令和二年東京都議会会議録第四号

○議長(石川良一君) これより日程に入ります。
 日程第一から第百九まで、第一号議案、令和二年度東京都一般会計予算外議案百七件、諮問一件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事長谷川明君。
〔副知事長谷川明君登壇〕

○副知事(長谷川明君) ただいま上程になりました百九議案についてご説明申し上げます。
 第一号議案から第二十八号議案までの二十八議案は、令和二年度当初予算でございます。
 東京二〇二〇大会を確実に成功させるとともに、成長と成熟が両立した輝ける未来の東京をつくる予算と位置づけ、編成いたしました。
 また、第百三号議案、第百四号議案、第百七号議案及び第百八号議案の四件は、令和二年度補正予算案でございます。
 都区財政調整及び新型コロナウイルス感染症への対応として、令和二年度予算を補正するものでございます。
 第一号議案は一般会計予算でございまして、第百三号議案及び第百七号議案の補正予算二件と合わせて、総額七兆三千八百九十三億円を計上しております。
 第二号議案から第十七号議案までの十六議案は、特別会計予算でございます。
 それぞれの事業に必要な経費として、第百四号議案の補正予算一件と合わせて、総額六兆百五十二億円を計上しております。
 第十八号議案から第二十八号議案までの十一議案は、公営企業会計予算でございます。
 病院、交通、水道、下水道などの経営に要する経費として、第百八号議案の補正予算案一件と合わせて、総額二兆八百五十一億円を計上しております。
 第二十九号議案から第七十七号議案までの四十九議案は、条例案でございます。
 まず、新設の条例が八件ございます。
 第二十九号議案、スマート東京推進基金条例外二件は、将来の財政需要への備えとして新たな基金を創設するものでございます。
 第三十二号議案、東京都知事等の損害賠償責任の一部免責に関する条例外一件は、地方自治法等の一部改正を踏まえ、知事等及び地方独立行政法人の役員等の損害賠償責任の限度額等を定めるものでございます。
 第三十八号議案、令和元年度分の都と特別区及び特別区相互間の財政調整の特例に関する条例は、都区財政調整について再算定を行うものでございます。
 第四十号議案、東京都犯罪被害者等支援条例は、犯罪被害者等が受けた被害の回復や生活の再建を図るとともに、犯罪被害者等を社会全体で支え、誰もが安心して暮らすことができる社会の実現に寄与するため、犯罪被害者等支援を総合的かつ計画的に推進するものでございます。
 第四十三号議案、東京都庭園美術館条例は、施設の利用に関する基本的な事項等を定めるものでございます。
 次に、一部を改正する条例が三十九件でございます。
 第三十四号議案、東京都職員定数条例の一部を改正する条例は、令和二年度の職員定数を定めるものでございます。
 このほか、職員に関するものが四件ございます。
 第三十五号議案、特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例は、特別区における事務処理の特例に関する規定を改めるものでございます。
 このほか、区市町村に関するものが三件ございます。
 第四十二号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、固定資産税等の軽減措置を継続するものなどでございます。
 第四十七号議案、東京都立学校設置条例の一部を改正する条例は、改編に伴い、都立学校を廃止するものでございます。
 このほか、組織、施設に関するものが三件ございます。
 第四十八号議案、東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例は、法律の一部改正等に伴い、建築物エネルギー消費性能基準に適合している旨の認定の申請に関する手数料を新設するものなどでございます。
 このほか、使用料、手数料に関するものが八件ございます。
 第四十九号議案、東京都屋外広告物条例の一部を改正する条例は、地域の特性に応じたプロジェクションマッピングの活用を図るため、プロジェクションマッピング活用地区に係る規定を設けるものなどでございます。
 第五十三号議案、東京都看護師等修学資金貸与条例の一部を改正する条例は、看護師等修学資金貸与事業の充実を図るものでございます。
 このほか、福祉に関するものが一件ございます。
 第五十七号議案、食品衛生法施行条例の一部を改正する条例は、法律の一部改正に伴い、条例で規定した基準を削除するものなどでございます。
 このほか、安全・安心に関するものが三件ございます。
 第七十三号議案、警視庁職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例外一件は、警視庁及び東京消防庁職員の特殊勤務手当に係る規定を整備するものでございます。
 以上のほか、法令改正に伴い規定を整備するものが七件ございます。
 次に、廃止する条例が二件ございます。
 第五十九号議案、東京都イノベーション創出基金条例を廃止する条例外一件は、新たな基金の創設に伴い廃止するものでございます。
 第七十八号議案から第八十九号議案までの十二議案は、契約案でございます。
 第七十八号議案、都営住宅三十一H─一一四東(大田区東糀谷六丁目)工事請負契約など、契約金額の総額は約百六十一億円でございます。
 第九十号議案から第九十八号議案までの九議案は、事件案でございます。
 包括外部監査契約の締結についてなど、それぞれ地方自治法等の規定に基づき議決をお願いするものでございます。
 第九十九号議案から第百二号議案まで及び第百五号議案並びに第百六号議案の六議案は、令和元年度最終補正予算案でございます。平成三十年度決算剰余金や不用額の精査などにより生み出された財源等を活用して、膨大な財政需要に備えるための基金への積み立て、台風被害の復旧、復興、新型コロナウイルス感染症への対応に必要な経費の計上などを行い、一般会計、特別会計及び公営企業会計を合わせまして二千二百十九億円を増額するものでございます。
 次に、諮問でございます。
 諮問第一号は、下水道局が行った下水道料金納入通知について審査請求があったため、地方自治法の規定に基づき諮問するものでございます。
 上程になりました百九議案の説明は以上ですが、このほかに人事案を送付しております。
 まず、東京都収用委員会委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります池田眞朗氏及び岩谷眞氏の後任には、松尾弘氏及び川添義弘氏を新たに任命いたしたいと存じます。
 次に、東京都収用委員会予備委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります岩崎隆氏は、再任いたしたいと存じます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(石川良一君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、令和二年四月一日から施行される改正後の地方独立行政法人法第十九条の二第五項の規定に該当する議案及び令和二年四月一日から施行される改正後の地方自治法第二百四十三条の二第二項の規定に該当する議案並びに地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ監査委員及び人事委員会の意見をそれぞれ徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(櫻井和博君) 監査委員の回答は、第三十一号議案及び第三十二号議案について、いずれも異議はないとの意見であります。
 また、人事委員会の回答は、第三十三号議案、第四十五号議案、第四十六号議案、第七十三号議案及び第七十七号議案について、いずれも異議はないとの意見であります。

三一監総第九五七号
令和二年二月十二日
東京都監査委員 大津ひろ子
同       高橋 信博
同       茂垣 之雄
同       岩田喜美枝
同       松本正一郎
 東京都議会議長 石川 良一殿
「東京都知事等及び東京都が設立する地方独立行政法人の役員等の損害賠償責任の一部免責に関する条例」に対する監査委員の意見聴取について(回答)
 令和二年二月十二日付三一議事第六〇三号をもって、地方自治法等の一部を改正する法律(平成二十九年法律第五十四号。以下「改正法」という。)第一条の規定による改正後の地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十三条の二第二項(改正法第三条の規定による改正後の地方独立行政法人法(平成十五年法律第百十八号)第十九条の二第五
項において準用する場合を含む。)の規定により照会があった議案に係る監査委員の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第三十一号議案
東京都が設立する地方独立行政法人に係る地方独立行政法人法第十九条の二第四項に規定する条例で定める額を定める条例
二 第三十二号議案
東京都知事等の損害賠償責任の一部免責に関する条例
   意見
異議ありません。

三一人委任第一五三号
令和二年二月十七日
東京都人事委員会委員長 青山
 東京都議会議長 石川 良一殿
「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 令和二年二月十二日付三一議事第六〇四号をもって、地方公務員法第五条第二項の規定により照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第三十三号議案
職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例
二 第四十五号議案
学校職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
三 第四十六号議案
学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
四 第七十三号議案
警視庁職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
五 第七十七号議案
東京消防庁職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
   意見
異議ありません。

○六十七番(岡本こうき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議案のうち、日程第一から第三十二までについては、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(石川良一君) ただいまの動議は、起立により採決いたします。
 ただいまの動議のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、日程第一から第三十二までは、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員の選任について、起立により採決いたします。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(石川良一君) 起立多数と認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため委員会を本議場に招集いたしますので、ご了承願います。
〔予算特別委員名簿は本号末尾(二九一ページ)に掲載〕

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第三十三から第百九までは、お手元配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、日程第三十三から第百九までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件

三一財主議第五九四号
令和二年二月十九日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会委員 池田眞朗は令和二年三月三十一日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     松尾  弘

      略歴
現住所 神奈川県鎌倉市
松尾  弘
昭和三十七年十一月十九日生(五十七歳)
昭和六十年三月   慶應義塾大学法学部卒業
昭和六十二年三月  慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了
平成二年三月    一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得
平成二年四月    横浜市立大学商学部専任講師
平成六年四月    横浜国立大学大学院国際経済法学研究科助教授
平成十四年四月   横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授
平成十五年四月   慶應義塾大学大学院法務研究科教授
平成二十年四月   国際協力機構(JICA)民法整備支援委員
平成二十一年二月  国土交通省社会資本整備審議会臨時委員
平成二十二年十二月 公認会計士試験委員
平成二十五年二月  日米不動産流通機構(JARECO)理事
平成二十五年四月  日本補償コンサルタント協会補償業務管理士試験委員会委員
平成二十七年一月  用地取得総合支援機構顧問
平成三十年四月   日本不動産学会理事
平成三十年四月   国土交通省国土審議会特別委員
平成三十一年二月  法務省法制審議会幹事
現在        慶應義塾大学大学院法務研究科教授

三一財主議第五九五号
令和二年二月十九日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会委員 岩谷眞は令和二年三月三十一日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     川添 義宏

      略歴
現住所 東京都府中市
川添 義宏
昭和三十二年十一月四日生(六十二歳)
昭和五十五年三月  九州大学工学部卒業
昭和五十五年四月  株式会社三島設計事務所入社
昭和六十年四月   世田谷区役所入所
平成四年四月    財団法人日本不動産研究所入所
平成七年二月    不動産鑑定士登録
平成十九年四月   国土交通省土地鑑定委員会鑑定評価書小委員会委員
平成二十八年十一月 一般財団法人日本不動産研究所理事・審査部長
平成二十九年四月  東京都財産価格審議会委員
平成二十九年十二月 羽田空港跡地土地区画整理事業評価員会委員
平成三十年六月   公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会借上財産評定委員会委員
令和元年十月    東京国税局土地評価審議会委員
現在        不動産鑑定士

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第三、東京都収用委員会予備委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会予備委員の任命の同意について一件

三一財主議第五九六号
令和二年二月十九日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都収用委員会予備委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は令和二年三月三十一日任期満了となるため、再び任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     岩崎  隆

      略歴
現住所 東京都豊島区
岩崎  隆
昭和二十五年十一月二十八日生(六十九歳)
昭和四十八年三月 北海道大学工学部卒業
昭和四十八年四月 東急建設株式会社入社
昭和五十二年二月 一級土木施工管理技士資格取得
昭和五十九年三月 一級建築士登録
平成十二年二月  不動産鑑定士登録
平成十三年四月  加門鑑定事務所開業
平成十五年四月  社団法人東京都不動産鑑定士協会理事
平成十九年六月  社団法人日本不動産鑑定協会理事
平成二十年四月  東京都収用委員会予備委員
平成二十三年六月 社団法人日本不動産鑑定協会綱紀委員会委員長
平成二十五年十月 東京地方裁判所調停委員
現在       不動産鑑定士

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 追加日程第四から第八まで、議員提出議案第二号、東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例外条例四件を一括議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
(議案の部参照)

○六十七番(岡本こうき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第二号から第六号までについては、趣旨説明を省略し、第二号は財政委員会に、第三号及び第四号は文教委員会に、第五号は厚生委員会に、第六号は経済港湾委員会に、それぞれ付託されることを望みます。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第二号から第六号までは、趣旨説明を省略し、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願二件及び陳情十四件は、お手元配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 明二十九日から三月四日まで五日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、明二十九日から三月四日まで五日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、三月五日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後八時十九分散会

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