令和五年東京都議会会議録第十四号

令和五年十月五日(木曜日)
 出席議員 百十七名
一番北口つよし君
二番かまた悦子君
三番石島 秀起君
四番吉住はるお君
五番松田りゅうすけ君
六番上田 令子君
七番漢人あきこ君
八番岩永やす代君
十二番もり  愛君
十三番桐山ひとみ君
十四番関口健太郎君
十五番清水とし子君
十六番玉川ひでとし君
十七番竹平ちはる君
十八番かつまたさとし君
十九番たかく則男君
二十番土屋 みわ君
二十一番平田みつよし君
二十二番星  大輔君
二十三番磯山  亮君
二十六番平けいしょう君
二十七番森口つかさ君
二十八番龍円あいり君
二十九番田の上いくこ君
三十番米川大二郎君
三十一番中田たかし君
三十二番斉藤 りえ君
三十三番アオヤギ有希子君
三十四番原  純子君
三十五番福手ゆう子君
三十六番古城まさお君
三十七番慶野 信一君
三十八番細田いさむ君
三十九番うすい浩一君
四十一番浜中のりかた君
四十二番本橋たくみ君
四十三番渋谷のぶゆき君
四十四番伊藤しょうこう君
四十五番松田 康将君
四十七番保坂まさひろ君
四十八番清水やすこ君
四十九番入江のぶこ君
五十番あかねがくぼかよ子君
五十一番関野たかなり君
五十二番五十嵐えり君
五十三番西崎つばさ君
五十四番須山たかし君
五十五番原 のり子君
五十六番斉藤まりこ君
五十七番藤田りょうこ君
五十八番原田あきら君
五十九番小林 健二君
六十番加藤 雅之君
六十一番斉藤やすひろ君
六十二番大松あきら君
六十三番伊藤こういち君
六十四番柴崎 幹男君
六十五番早坂 義弘君
六十六番山加 朱美君
六十七番鈴木  純君
六十八番こいそ 明君
七十番白戸 太朗君
七十一番おじま紘平君
七十二番成清梨沙子君
七十三番山田ひろし君
七十四番福島りえこ君
七十五番藤井あきら君
七十六番風間ゆたか君
七十七番竹井ようこ君
七十八番阿部祐美子君
七十九番曽根はじめ君
八十番とくとめ道信君
八十一番池川 友一君
八十二番米倉 春奈君
八十三番中山 信行君
八十四番谷村 孝彦君
八十五番長橋 桂一君
八十六番小磯 善彦君
八十七番三宅 正彦君
八十八番小宮あんり君
八十九番林あきひろ君
九十番田村 利光君
九十一番小松 大祐君
九十二番鈴木 章浩君
九十三番菅原 直志君
九十四番内山 真吾君
九十五番石川 良一君
九十六番伊藤 ゆう君
九十七番森村 隆行君
九十八番本橋ひろたか君
百番宮瀬 英治君
百一番藤井とものり君
百二番とや英津子君
百三番尾崎あや子君
百四番里吉 ゆみ君
百五番あぜ上三和子君
百六番高倉 良生君
百七番まつば多美子君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番宇田川聡史君
百十一番ほっち易隆君
百十二番川松真一朗君
百十三番菅野 弘一君
百十四番三宅しげき君
百十六番尾崎 大介君
百十七番村松 一希君
百十八番後藤 なみ君
百十九番たきぐち学君
百二十番小山くにひこ君
百二十一番増子ひろき君
百二十二番山口  拓君
百二十三番西沢けいた君
百二十四番中村ひろし君
百二十五番白石たみお君
百二十六番大山とも子君
百二十七番和泉なおみ君

 欠席議員 なし
 欠員
    九番   十番   十一番
    二十四番 二十五番 四十番
    四十六番 六十九番 九十九番
    百十五番

 出席説明員
知事小池百合子君
副知事黒沼  靖君
副知事潮田  勉君
副知事中村 倫治君
副知事宮坂  学君
教育長浜 佳葉子君
東京都技監建設局長兼務中島 高志君
政策企画局長古谷ひろみ君
総務局長野間 達也君
財務局長山下  聡君
警視総監小島 裕史君
子供政策連携室長田中 慎一君
スタートアップ・国際金融都市戦略室長吉村 恵一君
デジタルサービス局長山田 忠輝君
主税局長児玉英一郎君
生活文化スポーツ局長横山 英樹君
生活文化スポーツ局生活安全担当局長竹迫 宜哉君
都市整備局長谷崎 馨一君
環境局長栗岡 祥一君
産業労働局長坂本 雅彦君
消防総監吉田 義実君
福祉局長佐藤 智秀君
保健医療局長雲田 孝司君
港湾局長松川 桂子君
会計管理局長須藤  栄君
交通局長久我 英男君
水道局長西山 智之君
下水道局長佐々木 健君
住宅政策本部長山口  真君
中央卸売市場長早川 剛生君
選挙管理委員会事務局長副島  建君
人事委員会事務局長初宿 和夫君
監査事務局長小沼 博靖君
労働委員会事務局長根本 浩志君
収用委員会事務局長杉崎智恵子君

十月五日議事日程第四号
第一 議員提出議案第十一号
  東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例
第二 第百六十七号議案
  行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
第三 第百七十四号議案
  都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
第四 第百八十七号議案
  土地の買入れについて
第五 第百六十四号議案
  災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例
第六 第百六十五号議案
  特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第七 第百六十六号議案
  市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第八 第百九十六号議案
  都及び特別区並びに特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例
第九 第百七十六号議案
  都営住宅五CH―一〇一東(台東区小島一丁目・台東区施設)工事請負契約
第十 第百七十七号議案
  都営住宅五H―一一九東(北区桐ケ丘二丁目GN十二街区)工事請負契約
第十一 第百七十八号議案
  都営住宅五M―一〇一西(世田谷区新町一丁目)工事請負契約
第十二 第百七十九号議案
  大田合同庁舎(仮称)(五)改築工事その二請負契約
第十三 第百八十号議案
  東京国際展示場(五)会議棟及び西展示棟改修給水衛生設備工事その二請負契約
第十四 第百八十一号議案
  新海面処分場(五)Dブロック東側護岸建設工事請負契約
第十五 第百八十二号議案
  新海面処分場(五)Dブロック南側護岸建設工事請負契約
第十六 第百八十三号議案
  神田川整備工事(その四十三)その二請負契約
第十七 第百六十八号議案
  東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第十八 第百六十九号議案
  東京都保健医療局関係手数料条例の一部を改正する条例
第十九 第百七十号議案
  興行場の構造設備及び衛生措置の基準等に関する条例の一部を改正する条例
第二十 第百七十一号議案
  旅館業法施行条例の一部を改正する条例
第二十一 第百七十二号議案
  プール等取締条例の一部を改正する条例
第二十二 第百七十三号議案
  東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
第二十三 第百八十四号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
第二十四 第百八十五号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
第二十五 第百八十六号議案
  集中的検査に用いる新型コロナウイルス抗原定性検査キットの買入れ(単価契約)について
第二十六 第百七十五号議案
  火災予防条例の一部を改正する条例
第二十七 第百八十八号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その一)について
第二十八 第百八十九号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その二)について
第二十九 第百九十号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その三)について
第三十 第百九十一号議案
  特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れ(その一)について
第三十一 第百九十二号議案
  特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れ(その二)について
第三十二 第百九十三号議案
  特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その一)について
第三十三 第百九十四号議案
  特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その二)について
第三十四 第百九十五号議案
  特種用途自動車(化学車)の買入れについて
第三十五 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
第三十六 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
議事日程第四号追加の一
第一 東京都監査委員の選任の同意について(五財主議第三二二号)
第二 東京都監査委員の選任の同意について(五財主議第三二一号)
第三 新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止、医療提供体制の整備、経済活動への支援等の具体的方策についての調査・検討(新型コロナウイルス感染症対策特別委員会報告)
議事日程第四号追加の二
第四
五第七号
  神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願
第五
五第六号
  中学校英語スピーキングテスト結果の令和六年度都立高校入試への活用中止に関する請願
第六
五第五号の二
  高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
五第八号
  教員の不適切指導による指導死についての対策等を求めることに関する請願
五第五号の一
  高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
五第五号の三
  高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
第七
五第二七号
  葛西臨海水族園の更新に当たり環境影響評価の実施を求めることに関する陳情
五第二八号
  日比谷公園の歴史文化の尊重・再生整備計画の保留・文化財としての保存に関する陳情
第八
五第一七号
  特別支援学校に通う児童生徒の重複学級の認定に関する陳情
第九
五第九号の一
  葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願
第十
五第四号
  私立学校の法令違反に対する都の行政指導の早急な改善等に関する請願
第十一
五第二二号
  公立の小中高等学校における長期休業中の食事の無償提供等に関する陳情
五第九号
  公共掲示物の安全性の確認等に関する陳情
五第一〇号
  東京都住宅供給公社における身体障害者の駐車場使用料の減免に関する陳情
五第二六号
  アルバイト等の移動時間の時間給の保障や研修、社会保障制度の充実に関する陳情
五第一二号
  東武東上線(大山駅付近)の連続立体交差事業に関する陳情
五第二〇号
  公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部改正に関する陳情
第十二
五第九号の二
  葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願
第十三
五第二一号
  交通局の自動車営業所長等に対するパワーハラスメント防止研修等の徹底に関する陳情
第十四
五第一六号
  公益社団法人東京都柔道整復師会の不正会計の実態調査等を求めることに関する陳情
五第二九号
  医療機関における精神障害者に対する虐待の防止と適正な医療へのアクセスに関する陳情
五第一八号
  リモートによる療育の継続に関する陳情
五第一五号
  都民に対する都議会議員等の不適切な対応についての罰則規定に関する陳情
議事日程第四号追加の三
第十五 議員提出議案第十二号
  オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書
第十六 議員提出議案第十三号
  私学振興に関する意見書
第十七 議員提出議案第十四号
  生涯を通じた国民皆歯科健診の実現に関する意見書
第十八 常任委員の選任
議事日程第四号追加の四
第十九 議長辞職
第二十 議長選挙
第二十一 副議長辞職
第二十二 副議長選挙

   午後一時開議

○議長(三宅しげき君) これより本日の会議を開きます。

○議長(三宅しげき君) 謹んでご報告申し上げます。
 足立区選出高島なおき議員は、去る十月二日、逝去されました。誠に哀悼痛惜の念に堪えません。
 ここに生前のご功績をたたえるとともに、故人のご冥福をお祈りし、議会として深甚なる弔意を表します。

○議長(三宅しげき君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(古賀元浩君) 知事より、令和五年第三回定例会九月二十七日の会議において同意を得た教育委員会委員の任命について、発令したとの通知がありました。
 また、東京都が出資または債務保証等をしている法人の経営状況について、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会外三十七法人の説明書類の提出がありました。
 次に、地方独立行政法人の業務実績評価について、東京都公立大学法人外三法人の評価書の提出がありました。
 次に、地方独立行政法人の中期目標に係る業務実績評価について、東京都公立大学法人外一法人の評価書の提出がありました。
 次に、令和五年第一回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
(別冊参照)

○議長(三宅しげき君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十二号、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書外意見書二件、知事より、東京都監査委員の選任の同意について二件、委員会より、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止、医療提供体制の整備、経済活動への支援等の具体的方策についての調査・検討報告書及び神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願外請願八件、陳情十四件の委員会審査報告書がそれぞれ提出されました。
 これらを常任委員の選任の件と併せて本日の日程に追加いたします。

○議長(三宅しげき君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付いたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出されるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
松田りゅうすけ君東京都の子供たちの高コレステロール血症について
上田 令子君脱炭素義務付けについて ほか
漢人あきこ君環境破壊の小金井二路線など第四次事業化計画優先整備路線の現状と今後について ほか
岩永やす代君廃棄物とリサイクルについて ほか
もり  愛君医療・福祉政策について
清水とし子君JR豊田駅北口駅前広場のさらなるバリアフリー化について
田の上いくこ君物価高対策について ほか
米川大二郎君医療政策について ほか
アオヤギ有希子君不登校の子どもたちへの対応について ほか
原  純子君東京都内二十三区の火葬料の最近の引上げ状況について
福手ゆう子君感震ブレーカー配布について ほか
五十嵐えり君井の頭恩賜公園について ほか
藤田りょうこ君子どもの学ぶ権利を保障するため、夜間定時制高校を守る重要性について
風間ゆたか君公道を走行する電動車両について ほか
竹井ようこ君〇一八サポートについて ほか
阿部祐美子君ユニバーサルフォント等の使用について ほか
曽根はじめ君東京外環道事業の経済便益効果について
とくとめ道信君電動キックボードの規制緩和による影響について
池川 友一君都有施設などのトイレの改善について
宮瀬 英治君カスタマーハラスメントについて ほか
とや英津子君都営地下鉄十二号線(大江戸線)の延伸について
尾崎あや子君都内公立小中学校教職員の婦人科検診について
あぜ上三和子君物流二〇二四問題について ほか
中村ひろし君まちづくりについて ほか
和泉なおみ君水元公園の菖蒲田管理について

○議長(三宅しげき君) これより日程に入ります。
 日程第一から第三十六まで、議員提出議案第十一号、東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例外議案三十三件、専決二件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   厚生委員会議案審査報告書
 議員提出議案第十一号
  東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
厚生委員長 内山 真吾
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   総務委員会議案審査報告書
 第百六十七号議案
  行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
総務委員長 松田 康将
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   環境・建設委員会議案審査報告書
 第百七十四号議案
  都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
 第百八十七号議案
  土地の買入れについて
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   総務委員会議案審査報告書
 第百六十四号議案
  災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例
 第百六十五号議案
  特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百六十六号議案
  市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百九十六号議案
  都及び特別区並びに特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
総務委員長 松田 康将
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   財政委員会議案審査報告書書
 第百七十六号議案
  都営住宅五CH―一〇一東(台東区小島一丁目・台東区施設)工事請負契約
 第百七十七号議案
  都営住宅五H―一一九東(北区桐ケ丘二丁目GN十二街区)工事請負契約
 第百七十八号議案
  都営住宅五M―一〇一西(世田谷区新町一丁目)工事請負契約
 第百七十九号議案
  大田合同庁舎(仮称)(五)改築工事その二請負契約
 第百八十号議案
  東京国際展示場(五)会議棟及び西展示棟改修給水衛生設備工事その二請負契約
 第百八十一号議案
  新海面処分場(五)Dブロック東側護岸建設工事請負契約
 第百八十二号議案
  新海面処分場(五)Dブロック南側護岸建設工事請負契約
 第百八十三号議案
  神田川整備工事(その四十三)その二請負契約
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
財政委員長 ほっち易隆
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   文教委員会議案審査報告書
 第百六十八号議案
  東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   厚生委員会議案審査報告書
 第百六十九号議案
  東京都保健医療局関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百七十号議案
  興行場の構造設備及び衛生措置の基準等に関する条例の一部を改正する条例
 第百七十一号議案
  旅館業法施行条例の一部を改正する条例
 第百七十二号議案
  プール等取締条例の一部を改正する条例
 第百七十三号議案
  東京都ふぐの取扱い規制条例の一部を改正する条例
 第百八十四号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
 第百八十五号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
 第百八十六号議案
  集中的検査に用いる新型コロナウイルス抗原定性検査キットの買入れ(単価契約)について
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年十月三日
厚生委員長 内山 真吾
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   警察・消防委員会議案審査報告書
 第百七十五号議案
  火災予防条例の一部を改正する条例
 第百八十八号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その一)について
 第百八十九号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その二)について
 第百九十号議案
  特種用途自動車(普通ポンプ車)の買入れ(その三)について
 第百九十一号議案
  特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れ(その一)について
 第百九十二号議案
  特種用途自動車(水槽付ポンプ車)の買入れ(その二)について
 第百九十三号議案
  特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その一)について
 第百九十四号議案
  特種用途自動車(小型ポンプ車)の買入れ(その二)について
 第百九十五号議案
  特種用途自動車(化学車)の買入れについて
 本委員会は、九月二十七日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月二十八日
警察・消防委員長 高倉 良生
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   警察・消防委員会専決処分審査報告書
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
 本委員会は、九月二十七日付託された右専決処分を審査の結果、承認すべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月二十八日
警察・消防委員長 高倉 良生
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   警察・消防委員会専決処分審査報告書
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
 本委員会は、九月二十七日付託された右専決処分を審査の結果、承認すべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月二十八日
警察・消防委員長 高倉 良生
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 二十二番星大輔君。
   〔二十二番星大輔君登壇〕

○二十二番(星大輔君) 初めに、一言申し上げます。
 十月二日、我が会派の議員会長、足立区選出、高島なおき議員がお亡くなりになりました。突然の訃報に驚きを禁じ得ません。高島議員の遺志を引き継ぎ、会派一丸となって、都政の発展に全力を尽くしてまいります。
 東京都議会自由民主党を代表し、本定例会に付託された議案について討論を行います。
 第百七十四号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 二〇三〇年カーボンハーフに向けて、建物からのCO2排出量が七割を占める東京では、新築建物のみならず、既存建物の排出削減が必要です。
 今回の条例改正は、大規模事業所について、温室効果ガス排出量の削減義務率をほぼ倍増する一方、再エネ等を削減義務の履行分として活用するというものです。削減義務率を見直し、再エネ利用を制度に反映することで、大規模事業所の脱炭素の取組を推進するための改正です。
 一方、中小規模事業所に対しては、今回新たに、二〇三〇年に向けた達成水準を提示し、目標と計画、その達成状況などを報告する制度に改正されました。
 代表質問でも指摘いたしましたが、経営資源が乏しい中小企業の方々も参加できる仕組みとすることで、中小規模事業所の脱炭素の取組を後押しすることを要望しておきます。
 また、脱炭素の取組として、廃食用油からのSAFの製造も重要です。食用油の大消費地である東京都は、SAF製造へつながるサプライチェーン構築に向けて、区市町村や事業者による回収を後押ししていくことを求めておきます。
 第百六十八号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例は、知的障害教育部門高等部を設置する学校として、東京都立八王子南特別支援学校を新設するというものです。
 令和六年四月一日に開校し、普通科では、自立と社会参加のために必要な内容を学習し、職能開発科では、職業に関する専門教育を学習すると伺っています。東京の特別支援教育の充実に向けて、しっかりと取り組んでいただくことを要望しておきます。
 このほか、契約案件としては、台東区、北区、世田谷区の都営住宅の工事請負契約、東京港第八次改訂港湾計画に基づく新海面処分場Dブロック東側の護岸建設工事請負契約、そして、神田川整備工事請負契約などが提案されています。住宅環境の充実、港湾整備、そして河川整備にとって重要な事業であり、いずれも着実に推進していくことを求めておきます。
 東京は、インバウンドなど景気回復の動きがあるものの、燃料価格の高騰や物価の高騰、都民、都内事業者を取り巻く状況は厳しく、減税も含めた力強い支援を求めておきます。
 昨日、政府の新型インフルエンザ等対策推進会議は、初動対応の方向案を発表し、保健所に関して、有事体制の構築、人員確保等により、機能の確保を図るものとしました。
 都においても、都保健所と市町村との連携強化など、保健所機能の充実強化に努めていくことを要望しておきます。
 また、災害時やパンデミックなどの非常時に一気に患者を収容できる危機対応専用病院の設置について検討を進めていくことを求めておきます。
 関東大震災から百年目の今年、都は、災害対策に関連した様々な取組を進めています。激甚化する風水害被害に対応して、流域対策の強化に取り組むとともに、下水道管のさらなる強靱化、防災機能を高める道路ネットワークの強化、都内病院の水害対策の加速化、そして、島しょ地域のインフラ整備の推進など、減災、そして迅速な復興につながる対策を総合的に展開することを求めておきます。
 少子高齢化対策について申し上げます。
 在宅子育て家庭支援、東京こどもすくすく住宅認定制度の認知度の向上、介護ニーズの増大に対応した介護職員の宿舎借り上げ支援の継続など、子育てや介護の実態に即した取組の充実と継続を要望いたします。
 なお、都が実施した特別養護老人ホームの入所申込み状況に関する調査では、定員数から入所者数を差し引いた空床数は三千人となっています。より効率的な行政サービスの提供を目指し、空床のある施設と入所申込み者をマッチングできる仕組みの構築に取り組むことを求めておきます。
 東京の発展に向けたDX推進は重要な課題です。九月に事業を開始したGovTech東京では、都内区市町村の実情を踏まえ、自治体の垣根を越えた基盤整備を進め、東京全体のDXを推進していくことを求めておきます。
 都は、十一月二十七日にTokyo Innovation Baseをプレオープンすると発表しました。世界や全国から多様な主体を呼び込むことで多くのスタートアップを生み出し、世界への飛躍を後押ししていくことを要望しておきます。
 同時に、都内企業の九九%を占め、東京の経済を支えている中小企業の活性化に向け、地域に密着したビジネスに取り組む起業家の育成も重要です。
 また、来年度から、労基法改正に伴う時間外労働の罰則付上限規制が適用されます。我が会派には、現場の実態を踏まえた不安の声も届いています。
 都においては、公共事業の発注者として、入札契約制度の改善も含め、実態に即して適切に対応すべきことを指摘しておきます。
 今年は多摩移管百三十周年です。今月末に開催予定の記念イベントなど、多摩振興につながる機運醸成も大事ですが、十五年ぶりに改定される多摩の拠点整備基本計画を踏まえた多摩のまちづくり戦略に関して、拠点づくりを進め、交通基盤を生かしたまちづくりに取り組むとの知事答弁がありました。道路交通ネットワークを生かしたまちづくりの促進を実効性のあるものにするため、地元自治体への支援強化を要望しておきます。
 東京港の抜本的な機能強化に向けた青海公共コンテナふ頭など、既存ふ頭の再整備の推進とともに、道路整備特別措置法改正を踏まえたネットワーク機能強化としての高速晴海線の延伸部整備など、東京の発展を支えるインフラ整備を推進していくことは重要です。
 東京の総世帯数の四分の一に相当する都民が暮らすマンションで課題となっている修繕積立金不足への対応も求めておきます。
 神宮外苑のまちづくりについて申し上げます。
 これまで都は、都議会各会派も参加した都市計画審議会の決定を経て、法令に沿って手続を進めてきました。一方、今日、必ずしも正確でないものを含め、様々な意見が見受けられます。都には引き続き、都民の理解や共感が深まるよう、事業者に求めていただくよう要望しておきます。
 子供たちを狙った性犯罪が後を絶ちません。日本版DBSをめぐる動きも踏まえ、子供たちが安心した生活を送れるよう、国と連携して迅速に取り組むことを求めておきます。
 トー横問題に象徴される青少年問題に対応した相談窓口の設置、若年被害女性等支援事業への支援、男女区別のない若者支援など、様々な困難を抱えた青少年支援の充実強化を求めておきます。
 〇一八サポート事業の申請が始まりました。申請手続をめぐる問合せには適切に対応していただくとともに、誰一人取り残すことなく申請してもらえるよう、区市町村と連携し、都民に周知することを要望しておきます。
 そして、今後の事業計画、財源の見通しなど、一千二百億円を超える事業全体像とともに、本事業の継続についても明らかにするよう求めておきます。
 ALPS処理水の海洋放出に伴い、福島はもとより、我が国の水産物への風評被害が懸念されています。世界最大の取扱量を有する豊洲市場を預かるとともに、巨大な電力消費地である東京都として、実効性のある取組を進めていただくことを強く求めておきます。
 コロナ感染拡大への不安は拭えず、都民、そして都内事業者の皆様を取り巻く経済環境は厳しく、先行きは不透明です。こうしたときこそ、都民、そして都内事業者の理解と協力、都内区市町村や国との連携といった都政運営の基本を踏まえた堅実な都政運営が重要です。
 こうした観点に立ち、都議会自民党は、東京の発展と健全な都政運営に向けて全力で取り組んでまいります。
 最後に、知事提出議案全てに賛成し、議員提出議案第十一号に反対を表明し、討論を終わります。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 四十七番保坂まさひろ君。
   〔四十七番保坂まさひろ君登壇〕

○四十七番(保坂まさひろ君) まず、討論に先立ち、去る十月二日にご逝去されました高島なおき議員に対し、謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 私は、都民ファーストの会東京都議団を代表して、知事提出の全議案に賛成し、議員提出議案第十一号に反対の立場から討論を行います。
 コロナ禍から平時への移行が進み、社会の動きが再び活性化しつつあります。そのような中で、少子化の一段の加速、物価上昇に対し、賃金、所得の上昇が追いつかない構造的な課題を抱えた経済、時代に即した更新が必要となる社会インフラの在り方や、安全・安心の確保など、これまで東京が抱えてきた課題は一層深刻化しています。
 世界の劇的な変化の中で、首都東京には、次世代のために強い覚悟を持ち、日本全体の改革をリードしていく責務があり、私たちはその観点から、本定例会における質疑を進めてきました。
 初めに、少子化対策について申し上げます。
 小池都政では、待機児童数の劇的な減少、赤ちゃんファーストによる出産への支援、そして、所得制限なしで全ての子供を対象にした給付である〇一八サポートなど、日本全体の子育て支援をリードする取組が行われてきました。他方で、少子化対策は一朝一夕で効果が出るものではなく、さらなる取組の強化が必要不可欠です。
 私たちの代表質問に対して、都からは、都立高校の老朽化した全館空調設備の更新工事について、来年度以降、速やかに全ての学校で改修工事に向けた設計などに着手する点が答弁されました。
 さらに、〇一八サポートの申請手続の改善、教育、住宅支援や経済的安定に向けた支援など、若年層に対する効果的な施策の検討、子供目線に立ったフリースクールの後押し、子供を性被害やトー横における犯罪被害から守る取組などに対して重要な答弁が得られました。
 今後、各取組を迅速に進めるとともに、〇一八サポートの来年度以降の継続強化、パートナーシップ宣誓制度の対象拡大など、事実婚カップルの方々が抱える課題解決に向けた取組の強化、子供の休み方改革の導入、そして、東京の未来を支える人材育成のための教育予算の抜本的な拡充など、諸課題への検討の加速を改めて強く求めます。
 続いて、経済政策について申し上げます。
 小池都政では、今や政府が最重要課題として取り組むリスキリング支援の先駆けといえる東京版ニューディールや、これまで都政では十分でなかったデジタルトランスフォーメーションの推進など、革新的な取組が進んできました。
 世界における起業しやすい都市ランキングでは、二〇一五年に圏外であったものが、二〇二二年には十二位にランクインするなど、トップテンを狙える位置に来ており、さらなる取組の加速が必要です。
 私たちの代表質問に対して、都からは、Tokyo Innovation Baseの広報強化、起業家が母校に出向いて自らの体験を語ることなどを通じた、失敗を恐れず挑戦する若者への応援の強化、年収の壁突破に向けて、会社の中で女性がキャリアアップにより力を発揮するサポート、シルバー人材センターの新たな仕事の掘り起こし、DXを活用したマッチング、インボイス制度に関する相談制度の大幅な拡充などについて重要な答弁が得られました。
 さらに、農業、水産業の支援の強化、都発注工事を対象とした下請次数などに関する状況調査の実施などに加えて、カスタマーハラスメントの公労使会議の場においての議論などについても重要な進展の答弁が得られており、今後取組の加速を求めます。
 第百七十四号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 当条例は、都が二〇一〇年当時、世界初の都市型キャップ・アンド・トレードとして先進的に取り入れた制度などに関して、削減義務率を大幅に引き上げるなどの対策の強化が盛り込まれたものです。地球沸騰化の時代が到来したともいわれる中で、取組の強化が必要不可欠であり、本条例案に賛成するものです。
 条例改正と併せて、都内の大規模、中小企業者への支援の充実強化を行うことで、東京のGXを加速していくことを改めて強く求めておきます。
 最後に、安全・安心な環境整備について申し上げます。
 小池都政では、全国をリードしてきた命を守るコロナ対策や、調節池の拡大や防災ブックの改定など、ハード、ソフト双方における災害対策、高齢者施設の着実な整備、自然と共生したまちづくりなどが進んできました。
 私たちの代表質問に対して、グリーンインフラの区市町村や民間事業者による導入の促進、HPVワクチンの男性接種に係る区市町村への支援、障害者虐待の通報、相談窓口の体制確保、補聴器の効果的な支給支援、災害時の動物救護対策の強化などについて、極めて重要な答弁が得られております。
 区市町村と連携しながら、これらの取組を加速するとともに、多摩地域のホームドア整備の加速をはじめとした多摩振興の強化、区市町村ごとの実態に即した有機フッ素化合物の調査、対策に対する補助の実施を強く求めます。
 また、都内では、インフルエンザの流行やコロナの感染拡大も引き続き懸念されています。流行、感染状況の的確な把握と、都民への積極的な情報発信、ワクチン接種の体制整備など、改めて感染対策の徹底強化を求めます。
 今後、東京のまちづくりにおいて重要となるのは、グリーンインフラなどに代表される自然と共生した環境づくりです。都心三区における緑被率が増加するなど、都内でも着実な進展が見られますが、神宮外苑地区の再開発についても、自然と共生しながら、これまで育まれてきた歴史的、文化的価値が適切に継承され、都民の理解と共感が得られるものとならなければなりません。
 これまでも都は、樹木の保全や都民の理解を得る取組などに関して、事業者に対して要請を行ってきましたが、引き続き都として、事業者の取組を丁寧に確認していくことを求めておきます。
 これまで東京大改革では、既存事業の見直しなどを通じて年間一千億円の新規財源を確保した上で、〇一八サポートをはじめとする東京の未来への投資を強化するなど、過去の都政からの大きな構造改革が進んできました。この流れを止めるわけにはいきません。
 他方で、全国知事会において、総務省及び同省出身の知事らが中心となり、東京都から新たに財源を奪い取ろうという動きがあったとの一部報道がありました。これが事実であれば、自治体や全国知事会の独立性という地方自治の根幹を揺るがしかねないものです。
 偏在是正措置の都財政への弊害について、都民の理解を得る取組の強化と、国に対して、国から地方への権限と財源の大胆な移譲による地方分権の抜本的な見直しを改めて強く要請することを求めます。
 以上、私たちは、引き続き都知事と車の両輪である都議会の場から東京大改革をリードしていくことをお誓い申し上げ、都民ファーストの会東京都議団を代表しての討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 十六番玉川ひでとし君。
   〔十六番玉川ひでとし君登壇〕

○十六番(玉川ひでとし君) 去る十月二日、元都議会議長、自由民主党の高島なおき都議会議員がご逝去されました。ご生前のご功績をしのび、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 都議会公明党を代表し、知事提出の全議案に賛成し、議員提出議案第十一号に反対の立場から討論を行います。
 初めに、物価上昇、燃料高騰に対する経済対策について申し上げます。
 都議会公明党は、今月にも策定される国の経済対策の動向を見極め、速やかに補正予算を編成して、経済対策を講ずるべきと知事に求めました。
 これに対し、知事は、当初予算や補正予算で講じた対策を着実に実施するとともに、国の動向を見極めつつ、都民生活と東京の経済をしっかりと守り抜く考えを示しました。
 長期化する物価上昇、燃料高騰は、都民生活に大きな影響を与えています。時期を逸することなく、苦境に立たされている方々への速やかな支援を進めていただくことを改めて強く求めます。
 次に、インフルエンザとコロナの同時流行についてです。
 新型コロナの感染者数が依然として高い水準の中、インフルエンザの感染者も急激に増えています。
 都議会公明党は、インフルエンザとコロナのワクチン接種の適切な情報提供の必要性や薬の供給不足などの課題に対し、対策をただしました。
 都は、国に対し、治療薬の安定供給、インフルエンザワクチンの供給の前倒しを求め、コロナワクチンとの同時接種も可能なことについて、広く周知するよう要望していくと答弁しました。医療機関を支え、都民の命と健康を守ることに全力を挙げるように強く求めます。
 また、今回の議案の中には、備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れ、売払いについての議案がありますが、感染症対策に万全を期すべきことを申し上げておきます。
 次に、子供の性被害対策についてです。
 都議会公明党は、子供たちを性被害から守る取組が急務であり、都庁各局が連携しながら、都としてなすべきことを即座に実行すべきと知事に訴えました。
 これに対し、知事は、東京都性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センターに新たな専用電話相談窓口を設置し、子供や保護者が相談しやすい体制の充実を図り、全ての子供の人権が守られる社会の実現に向けて全力で取り組んでいくと答弁しました。迅速な対応を改めて強く求めます。
 次に、子育て支援についてです。
 都議会公明党は、第二回定例会に続き、今定例会の代表質問で、都立、私立を問わず、高校授業料の所得制限を撤廃した上で、実質無償化すべきことを求めました。
 これに対し、知事は、誰もが個性と能力に応じて、希望する教育を受けられる環境を整えられるよう努めていくとともに、子育て世帯の置かれている状況を注視し、議論を深めていくと答弁しました。全ての子育て世帯の負担軽減を図るため、所得制限を撤廃した高校授業料の実質無償化を早期に実現するよう、改めて強く求めます。
 次に、教育施策についてです。
 教員不足が大きな課題となる中、都議会公明党は、教員を十分確保し、育て、支える取組を強化すべきことを訴え、教育における教員の重要性について知事の見解を求めました。
 これに対し、知事は、学校教育の中核である教員がやりがいを持って働ける環境を確保することは、都の重要な使命であるとの認識を示した上で、一人一人の教員が力を発揮できる環境をさらに整えていく考えを明らかにしました。
 また、都議会公明党は、新規採用教員への支援体制の構築と教職員のメンタルヘルス対策の推進を求め、都からは、いずれも前向きな答弁を得たところです。教員が安心して働ける環境づくりを着実に進めるよう強く求めます。
 次に、フリースクールへの財政支援についてです。
 不登校対策の役割も担うフリースクールのニーズが高まっていますが、利用者の負担も重く、高額な費用がかかり、運営は厳しい状況です。
 都議会公明党は、全ての子供たちに学びの場を提供するために、より踏み込んだ支援をすべきと訴えました。
 都は、フリースクール等に求められる役割を後押しする方策を検討し、さらに子供の個性や強みを育む学びについて議論を深めると答弁しました。既存の枠組みを超えて、新たな対策を打ち出すよう強く求めます。
 次に、豪雨対策についてです。
 豪雨のさらなる激甚化や被害の拡大が懸念される中、都議会公明党は、都民の生命と財産を守るため、中小河川における対策を一層強化、推進するよう求めました。
 これに対し、都は、増加する降雨量に対応するため、目標整備水準の引上げのほか、複数の調節池をトンネルで連結するネットワーク化、すなわち、地下河川化の新たな整備手法についても検討し、年内に取りまとめる考えを明らかにしました。
 災害はいつ起きてもおかしくありません。対策の強化に向けた迅速な対応を改めて強く求めます。
 次に、高齢者の就労支援についてです。
 都議会公明党は、高齢者の働く理由などに変化が生じている現状を踏まえ、シルバー人材センターが地域においてその役割を十分に果たすとともに、時代の変化に応じて働く意欲のある高齢者のニーズにも対応できるよう、幅広い就労機会の提供に積極的に取り組むことを求めました。
 これに対し、知事は、シルバー人材センターと東京しごと財団が協力しながら、より多くの就業の機会を確保し、高齢者の働く意欲にきめ細かく応えていく考えを示しました。高齢者の意欲に応える積極的な対応を改めて強く求めます。
 次に、粒子線治療についてです。
 都議会公明党は、重点政策のチャレンジエイトに、都立病院への粒子線治療の導入を掲げ、提案を積み重ねてきました。
 これまで知事は、我が党の代表質問に対し、都立病院の粒子線治療施設の整備計画を策定していくことを明らかにしてきましたが、最短の供用開始を計画で明らかにすべきと訴え、整備計画の策定状況と今後の進め方について、都の見解を求めました。
 これに対し、都は、年内に素案を公表し、パブリックコメントを実施の上、今年度改定予定のがん対策推進計画と併せて、導入機器等を定めた整備計画を策定することを明らかにしました。引き続き、粒子線治療の導入に向け、迅速かつ着実な取組を求めるものです。
 次に、被災地支援についてです。
 都議会公明党は、被災地産品を普及拡大していくために、豊洲市場の水産仲卸団体が実施している福島県水産物を中心とする常磐物を販売、PRする事業、夢市楽座について、さらなる活性化を求めました。
 これに対し、都は、都主催のイベントとの連携を図るとともに、実効性ある広報を継続して行うなど、消費普及拡大に向けてサポートしていく考えを明らかにしました。
 また、我が党提案で実施されている被災地応援ツアーを活用することにより、福島を訪れる旅行者の方々に水産物を食べていただく取組を行うよう、知事に対して求めました。
 これに対し、知事は、被災地応援ツアーで福島県を訪れる方には、助成金に一千円の上乗せを行うとともに、水産品が安全・安心であることをPRしていく考えを明らかにしました。風評被害の払拭に向けた都の積極的な取組を強く求めます。
 次に、神宮外苑地区の再開発についてです。
 神宮外苑地区の再開発については、イチョウ並木が枯れるのではなど、心配の声が届いているため、都が責任ある関わり方を取るべきと求めました。
 都は、事業者がイチョウの根の張り具合を調査し、影響が及ぶ場合は、新野球場のセットバックなど計画の見直しを行い、四列のイチョウ並木を全て保存すると明言していることを明らかにし、確実な保全を事業者に強く要請すると答弁しました。都民の不安を払拭するため、引き続き、事業者に対して強く働きかけるよう重ねて強く求めます。
 このほか、認知症施策の推進、市販薬の乱用防止対策、火葬に関する検討会議の設置、多摩地域等での農業振興、古着のリサイクルシステムの構築、グリーン水素の製造、活用、宝くじの活性化などについて見解を求め、都からは、いずれも前向きな答弁を得たところであります。
 最後に、共産党提案の議員提出議案第十一号、東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 地方自治法第二百二十二条は、首長に対し、新たに予算を要する案件については、予算に見込みが得られるまでの間は、これを議会に提出してはならないとしており、その解釈では、こうした趣旨は議会の議員が条例案等を提出する場合も尊重されるべきとしております。
 したがって、予算措置が必要な条例案を提出する場合には、都庁当局との財源の協議を行い、財源の見通しを得るのが責任ある政治態度であると考えます。よって、共産党の条例案には反対いたします。
 都議会公明党は、地域に根差したネットワークの力をさらに強化し、現場の声に真摯に耳を傾けながら、東京の経済と都民生活を全力で守っていくことをお誓い申し上げ、討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 五十七番藤田りょうこさん。
   〔五十七番藤田りょうこ君登壇〕

○五十七番(藤田りょうこ君) 高島なおき議員のご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 日本共産党都議団を代表して、知事提出の第百六十七号議案に反対、日本共産党提出の条例案に賛成の立場から討論を行います。
 物価高騰が暮らしや営業に深刻な影響をもたらす中、知事が今定例会に補正予算を出さなかった姿勢は厳しく問われます。
 知事は、重層的な対策を講じていると答弁しましたが、六月補正予算に計上した都民生活と中小企業などを支援する十三事業全て、九月末で終わってしまいました。特別区では二十区が都が終了した事業の継続を含め、暮らし支援の補正予算を九月議会に提出しました。全国では三十二道府県が物価高騰対策などの補正予算を組んでいます。
 国が経済対策をまとめたら具体化しますという話は通用しません。国に従うだけの姿勢では、自治体としての役割を果たすことはできません。都民の暮らしの支援に全力を挙げることを重ねて強く求めるものです。
 中でも、学校給食の無償化は急務です。東京二十三区は全て踏み出しましたが、多摩・島しょ地域は七市町村にとどまっています。
 市長会は都の来年度予算に対する最重点要望で学校給食費無償化への補助を掲げ、区長会も都の財政支援を求めています。この要望に応えるべきです。
 また、都立学校の給食費無償化に必要な予算は八億円程度です。直ちに実施することを求めます。
 我が党提出のシルバーパス条例改正案は、費用負担の軽減などを行い、もっと使えるシルバーパスにすることを目的としています。対象人口に対する発行率は四割台へと低下しており、利用促進が必要です。高齢者の社会参加を後押しするためにも、皆さんのご賛同を心から呼びかけるものです。
 補聴器への補助についても、都内の全区市町村が実施できるよう、都の個別補助として実施し、補助率も引き上げるなど、拡充することを改めて求めておきます。
 デフリンピック東京大会の概要が示されました。我が党は、東京での開催を歓迎します。大会を契機にデフスポーツが広く認知され、聴覚障害者への理解が進むことを期待します。
 九月時点の教員の欠員が百四十人に上ることが判明しました。深刻な事態であり、都教委が採用試験で昨年より一千人以上多い四千九百二十六人を合格とし、正規教員の確保に努めたことは重要です。同時に、教員不足の抜本的解決のために、教員一人当たりの授業時間を減らす、少人数学級の実施に踏み出すなど、教員の負担を減らし、教育の充実を進めることを求めます。
 新型コロナの第九波で患者が急増し、救急や医療体制の逼迫を招いています。ところが知事は、十月以降の対策を国に従って縮小しました。都民の命と健康を守る責任を果たす姿勢とは到底いえません。
 医療や検査体制の抜本的強化こそ必要です。保健所の役割を再評価し、増設、拡充に踏み出すことも改めて求めておきます。
 コロナ対策特別委員会は、本日、調査終了について採決が行われようとしています。委員会を閉じることは、コロナ感染は終わったというメッセージにもなりかねません。本委員会は、都議会が二〇二一年八月に設置し、コロナ感染症に関わる多くの局が一堂に会し、一問一答で質疑できる重要な場として役割を果たしてきました。これまで、副知事、教育庁、旧病院経営本部も出席しました。
 新型コロナは、五類移行後もウイルスの性質が変わったわけではなく、第九波が現実のものとなりました。後遺症も引き続き深刻です。冬に予想される新たな感染拡大への対応も必要です。コロナ対策を局横断で議論できるコロナ対策特別委員会の役割はますます重要であり、継続することを求めるものです。
 知事が昨年七月に独立行政法人化を強行した都立病院は、職員不足などにより、全病院で何と十六病棟、五百四十床が休止されています。小児総合医療センターの小児精神では、医師の減少により、初診の受入れ制限や病棟の休止がされています。広尾病院でも、医師不足により、小児科や外科の救急外来が制限されています。
 知事は、独法化の目的を救急医療や小児医療など行政的医療を守るためといってきましたが、実態は大きく後退しています。都民や職員の声に耳を貸さず、独法化を強行したことにより、職員の離職に拍車をかけたことは紛れもない事実であり、知事の責任は重大です。
 都立病院の事業概要には、コロナ対応と独法化により、看護師の疲弊感や徒労感は限界であったという現場の実態が記載されています。ところが、知事は、こうした深刻な実態に向き合わず、病院ごとに収支目標を設定し、達成に向けて取り組むよう求めています。
 採算性の確保最優先の姿勢を改め、都民の命のとりでである都立病院本来の役割に立ち返り、都が責任を持って拡充強化することを強く求めるものです。
 我が党の代表質問に対し、知事は神宮外苑再開発、PFAS汚染、英語スピーキングテストなど、都政の大問題について自席からやじを飛ばす一方、一問も答弁しませんでした。東京の未来は都民と決めるという都知事選挙の公約は見る影もありません。知事としての資質、資格が厳しく問われます。
 PFAS汚染対策については一貫して国任せです。一方、住民の不安解消、要望に応えようと、国分寺、小金井、国立の市議会では、汚染原因の究明、PFAS汚染対策、財政支援などを求める東京都への意見書が採択されました。
 防衛大臣は、九月二十九日の記者会見で、横田基地への立入調査について、関係自治体と相談しながら対応していきたいと発言しています。知事の姿勢が問われています。横田基地への立入調査を周辺自治体と連携し国に求めること、血液検査や土壌調査の実施、自治体への財政支援など、早急に行うことを求めます。
 知事は所信表明で、あたかも英語スピーキングテスト、ESAT-Jで英語力が上がったかのようにいいましたが、その根拠とした全国学力テストの結果とESAT-Jは何の関係もないということが教育長の答弁からも明らかになりました。都民の批判をかわすために、間違った情報を振りまくのはやめるよう、改めて求めるものです。
 先日も、保護者や都民が新宿駅で、入試の公平性、公正性が担保できないESAT-Jは中止しかないと訴え、多くの方々が耳を傾けました。批判が広がる中、事業者のベネッセが撤退し、破綻は明らかです。にもかかわらず、新しい事業者との契約に二百十億円もつぎ込むのは認められません。ESAT-Jは、今年度からきっぱり中止すべきです。
 神宮外苑再開発を批判する都民の意見を、小池知事がネガティブキャンペーン、プロパガンダと攻撃し、イコモスの警告を、かなり一方的な情報しか入っていないと誹謗したことについて謝罪、撤回し、公開討論会を開くよう我が党は知事に求めました。ところが、知事は答弁に立ちませんでした。
 外苑を象徴するイチョウ並木の一部で状態の悪化が進んでいることをご存じですかという質問にも、知事は答えませんでした。自らの言葉で都民と議会に説明すべきです。
 神宮外苑再開発は、知事が遠い過去のものだといった経済性や効率性が優先された都市開発そのものです。イコモスはそのことに厳しい警告を発しているのです。
 ところが都の答弁は、三井不動産など事業者の説明を代弁するだけでした。事業者の言葉を引いて、明治神宮の護持が再開発の意義だと答弁しましたが、神宮外苑再開発は、五輪を発端にして東京都と森喜朗氏が開発の絵を描いて、明治神宮などに持ち込んだものです。
 今回の答弁で、東京都と事業者がまさに一体になって進める神宮外苑再開発の深刻な問題点が改めて浮き彫りになりました。
 事業者は、都の要請を受ける形で、九月中にも始める予定だった敷地内の樹木の伐採を年明け以降に延期し、保全策の見直し案を示すと表明しました。樹木伐採、再開発の中止、見直しを求める世論の高まりを、都も事業者も無視できないことの表れです。しかし、都も事業者も再開発そのものを見直す予定はありません。
 こうした中、神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る東京都議会議員連盟が昨日、議員の三分の一を超える四十人で発足しました。都民運動も広がっています。我が党は、神宮外苑再開発の中止、撤回に向け、引き続き奮闘するものです。
 都民の声を聞かず、経済界ファーストの政策を推進し、都民の暮らしに無関心な小池都政を続けるわけにはいきません。日本共産党都議団は、九か月後の知事選で、都民の声に耳を傾けて尊重し、都民に寄り添う知事を誕生させるため、全力を尽くすことを表明し、討論を終わります。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 五十四番須山たかし君。
   〔五十四番須山たかし君登壇〕

○五十四番(須山たかし君) 討論に先立ちまして申し上げます。
 去る十月二日、高島なおき議員が逝去されました。ここに謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします。
 私は、東京都議会立憲民主党を代表して、知事提出の全議案に賛成し、議員提出議案第十一号に反対の立場から討論いたします。
 東京都は、「未来の東京」の実現に向けた重点政策方針二〇二三をまとめ、二〇二四年度予算編成においては、この方針に基づき大胆な施策を積極的に展開するとして、各局が見積書の作成に当たっております。
 私たちは、都が掲げた人に着目した政策の強化自体は賛同するものであります。代表質問でも申し上げましたが、ぜひとも知事自らの決断で、子育て支援策の所得制限撤廃、教育の完全無償化、家賃補助などの実現を図るよう、重ねて求めておきます。
 とりわけ、〇一八サポート事業、いわゆる東京都版子供手当について、私たちは六月の代表質問でも恒久化を求め、再質問をして知事の決断を求めてきました。今回は、知事自らが答弁に立ち、予算編成の中でしっかりと検討していくと述べたことは大きな前進です。
 区市町村と連携した給付や生活保護世帯への対応など、事業の抱える様々な課題は克服しつつも、ぜひとも〇一八サポート事業の恒久化に向けて、しっかりと、そして前向きに取り組んでいただくよう要望いたします。
 また、学校給食の無償化を求めた私たちの質問に対して、今回、知事は自らが答弁に立たれました。しかし、その内容は極めて不十分かつ不誠実だといわざるを得ません。
 私たちは法律の解釈を聞いているのではありません。学校給食法は無償化を禁じているわけではないのです。無償化に踏み出す区市町村が増え、自治体間格差が生じている中で、小池知事の決断を求めているのです。
 改めて、本来教育は無償であるべきであり、学校給食の無償化、ひいては教育の無償化実現に向けて積極的に取り組まれることを強く求めます。
 児童虐待対策について、私たちは、私の地元八王子にある児童相談所や一時保護所、大田区や東村山市の一時保護所等を視察するとともに、専門家へのヒアリングを行ってきました。代表質問でも述べましたが、ぜひとも児童相談所、一時保護所の体制強化に向けて、より積極的な取組を求めます。
 練馬区立の中学校の校長が準強姦致傷容疑で再逮捕されました。このような犯罪が二度と起こることのないよう、教育現場での性暴力の防止に徹底して取り組んでいただきたいと思います。
 また、ジャニーズ事務所の性加害問題では、小池知事から、支援センターの相談窓口を性被害を受けた子供がより利用しやすくなるようにしていく、支援を必要とする方に確実に情報が届くよう、戦略的な広報を展開していくとの答弁がありました。全ての子供が性被害から守られ、人権が守られる社会の実現に向けて、徹底して取り組んでいただきたいと強く要望いたします。
 二〇二五年東京デフリンピックは、オリンピック・パラリンピックと同様に、社会変革の契機とするよう取り組むべきです。大会の成功には、手話言語や情報コミュニケーション保障、デジタル技術を活用した情報の見える化、文字化の普及など、様々なレガシーを残すことまでを含めて、レベルアップした取組が必要と考えます。
 知事からは、デフリンピックの開催は、共生社会実現への弾み、デジタル技術を活用したユニバーサルコミュニケーションの促進などの取組を進めている、そして、大会の成功に向けて準備を進める旨の力強い答弁をいただきました。ぜひとも全力で取組を進めていただくよう求めます。
 あわせて、宿泊施設等での情報保障や災害時の情報保障など、具体の取組についても早急に進めていただくよう求めておきます。
 神宮外苑の再開発事業の見直しについてです。
 九月七日にイコモス本部から、再開発事業の撤回を求める緊急要請が出されました。私たちは、この緊急要請を真摯に受け止め、会派として現地を視察し、神宮外苑の再開発事業は見直すべきだと代表質問で述べました。私たちの質問に小池知事は、事業者に対し既存樹木の保全などを要請してきた、事業者は今般の都の要望を真摯に受け止め検討するとしており、引き続き対応を求めていくと答弁しましたが、より踏み込んだ対応が求められます。
 代表質問の後、事業者からは、年末から年明けにかけて新ラグビー場予定地の樹木保全策を提示するとの見通しが示されましたが、歴史的、文化的にも貴重な樹木がどこまで保全されるのかまだ不透明です。要請を出すだけで済ませることなく、今後、小池知事のリーダーシップで、より率先した取組を改めて強く求めます。
 次に、第百七十四号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例についてです。
 脱炭素社会の実現に向けて、制度の実効性をどう担保するかが問われています。今回の改正は、大規模事業所のCO2排出削減義務強化等への対応が進むよう、事業者の意見も踏まえていることを評価いたします。さらなる推進、積極的に排出削減に取り組む事業所への後押しを求めます。
 また、中小規模事業所は義務ではありませんが、事業者がカーボンハーフに向けて着実に排出削減を進められるよう、支援を一層強化することを求めます。
 私たちは、任期の折り返しに当たり、都政の重要課題について改めて検討を行い、主な項目について、都議会立憲東京ビジョン二〇二四バージョン一・一としてまとめました。今定例会では、これに基づいて、知事、教育長並びに関係局長に質疑を行いました。知事には、真摯に受け止め、しっかりとご検討いただきますよう求めておきます。
 以上で東京都議会立憲民主党を代表しての討論を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 十二番もり愛さん。
   〔十二番もり愛君登壇〕

○十二番(もり愛君) 討論に先立ち、高島なおき議員がご逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
 ミライ会議を代表して、知事提出の全議案に賛成し、議員提出議案第十一号に反対の立場から討論を行います。
 都市計画練馬城址公園の土地の買入れに関する第百八十七号議案について賛成ですが、都の議会への対応について申し上げます。
 東京都の公園政策は、にぎわい過剰でイベント施設や高層ビルが建設され、企業の金もうけの場になっており、都民の憩いの場でなくなっていることを危惧しております。
 練馬城址公園でもPFI事業への懸念がありました。
 建設局は、PFIは所管外であるとしていましたが、最終的にPFI事業は行わないとの答弁があり、賛成に踏み切りました。
 知事の下で一元的な行政が行われる地方行政で、部局間の縦割りの壁によって都民が置き去りにされ、都議会での議論が尽くされないことなどあってはなりません。
 小池都庁体制が都民に情報を隠し、都民との対話を拒み、都民よりも都庁組織を優先した縦割り行政が展開され、現場での本質的な議論が許されず、本当の情報や重要なアイデアが中枢に伝わらないなど、日本軍の失敗と重なる体制であることが、この件でも表面化しました。縦割り行政の弊害への改革が必要です。
 国際スポーツ大会への東京都の関与のガイドラインが公表されました。
 東京二〇二〇大会では、組織委員会の談合、汚職事件に対する都からの派遣職員の監督責任、スポンサー収入三千六十一億円に対応するマーケティング支出一千二百九十九億円の行方についても明らかにされておりません。
 ガイドラインは、これらの問題を解決できるよう、東京都が世界陸上を財政的に支援するに当たっての契約上の義務にしなければ、絵に描いた餅にしかなりません。実効性を担保する措置が必要です。
 小池知事は、九月十五日の記者会見で、明治神宮内苑護持の資金捻出のために、宗教法人である明治神宮と国有地を土地交換する予定のJSCや三井不動産、伊藤忠商事が協力して外苑再開発をしている旨、発言がありました。憲法二十条に関わる重大発言です。
 二〇一四年三月の恒久サブトラック中止の理由が、関係地権者などとまちづくりの調整を進める中で、恒久サブトラックを設置する空間余地がないことなどから、整理されたものと明らかにされました。
 これは、二〇一五年四月の神宮外苑地区まちづくりに係る基本覚書以前に、都と事業者が密室で開発の趣旨をスポーツクラスターから明治神宮内苑護持のための高層ビル、にぎわい施設へと転換したことを示しています。神宮外苑再開発には、大義もなければ、都民や多くの人々の共感もありません。
 教育委員会について指摘をいたします。
 教育委員会は独立行政機関ですが、教育委員は行政としての政策決定を行っていません。教育委員会は、職員の分限処分や懲戒処分を行っておりますが、政策は教育長が決定し、教育委員会には報告されるだけという状況です。英語スピーキングテストへの教育委員候補者の考え方も示されておりません。
 教育委員会の正統性は、住民が専門的な行政官で構成される事務局を指揮監督するレイマンコントロールの仕組みにより、専門家の判断のみによらない、広く地域住民の意向を反映した教育行政を実現することにあります。
 しかし、教育委員会の名で行われている浜佳葉子教育長の教育政策は、業者の声は聞くが、都民の声は聞かない、議員提案条例は、独立行政機関に対する介入だから法律違反であるという、都庁官僚に全てを委ねる民主主義の危機の見本となっています。
 その具体的な事例が人権感覚の欠如です。他人に厳しく自分に甘い服務規律。ミライ会議は、一般質問で、わいせつ行為を行った練馬区立中学校の校長の任命責任、これまで赴任した学校での被害実態調査、被害者への謝罪、心のケアについて質問しました。
 都庁担当者は、校長が勤務していた学校の名前も練馬区立の中学校というのも出さないでほしい旨、申入れがありました。また、浜佳葉子教育長は、警察が慎重に捜査を進めているものと承知しているという警察任せの、すれ違いにもなっていない、私たちが質問した子供たちへのケアに全く触れない答弁でした。
 また、桐山議員は、〇一八サポート予算一千二百六十億円を、給食の完全無償化や補助教材、体操着などの無償化など、義務教育完全無償化に充当すべきであると質問しました。
 浜佳葉子教育長は、憲法第二十六条の義務教育無償化規定は授業料不徴収を意味するものとの教科書無償給与に関する最高裁判決を読み上げただけでした。
 しかし、その最高裁判決は、続いて、教科書の無償化は立法政策の問題として解決すべき事柄であるとしており、教科書無償給与は法律で定められて、給食無償化は区市町村で進んでいます。
 都内では、区市町村が限られた財源の中で公立の小中学校の給食無償化を進めており、都立の特別支援学校の小学部、中学部なども対象にしているところがあります。
 しかし、財政が豊かな東京都教育委員会は、都立学校では給食無償化しない、区市町村に対しても支援しないという対応を取り続け、特別支援学校などの児童生徒は、給食費の支払いを余儀なくされています。
 浜佳葉子教育長の独断専行、子供たちに寄り添わない教育行政によって子供たちが苦しんでいます。教育行政の改革が必要です。
 人権感覚の欠如は、これだけではありません。
 ミライ会議は、都庁内で優越的地位にある幹部職員が行った、ほかのセクハラ、パワハラの被害の実態調査、被害者への救済措置、ケアを行う必要についても質問しました。
 被害者視点の質問にも、都は、懲戒処分は総合的に決定しているという、すれ違いにもなっていない答弁でした。
 性犯罪の被害者は、二次被害にさらされることを恐れて、被害を申し出ないことがあります。被害者の泣き寝入りにつけ込んで、加害者は性加害を繰り返します。被害者の人権を守るために、加害者のセクハラ、パワハラを議会で質問しないというのは、性加害問題に対する姿勢ではありません。
 小池知事が重用している幹部を守る、身内をかばう姿勢では、都庁組織に対する信頼も失われ、職場環境の荒廃をもたらします。徹底的な調査と被害者ケアが必要です。
 また、人権については、カスタマーハラスメントなど、未対応の多くの分野があり、これらへの対応も急がねばなりません。上に立つ人ほど自らを厳しく律し、都民や職員の人権を守る政策を進めていくべきであると申し上げておきます。
 最後に、東京都の知事室と都議会は、二元代表制の地方自治制度の下では、議会と知事は対等であることを示すため、向かい合って設計されています。
 誰によって議員にしてもらったか、その答えは明確です。有権者によってです。都議は、知事に従属する存在ではありません。
 ミライ会議が闘い続ける理由は、東京の改革を成し遂げるという初心を貫いているからです。政治には潮目が変わるときが必ず訪れます。現状が続くことはないのです。
 ミライ会議は東京の改革を実現するため、これからも初心を貫いてまいります。
 以上でミライ会議の討論を終わります。(拍手)

○議長(三宅しげき君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(三宅しげき君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一、議員提出議案第十一号、東京都シルバーパス条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は否決でありますので、原案について起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

○議長(三宅しげき君) 次に、日程第二、第百六十七号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本案は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 次に、日程第三及び第四、第百七十四号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例外議案一件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立によって採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 次に、日程第五から第三十四まで、第百六十四号議案、災害派遣手当等の支給に関する条例の一部を改正する条例外議案二十九件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 次に、日程第三十五及び第三十六、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について外専決一件を一括して採決いたします。
 本件に関する委員会の報告は、いずれも承認することであります。
 お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり承認することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔古賀議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

五財主議第三二二号
令和五年十月五日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員伊藤ゆうが辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 小山くにひこ

      略歴
現住所 東京都府中市
小山くにひこ
昭和五十年十月九日生(四十七歳)
平成 十五年 四月 東京都府中市議会議員
平成二十一年 七月 東京都議会議員
平成二十五年 七月 東京都議会議員
平成二十九年 七月 東京都議会議員
令和  三年 七月 東京都議会議員
現在        東京都議会議員

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第二、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔古賀議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

五財主議第三二一号
令和五年十月五日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員伊藤こういちが辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 鈴木 章浩

      略歴
現住所 東京都大田区
鈴木 章浩
昭和三十七年八月二十一日生(六十一歳)
平成 十一年 五月 東京都大田区議会議員
平成 十九年 四月 東京都議会議員
平成二十一年 七月 東京都議会議員
平成二十五年 七月 東京都議会議員
平成二十九年 七月 東京都議会議員
令和  五年 六月 東京都議会議員
現在        東京都議会議員

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第三、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止、医療提供体制の整備、経済活動への支援等の具体的方策についての調査・検討を議題といたします。
 本件に関する委員会の報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   〔新型コロナウイルス感染症対策特別委員会報告書は本号末尾(三〇八ページ)に掲載〕

○議長(三宅しげき君) 本件に関し、新型コロナウイルス感染症対策特別委員長より報告を求めます。
 新型コロナウイルス感染症対策特別委員長柴崎幹男君。
   〔六十四番柴崎幹男君登壇〕

○六十四番(柴崎幹男君) 新型コロナウイルス感染症対策特別委員会におけます調査の結果について、委員会を代表いたしましてご報告いたします。
 本委員会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止、医療提供体制の整備、経済活動への支援等の具体的方策について調査検討を行うことを目的に、令和三年八月二十日に設置されました。
 本委員会の設置により、各常任委員会で所管ごとに報告されていた新型コロナウイルス感染症対策について、一括して本委員会に報告し、議論を行うことが可能となり、これまで約二年二か月にわたり、十七回の委員会を開催してまいりました。この間におけます副委員長、理事、委員の皆様の精力的な取組、そして東京都関係各局の理事者の皆様のご協力に深く感謝申し上げます。
 本委員会では、理事者から報告を受け、多岐にわたる事項について調査を実施してまいりました。
 令和三年の九月には、東京都コロナウイルス感染症対策本部会議において決定された新型コロナウイルス感染症対策に係る取組について、新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等について理事者からの報告を受け、ワクチン接種の促進、医療提供体制、保健所運営、酸素・医療提供ステーション、宿泊療養施設、島しょ地域のコロナ対応、営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金等、中小企業支援などについて幅広い質疑を行いました。
 その後、令和三年の年末に向け、第五波の感染拡大が鎮静化し、第五波のピーク時には、都内で一日当たり五千九百八人となった新規感染者数は、同年十二月十三日には七人となりました。
 令和四年、年明けから急増したオミクロン株の感染拡大による第六波に合わせて、同年一月二十五日には、理事者側の対応方針に対して、ワクチン接種の今後の取組、医療提供体制の整備、都立、公社病院における受入れ体制の強化、中小企業のBCP策定、人材確保、テレワーク推進等、営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の迅速な支給などについて質疑を行うなど、感染の波に応じて、本委員会は調査活動を展開してまいりました。
 令和四年三月に入り、オミクロン株による感染者数がピークを超え、第六波が終息に向かい始めると、理事者のリバウンド対策について報告を聴取するなど、本委員会は感染の動向に応じた調査活動を継続してまいりました。
 その後、重症化の比率が低下する中、令和五年五月八日に新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが五類へと移行し、これに伴う理事者の五類移行後の都の対応方針についての報告を受け、今夏の感染状況や十月以降の対応、新しいワクチン接種の実施、副反応への対応体制、今後の医療提供体制、中小企業への感染防止対策、都立学校における対応などについて質疑を行ってまいりました。
 第五波の感染拡大の中、設置された本委員会は、感染拡大の各段階などにおいて、東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議などが策定した対策などについて理事者から報告を聴取し、質疑を通じて様々な施策に対して二元代表制の一翼を担う都議会としてチェックを行い、施策の適正で効果的な実施の確認や提案を行ってまいりました。
 都議会と理事者が意思疎通と情報共有を十分に行いながら進めてきたこれまでの議論や検討により、ワクチン接種の推進、自宅療養体制の整備、医療体制の拡充、経済活動支援、流行の波、次々に現れる変異株への対応など、本委員会は、東京都としての機動的で確実な対応を理事者と共に支えてまいりました。
 今後とも、感染症対策は、都、国及び区市町村等が緊密に連携を図るとともに、都議会と理事者が意思疎通と情報共有を十分に行い、都民の理解を得ながら進めていくことが重要となります。
 本委員会における調査活動が今後の感染症対策に係る取組に生かされることを望み、本委員会の報告といたします。
 ありがとうございました。

○議長(三宅しげき君) 以上をもって新型コロナウイルス感染症対策特別委員長の報告は終わりました。
 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 次に、新型コロナウイルス感染症対策特別委員会の調査の終了について、起立により採決いたします。
 本件に関する調査は、これをもって終了することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件に関する調査はこれをもって終了することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第四、五第七号、神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   環境・建設委員会請願審査報告書
五第七号
 神宮外苑地区の再開発計画の審議に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 渋谷区
   神宮外苑の森を守る会
代表 楠本 淳子
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第五、五第六号、中学校英語スピーキングテスト結果の令和六年度都立高校入試への活用中止に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会請願審査報告書
五第六号
 中学校英語スピーキングテスト結果の令和六年度都立高校入試への活用中止に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 千代田区
   都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会
代表 池田 真澄 外二、八一九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月一五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第六、五第五号の二、高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願外請願三件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会請願審査報告書
五第五号の二
 高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 港区
   高輪築堤の全面保存を求める会
共同代表 大西  広 外六人
五第八号
 教員の不適切指導による指導死についての対策等を求めることに関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 北区
高橋 和之
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   都市整備委員会請願審査報告書
五第五号の一
 高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 港区
   高輪築堤の全面保存を求める会
共同代表 大西  広 外六人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十四日
都市整備委員長 藤井とものり
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   環境・建設委員会請願審査報告書
五第五号の三
 高輪築堤(第五・六街区及び第七街区)の現地保存等に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 港区
   高輪築堤の全面保存を求める会
共同代表 大西  広 外六人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第七、五第二七号、葛西臨海水族園の更新に当たり環境影響評価の実施を求めることに関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   環境・建設委員会陳情審査報告書
五第二七号
 葛西臨海水族園の更新に当たり環境影響評価の実施を求めることに関する陳情
(令和五年六月二十一日付託)
  陳情者 江戸川区
近藤 周二
五第二八号
 日比谷公園の歴史文化の尊重・再生整備計画の保留・文化財としての保存に関する陳情
(令和五年六月二十一日付託)
  陳情者 小金井市
   日比谷公園の歴史と文化をこよなく愛する会
代表 高橋 康夫 外五七三人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第八、五第一七号、特別支援学校に通う児童生徒の重複学級の認定に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会陳情審査報告書
五第一七号
 特別支援学校に通う児童生徒の重複学級の認定に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 新宿区
   障害のある子どもたちの教育・生活をゆたかにする東京の会
代表 三原 瑞穂 外六、六五六人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第九、五第九号の一、葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   環境・建設委員会請願審査報告書
五第九号の一
 葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 渋谷区
   葛西臨海水族園の長寿命化を考える会
代表 横河  健 外五七一人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十、五第四号、私立学校の法令違反に対する都の行政指導の早急な改善等に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会請願審査報告書
五第四号
 私立学校の法令違反に対する都の行政指導の早急な改善等に関する請願
(令和五年六月十四日付託)
  請願者 杉並区
山野 玲子
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十一、五第二二号、公立の小中高等学校における長期休業中の食事の無償提供等に関する陳情外陳情五件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会陳情審査報告書
五第二二号
 公立の小中高等学校における長期休業中の食事の無償提供等に関する陳情
(令和五年六月二十一日付託)
  陳情者 練馬区
山本 正子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   都市整備委員会陳情審査報告書
五第九号
 公共掲示物の安全性の確認等に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 大田区
山田 貴久
五第一〇号
 東京都住宅供給公社における身体障害者の駐車場使用料の減免に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 港区
廣井 公明
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十四日
都市整備委員長 藤井とものり
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   経済・港湾委員会陳情審査報告書
五第二六号
 アルバイト等の移動時間の時間給の保障や研修、社会保障制度の充実に関する陳情
(令和五年六月二十一日付託)
  陳情者 練馬区
山本 正子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
経済・港湾委員長 慶野 信一
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   環境・建設委員会陳情審査報告書
五第一二号
 東武東上線(大山駅付近)の連続立体交差事業に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 板橋区
枝村 茂樹
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
環境・建設委員長 里吉 ゆみ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   警察・消防委員会陳情審査報告書
五第二〇号
 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部改正に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 新宿区
松田 健一
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
警察・消防委員長 高倉 良生
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十二、五第九号の二、葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   議会運営委員会請願審査報告書
五第九号の二
 葛西臨海水族園(仮称)整備等事業の事業者決定の手続等に関する請願
(令和五年六月二十一日付託)
  請願者 渋谷区
   葛西臨海水族園の長寿命化を考える会
代表 横河  健 外五七一人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十二日
議会運営委員長 菅野 弘一
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十三、五第二一号、交通局の自動車営業所長等に対するパワーハラスメント防止研修等の徹底に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   公営企業委員会陳情審査報告書
五第二一号
 交通局の自動車営業所長等に対するパワーハラスメント防止研修等の徹底に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 世田谷区
後藤 雄一
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十四日
公営企業委員長 大山とも子
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十四、五第一六号、公益社団法人東京都柔道整復師会の不正会計の実態調査等を求めることに関する陳情外陳情三件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会陳情審査報告書
五第一六号
 公益社団法人東京都柔道整復師会の不正会計の実態調査等を求めることに関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 奈良県
   鍼灸柔整政策フォーラム
共同代表 大山 利彦 外一人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十五日
文教委員長 入江のぶこ
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   厚生委員会陳情審査報告書
五第二九号
 医療機関における精神障害者に対する虐待の防止と適正な医療へのアクセスに関する陳情
(令和五年六月二十一日付託)
  陳情者 調布市
   東京都精神保健福祉家族会連合会
会長 眞壁 博美
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
厚生委員長 内山 真吾
 東京都議会議長 三宅しげき殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   厚生委員会陳情審査報告書
五第一八号
 リモートによる療育の継続に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 練馬区
長谷川ほなみ
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十三日
厚生委員長 内山 真吾
 東京都議会議長 三宅しげき殿

   議会運営委員会陳情審査報告書
五第一五号
 都民に対する都議会議員等の不適切な対応についての罰則規定に関する陳情
(令和五年六月十四日付託)
  陳情者 葛飾区
上原 昌仁
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和五年九月十二日
議会運営委員長 菅野 弘一
 東京都議会議長 三宅しげき殿

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十五から第十七まで、議員提出議案第十二号、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書外意見書二件を一括議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十二号
   オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和五年十月五日
(提出者)
 北口つよし  かまた悦子  石島 秀起
 吉住はるお  松田りゅうすけ 上田 令子
 漢人あきこ  岩永やす代  もり  愛
 桐山ひとみ  関口健太郎  清水とし子
 玉川ひでとし 竹平ちはる  かつまたさとし
 たかく則男  土屋 みわ  平田みつよし
 星  大輔  磯山  亮  平けいしょう
 森口つかさ  龍円あいり  田の上いくこ
 米川大二郎  中田たかし  斉藤 りえ
 アオヤギ有希子 原  純子 福手ゆう子
 古城まさお  慶野 信一  細田いさむ
 うすい浩一  浜中のりかた 本橋たくみ
 渋谷のぶゆき 伊藤しょうこう 松田 康将
 保坂まさひろ 清水やすこ  入江のぶこ
 あかねがくぼかよ子 関野たかなり 五十嵐えり
 西崎つばさ  須山たかし  原 のり子
 斉藤まりこ  藤田りょうこ 原田あきら
 小林 健二  加藤 雅之  斉藤やすひろ
 大松あきら  伊藤こういち 柴崎 幹男
 早坂 義弘  山加 朱美  鈴木  純
 こいそ 明  白戸 太朗  おじま紘平
 成清梨沙子  山田ひろし  福島りえこ
 藤井あきら  風間ゆたか  竹井ようこ
 阿部祐美子  曽根はじめ  とくとめ道信
 池川 友一  米倉 春奈  中山 信行
 谷村 孝彦  長橋 桂一  小磯 善彦
 三宅 正彦  小宮あんり  林あきひろ
 田村 利光  小松 大祐  鈴木 章浩
 菅原 直志  内山 真吾  石川 良一
 伊藤 ゆう  森村 隆行  本橋ひろたか
 宮瀬 英治  藤井とものり とや英津子
 尾崎あや子  里吉 ゆみ  あぜ上三和子
 高倉 良生  まつば多美子 東村 邦浩
 中嶋 義雄  宇田川聡史  ほっち易隆
 川松真一朗  菅野 弘一  三宅しげき
 尾崎 大介  村松 一希  後藤 なみ
 たきぐち学  小山くにひこ 増子ひろき
 山口  拓  西沢けいた  中村ひろし
 白石たみお  大山とも子  和泉なおみ
東京都議会議長 三宅しげき殿

   オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する観察処分の期間更新に関する意見書
 オウム真理教は、地下鉄サリン事件を始めとする数々の無差別大量殺人を実行し、社会に大きな不安と恐怖を与えた団体であり、無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律(以下「団体規制法」という。)に基づき、観察処分を受けている。
 現在も、オウム真理教の後継団体として、「Aleph(アレフ)」、「ひかりの輪」、「山田らの集団」という三つの組織が活動を継続しており、社会的な不安は依然として残ったままである。
 都内には、オウム真理教後継団体の施設が六か所存在し、現在も活発に活動を続けている。施設周辺住民は、オウム真理教後継団体の解散・撤退を求めて反対運動を起こし、自治体もこれを支援しているが、こうした取組には限界があり、いまだ不安や恐怖を解消するには至っていない。
 このような状況の中、令和六年一月には、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)に対する団体規制法に基づく観察処分の期間が満了を迎えようとしている。しかし、公安調査庁による団体規制法に基づく立入検査の結果、現在も、教団名を秘匿した勧誘活動の組織的な展開や、教祖である麻原彰晃こと松本智津夫への絶対的帰依を扶植する指導の徹底など、依然としてオウム真理教の教義が団体活動に影響を与えており、状況は令和三年の更新時と変わっていない。
 また、「Aleph(アレフ)」に対しては、団体規制法で定められている報告すべき事項の一部を報告しなかったことなどから、公安審査委員会が令和五年三月に、施設を使用することや財産上の利益の贈与を受けることを禁止する再発防止処分を決定した。
 こうしたことから、万が一、観察処分が更新されなければ、オウム真理教の活動実態が明らかにならず、施設周辺住民はもとより多くの都民の不安と恐怖はますます高まることになる。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、オウム真理教(Aleph(アレフ)・ひかりの輪・山田らの集団)への観察処分の期間を更新するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月五日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
法務大臣
公安調査庁長官
公安審査委員会委員長

議員提出議案第十三号
   私学振興に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和五年十月五日
(提出者)
 北口つよし  かまた悦子  石島 秀起
 吉住はるお  松田りゅうすけ 上田 令子
 漢人あきこ  岩永やす代  もり  愛
 桐山ひとみ  関口健太郎  清水とし子
 玉川ひでとし 竹平ちはる  かつまたさとし
 たかく則男  土屋 みわ  平田みつよし
 星  大輔  磯山  亮  平けいしょう
 森口つかさ  龍円あいり  田の上いくこ
 米川大二郎  中田たかし  斉藤 りえ
 アオヤギ有希子 原  純子 福手ゆう子
 古城まさお  慶野 信一  細田いさむ
 うすい浩一  浜中のりかた 本橋たくみ
 渋谷のぶゆき 伊藤しょうこう 松田 康将
 保坂まさひろ 清水やすこ  入江のぶこ
 あかねがくぼかよ子 関野たかなり 五十嵐えり
 西崎つばさ  須山たかし  原 のり子
 斉藤まりこ  藤田りょうこ 原田あきら
 小林 健二  加藤 雅之  斉藤やすひろ
 大松あきら  伊藤こういち 柴崎 幹男
 早坂 義弘  山加 朱美  鈴木  純
 こいそ 明  白戸 太朗  おじま紘平
 成清梨沙子  山田ひろし  福島りえこ
 藤井あきら  風間ゆたか  竹井ようこ
 阿部祐美子  曽根はじめ  とくとめ道信
 池川 友一  米倉 春奈  中山 信行
 谷村 孝彦  長橋 桂一  小磯 善彦
 三宅 正彦  小宮あんり  林あきひろ
 田村 利光  小松 大祐  鈴木 章浩
 菅原 直志  内山 真吾  石川 良一
 伊藤 ゆう  森村 隆行  本橋ひろたか
 宮瀬 英治  藤井とものり とや英津子
 尾崎あや子  里吉 ゆみ  あぜ上三和子
 高倉 良生  まつば多美子 東村 邦浩
 中嶋 義雄  宇田川聡史  ほっち易隆
 川松真一朗  菅野 弘一  三宅しげき
 尾崎 大介  村松 一希  後藤 なみ
 たきぐち学  小山くにひこ 増子ひろき
 山口  拓  西沢けいた  中村ひろし
 白石たみお  大山とも子  和泉なおみ
東京都議会議長 三宅しげき殿

   私学振興に関する意見書
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 少子高齢化が急速に進行する中で、持続可能な社会を創り上げ、社会課題の解決を図っていくためには、将来を担う子供たちの個性や能力を最大限に伸ばす教育の充実がますます重要となっている。
 こうした状況において、公立・私立あいまっての教育体制を維持し、各学校が新たな時代に対応した質の高い教育を実践していくことが必要であり、そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、令和六年度予算編成に当たり、私学教育の重要性に鑑み、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等におけるICT教育設備の整備や生徒の高等学校段階からの海外留学等に対する補助制度を拡充すること。
三 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備の導入、換気・冷房設備の整備など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
四 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度等を拡充改善するとともに、私立中学校等の生徒に対する授業料支援制度を創設すること。
五 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
六 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月五日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣

議員提出議案第十四号
   生涯を通じた国民皆歯科健診の実現に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和五年十月五日
(提出者)
 北口つよし  かまた悦子  石島 秀起
 吉住はるお  松田りゅうすけ 上田 令子
 岩永やす代  もり  愛  桐山ひとみ
 関口健太郎  玉川ひでとし 竹平ちはる
 かつまたさとし たかく則男 土屋 みわ
 平田みつよし 星  大輔  磯山  亮
 平けいしょう 森口つかさ  龍円あいり
 田の上いくこ 米川大二郎  中田たかし
 斉藤 りえ  古城まさお  慶野 信一
 細田いさむ  うすい浩一  浜中のりかた
 本橋たくみ  渋谷のぶゆき 伊藤しょうこう
 松田 康将  保坂まさひろ 清水やすこ
 入江のぶこ  あかねがくぼかよ子 関野たかなり
 五十嵐えり  西崎つばさ  須山たかし
 小林 健二  加藤 雅之  斉藤やすひろ
 大松あきら  伊藤こういち 柴崎 幹男
 早坂 義弘  山加 朱美  鈴木  純
 こいそ 明  白戸 太朗  おじま紘平
 成清梨沙子  山田ひろし  福島りえこ
 藤井あきら  風間ゆたか  竹井ようこ
 阿部祐美子  中山 信行  谷村 孝彦
 長橋 桂一  小磯 善彦  三宅 正彦
 小宮あんり  林あきひろ  田村 利光
 小松 大祐  鈴木 章浩  菅原 直志
 内山 真吾  石川 良一  伊藤 ゆう
 森村 隆行  本橋ひろたか 宮瀬 英治
 藤井とものり 高倉 良生  まつば多美子
 東村 邦浩  中嶋 義雄  宇田川聡史
 ほっち易隆  川松真一朗  菅野 弘一
 三宅しげき  尾崎 大介  村松 一希
 後藤 なみ  たきぐち学  小山くにひこ
 増子ひろき  山口  拓  西沢けいた
 中村ひろし
東京都議会議長 三宅しげき殿

   生涯を通じた国民皆歯科健診の実現に関する意見書
 現在、我が国では、法律で義務付けられた歯科健診として、母子保健法に基づく乳幼児歯科健診、学校保健安全法に基づく児童生徒に対する学校歯科健診などが行われている。一方で、成人期以降については、健康増進法及び高齢者の医療の確保に関する法律に基づき、四十歳、五十歳、六十歳、七十歳の歯周疾患検診や後期高齢者歯科健診が行われているものの、義務付けがされていない。また、事業所における歯科健診は、労働安全衛生法に基づく歯科特殊健診として、対象者が有害業務に従事する労働者に限られている。このため、成人期以降の歯科健診は十分とは言えない状況にある。
 近年、多くの研究により、歯の本数とフレイルや認知症の予防を含む全身の健康状態、歯周病と全身疾患との関係等についての科学的根拠が明らかになっている。人生百年時代を迎える中で健康寿命を延ばすためには、歯を含めた口腔内の健康維持が極めて重要であり、ライフステージに応じた切れ目のない歯科健診の受診機会を確保する必要がある。
 都においても、生涯にわたる歯と口の健康づくりに関し、都民の自主的な取組を促進するとともに、全ての都民が必要な歯科保健医療サービスを受けることができる環境を整備するため、東京都歯科保健推進計画「いい歯東京」を策定し、都民の歯と口の健康づくりを推進しているところである。
 こうした中、令和四年六月七日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針二〇二二」において、生涯を通じた歯科健診、いわゆる国民皆歯科健診の具体的な検討を行うことが初めて盛り込まれた。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、国民皆歯科健診の実現に向けた具体的な検討を早急に進めるとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 国民皆歯科健診の実現に向けた法改正を早期に行うこと。
二 国民皆歯科健診の制度設計等に関する具体的な検討を進めるに当たっては、地方自治体をはじめ関係者の意見を十分に反映させるための必要な措置を講ずること。
三 国民皆歯科健診の実施に関しては、国において十分な財政措置を講ずること。
四 国民皆歯科健診の実現と併せて、国民に対して歯と口腔の健康づくり及び歯科健診の重要性についての啓発や健診受診後の定期的な歯科受診の勧奨を行うなど、歯科疾患の発症や再発、重症化予防のための総合的な取組を推進すること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和五年十月五日
東京都議会議長 三宅しげき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣
経済産業大臣
内閣官房長官
経済財政政策担当大臣

○六十七番(鈴木純君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十二号外二議案については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十二号外二議案は、原案のとおり可決されました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第十八、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおりといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 ただいま選任いたしました常任委員の任期につきましては、本日からといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員の任期は、本日からとすることに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、お手元配布のとおり各常任委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
   〔常任委員名簿は本号末尾(三一六ページ)に掲載〕

   〔議長退席、副議長着席〕

○副議長(本橋ひろたか君) ただいま議長三宅しげき君より、辞職願が提出されました。よって、議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第十九として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
   〔古賀議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  令和五年十月五日
 東京都議会副議長 本橋ひろたか殿
       東京都議会議長 三宅しげき

○六十七番(鈴木純君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○副議長(本橋ひろたか君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(本橋ひろたか君) ご異議なしと認めます。よって、議長の辞職を許可することと決定いたしました。
 前議長三宅しげき君よりご挨拶がございます。
 百十四番三宅しげき君。
   〔百十四番三宅しげき君登壇〕

○百十四番(三宅しげき君) 退任に際しまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 令和三年七月に栄えある第五十代東京都議会議長にご指名をいただいて以来、本橋副議長と手を携えながら、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいりました。
 私が本日まで議長の重責を全うすることができましたのも、議員の皆様と執行機関の皆様のご支援、ご協力のおかげでございまして、衷心より厚く御礼を申し上げます。
 この間を顧みますと、新型コロナウイルスへの対応、東京二〇二〇大会開会式への開催都市の議長としての参列、また、ウクライナからのロシア軍の即時撤退と速やかな平和の実現に関する決議など、私の議員活動の中でも忘れることのできないものとなりました。
 特に、コロナ禍という未曽有の危機におきましては、極めて厳しい判断が日々求められました。
 こうした中、都議会の皆様、医療従事者の皆様、都民、事業者の皆様、知事をはじめとする執行機関や関係行政機関の皆様には、多大なるご協力、ご尽力を賜り、改めて心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げる次第です。
 新型コロナは五類感染症に位置づけられ、大きな転換点を迎えました。今後は、感染拡大防止に努めながら、直面する物価高騰や少子高齢化への対応、さらに、災害への備えなどを推し進めていかなければなりません。
 これからも、都議会と執行機関が二元代表制の下、力を合わせていくことが重要であります。
 私も、今後は一議員として、地域密着、身近な都政を常に実践し、都民の暮らしを守るため、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方には引き続き、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。
 二年間、誠にありがとうございました。(拍手)

○副議長(本橋ひろたか君) 三宅しげき君の挨拶は終わりました。

○副議長(本橋ひろたか君) ただいま議長が欠位となりましたので、議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第二十として、直ちに議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕

○副議長(本橋ひろたか君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十三番菅野弘一君、百十九番たきぐち学君、百二十三番西沢けいた君及び百二十七番和泉なおみさんをご指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますので、議長までお申出をお願いいたします。
   〔投票用紙配布〕

○副議長(本橋ひろたか君) 投票用紙の配布漏れはございませんでしょうか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(本橋ひろたか君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
   〔投票箱点検〕

○副議長(本橋ひろたか君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票をお願いいたします。
 局長をして点呼いたさせます。
   〔局長点呼〕
   〔各員投票〕

○副議長(本橋ひろたか君) 投票漏れはございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(本橋ひろたか君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
   〔投票箱閉鎖〕

○副議長(本橋ひろたか君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いをお願いいたします。
   〔開票〕

○副議長(本橋ひろたか君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(小山明子君) 投票結果。
   出席議員数 百十七人
   投票総数 百十七票
   有効投票 百十三票
   無効投票 四票
    有効投票中
    宇田川聡史議員 百十二票
    和泉なおみ議員 一票
 以上。

○副議長(本橋ひろたか君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   宇田川聡史君
が議長にご当選されました。(拍手)
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕

○副議長(本橋ひろたか君) 議長宇田川聡史君よりご挨拶がございます。
 議長宇田川聡史君。
   〔百十番宇田川聡史君登壇〕

○百十番(宇田川聡史君) ただいま皆様のご推挙をいただき、栄えある第五十一代東京都議会議長に就任することとなりました宇田川聡史でございます。
 明治十二年、日本で最初に開設された東京府議会、その歴史と伝統を引き継ぐ東京都議会の名誉ある議長の重責を痛感するとともに、身に余る光栄に感激をしております。
 今後は、円滑なる議会運営に全力を尽くしてまいります。どうか皆様方のご協力をよろしくお願いをいたします。
 さて、都政におきましては、近年頻発する豪雨をはじめとする災害対策、日本経済を支えている中小企業支援など、現下の課題に機動的に対応しつつ、経済回復を強力に推し進め、今後のさらなる東京の発展につながる施策を着実に展開していくことが求められております。
 物価高騰、少子高齢化対策、感染症再拡大への懸念、環境対策、東京の国際競争力の向上など、課題は山積しております。それらを解決し、東京の潜在能力を生かしていくことで、国全体を牽引していかなければなりません。
 今年は、関東大震災から百年を迎える節目の年、防災危機管理対策を徹底していくことも必要です。首都直下地震や大型台風、局地的豪雨など、様々な災害から都民の生命と財産を守るべく手を尽くさなければなりません。
 二〇二五年には、ここ東京で世界陸上とデフリンピックが開催されます。両大会を成功に導き、東京二〇二〇大会の理念でもある多様性と調和があらゆる分野に浸透し、全ての人が互いに尊重し、認め合う社会の実現に取り組んでまいります。
 もとより、東京都議会は二元代表制であります。議会と執行機関はそれぞれを尊重し、それぞれの役割を全うし、真摯な議論を重ねることにより、山積する様々な課題を解消していかなければならない責務がございます。
 地方自治を確立し、都民の皆様の信頼と期待に応えるためにも、議長としての責任を全力で果たしてまいる決意でございます。
 議員の皆様、小池知事をはじめとする執行機関の皆様におかれましては、一層のご指導を賜りますようよろしくお願いをいたします。
 最後に、三宅しげき前議長、本橋副議長の多大なるご功績に心より敬意と感謝を表します。
 加えて、全国議長会会長をかつてお務めいただいた故高島なおき元議長のご功績に改めて深甚なる敬意を表し、私の議長就任の挨拶とさせていただきます。(拍手)

○副議長(本橋ひろたか君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 宇田川聡史君、議長席にお着き願います。
   〔副議長本橋ひろたか君退席、議長宇田川聡史君着席〕

○議長(宇田川聡史君) ただいま副議長本橋ひろたか君より、辞職願が提出されました。よって、副議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第二十一として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
   〔古賀議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により副議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  令和五年十月五日
 東京都議会議長 宇田川聡史殿
     東京都議会副議長 本橋ひろたか

○六十七番(鈴木純君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 前副議長本橋ひろたか君よりご挨拶があります。
 九十八番本橋ひろたか君。
   〔九十八番本橋ひろたか君登壇〕

○九十八番(本橋ひろたか君) 退任に当たりまして、一言御礼の言葉を申し上げます。
 私は、一昨年の七月、多くの議員の皆様のご推挙を賜り、第四十四代東京都議会副議長に就任いたしました。自来、三宅議長と力を合わせまして、公正かつ円滑な議会運営に誠心誠意取り組んでまいりました。
 在任中の二年間は、新型コロナウイルスの変異株による社会の構造的変容とそれに対する各種施策の展開、東京二〇二〇大会の開催などなど、様々な彩りに富んだ歳月だったということができます。
 そうした中でも、平成十一年に地方議会に身を投じた私にとりまして強く記憶にありますのが、本年七月十八日に都内で開催されました全国議長会創立百周年記念式典であります。百年前、突如起こりました関東大震災という未曽有の災害とゼロからの復興、そして、今日に至るまでのたゆむことのない東京の自治の力強い歩み、その過程での先人の皆様方のお知恵と並々ならぬご労苦を改めて確認することのできた、大変意義深いものでございました。
 ほかにも数多くの印象に残る公務がございましたが、今こうして副議長という大任を無事に果たすことができましたのも、議員の皆様、知事をはじめとする理事者の皆様のご支援とご協力のたまものでありまして、心より感謝と御礼を申し上げる次第でございます。
 さて、私たち都議会には、今後も感染症への対応や少子高齢化、物価の高騰、気候変動への対応など、様々な役割が期待されております。
 本日をもちまして、私は副議長の職を辞することとなりますが、引き続き、都民の皆様と共に歩む一議会人として、これら都政の課題解決に向けて全力を尽くしてまいる所存であります。
 今後とも、皆様方のなお一層のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、私の退任の挨拶とさせていただきます。
 このたびは誠にありがとうございました。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 本橋ひろたか君の挨拶は終わりました。

○議長(宇田川聡史君) ただいま副議長が欠位となりましたので、副議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第二十二として、直ちに副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕

○議長(宇田川聡史君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十三番菅野弘一君、百十九番たきぐち学君、百二十三番西沢けいた君及び百二十七番和泉なおみさんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引換えに代わりの用紙を差し上げますので、議長までお申出を願います。
   〔投票用紙配布〕

○議長(宇田川聡史君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
   〔投票箱点検〕

○議長(宇田川聡史君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
   〔局長点呼〕
   〔各員投票〕

○議長(宇田川聡史君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
   〔投票箱閉鎖〕

○議長(宇田川聡史君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立会いを願います。
   〔開票〕

○議長(宇田川聡史君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(小山明子君) 投票結果。
   出席議員数 百十七人
   投票総数 百十七票
   有効投票 百十五票
   無効投票 二票
    有効投票中
    増子ひろき議員 百十四票
    田の上いくこ議員 一票
 以上。

○議長(宇田川聡史君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   増子ひろき君
が副議長に当選をされました。(拍手)
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕

○議長(宇田川聡史君) 副議長増子ひろき君よりご挨拶があります。
 副議長増子ひろき君。
   〔百二十一番増子ひろき君登壇〕

○百二十一番(増子ひろき君) ただいま第四十五代東京都議会副議長にご選任いただきました増子ひろきでございます。
 伝統ある都議会の副議長を仰せつかり、身に余る光栄を感じるとともに、その重責を痛感し、身の引き締まる思いでございます。
 今後は、宇田川議長を支え、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいります。どうぞよろしくお願いをいたします。
 都政におきましては、安全・安心な都民生活の基盤ともいうべき防災危機管理対策をはじめ、物価高騰に対処しつつ、経済の回復を推し進める支援、少子高齢化対策、環境対策、そして世界陸上、デフリンピックの機運醸成など、多岐にわたる課題が山積しております。
 本日から宇田川議長と共に、それら課題の解決に向け、全力で議会における役割を果たしてまいります。
 議員の皆様、そして小池知事をはじめとする執行機関の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう心からお願いを申し上げますとともに、三宅前議長、本橋前副議長のご尽力に深く感謝申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

○議長(宇田川聡史君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(宇田川聡史君) この際、継続調査及び審査について申し上げます。
 まず、オリンピック・パラリンピック特別委員長より、委員会において調査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続調査の申出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

令和五年九月二十六日
   オリンピック・パラリンピック特別委員長
川松真一朗
(公印省略)
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   オリンピック・パラリンピック特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、令和三年八月二十日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催について調査・検討する。

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 本件は、申出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 次に、令和四年度各会計決算特別委員長及び令和四年度公営企業会計決算特別委員長より、委員会において審査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続審査の申出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

令和五年九月二十七日
   令和四年度各会計決算特別委員長
早坂 義弘
(公印省略)
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   令和四年度各会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、令和五年九月二十七日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 令和四年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

令和五年九月二十七日
   令和四年度公営企業会計決算特別委員長
平けいしょう
(公印省略)
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   令和四年度公営企業会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、令和五年九月二十七日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 令和四年度東京都公営企業各会計決算の認定について

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 本件は、申出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申出のとおり、それぞれ閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

○議長(宇田川聡史君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願七件及び陳情九件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会からの申出の請願・陳情継続審査件名表の分と併せて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(宇田川聡史君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(宇田川聡史君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって令和五年第三回東京都議会定例会を閉会いたします。
   午後三時三十五分閉議・閉会

ページ先頭に戻る