めます。
 次に、都が先般、臨海副都心に整備することを発表した世界最大規模の噴水、ODAIBAファウンテンについてです。
 都議会公明党は、この事業を進めていくに当たっては、地域の皆様の理解を得ることが何よりも重要であるとし、また、都民の税金を新たに支出しないスキームで取り組むべきと主張したところ、都は、整備費等は、一般会計ではなく、埋立地の売却等による収入を財源とする臨海地域開発事業会計を活用するため、都民の税金は一切使わない、今後、地域の皆様方のご意見等を伺いながら整備を進めていくと答弁しました。この点の確実な履行を求めるとともに、都議会公明党として、今後も注視していくことを申し上げておきます。
 最後に、共産党による議員提出議案第七号について申し上げます。
 そもそも、こうした巨額の財政負担が生じる条例提案は、必要とする財源について、知事や財政当局としっかり調整の上、財源の見通しを立てた上で提出するべきです。そうした努力もなく、ただ増額を求めるやり方は、全く無責任といわざるを得ません。よって、本提案には反対いたします。
 都議会公明党は、地域に根差したネットワークの力をさらに強化し、現場の声に真摯に耳を傾け、東京の経済と都民の生活を全力で守り抜くことをお誓い申し上げ、討論を終わります。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 三十三番アオヤギ有希子さん。
   〔三十三番アオヤギ有希子君登壇〕

○三十三番(アオヤギ有希子君) 日本共産党都議団を代表して、討論を行います。
 我が党は、二〇一七年以来、学校給食費の負担軽減や無償化の条例を四度にわたり提出し、都民の運動と力を合わせて実現を求めてきました。その中で都は、今年度から二分の一補助を始めました。
 しかし、財政力が弱い市町村は無償化できないため、我が党は新たな多摩格差が生じないよう、さらなる財政支援を求めてきました。今回、市町村総合交付金を増額し、全ての自治体での学校給食の無償化を後押しすることは、我が党と都民、市町村の要望に応えるものであり、重要です。
 小池知事は、都知事選挙で、シルバーパスの改善、多摩モノレールへの対象拡大、大学生向け給付型奨学金の創設、子育て世代の家賃負担軽減、介護職員の昇給制度、中学校の三十五人学級、熱中症から都民の命を守る取組などを公約しました。
 我が党は、十五の公約について質問しましたが、知事または局長が検討していくなど前向き答弁をしたのは七つにとどまります。なぜ公約したのか、どう具体化するのか、知事自らの言葉で積極的に説明する姿勢ではありませんでした。
 知事は、これまで何度も公約違反を重ねてきました。我が党は、都民要求に応える公約は、誠実に具体化することを強く求めるものです。
 知事は、都民の批判が集中したプロジェクションマッピングを反省することもなく、今度は世界最大級の噴水をお台場につくると突如発表しました。しかし、費用は精査中、経済効果があるというが算出中というお粗末な答弁でした。つくることだけを発表して既成事実にすることなど到底許されません。計画の撤回を強く求めます。
 都議選まで九か月、日本共産党都議団は、都政を根本から変える四つのチェンジを求めました。
 一つ目は、都民の暮らしを守り抜き、地域経済を立て直すことを最優先課題とする都政へのチェンジです。それが小池都政の最大の弱点であることは、補正予算の物価高騰対策にも表れています。
 補正予算の中心は、QR決済によるポイント還元です。この事業は、多く消費する人ほど大きな恩恵を受けます。QRコードを使わなければ何の恩恵もありません。最も支援しなければならない低所得者や生活が苦しい人は取り残されます。都が実施している福祉手当の増額や、医療費助成の拡充、国保料の負担軽減、中小企業の賃上げ支援などを改めて求めるものです。
 我が党は、ひとり親家庭と障害児のいる家庭に対する児童育成手当の引上げ及び所得制限の撤廃の条例案を提出しました。
 児童育成手当の拡充を求めた我が党の質問に対する都の答弁は、国の児童扶養手当が増額されたから拡充の必要はないというものでした。しかし、ひとり親家庭の貧困率は、今なお四四・五%と深刻です。我が党提出の条例案への皆さんのご賛同を心から呼びかけます。
 地方自治体が最低賃金を上回る賃金を支払うよう、公契約条例で定めることは、最低賃金法上問題となるものではないとの見解を都が初めて示したことは重要です。都道府県では全国初となる賃金条項を持つ公契約条例を制定し、地域経済や労働条件の底上げを図ることが必要です。
 二つ目のチェンジは、財界ファーストのまち壊しではなく、東京の歴史、文化、伝統、環境と都民の暮らしを大事にする、持続可能なまちづくりを住民参加で進めることです。
 神宮外苑再開発の見直し案について、三井不動産ら事業者による住民説明会が開かれましたが、終了時刻になっても質問がやまず、延長を求める声が上がる中、打ち切られました。事業者は、日本イコモスとの対話についても引き続き拒みました。
 住民の理解を全く得られていない見直し案に対し、厳しい態度で臨むべきです。知事は、今後の行政手続において、このような見直し案に基づく申請を認可すべきではありません。世界の都市が目標を持って増やしている樹冠被覆率の拡大に取り組むことを求めておきます。
 我が党が提出した気候都民会議条例案に、若者団体や自治体首長から熱い期待の声が寄せられています。
 幅広い都民が気候変動対策、脱炭素について議論し、知事に答申、建議することができる会議を設置する条例制定は、公正で持続可能な社会を確かなものにする力になると確信しています。ご賛同を呼びかけるものです。
 私たちが進める三つ目のチェンジは、都民の命と健康を守り抜く都政への転換です。
 知事は、都民の命を守ると公約しましたが、知事が強行した都立病院独法化の下で、休止病床数は五百九十床にも及ぶことが、我が党の質問で明らかになりました。
 我が党は、東京都病院協会の調査で赤字と答えた病院が半数にも上ることを示し、都独自の財政支援の実施を求めました。
 これに対し、都は、都内の病院の経営が困難な状況だという認識すら示しませんでした。危機にある地域医療の現実を直視し、民間病院及び都立病院への財政支援を拡充強化して、医療提供体制の確保に全力を尽くすことを強く求めるものです。
 PFAS汚染対策の質問に、知事は、またしても答弁に立ちませんでした。都民の健康を脅かす深刻な問題です。住民の血液検査など積極的取組を厳しく求めておきます。
 四つ目のチェンジは、人権と平和を大事にする都政への転換です。
 都教委は、七校の夜間定時制の廃止計画案を発表しました。最大の問題は、生徒、子供の意見を聞かずに廃止案を作成したことです。
 夜間定時制に通う生徒や保護者や教員から寄せられている声は、自宅から近いから通えた、先生の授業が分かりやすい、大きな集団が苦手な子供でも少人数の学校だから通えて成長することができたというものです。
 こうした声を受け止めずに廃止しようとすることは、学ぶ権利をじゅうりんするものであり、許されません。廃止計画案の撤回を求めます。
 知事が推し進める英語スピーキングテストでは、生徒の情報が他校のサイトに表示されたり、生年月日の入力、確認ができないなど、ずさんな個人情報の扱いが次々発覚しています。十一月のテスト実施を控え、そのほかにも深刻なトラブル続きで、破綻は明らかです。
 生徒や保護者、学校に過大な負担をかけ、多額の税金をつぎ込み、公平性、公正性もない英語スピーキングテストはきっぱり中止すべきです。
 小池知事が関東大震災における朝鮮人虐殺被害者に対する追悼文の送付を中止して以来、史実をゆがめ、他民族を冒瀆する団体が、追悼式典と同時刻に隣接した場所で集会を開催し、都は東京都人権条例に基づいたヘイト行為だということを二度も認定しています。
 その上、今年九月一日には、慰霊碑を破壊すると叫ぶなど、ヘイト行為がエスカレートしています。
 知事の追悼文送付中止がヘイトを助長しているのは明らかです。東京都人権条例に照らしても、知事がヘイト行為を助長することなど決して許されません。
 最後に、カスタマー・ハラスメント防止条例案です。
 ハラスメントは命に関わる人権侵害であり、カスハラを含め全てのハラスメントは禁止すべきです。同時に、カスハラの定義や範囲を明確にするとともに、被害を受けた就業者の救済を重視すること、消費者の権利が不当に侵害されないよう万全を期すことが求められます。
 また、本条例案は、都民の権利に深く関わるものですが、これまで一度も議会に報告されたことがなく、パブリックコメントの結果の全容も公表されていません。カスハラ防止の具体的中身を定める指針が無限定に都に委任されていることは、とりわけ大きな問題です。
 今後、指針を定める際には、都議会へ報告するよう厳しく求めて、討論を終わります。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 五十三番鈴木烈君。
   〔五十三番鈴木烈君登壇〕

○五十三番(鈴木烈君) 私は、都議会立憲民主党を代表して、知事提出の第百八十六号議案に反対、その他の知事提出議案に賛成、議員提出議案第七号、第八号に反対の立場から討論を行います。
 初めに、第百八十六号議案、東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 自らの給料を半額返上するというのは、なかなかできることではないと思います。都知事の選挙にかける執念、給料半額でも政治資金に事欠かない政治家としての集金力には素直に敬意を表したいと存じます。
 しかしながら、我々都議会立憲民主党は、以下二つの理由から、この条例に反対いたします。
 一つ目の理由は、現在の国是ともいうべき脱デフレに水を差しかねないからです。
 人々が勤勉や貯蓄を忘れ、生産力が消費に追いつかない。そんなインフレの局面では、リストラを断行するために、各界のリーダーが自ら給料の一部を返上して模範を示すという行為はあり得るとは思います。
 討論ですから、これは議員の皆様にもお伺いしたいと思いますが、今はそんな状況でしょうか。
 今定例会で都は、長引く物価高騰の影響から都民、事業者を守り、消費を下支えするために、三百七十七億円の補正予算を提案しています。事ほどさように、今政治に求めらていることは、人々の生活を支え、消費を下支えし、デフレを克服することです。
 改革の名の下に、会社の従業員や役所の職員の給与を減らしたり、正規雇用を非正規雇用に切り替えて目先のコストを削減する。そんな蛇が自分の尻尾を食べるような改革はもうやめるべきだと思います。今までのデフレを招いてきた日本人のマインドセットを解放しなければいけないときに、この都知事の行為は、人々を再びデフレへとミスリードしかねない。
 二つ目の理由は、知事の政治資金パーティーの問題です。
 我々は、自治体の長は、国の大臣同様、予算編成権を持ち、事業執行にも強大な権力を持っているわけですから、国の大臣規範に準じて、政治資金パーティーを行うべきではないと何度も、再三自粛を求めてまいりました。
 しかし、小池知事は、かたくなにその姿勢を改めません。知事は、コロナ禍の二年間を除き、毎年四千万円前後の巨額の資金をパーティー券収入として得ています。
 さらに悪いことに、今年六月二十四日に行われた青年会議所主催の都知事候補のネット討論会では、皆さんの中にもご覧になった方、大勢いらっしゃるかと思います、ほかの候補者から、蓮舫さんから、小池知事はまさか神宮外苑再開発事業を担う事業者にパーティー券の購入をさせていませんよねと再三の質問を行いましたけれども否定されませんでした。これは、再開発事業の信頼性に関わる重大な問題だと考えます。
 知事には、堂々と給料を受け取っていただくとともに、都知事としては政治資金パーティーを開催しないことを強く求めたいと思います。
 続いて、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)について申し上げます。
 我々は小池知事に、学校給食の無償化や、子供の医療費助成での市町村格差の是正などを要望しており、補正予算案に学校給食に関する市町村総合交付金の計上、また、知事が、子供の医療費助成についても来年十月からの所得制限撤廃を目指すと述べていただいたことには、率直に評価をしているところでございます。
 これを受けて、今後、市町村が給食や医療費の無償化を実施しても、将来、都からの援助や交付金が終了してしまい、あとは自己負担ということにならないようにしていただくことを重ねてお願いしたいと思います。
 一方で、もっと!暮らし向き向上緊急サポート事業については、事業目的が極めて不明確で、現在までの質疑で明らかになっている制度設計では、とても不公平かつ効果が期待できない。あまりにワイズスペンディングから程遠いと強く懸念をしています。
 本事業は、百五十億円もの都の財源投資を通じて、都内店舗でQR決済による支払いを行った消費者にポイントによるキャッシュバックを行う事業です。この事業は一体何を目指しているんでしょうか。誰の暮らし向きを向上させるつもりなんでしょうか。
 現在の制度設計では、近隣県から、東京以外から多くの消費者が訪れて都内の大型店で買物をする、そんな光景が目に浮かびます。結局そうなると、本事業で得をするのは、近隣県のアクティブな消費者と都内の大型店、そんな結果が容易に想像できるわけです。それでは、あまりに都民にとって不公平で、ワイズどころか愚かだと思います。
 対象者を都民に限定する、対象店舗を中小事業者に限定する、既に地域商品券事業等で、より効果的な事業を行っている都内基礎自治体に事業運営を委ねるなど、より効果が期待できる事業に修正すべきだと考えます。
 本年度の事業として修正できることには限りがあるかもしれませんが、今後同様の事業の必要性に迫られたときに備えて、本事業の効果を検証し、よりワイズスペンディングな事業に改善することを求めます。
 我々としては、さきに述べたアイデアに加えまして、福祉政策として、より消費性向の高いひとり親家庭や障害者の方々など、本当に困っている人々を対象とすることを求めます。
 財政の在り方については、各会派いろんなお考えがあろうかと思います。今後、都議会としても議論を深めることを広く呼びかけたいと思います。
 また、運輸事業者向け燃料費高騰緊急対策事業についてですが、日常的な移動や物流など、都民生活に直結する事業を営む交通運輸事業者、加えてタクシー事業者においても、燃料費の高騰による影響は甚大なものになっていることから、事業を継続していくための緊急支援が必要です。
 貸切バスにおいても、送迎、借り上げといった地域公共交通の位置づけを持ち、地域の観光施策も担っていることから、事業者への負担軽減対策を行っていくことを求めます。
 次に、第百九十八号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 当条例案は、チャレンジスクールである東京都立立川緑高等学校を設置するための条例です。チャレンジスクールの設置は、我々も積極的に進めるべきと考えます。
 一方で、このタイミングで、立川緑高校に近接する都立立川高校の夜間定時制を募集停止、廃止することには納得できません。
 立川の夜間定時制には、ここ数年においても毎年三十人前後が入学をし、現在、百四十人もの生徒を誇る都内最大規模の夜間定時制です。教育庁は、新設される立川緑高校や、規模が拡大される砂川高校が受皿になると説明していますが、これらが本当に受皿になり得るのか甚だ疑問です。
 条例改正には賛成をいたしますが、都立立川高校の夜間定時制の募集停止には合理性がないことを強く指摘しておきたいと思います。
 最後に、第二百十四号議案、東京都カスタマー・ハラスメント防止条例について申し上げます。
 本条例については、我々が民間、公共の労働者からの深刻な訴えを引き受けて、独自案の提案も含め、都に早期の条例制定を迫ったことから、今回の提案に至ったものでございます。
 我々は、誰もが働く人の尊厳を踏みにじることのない、互いに対等な立場で尊重し合って行動できる、そんな東京をつくっていきたいと考えています。
 我々は、現場の労働組合のアンケート調査結果等を踏まえ、深刻な健康被害などに対応すべきと申し上げてきました。今後、都内のカスハラの状況を独自に把握し、効果的な事業を実施するとともに、カスハラ防止と健康被害に対応する体制整備につなげ、検証を行っていくことを強く求めるものでございます。
 さらに、条例の実効性を高めるため、きめ細かいガイドラインを制定するとともに、都内の企業や自治体が、音声や映像による記録装置を導入するなど、カスハラ対策を行うことへの助成を行うことも求めていきたいと思います。
 また、障害のある方が合理的な配慮を求める場合に、誤解に基づきカスハラとされることがないよう、都として啓発に取り組むことを求めます。
 以上で都議会立憲民主党を代表しての討論を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 三十番米川大二郎君。
   〔三十番米川大二郎君登壇〕

○三十番(米川大二郎君) ミライ会議を代表して、知事提出の全議案及び議員提出議案第八号に賛成し、議員提出議案第七号に反対の立場から討論を行います。
 まず、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)、学校給食費の負担軽減についてです。
 東京都が、多摩・島しょ地域のさらなる学校給食費の負担軽減に乗り出すことは評価します。
 しかし、令和六年度当初予算、そして、今回の補正予算と二段階に分けずに、令和六年度当初予算の時点で、区市町村の事情を把握した上で、各自治体が給食費の無償化に踏み切れる制度設計としていれば、早い時期からより多くの自治体が実施できたこと、また、自治体職員の事務コストを削減することもできたはずです。
 最少の費用で最大の効果が発揮できるよう、制度設計を丁寧に行った上で、事業は実施すべきです。
 次に、東京都カスタマー・ハラスメント防止条例についてです。
 職場におけるパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントについては、事業主の雇用者に対する安全配慮義務の一環として法整備が進んできました。カスタマーハラスメントについても、その理念として広がることを期待しております。
 条例案では、顧客等の権利を不当に侵害しないように留意しなければならないとしていますが、顧客等と就業者、事業者の見解が異なる場合、相談できる仕組みが必要です。
 就業者がハラスメントから守られ安全配慮義務が進むことは大切ですが、一方で、顧客等の正当な権利を守る施策となることを求めます。
 次に、神宮外苑再開発についてです。
 事業者は本年九月九日に樹木のさらなる保全と新たな緑をつくる取組について説明動画も併せて公開し、九月十一日には説明会開催のお知らせを公表しました。
 これまでミライ会議や議連から、開かれた説明会を求めてきましたが、参加者は新宿区と港区の住民と企業に限定され、広く都民から理解を求める姿勢には見えず、残念でなりません。
 また、東京都の職員など行政職員が出席していないため、神宮外苑再開発を率先して進めてきた都が同席して説明する機会がなかったことに疑問を感じます。
 明治神宮の崇敬会で代々世話役をしていた方が、なぜ寄附を先に募らないのかと質問されたそうですが、明治神宮の経理を公開しないままでは、神宮外苑再開発について、説明責任が果たされたことにはなりません。
 樹木の具体的な保全策の見直し案について、都への報告は、いつ、事業者の誰が、都の誰に、どの書類で、どのように報告したのかについての質問に対して答弁されませんでした。文書を受け取れば、必ず文書を受け取った日付を記録するはずです。文書を開示請求して確認すればよいだろうとの考えから答弁しなかったとしたら、不当、不誠実な対応といわざるを得ません。
 新国立競技場は、五階部分に一周八百五十メートルの遊歩道、空の杜が設置され、国立競技場を歩きましょうというウオーキングマップも作成されるなど、明らかに広く一般に開放されているにもかかわらず、都は、明治神宮外苑に含まれないとして、未供用としております。
 しかし、私の明治神宮外苑に含まれなくなる新秩父宮ラグビー場の敷地の供用、未供用についての文書質問に対して、新たに整備されるラグビー場は広く一般に開放される予定であることから、供用となると認識していると答弁しております。
 考え方に一貫性がなく、整合性も取れていません。制度の恣意的な扱いが明らかになりました。早急に、神宮外苑再開発に東京都公園まちづくり制度を適用したことについて検証する必要があります。
 次に、中学校英語スピーキングテスト、ESAT-Jは、今年度三年目となりますが、事業者が替わった今、以前よりもさらに情報公開が後退しています。いまだに採点方法や配点の仕組みはブラックボックスであり、採点される国の名前すら、イギリス以外は出てきません。
 個人の属性に関わる事項であるとともに、試験の実施、運営に関わる情報であるため、公表しないとして、仮の得点を付与された人数も公表しません。都全体の集計であれば、個人の属性が表面化することはないのにもかかわらず、都教委は集計すらしていません。情報公開は全ての政策の根幹です。データや理由さえ出さない政策は、説明責任のない空虚なものであり、不当、不誠実です。
 公正なテストを実施するために、日々見直しをすることは当然求められ、様々なトラブルに係る生徒や保護者の意見や専門家の指摘等を真摯に受け止め、テストの改善を図るべきです。
 次に、二〇二五年十一月に東京でデフリンピックが開催されますが、デフリンピックの東京開催と手話言語条例はセットで進められてきたことを忘れてはいけません。
 開催基本計画の大会ビジョンには、手話言語の理解、普及、拡大やデジタル技術を活用した新しいコミュニケーションツール等の開発、社会への普及を促進するとあります。
 聴覚障害者にとっての手話言語の理解と普及は重要ですが、手話通訳者の有資格者になるには四年から五年かかるため、学生が資格取得を諦めてしまう現実があります。
 都は、大学等と連携し、普及啓発イベントを実施しているとしていますが、議員提案により成立させた手話言語条例に定めた大学との連携とは、大学と連携して新しいカリキュラムを開発し、二年半から三年で資格を得ることができるようにしていくことです。
 都は、若い世代の手話通訳者を育成し、かつ聴覚障害者が手話を取得できるよう、積極的に取り組むことが必要です。
 また、聴覚障害者にとって、地震などの災害時、その他の緊急時のアクセシビリティー対応は急務であり、QRコードを読み取ることで利用できる遠隔手話サービスなどの遠隔支援体制の整備が必要です。
 都は、自らの取組を区市町村に情報提供しているとのことですが、デフリンピックの大会ビジョンにある社会への普及を促進するため、情報提供にとどまらず、自ら積極的に区市町村と連携し、普及していく必要があります。
 次に、視覚障害者にとって点字ブロックは命綱です。
 踏切道のバリアフリー化について、都道指定十二か所の踏切は、期限を決めて実施すべきです。また、区市町村道の踏切についても、都は、技術的助言や補助制度の活用を促すことに加え、早急に実施するための支援を行うべきです。
 最後に、東京への人口集中は続いています。
 東京一極集中の是正等を目的に、首都移転についての国会等の移転に関する決議が、平成二年、一九九〇年十一月に国会決議されました。
 当時の東京都全体の人口は約一千百八十五万五千人、一千二百万人には届いておりません。平成十二年、二〇〇〇年に一千二百万人を超え、現在は、それからさらに二百万人増えて一千四百万人を超えています。
 一方、ポテンシャルが高く、魅力がある東京の島しょ部ですが、都自ら港湾の整備をはじめ様々な事業を行っており、私が仕事のため居住していた三十年前と比べ、ハードの整備も進み、利便性は大変向上しています。
 しかし、東京の島しょ部の人口は、平成十二年、二〇〇〇年の三万一千人台から、現在は二万三千人を切り、大きく減っています。平成二十八年、二〇一六年から現在までの八年間でも人口は右肩下がり、減少が続いており、歯止めをかけることはできていません。
 島しょ部について、政策の抜本的な見直し、戦略、戦術の見直しが必要と考えています。
 その上で、この島しょ部での取組で成果を出すことができれば、全国の他の自治体と共に、繁栄できる取組に生かすことができるのではと考えております。
 ぜひとも国全体のパイを大きくするための戦略を東京都自ら示し、国や他の自治体、民間団体と協力して実行していくことを求めまして、討論を終わります。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 二十八番上田令子さん。
   〔二十八番上田令子君登壇〕

○二十八番(上田令子君) 私、上田令子は、地域政党自由を守る会を代表して、知事提出議案第百七十八号議案から第二百二十六号議案及び議員提出議案第七号に賛成、知事提出議案第百七十七号議案及び議員提出議案八号に反対の立場から、実に六年ぶりに討論をさせていただきます。
 さきの定例会では、小池都政二期八年が問われるべきところでありましたが、七つのゼロ、達成ゼロ、学歴詐称問題、神宮外苑再開発、都民の関心の高い重要課題についての鋭い指摘には、一切、小池知事は答弁されませんでした。
 第一回定例会の上田の一般質問にも答弁ゼロだったことから、自由を守る会は、都議会本会議における不適切答弁に関する請願を提出していたところでしたが、さらに知事の態度が悪化していることにあきれ果て、オリ・パラ直前、三年前同様、小池百合子東京都知事不信任決議案を提出いたしました。オリ・パラに反対していた会派ですら賛同に回っていただけず、小池都政にノーを突きつけ、否決されました。
 また、卒業書類提出を求める決議案は、当初、自民、共産、自由を守る会で提出予定でしたが、忘れもしない二〇二〇年六月の八日、突如として、在日エジプト大使館フェイスブックページにて、なぜか日本の首都の知事の学歴を証明する声明文が、なぜか日本語と英語だけ、肝腎のアラビア語もなく公表されたことから、結局、私一人で提出をするに至ったことも申し添えておきます。
 そして、今般も小池都政八年を総括する活発な批判の質問が複数会派から出たにもかかわらず、残念ながら知事不信任案は上田一人が賛成、全会派が反対に回りました。
 その後、知事選挙において、小池知事は再選を果たされましたが、〇一八サポート、おこめクーポン、一万円商品券支給、私学無償化と選挙直前のばらまきとのそしりも受けかねぬ施策を矢継ぎ早に打ち出すも、二位、三位、主力候補を合算すれば三百五十万票と小池知事票よりも多く、前回、三百六十六万票、全体の三二%から大きく票を減らし、二百万票台にとどまり、二五%にとどまるに至りました。
 都議補欠選挙においては、自由を守る会、さんのへあやが国政政党、労働組合、既得権益団体から一切の支援もなく当選を果たし、都議会史上類のない完全無所属、民間出身、女性で母親の二人会派が誕生するに至りました。江東区民の良識の勝利であり、組織に依存しなくても、一名枠で当選する結果を出し、多くの無所属、地域政党で地道に取り組む非国政政党議員と地域住民に大きな勇気と希望と可能性を与えるものになりました。
 江東区政においては、一昨年、元議長によるあっせん収賄事件発覚、昨年四月、江東区長選で当選した木村弥生氏が公職選挙法違反によって当選取消しで有罪、それを示唆したとされる柿沢未途前衆議院議員は買収容疑で逮捕と都民の政治不信を著しく傷つける事件が繰り返され、有権者の鉄槌が下ったものと受け止めております。
 まず、第百七十七号議案、一般会計補正予算です。
 物価高騰対策等、喫緊の課題対応のために編成されました。学校給食費の市町村負担、保育所、福祉医療施設、公衆浴場の支援については高く評価をするものの、予算額百五十億円、QRコード決済ポイント還元、もっと!暮らし向き向上緊急サポート事業については、承服いたしかねます。
 僅か十三日間で終了し、多くの都民から私のところへ苦情が寄せられ、協力いただいた事業者からも落胆の声が届きました。都民の税金ですから、都民最優先とすべきと思いますが、都民以外も利用できてしまうこと、QR決済ができない都民、参加ができない、本当に地域の商店さん、こうしたところの不公平も指摘されております。知事のいう景気の刺激になるし、何より都民の生活を守ることにつながっているとは到底思えません。
 前回は約九億円を事務費としてJTBコミュニケーションデザインが受託、今回は十一億円を予算計上しているということで総額二百五十億円のうち事務費が合計二十億円。本来の目的は消費の喚起であるはずが、二十億円使った民間に任せればよいQRコード決済推進ありきの手段の目的化と考え、また、前回百億円で今回一・五倍になっても、二十日間程度で終了するのではないかと思料し、本補正予算の半分近い予算額であることから反対いたします。
 次に、議員提出議案第七号、児童育成手当に関する条例改正案です。
 自由を守る会は、児童に関わる手当に関しての所得制限撤廃を二〇二二年一月に国会請願し、所得制限撤廃の機運醸成を牽引してまいりました。子供の育成に係る手当に関する所得制限の撤廃及び情勢に合った手当金額の見直しは喫緊の課題です。
 例えば、重度障害児を育成する世帯が受け取れる金額は、国には特別扶養手当一級五万五千三百五十円、障害児福祉手当は一万五千六百九十円、都の制度では重度心身障害者手当六万円、児童育成手当一万五千五百円がありますが、所得制限があり、所得制限世帯では月十四万円も手当に差が出ることになるからであります。
 また、国制度の特別児童扶養手当及び障害児福祉手当の所得制限基準はおよそ所得九百万円、都独自の重度心身障害者手当及び児童育成手当の所得制限基準はおよそ所得四百万円となっており、全国比で所得の高い世帯が多く住む東京都において、都独自の手当は支払う対象が限られているということも指摘しておきます。
 小池知事は、これまでも担当部局も不知のまま、昨年正月早々、後の〇一八サポートとなる子育て世帯月額五千円支給を突如発表しました。であれば、今こそ国に先駆けて、児童育成手当の所得制限撤廃並びに格差解消のための金額を引き上げるべきではないでしょうか。
 かようなことから、本議員提出議案に強く賛同するものであります。
 一方、議員提出議案第八号、気候都民会議条例においては、脱炭素、ゼロエミのみが気候変動に係る悪影響を軽減するのか、自由を守る会は慎重に検討を重ね、太陽光パネル義務化においても当初から反対をしてまいりました。
 一昨日、投資ファンド元代表が数千万円不正支出し、東京地検が捜査に入っていることが報道されています。運営会社は、太陽光パネル投資を手がけるIDII、都も官民連携ファンドで十五億円投資をしており、毀損せぬよう厳しく当初から指摘し続け、八月に清算が済んだばかりのこのタイミングに、環境政策に名を借りた新エネ利権への懸念を持っておりますことから、提案議員のご尽力には敬意を表しつつも、新たな利権助長を進めまいか思料し、反対する次第でございます。
 ほかの知事提案議案については、カスタマー・ハラスメント防止条例については、拙速さを指摘しておりますが、現場の需要を優先すべきと判断し、また、主に法改正に伴う条例改正及び適正な買入れ等であることから賛成した次第です。
 都知事の選任、そして任命同意についてです。
 松本環境局長、坂本政策企画局長は、この四月に着任したばかりです。私は三期目ですが、小池知事以前は副知事がこのようにころころ替わることもなく、議会最終日直前に上がってくることもまれでした。
 まず、手続上、都民と議会軽視であること、局長が二人いなくなれば補足人事をまた検討せざるを得ず、このような安易で拙速な人事は都政運営に悪影響を及ぼすこと、神宮外苑、都立公園等、環境アセスが問題視されている中、環境局長が半年たたずに交代することは全く賛同できないこと。
 坂本政策企画局長は、産業労働局での実績を重ねてこられたのだから、産労を所管する副知事ならまだしも、畑違いの教育長に就く理由がさっぱり分かりません。
 かようなことから、この任命同意について、そして選任同意については、両者共々反対します。
 また、監査委員については、議員選出委員では、客観的かつ公正、公平、公明な監査を到底することは不可能と考え、反対します。今後の条例改正も求めておきます。
 本年、一般質問で小池知事の学歴問題をただす冒頭、私は、うそつきは泥棒の始まりと父に厳しくいわれて育ったと切り出しました。当時、二十歳そこそこの野心家の女の子がカイロ大首席卒業という一世一代の経歴標榜、それがここまで権力の階段を上らせ、日本のみならずエジプトまで巻き込む学歴詐称疑惑国際問題に発展し、刑事告発にまで至っております。学歴問題では痛いところをつかれ、答弁から逃げ回る姿は滑稽極まりなく、哀れですらありました。
 かように、小池知事二期目の答弁拒否は目に余るものであり、SNSでも大々的に拡散され、批判も集まっていたことから、改選後は誠意を持って、全ての会派に答弁をいただけることを期待しておりました。
 今般、自由を守る会、さんのへあやは、初めての一般質問を臨月で挑みましたが、再選就任挨拶状の是非についての知事質問には、知事はお答えにならなかったこと、これは公選法の理念、ペーパーレス推進に矛盾することでございます、お答えになりませんでした。
 三期目になり、さらに都民、都議会を軽視しても意に介さないことは、都民ファーストから都民軽視に変容し、東京大改革の理念は失われたと厳しく指摘させていただきます。
 最後に、都知事選、都議補選を振り返り、既存政治に飽き飽きとした無党派層がSNS等ネットメディアで投票行動を起こした地殻変動は、これまで我々が提唱してきた地方政治には国政政局も利権も不要の証左となるもので、ますます加速すれこそ元に戻ることはないと確信をし、地域政党自由を守る会は、引き続きまして、二人会派となり、力を合わせて、都民ファーストではできなかった古い議会を新しく風穴を開けてまいる所存でございます。
 以上をもちまして、自由を守る会の討論を終わらせていただきます。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(宇田川聡史君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一、議員提出議案第七号、東京都児童育成手当に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は否決でありますので、原案について起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第二、議員提出議案第八号、気候都民会議条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は否決でありますので、原案について起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第三から第七まで、第百九十号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例外議案四件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第八、第百八十六号議案、東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本案は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第九、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本案は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第十から第九十一まで、第百七十八号議案、東京都公文書等の管理に関する条例の一部を改正する条例外議案八十一件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、日程第九十二、第二百五十五号議案、道路に軌道を敷設することに関する意見についてを採決いたします。
 本案は、議会の意見を徴するものであり、委員会の報告は、異議はないとの意見であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、委員会の報告のとおりの意見とすることに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都副知事の選任の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都副知事の選任の同意について一件

六財主議第三二一号
令和六年十月四日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
東京都副知事の選任の同意について(依頼)
 東京都副知事に左記の者を選任したいので、地方自治法第百六十二条の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     松本 明子

      略歴
松本 明子
昭和四十年九月十七日生
平成元年三月   東京大学教育学部卒業
平成元年四月   入都
平成十五年四月  水道局大田北営業所長
平成十九年六月  下水道局中部管理事務所業務課長
平成二十一年七月 下水道局総務部広報サービス課長
平成二十三年八月 下水道局職員部人事課長(統括課長)
平成二十五年七月 下水道局担当部長〔総務部総務課長事務取扱〕
平成二十六年七月 都市整備局担当部長〔(公財)東京都都市づくり公社派遣〕
平成二十八年四月 下水道局担当部長〔東京都下水道サービス(株)派遣〕
平成二十九年八月 環境局政策調整担当部長
平成三十一年四月 産業労働局観光部長
令和三年四月   下水道局総務部長
令和三年十月   産業労働局総務部長
令和五年四月   産業労働局次長(産業労働局理事(働く女性応援担当)兼務)
令和六年四月   環境局長

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第二、東京都教育委員会教育長の任命の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都教育委員会教育長の任命の同意について一件

六財主議第三二二号
令和六年十月四日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
東京都教育委員会教育長の任命の同意について(依頼)
 東京都教育委員会教育長に左記の者を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     坂本 雅彦

      略歴
坂本 雅彦
昭和三十九年十月二十日生
昭和六十三年三月 東京大学文学部卒業
平成二年四月   入都
平成十五年六月  交通局巣鴨駅務管理所長
平成十八年四月  交通局電車部副参事(事業改善担当)
平成十九年四月  財務局主計部副参事(事務事業評価担当)
平成二十年七月  産業労働局総務部企画計理課長
平成二十三年四月 産業労働局商工部調整課長(統括課長)
平成二十五年四月 産業労働局担当部長〔総務部総務課長事務取扱〕
平成二十六年四月 環境局担当部長〔(公財)東京都環境公社派遣〕
平成二十七年七月 産業労働局観光部長
平成二十九年八月 産業労働局商工部長
平成三十一年四月 産業労働局総務部長
令和二年四月   産業労働局次長〔産業労働局総務部長事務取扱〕
令和三年十月   産業労働局長
令和六年四月   政策企画局長

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の任命に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第三、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

六財主議第三一二号
令和六年十月四日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員小山くにひこが辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 龍円あいり

      略歴
現住所 東京都渋谷区
龍円あいり
昭和五十二年三月三十一日生(四十七歳)
平成二十九年七月 東京都議会議員
令和三年七月   東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第四、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔小河原議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

六財主議第三一三号
令和六年十月四日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員鈴木章浩が辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 斉藤やすひろ

      略歴
現住所 東京都目黒区
斉藤やすひろ
昭和三十八年五月十五日生(六十一歳)
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
平成二十九年七月 東京都議会議員
令和三年七月   東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第五、六第三〇号、日比谷公園の歴史・文化を尊重し、国が指定する名勝とすることに関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

環境・建設委員会陳情審査報告書
六第三〇号
日比谷公園の歴史・文化を尊重し、国が指定する名勝とすることに関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 小金井市
日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛する会
代表 高橋 康夫 外三六二人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第六、六第一五号の一、有機フッ素化合物(PFAS)による汚染についての健康調査と原因究明に関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

厚生委員会陳情審査報告書
六第一五号の一
有機フッ素化合物(PFAS)による汚染についての健康調査と原因究明に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 小平市
自由三多摩の会 小平支部
代表 柴垣 茂之
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会陳情審査報告書
六第一五号の二
有機フッ素化合物(PFAS)による汚染についての健康調査と原因究明に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 小平市
自由三多摩の会 小平支部
代表 柴垣 茂之
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第七、六第四号、中学校英語スピーキングテスト結果の令和七年度都立高校入試への活用中止に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会請願審査報告書
六第四号
中学校英語スピーキングテスト結果の令和七年度都立高校入試への活用中止に関する請願
(令和六年六月十二日付託)
  請願者 千代田区
都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会
代表 池田 真澄 外三、一〇〇人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十七日
文教委員長 藤井あきら
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第八、六第二四号、自動車税環境性能割及び自動車税種別割の精神障害者に対する減免制度に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

財政委員会陳情審査報告書
六第二四号
自動車税環境性能割及び自動車税種別割の精神障害者に対する減免制度に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十七日
財政委員長 林あきひろ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第九、六第三二号、日比谷公園の大噴水と小音楽堂の解体工事を中止し、整備計画を見直すことに関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

環境・建設委員会陳情審査報告書
六第三二号
日比谷公園の大噴水と小音楽堂の解体工事を中止し、整備計画を見直すことに関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 千代田区
日比谷公園の自然と歴史を考える会
代表 木村 正明 外三一〇人
六第三三号
葛西臨海水族園のアプローチの再検討と森の保全等を求めることに関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 葛飾区
葛西の自然を守る会
代表 服部 至道 外一一五人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十、六第三四号、城北労働・福祉センターの事業における運用の改善に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

厚生委員会陳情審査報告書
六第三四号
城北労働・福祉センターの事業における運用の改善に関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 台東区
山谷労働者福祉会館活動委員会
代表 平野 良子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十一、六第二五号、とうきょうママパパ応援事業の継続に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

厚生委員会陳情審査報告書
六第二五号
とうきょうママパパ応援事業の継続に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十二、六第二九号、生活保護受給者が自転車損害賠償保険等に無料で加入できる制度の創設に関する陳情外陳情六件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会陳情審査報告書
六第二九号
生活保護受給者が自転車損害賠償保険等に無料で加入できる制度の創設に関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十七日
文教委員長 藤井あきら
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

都市整備委員会陳情審査報告書
六第二七号
住宅に困窮している都民に対する支援の拡充に関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 豊島区
刈田  満 外一四七人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
都市整備委員長 竹井ようこ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

厚生委員会陳情審査報告書
六第二〇号
東京都出産・子育て応援事業に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
六第二六号
精神障害者保健福祉手帳に旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄を設けることに関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

環境・建設委員会陳情審査報告書
六第一八号の一
都道等の安全管理に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
疋田 靖幸
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
環境・建設委員長 曽根はじめ
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

公営企業委員会陳情審査報告書
六第二二号
水道料金の減免内容の見直しに関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十二日
公営企業委員長 あぜ上三和子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

警察・消防委員会陳情審査報告書
六第一八号の二
都道等の安全管理に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
疋田 靖幸
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
警察・消防委員長 谷村 孝彦
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十三、六第一六号、ペットを受動喫煙から守る法律の制定を求める意見書の提出に関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

厚生委員会陳情審査報告書
六第一六号
ペットを受動喫煙から守る法律の制定を求める意見書の提出に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 栃木県宇都宮市
中山 一行
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

警察・消防委員会陳情審査報告書
六第二三号
警視庁関係手数料条例の改正等に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
警察・消防委員長 谷村 孝彦
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

○議長(宇田川聡史君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(宇田川聡史君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十四、六第二八号、痴漢加害者の再犯防止に関する陳情外陳情二件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会陳情審査報告書
六第二八号
痴漢加害者の再犯防止に関する陳情
(令和六年六月十二日付託)
  陳情者 品川区
一般社団法人 日本若者協議会
代表 室橋 祐貴 外三人
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十七日
文教委員長 藤井あきら
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
       記
 (意見)
趣旨にそうよう努力されたい。

厚生委員会陳情審査報告書
六第一九号
都内全ての児童福祉施設に対し監視カメラの設置を義務化する条例の制定に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十三日
厚生委員長 あかねがくぼかよ子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿

公営企業委員会陳情審査報告書
六第二一号
都営交通無料乗車券のモバイルPASMOにおける利用に関する陳情
(令和六年六月五日付託)
  陳情者 練馬区
小松 凜太
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  令和六年九月十二日
公営企業委員長 あぜ上三和子
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
       記
 (意見)
趣旨にそうよう努力されたい。

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十五、議員提出議案第九号、東京都議会情報公開条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
(議案の部参照)

○六十七番(平田みつよし君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第九号については、趣旨説明並びに委員会付託を省略し、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第九号は、原案のとおり可決されました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十六、議員提出議案第十号、私学振興に関する意見書を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十号
私学振興に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和六年十月四日
(提出者)
北口つよし  かまた悦子  増山あすか
青木 英太  しのはらりか 松田りゅうすけ
滝田やすひこ 漢人あきこ  岩永やす代
こまざき美紀 さんのへあや もり  愛
桐山ひとみ  関口健太郎  清水とし子
玉川ひでとし 竹平ちはる  かつまたさとし
たかく則男  石島 秀起  吉住はるお
鈴木  純  土屋 みわ  遠藤ちひろ
伊藤 大輔  おじま紘平  山田ひろし
上田 令子  田の上いくこ 米川大二郎
銀川ゆい子  斉藤 りえ  アオヤギ有希子
原  純子  福手ゆう子  古城まさお
慶野 信一  細田いさむ  うすい浩一
星  大輔  磯山  亮  浜中のりかた
本橋たくみ  渋谷のぶゆき 田村 利光
龍円あいり  関野たかなり 白戸 太朗
入江のぶこ  平けいしょう 五十嵐えり
須山たかし  鈴木  烈  風間ゆたか
原 のり子  斉藤まりこ  藤田りょうこ
原田あきら  小林 健二  加藤 雅之
斉藤やすひろ 大松あきら  伊藤こういち
ほっち易隆  川松真一朗  柴崎 幹男
平田みつよし 早坂 義弘  山加 朱美
あかねがくぼかよ子 森口つかさ 清水やすこ
成清梨沙子  福島りえこ  保坂まさひろ
阿部祐美子  藤井とものり 宮瀬 英治
曽根はじめ  とくとめ道信 池川 友一
米倉 春奈  中山 信行  谷村 孝彦
長橋 桂一  小磯 善彦  菅野 弘一
三宅 正彦  河野ゆうき  林あきひろ
伊藤しょうこう 小宮あんり 藤井あきら
菅原 直志  内山 真吾  本橋ひろたか
増子ひろき  山口  拓  西沢けいた
中田たかし  とや英津子  尾崎あや子
里吉 ゆみ  あぜ上三和子 高倉 良生
まつば多美子 東村 邦浩  中嶋 義雄
鈴木 章浩  こいそ 明  松田 康将
小松 大祐  宇田川聡史  三宅しげき
尾崎 大介  荒木ちはる  後藤 なみ
村松 一希  小山くにひこ 森村 隆行
中村ひろし  西崎つばさ  竹井ようこ
白石たみお  大山とも子  和泉なおみ
東京都議会議長 宇田川聡史殿

私学振興に関する意見書
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 急速な少子化が進行する中で、我が国がこれからも発展していくためには、将来を担う子供たちの個性や能力を最大限に伸ばす教育の充実がますます重要となっている。
 こうした状況において、公立・私立あいまっての教育体制を維持し、各学校が新たな時代に対応した質の高い教育を実践していくことが必要であり、そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、令和七年度予算編成に当たり、私学教育の重要性に鑑み、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等におけるICT教育設備の整備や生徒の高等学校段階からの海外留学等に対する補助制度を拡充すること。
三 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備の導入、換気・冷房設備の整備など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
四 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度等を拡充改善するとともに、私立中学校等の生徒に対する授業料支援制度を創設すること。
五 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
六 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和六年十月四日
東京都議会議長 宇田川聡史
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 宛て

○六十七番(平田みつよし君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十号については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十号は、原案のとおり可決されました。

○議長(宇田川聡史君) 追加日程第十七、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおりといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 ただいま選任いたしました常任委員の任期につきましては、本日からといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員の任期は、本日からとすることに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、お手元配布のとおり各常任委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
〔常任委員名簿は本号末尾(二七九ページ)に掲載〕

○議長(宇田川聡史君) この際、継続審査について申し上げます。
 令和五年度各会計決算特別委員長及び令和五年度公営企業会計決算特別委員長より、委員会において審査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続審査の申出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

令和六年九月二十六日
令和五年度各会計決算特別委員長
川松真一朗
(公印省略)
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
令和五年度各会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、令和六年九月二十六日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 令和五年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

令和六年九月二十六日
令和五年度公営企業会計決算特別委員長
保坂まさひろ
(公印省略)
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
令和五年度公営企業会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、令和六年九月二十六日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 令和五年度東京都公営企業各会計決算の認定について

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 本件は、申出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申出のとおり、それぞれ閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願一件及び陳情三件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託をいたします。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会から申出の請願・陳情継続審査件名表の分と併せて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) この際、副知事の職を退任されることになりました潮田勉君並びに教育長の職を退任されることになりました浜佳葉子さんより挨拶があります。
 潮田勉君。
   〔副知事潮田勉君登壇〕

○副知事(潮田勉君) 退任に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 昭和六十年の入都以来、四十年近くにわたり、様々な分野で仕事を経験させていただきました。
 中でも、小池知事の下でラグビーワールドカップやオリンピック・パラリンピックという大きな事業に携わらせていただきました。これは私にとって大変貴重な経験となりました。
 都政人生の中では、一つ一つどの仕事につきましても、大変感慨深い思いがございます。ただ、顧みますと、至らぬ点が多々あったと思っております。
 しかし、どの場面でも、多くの先輩、同僚、後輩の皆さん、温かい支えをいただき、何とか今日の日を迎えることができました。この場をお借りして、苦楽を共にした職員の皆様に深く感謝を申し上げます。
 そして何より、議長、副議長をはじめ、都議会の皆様方には、多年にわたり、ご指導、ご鞭撻を賜りましたこと、心より厚く御礼を申し上げます。
 結びになりますが、来年開催されます世界陸上並びにデフリンピックの成功、そして今後の都政が、ますます発展することを祈念申し上げますとともに、改めまして、皆様方に心からの感謝を申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。
 長い間、誠にありがとうございました。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 浜佳葉子さん。
   〔教育長浜佳葉子君登壇〕

○教育長(浜佳葉子君) 退任に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 宇田川議長、増子副議長をはじめ、都議会の先生方におかれましては、長年にわたりまして温かいご指導、ご鞭撻を賜りましたことに、まずもって深くお礼を申し上げます。
 教育長の職に就任して以来、東京の教育の充実に向け、力を尽くし、取り組んでまいりました。この間、教育分野の諸課題に対しまして、様々なご意見やご支援を賜りましたことに重ねて深く感謝を申し上げます。
 都議会の皆様方のますますのご健勝、そして都政の発展をお祈り申し上げまして、退任のご挨拶とさせていただきます。
 誠にありがとうございました。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 以上をもって挨拶は終わりました。
 大変長い間お疲れさまでございました。

○議長(宇田川聡史君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって令和六年第三回東京都議会定例会を閉会いたします。
   午後二時四十二分閉議・閉会