一番 | 古城まさお君 |
二番 | けいの信一君 |
三番 | 成清梨沙子君 |
四番 | 鈴木 邦和君 |
六番 | 滝田やすひこ君 |
七番 | 藤井あきら君 |
八番 | 森澤 恭子君 |
九番 | 上田 令子君 |
十番 | 山内れい子君 |
十一番 | 伊藤しょうこう君 |
十二番 | 田村 利光君 |
十三番 | 菅野 弘一君 |
十四番 | 藤井とものり君 |
十五番 | 池川 友一君 |
十六番 | 細田いさむ君 |
十七番 | うすい浩一君 |
十八番 | 小林 健二君 |
十九番 | 加藤 雅之君 |
二十番 | 森口つかさ君 |
二十一番 | 内山 真吾君 |
二十二番 | もり 愛君 |
二十三番 | 龍円あいり君 |
二十四番 | あかねがくぼかよ子君 |
二十五番 | 保坂まさひろ君 |
二十六番 | 斉藤れいな君 |
二十七番 | おときた駿君 |
二十八番 | 川松真一朗君 |
二十九番 | 小松 大祐君 |
三十番 | 柴崎 幹男君 |
三十一番 | 舟坂ちかお君 |
三十二番 | 宮瀬 英治君 |
三十三番 | 原田あきら君 |
三十四番 | 斉藤まりこ君 |
三十五番 | 藤田りょうこ君 |
三十六番 | 斉藤やすひろ君 |
三十七番 | 栗林のり子君 |
三十八番 | 伊藤こういち君 |
三十九番 | 大松あきら君 |
四十番 | 関野たかなり君 |
四十一番 | 福島りえこ君 |
四十二番 | つじの栄作君 |
四十三番 | 米川大二郎君 |
四十四番 | 清水やすこ君 |
四十五番 | 白戸 太朗君 |
四十六番 | 増田 一郎君 |
四十七番 | 佐野いくお君 |
四十八番 | 奥澤 高広君 |
四十九番 | やながせ裕文君 |
五十番 | 清水 孝治君 |
五十一番 | 大場やすのぶ君 |
五十二番 | 小宮あんり君 |
五十三番 | 鈴木 章浩君 |
五十四番 | 西沢けいた君 |
五十六番 | 原 のり子君 |
五十七番 | 星見てい子君 |
五十八番 | とや英津子君 |
五十九番 | 遠藤 守君 |
六十番 | まつば多美子君 |
六十一番 | 高倉 良生君 |
六十二番 | 上野 和彦君 |
六十三番 | 細谷しょうこ君 |
六十四番 | 両角みのる君 |
六十五番 | 石川 良一君 |
六十六番 | 後藤 なみ君 |
六十七番 | 平 慶翔君 |
六十八番 | 鳥居こうすけ君 |
六十九番 | 菅原 直志君 |
七十番 | 木下ふみこ君 |
七十一番 | ひぐちたかあき君 |
七十二番 | 入江のぶこ君 |
七十三番 | 森村 隆行君 |
七十四番 | 早坂 義弘君 |
七十五番 | 高橋 信博君 |
七十六番 | 古賀 俊昭君 |
七十七番 | 秋田 一郎君 |
七十八番 | 山口 拓君 |
七十九番 | 河野ゆりえ君 |
八十番 | 米倉 春奈君 |
八十一番 | 白石たみお君 |
八十二番 | 里吉 ゆみ君 |
八十三番 | のがみ純子君 |
八十四番 | 中山 信行君 |
八十五番 | 谷村 孝彦君 |
八十六番 | 小磯 善彦君 |
八十七番 | 藤井 一君 |
八十八番 | 村松 一希君 |
八十九番 | 栗下 善行君 |
九十番 | 中山ひろゆき君 |
九十一番 | 桐山ひとみ君 |
九十二番 | 本橋ひろたか君 |
九十三番 | 田の上いくこ君 |
九十四番 | おじま紘平君 |
九十五番 | 馬場 信男君 |
九十六番 | 山田ひろし君 |
九十七番 | 岡本こうき君 |
九十八番 | 中屋 文孝君 |
九十九番 | 宇田川聡史君 |
百番 | 神林 茂君 |
百一番 | 三宅 茂樹君 |
百二番 | 中村ひろし君 |
百三番 | とくとめ道信君 |
百四番 | 尾崎あや子君 |
百五番 | 和泉なおみ君 |
百六番 | 長橋 桂一君 |
百七番 | 橘 正剛君 |
百八番 | 東村 邦浩君 |
百九番 | 中嶋 義雄君 |
百十番 | 山内 晃君 |
百十一番 | たきぐち学君 |
百十二番 | 伊藤 ゆう君 |
百十三番 | 木村 基成君 |
百十四番 | 荒木ちはる君 |
百十五番 | 小山くにひこ君 |
百十六番 | 増子ひろき君 |
百十七番 | 石毛しげる君 |
百十八番 | 大津ひろ子君 |
百十九番 | 尾崎 大介君 |
百二十番 | 三宅 正彦君 |
百二十一番 | 山崎 一輝君 |
百二十二番 | 吉原 修君 |
百二十三番 | 高島なおき君 |
百二十四番 | あぜ上三和子君 |
百二十五番 | 清水ひで子君 |
百二十六番 | 大山とも子君 |
百二十七番 | 曽根はじめ君 |
知事 | 小池百合子君 |
副知事 | 長谷川 明君 |
副知事 | 猪熊 純子君 |
副知事 | 多羅尾光睦君 |
教育長 | 中井 敬三君 |
東京都技監建設局長兼務 | 西倉 鉄也君 |
政策企画局長 | 梶原 洋君 |
総務局長 | 遠藤 雅彦君 |
財務局長 | 武市 敬君 |
主税局長 | 目黒 克昭君 |
警視総監 | 三浦 正充君 |
生活文化局長 | 浜 佳葉子君 |
オリンピック・パラリンピック準備局長 | 潮田 勉君 |
都市整備局長 | 佐藤 伸朗君 |
環境局長 | 和賀井克夫君 |
福祉保健局長 | 内藤 淳君 |
産業労働局長 | 藤田 裕司君 |
港湾局長 | 斎藤 真人君 |
会計管理局長代理管理部長 | 野口 一紀君 |
交通局長 | 山手 斉君 |
消防総監 | 村上 研一君 |
水道局長 | 中嶋 正宏君 |
下水道局長 | 小山 哲司君 |
青少年・治安対策本部長 | 大澤 裕之君 |
病院経営本部長 | 堤 雅史君 |
中央卸売市場長 | 村松 明典君 |
選挙管理委員会事務局長 | 澤 章君 |
人事委員会事務局長 | 砥出 欣典君 |
労働委員会事務局長 | 池田 俊明君 |
監査事務局長 | 岡崎 義隆君 |
収用委員会事務局長 | 佐藤 敦君 |
包括外部監査人 | 久保 直生君 |
二月二十六日議事日程第三号
第一 第一号議案
平成三十一年度東京都一般会計予算
第二 第二号議案
平成三十一年度東京都特別区財政調整会計予算
第三 第三号議案
平成三十一年度東京都地方消費税清算会計予算
第四 第四号議案
平成三十一年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計予算
第五 第五号議案
平成三十一年度東京都国民健康保険事業会計予算
第六 第六号議案
平成三十一年度東京都母子父子福祉貸付資金会計予算
第七 第七号議案
平成三十一年度東京都心身障害者扶養年金会計予算
第八 第八号議案
平成三十一年度東京都中小企業設備導入等資金会計予算
第九 第九号議案
平成三十一年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計予算
第十 第十号議案
平成三十一年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計予算
第十一 第十一号議案
平成三十一年度東京都と場会計予算
第十二 第十二号議案
平成三十一年度東京都都営住宅等事業会計予算
第十三 第十三号議案
平成三十一年度東京都都営住宅等保証金会計予算
第十四 第十四号議案
平成三十一年度東京都都市開発資金会計予算
第十五 第十五号議案
平成三十一年度東京都用地会計予算
第十六 第十六号議案
平成三十一年度東京都公債費会計予算
第十七 第十七号議案
平成三十一年度東京都臨海都市基盤整備事業会計予算
第十八 第十八号議案
平成三十一年度東京都病院会計予算
第十九 第十九号議案
平成三十一年度東京都中央卸売市場会計予算
第二十 第二十号議案
平成三十一年度東京都都市再開発事業会計予算
第二十一 第二十一号議案
平成三十一年度東京都臨海地域開発事業会計予算
第二十二 第二十二号議案
平成三十一年度東京都港湾事業会計予算
第二十三 第二十三号議案
平成三十一年度東京都交通事業会計予算
第二十四 第二十四号議案
平成三十一年度東京都高速電車事業会計予算
第二十五 第二十五号議案
平成三十一年度東京都電気事業会計予算
第二十六 第二十六号議案
平成三十一年度東京都水道事業会計予算
第二十七 第二十七号議案
平成三十一年度東京都工業用水道事業会計予算
第二十八 第二十八号議案
平成三十一年度東京都下水道事業会計予算
第二十九 第二十九号議案
行政不服審査法施行条例の一部を改正する条例
第三十 第三十号議案
東京都職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第三十一 第三十一号議案
東京都職員定数条例の一部を改正する条例
第三十二 第三十二号議案
職員の大学院派遣研修費用の償還に関する条例の一部を改正する条例
第三十三 第三十三号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第三十四 第三十四号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第三十五 第三十五号議案
住民基本台帳法関係手数料条例の一部を改正する条例
第三十六 第三十六号議案
住民サービスの向上と行政事務の効率化を図るために住民基本台帳ネットワークシステムの都道府県知事保存本人確認情報を利用する事務等を定める条例の一部を改正する条例
第三十七 第三十七号議案
都と特別区及び特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例
第三十八 第三十八号議案
平成三十年度分の都と特別区及び特別区相互間の財政調整の特例に関する条例
第三十九 第三十九号議案
東京都区市町村振興基金条例の一部を改正する条例
第四十 第四十号議案
東京都防災会議条例の一部を改正する条例
第四十一 第四十一号議案
東京都国民保護協議会条例の一部を改正する条例
第四十二 第四十二号議案
東京都選挙管理委員会関係手数料条例の一部を改正する条例
第四十三 第四十三号議案
土地収用法関係手数料等に関する条例の一部を改正する条例
第四十四 第四十四号議案
東京都都税条例の一部を改正する条例
第四十五 第四十五号議案
東京都固定資産評価審査委員会関係手数料条例の一部を改正する条例
第四十六 第四十六号議案
東京都情報公開条例の一部を改正する条例
第四十七 第四十七号議案
東京都個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
第四十八 第四十八号議案
東京都特定個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
第四十九 第四十九号議案
特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
第五十 第五十号議案
東京都障害者スポーツセンター条例の一部を改正する条例
第五十一 第五十一号議案
東京都体育施設条例及び東京都体育施設条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
第五十二 第五十二号議案
学校職員の定数に関する条例の一部を改正する条例
第五十三 第五十三号議案
学校職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第五十四 第五十四号議案
東京都教育委員会職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第五十五 第五十五号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第五十六 第五十六号議案
東京都都市整備局関係手数料条例の一部を改正する条例
第五十七 第五十七号議案
東京におけるマンションの適正な管理の促進に関する条例
第五十八 第五十八号議案
東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例の一部を改正する条例
第五十九 第五十九号議案
東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
第六十 第六十号議案
東京都心身障害者福祉センター条例の一部を改正する条例
第六十一 第六十一号議案
東京都立職業能力開発センター条例の一部を改正する条例
第六十二 第六十二号議案
東京都立産業貿易センター条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
第六十三 第六十三号議案
東京都海上公園条例の一部を改正する条例
第六十四 第六十四号議案
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
第六十五 第六十五号議案
東京都自然公園条例の一部を改正する条例
第六十六 第六十六号議案
東京都立公園条例の一部を改正する条例
第六十七 第六十七号議案
東京都霊園条例の一部を改正する条例
第六十八 第六十八号議案
東京都貸切自動車条例の一部を改正する条例
第六十九 第六十九号議案
東京都地下高速電車条例の一部を改正する条例
第七十 第七十号議案
東京都日暮里・舎人ライナー条例の一部を改正する条例
第七十一 第七十一号議案
東京都給水条例の一部を改正する条例
第七十二 第七十二号議案
東京都工業用水道条例を廃止する等の条例の一部を改正する条例
第七十三 第七十三号議案
東京都が設置する水道の布設工事監督者に関する資格等を定める条例の一部を改正する条例
第七十四 第七十四号議案
東京都下水道条例の一部を改正する条例
第七十五 第七十五号議案
警視庁職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第七十六 第七十六号議案
東京消防庁職員定数条例の一部を改正する条例
第七十七 第七十七号議案
東京消防庁職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
第七十八 第七十八号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
第七十九 第七十九号議案
都営住宅三十H─一〇二東(足立区新田一丁目)工事請負契約
第八十 第八十号議案
都営住宅三十H─一〇三東(江東区東砂二丁目第二)工事請負契約
第八十一 第八十一号議案
都営住宅三十H─一〇六西(多摩市諏訪五丁目)工事その二請負契約
第八十二 第八十二号議案
都立竹台高等学校(三十)改築工事請負契約
第八十三 第八十三号議案
立川駅南口東京都・立川市合同施設(仮称)(三十)新築工事請負契約
第八十四 第八十四号議案
谷沢川分水路工事請負契約
第八十五 第八十五号議案
公立大学法人首都大学東京定款の変更について
第八十六 第八十六号議案
公立大学法人首都大学東京中期目標の変更について
第八十七 第八十七号議案
包括外部監査契約の締結について
第八十八 第八十八号議案
平成三十一年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担について
第八十九 第八十九号議案
平成三十年度の連続立体交差事業の実施に伴う費用の関係特別区・市の負担の変更について
第九十 第九十号議案
多摩川流域下水道多摩川上流処理区の建設に要する費用の関係市町の負担について
第九十一 第九十一号議案
多摩川流域下水道秋川処理区の建設に要する費用の関係市町村の負担について
第九十二 第九十二号議案
多摩川流域下水道野川処理区、北多摩一号処理区、北多摩二号処理区、多摩川上流処理区、南多摩処理区、浅川処理区及び秋川処理区並びに荒川右岸東京流域下水道荒川右岸処理区の維持管理に要する費用の関係市町村の負担について
第九十三 第九十三号議案
平成三十年度東京都一般会計補正予算(第三号)
第九十四 第九十四号議案
平成三十年度東京都特別区財政調整会計補正予算(第一号)
第九十五 第九十五号議案
平成三十年度東京都地方消費税清算会計補正予算(第一号)
第九十六 第九十六号議案
平成三十年度東京都用地会計補正予算(第一号)
第九十七 第九十七号議案
平成三十年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第一号)
第九十八 第九十八号議案
高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例の一部を改正する条例
第九十九 第九十九号議案
東京都子供への虐待の防止等に関する条例
第百 第百号議案
東京都児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第百一 諮問第一号
地方自治法第二百六条の規定に基づく審査請求に関する諮問について
第百二 諮問第二号
地方自治法第二百二十九条の規定に基づく審査請求に関する諮問について
議事日程第三号追加の一
第一 常任委員の所属変更
午後一時開議
○議長(尾崎大介君) これより本日の会議を開きます。
○議長(尾崎大介君) この際、あらかじめ会議時間の延長をいたしておきます。
○議長(尾崎大介君) 謹んでご報告申し上げます。
名誉都民ドナルド・キーン氏には、去る二月二十四日、逝去されました。まことに哀悼痛惜の念にたえません。
ここに、生前のご功績をたたえるとともに、故人のご冥福をお祈りし、議会として深甚なる弔意を表します。
○議長(尾崎大介君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。
○議事部長(櫻井和博君) 知事より、都議会説明員について、会計管理局長土渕裕は病気療養中のため、本日から二十八日までの本会議を欠席し、管理部長野口一紀が代理出席するとの通知がありました。
(別冊参照)
○議長(尾崎大介君) 次に、日程の追加について申し上げます。
常任委員の所属変更の件を本日の日程に追加いたします。
○六十七番(平慶翔君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
平成三十年度包括外部監査結果の報告について、地方自治法第二百五十二条の三十四、第一項の規定に基づき、包括外部監査人の説明を求めることを望みます。
○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、平成三十年度包括外部監査結果の報告について、包括外部監査人の説明を求めることに決定をいたしました。
ここで、久保直生包括外部監査人の出席を求めます。
〔包括外部監査人久保直生君入場、着席〕
○議長(尾崎大介君) ただいまご出席いただきました包括外部監査人をご紹介いたします。
久保直生さんでございます。
〔包括外部監査人挨拶〕
○議長(尾崎大介君) 本日は、ご多忙のところ、監査結果報告の説明のためご出席いただき、まことにありがとうございます。
この際、包括外部監査人より、平成三十年度包括外部監査結果の報告について説明を求めます。
包括外部監査人久保直生さん。
〔包括外部監査人久保直生君登壇〕
○包括外部監査人(久保直生君) 平成三十年度包括外部監査人の久保直生でございます。
今年度の監査は、福祉保健局における子育て等支援関連事業及び高齢者保健福祉等関連事業に関する事務の執行について並びに公益財団法人東京都福祉保健財団及び地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターの経営管理についてを監査テーマとして実施しております。
子育て等支援関連事業については、待機児童解消に向けた取り組みを初め、児童虐待防止対策、子供の貧困対策、ひとり親家庭等の支援対策等多くの課題に対応すべく、東京都子供・子育て支援総合計画の中間見直しがなされており、東京都の重点施策の一つとして掲げられております。
また、高齢者保健福祉等関連事業は、第七期東京都高齢者保健福祉計画が策定され、介護サービス基盤の整備等、重点分野の政策を推進することとしており、いずれも少子高齢化が急速に進む中、問題の先送りがもはや許されない局面にあることから、平成二十八年に策定された、二〇二〇年に向けた実行プランにおいても重点施策として掲げられていると同時に、これらの事業は、東京都民の生活に直結する事業として、都民の関心も非常に高く、監査を合規性のみならず、経済性、効率性、有効性の観点から総合的に検証することは意義があるものと判断したことから、対象事件として選定しております。
加えて、公益財団法人東京都福祉保健財団及び地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターは、いずれも都民の福祉と医療の向上に寄与することを目的として設立されており、福祉保健局と一体として事業を行っている重要な団体と認識したことから、監査の対象として選定しております。
監査は、補助者十五名とともに実施し、指摘事項十六件、意見七十一件の計八十七件について監査報告書に記載しております。
この指摘、意見を大きく区分しますと、福祉保健局の子育て等支援関連事業に関する事務の執行についての指摘、意見は三十六件、高齢者保健福祉等関連事業に関する事務の執行についての意見は二十四件、両団体の経営管理についての指摘、意見は、二十七件となります。
本日は、この指摘、意見のうち、七件についてご説明申し上げます。
まず一点目は、子育て等支援関連事業に関する事務の執行について、児童相談所に配置されている児童福祉司及び児童心理司の人数が、現在、法令等が規定する配置基準に比して不足している点を挙げています。
児童福祉司の数は、児童福祉法において、政令で定める基準を標準として都道府県が定めるものとされており、児童心理司は、指針により児童福祉司二名に対して一名の配置が標準とされています。
都においては、現在のところ、法令等の配置基準に比して大幅に少ない人数が配置されていますが、虐待相談件数の増加に伴い、虐待通告を受けてからの情報収集、児童の安全確認、保護者対応等、援助方針の決定に至るまでの対応を行うなど、体制強化を図っていくことが急務となっている現状に鑑み、法令等が求める児童福祉司及び児童心理司の配置となるように、できるだけ早く対策を講じられたいとの指摘を二件記載しております。
二点目は、児童相談所全国共通ダイヤルについて、同事業は、専門家が二十四時間体制で相談などに応じることにより、児童虐待を早期に把握することなどを目的として導入され、夜間や休日に着信があった場合には委託業者が対応しており、その後、管轄の児童相談所が引き継いで相談に対応しています。中でも緊急性がある場合は、委託業者が直接一一〇番通報を行い、緊急性は高くないものの相談者が強い不安を訴える場合や今後危険な状況が予測される場合には、委託業者から相談者に対して一一〇番通報を促すこととしています。
児童相談所全国共通ダイヤルの夜間対応により、子供の安全が確実に守られるように、どのような場合に委託業者が直接一一〇番通報すべきか、また、どのような場合に相談者に通報を促すべきかについて、具体的な事例を掲載するなど、マニュアルの一層の充実を図るとともに、その確実な実行を担保する体制を整備されたいとする意見を記載しております。
三点目は、高齢者保健福祉等関連事業に関する事務の執行について、介護保険サービスと保険外サービスとを組み合わせて利用できる選択的介護は、利用者の利便性が向上するとともに、事業者の収益性が向上し、ひいては介護職員の処遇改善に有効であるなどの利点がある一方、本来保険外サービスに盛り込むべきサービス内容が、要介護高齢者本人向けの介護保険サービスに紛れ込み、結果的に不適正な給付がふえるおそれや、要介護高齢者本人やその家族からのサービスの要求が多くなり、サービスを提供する訪問介護員等の負担が過度に大きくなるおそれなどのリスクもあります。
平成三十年九月に厚生労働省より発出された通知において、介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の具体的な取り扱いも示されたことから、今後、保険者や事業者の対応もより柔軟に変化していくことが考えられますが、都が実施するモデル事業の実施により、介護職員の確保や処遇改善に帰するような事業の実施に向け、引き続き検討を行われたいとの意見を記載しております。
四点目として、介護人材の不足の解消に対して、介護に携わる人材の早期離職を防ぎ、長年にわたって介護の仕事を続けることを支援していくことは有用であります。都が介護人材に対して実施する研修は多岐にわたっており、今後も介護人材の充実という点から、引き続きさまざまな研修の実施が望まれるところでありますが、実績を見ると、研修受講実績者数が予定者数を下回っている研修も多く、介護人材不足が深刻化する中で、研修事業を拡大していく動きが弱いように思われます。
また、介護職員を対象としているスキルアップ研修においては、人材不足の影響から研修への参加ができない状況も見られ、そのため、スキルアップの機会が確保されないことで人材が定着しないことから、人材不足の悪循環を招く可能性も考えられます。
都は、第七期東京都高齢者保健福祉計画において、介護の仕事の環境改善を支援する目的で、研修の支援や介護事業所等の職員の能力向上についての目標を掲げていますが、介護に携わる人材が研修に参加することのできる環境を構築し、必要な人材に研修事業が有意義に活用されるよう努められたいとの意見を記載しております。
五点目は、公益財団法人東京都福祉保健財団の経営管理について、過去三年間分の契約台帳を確認したところ、その契約台帳に、契約方法の適切性を確認するために必要な、工事の請負契約、または売買契約その他契約の区分記載がなく、契約の方法が適切であったかどうかを確認することができない契約が存在しておりました。
契約台帳の記載については、今後、契約事務の適切性を明確にし、契約事務の透明性を確保するため、契約内容について必要な情報を的確に記載し、内部での検証可能性を高める管理に努められたいとの指摘を記載しております。
最後に、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターの経営管理について、医業未収金の徴収事務を確認したところ、センターは、発生した個人未収金について早期回収を促進し、事務処理の円滑化を図るため、個人未収金回収業務マニュアルを策定していますが、同マニュアルにおいて、納付期限からおおむね六十日以内に発送することが求められている督促状について、二年以上も発送されていないなど、マニュアルで規定されている事項が遵守されていない案件が確認されています。
個人未収金回収業務マニュアルの遵守を徹底させ、効果的かつ効率的な債権徴収事務を遂行し、もって適切な債権管理ができる体制を構築されたいとの指摘を記載しております。
以上をもちまして、平成三十年度の包括外部監査結果のご説明といたします。
○議長(尾崎大介君) 以上をもって包括外部監査人の説明は終わりました。
ありがとうございました。
○六十七番(平慶翔君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
本日は、質問に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一を先議されることを望みます。
○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、質問に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一を先議することに決定いたしました。
○議長(尾崎大介君) 追加日程第一、常任委員の所属変更の件を議題といたします。
去る二月二十一日付をもって、お手元配布の名簿のとおり、各委員よりそれぞれ常任委員の所属変更の申し出がありました。
お諮りいたします。
本件は、申し出のとおり委員会の所属を変更することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり委員会の所属を変更することに決定いたしました。
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