令和三年東京都議会会議録第九号

○議長(石川良一君) これより日程に入ります。
 日程第一から第五十四まで、第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第七号)外議案四十八件、専決五件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事武市敬君。
〔副知事武市敬君登壇〕

○副知事(武市敬君) ただいま上程になりました五十四議案についてご説明申し上げます。
 初めに、第百七号議案、第百八号議案及び第百五十五号議案の三議案は、予算案でございます。
 第百七号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第七号)及び第百八号議案、令和三年度東京都病院会計補正予算(第二号)は、現下の感染状況や社会経済情勢を踏まえ、ワクチン接種の促進や検査、医療体制の確保など新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する対策や、中小企業者等に対する給付金の支給を初めとした都民生活、経済活動を支えるセーフティーネット対策など、必要な施策を実施していくため、一般会計で四千二百四十三億円、病院会計で二十二億円を増額するものでございます。
 第百五十五号議案、令和三年度東京都一般会計補正予算(第八号)は、新型コロナウイルスワクチン接種のスピードをさらに加速させるため、区市町村による住民接種とあわせて、大規模会場における接種を実施するほか、緊急事態措置の延長に伴い、飲食店の休業や営業時間の短縮等の影響により売上高が減少した都内中小企業者等を対象に、東京都中小企業者等月次支援給付金を支給するため、二百八十六億円を増額するものでございます。
 第百九号議案から第百三十六号議案までの二十八議案は条例案で、いずれも一部を改正する条例でございます。
 第百九号議案、東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例は、知事の給料等について特例措置を延長するものでございます。
 第百十号議案、非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例は、非常勤職員の報酬の支給方法を改めるものでございます。
 第百十一号議案、東京都新型コロナウイルス感染症対策条例の一部を改正する条例外一件は、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけの変更に伴い、規定を整備するものなどでございます。
 第百十三号議案、東京都都税条例及び東京都都税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例外一件は、地方税法の一部改正等に伴い、規定を整備するものでございます。 第百十六号議案、東京都地域医療医師奨学金貸与条例の一部を改正する条例は、返還債務の履行猶予に係る規定を改めるものでございます。
 第百十七号議案、東京都看護師等修学資金貸与条例の一部を改正する条例は、貸与の資格に係る規定を改めるものなどでございます。
 第百十八号議案、東京都保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例は、基準等を定める省令の一部改正に伴い、業務継続計画の策定に係る規定を設けるものなどでございます。
 第百十九号議案、東京都介護保険財政安定化基金条例の一部を改正する条例は、貸付金の償還方法の特例を設けるものでございます。
 第百二十号議案、東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例外九件は、基準等を定める省令の一部改正に伴い、電磁的記録に係る規定を設けるものなどでございます。
 第百二十三号議案、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例は、事業開始資金等の貸付限度額を引き上げるものでございます。
 第百三十二号議案、旅館業法施行条例の一部を改正する条例及び第百三十三号議案、公衆浴場の設置場所の配置及び衛生措置等の基準に関する条例の一部を改正する条例は、施設の衛生措置基準を改めるほか、公衆浴場の風紀に必要な措置基準を改めるものなどでございます。
 第百三十五号議案、都道における道路構造の技術的基準に関する条例の一部を改正する条例は、道路構造令の改正に伴い、規定を整備するものでございます。
 第百三十六号議案、警視庁の設置に関する条例の一部を改正する条例は、警視庁警備部及び地域部の所掌事務を改めるものでございます。
 このほか法令改正に伴い、規定を整備するものが三件ございます。
 第百三十七号議案から第百三十九号議案までの三議案は、契約案でございます。
 第百三十七号議案、都立立川地区チャレンジスクール(仮称)(三)新築工事請負契約など、契約金額の総額は約七十四億円でございます。
 第百四十号議案から第百五十四号議案までの十五議案は、事件案でございます。
 第百四十号議案は、地元市へ都道を移管するため都道の路線を廃止するもの、第百四十一号議案は、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の事業計画変更について道路管理者として同意するもの、第百四十二号議案は、交通事故に伴う損害賠償の額を決定するもの、第百四十三号議案外十一議案は、東京消防庁の特種用途自動車等を買い入れるものでございます。
 次に、専決でございます。
 初めに、令和三年度東京都一般会計補正予算(第三号)は、蔓延防止等重点措置の適用が決定されたこと等を踏まえ、検査体制の強化など、都独自の施策を速やかに実施するとともに、営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金の支給等の対策を実施するため、必要な経費を計上したものでございます。
 次に、令和三年度東京都一般会計補正予算(第四号)は、緊急事態措置の適用が決定されたことを踏まえ、都内の事業者に対して、休業や営業時間の短縮を要請することに伴い、感染拡大防止協力金の支給などを実施するため、必要な経費を計上したものでございます。
 令和三年度東京都一般会計補正予算(第五号)は、緊急事態措置の延長に伴う感染拡大防止協力金の支給や、テレワーク定着に向けた緊急支援などの対策を迅速に実施するため、必要な経費を計上したものでございます。
 令和三年度東京都一般会計補正予算(第六号)は、緊急事態措置の延長に伴う感染拡大防止協力金の支給などの対策を迅速に実施するため、必要な経費を計上したものでございます。
 次に、東京都都税条例の一部を改正する条例は、地方税法の一部改正に伴い、規定を整備したものでございます。
 いずれも議会を招集する時間的余裕がないと認め、専決処分を行ったものでございます。
 上程になりました五十四議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付いたしております。
 初めに、東京都教育委員会委員でございます。
 一名の委員が欠員となっておりますので、新井紀子氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 次に、東京都公安委員会委員でございます。
 一名の委員が欠員となっておりますので、伊藤秀樹氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)
○議長(石川良一君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(広瀬健二君) 人事委員会の回答は、第百十号議案について異議はないとの意見であります。

三人委任第一六号
令和三年六月一日
東京都人事委員会委員長 青山  やすし
(公印省略)
 東京都議会議長 石川 良一殿
「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和三年五月二十六日付三議事第三二号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第百十号議案
非常勤職員の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○十五番(原田あきら君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議案のうち、日程第一及び第二、第四十九から第五十二まで並びに第五十四については、二十人の委員をもって構成する令和三年度六月補正予算等審査特別委員会を設置し、これに付託することとし、会期を三日間延長されることを望みます。

○議長(石川良一君) ただいま原田あきら君より、日程第一及び第二、第四十九から第五十二まで並びに第五十四については、二十人の委員をもって構成する令和三年度六月補正予算等審査特別委員会を設置し、これに付託することとし、会期を三日間延長されたい旨の動議が提出されました。
 本動議は、起立により採決いたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。

○議長(石川良一君) 委員会の付託について起立により採決いたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第五十四までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、日程第一から第五十四までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都教育委員会委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、東京都教育委員会委員の任命の同意について一件

三財主議第一二五号
令和三年六月一日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都教育委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都教育委員会委員宮崎緑が辞職したため、後任として左記の者を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第二項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     新井 紀子

      略歴
現住所 東京都荒川区
新井 紀子
昭和三十七年十月二十二日生(五十八歳)
昭和六十年五月  イリノイ大学数学科卒業
平成二年五月   イリノイ大学大学院数学科修士号(M.S)取得
平成六年四月   広島市立大学情報科学部助手
平成七年三月   一橋大学法学部卒業
平成九年三月   東京工業大学大学院情報理工学研究科博士号(理学)取得
平成十三年一月  国立情報学研究所情報学基礎研究系助教授
平成十四年四月  総合研究大学院大学数物科学研究科情報学専攻助教授
平成十八年四月  国立大学法人総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻教授
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所情報社会相関研究系教授
平成二十年二月  大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所社会共有知研究センター長
平成二十九年七月 一般社団法人教育のための科学研究所代表理事・所長
現在       大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所情報社会相関研究系教授兼社会共有知研究センター長
国立大学法人総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻教授
一般社団法人教育のための科学研究所代表理事・所長

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第二、東京都公安委員会委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、東京都公安委員会委員の任命の同意について一件

三財主議第一二六号
令和三年六月一日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都公安委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者を東京都公安委員会委員に任命したいので、警察法第三十九条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     伊藤 秀樹

      略歴
現住所 東京都目黒区
伊藤 秀樹
昭和三十二年二月十三日生(六十四歳)
昭和五十四年三月 東京大学法学部卒業
昭和五十四年四月 外務省入省
平成五年十二月  在サウジアラビア日本国大使館一等書記官
平成八年一月   在サウジアラビア日本国大使館参事官
平成八年十二月  国際連合日本政府代表部参事官
平成十一年七月  防衛庁書記官運用局訓練課長
平成十三年八月  外務事務官総合外交政策局国際社会協力部国連行政課長
平成十五年八月  在イラン日本国大使館公使
平成十六年二月  兼サマーワ事務所
平成十六年五月  兼在イラク日本国大使館(サマーワ事務所)
平成十七年八月  大臣官房参事官兼中東アフリカ局
平成十八年八月  大臣官房参事官兼中東アフリカ局・経済局
平成十九年九月  在バーレーン日本国大使館公使
平成二十一年七月 在バンクーバー日本国総領事館総領事
平成二十四年十月 東京都知事本局儀典長
平成二十六年七月 日本国特命全権大使スーダン国駐箚
平成三十年一月  日本国特命全権大使バーレーン国駐箚
令和三年五月   外務省退官
現在       現職なし

○議長(石川良一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の任命に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第三、議員提出議案第十三号、子どもの属する世帯に係る国民健康保険料又は国民健康保険税の補助に関する条例を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
(議案の部参照)
○六十七番(村松一希君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十三号については、趣旨説明を省略し、厚生委員会に付託されることを望みます。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十三号は、趣旨説明を省略し、厚生委員会に付託することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願三件及び陳情六件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 明三日から六日まで四日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、明三日から六日まで四日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、六月七日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって散会いたします。
   午後六時三十七分散会

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