令和五年東京都議会会議録第四号

○議長(三宅しげき君) これより日程に入ります。
 日程第一から第百十二まで、第一号議案、令和五年度東京都一般会計予算外議案百十一件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事武市敬君。
   〔副知事武市敬君登壇〕

○副知事(武市敬君) ただいま上程になりました百十二議案についてご説明申し上げます。
 第一号議案から第二十八号議案までの二十八議案は、令和五年度予算案でございます。
 明るい未来の東京の実現に向け、将来にわたって成長と成熟が両立した光り輝く都市へと確実に進化し続ける予算と位置づけ、編成いたしました。
 第百十号議案は、令和五年度補正予算案でございます。新型コロナウイルス感染症対策として、令和五年度予算案を補正するものでございます。
 第一号議案は一般会計予算でございまして、第百十号議案の補正予算と合わせて、総額八兆二千百八十五億円を計上しております。
 第二号議案から第十九号議案までの十八議案は、特別会計予算でございます。それぞれの事業に必要な経費として、総額六兆二千七百八十二億円を計上しております。
 第二十号議案から第二十八号議案までの九議案は、公営企業会計予算でございます。交通、水道、下水道などの経営に要する経費として、総額一兆七千六百二十九億円を計上しております。
 第二十九号議案から第七十三号議案、第百九号議案、第百十一号議案及び第百十二号議案の四十八議案は、条例案でございます。
 まず、新設の条例が五件ございます。
 第三十五号議案、東京都工業用水道事業清算会計条例は、工業用水道事業の清算に関する経理を明確にするため、特別会計を設置するものでございます。
 第三十六号議案、東京強靱(じん)化推進基金条例は、自然災害等の危機から都民の生命と暮らしを守り、強靱で持続可能な都市を実現するため、基金を設置するものでございます。
 第三十八号議案、東京二〇二〇大会レガシー基金条例は、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて進めてきた多面的な取組を都市のレガシーとして発展させ、都民の豊かな生活につなげていくため、基金を設置するものでございます。
 第六十三号議案、東京都新築建築物再生可能エネルギー設備設置等推進基金条例は、脱炭素社会の実現に向け、新築建築物に係る再生可能エネルギー設備設置等の推進に要する資金に充てるため、基金を設置するものでございます。
 第百九号議案、令和四年度分の都及び特別区並びに特別区相互間の財政調整の特例に関する条例は、都区財政調整について再算定を行うものでございます。
 次に、一部を改正する条例が三十六件ございます。
 第二十九号議案、非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例は、非常勤職員の報酬の限度額等を改定するものでございます。
 このほか、給料、報酬等に関するものが一件ございます。
 第三十号議案、東京都組織条例の一部を改正する条例は、東京都の福祉及び保健医療行政の推進を図るため、福祉局及び保健医療局を設置するものでございます。
 このほか、組織、施設に関するものが三件ございます。
 第三十一号議案、東京都職員定数条例の一部を改正する条例は、令和五年度の職員定数を定めるものでございます。
 このほか、職員定数に関するものが二件ございます。
 第三十二号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例は、特別区における事務処理の特例に関する規定を改めるものでございます。
 このほか、区市町村に関するものが二件ございます。
 第四十一号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、固定資産税等の軽減措置を継続するものでございます。
 第四十四号議案、東京都体育施設条例の一部を改正する条例は、海の森水上競技場及びカヌー・スラロームセンターにおける施設の新設等に伴い、利用料金に係る規定を設けるものでございます。
 このほか、使用料、手数料に関するものが八件ございます。
 第四十七号議案、東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例は、用途地域等の変更に伴い、日影規制の対象区域等を改めるものでございます。
 第四十九号議案、高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例の一部を改正する条例は、ホテルまたは旅館において、電動車椅子を含む車椅子の使用者がより利用しやすい客室の整備を図るため、一般客室に関する基準を改めるものでございます。
 このほか、福祉に関するものが五件ございます。
 第六十九号議案、東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例は、公営企業局において臨時的任用職員を新たに任用することに伴い、規定を整備するものでございます。
 第七十二号議案、東京都高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等の基準に関する条例の一部を改正する条例は、関係法令の一部改正に伴い、信号機に関する基準を改めるものでございます。
 以上のほか、法令改正に伴い規定を整備するものが五件ございます。
 次に、廃止する条例が七件ございます。
 第三十七号議案、東京都防災街づくり基金条例を廃止する条例外一件は、東京強靱(じん)化推進基金の新設に伴い、基金を廃止するものでございます。
 第三十九号議案、東京オリンピック・パラリンピック開催準備基金条例を廃止する条例外四件は、東京二〇二〇大会レガシー基金の新設に伴い、基金を廃止するものでございます。
 第七十四号議案から第九十号議案までの十七議案は、契約案でございます。
 第七十四号議案、都立中野工業高等学校(四)改築工事請負契約など、契約金額の総額は約三百十三億円でございます。
 第九十一号議案から第百二号議案までの十二議案は、事件案でございます。
 包括外部監査契約の締結についてなど、それぞれ地方自治法等の規定に基づき議決をお願いするものでございます。
 第百三号議案から第百八号議案までの六議案は、令和四年度最終補正予算案でございます。
 予算の執行過程において歳出及び歳入を精査し、また、都税収入の伸び、歳出の精査などにより生まれた財源を基金へ積み立てることで、持続可能な財政基盤を構築するとともに、都民生活に関わる必要な事項について所要の経費を計上した結果、一般会計、特別会計を合わせまして八千百二十八億円を増額するものでございます。
 上程になりました百十二議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付いたしております。
 まず、東京都収用委員会委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります松尾弘氏及び川添義弘氏につきましては、再任いたしたいと存じます。
 次に、東京都収用委員会予備委員でございます。
 一名の予備委員が三月三十一日に任期満了となりますので、磯部達雄氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(三宅しげき君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(古賀元浩君) 人事委員会の回答は、第二十九号議案、第三十号議案及び第百十一号議案について、いずれも異議はないとの意見であります。

四人委任第二一六号
令和五年二月十日
東京都人事委員会委員長 青山  やすし
(公印省略)
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和五年二月八日付四議事第四一〇号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第二十九号議案
  非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
二 第三十号議案
  東京都組織条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

四人委任第二三四号
令和五年二月十七日
東京都人事委員会委員長 青山  やすし
(公印省略)
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和五年二月十五日付四議事第四二七号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
 第百十一号議案
 東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○六十七番(本橋たくみ君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議案のうち、日程第一から第二十九までについては、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(三宅しげき君) ただいまの動議は、
起立により採決いたします。
 ただいまの動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、日程第一から第二十九までは、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員の選任について、起立により採決いたします。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三宅しげき君) 起立多数と認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を本議場に招集いたしますので、ご了承願います。
   〔予算特別委員名簿は本号末尾(三〇〇ページ)に掲載〕

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第三十から第百十二までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、日程第三十から第百十二までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(三宅しげき君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
   〔古賀議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件

四財主議第五四一号
令和五年二月十五日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和五年三月三十一日任期満了となるため、再び任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     松尾  弘

      略歴
現住所 神奈川県鎌倉市
松尾  弘
昭和三十七年十一月十九日生(六十歳)
昭和六十年三月   慶應義塾大学法学部卒業
昭和六十二年三月  慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了
平成二年三月    一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得
平成二年四月    横浜市立大学商学部専任講師
平成六年四月    横浜国立大学大学院国際経済法学研究科助教授
平成十四年四月   横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授
平成十五年四月   慶應義塾大学大学院法務研究科教授
平成二十年四月   国際協力機構(JICA)民法整備支援委員
平成二十一年二月  国土交通省社会資本整備審議会臨時委員
平成二十二年十二月 公認会計士試験委員
平成二十五年二月  日米不動産協力機構(JARECO)理事
平成二十五年四月  日本補償コンサルタント協会補償業務管理士試験委員会委員
平成二十七年一月  用地取得総合支援機構顧問
平成三十年四月   日本不動産学会理事
          国土交通省国土審議会特別委員
平成三十一年二月  法務省法制審議会幹事
令和二年三月    国土交通省社会資本整備審議会委員
令和二年四月    東京都収用委員会委員
令和三年四月    財務省財政制度等審議会臨時委員
令和四年七月    内閣府土地等利用状況審議会委員
現在        慶應義塾大学大学院法務研究科教授

四財主議第五四二号
令和五年二月十五日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和五年三月三十一日任期満了となるため、再び任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     川添 義弘

      略歴
現住所 東京都府中市
川添 義弘
昭和三十二年十一月四日生(六十五歳)
昭和五十五年三月  九州大学工学部卒業
昭和五十五年四月  株式会社三島設計事務所入社
昭和六十年四月   世田谷区役所入所
平成三年四月    財団法人日本不動産研究所入所
平成七年二月    不動産鑑定士登録
平成十九年四月   国土交通省土地鑑定委員会鑑定評価書小委員会委員
平成二十八年十一月 一般財団法人日本不動産研究所理事・審査部長
平成二十九年四月  東京都財産価格審議会委員
平成二十九年十二月 羽田空港跡地地区土地区画整理事業評価員
平成三十年六月   公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会借上財産評定委員会委員
令和元年十月    東京国税局土地評価審議会委員
令和二年四月    東京都収用委員会委員
令和二年七月    国土交通省土地鑑定委員会委員
現在        不動産鑑定士

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第三、東京都収用委員会予備委員の任命の同意についてを議題といたします。
   〔古賀議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会予備委員の任命の同意について一件

四財主議第五四三号
令和五年二月十五日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 三宅しげき殿
   東京都収用委員会予備委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会予備委員岩崎隆は令和五年三月三十一日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     磯部 達雄

      略歴
現住所 神奈川県横浜市
磯部 達雄
昭和三十二年七月二十日生(六十五歳)
昭和五十五年三月 高崎経済大学経済学部卒業
昭和五十五年四月 日本信託銀行株式会社入社
昭和六十三年二月 不動産鑑定士登録
平成二十三年六月 株式会社結コーポレーション開業
平成二十三年七月 社団法人東京都不動産鑑定士協会広報委員会委員
         社団法人東京都不動産鑑定士協会広報委員会副委員長
平成二十五年五月 公益社団法人東京都不動産鑑定士協会理事
現在       不動産鑑定士

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 追加日程第四から第八まで、議員提出議案第一号、個人情報の保護に関する法律施行条例の一部を改正する条例外条例四件を一括議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
(議案の部参照)

○六十七番(本橋たくみ君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第一号から第五号までについては、趣旨説明を省略し、第一号は総務委員会に、第二号及び第三号は財政委員会に、第四号及び第五号は厚生委員会にそれぞれ付託されることを望みます。

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第一号から第五号までは、趣旨説明を省略し、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。

○議長(三宅しげき君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願一件及び陳情三件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(三宅しげき君) お諮りいたします。
 明二十五日から三月一日まで五日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三宅しげき君) ご異議なしと認めます。よって、明二十五日から三月一日まで五日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、三月二日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後六時四十分散会

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