平成二十三年東京都議会会議録第四号

〇議長(和田宗春君) これより日程に入ります。
 日程第一から第百六まで、第一号議案、平成二十三年度東京都一般会計予算外議案百五件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事佐藤広君。
   〔副知事佐藤広君登壇〕

〇副知事(佐藤広君) ただいま上程になりました百六議案についてご説明申し上げます。
 第一号議案から第二十八号議案までは平成二十三年度予算案でございます。
 平成二十三年度予算は、厳しい財政環境が続く中にあっても都政の使命を確実に果たし、中長期的に施策を支え得る財政基盤を堅持しながら、東京の新たな活力と成長へと結びつける予算と位置づけ、編成いたしました。
 第一号議案は一般会計予算でございまして、総額六兆二千三百六十億円を計上しております。
 第二号議案から第十七号議案までの十六議案は特別会計予算でございます。それぞれの事業に必要な経費として総額三兆六千三百九十億円を計上しております。
 第十八号議案から第二十八号議案までの十一議案は公営企業会計予算でございます。病院、交通、水道、下水道などの経営に要する経費として、総額一兆八千八百九十二億円を計上しております。
 第二十九号議案から第八十四号議案まで及び百六号議案の五十七議案は条例案でございます。
 まず、新設の条例についてご説明申し上げます。
 第五十七号議案、東京における緊急輸送道路沿道建築物の耐震化を推進する条例は、沿道建築物が地震により倒壊して緊急輸送道路を閉塞することがないよう、これらの建築物の耐震化を推進する措置を講ずることにより、地震に対する安全性の向上を図るものでございます。
 第八十二号議案、東京都暴力団排除条例は、都における暴力団排除活動に関し、都及び都民等の責務を明らかにするとともに、暴力団排除活動を推進するための措置や、その活動に支障を及ぼすおそれのある行為に対する規制等を定めるものでございます。
 このほか、国の補正予算に基づく国からの交付金を受け入れるために新たに基金を設置するものが二件及び新たな手数料の設置に関するものが一件ございまして、新設の条例は合計五件でございます。
 次に、一部を改正する条例でございます。
 第二十九号議案、東京都知事等の給料等に関する条例の一部を改正する条例は、東京都特別職報酬等審議会答申等を踏まえ、給料等の改定を行うほか、知事等の期末手当の規定を整備するものでございます。
 このほか、給料、報酬等に関するものが十五件ございます。
 第三十三号議案、東京都職員定数条例の一部を改正する条例は、二十三年度の職員定数を定めるものでございます。
 このほか、職員に関するものが三件ございます。
 第三十六号議案、都と特別区及び特別区相互間の財政調整に関する条例の一部を改正する条例は、二十三年度分の特別区財政調整交付金の算定基準を定めるものでございます。
 このほか、区市町村に関するものが四件ございます。
 第四十二号議案、東京都都税条例の一部を改正する条例は、小規模住宅用地の都市計画税の軽減措置を継続するものなどでございます。
 第六十四号議案、心身障害者の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例は、受給者の第三者に対する損害賠償請求権を都に譲渡する規定等を整備するものでございます。
 このほか、福祉に関するものが一件ございます。
 第六十九号議案、東京都障害者支援施設等に関する条例の一部を改正する条例は、障害者自立支援法に基づく障害者支援施設等へ移行することに伴うものでございます。
 このほか、組織、施設に関するものが七件ございます。
 第七十二号議案、東京都立病院条例の一部を改正する条例は、都立病院における産科医確保のための処遇改善等を適正に分娩料に反映させるなどの観点から分娩料の引き上げ等を行うもの、第七十九号議案、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の一部を改正する条例は、大規模事業所への温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度について、削減量口座簿に係る手数料の徴収等に関する規定などを整備するものでございます。
 このほか、使用料、手数料に関するものが五件ございます。
 また、基金に関するものなどが七件ございまして、一部を改正する条例の合計は五十件でございます。
 次に、廃止の条例についてご説明申し上げます。
 第六十八号議案、東京都婦人保護施設条例を廃止する条例は、社会福祉法人への移譲に伴うもの、第七十三号議案、東京都中山間地域等農業活性化支援基金条例を廃止する条例は、これまでの資金積立方式の廃止に伴うものでございます。
 第八十五号議案から第九十四号議案までの十議案は契約案でございます。
 都立板橋学園特別支援学校(仮称)(二十二)改築工事など契約金額の総額は約二百八十八億四千万円でございます。
 第九十五号議案から第百号議案までの六議案は事件案でございます。
 包括外部監査契約の締結についてなど、それぞれ地方自治法等の規定に基づき、議決をお願いするものでございます。
 第百一号議案から第百五号議案までの五議案は、平成二十二年度最終補正予算案でございます。
 一般会計及び特別会計を合わせまして総額二百五十七億円を減額するものでございます。
 上程になりました百六議案の説明は以上でございますが、このほかに人事案を送付いたしております。
 まず、東京都収用委員会委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります鎌田薫氏の後任には池田眞朗氏を、熊澤光司氏の後任には岩谷眞氏を任命いたしたいと存じます。
 次に、東京都収用委員会予備委員でございます。
 三月三十一日に任期満了となります岩崎隆氏は再任いたしたいと存じます。
 同意につきましてよろしくお願い申し上げます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
(議案の部参照)

〇議長(和田宗春君) 提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第五十五条第四項の規定に該当する議案については、あらかじめ教育委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

〇議事部長(鈴木省五君) 教育委員会の回答は、第五十一号議案について異議はないとの意見であります。

二二教総総第一六四一号
平成二十三年二月三日
東京都教育委員会委員長 木村  孟
東京都議会議長 和田 宗春殿
「都道府県教育委員会の権限に属する事務の一部を、市町村が処理することとする条例」に対する教育委員会の意見聴取について(回答)
 平成二十三年二月一日付二二議事第四八二号により照会があった議案に係る教育委員会の意見は左記のとおりです。
       記
一 提出議案
第五十一号議案 東京都教育委員会の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
二 意見
一について、異議ありません。

〇七十四番(伊藤まさき君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議案のうち、日程第一から第二十八までについては、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

〇議長(和田宗春君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一から第二十八までは、三十九人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
 なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を本議場に招集いたしますので、ご了承願います。
〔予算特別委員名簿は本号末尾(二〇五ページ)に掲載〕

〇議長(和田宗春君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第二十九から第百六までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、日程第二十九から第百六までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたします。
(別冊参照)

〇議長(和田宗春君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件を一括議題といたします。
   〔鈴木議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会委員の任命の同意について二件

二二財主議第五二九号
平成二十三年二月八日
東京都知事 石原慎太郎
東京都議会議長 和田 宗春殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会委員鎌田薫は平成二十三年三月三十一日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     池田 眞朗

      略歴
現住所 東京都港区
池田 眞朗
昭和二十四年五月十一日生(六十一歳)
昭和四十八年三月 慶應義塾大学経済学部卒業
昭和五十年四月  慶應義塾大学法学部助手
昭和五十三年三月 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了
昭和五十三年四月 慶應義塾大学法学部専任講師
昭和五十八年四月 慶應義塾大学法学部助教授
平成元年四月   慶應義塾大学法学部教授
平成三年四月   国土庁不動産鑑定士試験第二次試験委員
平成八年一月   法務省司法試験第二次試験考査委員
平成十一年五月  法務省法制審議会民法部会委員
平成十三年二月  経済産業省産業構造審議会臨時委員
平成十三年七月  東京都収用委員会予備委員
平成十四年一月  東京都収用委員会委員
平成十四年四月  東京都収用委員会予備委員
平成十六年四月  慶應義塾大学大学院法務研究科教授
平成十八年十月  日本学術会議会員
現在       慶應義塾大学大学院法務研究科教授
         慶應義塾大学法学部教授

二二財主議第五三〇号
平成二十三年二月八日
東京都知事 石原慎太郎
東京都議会議長 和田 宗春殿
東京都収用委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都収用委員会委員熊澤光司は平成二十三年三月三十一日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     岩谷  眞

      略歴
現住所 神奈川県相模原市
岩谷  眞
昭和二十五年八月十八日生(六十歳)
昭和四十八年三月 福岡大学法学部卒業
昭和四十八年四月 財団法人日本不動産研究所入所
昭和五十二年三月 不動産鑑定士登録
平成六年十二月  神奈川県相模原市固定資産評価審査委員会委員
平成十五年六月  名古屋国税局土地評価審議会委員
平成十五年六月  愛知県固定資産評価審議会委員
平成十六年十月  愛知県土地利用審査会委員
現在       不動産鑑定士

〇議長(和田宗春君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも知事の任命に同意することに決定いたしました。

〇議長(和田宗春君) 追加日程第三、東京都収用委員会予備委員の任命の同意についてを議題といたします。
   〔鈴木議事部長朗読〕
一、東京都収用委員会予備委員の任命の同意について一件

二二財主議第五三一号
平成二十三年二月八日
東京都知事 石原慎太郎
東京都議会議長 和田 宗春殿
東京都収用委員会予備委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は平成二十三年三月三十一日任期満了になるため、再び任命したいので、土地収用法第五十二条第三項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     岩崎  隆

      略歴
現住所 東京都千代田区
岩崎  隆
昭和二十五年十一月二十八日生(六十歳)
昭和四十八年三月 北海道大学工学部卒業
昭和四十八年四月 東急建設株式会社入社
昭和五十二年二月 一級土木施工管理技士資格取得
昭和五十九年三月 一級建築士登録
平成十二年二月  不動産鑑定士登録
平成十三年四月  加門鑑定事務所開業
平成十五年四月  社団法人東京都不動産鑑定士協会理事
平成十九年六月  社団法人日本不動産鑑定協会理事
平成二十年四月  東京都収用委員会予備委員
現在       不動産鑑定士

〇議長(和田宗春君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

〇議長(和田宗春君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願二件及び陳情八件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

〇議長(和田宗春君) お諮りいたします。
 明十八日から二十一日まで四日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(和田宗春君) ご異議なしと認めます。よって、明十八日から二十一日まで四日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は二月二十二日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後五時二十五分散会

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