令和元年東京都議会会議録第十六号

令和元年九月十八日(水曜日)
 出席議員 百二十四名
一番古城まさお君
二番けいの信一君
三番成清梨沙子君
四番鈴木 邦和君
五番平  慶翔君
六番後藤 なみ君
七番ひぐちたかあき君
九番上田 令子君
十番山内れい子君
十一番伊藤しょうこう君
十二番田村 利光君
十三番菅野 弘一君
十四番藤井とものり君
十五番池川 友一君
十六番細田いさむ君
十七番うすい浩一君
十八番小林 健二君
十九番加藤 雅之君
二十番藤井あきら君
二十一番滝田やすひこ君
二十二番内山 真吾君
二十三番龍円あいり君
二十四番あかねがくぼかよ子君
二十五番保坂まさひろ君
二十六番森澤 恭子君
二十七番斉藤れいな君
二十八番川松真一朗君
二十九番小松 大祐君
三十番舟坂ちかお君
三十一番三宅 正彦君
三十二番宮瀬 英治君
三十三番原田あきら君
三十四番斉藤まりこ君
三十五番藤田りょうこ君
三十六番斉藤やすひろ君
三十七番栗林のり子君
三十八番伊藤こういち君
三十九番大松あきら君
四十番福島りえこ君
四十一番鳥居こうすけ君
四十二番菅原 直志君
四十三番清水やすこ君
四十四番白戸 太朗君
四十五番木下ふみこ君
四十六番増田 一郎君
四十七番佐野いくお君
四十八番奥澤 高広君
五十番山崎 一輝君
五十一番神林  茂君
五十二番早坂 義弘君
五十三番高橋 信博君
五十四番西沢けいた君
五十六番原 のり子君
五十七番星見てい子君
五十八番とや英津子君
五十九番遠藤  守君
六十番まつば多美子君
六十一番高倉 良生君
六十二番上野 和彦君
六十三番細谷しょうこ君
六十四番たきぐち学君
六十五番両角みのる君
六十六番石川 良一君
六十七番岡本こうき君
六十八番西郷あゆ美君
六十九番もり  愛君
七十番米川大二郎君
七十一番森口つかさ君
七十二番つじの栄作君
七十三番関野たかなり君
七十四番中屋 文孝君
七十五番古賀 俊昭君
七十六番秋田 一郎君
七十七番吉原  修君
七十八番山口  拓君
七十九番河野ゆりえ君
八十番米倉 春奈君
八十一番白石たみお君
八十二番里吉 ゆみ君
八十三番のがみ純子君
八十四番中山 信行君
八十五番谷村 孝彦君
八十六番小磯 善彦君
八十七番藤井  一君
八十八番村松 一希君
八十九番栗下 善行君
九十番中山ひろゆき君
九十一番桐山ひとみ君
九十二番本橋ひろたか君
九十三番田の上いくこ君
九十四番おじま紘平君
九十五番馬場 信男君
九十六番森村 隆行君
九十七番入江のぶこ君
九十八番柴崎 幹男君
九十九番清水 孝治君
百番大場やすのぶ君
百一番三宅 茂樹君
百二番中村ひろし君
百三番とくとめ道信君
百四番尾崎あや子君
百五番和泉なおみ君
百六番長橋 桂一君
百七番橘  正剛君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番山内  晃君
百十一番山田ひろし君
百十二番伊藤 ゆう君
百十三番木村 基成君
百十四番荒木ちはる君
百十五番小山くにひこ君
百十六番増子ひろき君
百十七番石毛しげる君
百十八番大津ひろ子君
百十九番尾崎 大介君
百二十番宇田川聡史君
百二十一番小宮あんり君
百二十二番鈴木 章浩君
百二十三番高島なおき君
百二十四番あぜ上三和子君
百二十五番清水ひで子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番曽根はじめ君

 欠席議員 なし
 欠員
    八番 四十九番 五十五番

 出席説明員
知事小池百合子君
副知事長谷川 明君
副知事多羅尾光睦君
副知事梶原  洋君
教育長藤田 裕司君
東京都技監都市整備局長兼務佐藤 伸朗君
政策企画局長山手  斉君
総務局長遠藤 雅彦君
財務局長武市  敬君
主税局長塩見 清仁君
警視総監三浦 正充君
生活文化局長浜 佳葉子君
オリンピック・パラリンピック準備局長潮田  勉君
環境局長吉村 憲彦君
福祉保健局長内藤  淳君
産業労働局長村松 明典君
建設局長三浦  隆君
港湾局長古谷ひろみ君
会計管理局長佐藤  敦君
交通局長土渕  裕君
消防総監安藤 俊雄君
水道局長中嶋 正宏君
下水道局長和賀井克夫君
都民安全推進本部長國枝 治男君
戦略政策情報推進本部長松下 隆弘君
住宅政策本部長榎本 雅人君
病院経営本部長堤  雅史君
中央卸売市場長黒沼  靖君
選挙管理委員会事務局長黒田 祥之君
人事委員会事務局長小泉  健君
監査事務局長岡崎 義隆君
労働委員会事務局長松山 英幸君
収用委員会事務局長斎藤 真人君

九月十八日議事日程第四号
第一 議員提出議案第八号
東京都都市計画審議会条例の一部を改正する条例
第二 第百四十九号議案
東京都特定個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
第三 第百五十五号議案
東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
第四 第百六十二号議案
東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
第五 第百六十七号議案
東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例
第六 第百六十八号議案
高圧ガス保安法関係手数料条例の一部を改正する条例
第七 第百六十九号議案
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律関係手数料条例の一部を改正する条例
第八 第百七十号議案
火薬類取締法関係手数料条例の一部を改正する条例
第九 第百七十一号議案
電気工事士法関係手数料条例の一部を改正する条例
第十 第百七十三号議案
警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例
第十一 第百七十四号議案
東京都消防関係手数料条例の一部を改正する条例
第十二 第百三十九号議案
東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例
第十三 第百四十号議案
東京都公文書の管理に関する条例の一部を改正する条例
第十四 第百四十一号議案
東京都公文書館条例
第十五 第百四十二号議案
職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第十六 第百四十三号議案
職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
第十七 第百四十四号議案
職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
第十八 第百四十五号議案
非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
第十九 第百四十六号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第二十 第百四十七号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第二十一 第百七十七号議案
都立永山高等学校(三十一)改築工事請負契約
第二十二 第百七十八号議案
都立立川学園特別支援学校(仮称)(三十一)増築工事請負契約
第二十三 第百七十九号議案
東京消防庁北多摩西部消防署庁舎(三十一)改築工事請負契約
第二十四 第百八十号議案
中川護岸耐震補強工事(その四十七)請負契約
第二十五 第百四十八号議案
東京都情報公開条例の一部を改正する条例
第二十六 第百五十号議案
特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
第二十七 第百五十一号議案
東京都教育委員会の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第二十八 第百五十二号議案
学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第二十九 第百五十三号議案
都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例及び都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
第三十 第百五十四号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第三十一 第百五十六号議案
東京都営住宅条例の一部を改正する条例
第三十二 第百五十七号議案
東京都福祉住宅条例の一部を改正する条例
第三十三 第百五十八号議案
東京都引揚者住宅条例の一部を改正する条例
第三十四 第百五十九号議案
東京都小笠原住宅条例の一部を改正する条例
第三十五 第百六十号議案
東京都地域特別賃貸住宅条例の一部を改正する条例
第三十六 第百六十一号議案
東京都特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例
第三十七 第百六十三号議案
保健所の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第三十八 第百六十四号議案
東京都民生委員定数条例の一部を改正する条例
第三十九 第百六十五号議案
東京都大気汚染障害者認定審査会条例の一部を改正する条例
第四十 第百六十六号議案
東京都感染症の診査に関する協議会条例の一部を改正する条例
第四十一 第百八十一号議案
備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
第四十二 第百八十二号議案
備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
第四十三 第百八十三号議案
個人防護具(ガウン等セット)外三点の買入れについて
第四十四 第百七十二号議案
東京都給水条例の一部を改正する条例
第四十五 第百七十五号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
第四十六 第百七十六号議案
特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例
第四十七 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
議事日程第四号追加の一
第一 東京都監査委員の選任の同意について(三一財主議第三三三号)
第二 東京都監査委員の選任の同意について(三一財主議第三三四号)
第三 平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
第四 平成三十年度東京都公営企業各会計決算の認定について
議事日程第四号追加の二
第五
一第三五号
閉館した東京都人権プラザ分館の管理に関する陳情
第六
一第三六号
閉館した東京都人権プラザ分館の有効活用を求めることに関する陳情
第七
一第五号
東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックでの台湾代表選手団の呼称に関する請願
議事日程第四号追加の三
第八 議員提出議案第九号
私学振興に関する意見書
第九 常任委員の選任
議事日程第四号追加の四
第十 議長辞職
第十一 議長選挙
第十二 副議長辞職
第十三 副議長選挙

   午後一時開議

○議長(尾崎大介君) これより本日の会議を開きます。

○議長(尾崎大介君) まず、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(櫻井和博君) 知事より、地方自治法第二百四十一条第五項の規定により、平成三十年度東京都区市町村振興基金及び東京都用品調達基金の運用状況に関する調書等の提出がそれぞれありました。
 また、東京都が出資または債務保証等をしている法人の経営状況について、公立大学法人首都大学東京外三十五法人の説明書類の提出がありました。
 次に、地方独立行政法人の業務実績評価について、公立大学法人首都大学東京外二法人の評価書の提出がありました。
 次に、平成三十一年第一回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
 次に、監査委員より、例月出納検査の結果について報告がありました。
 また、令和元年定例監査、平成三十年度執行分の結果について報告がありました。
(別冊参照)

○議長(尾崎大介君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第九号、私学振興に関する意見書、知事より、東京都監査委員の選任の同意について外人事案件一件、決算二件、委員会より、閉館した東京都人権プラザ分館の管理に関する陳情外請願一件、陳情一件の委員会審査報告書がそれぞれ提出をされました。
 これらを常任委員の選任の件とあわせて本日の日程に追加をいたします。

○議長(尾崎大介君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付をいたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出をされるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
上田令子君知事のトップマネジメントについて ほか
山内れい子君グリーンインフラについて ほか
池川友一君子どもの権利とスポーツの原則について
森澤恭子君都庁職員の超過勤務について
斉藤れいな君教育相談について ほか
宮瀬英治君都有施設のバリアフリー対応について ほか
藤田りょうこ君在宅人工呼吸器使用者療養支援事業について
神林茂君羽田空港の機能強化について
星見てい子君東京都動物愛護相談センターの子猫の譲渡について
中村ひろし君災害対策について ほか
とくとめ道信君板橋区特定整備路線・補助二六号線と東武東上線立体化の建設計画の現状と今後の見通しについて
尾崎あや子君地域医療介護総合確保基金について ほか
和泉なおみ君大場川の水辺環境の保全について

○議長(尾崎大介君) これより日程に入ります。
 日程第一から第四十七まで、議員提出議案第八号、東京都都市計画審議会条例の一部を改正する条例外議案四十五件、専決一件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略をいたします。

都市整備委員会議案審査報告書
 議員提出議案第八号
東京都都市計画審議会条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
都市整備委員長 本橋ひろたか
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

文教委員会議案審査報告書
 第百四十九号議案
東京都特定個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
文教委員長 とや英津子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

都市整備委員会議案審査報告書
 第百五十五号議案
東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
都市整備委員長 本橋ひろたか
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

厚生委員会議案審査報告書
 第百六十二号議案
東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
厚生委員長 栗林のり子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

経済・港湾委員会議案審査報告書
 第百六十七号議案
東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
経済・港湾委員長 中山ひろゆき
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

環境・建設委員会議案審査報告書
 第百六十八号議案
高圧ガス保安法関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百六十九号議案
液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百七十号議案
火薬類取締法関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百七十一号議案
電気工事士法関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
環境・建設委員長 栗下 善行
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

警察・消防委員会議案審査報告書
 第百七十三号議案
警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百七十四号議案
東京都消防関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十二日
警察・消防委員長 石毛しげる
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

総務委員会議案審査報告書
 第百三十九号議案
東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十号議案
東京都公文書の管理に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十一号議案
東京都公文書館条例
 第百四十二号議案
職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十三号議案
職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十四号議案
職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十五号議案
非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
 第百四十六号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十七号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
総務委員長 小松 大祐
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

財政委員会議案審査報告書
 第百七十七号議案
都立永山高等学校(三十一)改築工事請負契約
 第百七十八号議案
都立立川学園特別支援学校(仮称)(三十一)増築工事請負契約
 第百七十九号議案
東京消防庁北多摩西部消防署庁舎(三十一)改築工事請負契約
 第百八十号議案
中川護岸耐震補強工事(その四十七)請負契約
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
財政委員長 大松あきら
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

文教委員会議案審査報告書
 第百四十八号議案
東京都情報公開条例の一部を改正する条例
 第百五十号議案
特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
 第百五十一号議案
東京都教育委員会の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十二号議案
学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十三号議案
都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例及び都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
 第百五十四号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
文教委員長 とや英津子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

都市整備委員会議案審査報告書
 第百五十六号議案
東京都営住宅条例の一部を改正する条例
 第百五十七号議案
東京都福祉住宅条例の一部を改正する条例
 第百五十八号議案
東京都引揚者住宅条例の一部を改正する条例
 第百五十九号議案
東京都小笠原住宅条例の一部を改正する条例
 第百六十号議案
東京都地域特別賃貸住宅条例の一部を改正する条例
 第百六十一号議案
東京都特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
都市整備委員長 本橋ひろたか
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

厚生委員会議案審査報告書
 第百六十三号議案
保健所の設置等に関する条例の一部を改正する条例
 第百六十四号議案
東京都民生委員定数条例の一部を改正する条例
 第百六十五号議案
東京都大気汚染障害者認定審査会条例の一部を改正する条例
 第百六十六号議案
東京都感染症の診査に関する協議会条例の一部を改正する条例
 第百八十一号議案
備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
 第百八十二号議案
備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
 第百八十三号議案
個人防護具(ガウン等セット)外三点の買入れについて
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
厚生委員長 栗林のり子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

公営企業委員会議案審査報告書
 第百七十二号議案
東京都給水条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
公営企業委員長 川松真一朗
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

警察・消防委員会議案審査報告書
 第百七十五号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
 第百七十六号議案
特別区の消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十二日
警察・消防委員長 石毛しげる
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

環境・建設委員会専決処分審査報告書
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認について
 本委員会は、九月十日付託された右専決処分を審査の結果、承認すべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月十三日
環境・建設委員長 栗下 善行
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

○議長(尾崎大介君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 九十六番森村隆行君。
〔九十六番森村隆行君登壇〕

○九十六番(森村隆行君) 私は、都民ファーストの会東京都議団を代表し、小池知事提出の全議案に賛成する立場から討論を行います。
 まず、首都圏を直撃した台風十五号の影響で、島しょ地域や千葉県など都の内外において、道路冠水、倒木、停電など、さまざまな被害が生じています。私たちも現地に赴き、切実なお声を伺ってまいりました。
 私たちが今月十日及び昨日十七日に小池知事に提出した要望のとおり、都として引き続き補正予算の編成含め、被害を受けた地域の復旧、復興のための対策を行うことを求めます。
 あわせて、私たちがかねてよりその重要性を指摘してきましたインフラや基地局等における非常用電源等の確保や無電柱化についても、さらなる対策の強化を求めます。
 長期戦略の論点については、今後、大局的な観点に立ち、都庁内外の英知を結集し、東京、そして日本全体の改革につながる長期戦略の策定を進めていくことを求めます。
 5Gの社会実装など東京のデジタルトランスフォーメーションについては、宮坂学新副知事を中核に据え、データの安全性確保やデジタルディバイドへの対応等にも配慮しながら積極的に推進し、都民生活の向上につなげていくことを求めます。
 出産、子育て支援については、妊娠期から子育て期にわたって切れ目のない支援を行うことが重要ですが、知事からは、都のゆりかご・とうきょう事業が大きな役割を果たしているという認識の答弁がありました。
 現在、未実施の自治体も事業を開始しやすい制度的な工夫や、産前に加えて産後ケアの側面にも一層力を入れ、本事業を継続、拡充することを求めます。
 AYA世代のがん患者に対しては、答弁にありましたとおり、生殖機能温存のための費用助成を含め、積極的な支援策を講じることを求めます。
 受動喫煙対策については、来年四月の都条例の全面施行に向けて、より一層区市町村との連携を強化し、効果的な普及啓発を行うことを求めます。あわせて、都内飲食店への働きかけに関し、指導等に当たる保健所やその他啓発、指導助言に当たる人員体制の充実を求めます。
 私たちの提案を受け拡充された防犯カメラの補助制度は、大変好評である一方、当初に設定した予算を超過するのではないかという話も耳に届いており、小池知事からは、財政上の対応を含め、適切な対応を行うとの答弁がありました。地域の防犯カメラは、町会、自治会、商店会等の皆様のご尽力により、今や必要不可欠な公的インフラの一つになっており、補正予算の編成を含め、迅速な対応を求めます。
 就労支援については、ソーシャルインクルージョンの考え方に基づき、就労に困難のある方への支援を行うこと等が盛り込まれた条例の制定とともに、小池知事の答弁のとおり、来年度中には最初のソーシャルファームの認証を行うことを求めます。
 加えて、障害、子育て、シニア、ひきこもり、シングルマザー、病気など、それぞれの事情を抱えている方々が、やりがいを持ってその人らしく働くことを可能にする就労支援を求めます。
 犯罪被害者等支援については、特に被害者の方々が多数に上る大規模な事件に対し、知事からの答弁のとおり、具体的対応策を条例に盛り込み、実効的な支援につなげていくことを求めます。
 さらに、見舞金や一時的な貸付金など、被害者に対する経済的支援についても積極的な検討を求めます。
 旧こどもの城について申し上げます。
 旧こどもの城の取得は、国有財産の取得である以上、その事業目的に公益性が必要であり、撤回された広尾病院の移転計画と異なる新たな活用に向けた検討には、一定の時間を要するのは当然です。
 今般、国との間で取得の契約が結ばれたことにより、都心の好立地に、東京二〇二〇大会での活用も可能で、周囲の都有地との一体的な活用も含め、中長期的に有効活用できる土地建物が確保されました。改めて、広尾病院の整備基本構想において移転計画を撤回し、現地建てかえを進めることにした知事の判断を評価いたします。
 豊洲市場の開場から間もなく一年を迎えます。
 小池知事は、二〇一六年八月に就任された直後、当時、約三カ月後に迫っていた豊洲市場への移転を一旦延期する方針を示されました。その後、主要建物地下の盛り土が実際には実施されていなかった等の市場の安全・安心への疑念や、市場会計の持続可能性に対する議論が噴出しました。
 もし仮に、当初の予定どおり二〇一六年十一月に豊洲市場への移転を実施し、開場後にこれらの事実が明らかになった場合、約六千億円をかけて整備した豊洲市場全体が利用不可能な状況に追い込まれていた事態も大いにあり得るところです。
 開場から約一年間、これまで大きな混乱なく運営できている事実こそ、小池知事の市場移転延期の判断の妥当性を示すものです。引き続き、有識者会議における検討など、市場の基本的機能の維持充実に加え、市場会計を持続可能なものとするための取り組みを求めます。
 いよいよ開催になるラグビーワールドカップ日本大会については、大会に向けた準備の総仕上げを行い、大会を成功におさめるとともに、国内外からのお客様の満足度向上に努め、ひいては来年に続く東京二〇二〇大会の成功、そして、その後の東京の発展につなげられるよう求めます。
 東京二〇二〇大会について申し上げます。
 暑さ対策については、テント等により日よけをつくり出す取り組みなど、昨日、知事に提出した要望のとおり、補正予算の編成含め、ラストマイル、路上や広場での観戦者に対する暑さ対策を実施し、その成果を地域や学校などにおけるレガシーとすることを求めます。
 子供の東京二〇二〇大会の観戦機会の確保については、今般、幼稚園に通う子供たちに加え、保育園児などの未就学児にも観戦機会が確保されたことを評価します。観戦の機会が子供たちにとってすばらしい記憶として残るよう、一層の配慮、対応を求めます。
 交通混雑緩和策について、私たちは、ロードプライシングを実施する場合には、大会の成功と都民生活を両立させることを求めてきましたが、今般示された方針では、物流や福祉関係の車両が対象外とされたことを評価します。今後は、都民や事業者に対して、積極的な情報提供と丁寧な説明を行っていくことを求めます。
 なお、環状二号線の整備状況とロードプライシングの実施に関係があるかのような意見も見受けられます。
 事故率が低いことや所要時間の見通しが立てやすいことから、大会関係者は主に高速道路である首都高を利用する予定です。大会本番では、大会関係車両等により、現状と比較して、首都高に一日当たり約七万台の交通が増加する見込みです。ロードプライシングの対象は、その首都高であり、環状二号線のような一般道ではありません。
 築地跡地近辺の環状二号線は、現在、大会開催時には往復二車線での開通が想定されています。その箇所が往復二車線であるか、それとも最終的な開通状況である本線往復四車線であるかの違いによって、首都高におけるロードプライシングの実施が左右されるかのような意見は、合理的な根拠を欠くものであることを念のため指摘しておきます。
 公文書の管理については、今回の条例改正案による、後世に残すべき重要な公文書を保存する仕組みの整備等を評価いたします。今後も、公文書の保存、整理が恣意的なものとならないよう、継続的な検証を求めます。
 なお、東京二〇二〇大会の招致活動における大きな問題点の一つとして、招致委員会が既に解散しており、当時の関係資料がなく、事後的な検証ができない点があります。組織委員会に関しては同様の事態が生じないよう、資料の適切な保存、管理を引き続き強く要請することを求めます。
 組織委員会との連携については、大会開催まで一年を切り、都は、組織委員会とともに大会の成功に向けて全力で取り組まなければなりません。しかし、大会には、都民の多額の税金が投入されている以上、黒字化に向け、組織委員会に対する民主的コントロールを強化する必要があります。
 都は、事業協力団体である組織委員会が責任を有する大会の準備と運営に対しても、連携体制を一層強化し、ホストシティーとして関与を強めることを求めます。
 以上で討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 十二番田村利光君。
〔十二番田村利光君登壇〕

○十二番(田村利光君) 東京都議会自由民主党を代表し、本定例会に付託された知事提出議案に賛成し、共産党提案の議案に反対の立場で討論を行います。
 冒頭、台風十五号によって大きな被害を受けた伊豆諸島の皆様に心からお見舞い申し上げます。
 我が党は、発災直後、九月十一日に現地を視察し、被害に対する支援の必要性を都に対し要望いたしました。今後も、一日も早い復興に向けて、被災者の方々に寄り添い、全力で取り組んでまいります。
 今定例会には、公文書館条例と公文書管理に関する条例の一部を改正する条例が提案されています。都民への情報開示の基本は、公文書の適正管理とその公開です。都の重要な行政意思の決定過程を文書に記録し、それを都民に伝えるのが都知事の都民に対する説明責任です。
 しかし、小池都政においては、オリンピック競技会場見直し、豊洲移転延期、旧こどもの城跡地購入の撤回と三年後に結局購入、築地まちづくり方針撤回など、重要な決定は小池知事が突然発表しますが、そうした決定を東京都という行政体が組織としてどのように行ったのかという肝心なところはいつも不明確なままです。
 このような行政運営を続けておきながら公文書管理条例をつくっても、都民に明らかにするための重要な意思決定について、そもそも記録もなく、黒塗り文書すら存在しないということになってしまいます。
 都民、都議会への説明もなく、メディアへの唐突な発表を最優先する小池知事の姿勢を改め、行政としての施策判断の過程を明確にすることこそが、都民に対する真の情報公開につながることを強く指摘しておきます。
 また、今定例会では、自転車の損害賠償保険等の加入を義務づけるための条例改正が提案されましたが、罰則がない中でどう実効性を高めるのか、疑問の声が届いています。
 また、自転車は都内全域で多くの世代の方々に利用されており、条例制定の影響は広範囲に及びます。
 都民や関係事業者の方々に事前に丁寧に説明し、有効な自転車事故対策となるよう、都は努めなければなりません。
 残念ながら、小池都政ではこうした行政の基本がおろそかにされています。いうまでもなく、都政は都民のためのものです。わかりやすく堅実な行政運営の基本に立ち返っていただくことを強く要望いたします。
 受動喫煙防止条例に関して、喫煙可能室設置の届け出を受理する事務の事務処理特例条例が提案されています。
 一方で、いわゆる店頭表示義務は、都が国の法律に上乗せする形で、九月一日から適用が開始されています。
 ところが、わざわざつくったその上乗せ規定について、東京都にも、区や市にも、店頭表示義務に従うように指導助言する権限がないのです。
 国を上回る条例をつくったと胸を張るのならば、みずからが定めた内容がしっかりと実行されているのか、都として責任を持つべきです。
 知事や東京都が受動喫煙防止をPRする、そのようなレベルの対応ではなく、東京都が行政として、どのような責任のもと政策を遂行していくのかが重要です。条例の実効性を十分に検討することもなく、ただただ条例制定を急いだ結果が、このような事態を引き起こしています。
 さて、我が党は、さきの代表質問で知事が都民に公約した七つのゼロ、そして、就任後に立ちどまると称して、次々と都の事業をストップさせたことについて、知事の見解を質しました。知事は、質問をはぐらかし、正面からその責任について答えることはありませんでした。
 小池知事は、行政の長としてみずからが約束したこと、みずからが行ったことについて、しっかりと都民、都議会に説明すべきです。
 知事が立ちどまったことで、豊洲移転では追加費用が三百五十億円もかかり、旧こどもの城跡地購入では、土地が百五十五億円も値上がりして、結局、都民は五百億円以上も追加負担することになりました。
 そして、市場機能を残すとした築地跡地については、都税を五千億円も投入して購入しながら、市場はつくらず、使い方はこれから検討する。旧こどもの城跡地の使い方もこれから検討するということになっています。
 ポテンシャルがあるから、立地がいいからといって、行政が明確な目的もなく、都民の税金で土地を買うという小池知事の無責任な手法に強く抗議しておきます。ワイズスペンディングとはほど遠い財政運営です。
 さらに、LED電球の交換やベビーシッター支援事業を突如立ち上げ、惨たんたる結果に終わったにもかかわらず、高齢者の交通事故対策と銘打って、東京都が都民に直接九割の補助を行う事業をいきなり記者発表しました。高齢者の交通安全対策の充実は否定しませんが、都民の税金を投入する以上、一体どれだけの規模で、どういった装置が効果的で、設置可能なのかなど幅広く検討し、都議会と議論することは、これまたありませんでした。
 また、今定例会で知事は、長期計画策定につながる未来の東京への論点を公表しましたが、その前に、ともに都政を支える区市町村と意見交換を行い、当然、都議会とも議論すべきでした。
 こうした我が党の指摘を受け、知事は、都内区市町村長と一人当たり二十分ほどの意見交換を行い、ネット中継もすると発表しました。もちろん、トップ同士の意見交換も大事ですが、現場実態を把握している都と区市町村の職員同士が一定の時間をかけ、行政以外の方の意見も踏まえ、議会とも連携して未来を考えていくという姿勢こそが大事なのです。
 こうした堅実な検討作業を行っていないから、二十年後には東京に災害はないとか、合計特殊出生率は二%を超えるとか、幾らイメージとはいえ、二〇四〇年の東京として都民に提示するイメージとしては現実とかけ離れ過ぎている感が否めません。
 ネット中継で意見交換の様子をPRするようですが、大事なのは、行政が組織として実態に基づいた意見交換をすることです。日ごろからのそうした地道な努力と真摯な姿勢こそが、東京の未来につながると申し上げておきます。
 知事は、5Gの活用に関しても記者会見を開き、都議会開会前に幾つかの方針を発表されました。我が党も、5Gの活用は都政にとって重要な課題であると認識しています。
 大事なのは、情報化が進む中で、都民の皆様の日々の生活や企業活動の実態、地域の特性などを十分に勘案し、東京都として、5Gを使ってどのように都の施策を推進していくべきかをしっかりと議論することです。
 行政は、夢を語るだけでなく、それを実現しなければなりません。だからこそ、都民の方々の声に耳を傾け、地に足をつけ、多角的に検討していくことを強く求めておきます。
 このほか、来年に迫ったオリンピック・パラリンピック大会の準備、特に交通輸送対策や暑さ対策、大会期間中の工事調整などに関する都民そして都内事業者の方々の不安に対して、具体的な対策を早急に示さなければなりません。
 さらに、大手町の国有地の問題など、国と都の実務者協議会での議論を精力的に進めていくことも、都政の発展のために欠かせません。
 このほか、行政としての判断と議会での決定を翻して、現地建てかえに突き進むことになった広尾病院の再整備について、日常の診療機能だけでなく、基幹災害拠点病院としての役割がありながらも、工事期間は十年以上の長期戦となる上、限られた敷地でパズルのように建てかえが進むことになります。
 病院として一番重要な患者第一という視点と、近隣住民の方々への配慮が不足しています。そのことを強く指摘しておきます。
 小池都政が三年を過ぎ、これまでの都政運営の誤りが顕在化してくる中、その時々の社会問題や東京の未来といった目新しい切り口で、知事として相変わらず話題づくり、メディア対策に熱心です。
 都政は東京都だけで運営するものではなく、都内区市町村、近隣首都圏、そして国との密接な連携のもとで成り立っています。これを支えるのは、都の各局であり、各地域で住民の方々と直接接する区市町村です。
 こうした地方自治の基本を忘れずに、都政運営に誠実に取り組むことを知事に改めて強く要望して、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 十六番細田いさむ君。
〔十六番細田いさむ君登壇〕

○十六番(細田いさむ君) 都議会公明党を代表し、知事提出の全議案に賛成の立場から討論を行います。
 初めに、第百三十九号議案、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 本改正案は、都議会公明党が本年第二回定例会で提案した自転車損害賠償保険の加入の義務化を新たに盛り込んだものであり、迅速な対応を評価します。
 今後は、急ぎ加入状況の調査を行い、その結果の公表を通じて都民への意識啓発に取り組むなど、加入促進に向けた積極的な推進を強く求めます。
 次に、第百五十六号議案、東京都営住宅条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 本改正案は、都議会公明党のかねてからの要望に応え、現在は十年を限度とする入居期間を、末の子供の高校修了期を迎える十八歳の到達日以後の最初の三月三十一日まで延長するとともに、ひとり親世帯を新たに期限つき入居の対象に加えるものです。
 この改正も、第二回定例会の都議会公明党の代表質問に対応したものであり、多子世帯やひとり親世帯の支援強化策として高く評価します。
 また、今定例会の都市整備委員会における公明党の質疑で、子供が全寮制の学校などに入学し、転出した場合も含めて、十八歳までの期限延長の対象とすることが答弁を通して明らかになり、利用者に一段と配慮した制度となりました。
 今後は、SNSなどによる若者向け情報発信を強化し、現在の利用者や今後の利用を必要とする都民に対し、制度改善の内容が確実に届くよう求めます。
 さらに、今回の改正に盛り込まれた都営住宅への入居の際に必要とされた連帯保証人の廃止に伴う諸手続についても、確実な周知を図り、改正の効果がより多くの都民のもとに届くよう求めます。
 続いて、都議会公明党の質疑を通して得られた今定例会の成果について申し上げます。
 初めに、私立高校授業料無償化の拡充についてです。
 都議会公明党の強い主張で実現した年収七百六十万円未満世帯の私立高校授業料の実質無償化は、国においても我が党の強い主張が実り、来年四月から全国で年収五百九十万円未満世帯を対象に、私立高校授業料の実質無償化が実施されます。
 これに伴って国から交付される新たな財源を生かし、年収九百十万円未満の世帯まで対象を拡大すべきとの都議会公明党の主張に対し、知事は、国の動向を高い関心を持って注視するとの強い意欲を示しました。来年度からの実施を改めて求めます。
 私立高校の授業料の実質無償化について、共産党は、今定例会の代表質問において、国の制度の拡充を受けて、都による学費負担軽減の拡充を求めました。
 しかし、国の制度の拡充の財源は消費税率アップ分の一部が充てられることになっており、税率アップに反対している共産党の提案は自己矛盾です。政策の節度だけは守るべきと指摘をしておきます。
 次に、開催まで一年を切った東京オリ・パラ大会について申し上げます。
 初めに、大会の成功を左右する暑さ対策についてです。
 代表質問で我が党は、各種競技会場を訪れた際の実感を踏まえ、屋内で涼むことができる中継施設を臨時に設置して、冷たい飲料水を提供するなどの暑さ対策の強化を求めました。危機感を持って取り組むよう、改めて求めます。
 また、都議会公明党が実現を推進した子供たちのオリ・パラ観戦については、低学年児などを対象に、引率教員に向けたチケットの追加配分や、市区町村が行うバス輸送に配慮するなどの答弁がありました。さらに、新たに保育園児等の観戦の実現に取り組む方針も示されました。観戦を希望するより多くの子供たちが安全に参加できるよう、さらなる細心の配慮を求めます。
 一方、大会期間中の交通対策については、道路交通渋滞を緩和するTDM効果をさらに高めるため、都内企業の大部分を占める中小企業の参加を促す誘導策を求めたのに対し、知事からは、負担軽減策を検討するなど踏み込んだ答弁がありました。中小企業の積極的な取り組みを促す有効な施策を講じていただきたいと思います。
 次に、都が公表した長期戦略については、住宅政策の強化など我が党独自の視点からの課題を提示し、戦略の実現に向けて柔軟な都庁組織の構築と強固な財政基盤の必要性を訴えました。長期戦略については、誰もが将来の東京の姿を具体的に思い浮かべることができるようにすることが大事であると考えます。
 次に、慢性的な都内の高速道路の渋滞緩和についてです。
 都議会公明党は、代表質問で、他国の事例を通して、プリペイドカードの活用による高速道路上の料金所の撤廃策を提案いたしました。
 知事からは、プリペイドカードがクレジットカードを持てない利用者に向けた手法の一つになると評価し、本線料金所の撤廃を進めたいとの意向が表明されました。今後、都は、こうした分野でこそICT技術の成果を発揮させ、早期に実現に取り組むべきです。
 次に、住宅政策についてです。
 まず、住宅確保要配慮者の入居を拒まない民間賃貸住宅の推進では、都議会公明党はかねてから、関係者へのインセンティブの不足が推進を阻んでいると指摘をしてきました。
 今定例会で知事からは、不動産事業者の積極的な取り組みを後押しする施策を講じる旨の答弁があり、制度改善を進めることができました。
 次に、福祉施策についてです。
 今回、都議会公明党は、子供の権利保障を推進する視点に立った一時保護所の運用改善を求めました。
 これに対し、都は、私物の持ち込みや意見を表明できる機会の確保など、専門家の意見も聞きながら、職員が方針を共有するための要領を今年度中に取りまとめていくことを明らかにしました。子供の権利を守る改善策の取りまとめを急ぐべきです。
 不育症についても、対策の強化を求めました。本年第一回定例会で我が党の質問に対し、知事からは、不育症の検査費、治療費の助成制度の創設について年度内の実施を目指すとの答弁があり、今定例会では、来年一月からの申請の受付開始を目指し、着実に準備を進める旨が明らかにされました。我が党の提案に沿った制度構築を評価いたします。
 人工呼吸器を必要とする児童生徒への支援については、家族の付き添いを必要としない取り組みの改善を求めました。
 都からは、年度内にガイドラインを策定、周知し、校内の看護師に関する規定改正を行うなど、付き添いが不要な送迎車両についても検討、準備を進める旨の答弁があり、対応を大きく前進させることができました。
 次に、鉄道駅のホームドアの整備についてです。
 今定例会の都議会公明党の質問に対し、特別支援学校が近くに立地する鉄道駅での整備を優先に進めていくほか、現状、進捗がおくれているJRの大規模駅についても、来年度五割に到達する整備を図るなど、優先整備の考え方を今月末に取りまとめることが明らかにされました。命を守る大事な施策であり、今後の進展を注視していきたいと思います。
 次に、環境政策についてです。
 産業廃棄物であるプラスチックごみの削減を求めたところ、知事からは、我が党が指摘したボトル・ツー・ボトルなどの企業の先進的な取り組みを新たなビジネスモデルとして都から創出していくことを積極的に支援していく旨の答弁がありました。今後の具体的な推進を期待します。
 最後に、日本共産党都議団からの条例案についてであります。
 共産党は、東京都都市計画審議会条例の改正案と、都営住宅条例の一部を改正する条例の一部改正を提案しましたが、いずれも付託された所管委員会では他会派の賛同が全く得られず、否決されました。
 都計審に関する改正案は、住民等の審議会への参画を盛り込んだものですが、現行条例で審議会の機能は十分果たしており、屋上屋を重ねるようなことを行うべきではありません。
 都営住宅条例の一部改正の一部改正は、延長できる期限をさらに三カ月延長する内容とのことですが、期限が延長、延長を重ね、結果的にけじめのない制度になりかねません。
 共産党の主張する改正案を本気で可決させたいなら、本気になって他会派の理解と賛同を得る努力をするべきですが、そうした姿勢は見られません。付託委員会で賛同する会派が一つもなかったのは、反対のための単なるパフォーマンスと見抜かれているためであり、当然の帰結だといわざるを得ません。
 最後に、都議会公明党は、昨日午後、島しょ部を中心とする台風十五号による被害の復旧、復興や、来年の東京オリ・パラ大会の暑さ対策が緊急事態になっていると判断し、今年度の補正予算を編成して迅速かつ本格的に対応するよう、小池知事に直接申し入れを行いました。知事の的確な対応を求めて、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 七十九番河野ゆりえさん。
〔七十九番河野ゆりえ君登壇〕

○七十九番(河野ゆりえ君) 日本共産党都議団を代表して、知事提出の第百四十九号議案外九議案に反対し、その他の知事提出議案に賛成、また、我が党提出の条例案に賛成する立場から討論を行います。
 初めに、台風十五号による被害への対策です。
 亡くなられた方にお悔やみ申し上げるとともに、被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
 東京では、島しょ地域が甚大な被害です。
 私は、伊豆大島の調査をしてきました。少なくとも二百軒の住宅が損壊しましたが、いまだ全容は把握できていません。損壊したのは高齢者が住む老朽家屋が多く、取り壊しや再建費用の見通しも立たないと切実な声が寄せられました。
 都立大島海洋国際高校では、百八十枚以上の窓ガラスが割れ、教室に水と泥が流れ込み、四十台以上のパソコンが使用不能となりました。授業再開に向け、寄宿舎の研修室なども活用し、全校挙げて取り組んでいましたが、胸が痛む思いでした。
 新島なども、住宅、観光施設、農業、漁業などに大きな被害が発生しています。
 被害の実態把握、家屋の解体や修繕費への支援、専門性を持つ行政職員や各種工事業者不足への対応、農漁業、観光の復旧、復興など、国や都の支援が必要です。
 日本共産党都議団は、島しょ地域の被害対策を求める申し入れをいち早く行い、昨日も知事に二度目の申し入れを行いましたが、都として補正予算を組み、支援を抜本的に強化することを改めて求めるものです。
 また、温暖化に伴い、今後さらに大型の台風による被害がふえると予測されています。太陽光発電と蓄電池の普及、無電柱化の促進、病院などの非常用電源対策、避難所の充実、住宅の補強、土砂災害対策を初め、台風被害への備えの強化も求めておきます。
 第百五十五号議案外八議案は、十月一日からの消費税一〇%増税を容認し、各種手数料を値上げするものであり、反対です。
 消費税一〇%への増税は、その矛盾と問題点がいよいよ鮮明になっています。暮らしと経済の悪化は進み、実質賃金は七カ月連続で前年同月を下回り、家計消費は冷え込み続けています。その上、消費税率一〇%を見越して食料品を中心に便乗値上げが続き、家計を圧迫しています。
 東京都は、都民の暮らしを守る防波堤として、消費税増税に反対を表明すべきです。
 我が党は、都心上空を航空機が低空飛行する羽田新飛行ルートへの知事の姿勢を厳しくただしました。都民の命や健康に大きな影響を及ぼす重大問題であり、都民や地元区議会から強い反対や容認できない意思表示が行われています。
 都は、新飛行ルートの実施について、地元の理解と協力が前提としてきたにもかかわらず、理解が得られたと国が判断したというばかりで、都として地元の理解が得られていると判断したのか、知事は答えることができませんでした。
 騒音や落下物の対策や、着陸時の角度を大きくすることの危険性への知事の認識について質問しましたが、知事は答弁に立たず、都技監が国のいい分をそのまま繰り返すばかりでした。余りにも無責任です。都民の声を代弁して国に物をいう姿勢なしに、都民の安全を守ることはできません。
 その上、国際競争力やオリ・パラ大会を理由にすれば何でも許されるのかとの質問に、東京、ひいては日本の国際競争力を向上させていくためには、容量拡大による機能強化が必要不可欠だと答えました。都民の命や安全よりも国際競争を上に置くかのような重大な答弁であることを厳しく指摘しておきます。
 日本共産党都議団は、羽田新飛行ルートの白紙撤回に向け、引き続き全力を挙げるものです。
 次に、カジノ誘致についてです。
 我が党がカジノ誘致の検討をやめるよう求めたことに対し、知事は、IRについてはメリット、デメリットの両面があり、総合的に検討していくとごまかしました。
 再質問で、国が行ったIRについての自治体意向調査に、知事が検討すると回答したことだけ開示し、何を検討しているかは全て黒塗りにしたパネルを示し、カジノを含むIR誘致を検討していると国に回答したのではないかと知事にただしました。しかし、知事は答弁にすら立ちませんでした。不都合なことには答えない、不誠実な態度といわざるを得ません。
 国は、改めて自治体の意向調査を行い、あす十九日を回答期限としています。カジノ誘致はしないとはっきり回答すべきです。そして、国にどのように回答したのか、都民に全面公開することを求めるものです。
 今定例会では、都立病院の経営形態についての議論もありました。
 病院経営本部長は、行政的医療の安定的、継続的な提供や、現場職員の意欲と能力を最大限発揮できる運営が不可欠と述べましたが、そうであるなら、直営を堅持することこそ求められています。
 都立病院を独立行政法人化すれば、経営効率が優先され、不採算な医療の切り捨てや職員の労働条件の悪化につながることは明らかです。独法化された国や各自治体の病院では、病床の縮小や廃止が相次いでいます。自治体の公的責任を後退させる都立病院の独立行政法人化は行わず、直営を堅持して拡充することを強く求めるものです。
 我が党が提出した都市計画審議会条例の改正案について述べます。
 都市計画は、東京の現在と未来の姿を決め、都民の権利の制限を伴うものです。それだけに、住民に大きな影響を与えるものであり、計画を審議する都市計画審議会の役割は極めて重要です。
 我が党の提案は、審議会に慎重かつ十分な調査と審議を行う責務を課すとともに、増加している民間事業者などからの提案に対して、審議会が提案者などによる説明や意見表明、資料提出を求めることができるという規定を条例本文に書き込むことによって、調査審議を深めることを保障するものです。皆さんの賛同を心から呼びかけるものです。
 日本共産党都議団は、二〇一一年九月、ホームドアを都市に必要不可欠なインフラとして位置づけて、利用者十万人以上の駅にとどまらず、都内の全ての駅への整備を進めることを鉄道事業者に申し入れ、都議会で繰り返し求めてきました。鉄道駅のバリアフリー化については、利用者十万人未満の駅へのホームドアやエレベーターの複数ルートの設置などを進めることを改めて強く求めておきます。
 日本共産党都議団は、学費無償化と公私格差の是正に向け、私立高校生の授業料無償化の対象を年収九百十万円まで拡大することを求めました。
 知事が、都として今後の対応を検討していくと答弁したことは重要です。速やかに実現することを求めます。
 学校における生活指導、校則の問題について、我が党は第二回定例会で質問しましたが、重要な前進がありました。
 都教委は、九月四日、人権尊重の理念に立った生活指導のあり方についてという通知を出し、都立高校などの校長会で説明を行いました。この通知は、問題行動に対する指導も含め、全ての教育活動は生徒の人権を尊重して行うこと、生来の頭髪を一律に黒染めするような指導は行わないことなど、従来の通知と比べ、生徒の人権尊重という点から重要な内容となっています。また、校則を機械的に運用することなく、適切に指導するとしている点も大切です。
 通知の内容を初め、学校において子供の権利が主体として尊重されるよう、実効ある取り組みを強く求めて、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 三十二番宮瀬英治君。
〔三十二番宮瀬英治君登壇〕

○三十二番(宮瀬英治君) 都議会立憲民主党・民主クラブを代表し、知事提出の全議案に賛成、議員提出議案第八号に反対する立場から討論いたします。
 初めに、小池知事に申し上げます。
 去る九月九日、過去最大級の台風十五号が関東に上陸、都も、島しょ地域を初め各地で被害を受けました。九日はまさに週明け月曜日。鉄道各社は計画運休など事前の対策に尽力しましたが、再開とともに通勤通学の人々が駅やホームにあふれ、都内各地が大混乱に陥りました。
 また、台風上陸前から、都立学校や都庁窓口はやっているのか、地下鉄は動くのか等、多くの都民の不安の声が聞かれました。このような場合、行政のトップによる陣頭指揮やリーダーシップ、直接都民に向けた情報発信が重要でありますが、小池知事の対応はいかがでしたでしょうか。
 都民に対する直接の発信は、台風接近中と、ツイッターでのわずか二、三行のみでありました。それに対し都民からは、情報共有なら誰でもできる、トップとしての指示力がない、無理して通勤通学をさせないで、こういうときこそ行政が積極的に企業の午前半休や学校の臨時休校を呼びかけてほしいといったコメントが寄せられました。
 さらに、都職員からは、職員への出勤に関する事務連絡が遅い、その内容が出勤するかしないのか曖昧との声も一部聞かれております。
 我々は代表質問などの機会を捉え、以前から警鐘を鳴らしておりました。
 例えば、出勤ラッシュ時に発災した大阪北部地震の経験や教訓を直接現地のご担当者からお伺いし、鉄道各社などとの事前連携や、トップが住民に直接呼びかけることの重要性を我々は指摘しておりました。
 また、ニューヨークでは、大雪が予想された際、被害発生が懸念されるとしてニューヨーク州知事が非常事態宣言を発令し、市民にも外出しないよう呼びかけていました。州知事が出す宣言は大きな波及効果を持ち、民間企業も休業の判断をしやすい状況が生まれたようであります。
 さきの代表質問ではその旨を問い、知事からは答弁もいただいておりましたが、今回全く生かされませんでした。知事には猛省を求めておきます。
 また、停電リスクに備えた事前の対策も急務です。島しょ地域ではいまだ被害の全容が明らかになっておりませんが、新島では、停電や断水により病院の非常用発電を含めた電力が喪失、人工透析患者四名が内地に搬送される事態に陥りました。
 昨年既に指摘しましたが、都内全百三十九ある災害拠点連携病院の非常用電源の備蓄分量が足りません。現在の備蓄量では電力が一日すらもたない病院が半数以上に上ることから、改めて早急な対策を強く求めます。
 次に、長期戦略について申し上げます。
 知事は、二〇四〇年代を見据えた長期戦略を作成するに当たり、Challenge、Chanceなど七つのCから成る「7C TOKYO」の視点を発表されました。未来に向けた新たな七つのCも結構でありますが、都知事選の際に知事が掲げた七つのゼロ公約、その総括はどうなったのでしょうか。
 さきの予算特別委員会で質疑しましたが、知事の公約であり、多くの会社員初め都民が期待をした満員電車ゼロが、いつの間にかその言葉がなくなり、快適通勤に向けた取り組みという言葉に変わっておりました。さらには、満員電車ゼロとは車内の混雑状況、すなわち混雑率の軽減ではないかと問いましたが、知事は、満員電車の定義は人によってさまざまですと述べ、私には理解ができないものでありました。
 このように、新たな「7C TOKYO」や長期戦略が、抽象的なものや単なるスローガンであってはならないと考えています。重要なのは、新たな具体性、数字に裏づけられた適切な目標設定、ロードマップなど、すなわちその実効性であります。机上の話やきれいな言葉ではなく、生活に根差した都民一人一人の確かな幸せやその実感であります。そのことを強く指摘しておきます。
 次に、犯罪被害者等支援条例に関する基本的考え方案についてであります。
 都はこれまで、第三期支援計画を策定しましたが、犯罪被害に対する直接的な支援は、相談、各機関への付き添い、一時居所の提供などにとどまっておりました。
 そこで、このたびの考え方に、経済的負担の軽減の項目が新たに追加されたことを評価いたします。
 しかし、その負担軽減の内容は、主に情報提供及び助言に対してです。今後は、福岡県や明石市のような損害賠償請求にかかわる立てかえ支援金や弁護士費用の援助など、都が主体性を持った具体的な直接支援を充実させるよう要望いたします。
 次に、性自認及び性的指向に関する基本計画素案についてです。
 私たちが、この計画素案のもととなる条例案に、都営住宅への入居を初め適切な措置を講ずることとする付帯決議を提案したのが昨年十月です。しかし、計画素案では、都営住宅の入居について検討していきますとなっており、スピード感を欠いております。都営住宅への入居を初め、各種施策の適切な措置について早急に検討を進め、具体化することを強く求めます。
 次に、各議案について申し上げます。
 最初に、百三十九号議案、自転車条例の一部を改正する条例についてです。
 本改正では、自転車利用者に対する損害賠償保険の加入を義務づけるものでありますが、都の取り組みには自動車のような自賠責保険の仕組みや罰則規定がなく、周知啓発にとどまるものです。
 今後は、自転車台数や加入状況など正確な実態を把握すること、また、自転車本体に張られている防犯登録証のように、保険加入かどうか一目でわかるステッカーの発行、防犯登録を警察官が確認する際に保険加入をチェックする体制の構築、駐輪場を初めとした区市町村との連携を求めます。
 次に、第百四十号議案、公文書管理に関する条例について申し上げます。
 本条例は、都の公文書を適切に管理し、保存するための条例でありますが、公文書館に約百万点ある所蔵資料のデジタル化率がわずか七%にとどまっていることから、迅速な対応を求めます。
 また、国指定重要文化財文書など最重要資料に関しては、火災や災害リスクなど消失リスクに対応するため、デジタル化した資料をさらにクラウド上にも保存するなど、都民財産の確実な保全を求めます。
 次に、百五十六号議案、都営住宅条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 本条例は、若年夫婦や子育て世帯、ひとり親世帯に対し、都営住宅の入居を促進するもので、評価いたします。
 一方、都営住宅における単身世帯の応募倍率が平均五十三倍、抽せんに外れた方が年間延べ十三万人もいることは明確な課題です。さらには、約一万三千世帯いる収入超過者及び高額所得者に対し、最終的に都は、七十世帯にしか裁判も辞さない旨の最後通告書を出しておらず、さらなる公正、公平な対応が必要です。
 また、申し込み要件にも資産が加味されておらず、例えば一億円の資産があっても都営住宅に入居できることが問題であります。真に住宅に困窮する人たちが入居できる機会がふえることが大切であります。そのため、まずは入居実態の把握をサンプル調査ではなく、全件調査するよう改めて要望いたします。
 最後に、百八十三号議案は、パンデミックに備えたガウンや防護マスクなどの購入に関するものです。
 今回の議案は、五年前に都が約十一億円で購入した同備蓄物資の更新に当たりますが、今ある備蓄物資を、都は今後、数千万円の追加予算をかけて全て破棄するとのことであります。
 しかし、五年前には、都は、エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカに対し、都の備蓄防護具七十二万セットを提供しました。このたびは、前回のようなJICAや外務省の仲介がないことを理由に再利用はしないということでありますが、費用も物資ももったいない状況です。
 破棄するために数千万円の追加費用がかかるのであれば、それを必要とする国の人々に届けるための輸送費に変え、無駄のないようにすることを求めておきます。
 我々都議会立憲民主党・民主クラブは、小池都政に対し、何でも賛成、何でも反対ではなく、都民の目線でよいものはよい、だめなものはだめと、是々非々でチェック機能を果たしてまいります。
 また同時に、批判、批評だけではなく、現地、現場の声なき声に耳を傾け、具体的な政策提言をもって都民の皆様にお役に立つことをお誓い申し上げ、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 二十六番森澤恭子さん。
〔二十六番森澤恭子君登壇〕

○二十六番(森澤恭子君) 無所属東京みらいを代表して、知事提出の全議案に賛成の立場から討論いたします。
 未来の東京への論点では、二〇四〇年代の東京のイメージが示され、また、先日、宮坂学氏が副知事に選任されました。これは、新たな官民連携のあり方を模索し、組織横断的なチャレンジをしていくという、新しい都政の始まりの合図だと捉えています。
 せんだって、第二十五回都政改革本部会議では、長期戦略の目指す東京を実現するために、戦略的な政策展開を支える都庁へと都政改革を新たなステージへと進化させていくことが示されました。
 その中で私たちが特に期待するのは、二〇四〇年代を担う若手職員に主体的に改革に取り組んでいただくことです。単に意見聴取や企画提案にとどまらず、その実現に至るまでコミットしてもらう仕組みをつくることが重要だと考えます。
 私たちは、幸福度に着目し一般質問を行いました。二〇四〇年の東京においては、GDPなどのマクロの視点だけではなく、一人一人の幸せの選択肢をふやし、不幸せとなる要因をできるだけ取り除いていくことが社会全体に求められていると考えます。リソースが限られる中では、行政の果たすべき役割を適宜見直し、行政にしかできないことに注力していかなくてはなりません。
 東京には、既に時代の変化を捉え、社会課題を解決しようとする企業やNPOなどのさまざまな主体が集まってきています。
 一方で、特にイノベーションの創出に意欲的な企業が、国内の他都市や海外で実証実験を行う動きがあり、東京において、民間のアイデアや取り組みを阻害することなく、その力を最大限発揮してもらえるように、規制緩和などの環境整備を積極的に推進していくことが必要です。
 さて、先日の台風では、各地で甚大な被害があり、電気や水など生活基盤の復旧に時間を要しています。私たちは一般質問で、再生可能エネルギーをみずからつくり、みずから使う、電力の自産自消の必要性について指摘をしました。
 温暖化の影響で大規模災害が頻発する中、今後は、太陽光、太陽熱や井戸水など、より身近にあるエネルギーをできる限り有効活用し、災害時においても地域でライフラインを維持できる体制の構築、暮らしの転換が求められていると考えます。
 未来の東京への論点には、子供を産み育てたいと思う人であふれ、少子化からの脱却に成功している東京が、イメージの一つとして示されています。子供を産み育てることが本来幸せなことだという実感を持てる東京を目指すことが肝要です。
 ここで、見逃してはならないポイントとして、地方から大都市に女性が集まる傾向が挙げられます。二〇一八年の東京への女性の転入超過数は約四万八千人で、男性の一・五倍です。地方から働きやすさを求めて大都市に移動した女性は、大都市で生まれ育ち住み続ける女性より、出産する子供の数が少ないとの調査もあります。親が近くにいないことで、育児などのさまざまな場面で頼ることができないという大都市特有の状況も踏まえなくてはいけません。
 ゆりかご・とうきょう事業を継続し、さらなる子育て支援を進めることや、一般質問で指摘した未受診妊婦へのアウトリーチなど、孤立しがちな子育て世帯への支援について、さらなる充実を求めるものです。そういった取り組みが、長期的には児童虐待の根本解決へもつながると考えます。
 幸せの選択肢をふやすには、働くことも重要な要素の一つです。今般、都民の就労を応援する条例の基本的な考え方が示されましたが、最も重要なのは、単に働く場をつくることではなく、就労する人自身が、自分らしく働き、社会とつながっているという実感を持てることです。
 そのためには、就労者自身のさらなる研さんを促すとともに、企業側にも多様な働き方がプラスの経済価値につながるという理解が進むよう、働きやすく雇用しやすい環境や制度を整えていく必要があります。
 みんなが一歩ずつ歩み寄って、誰もがよりよい社会をつくる一員として暮らしていくことがソーシャルインクルージョンの考え方であり、これは、就労支援にとどまらず、これからの東京が目指すべき社会像だと考えます。ソーシャルファームの設立を契機に、価値観の転換が進むことを期待するものです。
 最後に、四年に一度じゃない、一生に一度だのラグビーワールドカップがいよいよ二日後に開幕します。献身と貢献、そして、敵味方関係のない、お互いへのリスペクトが根底にあるラグビー精神を見習い、私たち無所属東京みらいも、チーム東京の一員として、引き続き前向きな提案をすべく努力していくことをお誓い申し上げ、討論を終わります。(拍手)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(尾崎大介君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一、議員提出議案第八号、東京都都市計画審議会条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は否決でありますので、原案について起立により採決をいたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

○議長(尾崎大介君) 次に、日程第二から第十一まで、第百四十九号議案、東京都特定個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例外議案九件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決をいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(尾崎大介君) 次に、日程第十二から第四十六まで、第百三十九号議案、東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例の一部を改正する条例外議案三十四件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(尾崎大介君) 次に、日程第四十七、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の報告及び承認についてを採決いたします。
 本件に関する委員会の報告は、承認することであります。
 お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり承認することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

三一財主議第三三三号
令和元年九月十八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員清水やすこが辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 大津ひろ子

      略歴
現住所 東京都渋谷区
大津ひろ子
昭和三十四年十二月三十日生(五十九歳)
平成十五年十一月 東京都議会議員
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
平成二十九年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(尾崎大介君) 本件は、起立により採決をいたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第二、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

三一財主議第三三四号
令和元年九月十八日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員神林茂が辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 高橋 信博

      略歴
現住所 東京都小平市
高橋 信博
昭和二十二年二月二十五日生(七十二歳)
平成七年五月   東京都小平市議会議員
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
平成二十九年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 本件は、知事の選任に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第三、平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

三一財主議第三二六号
令和元年九月十七日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿
平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
 このことについて、地方自治法第二百三十三条第三項及び第五項の規定により、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定をよろしくお願いします。
       記
一 平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算書
二 平成三十年度歳入歳出決算事項別明細書
三 平成三十年度実質収支に関する調書
四 平成三十年度財産に関する調書
五 平成三十年度東京都各会計歳入歳出決算審査意見書
六 平成三十年度主要施策の成果
七 平成三十年度東京都決算参考書
八 平成三十年度東京都決算参考書財務諸表
(決算書等省略)

○六十七番(岡本こうき君) 本件は、三十一人の委員をもって構成する平成三十年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、三十一人の委員をもって構成する平成三十年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定をいたしました。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
〔平成三十年度各会計決算特別委員名簿は本号末尾(二四〇ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) この際、お諮りいたします。
 各会計決算特別委員会の審査は、閉会中も継続して行うことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中も継続して審査することに決定をいたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第十二委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第四、平成三十年度東京都公営企業各会計決算の認定についてを議題といたします。
〔櫻井議事部長朗読〕
一、平成三十年度東京都公営企業各会計決算の認定について

三一財主議第三二七号
令和元年九月十七日
東京都知事 小池百合子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿
平成三十年度東京都公営企業各会計決算の認定について
 このことについて、地方公営企業法第三十条第四項及び第六項の規定により、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定をよろしくお願いします。
       記
一 平成三十年度東京都病院会計決算書及び同決算審査意見書
二 平成三十年度東京都中央卸売市場会計決算書及び同決算審査意見書
三 平成三十年度東京都都市再開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
四 平成三十年度東京都臨海地域開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
五 平成三十年度東京都港湾事業会計決算書及び同決算審査意見書
六 平成三十年度東京都交通事業会計決算書及び同決算審査意見書
七 平成三十年度東京都高速電車事業会計決算書及び同決算審査意見書
八 平成三十年度東京都電気事業会計決算書及び同決算審査意見書
九 平成三十年度東京都水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十 平成三十年度東京都工業用水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十一 平成三十年度東京都下水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
(決算書等省略)

○六十七番(岡本こうき君) 本件は、二十三人の委員をもって構成する平成三十年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、二十三人の委員をもって構成する平成三十年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長からお手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
〔平成三十年度公営企業会計決算特別委員名簿は本号末尾(二四一ページ)に掲載〕

○議長(尾崎大介君) この際、お諮りいたします。
 公営企業会計決算特別委員会の審査は、閉会中も継続して行うことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中も継続して審査することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第四委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第五、一第三五号、閉館した東京都人権プラザ分館の管理に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略をいたします。

総務委員会陳情審査報告書
一第三五号
閉館した東京都人権プラザ分館の管理に関する陳情
(令和元年六月十九日付託)
  陳情者 台東区
旧人権プラザの有効活用を考える会
代表 木村 香子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和元年八月三十日
総務委員長 小松 大祐
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

○議長(尾崎大介君) 本件は、起立により採決をいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第六、一第三六号、閉館した東京都人権プラザ分館の有効活用を求めることに関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略をいたします。

総務委員会陳情審査報告書
一第三六号
閉館した東京都人権プラザ分館の有効活用を求めることに関する陳情
(令和元年六月十九日付託)
  陳情者 台東区
旧人権プラザの有効活用を考える会
代表 木村 香子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和元年八月三十日
総務委員長 小松 大祐
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

○議長(尾崎大介君) 本件は、起立により採決をいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第七、一第五号、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックでの台湾代表選手団の呼称に関する請願を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略をいたします。

文教委員会請願審査報告書
一第五号
東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックでの台湾代表選手団の呼称に関する請願
(令和元年六月十九日付託)
  請願者 渋谷区
二〇二〇東京五輪「台湾正名」推進協議会
会長 水島  総外三二、八五九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  令和元年九月二日
文教委員長 とや英津子
 東京都議会議長 尾崎 大介殿

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第八、議員提出議案第九号、私学振興に関する意見書を議題といたします。
 案文は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略をいたします。

議員提出議案第九号
私学振興に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  令和元年九月十八日
(提出者)
古城まさお  けいの信一  成清梨沙子
鈴木 邦和  平  慶翔  後藤 なみ
ひぐちたかあき 上田 令子 山内れい子
伊藤しょうこう 田村 利光 菅野 弘一
藤井とものり 池川 友一  細田いさむ
うすい浩一  小林 健二  加藤 雅之
藤井あきら  滝田やすひこ 内山 真吾
龍円あいり  あかねがくぼかよ子 保坂まさひろ
森澤 恭子  斉藤れいな  川松真一朗
小松 大祐  舟坂ちかお  三宅 正彦
宮瀬 英治  原田あきら  斉藤まりこ
藤田りょうこ 斉藤やすひろ 栗林のり子
伊藤こういち 大松あきら  福島りえこ
鳥居こうすけ 菅原 直志  清水やすこ
白戸 太朗  木下ふみこ  増田 一郎
佐野いくお  奥澤 高広  山崎 一輝
神林  茂  早坂 義弘  高橋 信博
西沢けいた  原 のり子  星見てい子
とや英津子  遠藤  守  まつば多美子
高倉 良生  上野 和彦  細谷しょうこ
たきぐち学  両角みのる  石川 良一
岡本こうき  西郷あゆ美  もり  愛
米川大二郎  森口つかさ  つじの栄作
関野たかなり 中屋 文孝  古賀 俊昭
秋田 一郎  吉原  修  山口  拓
河野ゆりえ  米倉 春奈  白石たみお
里吉 ゆみ  のがみ純子  中山 信行
谷村 孝彦  小磯 善彦  藤井  一
村松 一希  栗下 善行  中山ひろゆき
桐山ひとみ  本橋ひろたか 田の上いくこ
おじま紘平  馬場 信男  森村 隆行
入江のぶこ  柴崎 幹男  清水 孝治
大場やすのぶ 三宅 茂樹  中村ひろし
とくとめ道信 尾崎あや子  和泉なおみ
長橋 桂一  橘  正剛  東村 邦浩
中嶋 義雄  山内  晃  山田ひろし
伊藤 ゆう  木村 基成  荒木ちはる
小山くにひこ 増子ひろき  石毛しげる
大津ひろ子  尾崎 大介  宇田川聡史
小宮あんり  鈴木 章浩  高島なおき
あぜ上三和子 清水ひで子  大山とも子
曽根はじめ
東京都議会議長 尾崎 大介殿

私学振興に関する意見書
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 持続可能な社会を実現するためには、将来を担う子供たちの教育の充実がますます重要となっており、公立・私立あいまっての教育体制を維持し、各学校が新たな時代に対応した教育を実践していくことが必要である。
 そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、令和二年度予算編成に当たり、私学教育の重要性を認識し、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等におけるICT教育設備の整備に対する補助制度を拡充すること。
三 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備導入など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
四 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度を拡充改善するとともに、都道府県の行う補助に対する国の支援を拡充すること。
五 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
六 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  令和元年九月十八日
東京都議会議長 尾崎 大介
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 宛て

○六十七番(岡本こうき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第九号については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第九号は、原案のとおり可決をされました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第九、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条の規定により、議長から、お手元に配布をいたしてあります常任委員名簿のとおりといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
 ただいま選任いたしました常任委員の任期につきましては、本日からといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員の任期は、本日からとすることに決定をいたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、お手元配布のとおり各常任委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
〔常任委員名簿は本号末尾(二四一ページ)に掲載〕

〔議長退席、副議長着席〕

○副議長(長橋桂一君) ただいま議長尾崎大介君より、辞職願が提出されました。よって、議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第十として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
〔櫻井議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  令和元年九月十八日
 東京都議会副議長 長橋 桂一殿
 東京都議会議長 尾崎 大介

○六十七番(岡本こうき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○副議長(長橋桂一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(長橋桂一君) ご異議なしと認めます。よって、議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 前議長尾崎大介君よりご挨拶があります。
 百十九番尾崎大介君。
〔百十九番尾崎大介君登壇〕

○百十九番(尾崎大介君) 貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
 私は、一昨年の八月、東京都議会議長に就任をして以来、長橋副議長と手を携えながら、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいりました。本日その職を辞するに当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
 この間、時代は平成から令和に移り変わり、二日後にはアジアで初の開催となるラグビーワールドカップが開幕をし、来年にはいよいよ東京二〇二〇大会の開催を迎えます。両大会を成功に導くのはもとより、十年後、二十年後の東京を見据えて、大会の成果をレガシーとして生かせるよう、取り組みを進めていくことが何より重要だと考えます。
 さらには、今般の台風十五号の影響により、東京でも、島しょ部を中心に大きな被害を受けており、こうした災害への対応を初め、都民の安全・安心に直結をする取り組みを着実に推進していくことが必要であります。
 都政には、今申し上げた防災対策を初め、中小企業支援策、また、子育て支援策、高齢者対策、医療対策、果ては、相次ぐ児童虐待の対策等、喫緊の課題が山積いたしております。
 東京をさらなる発展につなげる両大会の成功と都民の安全・安心の確保、この二つを実現していくことこそが、東京を真の意味で成熟した国際都市に導いていくものだと確信いたしております。
 この二年間、自分としては円滑な議会運営に努めてきたつもりですが、至らないところもあったと思います。議長の職責を果たすことができましたのも、議員の皆様と、また知事を初めとする理事者の皆様のご支援とご協力のたまものであり、改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。
 今後も、都政を担う一人として、引き続き、都政発展のために尽力していくことをお誓い申し上げ、退任の挨拶とさせていただきたいと思います。
 ありがとうございました。(拍手)

○副議長(長橋桂一君) 尾崎大介君の挨拶は終わりました。

○副議長(長橋桂一君) ただいま議長が欠位となりましたので、議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第十一として、直ちに議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○副議長(長橋桂一君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十六番増子ひろき君、百二十二番鈴木章浩君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますから、議長までお申し出を願います。
〔投票用紙配布〕

○副議長(長橋桂一君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(長橋桂一君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○副議長(長橋桂一君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○副議長(長橋桂一君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(長橋桂一君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○副議長(長橋桂一君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いを願います。
〔開票〕

○副議長(長橋桂一君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(砥出欣典君) 投票結果。
   出席議員数 百二十四人
   投票総数 百二十四票
   有効投票 百三票
   無効投票 二十一票
    有効投票中
    石川 良一議員 百二票
    上田 令子議員 一票
 以上。

○副議長(長橋桂一君) ただいまご報告申し上げたとおり、投票の多数を得られました
   石川 良一君
が議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○副議長(長橋桂一君) 議長石川良一君よりご挨拶があります。
 石川良一君。
〔六十六番石川良一君登壇〕

○六十六番(石川良一君) ただいま皆様のご推挙をいただきまして、はえある第四十九代東京都議会議長に就任することになりました石川良一でございます。身に余る光栄に感激をするとともに、責任の重さを痛感しているところでございます。
 今後は、議長として、全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいります。皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、いよいよ明後日、九月二十日、ラグビーワールドカップが開幕し、そして、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会も来年と迫ってまいりました。現在、そのための準備が急速に進められているところでございます。
 今大会においては、世界中の人が東京を訪れ、国際社会からも大きな注目を集めます。これを契機として、環境への先進的な取り組みを進めるとともに、経済金融都市、観光都市としての側面を伸ばしていくなど、東京の国際的な競争力を向上させることが重要であります。
 また、防災危機管理対策も重要な課題であります。今後発生が予想される首都直下型地震や豪雨、土砂災害等への備えを強化し、都民の生命と財産を守ることのできる東京を早急につくり上げる必要がございます。
 一千三百万都民の皆様の代表である東京都議会は、執行機関とは異なる視点から都民の多様なニーズを把握し、小池知事を初めとする執行機関の皆様と二元代表制のもとで真摯な議論を重ねることにより、よりよい政策をたゆみなく実現し続ける責務がございます。
 私は議長として、都議会が持てる力を十分に発揮し、都民の信頼と期待に応えられるよう、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 最後に、尾崎前議長、長橋副議長の多大なるご功績に心からの敬意と感謝の意を表しまして、私の就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○副議長(長橋桂一君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 石川良一君、議長席にお着き願います。
〔副議長長橋桂一君退席、議長石川良一君着席〕

○議長(石川良一君) ただいま長橋桂一君より、辞職願が提出されました。よって、副議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第十二として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
〔櫻井議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により副議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  令和元年九月十八日
 東京都議会議長 石川 良一殿
東京都議会副議長 長橋 桂一

○六十七番(岡本こうき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認め、よって、副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 前副議長長橋桂一君よりご挨拶があります。
 百六番長橋桂一君。
〔百六番長橋桂一君登壇〕

○百六番(長橋桂一君) 副議長の退任に当たり、一言御礼の言葉を申し上げます。
 私は一昨年の八月、第四十二代東京都議会副議長に就任して以来、尾崎議長とともに公正かつ円滑な議会運営に全力を尽くしてまいりました。この二年間、副議長という大任を無事に果たすことができましたのも、議員の皆様、そして、知事を初めとする理事者の皆様方のご支援とご協力のたまものであり、心より感謝申し上げる次第であります。
 いよいよ来年へと迫りましたオリンピック・パラリンピック大会を初めとし、私たち都議会には、高齢者対策、防災対策、治安対策などの多くの役割が期待をされております。これからも引き続き、これらの都政の重要課題の解決に全力を尽くしてまいる決意であります。
 皆様方のなお一層のご支援とご協力をお願い申し上げまして、私の退任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(石川良一君) 長橋桂一君の挨拶は終わりました。

○議長(石川良一君) ただいま副議長が欠位となりましたので、副議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第十三として、直ちに副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○議長(石川良一君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百八番東村邦浩君、百十六番増子ひろき君、百二十二番鈴木章浩君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますから、議長までお申し出をお願いいたします。
〔投票用紙配布〕

○議長(石川良一君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○議長(石川良一君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○議長(石川良一君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○議長(石川良一君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いを願います。
〔開票〕

○議長(石川良一君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(砥出欣典君) 投票結果。
   出席議員数 百二十四人
   投票総数 百二十四票
   有効投票 百二十四票
    有効投票中
    橘  正剛議員 百二十三票
    東村 邦浩議員 一票
 以上。

○議長(石川良一君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   橘  正剛君
が副議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○議長(石川良一君) 副議長橘正剛君よりご挨拶があります。
 副議長橘正剛君。
〔百七番橘正剛君登壇〕

○百七番(橘正剛君) ただいま第四十三代東京都議会副議長にご選任いただきました橘正剛でございます。
 伝統ある都議会の副議長を仰せつかり、身に余る光栄を感じるとともに、その重責を痛感し、身の引き締まる思いでございます。
 石川議長を支え、公正、円滑な議会運営に努めてまいります。
 都政におきましては、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会を初め、その先の持続的な発展、そして、誰もが生き生きと暮らすことができる人に優しい東京の実現に向け、多くの課題があります。
 こうした課題を乗り越えるため、石川議長とともに、議会の役割を十分果たせるよう全力を尽くしてまいります。
 各議員の皆様、小池知事を初めとする執行機関の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。(拍手)

○議長(石川良一君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(石川良一君) この際、継続調査について申し上げます。
 オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員長より、委員会において調査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続調査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略をいたします。

令和元年九月十日
オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員長
小山くにひこ
 東京都議会議長 尾崎 大介殿
オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十九年八月八日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。

○議長(石川良一君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願六件及び陳情四件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会から申し出の請願・陳情継続審査件名表の分とあわせて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申し出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石川良一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

○議長(石川良一君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって令和元年第三回都議会定例会を閉会いたします。
   午後三時十一分閉議・閉会

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