平成二十七年東京都議会会議録第十四号

平成二十七年十月八日(木曜日)
 出席議員 百二十四名
一番小林 健二君
二番加藤 雅之君
三番菅野 弘一君
四番川松真一朗君
五番山内  晃君
六番栗山よしじ君
七番堀  宏道君
八番大津ひろ子君
九番塩村あやか君
十番宮瀬 英治君
十一番おときた駿君
十二番小松 久子君
十三番中山ひろゆき君
十四番米倉 春奈君
十五番白石たみお君
十六番斉藤やすひろ君
十七番栗林のり子君
十八番遠藤  守君
十九番伊藤こういち君
二十番松田やすまさ君
二十一番河野ゆうき君
二十二番ほっち易隆君
二十三番舟坂ちかお君
二十四番島崎 義司君
二十五番鈴木 錦治君
二十七番石川 良一君
二十八番田中 朝子君
二十九番上田 令子君
三十番山内れい子君
三十一番西沢けいた君
三十二番田中  健君
三十三番里吉 ゆみ君
三十四番和泉なおみ君
三十五番尾崎あや子君
三十六番大松あきら君
三十七番吉倉 正美君
三十八番まつば多美子君
三十九番高倉 良生君
四十番神野 次郎君
四十一番木村 基成君
四十二番北久保眞道君
四十三番高椙 健一君
四十四番栗山 欽行君
四十五番大場やすのぶ君
四十六番近藤  充君
四十七番桜井 浩之君
四十八番山崎 一輝君
五十番やながせ裕文君
五十一番両角みのる君
五十二番西崎 光子君
五十三番あさの克彦君
五十四番新井ともはる君
五十五番中村ひろし君
五十六番徳留 道信君
五十七番河野ゆりえ君
五十八番小竹ひろ子君
五十九番上野 和彦君
六十番野上 純子君
六十一番中山 信行君
六十二番谷村 孝彦君
六十三番東村 邦浩君
六十四番崎山 知尚君
六十五番鈴木 章浩君
六十六番清水 孝治君
六十七番小松 大祐君
六十八番柴崎 幹男君
六十九番和泉 武彦君
七十番きたしろ勝彦君
七十一番鈴木 隆道君
七十二番早坂 義弘君
七十三番高木 けい君
七十五番野上ゆきえ君
七十六番島田 幸成君
七十七番今村 るか君
七十八番大西さとる君
七十九番小山くにひこ君
八十番畔上三和子君
八十一番大島よしえ君
八十二番松村 友昭君
八十三番藤井  一君
八十四番ともとし春久君
八十五番鈴木貫太郎君
八十六番木内 良明君
八十七番高橋 信博君
八十八番中屋 文孝君
八十九番三宅 正彦君
九十番小宮あんり君
九十一番田中たけし君
九十二番鈴木あきまさ君
九十三番山加 朱美君
九十四番高橋かずみ君
九十五番山田 忠昭君
九十六番林田  武君
九十七番こいそ 明君
九十八番田島 和明君
九十九番古賀 俊昭君
百番斉藤あつし君
百一番尾崎 大介君
百二番石毛しげる君
百三番植木こうじ君
百四番かち佳代子君
百五番曽根はじめ君
百六番小磯 善彦君
百七番橘  正剛君
百八番長橋 桂一君
百九番中嶋 義雄君
百十番立石 晴康君
百十一番神林  茂君
百十二番秋田 一郎君
百十三番宇田川聡史君
百十四番相川  博君
百十五番吉原  修君
百十六番野島 善司君
百十七番三宅 茂樹君
百十八番川井しげお君
百十九番高島なおき君
百二十番野村 有信君
百二十一番吉野 利明君
百二十二番内田  茂君
百二十三番酒井 大史君
百二十四番山下 太郎君
百二十五番清水ひで子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番吉田 信夫君

 欠席議員 なし
 欠員
    二十六番  四十九番  七十四番

 出席説明員
知事舛添 要一君
副知事安藤 立美君
副知事秋山 俊行君
副知事前田 信弘君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務安井 順一君
政策企画局長川澄 俊文君
総務局長中西  充君
財務局長長谷川 明君
主税局長小林  清君
警視総監高橋 清孝君
生活文化局長多羅尾光睦君
オリンピック・パラリンピック準備局長中嶋 正宏君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
産業労働局長山本  隆君
建設局長佐野 克彦君
港湾局長武市  敬君
会計管理局長塚本 直之君
交通局長塩見 清仁君
消防総監高橋  淳君
水道局長醍醐 勇司君
下水道局長石原 清次君
青少年・治安対策本部長廣田 耕一君
病院経営本部長真田 正義君
中央卸売市場長岸本 良一君
選挙管理委員会事務局長安藤 弘志君
人事委員会事務局長藤田 裕司君
労働委員会事務局長櫻井  務君
監査事務局長宗田 友子君
収用委員会事務局長目黒 克昭君

十月八日議事日程第四号
第一 第百五十四号議案
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例
第二 第百五十六号議案
住民サービスの向上と行政事務の効率化を図るために住民基本台帳ネットワークシステムの本人確認情報を利用する事務等を定める条例の一部を改正する条例
第三 第百五十七号議案
住民基本台帳法関係手数料条例の一部を改正する条例
第四 第百五十八号議案
電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律施行条例を廃止する条例
第五 第百五十九号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第六 第百六十号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
第七 第百七十五号議案
平成二十七年度中防内五号線橋りょうほか整備工事請負契約
第八 第百七十六号議案
平成二十七年度中防揚陸施設撤去その他工事請負契約
第九 第百七十七号議案
環二地下トンネル(仮称)及び築地換気所(仮称)ほか築造工事(二十七 一─環二築地工区)請負契約
第十 第百八十号議案
土地の信託の変更について
第十一 第百六十一号議案
特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
第十二 第百八十三号議案
東京都とロンドン市との友好都市関係の結成について
第十三 第百七十二号議案
都立小平南高等学校(二十七)改修工事請負契約
第十四 第百七十三号議案
都立日野台高等学校(二十七)改修工事請負契約
第十五 第百七十四号議案
警視庁有家族者待機寮青戸住宅(二十七)改築工事請負契約
第十六 第百七十八号議案
地下トンネル築造工事及び街路築造工事(二十七 二─環五の一千駄ヶ谷)請負契約
第十七 第百七十九号議案
綾瀬川護岸耐震補強工事(その十)請負契約
第十八 第百六十三号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第十九 第百六十四号議案
東京都文教地区建築条例の一部を改正する条例
第二十 第百六十五号議案
東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例
第二十一 第百六十六号議案
東京都営住宅条例の一部を改正する条例
第二十二 第百八十一号議案
災害救助用アルファ化米の買入れ(平成二十七年度新規分)について
第二十三 第百八十二号議案
個人防護具(ガウン等セット)外九点の買入れについて
第二十四 第百六十七号議案
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
第二十五 第百六十八号議案
東京都公共下水道及び流域下水道の構造並びに終末処理場の維持管理の基準に関する条例の一部を改正する条例
第二十六 第百六十九号議案
東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第二十七 第百七十号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
議事日程第四号追加の一
第一 東京都監査委員の選任の同意について(二七財主議第三〇〇号)
第二 東京都監査委員の選任の同意について(二七財主議第三〇一号)
議事日程第四号追加の二
第三
二七第二八号
発達障害の子どもたちがニーズに応じた多様な教育の場を奪われないことに関する陳情
二七第二九号
都市計画道路の整備方針について都民の意見を十分に反映させることに関する陳情
第四
二七第二三号
ふるさと納税撤廃及び税制改正時に行政職員の意見採用を求める意見書提出に関する陳情
二七第二一号
環境破壊・まち壊し・住民追い出しの特定整備路線の建設中止に関する陳情
二七第一三号
東京都議会の議会案件の文書保存期間に関する陳情
第五
二七第五号の二
発達障害児とその家族に対する支援の充実に関する請願
二七第五号の一
発達障害児とその家族に対する支援の充実に関する請願
第六
二七第一二号
全都議会議員による納税キャンペーン等の広報活動への積極的な参加に関する陳情
二七第三〇号
ヘブンアーティスト事業に関する陳情
二七第一六号
不適正使用されている都営住宅の明渡しに関する陳情
二七第一九号
有限会社パピオン熱帯魚の第一種動物取扱業の登録に関する陳情
二七第二七号
昭島市の有限会社パピオン熱帯魚の第一種動物取扱業の登録に関する陳情
二七第三二号
都立公園内の放送に関する陳情
二七第二五号
導流帯のない欠陥交差点の是正に関する陳情
二七第三一号
パーキング・チケット発給設備の適正運用に関する陳情
議事日程第四号追加の三
第七 議員提出議案第十六号
私学振興に関する意見書
第八 常任委員の選任
議事日程第四号追加の四
第九 議長辞職
第十 議長選挙
第十一 副議長辞職
第十二 副議長選挙

   午後一時開議

○議長(高島なおき君) これより本日の会議を開きます。

○議長(高島なおき君) まず、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(新美大作君) 知事より、平成二十七年第三回定例会九月三十日の会議において同意を得た教育委員会委員の任命について、発令したとの通知がありました。
 また、東京都が出資または債務保証等をしている法人の経営状況について、公立大学法人首都大学東京外三十八法人の説明書類の提出がありました。
 次に、地方独立行政法人の業務評価について、公立大学法人首都大学東京外二法人の評価書類の提出がありました。
 次に、平成二十七年第一回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
(別冊参照)

○議長(高島なおき君) この際、報告いたします。
 さきの台風十八号により被災された方々に対し、衷心よりお見舞いを申し上げます。
 本議会は、宮城県、茨城県及び栃木県の県議会議長並びに知事に対し、見舞状を添えて、全議員の拠出による見舞金を贈呈いたしました。

○議長(高島なおき君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十六号、私学振興に関する意見書、知事より、東京都監査委員の選任の同意について二件、委員会より、発達障害の子どもたちがニーズに応じた多様な教育の場を奪われないことに関する陳情外請願二件、陳情十二件の委員会審査報告書がそれぞれ提出されました。
 これらを常任委員の選任の件とあわせて本日の日程に追加いたします。

○議長(高島なおき君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付いたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出されるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
宮瀬英治君首都直下地震等の大災害対策について
白石たみお君三十五人学級の拡大について
上田令子君犯罪に関わった被害者・捜査協力者等への対応について ほか
西沢けいた君公益法人制度改革について
和泉なおみ君中小企業振興施策について
尾崎あや子君利島村の害虫被害について ほか
河野ゆりえ君地球温暖化防止、エネルギー施策、原発再稼働について
小竹ひろ子君教育費の負担軽減について
今村るか君在日アメリカ軍基地に関わる事故について
大山とも子君保育士、介護職の確保について
吉田信夫君米軍横田基地をめぐる新たな事態について

○議長(高島なおき君) これより日程に入ります。
 日程第一から第二十七まで、第百五十四号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例外議案二十六件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

総務委員会議案審査報告書
 第百五十四号議案
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例
 第百五十六号議案
住民サービスの向上と行政事務の効率化を図るために住民基本台帳ネットワークシステムの本人確認情報を利用する事務等を定める条例の一部を改正する条例
 第百五十七号議案
住民基本台帳法関係手数料条例の一部を改正する条例
 第百五十八号議案
電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律施行条例を廃止する条例
 第百五十九号議案
特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百六十号議案
市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月五日
総務委員長 栗林のり子
 東京都議会議長 高島なおき殿

財政委員会議案審査報告書
 第百七十五号議案
平成二十七年度中防内五号線橋りょうほか整備工事請負契約
 第百七十六号議案
平成二十七年度中防揚陸施設撤去その他工事請負契約
 第百七十七号議案
環二地下トンネル(仮称)及び築地換気所(仮称)ほか築造工事(二十七 一─環二築地工区)請負契約
 第百八十号議案
土地の信託の変更について
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
財政委員長 和泉 武彦
 東京都議会議長 高島なおき殿

文教委員会議案審査報告書
 第百六十一号議案
特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
文教委員長 小竹ひろ子
 東京都議会議長 高島なおき殿

総務委員会議案審査報告書
 第百八十三号議案
東京都とロンドン市との友好都市関係の結成について
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月五日
総務委員長 栗林のり子
 東京都議会議長 高島なおき殿

財政委員会議案審査報告書
 第百七十二号議案
都立小平南高等学校(二十七)改修工事請負契約
 第百七十三号議案
都立日野台高等学校(二十七)改修工事請負契約
 第百七十四号議案
警視庁有家族者待機寮青戸住宅(二十七)改築工事請負契約
 第百七十八号議案
地下トンネル築造工事及び街路築造工事(二十七 二─環五の一千駄ヶ谷)請負契約
 第百七十九号議案
綾瀬川護岸耐震補強工事(その十)請負契約
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
財政委員長 和泉 武彦
 東京都議会議長 高島なおき殿

文教委員会議案審査報告書
 第百六十三号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
文教委員長 小竹ひろ子
 東京都議会議長 高島なおき殿

都市整備委員会議案審査報告書
 第百六十四号議案
東京都文教地区建築条例の一部を改正する条例
 第百六十五号議案
東京都日影による中高層建築物の高さの制限に関する条例の一部を改正する条例
 第百六十六号議案
東京都営住宅条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
都市整備委員長 島田 幸成
 東京都議会議長 高島なおき殿

厚生委員会議案審査報告書
 第百八十一号議案
災害救助用アルファ化米の買入れ(平成二十七年度新規分)について
 第百八十二号議案
個人防護具(ガウン等セット)外九点の買入れについて
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
厚生委員長 遠藤  守
 東京都議会議長 高島なおき殿

環境・建設委員会議案審査報告書
 第百六十七号議案
都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
 東京都議会議長 高島なおき殿

公営企業委員会議案審査報告書
 第百六十八号議案
東京都公共下水道及び流域下水道の構造並びに終末処理場の維持管理の基準に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月六日
公営企業委員長 大場やすのぶ
 東京都議会議長 高島なおき殿

警察・消防委員会議案審査報告書
 第百六十九号議案
東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例
 第百七十号議案
火災予防条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月三十日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十七年十月二日
警察・消防委員長 秋田 一郎
 東京都議会議長 高島なおき殿

○議長(高島なおき君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 十四番米倉春奈さん。
〔十四番米倉春奈君登壇〕

○十四番(米倉春奈君) 日本共産党都議団を代表して、第百五十四号議案外十議案に反対する立場から討論を行います。
 第百五十四号議案などの七議案は、国のマイナンバー制度導入に伴うものです。
 マイナンバー制度は、税や社会保障だけでなく、預金口座など多くの個人情報を一つの番号で管理するもので、最大の目的は、税金や保険料の徴収強化や給付抑制を進めることです。
 都民にとっての利便性はごくわずかである一方、個人情報流出や他人による不正利用などの危険性が極めて強いものです。内閣府の世論調査では九割近い人が危険性を懸念し、政府もこの危険性を完全には防げないことを認めているのです。マイナンバー制度は凍結、中止こそ必要です。
 提出された議案は、全て現状の手続等で可能なものであり、反対です。
 今定例会は、安倍政権が強行した安保法制、すなわち戦争法などに対し、空前の反対世論と運動が広がる中で開かれ、知事の対応が問われました。
 ところが知事は、戦争法について、圧倒的多数の憲法学者、そして、歴代の内閣法制局長官、元最高裁長官が憲法違反だと明言していることから目を背け、集団的自衛権の行使を解釈で可能にするかどうかは人それぞれ、国会で決めたことという傍観者的答弁を行いました。憲法及び都民の命と安全を守るべき地方自治体の長としてあるまじき姿勢であることを厳しく申し述べておくものです。
 日本共産党は、戦争法廃止の国民連合政府の樹立を目指し、各会派の皆さん、都民の皆さんが、立場の違いを超えて力を合わせることを重ねて呼びかけるものです。
 我が党は、日米新ガイドラインと安保法制のもとで、オスプレイ配備を初め、横田基地が日米共同の特殊部隊などを他国に送り込む拠点基地に変わりつつあり、ますます都民の命と安全を脅かす存在となっていることを指摘し、日米地位協定の改定が急務であることを指摘しました。
 都は、他国の地位協定と比較しても特に不利なものとはなっていないという国のいい分をそのまま代弁する驚くべき答弁をしました。航空機事故や騒音被害の増大などに国内法で対応できないからこそ、知事も参加する渉外知事会も日米地位協定の改定を求めているのです。ドイツやイタリアと比べて著しく不平等な協定である事実さえ認めようとしない立場は断じて許されません。
 あらゆる世代に貧困が広がっているもとで、高齢者の貧困について認識と対応をただしましたが、知事の答弁は、社会保障制度はさまざまな軽減措置がとられており、都も独自に低所得者対策を実施しているというものでした。これでは全く不十分だからこそ、貧困が広がっているのではありませんか。
 また、知事は、今の社会保障制度はさまざまな問題を抱えており、持続可能なものにつくり変える必要があると答弁しました。しかし、政府が持続可能な社会保障制度にするためとしてやっていることは、給付の切り下げと負担増の繰り返しではありませんか。これを許していたら、多くの都民の生活は破綻し、社会が持続できなくなることは明らかです。
 介護保険の改悪の撤回はもちろん、国に社会保障制度の抜本的拡充を進めさせること、そして、都としても福祉を大幅に拡充することなしに、世界一の福祉都市東京の実現などできるわけがありません。
 大企業や富裕層から応能負担を求めるなどの改革を進めれば、社会保障は充実できます。この問題でも国に強く物申すべきです。
 都としても、幹線道路など都市インフラの新規整備を抜本的に見直すことなど、福祉の財源確保に力を尽くすことを強く求めておきます。
 新国立競技場整備に対する知事の対応も問われています。
 知事は、規模などが以前とほとんど変わらない国の見直し計画を追認し、整備費も都が全面協力する姿勢を示しました。しかし、今定例会で知事も答弁したように、国の責任で整備すべきであり、法的制約を無視することも許されません。また、帰宅困難者対策など防災機能を整備することは設置者として当然の責任であり、財政負担の理由にはなりません。圧力に屈せず、国負担が原則の立場を貫くべきです。
 次に、都が四校の夜間定時制高校を廃止しようとしている問題です。
 二〇〇四年に、国連の子どもの権利委員会は、東京都の夜間定時制高校閉鎖問題について懸念を表明し、都に再検討を働きかけるよう日本政府に求めました。にもかかわらず都は、夜間定時制高校を半減させました。これ以上の廃止を強引に進めることは絶対に許されません。
 多様な人たちの学びたいという願いを受けとめている夜間定時制高校に光を当てて、拡充することを強く要望しておきます。
 議会改革についてです。
 都議会のあり方検討会が設置されましたが、五会派のみの参加で、原則非公開とされたことは極めて遺憾です。
 都議会改革に都民が求めているのは、住民の多様な意見の反映と開かれた議会、政策立案能力の活性化、そして政務活動費や費用弁償などの透明化と無駄遣いを改めることなどです。
 そのためにも、一人会派を含め全会派が参加し、最大限公開すること、定数是正と同時に、各会派が提案している全ての課題について十分な議論をし、結論を出すよう改めて強く申し述べておくものです。
 特に費用弁償を実費支給にする条例案については、五会派共同提案以来三回にわたる本会議があったにもかかわらず、質疑さえ行われていません。一刻も早い公開の場での議論と採決を重ねて呼びかけるものです。
 最後に、知事が今議会もまた再質問に対し答弁に立たなかったことに一言申し述べておきます。
 立場や意見が違っても、議論を尽くすことこそ都政を前に進めることにつながります。次回からは再質問の答弁に立つよう知事に強く求め、討論を終わります。(拍手)

○議長(高島なおき君) 四十三番高椙健一君。
〔四十三番高椙健一君登壇〕

○四十三番(高椙健一君) 私は、東京都議会自由民主党を代表して、今定例会に付託された知事提案の全ての議案に賛成する立場から討論を行います。
 舛添知事が就任し、はや一年半が経過いたしました。この間、都政は、長期ビジョンの策定や二〇四〇年代を見据えた東京のグランドデザインの検討が進むなど、将来を見据えた取り組みが動き始めています。こうした時期だからこそ、二元代表制である知事と議会が車の両輪となり、大局的な見地から政策を着実に実現していかなければなりません。
 知事は、今必要なのは、東京の将来を見据えたグランドデザインを描くことであり、都民、国民に明るい希望を届けることであると述べています。この思いは我々も同じでございます。これからの取り組みが重要でございます。知事には、都議会との丁寧な議論を積み重ね、議会の意思を尊重し、今後も全力で都政に取り組んでいただくよう改めて求めます。
 次に、個別の事業分野についてです。
 初めに、都民の安全・安心について申し上げます。
 まず、防災対策についてです。
 一昨年の大島町、この夏は東北から関東にかけて大規模な浸水被害が発生いたしました。首都東京で同様の災害が発生すれば、都民の生命、財産の損失はもとより、都市機能に多大な影響が生じかねません。まさに喫緊の課題です。
 知事には、区市町村や関係機関、そして国や近隣県とも十分に連携し、ハード、ソフトの両面から万全の対策を講じるよう強く求めます。
 次に、セキュリティー対策です。
 都民の安全・安心を確保するには、その司令塔となる都庁を守ることが極めて重要です。我が党の質疑を受け、都庁舎のセキュリティーは、十月五日から本格的な強化策が講じられたところです。また、都庁を標的としたサイバー攻撃への対処も急務であります。
 今後も、実効性の高い取り組みを推進するよう強く要望いたします。
 次に、福祉施策です。
 我が党はこれまで、地域における関係機関の連携を強力に推進し、地域包括ケアの実現を図るよう繰り返し求めてきました。
 世界一の福祉先進都市の実現には、介護が必要になっても、高齢者が住みなれた地域で暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築が不可欠です。
 今後も、知事には、民間、地域、行政の力を結集し、在宅サービスの充実や介護基盤の整備など、地に足の着いた取り組みを着実に進めるよう期待します。
 次に、環境エネルギー政策です。
 温室効果ガスの排出削減が重要であり、都みずから国や世界の大都市をリードする具体的な行動を積極的に打ち出さなければなりません。
 都は、十一月に策定するCO2の削減目標を机上の空論にすることのないよう、知事の強いリーダーシップにより、事業者や家庭における多面的かつ実効性のある取り組みを後押しすることを改めて求めます。
 次に、産業振興についてです。
 初めに、中小企業支援です。
 我が国の経済は、穏やかな回復基調が続いていますが、この効果を中小企業が肌で実感できるようにすることが極めて重要です。東京の産業を支える中小企業が元気になってこそ、東京が発展し、力強い経済の実現へとつながります。
 新たな事業への挑戦やすぐれた技術の承継など、中小企業への支援を一層強化するよう求めます。
 次に、観光振興についてです。
 都内を訪れた外国人旅行者は、昨年、過去最高になりました。旅行者の消費は経済の活性化に大いに寄与するものであり、この流れを一時的なものに終わらせてはなりません。
 そのためには、我が党が提言する舟運の活性化などにより、東京の魅力を一層PRすることに加え、観光産業の質の向上を継続的に図ることが重要です。
 旅行者の受け入れ環境のさらなる整備やサービス向上などを図る事業者の取り組みを一層支援するよう、知事の実行力を期待します。
 次に、東京五輪パラリンピック競技大会についてです。
 我が党はこれまでも、大会開催に向けた着実な準備はもとより、大会後に確かなレガシーを残すことの重要性を訴えてきました。
 例えば、ハード面では競技施設の整備やバリアフリー化の推進、ソフト面ではボランティアの拡大や障害者スポーツの振興など、まさに取り組むべき課題は山積しています。
 加えて、先般、ラグビーワールドカップ二〇一九日本大会の開会式、開幕戦の会場に東京スタジアムが決定いたしました。
 都は今後、二つの国際大会の成功に向け、関係機関と十分に連携するとともに、都議会と一体となって開催準備にしっかりと取り組んでいただくよう強く求めます。
 最後に、地方法人課税の不合理な偏在是正措置の撤廃等について一言申し上げます。
 都は、都市と地方の財源の奪い合いという国の不合理な措置により、これまで一兆三千億円もの都民の税金を失いました。
 こうした現状維持の発想では、真の地方創生はなし得ないことは明らかです。都市と地方がともに栄えなければ、日本全体の発展はあり得ません。
 我々は、だからこそ、本定例会の代表質問で、日本全体の活性化に向け、地域間の結びつきを強化する、東京ならではの取り組みを着実に実行することの重要性を訴えました。
 都みずからが東京都版総合戦略でその姿勢を明確に打ち出し、具体的な取り組みの実績を積み重ねることにより、お互いの信頼性は高まるはずです。今後の都の一層の取り組みを求めます。
 我々には、次の時代にも輝き続ける東京をつくる使命があります。そのためには財源が不可欠です。年末の税制改正に向け、都の貴重な財源を奪う不合理な国の動きに対して、しっかりと物を申していく覚悟でございます。
 以上、都議会自由民主党は、東京を世界で一番の都市にするため、都民の負託にしっかりと応え、都民本位の政治を全力で推進することをお誓い申し上げ、討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(高島なおき君) 十二番小松久子さん。
〔十二番小松久子君登壇〕

○十二番(小松久子君) 都議会生活者ネットワークを代表して、第百五十四号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例及び第百五十六号、百五十七号の三議案に反対、その他の知事提出の全ての議案に賛成の立場から討論を行います。
 まず、第百五十四号議案について意見を述べます。
 この条例は、社会保障・税番号制度、いわゆるマイナンバー制度の導入に伴い、個人番号の利用及び特定個人情報の利用や提供に関して、その範囲を都の事業に合わせて拡大するために新設提案されたものです。
 マイナンバー制度は、乳幼児も含めた国民全てに一生涯変えることのできない十二桁の個人番号を振り当て、行政手続のさまざまな場面で活用しようとするシステムです。
 しかし、国民の多くは、個人情報が流出し、プライバシーが侵害されるのではという危惧を抱いています。実際、共通番号制度の導入先進国であるアメリカでは、成り済まし詐欺に悪用される事件が多発しており、韓国では昨年、共通番号や個人情報が大量流出し社会を揺るがしました。日本でも年金情報が流出する事態が起きています。
 そのようにリスクの多い制度でありながら、国民の間で広く議論されることもなく、この十月五日に施行されたことは大きな問題です。
 しかも、マイナンバー制度を施行する前の九月三日に改正法が成立し、預金口座に結びつけられるようになりました。
 各自治体では、実際に事務作業を担うため、この制度の運用準備に右往左往しており、国からの補助金では経費が賄い切れないという声も出ています。個人情報の管理体制の未熟な我が国において、このような制度を導入することには賛成できません。
 よって、この第百五十四号議案とあわせて、関連する第百五十六号、第百五十七号議案についても反対とします。
 貧困や虐待などで社会的養護を必要とする子供たちにとって最も望ましいのは、家庭的な環境で育つことであり、かねて指摘されているように里親委託をふやす取り組みが必要です。
 そのための支援策の一つとして、育児休業を里親にも認めることが求められています。国に対して働きかけるとともに、まずは、東京都の職員が里親になることができるよう、都は率先して労働環境の整備に取り組むことを要望します。
 生活者ネットワークは、児童養護施設を退所した子供へのアフターケアを進めるよう、これまでも求めてきましたが、例えば、都が空き家を借り上げ、NPOなどに運営を委託して安価な住居として提供するなど、若者の自立のために必要な支援策のさらなる強化を求めます。
 日本の子供の貧困状況は極めて厳しく、特にひとり親世帯の子供の貧困率はOECD加盟国中最下位という状況です。都は、子供の貧困の撲滅を重要な政策の一つとして位置づけるべきです。そして、対策のためには、まず実態を捉えることが不可欠であり、ぜひとも実態調査をしていただくことを要望します。
 都は現在、廃棄物処理計画改定の検討を始めています。東京全体でごみ量は減っており、今後は人口減少も相まって、計画の目標値は減少が前提になるものと思われます。ごみ行政は基礎自治体の仕事ですが、都としては、埋立地の管理運営だけでなく、ごみ処理に伴う大気や水などの環境汚染を監視する役割もあります。
 今、PCBなどの有害物質を引き寄せるマイクロプラスチックによる海洋汚染や、それを鳥や魚が食べることによる生態系への影響が深刻な問題になっています。
 さらに、化粧品や歯磨き粉などに含まれる非常に微細なマイクロビーズは、下水道でも処理できないことから、アメリカでは規制が始まっていますが、日本ではまだ何の対策もとられていません。
 ことし六月のG7サミットでも海ごみ問題の対策が盛り込まれ、改めてプラスチックごみの削減が求められています。
 多摩地域では各自治体の努力によって削減が進んでおり、二十三区でもプラスチックの発生抑制やさらなる分別、リサイクルが必要です。都から自治体への積極的な働きかけを要望します。
 最後に、議会改革について申し上げます。
 昨年、都議会本会議でのセクハラ発言が社会的に大問題となり、自治体議会における性差別の実態を洗い出して、議会のあり方を見直そうという全国規模の動きに発展しました。
 全国フェミニスト議員連盟は、昨年、アンケート調査を実施し、先日その結果がまとめられましたが、回答のあった全国百四十三人の自治体議員のうち、半数以上は性差別があったと報告されています。
 この報告書では、女性議員が当たり前に働ける議会をふやすための活動を展開していくことが表明されていますが、この都議会でも、男女がともに互いの人権を尊重し、活動できるよう検討していく必要があります。
 そのような中、都議会生活者ネットワークが再三提案してきた議会のあり方検討会がようやく設置されました。全会派がメンバーとならなかったことは残念ですが、都議会の議会改革は全国から注目されています。
 定数の是正だけではなく、費用弁償の見直しなど、少数会派の意見も反映していくことや、都民にできる限り情報公開していくなど、民意を反映し、開かれた議会へと改革することを求めて、都議会生活者ネットワークの討論といたします。(拍手)

○議長(高島なおき君) 三十六番大松あきら君。
〔三十六番大松あきら君登壇〕

○三十六番(大松あきら君) 私は、都議会公明党を代表し、知事提出の全議案に賛成する立場から討論いたします。
 初めに、第百八十三号議案、東京都とロンドン市との友好都市関係の結成についてであります。
 利害が対立する国家間の外交に対し、さまざまな分野の交流を通して親善を深める都市外交は、国家の垣根を超えて平和と友好を構築する極めて重要な機能であります。
 とりわけロンドン市との友好都市の結成は、二〇一二年のオリンピック・パラリンピック大会を大成功させ、五輪レガシーでも高い評価を得ているロンドン市に学ぶ絶好の機会であります。都市外交の積極展開を主張してきた我が党は、これを契機にさらなる都市外交の推進を求めるものであります。
 次いで、第百五十四号及び百五十六号から百六十号議案のいわゆるマイナンバー制度関連の条例整備について申し上げます。
 この九月、内閣府はマイナンバー制度について、国民、都民の認知度、理解度がまだ不十分であるとの調査結果を公表しました。
 我が党が本会議一般質問や総務委員会の質疑を通じて、都民や事業者への周知を図るよう求めたのに対し、都は都民向け広報や中小企業向けの説明会を実施するとの方針を示しました。これにより、都民の不安は大幅に軽減されることになります。
 都の迅速な対応を評価するとともに、スムーズに導入が進むよう、状況に応じて適宜適切に施策を講じるよう求めるものであります。
 次いで、第百七十九号議案、綾瀬川護岸耐震補強工事請負契約に関連して申し上げます。
 本工事は、東部低地帯に位置する綾瀬川の耐震対策として、護岸本体の高度耐震対策等を実施するものであり、流域住民の生命、財産を守るため、緊急を要する大事な工事であります。
 先月発生した関東・東北豪雨災害は、東京で発生しても決して不思議ではない気象状況でありました。コンクリートから人へなど、公共事業罪悪論をいたずらに振りかざしている場合ではありません。都政は、あくまでも都民の命を最優先に判断すべきであることを強く申し上げておきます。
 なお、今回の豪雨災害の教訓として挙げられている広域避難の課題については、我が党の代表質問に対し、都が十月にも立ち上げることを明らかにした局横断的な検討会の責任は重大です。新たに浸水想定区域に指定される地域の住民も含め、都民が安心できる対策の強化を強く求めるものであります。
 このほか、本定例会に関連した重要論点について、我が党の主張を改めて何点か申し上げます。
 初めに、東京都を狙い撃ちにした地方法人課税の不合理な偏在是正措置が、継続または拡大される懸念についてであります。
 国が進める税制の不合理な措置により、都財政は今、これまでの財政再建、事業評価、新公会計制度の導入等の努力の成果が水泡に帰すような重大な危機に直面しております。
 地方分権に逆行する国の措置は直ちに撤廃するよう、改めて国に強く求めるべきであります。また、撤廃に向けた都民世論の喚起を強く求めます。
 次に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック大会について申し上げます。
 新国立競技場の整備計画の白紙撤回などの一連の混乱は、大会に向けた盛り上がりに水を差す事態を招きましたが、今再び大会成功への機運を盛り上げていくために、舛添知事の強いリーダーシップに大いに期待するものであります。
 東京オリンピック・パラリンピック大会について、我が党は招致運動の段階から、被災地の復興なくして大会の成功はないと主張してきました。先般、IOCに提案した追加競技も含め、被災地での開催が検討されるよう重ねて要望いたします。
 最後に、新銀行東京について申し上げます。
 新銀行東京は、九月二十五日、東京TYフィナンシャルグループと経営統合することで最終合意し、その内容について経済・港湾委員会に報告がありました。
 最終合意では、四百億円の新銀行東京の優先株式と東京TYフィナンシャルグループの優先株式とを交換することで、追加出資した四百億円は確実に保全され、将来的に回収される仕組みも講じられることが、同委員会における我が党の質疑で明らかになりました。
 また、追加出資当時、新銀行東京が融資していた五千六百社を超える赤字、債務超過先の中小企業の約八割が、その後、債務を完済もしくは事業継続していることがさきの第二回定例会で報告されております。
 都内中小企業の従業員やその家族を路頭に迷わせてはならないという追加出資当時の我が党の苦渋の決断が、間違いでなかったことが明らかになったといえます。
 さらに、今回の最終合意の際に、都は、我が党の提案に沿い、中小企業を支援するために、東京TYフィナンシャルグループと産業振興に関する包括連携協定を締結しています。
 都は今後、この新たな枠組みを活用して中小企業支援を充実させるべきであり、この点を強く求めておくものであります。
 都議会公明党は、五年後の東京オリンピック・パラリンピック大会の成功に向けて全力を尽くすとともに、今後も身近な都民の暮らしに目を配り、具体的な政策提言を通して、安全・安心を守り続けることをお誓いし、討論を終わります。(拍手)

○議長(高島なおき君) 十三番中山ひろゆき君。
〔十三番中山ひろゆき君登壇〕

○十三番(中山ひろゆき君) 私は、都議会民主党を代表して、第百五十四号議案外今定例会に付託された知事提案の全ての議案に賛成する立場から討論を行います。
 まず、第百五十四号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例外、いわゆるマイナンバー制度の施行に伴う都条例の改正等について申し上げます。
 マイナンバー制度の実施に当たっては、情報漏えいに対する不安の声は根強くあります。こうした不安が現実のものにならないよう、インターネット接続しているネットワークからの分離、個人端末への情報保管の厳禁、アクセス制限のかかったサーバーへの保存など、しっかりとしたセキュリティー対策の徹底を求めるものであります。
 また、法人にも法人番号が通知されるとともに、従業員等のマイナンバーを収集し、税や社会保障の手続の際、記載しなければなりません。安全管理措置への対応が必要となるため、都としても適切に対応するよう求めておきます。
 次に、第百八十三号議案、東京都とロンドン市との友好都市関係の結成について申し上げます。
 都議会民主党は、都市の時代といわれる二十一世紀に、東京都が行う都市外交において、リーダー、組織、市民、若者が各レベルで互いに成果をもたらすよう取り組み、都民、都政に還元することを求めてきました。
 そのような中、イギリスの首都であり、二〇一二年のオリンピック・パラリンピック大会を成功させ、多くのレガシーを得たロンドン市との友好都市関係を結成することは歓迎するものです。
 私たちの代表質問に対し舛添知事は、オリンピック・パラリンピックのレガシーを都市づくりに活用する方策を詳しく学ぶことや、環境問題への対応をともに強力に進めることが可能になるといった例を示しました。
 友好都市関係を儀礼的なものにとどめることなく、さまざまな都市問題への対応、二〇二〇年大会の成功に向けて、緊密にコミュニケーションを図り、交流、協力を確実に進めることを期待するものであります。
 次に、オリンピック・パラリンピックについて申し上げます。
 この間、新国立競技場の整備計画や大会エンブレムの白紙撤回に関する一連の問題が、二〇二〇年の大会の機運醸成に水を差したことは極めて残念なことでした。
 しかし、二〇二〇年大会の成功のためには、今回の件を教訓にして、改めてオールジャパン体制で前へ進んでいく必要があり、そのためにも私たち都議会民主党は、開催計画の実施に当たり、都が意思形成過程の透明性を確保し、情報を広く公開するとともに、国や組織委員会に対して、これからも対応を促していくことを改めて強く求めるものであります。
 また、新国立競技場の整備費負担については、都が負担を検討する前提として、都民の理解が得られること、法的根拠があること、加えて過大な負担とならないことが必要であることも改めて申し上げておきます。
 新たな大会エンブレムの応募、選定に当たっては、一昨日、応募要項の骨子が決まり、私たちが主張してきたように応募資格も幅広くなることが見込まれますが、なお引き続き選定過程における透明性の確保などを組織委員会に働きかけていくことを求め、同時に大会エンブレムの公募、選定が二〇二〇年大会の盛り上がりにつながるよう、都として取り組みを求めるものであります。
 さらに、都が整備する新規恒久施設について、私たち都議会民主党は、新国立競技場整備計画の教訓を踏まえ、整備内容や費用のいま一度の検証、さらなる整備費縮減策の検討を求めてきました。
 これに対し都は、会場計画の試算額二千四百六十九億円を超えることなく着実に整備を進めることが極めて重要と述べた上で、予算の適切な管理と整備費の縮減に努めながら、施設整備を推進していくと答弁しましたが、こうした約束が着実に履行されるよう改めて強く求めておきます。
 以上で都議会民主党を代表しての討論を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(高島なおき君) 十番宮瀬英治君。
〔十番宮瀬英治君登壇〕

○十番(宮瀬英治君) 私、都議会維新の党を代表し、本定例会に提出された知事提出の全議案に賛成する立場から討論いたします。
 まず初めに、第百五十四号議案は、マイナンバー制度の導入に関するものであります。
 本制度は、国民の利便性の向上、行政の効率化、公平公正な社会の実現を目的としていますが、その一方で、都民の中には制度がよくわからない、情報漏えいが心配といった声があるのもまた事実です。
 さらには、五日付の新聞報道によると、都内の九九%を占める中小企業、その事業者約千人に制度への対応状況を質問したところ、準備が完了していないと答えたのは九三%、その理由も約五割が制度の理解が進んでいないからと回答しました。
 今後、都は、導入メリットを広く周知するとともに、都職員へのセキュリティー教育の徹底、外部視点からのチェック体制の一層の強化、さらには中小事業者向けの支援策もあわせて行うよう要望いたします。
 次に、第百六十一号議案、特定非営利活動促進法施行条例の一部改正について申し上げます。
 本議案は、NPO法人の認証申請書に関連する規定を整備するものであります。
 都のNPO法人の不認証率は、平成二十六年度までの累計実績において約七・一%であり、一方、他の道府県の不認証率の全国平均は〇・一%であります。実に七十一倍の格差が生じ、都のNPO不認証率は大変高いのが実態であります。
 都は本年度、新たに直前説明会の実施など改善策を講じておりますが、今後も引き続き丁寧な対応に取り組んでいただくことを要望いたします。
 次に、第百八十一号議案についてです。
 本議案は、災害発生時における避難所生活者のためのアルファ化米購入に関するものであります。
 その保管場所である備蓄倉庫は、都内に二十一カ所あるものの、その所在地は城南、城東地域に集中しており、例えば、城北地域や多摩東部地域には備蓄倉庫が一つもないことから、配備の過度な偏りが感じられます。
 災害の程度によっては、高速道路を初め災害時の物資の輸送が機能不全になるおそれがあります。災害はどこで発生するかわかりません。また、城東、城南地域にある倉庫自体が被災する可能性も十分想定されます。
 発災時にできるだけ早く、また的確に備蓄物資を避難地域に届けられるように、備蓄倉庫の確保はもちろん、倉庫及び輸送拠点の地理的配備について検討することを要望いたします。
 次に、第百八十二号議案は、個人防護具外九点に関するものであります。
 本議案は、新型インフルエンザ発生時の保健所、医療機関等の職員に対して防護服を備えるものです。
 二カ年、約三十億円で購入する二百二十万セットの防護服は、五年で使用期限を迎えますが、その一部はJICAなどを経由し感染被害国に譲渡しているものの、その残りの多くは破棄せざるを得ない状況です。
 横浜市では、NGOと連携し、廃棄予定の防護服をNGOが送料を負担する形でアフリカ諸国に供与しております。
 都もNGOなど新たな提携先の拡大、また、医療機関におけるさまざまな防災訓練にて防護服の正しい使用法を学ぶ機会にするなど、資器材が最後まで有効活用されるよう要望いたします。
 次に、第百八十三号議案、ロンドン市との友好都市関係の結成について申し上げます。
 都においては、ロンドン市との姉妹都市関係が単なる文化交流や官と官による交流に終わることなく、官から民へ、経済プロジェクト展開など、都内企業へも貢献できるビジネス面での相互発展も視野に入れていただくよう要望いたします。
 次に、本定例会で報告を受けました平成二十六年度東京都監理団体経営目標の達成状況、経営実績、平成二十七年度の経営目標の設定について意見を申し上げます。
 都は監理団体改革の一環として、団体みずからに経営目標を設定させ、その達成度を評価しています。そして、評価結果については、翌年度の経営改善及び役員報酬に反映させ、さらなる自律的経営を促進させること、また、達成状況を都民に公開し、公正で透明度の高い経営の徹底、さらに説明責任を果たすこととしております。
 しかし、報告内容を見ると、昨年度実績よりも低い目標を設定する団体が多く見られるなど、その設定過程が疑われるものが多く、所管局長が監理団体のトップを評価する仕組みとなっていますが、評価基準が曖昧である上、その結果は公表されず、公正性、透明性が確保されているとはいいがたい状況です。
 監理団体の目標、評価設定については、第三者視点を加えるなど根本的に見直し、本来の意義に沿った制度にするよう要望いたします。
 最後に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピックにつきまして、一言申し上げます。
 新国立競技場の建設計画や決定済みのエンブレムも白紙撤回されました。情報公開の不徹底や責任のとり方の曖昧さが、国民、都民の疑念や不信を招き、大会への期待に冷や水をかけることとなりました。
 しかし、開催都市であり、東京都の最終責任者である都知事には、最高の大会を実現しなければならない責任があります。
 今後は、国、都、組織委員会、JSCがコミュニケーションを密にし、オールジャパンで東京大会を成功に導くよう、一丸となって対応していただくことを要望し、討論を終わります。(拍手)

○議長(高島なおき君) 二十九番上田令子さん。
〔二十九番上田令子君登壇〕

○二十九番(上田令子君) 私は、かがやけTokyoを代表して、第百五十四号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例外知事提出議案全てに賛成の立場から討論を行います。
 まず初めに、第百五十四号議案外マイナンバー制度関係議案について申し上げます。
 国が主導して導入されたこの制度は、住民票のある全ての国内居住者に十二桁の個人番号、いわゆるマイナンバーを割り当て、社会保障、税、災害対策の分野で複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認することを目的とするものです。
 制度開始により、効率化、都民負担の軽減、公平公正かつ効率的な行政運営が図られるなどの効果が期待されているところでございます。
 一方で、マイナンバー制度の導入に当たっては、有識者らにより公的機関の個人情報保護制度の基本的な考え方は、個人情報の収集、保有に当たっての利用目的を明確にし、本人がその目的を認識し、その目的を超えた利用、提供を原則として禁止するというものであり、個人情報の取得、保有段階での利用目的についての当事者との合意によって、個人情報の取り扱いについて個人が予見できない事態を減らし、合意を前提にした個人情報の利用を行うものであって、個人情報を連携させるための基本情報として使われるマイナンバーと、それに伴う諸制度、システムは、この原則を徹底した政策形成、開かれた議論、合意形成が行われるべきものでなければならないとの指摘がなされています。
 このことから、人為的ミスによります日本年金機構の個人情報流出事件と都民の危惧を踏まえまして、総務委員会において当会派は疑義をただしました。
 これに対し理事者側からは、個人情報は分散管理することで連鎖的な情報漏えいを防止、成り済まし防止のための厳格な本人確認実施、システムに接続できる人の制限、通信の暗号化、マイナンバー適切管理のための特定個人情報保護委員会という第三者機関が監視、監督するとの制度運用上の原則の説明がなされました。
 しかしながら、東京都所管五局に分かれます二十四種の法定委託事務があるものの、接続する端末を把握していないことが私の質問で明らかになったことから、基準指針の策定、研修、人材育成、専門的外部人材の登用による個人情報保護の徹底を強く求めました。
 また、総務省が推進している地方公務員のマイナンバーカード取得につき、都民に協力を求める東京都職員みずから範を示すため、取得状況の把握と周知を進めることもあわせて要請をいたしました。
 マイナンバー制度に当たっては、本来の目的である合理化による有形無形の行政コストの圧縮、何よりも脱税や不正還付を防止し、徴税率を高め、確定申告が簡素化することで、都民、国民の納税者意識が高まり、マイナンバーで監視される被害者意識から、行政や議会を主権者として監視する意識を醸成する制度となることを要望するものでございます。
 次に、第百八十三号議案、東京都とロンドン市との友好都市関係の結成については、締結を契機に二〇二〇年に向け、海外を含む都市間交流は積極的に進められるべきもので、官庁間、次世代グローバル人材である東京都職員間、そして相手側の若手人材の交流はもとより、草の根レベルで文化や教育、産業に至るまで、各分野での住民、民間企業の結びつき、きずなを有機的に強める都市間交流事業を展開し、決して箱物や社交にとどまるべきではない、都民に実利のある交流の活性化を期待するものでございます。
 こうした都市外交の重要な位置づけにありますオリンピック・パラリンピック競技大会でございますが、今定例会の招集前から、新国立競技場のデザイン並びに大会エンブレムの白紙撤回と、二〇二〇年開催に向けての準備における大きな問題が明らかになり、我が会派のおときた議員は、東京都主導の意思決定体制の構築を一般質問で求め、知事も組織委員会の反省点を明らかにしました。
 オリパラの準備、運営は組織委員会が主体的に担うとの見解が都からも示されておりますが、問題が明らかになることは今後ともあり得ましょう。知事がかねがね訴えているように、密室での政策決定は大きなツケとなって失敗につながることになりかねません。開かれた民主主義、多元主義社会では、情報公開が不可欠な要素だ、日本の指導者たちはもうそれに気づくべきであるし、主権者、納税者の国民にもその認識が必要であります。
 この決意を都議会としても共有していくべきと考え、知事の決意を強く支持するとともに、都民負担のない身の丈に合った大会の成功こそがレガシーとなるよう、一千万都民から選ばれた知事のリーダーシップに基づく臨機応変な対応によって、諸課題の迅速な情報公開と解決、そして責任の所在の明確化を求めるものでございます。
 最後に、今定例会におきます陳情審査での私の体験を、議員、理事者の皆様に共有いたしたく申し添えます。
 陳情審査の経過につきましては委員長報告のとおりとなりますが、私の所属する総務委員会に付託されました陳情について質疑を行い、その内容をブログにて報告をいたしました。すると、それをごらんになった陳情代表者の方から直接メールを頂戴いたしました。メールにはブログへの疑義などが示されていたため、陳情代表者にお目にかかり、陳情に至る経緯や願意、実際の生活の上でお困りのことなど、詳しくお話を伺い、私自身、認識を深めました。今後の議員活動に反映してまいりたいと思います。
 今定例会では、都議会のあり方検討会が設置され、長年の懸案である議会改革が実現に向け、前に進もうとしております。自治体議会は憲法第九十三条に議事機関として位置づけられ、二元代表制の両輪の一方として、都民参加の大切な開かれた議論の場となっておりますことはいうまでもありません。都民の参加あってこその都議会であることは自明の理であります。
 議会改革に当たっては、特定会派や議会関係者のみならず、少数会派、一人会派、広範な都民の声を聞きながら進めていくことが大切であり、原則非公開との決定は大変ゆゆしき事態であると考えております。
 今後とも、我が会派は、あり方検討会のあり方、議論を定点観測し、都民に情報を積極的に発信するとともに、都民と双方向で力を合わせまして、首都の議会であり、全国最大の議会として、各自治体議会にリードをする実り多い議会改革の実現に全力で取り組んでまいりますことを都民の皆様にお約束し、かがやけTokyoを代表しての討論といたします。
 ありがとうございました。

○議長(高島なおき君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(高島なおき君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一から第三まで、第百五十四号議案、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例外議案二件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 次に、日程第四から第十一まで、第百五十八号議案、電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律施行条例を廃止する条例外議案七件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 次に、日程第十二から第二十七まで、第百八十三号議案、東京都とロンドン市との友好都市関係の結成について外議案十五件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔新美議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二七財主議第三〇〇号
平成二十七年十月八日
東京都知事 舛添 要一
 東京都議会議長 高島なおき殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員山田忠昭が辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 山加 朱美

      略歴
現住所 東京都練馬区
山加 朱美
昭和二十八年十二月二十四日生(六十一歳)
平成十三年七月  東京都議会議員
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(高島なおき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第二、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
〔新美議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二七財主議第三〇一号
平成二十七年十月八日
東京都知事 舛添 要一
 東京都議会議長 高島なおき殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員上野和彦が辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 吉倉 正美

      略歴
現住所 東京都新宿区
吉倉 正美
昭和二十五年十月三日生(六十五歳)
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

○議長(高島なおき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第三、二七第二八号、発達障害の子どもたちがニーズに応じた多様な教育の場を奪われないことに関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会陳情審査報告書
二七第二八号
発達障害の子どもたちがニーズに応じた多様な教育の場を奪われないことに関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 狛江市
東京の障がい児教育を充実発展させる会
代表 加藤 勇一 外三、六一一人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十四日
文教委員長 小竹ひろ子
東京都議会議長 高島なおき殿

都市整備委員会陳情審査報告書
二七第二九号
都市計画道路の整備方針について都民の意見を十分に反映させることに関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 三鷹市
長谷川茂雄 外一四三人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十六日
都市整備委員長 島田 幸成
東京都議会議長 高島なおき殿

○議長(高島なおき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第四、二七第二三号、ふるさと納税撤廃及び税制改正時に行政職員の意見採用を求める意見書提出に関する陳情外陳情二件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

財政委員会陳情審査報告書
二七第二三号
ふるさと納税撤廃及び税制改正時に行政職員の意見採用を求める意見書提出に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 渋谷区
上田 圭子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十六日
財政委員長 和泉 武彦
東京都議会議長 高島なおき殿

環境・建設委員会陳情審査報告書
二七第二一号
環境破壊・まち壊し・住民追い出しの特定整備路線の建設中止に関する陳情
(平成二十七年六月十七日付託)
  陳情者 豊島区
東京都特定整備路線連絡会
代表 柴田  裕外一一、一二八人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十五日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
東京都議会議長 高島なおき殿

議会運営委員会陳情審査報告書
二七第一三号
東京都議会の議会案件の文書保存期間に関する陳情
(平成二十七年六月十七日付託)
  陳情者 埼玉県三郷市
森  繁夫
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十一日
議会運営委員長 宇田川聡史
東京都議会議長 高島なおき殿

○議長(高島なおき君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(高島なおき君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第五及び第六、二七第五号の二、発達障害児とその家族に対する支援の充実に関する請願外請願一件、陳情八件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会請願審査報告書
二七第五号の二
発達障害児とその家族に対する支援の充実に関する請願
(平成二十七年六月二十四日付託)
  請願者 東村山市
らっこの会(東村山困っている子ども達を応援する親の会)
代表 土崎 幸恵
 本委員会は、右請願審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十四日
文教委員長 小竹ひろ子
東京都議会議長 高島なおき殿
       記
 (意見)
趣旨にそうよう努力されたい。

厚生委員会請願審査報告書
二七第五号の一
発達障害児とその家族に対する支援の充実に関する請願
(平成二十七年六月二十四日付託)
  請願者 東村山市
らっこの会(東村山困っている子ども達を応援する親の会)
代表 土崎 幸恵
 本委員会は、右請願審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十五日
厚生委員長 遠藤  守
東京都議会議長 高島なおき殿
       記
 (意見)
趣旨にそうよう努力されたい。

財政委員会陳情審査報告書
二七第一二号
全都議会議員による納税キャンペーン等の広報活動への積極的な参加に関する陳情
(平成二十七年六月十七日付託)
  陳情者 東村山市
細田 茂夫
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十六日
財政委員長 和泉 武彦
東京都議会議長 高島なおき殿

文教委員会陳情審査報告書
二七第三〇号
ヘブンアーティスト事業に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 世田谷区
戸田 玲子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十四日
文教委員長 小竹ひろ子
東京都議会議長 高島なおき殿

都市整備委員会陳情審査報告書
二七第一六号
不適正使用されている都営住宅の明渡しに関する陳情
(平成二十七年六月十七日付託)
  陳情者 八王子市
堀  勝悦
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十六日
都市整備委員長 島田 幸成
東京都議会議長 高島なおき殿

厚生委員会陳情審査報告書
二七第一九号
有限会社パピオン熱帯魚の第一種動物取扱業の登録に関する陳情
(平成二十七年六月十七日付託)
  陳情者 多摩市
内堀 佑紀
二七第二七号
昭島市の有限会社パピオン熱帯魚の第一種動物取扱業の登録に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 国立市
平野亜紀子 外一四人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十五日
厚生委員長 遠藤  守
東京都議会議長 高島なおき殿

環境・建設委員会陳情審査報告書
二七第三二号
都立公園内の放送に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 世田谷区
戸田 玲子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十五日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
東京都議会議長 高島なおき殿

警察・消防委員会陳情審査報告書
二七第二五号
導流帯のない欠陥交差点の是正に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 西多摩郡
角田 統領
二七第三一号
パーキング・チケット発給設備の適正運用に関する陳情
(平成二十七年六月二十四日付託)
  陳情者 世田谷区
森蔭 芳広
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十七年九月十五日
警察・消防委員長 秋田 一郎
東京都議会議長 高島なおき殿

○議長(高島なおき君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第七、議員提出議案第十六号、私学振興に関する意見書を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十六号
私学振興に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  平成二十七年十月八日
(提出者)
小林 健二  加藤 雅之  菅野 弘一
川松真一朗  山内  晃  栗山よしじ
堀  宏道  大津ひろ子  塩村あやか
宮瀬 英治  おときた駿  小松 久子
中山ひろゆき 米倉 春奈  白石たみお
斉藤やすひろ 栗林のり子  遠藤  守
伊藤こういち 松田やすまさ 河野ゆうき
ほっち易隆  舟坂ちかお  島崎 義司
鈴木 錦治  石川 良一  田中 朝子
上田 令子  山内れい子  西沢けいた
田中  健  里吉 ゆみ  和泉なおみ
尾崎あや子  大松あきら  吉倉 正美
まつば多美子 高倉 良生  神野 次郎
木村 基成  北久保眞道  高椙 健一
栗山 欽行  大場やすのぶ 近藤  充
桜井 浩之  山崎 一輝  やながせ裕文
両角みのる  西崎 光子  あさの克彦
新井ともはる 中村ひろし  徳留 道信
河野ゆりえ  小竹ひろ子  上野 和彦
野上 純子  中山 信行  谷村 孝彦
東村 邦浩  崎山 知尚  鈴木 章浩
清水 孝治  小松 大祐  柴崎 幹男
和泉 武彦  きたしろ勝彦 鈴木 隆道
早坂 義弘  高木 けい  野上ゆきえ
島田 幸成  今村 るか  大西さとる
小山くにひこ 畔上三和子  大島よしえ
松村 友昭  藤井  一  ともとし春久
鈴木貫太郎  木内 良明  高橋 信博
中屋 文孝  三宅 正彦  小宮あんり
田中たけし  鈴木あきまさ 山加 朱美
高橋かずみ  山田 忠昭  林田  武
こいそ 明  田島 和明  古賀 俊昭
斉藤あつし  尾崎 大介  石毛しげる
植木こうじ  かち佳代子  曽根はじめ
小磯 善彦  橘  正剛  長橋 桂一
中嶋 義雄  立石 晴康  神林  茂
秋田 一郎  宇田川聡史  相川  博
吉原  修  野島 善司  三宅 茂樹
川井しげお  高島なおき  野村 有信
吉野 利明  内田  茂  酒井 大史
山下 太郎  清水ひで子  大山とも子
吉田 信夫
東京都議会議長 高島なおき殿

私学振興に関する意見書
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 しかし、少子化の影響等により、私立学校の経営は厳しさを増しており、重大な局面を迎えている。
 公教育の将来を考えるとき、公立・私立あいまっての教育体制が維持されてこそ、健全な発展が可能となり、個性化、多様化という時代の要請にも応え得るものである。
 そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、平成二十八年度予算編成に当たり、私学教育の重要性を認識し、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備導入など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
三 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度を拡充改善するとともに、都道府県の行う補助に対する国の支援を拡充すること。
四 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
五 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十七年十月八日
東京都議会議長 高島なおき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 宛て

○六十七番(小松大祐君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十六号については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(高島なおき君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十六号は、原案のとおり可決されました。

○議長(高島なおき君) 追加日程第八、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、お手元配布のとおり各常任委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
〔常任委員名簿は本号末尾(二五七ページ)に掲載〕

〔議長退席、副議長着席〕

○副議長(藤井一君) ただいま、議長高島なおき君より、辞職願が提出されました。よって、議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第九として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
〔新美議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  平成二十七年十月八日
 東京都議会副議長 藤井  一殿
東京都議会議長 高島なおき

○六十七番(小松大祐君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○副議長(藤井一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 それでは、前議長高島なおき君よりご挨拶があります。
 百十九番高島なおき君。
〔百十九番高島なおき君登壇〕

○百十九番(高島なおき君) 貴重なお時間を頂戴いたし、一言ご挨拶を申し上げます。
 私は、東京都議会議長にご指名をいただいて以来、藤井一副議長と手を携えながら、公正かつ円滑な議会運営に努めてまいりましたが、本日をもちまして、その職を辞することになりました。この間の皆様方のご協力に心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 私は、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催準備が本格化する重要な時期に、議長という大任を仰せつかり、東京がさらなる成熟都市へと発展を遂げるための苗を植えるべく、職務に邁進してまいりました。
 私は常々、東京も地方も、ともに発展をしなければ、日本の成長は実現できないと考えております。同時に、国も地方も、オールジャパンでの協力を得られなければ、二〇二〇年大会の成功はなし得ないということも強く実感をしているところでございます。
 また、これから正念場を迎える税制改正を初め、都政の課題は山積をしております。都議会と執行機関が二元代表制のもと、一千三百万都民の皆様の福祉の向上のため、力を合わせていくことが重要であると考えております。
 この間、議長の職責を果たすことができましたのも、ひとえに議員の皆様、理事者の皆様方のご支援、ご協力のたまものであり、改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。
 今後とも、都政と都議会のさらなる発展に向けて全力を尽くしてまいる所存でございます。引き続きご指導、ご支援を賜りますよう、心からお願いを申し上げ、議長退任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○副議長(藤井一君) 高島なおき君の挨拶は終わりました。

○副議長(藤井一君) ただいま議長が欠位となりましたので、議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第十として、直ちに議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○副議長(藤井一君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百一番尾崎大介君、百八番長橋桂一君、百十三番宇田川聡史君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げます。議長までお申し出願います。
〔投票用紙配布〕

○副議長(藤井一君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(藤井一君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○副議長(藤井一君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○副議長(藤井一君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○副議長(藤井一君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○副議長(藤井一君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いを願います。
〔開票〕

○副議長(藤井一君) それでは、局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(影山竹夫君) 投票結果。
   出席議員数 百二十四人
   投票総数 百二十四票
   有効投票 百七票
   無効投票 十七票
    有効投票中
    川井しげお議員 百七票
 以上。

○副議長(藤井一君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   川井しげお君
が議長に当選されました。(拍手)
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○副議長(藤井一君) ここで議長川井しげお君よりご挨拶があります。
 議長川井しげお君。
〔百十八番川井しげお君登壇〕

○百十八番(川井しげお君) ただいま皆様のご推挙をいただきまして、はえある第四十七代都議会議長に就任することになりました川井しげおでございます。身に余る光栄に感激するとともに、責任の重さを痛感しているところでございます。
 今後は、議長として、全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいります。皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、東京は今、二〇二〇年オリンピック・パラリンピック競技大会を五年後に控え、極めて重要な時期を迎えております。
 この大会の開催を契機として、都市インフラの整備による利便性の高い快適なまちづくりを初めとして、教育、福祉、そして医療の事業を前進させることはもとより、障害者スポーツや芸術文化振興などを進めることが重要であります。
 これにより、全ての人々が安心して生活し、活躍することのできる、より成熟した都市としての東京を次の世代に残していくことが、今を生きる私たちの責務であります。
 そのためには、今後、防災危機管理対策にも、日本の英知を結集して取り組まなければなりません。
 多くの被害をもたらした東日本大震災や、先日発生した五十年に一度といわれる関東・東北豪雨など、大規模な災害が発生しております。これらを教訓とし、どのような災害からも都民の生命と財産を守ることのできる東京をつくり上げることが急務であります。
 また、日本全体へと目を転じれば、地方創生の取り組みが喫緊の課題であります。しかしながら、地方自治体が、みずからの権限と財源に基づいて行財政運営を行うという真の地方自治の実現にはほど遠い状況であります。
 今こそ、東京と地方とがともに手を携え、日本全体の発展を目指す取り組みが必要となっております。
 一千三百万都民の皆さんの代表である東京都議会には、執行機関とは異なる視点から、都民の多様な声に向き合い、舛添知事を初めとする執行機関の皆様と真摯な議論を重ね、二元代表制の役割をしっかりと果たしていくことにより、真に必要な施策をたゆみなく実現し続ける責務がございます。
 私は議長として、都議会がなお一層努力をもって力を発揮し、都民の信頼と期待に応えられるよう全力を尽くしてまいる決意でございます。
 議員の皆様、舛添知事を初めとする執行機関の皆様方におかれましては、一層のご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
 最後に、高島前議長、藤井副議長の多大なるご功績に心からの敬意と感謝の意を表します。私の就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

○副議長(藤井一君) 以上をもって議長の挨拶は終わりました。
 川井しげお君、議長席にお着きください。
〔副議長藤井一君退席、議長川井しげお君着席〕

○議長(川井しげお君) ただいま副議長藤井一君より、辞職願が提出をされました。よって、副議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第十一として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞職願を朗読いたさせます。
〔新美議事部長朗読〕
   辞職願
 私儀、今般一身上の都合により副議長の職を辞職したいので、許可されるよう願い出ます。
  平成二十七年十月八日
 東京都議会議長 川井しげお殿
東京都議会副議長 藤井  一

○六十七番(小松大祐君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

○議長(川井しげお君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) ご異議なしと認めます。よって、副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 前副議長藤井一君よりご挨拶があります。
 藤井一君。
〔八十三番藤井一君登壇〕

○八十三番(藤井一君) 私は、一昨年の八月に、第四十代東京都議会副議長に就任して以来、吉野議長、高島議長とともに公正かつ円滑な議会運営に全力を尽くしてまいりました。
 本日、その職を辞するに当たり、この間の各党の議員の皆様、知事を初めとする理事者の皆様のご支援とご協力に心から感謝と御礼を申し上げる次第でございます。
 今、私たち都議会には、オリンピック・パラリンピックの成功はもとより、その後の次世代に胸を張って引き継ぐことのできる福祉、教育、文化などの多方面において成熟した東京をつくり上げることが期待されております。
 今後は、私も一議員として、引き続きこれらの重要課題解決に向けて全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方の今までのご支援とご協力に心から感謝を申し上げまして、退任の挨拶とさせていただきます。
 本当にありがとうございました。(拍手)

○議長(川井しげお君) 藤井一君の挨拶は終わりました。

○議長(川井しげお君) ただいま副議長が欠位になりましたので、副議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第十二とし、直ちに副議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
〔議場閉鎖〕

○議長(川井しげお君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百一番尾崎大介君、百八番長橋桂一君、百十三番宇田川聡史君及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますから、議長までお申し出を願います。
〔投票用紙配布〕

○議長(川井しげお君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
〔投票箱点検〕

○議長(川井しげお君) 異状なしと認めます。
 念のために申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
〔局長点呼〕
〔各員投票〕

○議長(川井しげお君) 投票漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
〔投票箱閉鎖〕

○議長(川井しげお君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いをお願いします。
〔開票〕

○議長(川井しげお君) 局長をして投票の結果を報告いたさせます。

○議会局長(影山竹夫君) 投票結果。
   出席議員数 百二十四人
   投票総数 百二十四票
   有効投票 百二十四票
    有効投票中
    小磯 善彦議員 百二十四票
 以上。

○議長(川井しげお君) ただいま報告を申し上げましたとおり、満票を得られました
   小磯 善彦君
が副議長に当選されました。(拍手)
 議場の閉鎖を解きます。
〔議場開鎖〕

○議長(川井しげお君) 副議長小磯善彦君よりご挨拶があります。
 副議長小磯善彦君。
〔百六番小磯善彦君登壇〕

○百六番(小磯善彦君) ただいま第四十一代東京都議会副議長にご選任いただきました小磯善彦でございます。
 伝統ある都議会の副議長を仰せつかり、身に余る光栄を感じるとともに、その重責を痛感し、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。
 今後は、川井しげお議長を支え、公正、円滑な議会運営に努めてまいります。
 都政におきましては、オリンピック・パラリンピックを契機に、東京をより一層成熟した都市へと発展させるとともに、東京と地方がともに栄える真の地方創生を実現していかねばなりません。
 こうした目の前にある大きな課題を乗り越えるために、東京が持つ高いポテンシャルを存分に発揮できるよう、関係するあらゆる人々が一致団結し、一枚岩となれるように全力を尽くしてまいります。
 議員の皆様、舛添知事を初めとする執行機関の皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、心からお願いを申し上げ、就任の挨拶とさせていただきます。
 大変にありがとうございました。(拍手)

○議長(川井しげお君) 以上をもって副議長の挨拶は終わりました。

○議長(川井しげお君) この際、継続調査及び審査について申し上げます。
 まず、オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員長より、委員会において調査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続調査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

平成二十七年十月六日
オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員長
高島なおき
 東京都議会議長 高島なおき殿
オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十五年十月十一日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。

○議長(川井しげお君) お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。

○議長(川井しげお君) 次に、議会運営委員長より、委員会において審査中の議員提出議案第四号、東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略をいたします。

平成二十七年十月七日
議会運営委員長 宇田川聡史
 東京都議会議長 高島なおき殿
議会運営委員会継続審査申出書
 本委員会は、平成二十七年三月二十七日付託された左記議案を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 議員提出議案第四号 東京都議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例

○議長(川井しげお君) 本件は、起立により採決をいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(川井しげお君) 起立多数と認めます。よって、本件は、申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

○議長(川井しげお君) 次に、平成二十六年度各会計決算特別委員長及び平成二十六年度公営企業会計決算特別委員長より、委員会において審査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略をいたします。

平成二十七年九月三十日
平成二十六年度各会計決算特別委員長
きたしろ勝彦
 東京都議会議長 高島なおき殿
平成二十六年度各会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、平成二十七年九月三十日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 平成二十六年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

平成二十七年九月三十日
平成二十六年度公営企業会計決算特別委員長
ともとし春久
 東京都議会議長 高島なおき殿
平成二十六年度公営企業会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、平成二十七年九月三十日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 平成二十六年度東京都公営企業各会計決算の認定について

○議長(川井しげお君) お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり、それぞれ閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

○議長(川井しげお君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願九件及び陳情十四件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(川井しげお君) お諮りをいたします。
 ただいま常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会からの申し出の請願・陳情継続審査件名表の分とあわせて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

○議長(川井しげお君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申し出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(川井しげお君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

○議長(川井しげお君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって平成二十七年第三回東京都議会定例会を閉会いたします。
   午後三時閉議・閉会

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