平成二十二年東京都議会会議録第九号

○副議長(鈴木貫太郎君) 三十三番島田幸成君。
   〔三十三番島田幸成君登壇〕
   〔副議長退席、議長着席〕

○三十三番(島田幸成君) 私からは、都市外交と文化交流について、私学振興について、そして、日の出町の水道水異臭事故についてお伺いいたします。
 まず初めに、都市外交と文化交流についてお伺いいたします。
 日本の首都東京は、ニューヨーク、パリ、ロンドンと並んで世界的に見ても重要な大都市であります。外交は、基本的に国の仕事だと思いますが、大都市が抱える共通の問題を解決するため、日本の首都東京が世界の各都市と友好的な関係を築くことは大変重要だと考えております。
 国の間や都市間の友好関係構築が土台となって、その上に経済や文化、スポーツなどの交流が行えるものであります。東京は、二〇一六年オリンピック・パラリンピック招致に臨み、残念ながら失敗いたしましたが、引き続き海外諸国との良好な関係を日常的に築いていくことが重要であることは変わりありません。
 首都東京が日本の自治体のリーダーとして各都市との交流を積極的に進めていくべきだと考えますが、都市外交について都知事の基本認識をお伺いいたします。
 特に東京都は、ニューヨーク市、北京市、パリ市を初め、十一の都市と友好都市提携を結び、友好関係を築いております。石原都知事の時代となってからは、アジアとの関係構築を中心に、各国との関係を築いておりますが、友好都市関係を利用し、文化交流を盛んに行うべきだと考えております。
 以前、私は、東京都と友好都市関係にあるオーストラリア・ニューサウスウェールズ州にあるカウラ市を訪れたことがあります。カウラ市には、戦時中、捕虜収容所があったところであります。この収容所では、生きて虜囚の辱めを受けずという戦陣訓に従って、二百人を超える日本人が捕虜収容所から死を覚悟で脱走し、亡くなりました。
 オーストラリアは、連合国側として、日本とは敵対関係にありましたが、カウラ市では、戦後、亡くなった日本兵のために、市民が墓地をつくり、毎年、慰霊祭を行っております。私もこの慰霊祭に参加いたしましたが、遠い異国のオーストラリアで亡くなった日本兵のことを思うと、胸がいっぱいでございました。
 日豪との交流が進む中、その交流を象徴するものとしてカウラ日本庭園をつくる計画が持ち上がり、日本財界などの援助のもと、昭和五十三年に第一期工事を行いました。その後、五十九年の東京都とニューサウスウェールズ州の姉妹友好都市提携の記念として、東京都などの援助により第二期工事を行い、四ヘクタールの広大な敷地にカルチャーセンターなどを併設した日本庭園が完成いたしました。
 この庭園では、日本の生け花展や茶会が開かれるなど、日本文化に触れる場としてカウラ市民から愛され、大切に維持されております。また、日本の学生とカウラ市民との交流も盛んに行われるなど、文化交流に大きな役割を果たしております。
 日本庭園は日本文化を象徴するものであり、都市交流に有効な手段の一つと考えられますが、カウラ日本庭園のほかに海外交流の一環として日本庭園を都が整備した実績についてお伺いいたします。
 日本庭園を海外で広めることは一例でありますが、海外との交流を行う上で、もっと積極的に日本の伝統芸能を発信してよいのではと考えております。
 都立高校では、日本史の必修化が検討されておりますが、日本の若者は自国の歴史を余り知らないとか、うまく説明できないなどといわれることがあります。日本の文化をみずからが発信し、みずからの文化伝統に誇りを持つことが、これからの若者にとっては必要なことだと考えております。
 地域にはさまざまな伝統文化が残っております。私の住む西多摩地域でも、小学校の子どもたちが中心となり活動している秋川歌舞伎を初め、お祭り好きな地域風土もあり、お祭りには欠かせない太鼓やおはやし、獅子舞などを保存する活動が盛んに行われております。地域の伝統文化を大切にし、東京のまちづくりを進めていくべきだと考えております。
 東京都は、地域に残る文化をどのように保存し、あるいは地域文化を世界にどのように発信していくのか、東京都の見解をお伺いいたします。
 また、ここ数年は海外からの観光客がふえ、国も成長戦略の一つとして観光事業を発展させたいとしております。首都東京が日本文化を発信することは、東京への観光産業に寄与するものと考えております。
 経済も、やや持ち直しの傾向があらわれ、羽田空港にも国際便が就航し、海外から東京へダイレクトにアクセスが可能となります。今が海外からの観光客を誘致する絶好のチャンスであります。
 首都東京の魅力は、高層ビルが立ち並ぶ現代的なものの中に、古きよき日本の文化が今でもしっかり残っているということにあるのではないかと考えます。
 日本庭園を初めとして、今や全世界で知られているアニメ、日本食、柔道や相撲などの日本の国技など、日本文化を中心に海外に積極的に発信し、東京への観光誘致に結びつけたらいかがと考えますが、東京都の見解をお伺いいたします。
 次に、私学振興についてお伺いいたします。
 四月に、公立高校の無償化法案が施行されました。私学にも年間十二万円の支援がなされます。この法案により、高校生の子どもを持つ保護者の負担が大きく軽減されました。また、ゼロ歳児から中学生まで支給される子ども手当の支給と合わせると、子どもを持つご家庭への教育負担は大きく緩和されたといえます。
 国は、就学支援金として、私立高校に通う保護者には、所得にかかわらず年間約十二万円の就学支援金を支給いたしますが、低所得者世帯には、さらに上乗せして支給されることから、東京都がこれまで実施してきた特別奨学金制度と合わせると、私立高校に通う低所得者世帯には、今までにない充実した支援体制が整うことになりました。これは大きな前進であります。
 ただ、これらの制度の運用が急がれたため、現場では混乱があるのも事実であります。東京都では、新たな制度に対応するため事務センターを設置し、日夜事務作業を行っております。また、私立学校においても、保護者への説明や新たな事務作業が発生し、対応に追われております。私もそれらの現場を実際に拝見させていただきましたが、頭が下がる思いであります。
 また、国の支援金制度と東京都の特別奨学制度では、支給対象が所得階層ごとに微妙に異なるため、複雑な制度となり、保護者にはわかりにくい制度になっております。
 いろいろ問題はあるものの、本年度四月より就学支援制度が導入され、既に就学支援金の一部は支給が始まっています。この就学支援金は、都道府県を通じて各高校に支払われますが、さきも述べたとおり、都はこれまでも特別奨学金を支給してまいりました。改めて就学支援金についての都の見解をお伺いいたします。
 前段では、私学に通う生徒の保護者の負担軽減について考えましたが、私学助成のもう一つの重要な柱は、東京都が実施している経常費の補助であります。この点について、委員会でも質問させていただきましたが、昨年度の東京における生徒一人一人のコストは、公立で約百二十八万円、私立で約百二十二万円、そのうち公費負担額は、公立百十八万円に対し私立は三十六万円で、私立は公費の負担が公立に比べるとかなり低いことがいえます。
 経常費の補助は、都内の公立高校の経常経費の決算値をもとに、私立学校の標準的な運営費を算出し、その二分の一を補助するものであり、土地や借入金に係る経費など、施設経費は含まれないことから、そのような補助額になっております。
 土地や建物は学校経営に不可欠な基本財産であり、自主性、自立性という観点から、みずから用意すべきという意見はもっともでありますが、私学の三分の二が赤字経営になっているという状況や、さらに景気不況で公立学校の競争率が高まっているという現状で、私立は苦戦を強いられているという声も聞いております。
 このような状況下で、都は経常費補助についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
 最後に、日の出町水道水異臭事故についてお伺いいたします。
 西多摩郡日の出町で本年二月四日、大久野地区と平井地区の一部の水道水から異臭がするという通報があり、水道局が対応したところ、数件で水道水から異臭が確認されました。
 この地区に配水しているのは浄水所内の地下水を供給源とする大久野浄水所であります。大久野浄水所は膜ろ過装置を導入した最新技術の浄水所でありますが、当時、浄水所内の地下水からも異臭が確認されたため、現在、大久野浄水所の使用を中止し、多摩川水系の浄水所を経由した文化の森給水所から配水を行っております。
 都には原因を調査してもらいたいわけですけれども、水道局の調査だけでは原因の解明は進まず、大久野浄水所の再開のめどは立っておりません。
 文化の森の給水所は大久野浄水所のバックアップ機能を持っている施設でありますが、この地区における漏水や災害等が発生した際のバックアップなどを考えると、一刻も早く大久野浄水所の再開が求められます。危機管理を含め対応を求められますが、日の出町の水道水異臭事故について、これまでの経緯、初期対応についてお伺いいたします。
 私も二月の段階からこの件に関し水道局の対応をお願いしておりましたが、この問題に対する水道局の対応が適切であったか疑問が残ります。四月になって地元の町議が中心となった水道水の安全を考える会が主催した説明会が行われ、水道局や町とともに私もこの会に出席しましたが、原因が不明なことや情報公開について、住民からは不満の声が数多く聞かれました。
 事故に対する水道局側からの配水世帯への説明は、事故当時は個別に対応したのみであります。大部分の配水世帯の方々には、事故から四カ月後の今月六月三日になって初めて、水道水に異臭があったこと、その後の調査結果を知らせた内容の文書を配布したのみの対応となっております。
 事故直後の日の出町広報三月号には、日の出町は都内でも有数の上質な水道水源を有しますが、平成十四年七月には、全国でも数少ない膜ろ過施設を建設するなど、常に安定した水道品質への取り組みがなされてきましたとの記述があり、この内容が逆に住民に不信感を与えたおそれもあります。
 事故当初、ほとんどの配水世帯には何も広報がなかったため、浄水所は切りかえましたが、地域によっては水道水をタンクに貯蔵して配水しているので、そのまま飲み水として使用していた方々がいる可能性もあります。
 異臭事故に対し、水道局は速やかに情報公開をし対応すべきだったと考えます。また、水道局みずから主催となり説明会を実施し、住民に理解を求めるべきだと考えますが、水道水異臭に関する調査内容を含めた住民への情報公開についてお伺いいたします。
 この問題が発覚した当初から、水源である北大久野川支流の西福寺川で強い臭気とともに川面に油の流出が確認されております。そのため、川の管理者である日の出町が川への流出を防ぐためホースでバイパスをつくり、また、川の底の土砂を排出し、石や土で埋め戻すなど、安全対策を行っております。
 これらの油の流出が一連の水道水異臭事故の原因かどうかはまだわかりませんが、大久野浄水所の水源である井戸は九・九メートルの深さの浅井戸で、河川の影響を受けやすく、異臭の原因である可能性もあります。
 また、大久野浄水所の近隣には二ツ塚広域処分場などがあり、住民の中には処分場と水道水の異臭との関連を危惧する声も聞かれますが、近隣にあるごみ処理施設などからの排水がこの異臭事故と関連していないのか、お伺いいたします。
 今回、水道水に異臭があり、水道局は浄水所を切りかえるなど対応を行いました。今後は原因究明を含め、浄水所の再開に向け対応していくことになりますが、浄水所の異臭事故を通じて、地下水の利用については、異物の流入、その場合の原因特定の難しさなどを初め、多くの課題があるということがわかりました。
 水道水は、特に我々が毎日飲むもので、安全・安心なものでなくてはいけません。東京都ではレベルの高い水道技術を海外に招聘しようとする計画も進行しております。我々が安心しておいしい水を飲めるよう水質調査、管理などを初め、今後の対応を期待し、質疑を終わります。ありがとうございました。(拍手)
   〔知事石原慎太郎君登壇〕

○知事(石原慎太郎君) 島田幸成議員の一般質問にお答えいたします。
 都市外交における基本認識についてでありますが、都はこれまでも、在京大使館との情報連絡会やシティーセールスなど、あらゆる機会をとらえて東京の魅力や先進的な政策を世界に発信するとともに、アジア大都市ネットワーク21やC40東京会議の開催など、単なる儀礼的な友好親善にとどまらない実質的な都市外交を推進してまいりました。
 また、文化、スポーツの分野においても、東京文化発信プロジェクトや東京国際ユースサッカー大会の開催など、さまざまな交流を通じて海外諸都市との良好な関係を構築してまいりました。
 例えば五月の連休に行っております、これはフランスのナントで発したラ・フォル・ジュルネでありますけど、これは日本に招いて、あそこでアマチュアのオーケストラも含めて、連日、音楽のパフォーマンスをやっておりますが、これはあの時期に閑散としている丸の内かいわいに、有楽町かいわいに十万を超す人々が集まって非常に盛況でありますし、フランス大使館も非常に喜んで、また、ストラスブールでやっておりましたマルシェ・ド・ノエルを日本にも招致しまして、クリスマス前後のにぎわいにさせております。
 いずれにしろ、今後ともこれら世界各都市との信頼関係を礎に積極的な都市外交を展開して、東京の存在感や国際的評価をさらに高めていきたいと思っております。
他の質問については、関係局長から答弁いたします。
   〔建設局長村尾公一君登壇〕

○建設局長(村尾公一君) 海外で日本庭園を整備した実績についてでありますが、いわゆる銀閣寺の慈照寺庭園など、特別名勝と特別史跡の指定が重複する全国七カ所の日本庭園などのうち、都は浜離宮恩賜庭園と小石川後楽園の二庭園を有するなど、全部で九つの文化財庭園を管理しております。
 大正十三年に管理を始めました旧芝離宮恩賜庭園以来、長年にわたるこれら庭園の維持管理を通して培われた技術力と経験に基づき、文化財庭園の保存、復元に取り組んでまいりました。
 こうした伝統的な日本庭園における管理技術と経験がオーストラリアのカウラ日本庭園の整備や、平成四年度のカイロにおける東京庭園の整備の実現につながったものと考えております。
 カイロの日本庭園は、完成後十数年を経たため、現地からの修復支援の要請を受け、職員が現地技術者へ石組みや樹木の手入れなど実地指導を行うとともに、その修復を手がけ、平成二十一年度に完成いたしました。
 今後とも、文化財庭園を適切に維持管理し、次世代に継承するとともに、庭園技術の研さんに努めてまいります。
   〔生活文化スポーツ局長並木一夫君登壇〕

○生活文化スポーツ局長(並木一夫君) 三点の質問にお答えいたします。
 初めに、地域伝統文化の継承と発信についてでございますが、伝統文化の継承のためには、都民が身近に触れ体験することで、その魅力を再認識し、誇りを持つとともに、特に地域に残された伝統芸能については、その上演機会をふやすことで活動を活発化させることが重要でございます。
 都は、地域の貴重な文化財でございます民俗芸能を広く一般に紹介する目的で、都内各地の民俗芸能が一堂に会する東京都民俗芸能大会を開催しております。
 また、東京文化発信プロジェクトでは、東京文化の国内外への発信の一環といたしまして、東京に集積いたしますすぐれた民俗芸能公演を国立劇場で開催しております。
 今後とも、これらの機会を通じ、区市町村とも連携しながら、地域の伝統芸能の継承と、その魅力の発信に努めてまいります。
 次に、私立高校における就学支援金制度についてでございますが、都では、私立高校生の保護者の経済的負担を軽減するため、学校への基幹的補助でございます経常費補助を通じて授業料の抑制を図るほか、特別奨学金制度や育英資金など幅広い修学支援策を実施し、その充実を図ってまいりました。
 今回の就学支援金のように、保護者負担の軽減に関しましては、国が新たな制度を導入するに当たっては、既に都道府県が行っている授業料軽減補助事業の実態や私学関係者の声をきちんと把握し、政策効果が十分発揮されるような制度とすることが必要でございます。また、学校や都道府県の事務の負担軽減を図ることも大切でございます。
 都としては、今後とも経常費補助を初めといたしまして、保護者負担軽減事業など幅広い施策を総合的に展開し、私学振興に努めてまいります。
 最後に、私立学校に対する経常費補助についてでございますが、都内の高校生の約六割が通う私立高校は、東京の公教育に大きな役割を担っており、少子化の影響など私立学校の経営状況が厳しい中、その経営の安定化を図ることは重要でございます。
 このため、都は、私立学校の教育条件の維持向上、生徒の修学上の経済的負担の軽減、学校経営の健全化を目的とする経常費補助を基幹的補助と位置づけ、充実を図ってまいりました。
 今後とも学校経営の柱となる経常費補助を中心に、私立学校の振興に努めてまいります。
   〔産業労働局長前田信弘君登壇〕

○産業労働局長(前田信弘君) 海外への文化の発信と旅行者誘致についてのご質問にお答えいたします。
 外国人は、日本の伝統文化や伝統芸能とともに、アニメなどの現代文化に関心が高く、外国人旅行者の誘致に当たりましては、新旧の文化が共存する東京の魅力を発信していくことが重要であります。
 都は、これまでも海外でのプロモーションなどの機会に、庭園や浮世絵、武道、東京の食の豊かさ、アニメフェアの開催などの日本、東京ならではの文化に関する情報を発信してまいりました。
 今後も羽田空港の再拡張、国際化などの好機をとらえ、旅行エージェントとの商談会やセミナー、旅行博等の海外でのプロモーションの機会などの活用によりまして、伝統文化を初めとする東京の魅力を広く発信し、旅行者誘致を図ってまいります。
   〔水道局長尾崎勝君登壇〕

○水道局長(尾崎勝君) 二点のご質問にお答えします。
 まず、大久野浄水所の水質事故についてでございますが、日の出町のお客様から水道水に異臭があるとの問い合わせを受けたため、緊急に調査を行ったところ、大久野浄水所内において、わずかなにおいを確認しました。
 このため、当局が危機管理マニュアルとして定めるTOKYO高度品質プログラムに基づき、直ちに浄水所を停止するとともに、多摩川を水源とする小作浄水場系への系統変更を実施いたしました。あわせて、配水池や配水管の水を入れかえる作業を行いました。
 今回の事故では、合計で七件の問い合わせを受けましたが、断水などを起こすこともなく、迅速に対応したところでございます。
 次に、事故後の調査及び住民への情報提供についてでございますが、井戸水源の安全性を確認するため、水質調査を継続的に実施するとともに、四月から五月末にかけて、井戸水源周辺におきましてボーリング調査を行い、いずれも異常がないことを確認しております。
 当面は水質監視を継続し、小作浄水場系から給水することとし、このたびの調査結果や当面の対応について、給水区域のすべてのお客様宅に文書でお知らせいたしました。
 再開の際には住民説明会を開くなど、今後とも適宜適切な方法で住民の皆さんへの情報提供を行ってまいります。
   〔環境局長有留武司君登壇〕

○環境局長(有留武司君) 大久野浄水所の水質事故と処分場との関連についてでありますが、東京たま広域資源循環組合が管理する二ツ塚と谷戸沢の二つの処分場からの排水は、水処理施設によって浄化され、放流基準内であることを確認の上、公共下水道に放流されております。
 また、処分場周辺の地下水につきましては、二十数カ所設置されているモニタリング井戸で定期的に検査されておりまして、循環組合からは異常値は確認されていないとの報告を受けております。
 地理的に見ても、二つの処分場周辺の雨水や地下水が流入する河川は、浄水所のある北大久野川より下流側に位置しており、浄水所に影響を与えることは地形的にも考えられません。

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