令和二年東京都議会会議録第十一号

○議長(石川良一君) これより日程に入ります。
 日程第一から第五十四まで、第百十三号議案、令和二年度東京都一般会計補正予算(第六号)外議案四十六件、専決七件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事長谷川明君。
〔副知事長谷川明君登壇〕

○副知事(長谷川明君) ただいま上程になりました五十四議案についてご説明申し上げます。
 初めに、第百十三号議案及び第百十四号議案の二議案は予算案でございます。
 新型コロナウイルス感染症と都民生活や経済等への影響に対する東京都緊急対策(第四弾)に掲げる施策のほか、感染症防止と経済社会活動との両立を図るための施策等を実施するとともに、令和二年四月に成立した国の補正予算に基づき、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを計上しております。
 補正予算の規模でございますが、一般会計で五千八百二十六億円、公営企業会計のうち病院会計で五億円、合計で五千八百三十二億円を増額するものでございます。
 第百十五号議案から第百三十四号議案までの二十議案は条例案でございます。
 まず、新設の条例が一件ございます。
 第百三十号議案、東京都立多摩産業交流センター条例は、多摩地域の持つ産業集積の強みを生かし、産業振興や広域的な産業交流の中核機能を担う公の施設を設置するものでございます。
 次に、一部を改正する条例が十八件ございます。
 第百十五号議案、東京都における新型コロナウイルス感染症のまん延の影響を受けた者の権利利益の保全等を図るための特別措置に関する条例の一部を改正する条例は、権利利益の保全等を図る適用対象を東京都特定非常災害の被害者及び新型インフルエンザ等感染症の蔓延の影響を受けた者に広げるものでございます。
 第百十七号議案、東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例は、新型コロナウイルス感染症の対策業務に従事する医療従事者等に支給する防疫等業務手当の上限額の特例を定めるものなどでございます。
 第百十八号議案、職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例は、時間講師を会計年度任用職員として任用することに伴い、規定を整備するものでございます。
 第百十九号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、法人住民税等の納期限の延長に係る延滞金の割合を引き下げるほか、固定資産税において土地または家屋を現に所有している者の申告制度を導入するものなどでございます。
 第百二十号議案、東京都宿泊税条例の一部を改正する条例は、東京二〇二〇大会の開催延期等に伴い、宿泊税の課税停止期間を延長するものでございます。
 第百二十二号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例は、東京都立水元特別支援学校の移転に伴い、位置を改めるものでございます。
 第百二十三号議案、東京都女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例は、母子及び父子並びに寡婦福祉法施行令の一部改正を踏まえ、延滞利子の利率を引き下げるほか、貸付限度額を改めるものでございます。
 第百二十四号議案、東京都食品安全条例の一部を改正する条例は、食品衛生法等の一部改正に伴い、自主回収報告制度が法律で規定されたため、関連する規定を削除するものなどでございます。
 第百二十五号議案、食品衛生法施行条例の一部を改正する条例は、食品衛生法の一部改正に伴い、許可業種の許可要件となる施設基準が参酌基準となったため、規定を整備するものでございます。
 第百二十八号議案、東京都立病院条例の一部を改正する条例は、都立病院における患者申し出療養の実施に伴い、患者申し出療養に係る使用料の規定を設けるものなどでございます。
 第百三十一号議案、東京都営空港条例の一部を改正する条例は、大島空港における牽引装置及び給油設備の導入に伴い、設備使用料を新設するものでございます。
 このほか、法令改正に伴い規定を整備するものが七件ございます。
 次に、廃止する条例が一件ございます。
 第百二十六号議案、食品製造業等取締条例を廃止する条例は、食品衛生法の一部改正に伴い、条例で規定されていた衛生管理基準等が法律で規定されたことから廃止するものでございます。
 第百三十五号議案から第百三十八号議案までの四議案は契約案でございます。
 第百三十五号議案、都立矢口特別支援学校(二)校舎棟改築工事請負契約など、契約金額の総額は約百六十八億円でございます。
 第百三十九号議案から第百五十九号議案までの二十一議案は、事件案でございます。
 第百三十九号議案は、土地信託について信託の受託者及び信託期間を変更するもの、第百四十号議案外二議案は、備蓄用の抗インフルエンザウイルス薬を買い入れるもの、第百四十三号議案は、買い入れた抗インフルエンザウイルス薬を売り払う条件を定めるもの、第百四十四号議案は、東京二〇二〇大会の延期に伴い、首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の事業計画の変更に道路管理者として同意するもの、第百四十五号議案は、東京都が管理する道路を神奈川県川崎市に設置することについて神奈川県及び川崎市と協議をするもの、第百四十六号議案外十二議案は、東京消防庁の特種用途自動車等を買い入れるもの、第百五十九号議案は、ICTを活用した学習に必要なタブレット端末等を区市町村立学校に貸与するために買い入れるものでございます。
 次に、専決でございます。
 初めに、令和二年度東京都一般会計補正予算(第五号)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く深刻な状況を踏まえ、緊急事態措置の延長等に伴う対応を迅速に実施するために要する経費を計上したものでございます。
 次に、マスクの買入れ(その一)についてからインナー手袋(天然ゴム製)外三点の買入れについてまでの六議案は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、医療機関等でのマスク及び個人防護具等の調達に支障が生じている状況を踏まえ、都が緊急的に調達を行い、医療機関等へ提供することにより、感染防止策の向上を図る必要が生じたことから買い入れたものでございます。
 いずれも議会を招集する時間的余裕がないと認め、専決処分を行ったものでございます。
 上程になりました五十四議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付しております。
 初めに、東京都公安委員会委員でございます。
 七月二十三日に任期満了となります山口徹氏及び中村滋氏につきましては再任いたしたいと存じます。
 次に、東京都監査委員でございます。
 七月六日に任期満了となります松本正一郎氏は再任いたしたいと存じます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(石川良一君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方自治法第二百四十三条の二第二項の規定に該当する議案及び地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ監査委員及び人事委員会の意見をそれぞれ徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(広瀬健二君) 監査委員の回答は、第百十六号議案について、異議はないとの意見であります。
 また、人事委員会の回答は、第百十七号議案及び第百十八号議案について、いずれも異議はないとの意見であります。

二監総第一四五号
令和二年五月二十一日
東京都監査委員 大津ひろ子
同       高橋 信博
同       茂垣 之雄
同       岩田喜美枝
同       松本正一郎
 東京都議会議長 石川 良一殿
「東京都知事等の損害賠償責任の一部免責に関する条例」に対する監査委員の意見聴取について(回答)
 令和二年五月二十日付二議事第五五号をもって、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十三条の二第二項の規定により照会があった議案に係る監査委員の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
  第百十六号議案
東京都知事等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

二人委任第一九号
令和二年五月二十五日
東京都人事委員会委員長 青山  やすし
 東京都議会議長 石川 良一殿
「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和二年五月二十日付二議事第五六号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第百十七号議案
東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
二 第百十八号議案
職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第五十四までは、お手元配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一から第五十四までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、東京都公安委員会委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、東京都公安委員会委員の任命の同意について二件

二財主議第一四四号
令和二年五月二十七日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都公安委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和二年七月二十三日任期満了となるため、再び任命したいので、警察法第三十九条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     山口  徹

      略歴
現住所 東京都杉並区
山口  徹
昭和十七年十二月二十七日生(七十七歳)
昭和四十二年五月  東京大学医学部医学科卒業
昭和四十三年十二月 東京警察病院内科医員
昭和四十六年四月  東京大学医学部附属病院医員
昭和四十六年十一月 社会福祉法人三井記念病院内科医員
昭和四十八年二月  東京大学医学部附属病院助手
昭和五十年十二月  東京大学医学部附属病院医員
昭和五十一年一月  筑波学園病院内科医長
昭和五十四年三月  筑波大学臨床医学系内科講師(循環器内科)
昭和五十七年四月  社会福祉法人三井記念病院循環器センター内科科長
昭和五十九年四月  社会福祉法人三井記念病院循環器センター内科部長
平成四年二月    東邦大学医学部内科学第三講座主任教授
平成十年六月    社団法人日本心血管インターベンション学会理事長
平成十年八月    日本心臓病学会理事長
平成十三年二月   日本心血管画像動態学会理事長
平成十四年四月   国家公務員共済組合連合会虎の門病院院長
平成十八年三月   社団法人日本循環器学会理事長
平成二十一年五月  財団法人日本心臓財団常任理事
平成二十二年五月  社団法人日本専門医制評価・認定機構副理事長
平成二十二年十月  厚生労働省チーム医療推進会議委員
平成二十五年四月  国家公務員共済組合連合会虎の門病院顧問
平成二十五年四月  一般社団法人日本医療安全調査機構顧問
平成二十六年五月  一般社団法人日本専門医機構監事
平成二十六年七月  東京都公安委員会委員
平成二十七年一月  一般社団法人日本医療安全調査機構医療事故調査・支援事業部長
平成三十年四月   学校法人青葉学園東京医療保健大学客員教授
平成三十年四月   国家公務員共済組合連合会虎の門病院名誉院長
令和元年十月    東京都公安委員会委員長代理
現在        国家公務員共済組合連合会虎の門病院名誉院長

二財主議第一四五号
令和二年五月二十七日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都公安委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和二年七月二十三日任期満了となるため、再び任命したいので、警察法第三十九条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     中村  滋

      略歴
現住所 東京都港区
中村  滋
昭和二十三年十二月二十四日生(七十一歳)
昭和四十七年八月  外務公務員採用上級試験合格
昭和四十八年三月  一橋大学法学部卒業
昭和四十八年四月  外務省入省
昭和五十一年七月  オックスフォード大学卒業(政治・経済学修士)
昭和六十二年十一月 在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官
平成二年一月    在アメリカ合衆国日本国大使館参事官
平成三年四月    経済協力局無償資金協力課長
平成五年四月    アジア局北東アジア課長
平成七年一月    経済協力局政策課長
平成八年二月    大臣官房会計課長
平成十年五月    在連合王国日本国大使館公使
平成十年八月    兼在ロンドン日本国総領事館総領事
平成十四年一月   在サンフランシスコ日本国総領事館総領事
平成十六年三月   大臣官房大使(イラク復興支援等調整に関する事務に携わる間)
平成十六年七月   国際情報局長
平成十六年八月   国際情報統括官
平成十八年五月   特命全権大使サウジアラビア国駐箚
平成二十一年七月  特命全権大使(国際貿易・経済担当)
平成二十一年七月  日本政府代表(湾岸協力理事会との自由貿易協定交渉)
平成二十三年三月  特命全権大使マレーシア国駐箚
平成二十六年三月  外務省退官
平成二十六年四月  東京大学公共政策大学院客員教授
平成二十六年四月  日本電気株式会社顧問
平成二十六年五月  住友生命保険相互会社顧問
平成二十七年七月  東京都公安委員会委員
平成二十八年二月  外務省参与
平成二十八年四月  一橋大学国際・公共政策大学院講師
平成二十八年十二月 スカパーJSAT株式会社顧問
平成二十九年六月  公益財団法人フォーリン・プレスセンター監事
現在        東京都公安委員会委員

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第三、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔広瀬議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二財主議第一四六号
令和二年五月二十七日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和二年七月六日任期満了となるため、再び選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     松本正一郎

      略歴
現住所 埼玉県さいたま市
松本正一郎
昭和三十年一月二十二日生(六十五歳)
昭和五十三年十月 昭和監査法人入所
昭和五十七年三月 公認会計士登録
平成五年五月   太田昭和監査法人社員
平成十三年五月  監査法人太田昭和センチュリー代表社員
平成十五年四月  さいたま市包括外部監査人
平成十七年八月  日本公認会計士協会公会計委員会地方公共団体監査専門部会長
平成二十三年四月 東京都包括外部監査人
平成二十七年七月 新日本有限責任監査法人さいたま事務所所長
平成二十八年七月 東京都監査委員
現在       公認会計士

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、知事の選任に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました陳情四件は、お手元に配布の陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 明四日から九日まで六日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、明四日から九日まで六日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、六月十日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後七時四十五分散会

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