平成二十六年東京都議会会議録第十四号

平成二十六年十月三日(金曜日)
 出席議員 百二十六名
一番小林 健二君
二番加藤 雅之君
三番川松真一朗君
四番山内  晃君
五番栗山よしじ君
六番小松 大祐君
七番鈴木 章浩君
八番大津ひろ子君
九番石川 良一君
十番みやせ英治君
十一番おときた駿君
十二番小松 久子君
十三番田中  健君
十四番米倉 春奈君
十五番白石たみお君
十六番斉藤やすひろ君
十七番栗林のり子君
十八番まつば多美子君
十九番伊藤こういち君
二十番堀  宏道君
二十一番河野ゆうき君
二十二番柴崎 幹男君
二十三番ほっち易隆君
二十四番舟坂ちかお君
二十五番清水 孝治君
二十六番島崎 義司君
二十七番やながせ裕文君
二十八番田中 朝子君
二十九番塩村あやか君
三十番山内れい子君
三十一番中山ひろゆき君
三十二番西沢けいた君
三十三番里吉 ゆみ君
三十四番和泉なおみ君
三十五番尾崎あや子君
三十六番大松あきら君
三十七番吉倉 正美君
三十八番遠藤  守君
三十九番中山 信行君
四十番鈴木 錦治君
四十一番木村 基成君
四十二番高椙 健一君
四十三番栗山 欽行君
四十四番大場やすのぶ君
四十五番和泉 武彦君
四十六番近藤  充君
四十七番小宮あんり君
四十八番三宅 正彦君
四十九番吉住 健一君
五十番野上ゆきえ君
五十一番上田 令子君
五十二番西崎 光子君
五十三番小山くにひこ君
五十四番あさの克彦君
五十五番新井ともはる君
五十六番徳留 道信君
五十七番河野ゆりえ君
五十八番小竹ひろ子君
五十九番上野 和彦君
六十番高倉 良生君
六十一番橘  正剛君
六十二番野上 純子君
六十三番谷村 孝彦君
六十四番桜井 浩之君
六十五番きたしろ勝彦君
六十六番松田やすまさ君
六十七番山崎 一輝君
六十八番神野 次郎君
六十九番菅野 弘一君
七十番北久保眞道君
七十一番田中たけし君
七十二番神林  茂君
七十三番宇田川聡史君
七十四番高橋 信博君
七十五番両角みのる君
七十六番中村ひろし君
七十七番島田 幸成君
七十八番今村 るか君
七十九番大西さとる君
八十番畔上三和子君
八十一番大島よしえ君
八十二番松村 友昭君
八十三番東村 邦浩君
八十四番小磯 善彦君
八十五番鈴木貫太郎君
八十六番木内 良明君
八十七番秋田 一郎君
八十八番中屋 文孝君
八十九番早坂 義弘君
九十番崎山 知尚君
九十一番鈴木 隆道君
九十二番鈴木あきまさ君
九十三番山加 朱美君
九十四番高橋かずみ君
九十五番相川  博君
九十六番山田 忠昭君
九十七番服部ゆくお君
九十八番こいそ 明君
九十九番田島 和明君
百番斉藤あつし君
百一番尾崎 大介君
百二番石毛しげる君
百三番植木こうじ君
百四番かち佳代子君
百五番曽根はじめ君
百六番藤井  一君
百七番長橋 桂一君
百八番中嶋 義雄君
百九番ともとし春久君
百十番古賀 俊昭君
百十一番林田  武君
百十二番高木 けい君
百十三番村上 英子君
百十四番吉原  修君
百十五番野島 善司君
百十六番三宅 茂樹君
百十七番川井しげお君
百十八番高島なおき君
百十九番立石 晴康君
百二十一番野村 有信君
百二十二番内田  茂君
百二十三番酒井 大史君
百二十四番山下 太郎君
百二十五番清水ひで子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番吉田 信夫君

 欠席議員 一名
百二十番  吉野 利明君

 出席説明員
知事舛添 要一君
副知事安藤 立美君
副知事秋山 俊行君
副知事前田 信弘君
教育長比留間英人君
東京都技監建設局長兼務横溝 良一君
政策企画局長川澄 俊文君
総務局長中西  充君
財務局長中井 敬三君
主税局長塚田 祐次君
警視総監高綱 直良君
生活文化局長小林  清君
オリンピック・パラリンピック準備局長中嶋 正宏君
都市整備局長安井 順一君
環境局長長谷川 明君
福祉保健局長梶原  洋君
産業労働局長山本  隆君
港湾局長多羅尾光睦君
会計管理局長塚本 直之君
交通局長新田 洋平君
消防総監大江 秀敏君
水道局長吉田  永君
下水道局長松田 芳和君
青少年・治安対策本部長河合  潔君
病院経営本部長醍醐 勇司君
中央卸売市場長岸本 良一君
選挙管理委員会事務局長松井多美雄君
人事委員会事務局長真田 正義君
労働委員会事務局長遠藤 雅彦君
監査事務局長石原 清次君
収用委員会事務局長目黒 克昭君

十月三日議事日程第四号
第一 議員提出議案第十三号
東京都木造住宅耐震改修促進補助条例
第二 第百六十号議案
東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例
第三 第百六十五号議案
大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例
第四 第百八十三号議案
首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について
第五 第百五十二号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
第六 第百五十一号議案
平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第二号)
第七 第百七十四号議案
警視庁王子警察署庁舎(二十六)改築工事請負契約
第八 第百七十五号議案
警視庁八王子警察署庁舎(二十六)改築工事請負契約
第九 第百七十六号議案
都立新島高等学校(二十六)改築工事請負契約
第十 第百七十七号議案
東京国際フォーラム(二十六)ホール棟改修工事請負契約
第十一 第百七十八号議案
東京国際フォーラム(二十六)ガラス棟改修工事請負契約
第十二 第百七十九号議案
東京国際フォーラム(二十六)電気設備改修工事請負契約
第十三 第百八十号議案
東京国際フォーラム(二十六)空調設備改修工事請負契約
第十四 第百八十一号議案
東京国際展示場(二十六)拡声設備改修工事請負契約
第十五 第百五十五号議案
東京都消費生活条例の一部を改正する条例
第十六 第百五十六号議案
東京都私立学校教育助成条例の一部を改正する条例
第十七 第百五十七号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
第十八 第百五十八号議案
東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
第十九 第百五十九号議案
東京都指定介護療養型医療施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第二十 第百六十六号議案
東京都食品安全条例の一部を改正する条例
第二十一 第百六十七号議案
東京都薬事審議会条例の一部を改正する条例
第二十二 第百六十八号議案
東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例
第二十三 第百六十九号議案
薬局等の行う医薬品の広告の適正化に関する条例の一部を改正する条例
第二十四 第百八十二号議案
個人防護具(ガウン等セット)外三点の買入れについて
第二十五 第百七十号議案
東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例
第二十六 第百七十一号議案
都道における道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例
第二十七 第百七十二号議案
東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二十八 第百七十三号議案
性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例の一部を改正する条例
第二十九 諮問第三号
地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問について
議事日程第四号追加の一
第一 東京都監査委員の選任の同意について(二六財主議第三二四号)
第二 東京都監査委員の選任の同意について(二六財主議第三二五号)
議事日程第四号追加の二
第三
二六第二二号
資源化可能な紙類の焼却をやめることに関する陳情
第四
二六第八号の四
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
二六第八号の三
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
二六第七号
シルバーパスの改善に関する請願
二六第八号の二
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
二六第八号の一
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
第五
二六第三八号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
二六第三九号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
二六第四〇号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
二六第四一号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
二六第三〇号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三二号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三三号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三四号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三五号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三六号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第二九号
放射第五号線の岩崎橋付近の一部トンネル化に関する陳情
二六第三〇号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三二号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三三号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三四号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三五号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
二六第三六号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
第六
二六第九号
築地市場移転による影響の調査と地下水モニタリング調査の計画の公表に関する請願
第七
二六第三一号
東京都尖閣諸島寄附金による尖閣諸島活用基金条例の見直し等の実施に関する陳情
二六第二三号
都営住宅の使用料に関する陳情
第八
二六第三七号
カヌースラローム競技場として既存施設の江戸川競艇場を利用することに関する陳情
二六第二七号
賃貸住宅の貸主における管理責任の設定に関する陳情
議事日程第四号追加の三
第九 議員提出議案第十五号
私学振興に関する意見書
第十 議員提出議案第十六号
ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充等に関する意見書
第十一 議員提出議案第十七号
二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に関する意見書
第十二 常任委員の選任
議事日程第四号追加の四
第十三 議長辞職
第十四 議長選挙

   午後一時開議

〇副議長(藤井一君) これより本日の会議を開きます。

〇副議長(藤井一君) まず、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

〇議事部長(新美大作君) 知事より、東京都が出資または債務保証等をしている法人の経営状況について、公立大学法人首都大学東京外三十八法人の説明書類の提出がありました。
 また、地方独立行政法人の業務評価について、公立大学法人首都大学東京外二法人の評価書類の提出がありました。
 次に、平成二十六年第一回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
(別冊参照)

〇副議長(藤井一君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十五号、私学振興に関する意見書外意見書二件、知事より、東京都監査委員の選任の同意について二件、委員会より、資源化可能な紙類の焼却をやめることに関する陳情外請願六件、陳情二十一件の委員会審査報告書が、それぞれ提出されました。
 これらを常任委員の選任の件とあわせて本日の日程に追加いたします。

〇副議長(藤井一君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付いたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出されるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
おときた駿君ギャンブル依存症対策について ほか
西沢けいた君個人住民税の給与からの特別徴収の推進について
里吉ゆみ君公立小中高等学校の特別教室等の冷房化について
西崎光子君リニア中央新幹線計画の環境影響評価について
小竹ひろ子君子どもの貧困問題解決のために
中村ひろし君中国残留邦人等の支援について
斉藤あつし君無戸籍者の解消に対する東京都の対応について ほか
大山とも子君新国立競技場建て替え問題と都営霞ヶ丘アパートについて
吉田信夫君国民健康保険の広域化への対応について

〇副議長(藤井一君) これより日程に入ります。
 日程第一から第二十九まで、議員提出議案第十三号、東京都木造住宅耐震改修促進補助条例外議案二十七件、諮問一件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

都市整備委員会議案審査報告書
議員提出議案第十三号
東京都木造住宅耐震改修促進補助条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を否決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月二十九日
都市整備委員長 斉藤あつし
 東京都議会議長 吉野 利明殿

厚生委員会議案審査報告書
第百六十号議案
東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例
第百六十五号議案
大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
厚生委員長 まつば多美子
 東京都議会議長 吉野 利明殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第百八十三号議案
首都高速道路株式会社が行う高速道路事業の変更に対する同意について
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
 東京都議会議長 吉野 利明殿

総務委員会議案審査報告書
第百五十二号議案
東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
総務委員長 伊藤こういち
 東京都議会議長 吉野 利明殿

財政委員会議案審査報告書
第百五十一号議案
平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第二号)中
予算総則
歳入
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
財政委員長 山崎 一輝
 東京都議会議長 吉野 利明殿

厚生委員会議案審査報告書
第百五十一号議案
平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第二号)中
歳出─厚生委員会所管分
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
厚生委員長 まつば多美子
 東京都議会議長 吉野 利明殿

経済・港湾委員会議案審査報告書
第百五十一号議案
平成二十六年度東京都一般会計補正予算(第二号)中
歳出 経済・港湾委員会所管分
債務負担行為
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
経済・港湾委員長 三宅 正彦
 東京都議会議長 吉野 利明殿

財政委員会議案審査報告書
第百七十四号議案
警視庁王子警察署庁舎(二十六)改築工事請負契約
第百七十五号議案
警視庁八王子警察署庁舎(二十六)改築工事請負契約
第百七十六号議案
都立新島高等学校(二十六)改築工事請負契約
第百七十七号議案
東京国際フォーラム(二十六)ホール棟改修工事請負契約
第百七十八号議案
東京国際フォーラム(二十六)ガラス棟改修工事請負契約
第百七十九号議案
東京国際フォーラム(二十六)電気設備改修工事請負契約
第百八十号議案
東京国際フォーラム(二十六)空調設備改修工事請負契約
第百八十一号議案
東京国際展示場(二十六)拡声設備改修工事請負契約
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
財政委員長 山崎 一輝
 東京都議会議長 吉野 利明殿

文教委員会議案審査報告書
第百五十五号議案
東京都消費生活条例の一部を改正する条例
第百五十六号議案
東京都私立学校教育助成条例の一部を改正する条例
第百五十七号議案
東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
文教委員長 小竹ひろ子
 東京都議会議長 吉野 利明殿

厚生委員会議案審査報告書
第百五十八号議案
東京都福祉保健局関係手数料条例の一部を改正する条例
第百五十九号議案
東京都指定介護療養型医療施設の人員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例
第百六十六号議案
東京都食品安全条例の一部を改正する条例
第百六十七号議案
東京都薬事審議会条例の一部を改正する条例
第百六十八号議案
東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例
第百六十九号議案
薬局等の行う医薬品の広告の適正化に関する条例の一部を改正する条例
第百八十二号議案
個人防護具(ガウン等セット)外三点の買入れについて
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
厚生委員長 まつば多美子
 東京都議会議長 吉野 利明殿

経済・港湾委員会議案審査報告書
第百七十号議案
東京都産業労働局関係手数料条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
経済・港湾委員長 三宅 正彦
 東京都議会議長 吉野 利明殿

環境・建設委員会議案審査報告書
第百七十一号議案
都道における道路標識の寸法に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月三十日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
 東京都議会議長 吉野 利明殿

警察・消防委員会議案審査報告書
第百七十二号議案
東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
第百七十三号議案
性風俗営業等に係る不当な勧誘、料金の取立て等及び性関連禁止営業への場所の提供の規制に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、九月二十五日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月二十六日
警察・消防委員長 崎山 知尚
 東京都議会議長 吉野 利明殿

公営企業委員会諮問審査報告書
諮問第三号
地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問について
 本委員会は、九月二十五日付託された右諮問を審査の結果、左記のとおり答申すべきものと決定したので報告します。
  平成二十六年九月二十九日
公営企業委員長 小宮あんり
 東京都議会議長 吉野 利明殿
       記
 本件は、これを棄却すべきである。

〇副議長(藤井一君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 二十四番舟坂ちかお君。
   〔二十四番舟坂ちかお君登壇〕

〇二十四番(舟坂ちかお君) 私は、東京都議会自由民主党を代表して、本定例会に付託された知事提案の全ての議案に賛成し、議員提出議案第十三号に反対する立場から討論を行います。
 舛添知事は、先般、二〇二〇年とその先の東京を見据え、今後の都政の新たな指針となる東京都長期ビジョンの中間報告を発表いたしました。
 我が党はこれまで、政策推進総本部において議論を重ね、七月には二百四十五項目から成る具体的かつ実効性の高い政策提言を行いました。今回の中間報告は我が党の提案におおむね沿った内容であり、評価いたします。これからの年末の策定に向けて、我々と真摯に向かい合い、東京に暮らす人々に夢と希望を与える、さらに充実した内容にすることを強く求めます。
 東京の将来を見据えるとともに、都民の暮らしに直結する喫緊の課題に対しては、迅速な対応を図ることが我々の使命であります。
 知事は、今回、我が党の緊急要望を受け、過去最高の八千六百七十二人という待機児童を早期に解消するため、補正予算を編成されました。迅速な対応を評価いたします。
 今回の補正予算に計上した保育所の整備は、女性の多様な働き方を支援する取り組みでもあり、我が党の掲げる、女性が生き生きと活躍できる社会の実現へとつながります。知事には、ソフト、ハードの両面から、女性が活躍しやすい環境整備をより一層推進することを求めます。
 次に、個別の事業分野について申し上げます。
 まず、防災対策についてです。
 この間、我が国は多くの災害に見舞われました。大島や広島での土砂災害、そして先週は御嶽山の噴火による大きな被害も出ております。
 災害に強い安全な東京をつくることが我が党の都民に対する約束であります。防災対策の推進には、自助、共助、公助の三つの柱が一体となった取り組みが必要であり、それぞれの役割をしっかりと果たしていかなければなりません。
 例えば、都民、事業者には、年末までに策定する防災プランの内容を十分理解してもらうことが重要です。わかりやすい内容により、積極的に普及啓発を展開することを求めます。
 次に、都民の不安への対応です。
 危険ドラッグの使用による事件、事故は後を絶ちません。日本が世界に誇る治安のよさを今後も守っていくことが今を生きる我々の務めであります。今後、行政、警察、地域が一体となって実効性の高い対策を進めることを都に求めます。
 また、八月末には、国内で七十年ぶりにデング熱の感染が確認されました。感染症対策は、都のみならず、国や医療機関など関係者が十分に連携して取り組む必要があります。
 都は既に対策会議を立ち上げましたが、我が党が緊急要望で求めた蚊の発生防止対策や検査体制の整備、そして、都民への正しい情報提供などを直ちに実施していただきたいと思います。
 オリンピック・パラリンピックを控える中、東京には世界中からますます多くの人が訪れます。都民、国民の不安を取り払い、世界中の人々からも安心される東京にするため、知事には強い行動力を期待いたします。
 次に、経済政策について申し上げます。
 東京を世界で一番の都市にするためには、東京の国際競争力を高め、東京が日本経済の再生を牽引していく力を持たなければなりません。
 そのためには、まず、区市町村と連携した国家戦略特区への積極的な取り組み、さらに、都が先般まとめた東京国際金融センター構想の実現に向け、国には規制緩和を求め、民間からは知恵を引き出し、都内産業や地域活性化を確実なものとしなければなりません。
 また、国際間競争に打ち勝つには、東京港というインフラは重要であります。現場を熟知し、実効性のある具体策を打ち出せるのは自治体であります。今後、川崎、横浜両港と緊密に連携し、国に対して規制緩和や港湾整備への重点投資など具体的な要求を行うとともに、運営会社の設立に関しては、都議会の適切な関与を踏まえることを強く求めます。
 次に、島しょの振興について申し上げます。
 大島の災害から間もなく一年が経過しますが、都は、先般の大島町がまとめた大島町復興計画を全力で支援し、町民、行政、民間が連携して、一日も早く被害者の生活再建と産業の復興を果たしていくことが肝要であります。特に、大島の産業の復興には観光の振興が不可欠であり、そのためには航空路線を確保することが重要であります。
 我が党は航空路線の継続にこれまで全力で努めてきましたが、知事には、今後も島の航空路線の確保に尽力していただくとともに、官民一体となって、島の観光資源をフル活用した振興策を展開するよう強く要望いたします。
 最後に、本定例会の冒頭で可決された地方法人課税の不合理な偏在是正措置の撤廃等に関する意見書に関し、一言申し上げます。
 国は、これまで地方全体の財源不足という本質的な課題を都市と地方の財源争いという構図に置きかえ、不合理な処置により東京から貴重な財源を収奪していきました。その規模は累計一兆円にも上ります。
 今、国は、地方創生という新たな方針の下、元気な地方をつくろうと動き出していますが、そうした時期だからこそ、国は問題の本質に向き合い、理論として矛盾する地方基幹税の国税化などという手法ではなく、より地方分権に資する税財政制度を構築すべきであります。
 財源なくして政策の実現はありません。間近に迫る税制改正に向け、我々は、都の貴重な財源を奪う不合理な国の動きに対して、しっかりと国に物を申していく決意であります。
 以上、東京都議会自由民主党は、東京を世界で一番の都市にするため、都民の負託にしっかりと応え、都民本位の政治を全力で推進することをお誓い申し上げ、討論を終わります。
 ご清聴まことにありがとうございます。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 十七番栗林のり子さん。
   〔十七番栗林のり子君登壇〕

〇十七番(栗林のり子君) このたび、長野、岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火により大きな被害が発生し、また八月には、大雨による土砂災害が広島県で発生しました。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 都議会公明党は、この自然災害から都民の皆様を守るため、防災対策に全力で取り組むことをここにお誓い申し上げます。
 それでは、都議会公明党を代表し、知事提出の全議案に賛成し、共産党提案の議員提出議案第十三号に反対する立場から討論いたします。
 初めに、本定例会に上程された補正予算案について申し上げます。
 今回の補正予算は、認可保育所などの福祉インフラの整備に当たり、国有地や民有地の活用を促進するための補助制度の新設や、区市町村における保育所整備の支援制度の拡充などを盛り込んだ内容となっております。
 これは、我が党が先般、知事宛てに提出した待機児童解消に向けた緊急要望に応えたものであり、迅速かつ的確な対応として評価いたします。
 加えて、我が党は、少子社会対策プロジェクトチームにおいて、少子社会の背景にある就業、結婚、住宅、子育てなど、さまざまな課題を幅広く取り上げ、調査研究を行ってまいりました。中でも、妊娠期から子育て期における総合的な相談や支援については、一貫した体制で行えることが望ましいと考えます。
 中長期的な少子化対策としては、こうしたワンストップで行える切れ目のない子育て支援システムの構築が必要です。今後も安心して産み育てられる東京を目指し、女性が輝く社会の構築に向け、さらなる政策提言を行ってまいります。
 次に、第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例について申し上げます。
 今回の条例案は、国の基準を踏まえつつ、乳児室の面積、調理室、非常災害対策については独自の基準を定めるなど、現在の教育及び保育の質を確保するための工夫がなされており、安全性と質を確保する内容となっており、評価するものであります。
 これに対し、共産党は修正案を提出しましたが、これを詳細に見てみると、加算項目が配置基準となっており、現在これを満たしていない施設が認可されないことになり、現実的ではありません。また、この修正案は、規則には委任せず、全て条例で定めるべきとの内容となっています。
 都議会として、認定こども園のあり方を議論することはもちろん重要でありますが、運用の詳細な規定まで条例で定めると、弾力的な運用が困難になる可能性があることから、到底賛同できるものではありません。
 続いて、第百六十八号議案、東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 危険ドラッグは、麻薬等の規制薬物乱用を誘発するだけでなく、危険ドラッグの使用が原因と見られる交通事故などが社会問題となっています。
 今回の条例改正により、警察職員への立入調査権限を付与し、販売店舗等への監視指導の強化を図ったことは高く評価いたします。
 危険ドラッグは、人体への危険性が麻薬、大麻、覚醒剤以上といわれており、絶対に使わないという啓発が重要であるとの我が党の指摘に対し、知事は、行政、警察、地域が一体となって薬物の恐ろしさを訴え、危険ドラッグの根絶に全力を尽くしていくと答弁されました。
 今後も、さらなる指導取り締まりの強化、啓発活動のほか、薬物依存者への治療から自立支援までの一貫したサポート体制の充実を求めてまいります。
 次に、防災、減災対策について申し上げます。
 昨年十月、伊豆大島で発生した土砂災害から一年がたとうとしていますが、大島町の復興はいまだ道半ばにあります。
 また、冒頭にも申し上げましたが、ことしは広島県でも記録的な集中豪雨により、広範囲で土砂災害が発生したほか、都内区部においても、一時間で約百ミリの豪雨が発生しております。
 このように頻発する災害に迅速に対応するためには、国や他の自治体との広域的な連携が重要であります。特に、大規模水害においては広域避難が必要となりますが、事前のソフト対策としては、タイムラインを構築するべきと提案いたしました。
 また、我が党がアメリカの連邦緊急事態管理庁をモデルにした東京版FEMAの創設を訴えたことに対し、知事は、FEMAの組織運営のあり方や対応方法などを参考に、迅速に災害活動ができるよう、危機管理体制を充実強化していくと答弁されました。
 加えて、土砂災害の被害の拡大防止を図るため、土砂災害特別警戒区域のうち、老人ホームや病院などの要配慮者関連施設のある区域については、重点的に急傾斜地対策事業を推進するとともに、学校などの教育施設のある区域については、関係機関と連携した避難体制など、安全確保の取り組みを求めました。今後の都の取り組みを注視しております。
 最後に、防災対策に関連して、共産党提案の東京都木造住宅耐震改修促進補助条例案について申し上げます。
 都は、木造住宅密集地域のうち、地震発生時に木造住宅が多数倒壊し、道路閉鎖により、避難や救急、消火活動に支障を来すおそれが高い地域を防災都市づくり推進計画に定めています。都において、木造住宅耐震化助成事業は、この整備地域を対象に、区と連携して木造住宅の耐震診断及び耐震改修の助成を行っているものであります。これは、緊急輸送道路の確保等、防災上の観点から対象地域を重点化したもので、効果的に木造住宅の耐震化の促進を図るものであります。
 共産党提案の補助制度は、対象地域を都内全域とし、防災上の効果や区市町村の財政状況を全く配慮していない制度になっております。したがって、共産党提案の条例案には反対であります。
 都議会公明党は、今後も常に現場第一主義で、都民の皆様の安全で安心な暮らしを守るため、全力を尽くしていくことをお誓いし、討論を終わります。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 三十四番和泉なおみさん。
   〔三十四番和泉なおみ君登壇〕

〇三十四番(和泉なおみ君) 討論に先立ち、御嶽山の噴火によって亡くなられた方々に心からの哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に心からのお見舞いを申し上げます。
 日本共産党を代表して、第百六十五号議案外二議案に反対、議員提出議案第十三号に賛成の立場から討論を行います。
 初めに、女性への人権侵害発言について申し述べておきます。
 この問題をめぐって、都議会の女性に対する人権感覚が極めて低いことが明らかになりました。都議会が都民の信頼を回復するためには、何より、第二回定例会で起きたやじ発言を曖昧にせず、事実を解明し、再発防止に取り組むことが不可欠です。
 我が党は、この立場から、九月十日の議会運営委員会理事会で、具体的に事実の解明をするために、議会運営委員会として録音を聞いて確認することや、再発防止のために、都議会規則に人権侵害の発言を禁止することを明記すること、懲罰動議の期限を延ばすことなどの検討を各会派に呼びかけました。
 ところが、その後の議会運営委員会理事会でも各会派がこれに応えようとしないことは極めて遺憾です。このままでは、都民の都議会に対する信頼を取り戻せません。各会派が人権侵害やじについての事実を解明し、再発防止を進めるとともに、男女平等の社会を実現する先頭に立つよう、重ねて呼びかけるものです。
 我が党は、同時に議員報酬の二重取りと都民の批判を浴びている費用弁償の原則廃止、政務活動費を飲食に使うことを禁止すること、議会のあり方検討会の設置も各会派に呼びかけています。一刻も早く前に進めることを重ねて強調するものです。
 大気汚染医療費助成の一部を改正する条例について申し述べます。
 この条例は、患者に自己負担を求め、さらに、十八歳以上の新規認定を打ち切ることで患者救済の道を閉ざすものです。国や自動車メーカーなどが責任を果たすよう求めるとともに、患者の救済の道を広げることこそ都の責任であり、現行制度の存続を強く求めるものです。
 幼保連携型認定こども園の基準に関する条例について、我が党は、保育や教育の質にかかわる重要事項を条例本文に明記するとともに、保育や教育の水準を維持向上させるための修正案を提案しました。本会議での採決に至りませんでしたが、都が乳幼児の豊かな成長発達を保障するために力を尽くすよう、強く求めておくものです。
 我が党が提案した木造住宅耐震改修促進補助条例についてです。
 都の耐震改修補助は、地域限定などの制約が足かせとなり、七年間の実績は七百二十三件にすぎません。このため、切迫する首都直下地震による災害から一人でも多くの都民の生命、身体、財産を守るため、旧耐震木造住宅への助成対象地域を限定せず、自己負担を軽減する条例を提案したものです。
 ばらまき政策などという意見もありました。しかし、国もことし三月に首都直下地震緊急対策推進基本計画を閣議決定し、住宅の耐震化率を一〇〇%にすれば、全壊棟数と死者数を約九割減らせるとしています。そして、地域を限定せずに耐震化への助成を行っています。議員各位のご賛同を心からお願いいたします。
 我が党は、長期ビジョン中間報告で、保育園の待機児解消及び特別養護老人ホームの増設を打ち出したことを評価しましたが、本議会の答弁でも今後に生きる答弁がありました。
 知事は、現在策定中の高齢者保健福祉計画で、地域包括ケアシステムの構築に向けた具体的な取り組みを盛り込むと述べました。また、特別養護老人ホームについて、改めて整備目標を策定していくとの答弁があり、雇用対策について、知事が、目指すべきは正規雇用など希望に応じた働き方であり、さらに必要な対策を長期ビジョンに反映すると述べたことなどなどです。今後、都民の暮らし、福祉を充実させるさらなる具体的な取り組みを強めることを求めておくものです。
 知事は、我が党の高等教育に関する質問に対し、全体教育予算を充実させるためには、日本の経済を活性化して富をふやすことが必要と述べました。この考え方には見過ごせない問題があります。
 第一に、今でも日本の経済力をもってすれば、教育の無償化を初め、社会保障制度をヨーロッパ並みにしていくことは十分可能です。大企業や富裕層への行き過ぎた減税や、大型開発に巨額の財源を振り向けることをやめればよいのです。
 第二に、確かに今、日本の経済は停滞しています。しかし、日本の経済が落ち込んでいる最大の原因は、実質賃金が目減りし続けるなど内需が縮小していることです。したがって、国も都も、何よりも雇用や社会保障を充実させ、国民、都民の懐を豊かにすることに全力を尽くすべきです。
 また、知事は、幾つかの問題について、国の問題であり、都は関与しないという立場を表明しました。しかし、東京都はスウェーデンの国家予算ほどの財政力を持つ自治体です。国がやらなければ、都として、経済的困難に苦しむ都民への支援を強化することを重ねて求めておくものです。
 次に、横田基地などへの飛来を繰り返しているオスプレイについてです。
 都は、オスプレイの事故率が低いかのように答えました。しかし、それは一昨年八月までの重大事故を他と比べたもので、その後の三件の重大事故は含まれていません。しかも、小規模な事故も含めると、平均事故率を上回る欠陥機です。ましてや、人口が密集した首都圏では重大な住民被害をもたらしかねないからこそ、横田基地近隣五市一町が国に声を上げているのです。国の専管事項だから物をいえないという都の態度は、住民の安全を守るべき自治体として許されないことを指摘しておくものです。
 最後に、知事が本会議における再質問に立たないことについて、一言申し述べておきます。
 知事には、我が党と一致しない問題も多々あるでしょう。しかし、知事と議会が車の両輪として、お互いに真摯に意見を闘わせ、切磋琢磨してこそ都政は発展すると思います。再質問も含め、お互いに議論を尽くしていくことを心から要望して、討論を終わります。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 十三番田中健君。
   〔十三番田中健君登壇〕

〇十三番(田中健君) 私は、都議会民主党を代表して、第百五十一号議案、東京都一般会計補正予算(第二号)外知事提出の全議案に賛成する立場から討論を行います。
 まず、第百五十一号議案、東京都一般会計補正予算(第二号)について申し上げます。
 東京の待機児童に関しては、今後も潜在的な保育需要がさらに顕在化するとともに、子育て家庭の都内への流入や女性の社会進出など、保育を必要とする子供たちがさらにふえ、保育所不足が続くことが懸念をされています。
 今回の補正予算は、保育所の整備をさらに加速させるものとして期待をしておりますが、同時に、保育人材の確保と定着に向けた支援強化や多様な保育サービスの供給促進など、あらゆる対策を講じることで、待機児童の解消を早期に図ることを強く要望するものです。
 また、補正予算に計上されている東京ビッグサイトの拡張は、整備費が当初予算の三倍程度となっていますが、東京オリンピック・パラリンピック大会後の展示会需要を見通すとともに、総事業費を基本設計の中で精査を行うことを求めます。あわせて、中小企業の販路開拓に効果的な展示会出展について、引き続き、積極的な支援を行うよう求めるものです。
 なお、舛添知事は、知事所信表明において、補正予算という手法も活用していきたいと述べられました。今回の補正予算は、当初予算の編成が知事就任から極めて時間的に限られていたという特殊事情がありました。予算編成に当たっては、必要なことはできる限り当初予算に反映させるという姿勢で臨んでいただきたいと申し上げておきます。
 次に、第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例について申し上げます。
 新たな幼保連携型認定こども園は、親の就業の有無にかかわらず保育を受けられ、都市部では待機児童解消にも資することが期待をされています。都としても、区市町村が地域の実情を踏まえ、質の高い保育、幼児教育を提供する幼保連携型認定こども園が整備できるように積極的に支援することを求めます。
 また、新設基準については、都内における施設整備の状況を注視し、改正が必要な場合は、子供の育ちや安全について、十分配慮されることを求めておきます。
 さらに、障害児の積極的な受け入れが進むよう、臨床心理士など専門職を活用する先進事例を区市町村に紹介するなど、取り組みの推進を要望するものです。
 次に、第百六十五号議案、大気汚染に係る健康障害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 東京大気汚染訴訟の和解に基づき創設したこの制度は、都が主導して新設したものであり、和解条項上、創設後五年を経過した時点で見直すこととなっています。都は、自動車メーカーなどの和解関係者に新たな財源拠出を求めましたが、おのおの応じられないと回答してきました。今後も、和解関係者に本制度への協力を働きかけることを求めます。
 また、和解条項には、都と原告らで構成する連絡会を設置し、制度運用及び見直しに関して意見交換を行うことが定められており、制度創設以降、都は患者団体の皆さんと現在まで二十七回の会合を行ってきました。
 都の真摯な姿勢を評価するとともに、今後は、患者の皆さんに対して、さらなる丁寧な説明と対応を求めておきます。
 次に、第百六十八号議案、東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 今回の改正によって、警察職員にも立ち入り権限が付与されることになり、このことで、販売店舗への対策も一歩前進すると考えます。今後とも、危険ドラッグの規制に向けて、積極的に取り組まれることを期待したいと思います。
 また、危険ドラッグの吸引の疑いで救急搬送された人は、この五年半の間に、東京で千百三十人にも上っています。救急処置と早期治療に向け、東京消防庁のみならず、関係機関の連携した取り組みを求めるものです。
 さらに、危険ドラッグ対策では、子供たちが薬物に手を出さないための徹底した教育が最も重要です。危険ドラッグには、試供品や低価格品もあり、また、インターネットでも簡単に入手できるようになっています。そのため、子供たちに対しては、より一層、危険性を認識させる教育の実施を求めるものです。
 最後に、デング熱も含めた感染症対策について申し上げます。
 全国的に広がる感染症は、都だけでなく、国や各自治体、関係機関などが連携して取り組んでいく必要があります。一方で、仕事や留学、旅行の目的で、海外と行き来する日本人もふえており、こうした人たちに対して、感染症予防への意識啓発を図り、健康管理対策を強化していくことが求められます。
 二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック大会の開催に向け、都においては、国や各関係機関と連携して、感染症対策に万全を期していくことを求めるものであります。
 以上で都議会民主党を代表しての討論を終わります。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 九番石川良一君。
   〔九番石川良一君登壇〕

〇九番(石川良一君) 都議会結いと維新を代表して、第三回都議会定例会に知事から提案されました全議案に賛成の立場で討論を行います。
 まず、東京都長期ビジョン中間報告についてであります。
 私ども都議会結いと維新は、去る九月三日、都に対して、百二十三項目にわたる長期ビジョンに対する政策要望をさせていただきました。その中で、長期ビジョンをマニフェストとするためにも、施策実現の時期と量を明示することを求めたところでございます。今回の中間報告は重要課題について、おおむねそのような内容となっていることをまず評価しておきたいと思います。
 長期ビジョンを絵に描いた餅にしないためにも、裏づけとなる財政計画も示すことも求めましたが、財務局においては、今後二十年間で累計六・六兆円の社会保障関係経費が見込まれ、また、都のインフラの維持更新の経費は、現有のストックを維持する場合、十四年度から二十年間で六兆円の需要が見込まれると、二十五年度の年次財務報告書の中で明らかにしました。
 長期にわたる詳細な税収の推計は、景気だけでなく、国の一方的な制度変更などを勘案すると困難な面はありますが、現制度のもとに財政計画を出していくことは、長期ビジョンの実現性を担保する上でも必要であり、その実施を求めるものであります。
 また、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックをにらんだとき、東京の安全の確保は極めて重要な課題といえます。そのために長期ビジョンの中に、交通事故の発生総件数の削減目標、交通事故による死者数の削減目標、刑法認知犯の発生件数の削減目標、火災発生件数の削減目標、さらには、救急車の現場への到着時間の削減目標などを位置づけることを改めて提言させていただきます。
 次に、デング熱に対する対応について申し上げます。
 八月二十七日、国内で六十九年ぶりにデング熱の感染が確認をされました。都は、厚生労働省の自治体に対して通知されたマニュアルに従って対応しましたが、基準よりも広い範囲で薬剤散布を行い、代々木公園の蚊の調査、駆除を行いましたが、代々木公園以外の場所で蚊に刺されたことが判明し、周辺の公園の大半を閉鎖する措置をとりました。
 マニュアルは、公園などの広い場所での複数箇所での感染を想定していないことが、対策を後手後手とした原因ともいえます。また、代々木公園の閉鎖まで一週間を要したことは、遅きに失したといえるでしょう。
 さらに、近くを散策する外国人の多くは、デング熱の情報が伝わっておらず、半袖、半ズボンの姿のままで多くの人が散策をしている状況で、東京の国際化に向けての教訓ともなりました。人の交流がボーダーレスになった時代の感染症対策を構築することを求めておきたいと思っております。
 次に、都立高校の入試で採点ミスが相次いだ問題についてでございます。
 まず、採点を行う教師が、高校入試は受検生にとって人生の岐路となる極めて重要なもので、しかも、緊張感を持って採点に臨む必要があるという点であります。この点について、まず猛省を促しておきたいと思います。
 教育長をトップとする関係する職員の処分は当然のことですが、取りまとめられた都立高校入試の採点誤りに関する再発防止・改善策は、十分な時間と環境の確保、マークシート方式の導入、採点、点検方法の抜本的見直し、採点誤りを起こしにくい仕組みづくり、採点、点検に対する意識向上の五点を挙げています。マークシート方式については、費用対効果を示すこと、合格までの期間短縮を図ること、そして、これら五点がしっかりと実現できるようにするための体制の構築を求めておきたいと思います。
 次に、都水道局の入札妨害についてであります。
 都水道局のOB職員が、最低制限価格情報を業者に漏らした容疑で逮捕されました。現職の職員も、任意の事情聴取が行われたと聞いております。これに対して、汚職防止対策本部を水道局内に設置し、再発防止に取り組んでいると聞いております。
 しかし、既に一二年九月に、同じく水道局の営繕課の職員が入札参加予定業者や最低制限価格の算定割合などを漏らし、逮捕されています。職員の人事のあり方も含め、都民の信頼を損なうことのないよう徹底的、抜本的な対策を求めていきたいと思います。
 続いて、幼保連携型認定こども園についてであります。
 今回、長期ビジョンでも、四万人の保育サービス利用児童数を二〇一七年度末までに確保するという目標設定を示したことを高く評価するものであります。また、今議会に提案している待機児解消のために、三千人の保育サービスの拡充を図る補正予算に対しても、賛意を表するものでございます。
 ただし、来年度から始まる子ども・子育て新制度の中で、認定こども園の中で幼保連携型の全国の五百三十五園のうちの一一%が認定を返上する意向を示しております。これは幼保連携型に対する国の補助の内容では、事業を継続できなくなるとの認識によるものであります。
 都としては、幼保連携型事業が継続してできるよう強く国に働きかけをしていただきたいと思います。
 最後に、議員提出議案第十三号、東京都木造住宅耐震改修促進補助条例についてであります。
 都は、大地震により大きな被害が想定される木密地域の整備地域に指定された二十八のエリアを優先して耐震化を図ることとしております。今回の提案は、広く都全体の木造住宅に補助を拡大し、一千三百七十億円の巨費を投入するものであります。これは、東京都耐震改修促進計画の基本的なコンセプトから逸脱するものであるといわなければなりません。
 よって、議員提出議案第十三号に反対することを表明いたしまして、討論を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 十一番おときた駿君。
   〔十一番おときた駿君登壇〕

〇十一番(おときた駿君) みんなの党Tokyoを代表して、知事提出全議案に賛成、議員提出議案第十三号に反対の立場から討論を行います。
 本定例会に先立ち、東京都長期ビジョンについて中間報告が行われました。世界の大都市に先駆けて、急速な少子高齢化と人口減少に直面する東京が、雇用、モビリティー、福祉、バリアフリーなどの面で東京モデルを構築し、世界に発信することで、次のステージに向けた都市像を明確に示していくべきであることは論をまちません。
 しかしながら、今回のこの策定過程においては、団体ヒアリングや都民アンケートをしたということではなく、政策企画局が中心にビジョンをまとめたとのことであり、そのタスクフォースについても、実際には短時間の一回のみの開催というのが実態でありました。
 今後の策定に当たっては、都民のニーズを把握することはもちろん、広範な都民にも参画してもらい、双方向で計画を策定していくことがさらに重要になることを、ここで改めて指摘をさせていただきます。
 また、代表、一般質問においては、舛添都知事が積極的に進めている都市間外交についても議論が交わされました。我が会派所属の上田令子議員が指摘をしたように、これらを担当する役職である外務長には、外務省からの出向者が充てられておりますが、外交、安全保障をつかさどる外務省と、都市政策である都市間交流事業を担う東京都では、果たす責務が明確に異なります。
 また、その採用に当たっては、関係文書が不存在という行政事業においては、いささか考えられない手続を経ていることを改めて指摘した上で、この役職につく者は天下りではないのかという都民からの疑義を持たれぬよう、外務省からの出向者に限定せず、広く民間人や都職員からの抜てきの検討を再び提案しておくものでございます。
 それでは、第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例について申し上げます。
 本条例案における東京都の設置基準は、全体として保育の質を追求するものであると捉えられます。子供たちの健やかな成長と安心・安全のために、厳しい設置基準を設けることは当然でありますが、従事する職員に幼稚園教諭と保育士の両方の免許取得が必要となるなど、ハードルの高い基準が、事業者の認定こども園移行への負担となる可能性がありますし、新規参入を妨げることからも、東京都として、これまで以上のサポート体制を整えていく必要があります。
 また、この条例案策定に先立つ東京都子供・子育て会議においても、保育室の設置階についての激しい議論が行われました。都の基準は、国の府省令を基本的に採用し、原則的に一階に設置を求めていますが、例外も認めています。高層階に設置される保育室については、防災計画など、認可に当たって特に細心の運用が行われるよう強く要望するものでございます。
 次に、第百六十八号議案、東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
 現行では知事指定までに数カ月を要する危険ドラッグの指定について、緊急時には数週間で指定をし、その販売や使用を迅速に規制することが可能となる本条例案への都民の注目度は、非常に高いものがございます。
 東京都では、これに先立ち、八月、厚労省などと合同で都内三十四店舗に一斉立入検査を行い、指定薬物の疑いがある商品を見つけた場合、薬事法に基づき、検査結果が出るまでの販売を禁ずる全国初の措置を実施しており、高く評価をされております。本条例案の可決後は、危険ドラッグに対しても、これまで以上に迅速かつ厳しい取り締まりが望まれます。
 しかし、危険ドラッグに関する課題は、取り締まりだけではありません。私たちが独自に実施したソーシャルメディア分析、いわゆるビッグデータ分析の結果では、SNSやブログ、各種の掲示板など、インターネット上に書き込まれる危険ドラッグ関連の話題のうち、実に三割以上が十代の若年層による書き込みであることがわかりました。中には、脱法ハーブはハーブだから健康によい、あるいは健康に問題がないと、そういった誤った認識を示す書き込みも散見がされました。
 危険ドラッグの拡大を防ぐためにも、若年層に対する正しい普及啓発活動など、予防的取り組みが重要であることを、ここで改めて申し述べさせていただきます。
 次に、議員提出議案第十三号、東京都木造住宅耐震改修促進補助条例について申し上げます。
 都内全域を対象として、旧耐震基準に建築された木造住宅などの全てに、建てかえなども含めて助成をするというものでありますが、予算の裏づけがなく、残念ながら実現性に乏しい条例案です。加えて、個人の住宅というのは私有財産であり、これに対して公金を投入することに対しては、公平性の観点からも極めて慎重であるべきです。
 よって、共産党の皆様の都民の安心・安全を思う志には心からの敬意を表しつつも、本条例案に対しては反対の立場を表明させていただきます。
 次に、厚生委員会に付託されました請願二六第七号、シルバーパスの改善に関する請願について申し上げます。
 現在、東京都が発行しているシルバーパスの発行枚数は九十万枚以上に及び、それにかかるコストは平成二十四年度実績で約百六十億円となっています。今回、子育て支援の拡充のために組まれた補正予算が約三十二億円であることと比較すれば、その大きさがよくわかります。
 シルバーパスの意義のその全てを否定するものではありませんが、そもそも広域自治体でシルバーパスを発行しているのは、全国の都道府県で東京都ただ一つであり、その合理的な理由については明らかではありません。加えて、所得に応じて一定の負担をお願いする仕組みではあるものの、財産などのストックを条件に加味しないことから、九割近くの方がその対象外となっています。
 この請願の後半部分、多摩モノレールのシルバーパス適用については、多摩地区と区部との格差解消の観点からも趣旨採択といたしましたが、シルバーパス政策は、貧しい若者から富める高齢者への所得再配分の一因ともなっており、制度の見直しが今後不可避であることを申し述べておくものでございます。
 最後に、意見書について申し上げます。
 現在、我が国では、女性の社会進出と男女共同参画社会の実現が喫緊の政治課題です。政府も経済成長戦略の中核として対策を進めておりますが、その対応はいまだに不十分で、本人の意に沿わない、妊娠、出産による退職や介護離職、さらにはセクシュアルハラスメントやマタニティーハラスメントなど、そういったものが深刻な問題になっております。先般、我が東京都議会においても、性差別を含む不規則発言が問題となりました。
 女性政策の推進に当たっては、働く女性、母親への就労継続支援、母親の再就職支援、子育て、介護支援策の拡充はもちろんのこと、特に女性の生命と尊厳を害するハラスメントや暴力の根絶を強く推し進めなければなりません。
 こうした理由から、我が会派は、全ての女性が活躍できる政策の推進に関する意見書を厚生委員会に、民主党とともに共同提案させていただきましたが、他の会派からの賛同を得ることができず、本会議の俎上に上がることはありませんでした。
 不規則発言で世間を騒がせた東京都議会こそ、こうした意見書を積極的に採択し、みずから襟を正していく、そういった姿勢を見せるべきだと考えましたが、この結果は大変に遺憾であります。
 私ども、みんなの党Tokyoは、今後も人権侵害のない議会と女性が活躍できる政策の実現を目指しまして、今後も全力で議会活動に邁進していくことをお誓い申し上げまして、私の討論とさせていただきます。
 ご清聴ありがとうございました。

〇副議長(藤井一君) 五十二番西崎光子さん。
   〔五十二番西崎光子君登壇〕

〇五十二番(西崎光子君) 都議会生活者ネットワークを代表して、知事提出全ての議案に賛成の立場から討論を行います。
 初めに、第百五十一号議案、平成二十六年度東京都一般会計補正予算と、第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例について申し上げます。
 今回の補正予算は、待機児童対策を主な内容として三十二億円を編成したものです。これまでも定員拡大を進めてきましたが、ことし四月の都内の待機児童数は八千六百七十二人となっており、補正予算によるインフラ整備で三千人分の保育サービスの拡充を図るだけでは十分とはいえません。待機児童対策は喫緊の課題であり、来年度予算の編成に向けて、引き続き取り組むよう要望いたします。
 子ども・子育て支援新制度が来年四月にスタートいたします。新制度施行後は、区市町村の役割がこれまで以上に大きくなりますが、財源不足が指摘されている中で見切り発車したため、現場では混乱が生じています。都は、この混乱を招いている国に対し、きちんと責任を果たすよう求めるとともに、区市町村への財政的、人的支援を惜しむべきではありません。新制度の目的は、本来、子供の育ちと子育ての支援を最優先に考えるものです。
 都議会生活者ネットワークは、これまでも子供が心身ともに健康に育つために、外で伸び伸びと遊べる広々とした空間の確保を求めてきました。しかし、園庭については、代替地や屋上園庭も認めざるを得ない現状の中、都有地や都立高校の校庭などの活用も含めた支援を要望いたします。
 次に、第百六十五号議案、大気汚染に係る健康被害者に対する医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例についてです。
 この条例改正は、二百億円の財源を使い切り、国と業界が手を引くことから出されたものです。都の拠出は続けるため、患者負担は六千円を上限とし、それを超える分については都が負担することになりました。限られた財源の中で、当事者と対話しながら進めていくことが重要です。
 もとより、大気汚染の責任は、事業者とそれを規制する国にあります。東京都の大気汚染は改善されたとはいえ、自動車の排気ガスによる汚染も依然として解決されておらず、国と業界に対して、今後も拠出を強く求めるよう要望します。
 次に、第百六十八号議案、東京都薬物の濫用防止に関する条例の一部を改正する条例についてです。
 今回の改正は、危険ドラッグの販売に対する監視強化を図るものです。最近、薬物使用者が増加、拡大し、危険ドラッグは手を出しやすい状況にあることから、若い人に急速に広がっています。若者や子供に薬物の危険性を教える予防教育とともに、わかっていてもやめられないという薬物依存症の治療、再乱用防止プログラムが重要です。
 当事者及び家族の相談機能も含めて、今後、教育や医療、保健の取り組みを拡大するよう要望します。
 国では、長期入院精神障害者の地域移行に向けて、精神病院の病棟の一部を居住施設に活用するという議論がされています。しかし、精神障害者当事者からは、病院と同じ建物内や敷地内にある限り、精神障害者の自由意思は担保されず、入院中と何ら変わらず地域生活とはいえない生活を強要される懸念があると反対する声が上がっています。
 ことし日本が批准した障害者の権利条約は、地域で生活する権利を明確にしています。都は国に先駆けて精神障害者の地域移行を進めており、障害当事者に寄り添い、地域の中で安心した生活を送れるよう、さらなる支援を求めます。
 企業に女性管理職登用の計画づくりを義務づける女性活躍推進法案など三案が今国会で審議される見込みになっています。しかし、この動きに対し、経済政策としての女性活躍が先行し、社会政策の視点に欠けるという指摘があります。現実には、子育てや介護に追われ、仕事の両立が困難な状況を抱えている人たちや、非正規雇用のため、経済的自立が困難なシングルマザーの人たちなどの問題は依然と解決されていません。
 東京という地域社会が希薄な場において、孤立し、助けを求められない妊娠、出産、子育てをする女性についての施策の充実、さらに、男性の長時間労働など働き方の見直しを進めていくことが必要です。
 六月議会では、女性都議会議員に対するセクハラやじ問題の波紋が広がりました。しかし、この問題の根本的な解決には至っていません。早期に議会のあり方検討委員会を立ち上げ、議論することを要望します。
 東京が今後も活力ある都市として発展していくためには、あらゆる場面で男女を問わず、一人一人にその個性と能力を十分に発揮できる機会が確保されていることが重要であり、東京の未来を語る都議会こそ、東京都男女平等参画条例を遵守し、女性も男性もお互いの人権を尊重できる社会の形成に向けて牽引していく役割が求められていることを申し上げておきます。
 最後に、舛添知事は、初めて長期ビジョン策定に着手し、このたび中間報告を公表しましたが、都議会生活者ネットワークは、これからの東京には、自然や環境への配慮と、人口減少や超高齢社会への対応が重要であると考えています。将来への希望を軸に、生活し続けられる東京の姿を展望し、環境と福祉を優先した持続可能なまちづくりを求め、都議会生活者ネットワークの討論を終わります。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 以上をもって討論を終了いたします。

〇副議長(藤井一君) これより採決に入ります。
 まず、日程第一、議員提出議案第十三号、東京都木造住宅耐震改修促進補助条例を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は否決でありますので、原案について起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

〇副議長(藤井一君) 次に、日程第二から第四まで、第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例外議案二件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 次に、日程第五から第二十八まで、第百五十二号議案、東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例外議案二十三件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 次に、日程第二十九、諮問第三号、地方自治法第二百三十一条の三の規定に基づく審査請求に関する諮問についてを採決いたします。
 本件に関する委員会の報告は、棄却することであります。
 お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり答申することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり答申することに決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔新美議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二六財主議第三二四号
平成二十六年十月三日
東京都知事 舛添 要一
 東京都議会議長 吉野 利明殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員高橋かずみが辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 山田 忠昭

      略歴
現住所 東京都西東京市
山田 忠昭
昭和二十三年九月二十二日生(六十六歳)
昭和五十四年二月 東京都保谷市議会議員
昭和五十八年二月 東京都保谷市議会議員
昭和六十二年二月 東京都保谷市議会議員
平成三年二月   東京都保谷市議会議員
平成七年二月   東京都保谷市議会議員
平成十一年二月  東京都保谷市議会議員
平成十三年一月  東京都西東京市議会議員
平成十三年七月  東京都議会議員
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

〇副議長(藤井一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 追加日程第二、東京都監査委員の選任の同意についてを議題といたします。
   〔新美議事部長朗読〕
一、東京都監査委員の選任の同意について一件

二六財主議第三二五号
平成二十六年十月三日
東京都知事 舛添 要一
 東京都議会議長 吉野 利明殿
東京都監査委員の選任の同意について(依頼)
 このことについて、東京都監査委員野上純子が辞任するため、後任として左記の者を選任したいので、地方自治法第百九十六条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     都議会議員 上野 和彦

      略歴
現住所 東京都江戸川区
上野 和彦
昭和二十七年九月十五日生(六十二歳)
平成十七年七月  東京都議会議員
平成二十一年七月 東京都議会議員
平成二十五年七月 東京都議会議員
現在       東京都議会議員

〇副議長(藤井一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の選任に同意することに決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 追加日程第三、二六第二二号、資源化可能な紙類の焼却をやめることに関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

環境・建設委員会陳情審査報告書
二六第二二号
資源化可能な紙類の焼却をやめることに関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 豊島区
豊島・健康と環境を守る連絡会
会長 藤井 宏樹
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
東京都議会議長 吉野 利明殿

〇副議長(藤井一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 追加日程第四及び第五、二六第八号の四、池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願外請願四件、陳情十七件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

総務委員会請願審査報告書
二六第八号の四
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
(平成二十六年六月二十五日付託)
  請願者 品川区
池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会
代表 多田 康弘 外四六九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十六日
総務委員長 伊藤こういち
東京都議会議長 吉野 利明殿

都市整備委員会請願審査報告書
二六第八号の三
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
(平成二十六年六月二十五日付託)
  請願者 品川区
池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会
代表 多田 康弘 外四六九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
都市整備委員長 斉藤あつし
東京都議会議長 吉野 利明殿

厚生委員会請願審査報告書
二六第七号
シルバーパスの改善に関する請願
(平成二十六年六月十八日付託)
  請願者 日野市
シルバーパスをよくする会
代表者 村山 卓男 外二一九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
厚生委員長 まつば多美子
東京都議会議長 吉野 利明殿

経済・港湾委員会請願審査報告書
二六第八号の二
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
(平成二十六年六月二十五日付託)
  請願者 品川区
池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会
代表 多田 康弘 外四六九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
経済・港湾委員長 三宅 正彦
東京都議会議長 吉野 利明殿

環境・建設委員会請願審査報告書
二六第八号の一
池上通り拡幅(補助第二八号線)はやめ、商店街支援、住宅耐震化等を実施することに関する請願
(平成二十六年六月二十五日付託)
  請願者 品川区
池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会
代表 多田 康弘 外四六九人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
東京都議会議長 吉野 利明殿

文教委員会陳情審査報告書
二六第三八号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 豊島区
神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会
共同代表 多児 貞子
二六第三九号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 台東区
神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会
共同代表 鈴木美和子
二六第四〇号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 渋谷区
神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会
共同代表 清水 伸子
二六第四一号
新国立競技場建設の見直しに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 千代田区
神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会
共同代表 大橋 智子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
文教委員長 小竹ひろ子
東京都議会議長 吉野 利明殿

都市整備委員会陳情審査報告書
二六第三〇号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 品川区
「道路問題しながわ連絡会」
代表 原田 泰雄
二六第三二号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「住民の暮らしと安全・環境を守る会」
副会長 石井 良一
二六第三三号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「安全・安心・みどり豊かなまちを考える西大井・大井住民の会」
代表 大口 靖子
二六第三四号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「武蔵小山の環境を考える会」
会長 小池信太郎
二六第三五号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「ストップ&チェンジ!“放射二号線”線住民の会」
代表 恩田 幸子
二六第三六号の二
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会」
代表 多田 康弘
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
都市整備委員長 斉藤あつし
東京都議会議長 吉野 利明殿

環境・建設委員会陳情審査報告書
二六第二九号
放射第五号線の岩崎橋付近の一部トンネル化に関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 杉並区
菊池 清司
二六第三〇号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 品川区
「道路問題しながわ連絡会」
代表 原田 泰雄
二六第三二号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「住民の暮らしと安全・環境を守る会」
副会長 石井 良一
二六第三三号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「安全・安心・みどり豊かなまちを考える西大井・大井住民の会」
代表 大口 靖子
二六第三四号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「武蔵小山の環境を考える会」
会長 小池信太郎
二六第三五号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「ストップ&チェンジ!“放射二号線”沿線住民の会」
代表 恩田 幸子
二六第三六号の一
補助第二八・二九号線及び放射第二号線の事業計画を白紙に戻すことに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 品川区
「池上通り(補助二八号線)拡幅に納得できない・暮らしと営業を守る会」
代表 多田 康弘
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
環境・建設委員長 野上ゆきえ
東京都議会議長 吉野 利明殿

〇副議長(藤井一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 追加日程第六及び第七、二六第九号、築地市場移転による影響の調査と地下水モニタリング調査の計画の公表に関する請願外陳情二件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

経済・港湾委員会請願審査報告書
二六第九号
築地市場移転による影響の調査と地下水モニタリング調査の計画の公表に関する請願
(平成二十六年六月二十五日付託)
  請願者 豊島区
新日本婦人の会東京都本部
会長 新  千明 外四、〇〇二人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十一日
経済・港湾委員長 三宅 正彦
東京都議会議長 吉野 利明殿

総務委員会陳情審査報告書
二六第三一号
東京都尖閣諸島寄附金による尖閣諸島活用基金条例の見直し等の実施に関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 多摩市
竹下 英治
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十六日
総務委員長 伊藤こういち
東京都議会議長 吉野 利明殿

都市整備委員会陳情審査報告書
二六第二三号
都営住宅の使用料に関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 江東区
福井ゆり子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
都市整備委員長 斉藤あつし
東京都議会議長 吉野 利明殿

〇副議長(藤井一君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

〇副議長(藤井一君) 起立多数と認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 次に、追加日程第八、二六第三七号、カヌースラローム競技場として既存施設の江戸川競艇場を利用することに関する陳情外陳情一件を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

文教委員会陳情審査報告書
二六第三七号
カヌースラローム競技場として既存施設の江戸川競艇場を利用することに関する陳情
(平成二十六年六月二十五日付託)
  陳情者 江戸川区
DEXTE─K(西なぎさ発:東京里海エイド主宰者)
代表 橋爪 慶介
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
文教委員長 小竹ひろ子
東京都議会議長 吉野 利明殿

都市整備委員会陳情審査報告書
二六第二七号
賃貸住宅の貸主における管理責任の設定に関する陳情
(平成二十六年六月十八日付託)
  陳情者 大田区
北條 洋子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
平成二十六年九月十二日
都市整備委員長 斉藤あつし
東京都議会議長 吉野 利明殿

〇副議長(藤井一君) お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) 次に、追加日程第九から第十一まで、議員提出議案第十五号、私学振興に関する意見書外意見書二件を一括議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十五号
私学振興に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  平成二十六年十月三日
(提出者)
小林 健二  加藤 雅之  川松真一朗
山内  晃  栗山よしじ  小松 大祐
鈴木 章浩  大津ひろ子  石川 良一
みやせ英治  おときた駿  小松 久子
田中  健  米倉 春奈  白石たみお
斉藤やすひろ 栗林のり子  まつば多美子
伊藤こういち 堀  宏道  河野ゆうき
柴崎 幹男  ほっち易隆  舟坂ちかお
清水 孝治  島崎 義司  やながせ裕文
田中 朝子  塩村あやか  山内れい子
中山ひろゆき 西沢けいた  里吉 ゆみ
和泉なおみ  尾崎あや子  大松あきら
吉倉 正美  遠藤  守  中山 信行
鈴木 錦治  木村 基成  高椙 健一
栗山 欽行  大場やすのぶ 和泉 武彦
近藤  充  小宮あんり  三宅 正彦
吉住 健一  野上ゆきえ  上田 令子
西崎 光子  小山くにひこ あさの克彦
新井ともはる 徳留 道信  河野ゆりえ
小竹ひろ子  上野 和彦  高倉 良生
橘  正剛  野上 純子  谷村 孝彦
桜井 浩之  きたしろ勝彦 松田やすまさ
山崎 一輝  神野 次郎  菅野 弘一
北久保眞道  田中たけし  神林  茂
宇田川聡史  高橋 信博  両角みのる
中村ひろし  島田 幸成  今村 るか
大西さとる  畔上三和子  大島よしえ
松村 友昭  東村 邦浩  小磯 善彦
鈴木貫太郎  木内 良明  秋田 一郎
中屋 文孝  早坂 義弘  崎山 知尚
鈴木 隆道  鈴木あきまさ 山加 朱美
高橋かずみ  相川  博  山田 忠昭
服部ゆくお  こいそ 明  田島 和明
斉藤あつし  尾崎 大介  石毛しげる
植木こうじ  かち佳代子  曽根はじめ
藤井  一  長橋 桂一  中嶋 義雄
ともとし春久 古賀 俊昭  林田  武
高木 けい  村上 英子  吉原  修
野島 善司  三宅 茂樹  川井しげお
高島なおき  立石 晴康  吉野 利明
野村 有信  内田  茂  酒井 大史
山下 太郎  清水ひで子  大山とも子
吉田 信夫
東京都議会議長 吉野 利明殿

私学振興に関する意見書
 東京の私立学校は、それぞれ独自の建学の精神や教育理念に基づき、新しい時代に対応する個性的で特色ある教育を積極的に展開しており、東京都ひいては我が国における公教育の進展に寄与している。
 現在、都内の学校に在学する園児・児童・生徒のうち、私立学校に在学・在園する割合は、高等学校で約六割、幼稚園では約九割を占めており、私立学校が東京の公教育に果たす役割は極めて大きい。
 しかし、少子化の影響等により、私立学校の経営は厳しさを増しており、重大な局面を迎えている。
 公教育の将来を考えるとき、公立・私立あいまっての教育体制が維持されてこそ、健全な発展が可能となり、個性化、多様化という時代の要請にも応え得るものである。
 そのためには、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、教育条件の維持向上と保護者の経済的負担の軽減を図るとともに、私立高等学校等の経営の健全性を高めていくことが求められている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、平成二十七年度予算編成に当たり、私学教育の重要性を認識し、教育基本法第八条に規定される「私立学校教育の振興」を名実共に確立するため、現行の私学助成に係る国庫補助制度を堅持するとともに、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 私立高等学校等の経常費助成等に対する補助を拡充すること。
二 私立高等学校等における耐震化、省エネルギー設備導入など、施設・設備に対する補助制度を拡充すること。
三 より一層の保護者負担の軽減を図るため、私立高等学校等就学支援金制度を拡充改善するとともに、都道府県の行う補助に対する国の支援を拡充すること。
四 都道府県の行う私立高等学校等奨学金事業に対する国の支援を拡充すること。
五 私立専修学校については、専門課程及び高等課程に対する新たな助成制度を設けること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十六年十月三日
東京都議会議長 吉野 利明
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣 宛て

議員提出議案第十六号
ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充等に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  平成二十六年十月三日
(提出者)
小林 健二  加藤 雅之  川松真一朗
山内  晃  栗山よしじ  小松 大祐
鈴木 章浩  大津ひろ子  石川 良一
みやせ英治  おときた駿  小松 久子
田中  健  米倉 春奈  白石たみお
斉藤やすひろ 栗林のり子  まつば多美子
伊藤こういち 堀  宏道  河野ゆうき
柴崎 幹男  ほっち易隆  舟坂ちかお
清水 孝治  島崎 義司  やながせ裕文
田中 朝子  塩村あやか  山内れい子
中山ひろゆき 西沢けいた  里吉 ゆみ
和泉なおみ  尾崎あや子  大松あきら
吉倉 正美  遠藤  守  中山 信行
鈴木 錦治  木村 基成  高椙 健一
栗山 欽行  大場やすのぶ 和泉 武彦
近藤  充  小宮あんり  三宅 正彦
吉住 健一  野上ゆきえ  上田 令子
西崎 光子  小山くにひこ あさの克彦
新井ともはる 徳留 道信  河野ゆりえ
小竹ひろ子  上野 和彦  高倉 良生
橘  正剛  野上 純子  谷村 孝彦
桜井 浩之  きたしろ勝彦 松田やすまさ
山崎 一輝  神野 次郎  菅野 弘一
北久保眞道  田中たけし  神林  茂
宇田川聡史  高橋 信博  両角みのる
中村ひろし  島田 幸成  今村 るか
大西さとる  畔上三和子  大島よしえ
松村 友昭  東村 邦浩  小磯 善彦
鈴木貫太郎  木内 良明  秋田 一郎
中屋 文孝  早坂 義弘  崎山 知尚
鈴木 隆道  鈴木あきまさ 山加 朱美
高橋かずみ  相川  博  山田 忠昭
服部ゆくお  こいそ 明  田島 和明
斉藤あつし  尾崎 大介  石毛しげる
植木こうじ  かち佳代子  曽根はじめ
藤井  一  長橋 桂一  中嶋 義雄
ともとし春久 古賀 俊昭  林田  武
高木 けい  村上 英子  吉原  修
野島 善司  三宅 茂樹  川井しげお
高島なおき  立石 晴康  吉野 利明
野村 有信  内田  茂  酒井 大史
山下 太郎  清水ひで子  大山とも子
吉田 信夫
東京都議会議長 吉野 利明殿

ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充等に関する意見書
 B型及びC型肝炎に代表されるウイルス性肝炎は国内最大級の感染症とも言われ、国民の健康に関わる重要な課題とされている。
 平成二十二年一月に、肝炎対策を総合的に実施する国の責務が明記された肝炎対策基本法が施行されるとともに、平成二十三年五月には「肝炎対策の推進に関する基本的な指針」が定められ、これらに沿って国及び地方公共団体の取組が進められてきた。
 しかし、現在のウイルス性肝炎患者への医療費助成制度の対象は、インターフェロン治療や核酸アナログ製剤治療等の抗ウイルス療法に限定されている。これらの治療法の適応とならない肝硬変・肝がんの患者は、高額な治療費を負担せざるを得ないだけでなく、就労不能の者も多く、生活に困難を来している。
 また、身体障害者福祉法に基づく肝臓機能障害による障害認定については基準が極めて厳しいため、患者に対する生活支援の実効性が発揮されていない。早急に患者の実態に配慮した基準の緩和・見直しを行うべきである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、ウイルス性肝炎患者を救済するため、次の事項を早期に実現するよう強く要請する。
一 ウイルス性肝硬変・肝がんに係る医療費助成制度を創設すること。
二 身体障害者福祉法上の肝臓機能障害による障害認定基準を緩和し、患者の実態に応じた認定制度にすること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十六年十月三日
東京都議会議長 吉野 利明
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
厚生労働大臣 宛て

議員提出議案第十七号
二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  平成二十六年十月三日
(提出者)
小林 健二  加藤 雅之  川松真一朗
山内  晃  栗山よしじ  小松 大祐
鈴木 章浩  石川 良一  みやせ英治
斉藤やすひろ 栗林のり子  まつば多美子
伊藤こういち 堀  宏道  河野ゆうき
柴崎 幹男  ほっち易隆  舟坂ちかお
清水 孝治  島崎 義司  やながせ裕文
田中 朝子  大松あきら  吉倉 正美
遠藤  守  中山 信行  鈴木 錦治
木村 基成  高椙 健一  栗山 欽行
大場やすのぶ 和泉 武彦  近藤  充
小宮あんり  三宅 正彦  吉住 健一
野上ゆきえ  上野 和彦  高倉 良生
橘  正剛  野上 純子  谷村 孝彦
桜井 浩之  きたしろ勝彦 松田やすまさ
山崎 一輝  神野 次郎  菅野 弘一
北久保眞道  田中たけし  神林  茂
宇田川聡史  高橋 信博  東村 邦浩
小磯 善彦  鈴木貫太郎  木内 良明
秋田 一郎  中屋 文孝  早坂 義弘
崎山 知尚  鈴木 隆道  鈴木あきまさ
山加 朱美  高橋かずみ  相川  博
山田 忠昭  服部ゆくお  こいそ 明
田島 和明  藤井  一  長橋 桂一
中嶋 義雄  ともとし春久 古賀 俊昭
林田  武  高木 けい  村上 英子
吉原  修  野島 善司  三宅 茂樹
川井しげお  高島なおき  立石 晴康
吉野 利明  野村 有信  内田  茂
東京都議会議長 吉野 利明殿

二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に関する意見書
 二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、我が国全体に活力を与えるとともに、新たな可能性を生み出す起爆剤となり、日本経済を再び成長の軌道に乗せることができる。また、スポーツの持つ力と共に、自国文化の素晴らしさを世界に発信していくまたとない機会であり、大会の成功はもとより、大会後には、ハード・ソフト両面にわたるレガシーが我が国にしっかりと刻まれなければならない。
 二〇二〇年大会を史上最高の大会とするためには、大会開催に向けた準備、受入態勢の整備、競技会場を始めとするインフラ整備などについて、従前の枠組みを越えた財政支援を含む国の全面的支援が不可欠であることは言をまたない。
 また、平成二十六年九月二十四日、下村文部科学大臣は自ら「東京五輪のコンセプトが、日本全体を五輪を通じてどう活性化させるかということを考えると兼務は中途半端」として専任の職を設置する意向を示した。
 政府においては、各省庁にまたがる課題や関係各機関との調整を円滑に実施していくため、内閣に強力な推進力を持った組織体を設置するとともに、専任の国務大臣の存在が必須である。
 その上で、国と東京都が招致の時と同様、真に一体となって大会準備に万全を期し、世界一のオリンピック・パラリンピックを実現すべきである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、開催都市である東京都と政府が更に緊密な連携体制を築いていくため、次の事項を実現するよう強く要請する。
一 可能な限り速やかに、大会終了時までの時限設置で国務大臣を一人増員し、専任のオリンピック・パラリンピック担当大臣とすること。
二 政府全体で総合的・計画的に大会準備を進めるため、内閣に「オリンピック・パラリンピック推進本部」を設置すること。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十六年十月三日
東京都議会議長 吉野 利明
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
東京オリンピック・パラリンピック担当大臣 宛て

〇六十七番(山崎一輝君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十五号外二議案については、原案のとおり決定されることを望みます。

〇副議長(藤井一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十五号外二議案は、原案のとおり可決されました。

〇副議長(藤井一君) 追加日程第十二、常任委員の選任を行います。
 お諮りいたします。
 常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布いたしてあります常任委員名簿のとおり指名したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元の常任委員名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、お手元配布のとおり各常任委員会を招集いたしますので、ご了承願います。
〔常任委員名簿は本号末尾(二一一ページ)に掲載〕

〇副議長(藤井一君) この際、議長吉野利明君より、辞任願が提出されました。よって、議長辞職の件を本日の日程に追加し、追加日程第十三として、直ちに議題といたします。
 議事部長をして辞任願を朗読いたさせます。
   〔新美議事部長朗読〕
   辞任願
 私儀、このたび一身上の都合により議長の職を辞任いたしたく、お届けいたします。
  平成二十六年十月一日
吉野 利明
 副議長 藤井  一殿

〇六十七番(山崎一輝君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本件は、願い出のとおり許可されることを望みます。

〇副議長(藤井一君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) ご異議なしと認めます。よって、議長の辞職を許可することに決定いたしました。

〇副議長(藤井一君) ただいま議長が欠位となりましたので、議長選挙の件を本日の日程に追加し、追加日程第十四として、直ちに議長の選挙を行います。
 選挙は、投票により行います。
 議場を閉鎖いたします。
   〔議場閉鎖〕

〇副議長(藤井一君) この際、立会人について申し上げます。
 立会人には、会議規則第二十七条第二項の規定により、百二番石毛しげる君、百八番中嶋義雄君、百十三番村上英子さん及び百二十六番大山とも子さんを指名いたします。
 これより投票用紙を配布いたします。書き損じの場合は、それと引きかえにかわりの用紙を差し上げますので、議長までお申し出願います。
   〔投票用紙配布〕

〇副議長(藤井一君) 投票用紙の配布漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) 配布漏れなしと認めます。
 投票箱を点検いたします。
   〔投票箱点検〕

〇副議長(藤井一君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は、単記無記名一人一票であります。
 投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 局長をして点呼いたさせます。
   〔局長点呼〕
   〔各員投票〕

〇副議長(藤井一君) 投票漏れはありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇副議長(藤井一君) 投票漏れなしと認めます。
 以上をもって投票を終了いたします。
 投票箱を閉じます。
   〔投票箱閉鎖〕

〇副議長(藤井一君) これより開票を行います。
 立会人の方々の立ち会いをお願いします。
   〔開票〕

〇副議長(藤井一君) それでは、議会局長をして投票の結果を報告いたさせます。

〇議会局長(影山竹夫君) 投票結果。
   出席議員数 百二十六人
   投票総数 百二十六票
   有効投票 八十七票
   無効投票 三十九票
    有効投票中
    高島なおき議員 八十七票
 以上。
   〔拍手〕

〇副議長(藤井一君) ただいまご報告申し上げましたとおり、投票の多数を得られました
   高島なおき君
が議長に当選されました。
 議場の閉鎖を解きます。
   〔議場開鎖〕

〇副議長(藤井一君) 新しく議長になられました高島なおき君よりご挨拶があります。
 議長高島なおき君。
   〔百十八番高島なおき君登壇〕

〇百十八番(高島なおき君) ただいま皆様のご推挙をいただきまして、はえある第四十六代東京都議会議長に就任をすることになりました高島なおきです。身に余る光栄に感激するとともに、責任の重さを痛感しているところであります。
 今後は、議長として、全力を傾け、公正かつ円滑な議会運営に取り組んでまいります。皆様方のご協力を心よりお願い申し上げます。
 一千三百万都民の皆様の代表である都議会には、執行機関とは異なる視点で、都民の多様なニーズを把握し、東京の抱える諸課題について、舛添知事を初めとする執行機関と真摯な議論を交わすことにより、よりよい政策を実現し続けることが求められております。二元代表制がその機能を十分に果たしてこそ、世界一の成熟都市東京を次の世代に継承できるものと確信をしております。
 東京はこれまで、防災、危機管理対策を初めとするさまざまな重要課題に取り組んでまいりました。今後は、二〇二〇年オリンピック・パラリンピック競技大会の開催都市として、バリアフリー化や交通アクセスの改善など、成熟社会にふさわしいまちづくりを加速していくことはもちろん、その先の東京の将来こそしっかりと見据え、真に都民の安全・安心な暮らしを実現するため、必要な施策を展開することが重要であります。
 地方税財源の充実強化も重要な課題であります。国が実施している地方法人課税の不合理な偏在是正措置などは、日本経済の成長を牽引する首都東京の活力を減じるとともに、地方分権の流れに逆行するものであります。都議会は、今後とも執行機関と連携し、地方税財源の拡充を国に強く求めてまいります。
 東京が力強く邁進しようとしているこの時期に、知事とともに都政をしっかりかじ取りをしていくことこそ、都議会に課せられた責務であります。
 私は、議長として、都議会が秩序と品位を重んじ、持てる力を十分発揮することにより、都民の信頼と期待に応えられるよう全力を尽くしてまいる決意でございます。
 議員の皆様、舛添知事を初めとする執行機関の皆様におかれましては、一層のご指導とご鞭撻を心からお願いを申し上げる次第でございます。
 最後に、吉野前議長の多大なご功績に心から敬意と感謝の意を表しまして、私の就任の挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

〇副議長(藤井一君) 議長の挨拶は終わりました。
 高島新議長、議長席にお着き願います。
 以上で、皆様のご協力によりまして、議長の代理を務めさせていただきました。
 ありがとうございました。(拍手)
〔副議長藤井一君退席、議長高島なおき君着席〕

〇議長(高島なおき君) この際、継続調査及び審査について申し上げます。
 まず、オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員長より、委員会において調査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続調査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

平成二十六年九月二十五日
オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員長
高島なおき
 東京都議会議長 吉野 利明殿
オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十五年十月十一日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。

〇議長(高島なおき君) お諮りをいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。

〇議長(高島なおき君) 次に、平成二十五年度各会計決算特別委員長及び平成二十五年度公営企業会計決算特別委員長より、委員会において審査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続審査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

平成二十六年九月二十五日
平成二十五年度各会計決算特別委員長
田中たけし
 東京都議会議長 吉野 利明殿
平成二十五年度各会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、平成二十六年九月二十五日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 平成二十五年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

平成二十六年九月二十五日
平成二十五年度公営企業会計決算特別委員長
鈴木貫太郎
 東京都議会議長 吉野 利明殿
平成二十五年度公営企業会計決算特別委員会継続審査申出書
 本委員会は、平成二十六年九月二十五日付託された左記決算を審査中であるが、今会期中に審査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 平成二十五年度東京都公営企業各会計決算の認定について

〇議長(高島なおき君) お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は申し出のとおり、それぞれ閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

〇議長(高島なおき君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願一件及び陳情五件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

〇議長(高島なおき君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会から申し出の請願・陳情継続審査件名表の分とあわせて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定をいたしました。
(別冊参照)

〇議長(高島なおき君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申し出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(高島なおき君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

〇議長(高島なおき君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって平成二十六年第三回東京都議会定例会を閉会といたします。
   午後二時三十四分閉議・閉会

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