平成二十一年東京都議会会議録第十九号

平成二十一年十二月十六日(水曜日)
 出席議員 百二十五名
一番小林 健二君
二番加藤 雅之君
三番吉住 健一君
四番桜井 浩之君
五番野田かずさ君
六番鈴木 章浩君
七番福士 敬子君
八番山内れい子君
九番くりした善行君
十番西沢けいた君
十一番中村ひろし君
十二番田中  健君
十三番関口 太一君
十四番小山くにひこ君
十五番畔上三和子君
十六番斉藤やすひろ君
十七番栗林のり子君
十八番遠藤  守君
十九番伊藤 興一君
二十番きたしろ勝彦君
二十一番田中たけし君
二十二番鈴木 隆道君
二十三番神林  茂君
二十四番早坂 義弘君
二十五番星 ひろ子君
二十六番柳ヶ瀬裕文君
二十七番淺野 克彦君
二十八番新井ともはる君
二十九番佐藤 由美君
三十番たきぐち学君
三十一番田の上いくこ君
三十二番島田 幸成君
三十三番しのづか元君
三十四番滝沢 景一君
三十五番大島よしえ君
三十六番大松あきら君
三十七番上野 和彦君
三十八番吉倉 正美君
三十九番松葉多美子君
四十番高木 けい君
四十一番石森たかゆき君
四十二番高橋 信博君
四十三番中屋 文孝君
四十四番村上 英子君
四十五番矢島 千秋君
四十六番高橋かずみ君
四十七番西崎 光子君
四十八番中谷 祐二君
四十九番笹本ひさし君
五十番山下ようこ君
五十一番神野 吉弘君
五十二番鈴木 勝博君
五十三番興津 秀憲君
五十四番岡田眞理子君
五十五番伊藤 ゆう君
五十六番原田  大君
五十七番古館 和憲君
五十八番かち佳代子君
五十九番中山 信行君
六十番高倉 良生君
六十一番橘  正剛君
六十二番谷村 孝彦君
六十三番野上 純子君
六十四番山加 朱美君
六十五番山田 忠昭君
六十六番山崎 一輝君
六十七番菅  東一君
六十八番宇田川聡史君
六十九番林田  武君
七十番三宅 茂樹君
七十一番佐藤 広典君
七十二番尾崎 大介君
七十三番山口  拓君
七十四番松下 玲子君
七十五番伊藤まさき君
七十六番野上ゆきえ君
七十七番西岡真一郎君
七十八番今村 るか君
七十九番吉田康一郎君
八十番斉藤あつし君
八十一番たぞえ民夫君
八十二番清水ひで子君
八十三番小磯 善彦君
八十四番長橋 桂一君
八十五番藤井  一君
八十六番ともとし春久君
八十七番遠藤  衛君
八十八番三原まさつぐ君
八十九番吉原  修君
九十番野島 善司君
九十一番鈴木あきまさ君
九十二番田島 和明君
九十三番樺山たかし君
九十四番古賀 俊昭君
九十五番泉谷つよし君
九十六番くまき美奈子君
九十七番大西さとる君
九十八番増子 博樹君
九十九番いのつめまさみ君
百番門脇ふみよし君
百一番小沢 昌也君
百二番花輪ともふみ君
百三番大津 浩子君
百四番相川  博君
百五番大山とも子君
百六番鈴木貫太郎君
百七番東村 邦浩君
百八番中嶋 義雄君
百九番木内 良明君
百十番吉野 利明君
百十一番こいそ 明君
百十二番服部ゆくお君
百十三番川井しげお君
百十四番宮崎  章君
百十五番比留間敏夫君
百十七番石毛しげる君
百十八番大塚たかあき君
百十九番和田 宗春君
百二十番山下 太郎君
百二十一番酒井 大史君
百二十二番大沢  昇君
百二十三番中村 明彦君
百二十五番馬場 裕子君
百二十六番田中  良君
百二十七番吉田 信夫君

 欠席議員 一名
百二十四番 土屋たかゆき君
 欠員
    百十六番

 出席説明員
知事石原慎太郎君
副知事菅原 秀夫君
副知事佐藤  広君
教育長大原 正行君
東京都技監建設局長兼務道家 孝行君
知事本局長吉川 和夫君
総務局長中田 清己君
財務局長村山 寛司君
主税局長熊野 順祥君
警視総監米村 敏朗君
生活文化スポーツ局長秋山 俊行君
都市整備局長河島  均君
環境局長有留 武司君
福祉保健局長安藤 立美君
産業労働局長前田 信弘君
港湾局長比留間英人君
会計管理局長新田 洋平君
交通局長金子正一郎君
水道局長尾崎  勝君
消防総監新井 雄治君
下水道局長松田 二郎君
青少年・治安対策本部長倉田  潤君
東京オリンピック・パラリンピック招致本部長荒川  満君
病院経営本部長中井 敬三君
中央卸売市場長岡田  至君
選挙管理委員会事務局長矢口 貴行君
人事委員会事務局長泉本 和秀君
労働委員会事務局長関  敏樹君
監査事務局長三橋  昇君
収用委員会事務局長野口  孝君

十二月十六日議事日程第四号
第一 第百八十二号議案
  中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
第二 第百八十八号議案
  京浜港連携協議会の設置について
第三 第百八十九号議案
  東京都奥多摩ビジターセンターの指定管理者の指定について
第四 第百九十号議案
  東京都立神代植物公園の指定管理者の指定について
第五 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)
第六 第百四十八号議案
  東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
第七 第百四十九号議案
  職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
第八 第百五十号議案
  職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
第九 第百五十一号議案
  東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
第十 第百五十二号議案
  職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第十一 第百五十三号議案
  職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
第十二 第百五十四号議案    東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
第十三 第百五十五号議案
  東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
第十四 第百八十三号議案
  消防事務の受託について
第十五 第百七十六号議案
  都立小金井地区科学技術高等学校(仮称)(二十一)改築工事請負契約
第十六 第百七十七号議案
  都立江戸川特別支援学校(二十一)校舎改修工事請負契約
第十七 第百七十八号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修電気設備工事請負契約
第十八 第百七十九号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修空調設備工事請負契約
第十九 第百八十号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修給水衛生設備工事請負契約
第二十 第百八十一号議案
  古川地下調節池工事(その一)請負契約
第二十一 第百八十四号議案
  当せん金付証票の発売について
第二十二 第百五十六号議案
  東京都高等学校等生徒修学支援基金条例
第二十三 第百五十七号議案
  学校職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
第二十四 第百五十八号議案
  学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第二十五 第百五十九号議案
  都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例の一部を改正する条例
第二十六 第百八十五号議案
  東京都収入証紙条例を廃止する条例の施行に伴う旅券の申請受理及び交付等に係る事務委託の変更及び規約の一部の変更について
第二十七 第百六十号議案
  東京都社会福祉施設等耐震化等臨時特例基金条例
第二十八 第百六十一号議案
  東京都医療施設耐震化臨時特例基金条例
第二十九 第百六十二号議案
  東京都地域医療再生基金条例
第三十 第百六十三号議案
  東京都地域自殺対策緊急強化基金条例
第三十一 第百六十四号議案
  東京都介護基盤緊急整備等臨時特例基金条例
第三十二 第百六十五号議案
  東京都介護職員処遇改善等臨時特例基金条例
第三十三 第百六十六号議案
  東京都安心こども基金条例の一部を改正する条例
第三十四 第百六十七号議案
  東京都障害者自立支援対策臨時特例基金条例の一部を改正する条例
第三十五 第百八十六号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
第三十六 第百六十八号議案
  東京都森林整備加速化・林業再生基金条例
第三十七 第百八十七号議案
  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターが徴収する料金の上限の認可について
第三十八 第百六十九号議案
  東京都公害紛争処理条例の一部を改正する条例
第三十九 第百七十号議案
  東京都地域グリーンニューディール基金条例
第四十 第百七十一号議案
  土壌汚染対策法関係手数料条例
第四十一 第百七十二号議案
  東京都地方公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第四十二 第百七十三号議案
  東京都給水条例の一部を改正する条例
第四十三 第百七十四号議案
  東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
第四十四 第百九十一号議案
  奥多摩町公共下水道使用料徴収事務の受託について
第四十五 第百七十五号議案
  東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例
第四十六 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について
第四十七 平成二十年度東京都一般会計決算の認定について
第四十八 平成二十年度東京都臨海都市基盤整備事業会計決算の認定について
第四十九 平成二十年度東京都心身障害者扶養年金会計決算の認定について
第五十  平成二十年度東京都都営住宅等事業会計決算の認定について
第五十一 平成二十年度東京都用地会計決算の認定について
第五十二 平成二十年度東京都多摩ニュータウン事業会計決算の認定について
第五十三 平成二十年度東京都特別区財政調整会計決算の認定について
第五十四 平成二十年度東京都地方消費税清算会計決算の認定について
第五十五 平成二十年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計決算の認定について
第五十六 平成二十年度東京都母子福祉貸付資金会計決算の認定について
第五十七 平成二十年度東京都中小企業設備導入等資金会計決算の認定について
第五十八 平成二十年度東京都農業改良資金助成会計決算の認定について
第五十九 平成二十年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計決算の認定について
第六十  平成二十年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計決算の認定について
第六十一 平成二十年度東京都と場会計決算の認定について
第六十二 平成二十年度東京都都営住宅等保証金会計決算の認定について
第六十三 平成二十年度東京都都市開発資金会計決算の認定について
第六十四 平成二十年度東京都公債費会計決算の認定について
第六十五 平成二十年度東京都病院会計決算の認定について
第六十六 平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算の認定について
第六十七 平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算の認定について
第六十八 平成二十年度東京都水道事業会計決算の認定について
第六十九 平成二十年度東京都都市再開発事業会計決算の認定について
第七十  平成二十年度東京都港湾事業会計決算の認定について
第七十一 平成二十年度東京都交通事業会計決算の認定について
第七十二 平成二十年度東京都高速電車事業会計決算の認定について
第七十三 平成二十年度東京都電気事業会計決算の認定について
第七十四 平成二十年度東京都工業用水道事業会計決算の認定について
第七十五 平成二十年度東京都下水道事業会計決算の認定について

議事日程第四号追加の一
第一
二一第三八号
  教育の私費負担を軽減し、すべての子どもに学ぶ権利を保障することに関する請願
二一第一五号
  都立八王子小児病院は廃止せず存続を求めることに関する請願
二一第三七号
  医療療養病床を持つ医療機関への運営補助を求めることに関する請願
二一第三九号
  所得税法第五十六条の廃止に関する請願
第二
二一第三八号
  都立大塚ろう学校城南分教室の二十二年度以降の小学部募集停止をしないことに関する陳情
二一第五六号
  建て替え後も向原住宅に住み続けるための改善に関する陳情
二一第六二号
  首都高速道路晴海線(豊洲・晴海間)の建設凍結に関する陳情
二一第五五号
  都立清瀬小児病院の廃止計画の中止に関する陳情
二一第五七号
  都立清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院を存続させることに関する陳情
第三
二一第四一号
  七十五歳以上の医療費無料を求めることに関する請願
第四
二一第二五号
  東京都青少年の健全な育成に関する条例第十八条の六に関する
陳情
二一第二八号
  稲城・南山「縄文・古代・オオタカの森、ありがた山緑地」を実現することに関する陳情
二一第六〇号
  都市計画道路青梅三・四・四号線の事業の見直しに関する陳情
第五
二一第三六号
  あきる野複合施設新築計画(温泉施設)の建設・運営に関する陳情
第六
二一第一三号
  社団法人共同通信社の解散と業務改善に関する請願
第七
二一第一八号
  都立高等学校におけるCO2削減に関する陳情
二一第一九号
  都立高等学校の校庭緑地化に関する陳情
二一第二〇号
  都立高等学校の学校設備・備品に関する予算の確保と適切な実施に関する陳情
二一第二一号
  都立高等学校のスクールカウンセラー配置に関する陳情
二一第一六号
  都の施設に付属する駐車場の運営管理に関する陳情
二一第二九号
  優先席「譲り合い統一マーク」制定に関する陳情
二一第三〇号
  譲り合いマークの制定と優先席の活用に関する陳情
二一第三七号
  優先席「譲り合い統一マーク」制定に関する陳情
二一第二七号
  中央通りの上野駅から上野広小路交差点の間に街路樹などを植えることに関する陳情
二一第一五号
  警察への苦情に関する陳情
二一第二三号
  成城警察署の受付対応に関する陳情

議事日程第四号追加の二
第八 議員提出議案第十三号
  「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定に関する意見書
第九 議員提出議案第十四号
  商業地等に対する負担水準の上限引下げなど固定資産税等の軽減措置の継続に関する決議
議事日程第四号追加の三
第十 議員提出議案第十五号
  東京都議会議長田中良君不信任決議

   午後一時一分開議

○議長(田中良君) これより本日の会議を開きます。

○議長(田中良君) 謹んで申し上げます。
 先般の本会議におきましてご逝去の報告をいたしました島部選出川島忠一議員の葬儀に際しましては、議会を代表して議長より深甚なる弔意を表しておきました。
 ここで、故川島忠一君に弔意を表するため、木内良明君より発言の申し出がありますので、これを許します。
 百九番木内良明君。
   〔百九番木内良明君登壇〕

○百九番(木内良明君) 追悼の辞。
 島部選出川島忠一議員におかれましては、ご家族の懸命な看護と願いもむなしく、去る十二月四日、ご逝去されました。
 享年六十二歳、今期の議員の中でただ一人、七期当選という豊富なご経験を持ち、これからも都議会を牽引していただく偉大な政治家として、だれからも大いに期待されていたやさきの突然の悲報に、ただただ驚愕いたしますとともに、痛惜の念にたえません。
 ここに私は、皆様のご同意によりまして、東京都議会を代表し、謹んで、川島忠一議員への哀悼の言葉を述べさせていただきます。
 川島議員は、豪放大胆であるとともに人情味厚く、だれに対しても誠心誠意、公平無私であり、会派を問わず、私たちだれもがその風格を親しみ、その徳を慕っておりました。
 本日、本議場に、そのようなありし日の川島議員のお姿が見られず、議員一同、惜別の情を禁じ得ません。
 顧みますと、川島議員は、昭和五十年、社会基盤整備のおくれている島しょ地域をよくしたいという強い思いから、二十八歳の若さで大島町議に立候補し、ご当選されました。町議としての二期八年の間、持ち前の粘り強い行動力と情熱をもって国や都に要望を続け、大島町の道路、港湾、漁港の整備促進の基礎を築かれたと伺っております。
 川島議員は、その後、町議時代の実績と豊富な経験を生かすべく、地元の方々の熱い期待に支えられ、昭和六十年に東京都議会議員に当選され、活躍の場を都政に移されました。
 都議会議員としては七期連続してご当選を果たされ、この間、所属会派にあっては総務会長、幹事長を、また、都議会では警務消防委員長、経済・港湾委員長、議会運営委員長など数々の要職を歴任され、都政の抱える重要課題の解決に向け、全力を尽くされました。
 川島議員は、都議会において、唯一の島部選出の議員として、島しょ地域の社会基盤整備や立ちおくれている医療、福祉施策の充実こそご自身の使命との熱い思いから、活動されてまいりました。
 現在の島しょ地域の発展は、川島議員が心血を注がれたたまものといっても過言ではないと考えます。
 また、島しょ地域だけでなく、区部、三多摩を問わず、都全体の道路、河川、港湾などの都市基盤整備の推進に精力的に取り組み、首都東京のまちづくりに多大なるご貢献をされました。
 平成十七年には、同僚議員の推挙により、第四十代都議会議長にご就任をされました。議長在任中には、今後の首都東京の目指すべき姿として「十年後の東京」が策定をされ、都議会においても活発に質疑が交わされました。また、第一回目の東京マラソンが開催されましたが、多くの市民ランナーが参加する一大スポーツイベントとして現在に至っております。
 私は、川島議員が議長在職中に副議長を務めさせていただきましたので、そのご活躍ぶりはよく存じ上げており、また、ご尊敬申し上げておりました。隣り合わせの議長室、副議長室ということもあり、多忙な日程の寸暇を見つけては親しく懇談することもしばしばでございました。
 また、私も含めまして周囲の方々にきめ細かくお気を使われるとともに、人と人とのつながりを大切にされ、どのような小さな頼み事も解決するという方でしたので、そのお人柄を慕われ、多くの方々が議長室を訪れていたのを思い出します。
 さらに、都議会議長を務めておられました平成十九年には、全国都道府県議会議長会の会長に選任され、地方分権改革、とりわけ議会権能の強化に取り組まれました。
 川島議員がご尽力をされた首都東京のまちづくりは、東京外かく環状道路の整備推進を初め、各分野にわたってまだまだ多くの課題があります。我々都議会議員一同は、川島議員のご遺志を引き継ぎ、首都東京の発展に一層邁進していくことで、そのご遺徳におこたえをしたいと思います。
 川島議員、どうか安らかにお眠りください。そして、私たち後輩議員を見守っていてください。
 最後になりましたが、ご遺族の方々がこの悲しみを乗り越えて力強く歩まれていかれますようお願い申し上げ、川島議員のご冥福を心からお祈りを申し上げまして、追悼の言葉とさせていただきます。
  平成二十一年十二月十六日
       東京都議会代表 木内 良明

○議長(田中良君) 以上をもって木内良明君の発言は終わりました。

○議長(田中良君) 謹んでご報告申し上げます。
 名誉都民山下八百子氏には、去る十二月十四日、逝去されました。まことに哀悼痛惜の念にたえません。
 ここに生前のご功績をたたえるとともに、故人のご冥福をお祈りし、議会として深甚なる弔意を表します。

○議長(田中良君) 次に、議事部長をして諸般の報告をいたさせます。

○議事部長(鈴木省五君) 知事より、都議会説明員について、副知事猪瀬直樹は、平成二十一年十二月十四日から同月十八日まで海外出張中のため、本日の本会議を欠席するとの通知がありました。
 また、平成二十一年第二回定例会において採択された請願・陳情の処理経過及び結果について報告がありました。
(別冊参照)

○議長(田中良君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十三号、「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定に関する意見書外決議一件、委員会より、教育の私費負担を軽減し、すべての子どもに学ぶ権利を保障することに関する請願外請願五件、陳情二十件の委員会審査報告書がそれぞれ提出されました。
 これらを本日の日程に追加いたします。

○議長(田中良君) 次に、文書質問について申し上げます。
 お手元配布の文書質問事項表のとおり、質問の通告がありました。
 本件は、直ちに執行機関に送付いたしておきました。
 なお、本件答弁書は、速やかに提出されるよう希望いたしておきます。

文書質問事項表
氏名件名
中村ひろし君中国残留邦人問題について
柳ヶ瀬裕文君医療の安全確保について
大島よしえ君区東北部医療圏におけるがん診療体制の拡充強化について ほか
斉藤あつし君都営住宅の入居者の駐車場利用料について
清水ひで子君多摩地域の漁業振興について
石毛しげる君周産期医療について
和田宗春君武道必修化について ほか

○議長(田中良君) これより日程に入ります。
 日程第一から第四十六まで、第百八十二号議案、中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約外議案四十四件、専決一件を一括議題といたします。
 本案に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   財政委員会議案審査報告書
 第百八十二号議案
  中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         財政委員長 中屋 文孝
 東京都議会議長 田中  良殿

   経済・港湾委員会議案審査報告書
 第百八十八号議案
  京浜港連携協議会の設置について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      経済・港湾委員長 小沢 昌也
 東京都議会議長 田中  良殿

   環境・建設委員会議案審査報告書
 第百八十九号議案
  東京都奥多摩ビジターセンターの指定管理者の指定について
 第百九十号議案
  東京都立神代植物公園の指定管理者の指定について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      環境・建設委員長 藤井  一
 東京都議会議長 田中  良殿

   総務委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─総務委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         総務委員長 小磯 善彦
 東京都議会議長 田中  良殿

   財政委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   予算総則
   歳入
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         財政委員長 中屋 文孝
 東京都議会議長 田中  良殿

   文教委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─文教委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿

   都市整備委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─都市整備委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
       都市整備委員長 尾崎 大介
 東京都議会議長 田中  良殿

   厚生委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─厚生委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿

   経済・港湾委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─経済・港湾委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      経済・港湾委員長 小沢 昌也
 東京都議会議長 田中  良殿

   環境・建設委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─環境・建設委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      環境・建設委員長 藤井  一
 東京都議会議長 田中  良殿

   警察・消防委員会議案審査報告書
 第百四十七号議案
  平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)中
   歳出─警察・消防委員会所管分
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十日
     警察・消防委員長 石森たかゆき
 東京都議会議長 田中  良殿

   総務委員会議案審査報告書
 第百四十八号議案
  東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百四十九号議案
  職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十号議案
  職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十一号議案
  東京都非常勤職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十二号議案
  職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十三号議案
  職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十四号議案
  東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十五号議案
  東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
 第百八十三号議案
  消防事務の受託について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         総務委員長 小磯 善彦
 東京都議会議長 田中  良殿

   財政委員会議案審査報告書
 第百七十六号議案
  都立小金井地区科学技術高等学校(仮称)(二十一)改築工事請負契約
 第百七十七号議案
  都立江戸川特別支援学校(二十一)校舎改修工事請負契約
 第百七十八号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修電気設備工事請負契約
 第百七十九号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修空調設備工事請負契約
 第百八十号議案
  東京都健康安全研究センター新館B棟(二十一)新築その他改修給水衛生設備工事請負契約
 第百八十一号議案
  古川地下調節池工事(その一)請負契約
 第百八十四号議案
  当せん金付証票の発売について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         財政委員長 中屋 文孝
 東京都議会議長 田中  良殿

   文教委員会議案審査報告書
 第百五十六号議案
  東京都高等学校等生徒修学支援基金条例
 第百五十七号議案
  学校職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十八号議案
  学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
 第百五十九号議案
  都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例の一部を改正する条例
 第百八十五号議案
  東京都収入証紙条例を廃止する条例の施行に伴う旅券の申請受理及び交付等に係る事務委託の変更及び規約の一部の変更について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿

   厚生委員会議案審査報告書
 第百六十号議案
  東京都社会福祉施設等耐震化等臨時特例基金条例
 第百六十一号議案
  東京都医療施設耐震化臨時特例基金条例
 第百六十二号議案
  東京都地域医療再生基金条例
 第百六十三号議案
  東京都地域自殺対策緊急強化基金条例
 第百六十四号議案
  東京都介護基盤緊急整備等臨時特例基金条例
 第百六十五号議案
  東京都介護職員処遇改善等臨時特例基金条例
 第百六十六号議案
  東京都安心こども基金条例の一部を改正する条例
 第百六十七号議案
  東京都障害者自立支援対策臨時特例基金条例の一部を改正する条例
 第百八十六号議案
  備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿

   経済・港湾委員会議案審査報告書
 第百六十八号議案
  東京都森林整備加速化・林業再生基金条例
 第百八十七号議案
  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターが徴収する料金の上限の認可について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      経済・港湾委員長 小沢 昌也
 東京都議会議長 田中  良殿

   環境・建設委員会議案審査報告書
 第百六十九号議案
  東京都公害紛争処理条例の一部を改正する条例
 第百七十号議案
  東京都地域グリーンニューディール基金条例
 第百七十一号議案
  土壌汚染対策法関係手数料条例
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
      環境・建設委員長 藤井  一
 東京都議会議長 田中  良殿

   公営企業委員会議案審査報告書
 第百七十二号議案
  東京都地方公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
 第百七十三号議案
  東京都給水条例の一部を改正する条例
 第百七十四号議案
  東京都公営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例
 第百九十一号議案
  奥多摩町公共下水道使用料徴収事務の受託について
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十日
       公営企業委員長 神林  茂
 東京都議会議長 田中  良殿

   警察・消防委員会議案審査報告書
 第百七十五号議案
  東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例
 本委員会は、十二月九日付託された右議案を審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十日
     警察・消防委員長 石森たかゆき
 東京都議会議長 田中  良殿

   財政委員会専決処分審査報告書
 地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認について
 本委員会は、十二月九日付託された右専決処分を審査の結果、承認すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月十四日
         財政委員長 中屋 文孝
 東京都議会議長 田中  良殿

○議長(田中良君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、順次発言を許します。
 百五番大山とも子さん。
   〔百五番大山とも子君登壇〕

○百五番(大山とも子君) 私は、日本共産党都議団を代表し、第百八十二号議案、中央環状品川線大井ジャンクションの契約外三議案に反対する立場から討論いたします。
 今定例会では、清瀬、八王子小児病院及び梅ケ丘病院の存続問題が大きな焦点となり、質疑を通じて、三小児病院の存続の必要性がますます明らかになりました。
 第一は、小児救急です。
 清瀬小児病院の代替とされている多摩北部医療センターは、時間外救急を、今年度の推計で約五千六百人受け入れています。その上、清瀬小児病院で受け入れている年間一万二千人の時間外救急患者を到底受け入れることはできません。だからこそ、都は時間外救急体制を一系列ふやすといわざるを得なかったではありませんか。しかしこれも、努力するというものにすぎない上、たとえふやせても、せいぜい五千人程度にすぎません。清瀬小児病院の廃止は、北多摩北部地域の小児救急に大穴をあけるものです。
 八王子小児病院は、時間外救急を年間六千三百人、一日平均十七人以上受け入れています。代替とされている市内の二つの大学病院の救急受け入れは一日交代で実施されていて、両病院とも今でも大変混雑しており、八王子小児病院の代替はできません。入院患者についても、たとえ両病院で十二床ふやしたとしても、一日約六十六人の八王子小児病院の患者を受け入れられないことは明白です。
 都が新たな小児科の開設を口にせざるを得なくなったこと自体、この事実を認めるものにほかなりません。しかも、都は、その病院でどのような医療体制が組めるのか、具体的なことは全く示すことができませんでした。
 第二は、NICUについてです。
 清瀬、八王子両小児病院を廃止することで、北多摩北部医療圏と八王子市内のNICU病床がゼロになります。ところが、この問題についても、知事は答弁すらできないありさまでした。
 都は、国の新しい整備基準を受け、NICUを出生一万人当たり三十床を基本とすると表明せざるを得ませんでした。だとすれば、多摩地域で六十床のNICUをふやさなければならないのに、清瀬、八王子両小児病院の廃止で十五床もなくすのです。この問題をただしたのに対しても、都は説明もできませんでした。
 第三に、梅ケ丘病院については、小児精神科の病院としての最低限の条件とされた、独立した建物でさえないことが明らかになりました。梅ケ丘病院の子どもたちにとっては、廃止統合は療養環境の大後退でしかないことは明確です。都が、医師不足などを理由に、三小児病院存続はないものねだりといったことは断じて許されません。
 我が党は、小児三病院をそのまま残したとしても、都の計画によれば、小児総合医療センターに医師五十人程度、看護師百人程度が配置できることを示し、同センターを段階的に開設すればよいことを明らかにしました。これについても、都は、小児総合医療センターをフルオープンさせることを前提にした答弁を繰り返すだけで、まともに答えられませんでした。
 既に三小児病院では、外来の診療規制や病棟の閉鎖が行われ、患者の行き場がなくなるなど、大きな混乱が起きています。
 八王子小児病院では、市内に住んでいるダウン症の三十歳の患者が東村山の病院を紹介され、通い切れないと途方に暮れています。
 清瀬小児でも、二つの病棟が閉鎖になったことで入院している子どもたちが大きな影響を受け、外来も新規は断られ、周辺の病院で対応できないことが大問題になっています。
 梅ケ丘病院は、八病棟あった病棟を五病棟にしてしまいました。そのため、転院させられた患者が、一日九千円の病院に三カ月しか入院させてもらえない上、動けないように縛られてしまったことも報告されています。年齢制限で、大塚にも府中にもかかれない患者もいます。
 三小児病院を廃止しようとする都の暴挙によって、既に子どもたちや家族が翻弄され、大きな混乱と治療の停滞、成長発達への阻害さえもたらされているのです。既に起きているこうした深刻な事態を、知事と都議会各会派は正面から受けとめるべきです。
 すべての会派に呼びかけます。子どもたちの命を守るため、都議会の責務をともに果たそうではありませんか。
 ますます深刻な雇用状況のもと、我が党は、失業者に対して住まい、仕事、生活の総合的な支援が必要であり、総合的な相談の窓口を都として開設することや、生活資金の支援、生活保護の拡充、現在実施中の緊急雇用の目標達成などを提案しました。
 この中で、国立オリンピック記念青少年総合センターなどの宿泊場所確保に全力を挙げることを求めたことに対し、年末年始に相談場所を兼ねた大型宿泊施設を提供するよう国に要望していると答弁したことは重要です。
 新銀行東京については、今定例会に二〇一〇年三月期中間決算が報告され、知事は、十億円の黒字だとして、健全化に向かっている一つの立派な証左と述べました。
 しかし、実態は、不良債権比率が五%も増大しており、業務利益は実質十四億円の赤字です。改善といっても、融資減少に伴う貸倒引当金の戻り益などによるやりくりと、日本銀行からの借入金を有価証券の運用に充てることで息をついているのが現実です。
 しかも、今年度の中小企業への新規の融資はわずか二百三十一件というありさまで、中小企業支援という目標からますますかけ離れています。資金の回収が可能な今、直ちに清算処理に入ることを求めるものです。
 築地市場の豊洲移転について、我が党は委員会質疑を通じて、移転予定地の購入が、来年度千三百四十億円もの起債償還に迫られている臨海開発事業会計の資金確保のためであることを指摘しました。豊洲移転の真の目的は、破綻した臨海副都心開発の救済にあるといっても過言ではありません。
 移転、先にありきではなく、建築業界、専門家、都民から広く意見を求め、改めて現在地再整備を検討するよう強く求めるとともに、二つの特別委員会において、参考人招致を含め、徹底した論議を尽くすことを表明しておくものです。
 知事が二〇二〇年のオリンピック再立候補を表明したことに、都民の批判が広がっています。今、都がやるべきは、オリンピックの再立候補ではなく、二〇一六年オリンピック招致活動の全容を都民に示すことであり、都民の暮らしや福祉を守ることに全力を尽くすことではありませんか。
 知事が、オリンピック招致に使った百五十億円以上の経費は痛くもかゆくもない、都民サービスに影響しないなどと述べたことは、とんでもないごまかしです。これまで、東京都自身、高齢者福祉など都民サービスを九百億円以上も削ったと述べていたではありませんか。
 しかも、盛り上がらない招致機運を高めようと、オリンピックムーブメントなどに招致関係費用の七割以上を注ぎ込むなど、むだ遣いとしかいいようのない税金の使い方をしました。この点についても、知事は何一つまともに答えることはできなかったのです。
 今定例会に提出された首都高中央環状品川線の工事契約議案は、本来東京都が負担する必要がないものまで、税金を投入してつくろうというものです。このように、オリンピック再立候補は、一メートル一億円の外環道を初めとする巨大開発をあくまで推進し、招致の名で浪費を進めようとするものにほかならず、二〇二〇年オリンピックへの再立候補は断じて認められません。
 最後に、今定例会で教育長が、小一プロブレム、中一ギャップに対応するとして、教員を加配して学級規模の縮小も可能とすることなどを検討すると表明したことは重要です。
 我が党は、都民の粘り強い運動と結んで少人数学級を一貫して要求してきた党として、歓迎するものです。少人数学級をさらに発展させることを要望し、討論を終わります。(拍手)

○議長(田中良君) 三十三番しのづか元君。
   〔三十三番しのづか元君登壇〕

○三十三番(しのづか元君) 私は、都議会民主党を代表して、第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)外知事提出議案に賛成の立場から討論を行います。
 第百四十七号議案、第百五十六号議案、第百六十号議案から第百六十八号議案、第百七十号議案までの補正予算案及び基金条例案は、国の経済対策に伴い、拡充、そして新たに創設される基金への積み立てを行い、平成二十一年度に実施可能な事業について所要額を計上するものです。
 ことしの秋、国は緊急雇用対策を発表し、緊急雇用創出事業の実施要件の緩和や事業前倒しの執行方針を決めるとともに、介護雇用プログラム事業の積極的推進を打ち出しました。
 この補正予算で今年度中に実施可能な事業は、区市町村による小規模福祉施設の基盤整備の促進など七十四億円、一方、都が実施主体である介護保険制度の円滑な運営や失業者に対する短期的な雇用機会の創出など百一億円が計上されています。東京都においては、これらの改善、前倒しされた対策に沿って、一層の取り組みを推進することを求めるものです。
 また、雇用対策として、今回の補正予算案では、国の交付金による緊急雇用創出事業の基金を拡充するとともに、事業費で約三十三億円を計上し、計百億円を超える事業規模を確保しています。
 しかしながら、常任委員会でも指摘したように、中には新規雇用に結びつかないのではないかと危惧される事業も見られます。今後、実態の把握や効果の検証などを行いながら、より実効性の高い事業の実施を要望するものです。あわせて、今後の雇用情勢などを見きわめながら、場合によってはさらなる補正予算なども含めて、雇用対策の充実強化を求めます。
 さらに、地域自殺対策緊急強化基金や介護職員処遇改善等臨時特例基金についても、真にその基金の目的を達するものとなるよう、きめ細やかな配慮をした上で事業を実施することを求めるものです。また、都が基金事業にあわせて実施することにより、一層の効果が期待できるものについては、積極的に創意工夫を凝らし、取り組みを進めるよう強く要望いたします。
 一方、国の補正予算の見直しによって、東京外かく環状道路の用地及び補償費八十八億円が執行停止となったことに伴い、残念ながら、都が六月の補正予算で計上した外環整備関連事業費二十六億円のうち、二十二億円が執行できない見込みとなっています。
 しかしながら、私たち都議会民主党は、首都圏並びに日本全体の発展を支え、国際競争力を回復させるためには、空港、港湾、道路などの連携による交通物流ネットワークの強化が必要であり、そのためにも外環本線の整備は必要と考えます。政権与党を支える一員として、今後の事業費を安定的に確保するよう、国に対して強く働きかけてまいります。
 次に、第百八十八号議案、京浜港連携協議会の設置について申し上げます。
 この事件案は、東京港、川崎港、横浜港の京浜港に関する総合的な計画を共同で作成し、事務の管理、執行の連絡調整を図る京浜港連携協議会を設置するものです。
 この間、前原国土交通大臣が、我が国港湾の国際競争力を抜本的に強化するために、日本港湾の中での新たな選択と集中を行い、重点投資を行うことを表明しています。
 私たち都議会民主党は、東京湾が当然にして重点投資を行うべき国際戦略港湾に選定されるべきであると考えているところであり、先日も国に対して積極的に働きかけをしてきたところです。
 東京都におきましても、港湾機能の拡充に、より一層取り組まれるとともに、ポートセールスの実施や国内貨物輸送網の充実に取り組み、貨物の集荷を図るなど、引き続き東京湾の国際競争力の強化に取り組まれることを要望いたします。
 次に、二〇一六年オリンピック・パラリンピック招致について申し上げます。
 石原知事がオリンピック東京招致の名乗りを上げてから、都は四年にわたり、全庁的な取り組みを行ってまいりました。しかし、コペンハーゲンのIOC総会で選ばれることはありませんでした。落選直後、知事は、経験などを詳細に発表し、都民に認識してもらった上で民意をしんしゃくする、私たちが一方的に決める問題ではないと述べました。そして一カ月後、手続のタイミングから二〇二〇年オリンピックに名乗りを上げましたと、前言を翻しました。
 都議会民主党は、今定例会代表質問において、まず知事が報告書の作成に汗をかき、議論をしていくべきと苦言を申し上げましたが、知事は、試合には勝ったが勝負に負けたなどと述べ、あくまでも二〇二〇年再挑戦を前提とした議論を行う心づもりのようであります。
 都議会民主党は、招致委員会会長である知事が速やかに報告書を公表し、予算議会とオリンピック・パラリンピック招致特別委員会において四年間の総括を説明することから始めるべきと、改めて申し上げておきます。そして、招致委員会の存続に関しても議論が必要で、寄附不足、赤字については、二〇一六年招致分として明確に処理することを強く求めます。
 以上、都議会民主党を代表しての討論を終えます。(拍手)

○議長(田中良君) 六十六番山崎一輝君。
   〔六十六番山崎一輝君登壇〕

○六十六番(山崎一輝君) 私は、東京都議会自由民主党を代表して、今定例会に付託されたすべての議案に賛成する立場から討論を行います。
 今定例会は、国の新政権による予算編成作業が続く中での定例会となりましたが、予算編成に取り組む国の理念が明確でなく、先行き不透明な状況で、地方全体に大きな不安と不信感が広がっています。内政、外交とも混迷が深まるばかりで、今になって慌てていますが、国家観も政策の優先順位も全くなく、後先を考えずに耳当たりのよい公約をばらまいた結果、みずからが招いたものです。
 しかし、国政だけでなく地方への影響が大きいとなると、傍観しているわけにはまいりません。現実に、子ども手当、高校の無償化、道路関係諸税の暫定税率廃止など、国策として国が持つべき負担を地方に転嫁するというあるまじき検討がなされていると聞いております。
 都議会でも、高校の無償化に伴う私立高校等の授業料の軽減策に係る費用を地方に転嫁しないことや、制度創設等に係る地方財源の確実な措置を求める意見書案が、民主党の反対により提出できませんでした。特に、外かく環状道路の建設促進に関する意見書については、会派を超えて長い時間をかけて準備を進めていたにもかかわらず、まとまる寸前で理由もなくほごにしました。まさに信頼を裏切る行為であり、明確な理由を求めます。
 地方主権を標榜し、都民の生活を第一に考えるならば、国にいうべきことは、地方議会として党派を超えていうべきであります。我が党は、地方に財政負担を転嫁させようとする国の動きに対しては、断固反対だと申し述べます。
 昨年秋以降の極めて厳しい経済状況で、一刻も早い景気回復が都民、国民の願いです。しかしながら、新政権は前政権の一次補正予算を仕分けし、二次補正予算につけかえて執行をおくらせるだけという無為無策の景気対策により、今や二番底も懸念されております。
 我が党は先月、知事に対して、年末に向けて厳しさの増す中小企業の経済環境と雇用不安への緊急対応を要望しましたが、都は、本定例会に雇用創出事業の追加等を盛り込んだ補正予算案を提出しました。これら緊急対策の速やかな実行を求めます。
 また、我が党の代表質問で、多摩地域の小児医療について、適切な役割分担としっかりとしたネットワークづくりを求めました。小児科医師の不足など限られた医療資源の中で、最適な体制確保を目指すのは当然です。共産党は相変わらず三病院の存続のみを主張するだけで、現実を直視しようとしません。一方、民主党は、再編を認める立場に変わったようですが、願わくば都議選前に都民の前で堂々と主張すべきだったと申し上げます。
 本定例会では、都は、小児医療、周産期医療体制など地域医療の課題に向けた東京都地域医療再生基金条例案を上程していますが、多摩地域の小児医療体制の充実に万全を尽くされるよう、強く求めます。
 我が党は、本年九月七日、少子・高齢化政策推進本部を立ち上げ、子どもを産み育てやすい環境を総合的に整備し、少子化に歯どめをかけるとともに、高齢者が生き生きと安心して生活ができる社会をつくるため、議論を重ねてきました。代表質問においても、認証保育所の定員拡大や学童クラブの時間延長、特別養護老人ホームへの支援、高齢者の就業支援策などの提言を行い、今月九日には中間のまとめを知事に提出しました。
 少子化は、民主党の子ども手当のように、ばらまき給付だけで解決できるものでは決してありません。総合的視点で多様な施策を重ね合わせて実施する必要があります。民主党の施策は、少子化対策というよりも選挙対策だといわざるを得ません。
 次に、築地市場の移転問題について申し述べます。
 民主党と共産党は、過去に議会で幾度となく審議を重ね決着を見た現在地再整備の問題について、相変わらずひとりよがりな主義主張を繰り返していますが、いまだに可能とする具体的な根拠を示そうとせず、市場業界に大きな混乱をもたらしています。市場業界の大多数はこうした現状に強い危機意識を抱いており、このままでは経営面に与える影響も看過できないとして、先月、都と都議会に対して一日でも早い豊洲移転整備を求める内容の要望書を提出いたしました。
 にもかかわらず、民主党の一部議員は、築地は観光拠点だと主張し、声高に移転反対を唱えるなど、卸売市場が果たす役割が何たるものかを全く理解せず、本末転倒の議論を繰り広げるなど、都政運営に責任を持つ者として、ただあきれるばかりです。
 我が党としては、狭隘化した築地市場の窮状を憂慮し、大局的な見地から、将来にわたり都民の食生活に責任を果たすために、高度な品質管理や効率的な物流を実現する新市場を早急に整備することこそが必要であることを、これまで一貫して主張してまいりました。
 このたび、要望に訪れた市場業界の代表者の方は、我々の願いは、一刻も早く、体力があるうちに移転し、理想に近い設備の中でやらせていただきたいということです、いたずらに政争の具にしないでくださいと切実に訴えられました。ぜひ、この声を真摯に受けとめ、一日でも早く豊洲新市場の建設が実現することを切に要望いたします。
 最後に、今、国政上、天皇陛下をも政治利用しようとするゆゆしき事態が進行しております。小沢民主党幹事長の極めて強権的で傲慢不遜なやり方は、これまで営々と築いてきた日本の平和を一気に危うくするものです。
 都議会自民党は、このような国の動きには断固抗議することを表明して、私の討論を終わります。(拍手)

○議長(田中良君) 二番加藤雅之君。
   〔二番加藤雅之君登壇〕

○二番(加藤雅之君) 私は、都議会公明党を代表して、知事提出の全議案に賛成する立場から討論を行います。
 初めに、今定例会に上程された平成二十一年度第二次補正予算案では、緊急雇用創出事業臨時特例基金や安心こども基金などの既設基金の拡充に加え、新たに介護職員処遇改善等臨時特例基金や地域自殺対策緊急強化基金などを創設しました。雇用対策、子育て支援、介護職員の処遇改善、自殺対策など喫緊の課題に速やかに対応するとともに、複数年度にわたって事業を継続できるよう、予算措置を施しています。
 中でも雇用対策では、我が党の年末の緊急要望を受け、都は、本補正予算案に三百を超える事業を追加、約六千人の新規雇用を創出し、従前事業と合わせ、年度内に約一万人の雇用が実現することになりました。さらに都は、我が党の代表質問に答え、緊急雇用を正規雇用につなげる取り組み、就職氷河期を経験した三十歳代への安定雇用の拡大、成長が見込まれる環境などで新たな職業訓練の開始など、新方針を明らかにしました。今後は、我が党が推進するグリーン・クリーン・プロジェクトに呼応し、海の森の植林事業の前倒しなど、都民に歓迎される短期集中型の雇用対策を一層充実させるよう要望します。
 深刻な経営危機に立たされる中小企業に対しても、都は、我が党の求めに応じ、東アジアや東南アジア等の全域を対象に、商社OB等の専門家を活用して、新たに現地での海外販路の開拓支援を行う旨を表明しました。あわせて国内においても、トライアル発注認定制度が新たに都の監理団体等に適用されることが議会答弁で明らかになりました。
 都議会公明党が推進する新市場の開拓や新技術、新製品への支援強化などの成長戦略の充実こそが、デフレ進行下の景気対策として、今、経済界が最も期待を寄せる政策であります。
 一方、国政においては、鳩山政権から、いまだに効果的な景気対策が聞かれません。何事も先送りの無策ともいうべき政権運営に終始しています。今月閉会した臨時国会では新たな補正予算が編成されず、来年の通常国会へ先送り。補正予算の成立時期のおくれとその後の執行準備を考え合わせれば、余りにもスピード感に欠けた国民不在の対応です。
 事業仕分けでも、都から、事業を評価する際の大前提として不可欠な、その政策分野について国として何を目指すのかという大きな政策判断が必ずしも明らかにされていないと、本会議の答弁で厳しく指摘を受ける始末です。民主党マニフェストの、子ども手当や高等学校の授業料の無償化の財源として検討されている扶養控除の廃止によって、所得税や住民税がふえるばかりでなく、国民健康保険や介護保険の保険料、認可保育所の保育料、ひとり親家庭等医療費助成など、広範囲に影響が及ぶことが答弁により明らかとなりました。
 民主党がマニフェストの実現に懸命になることは結構なことでありますが、そのことによって国民への負担が増大するという事実を念頭に置いて取り組むべきであると申し上げておきます。
 次に、小児医療体制の整備についてであります。
 都は、都議会公明党の提案を受け、都立小児総合医療センターのオープンに伴って廃止される八王子小児病院と清瀬小児病院の地域医療機能を維持するため、八王子地域、北多摩北部地域の中核病院と小児医療センターとの間で連携体制を構築していく考えを示しました。
 具体的な対応として、都は、八王子地域の二つの大学病院に若手医師を派遣し、医療連携を進め、多摩北部医療センターと小児総合医療センターとの間で情報システムを活用した診断支援などを行う考えを明らかにしました。
 このほか、小児総合医療センター内に開設するアレルギー科に小児アレルギーの専門医を新たに確保し、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の高度な医療を提供するとともに、東京型ドクターヘリの活用についても、来年三月の小児総合医療センターの開設と同時に運用を開始できるよう、準備を進めていることを明らかにしました。
 最後に、決算審査について申し上げます。
 都議会民主党は、同じ民主党の議員が加わった監査委員の決算審査では適正との判断を下しておきながら、決算委員会では決算本来の認定、不認定の意義を逸脱し、共産党と一体となって不認定とするなど、その対応は議論のこじつけとしかいいようがありません。
 また、民主党に所属する決算委員長が、公正中立の立場にあるにもかかわらず、可否同数の採決の際に不認定の理由は述べないで決算を不認定としたことは、まことに不可解としかいいようがありません。
 民主党は、事業仕分けを公開してパフォーマンスを行ってきましたが、みずからの政策判断のプロセスこそ公開していくべきであると強く申し上げておきます。都議会民主党には、都議会第一会派として都政に対する責任を自覚していただきたいと切に望むものであります。
 都議会公明党は、今後とも都民生活の向上を目指し、全力を挙げて都政の課題に取り組んでいくことを申し上げ、討論を終わります。(拍手)

○議長(田中良君) 八番山内れい子さん。
   〔八番山内れい子君登壇〕

○八番(山内れい子君) 私は、都議会生活者ネットワーク・みらいとして、第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)外知事提出議案に賛成の立場から討論をいたします。
 まず初めに、オリンピック招致について申し上げます。
 知事は、二〇二〇年オリンピックは新たな知事が判断すべきことといいつつ、十二月一日の所信表明で、手続の時間的問題とする理由で再挑戦の意思を表明。都議会の代表、一般質問の後、新聞社のインタビューでは、議会の同意がなければ立候補を断念すると発言。さらに知事は、人ごとのように、オリンピックPR映像十分間五億円は高いと発言していますが、まずは敗因分析や招致活動費の決算などをきちんと都議会に報告することが先決であり、二〇二〇年オリンピックについては、新たな知事が判断すると再度認識することを求めます。また、役割を終えた基金四千億円は、財政調整基金として子育て支援など緊急課題に使うべきと考えております。
 都立小児病院について申し上げます。
 ことし三月に、東京都立病院条例の一部を改正する条例は可決されました。生活者ネットワークは、高度専門的な医療を提供する病院としての小児総合医療センターを新たに多摩メディカルキャンパス内に整備し、都における小児医療の拠点として充実を図っていくことは認めつつ、条例改正には八王子小児病院、清瀬小児病院、梅ケ丘病院の廃止を伴っており、都として、地域ごとの課題解決に向けて細部にわたる取り組みを進め、地域住民の不安を取り除き、医療に対する信頼を回復すべきであり、地域事情をわきまえない乱暴な条例提案には反対をいたしました。
 今議会には、三病院の存続を求める多くの署名を集めた請願が出されました。この背景には、移転に伴う地域医療の影響について多くの不安が解消されていない現状は明らかです。病院経営本部は、医療体制は十分に確保できるとしておりますが、これまで都立病院が担ってきた医療体制を担保する具体的な計画としては、十分ではありません。
 一次、二次医療を地域に移行していくためには、都として地域の受け皿となる医療へのさらなる協力と支援を、誠意と努力をもって果たし、多くの不安が解消するまで病院の廃止は凍結すべきと考えます。
 次に、一般質問で取り上げた精神障害者施策について申し上げます。
 都内の精神障害者数は推定三十三万四千人、精神の手帳取得者は四万五千人で、この四年間で三割増加しているのに対し、まだまだ精神障害の方々に対する地域の医療、生活支援は十分といえる状況ではありません。この十一月六日に出された精神保健福祉審議会の中間まとめでも、地域が抱えてきた緊急な課題が鮮明になってきており、今回提言された、地域での精神医療ネットワークの構築、訪問型診療など、早期に取り組みを進めていくことを要望いたします。
 区市町村の役割となった生活支援事業も、質、量ともに足りない状況で、直ちに東京全体を検証し、支援策を充実させる必要があります。また、精神疾患の方を抱える家族は、慢性的な心身の疲労に苦しんでいらっしゃいます。家族のケアを強化することにより再入院が少なくなったというイギリスの精神医療の事例もあるように、家族のための二十四時間体制の見守りや相談、レスパイト事業など、都として家族に対する支援策の強化を求めるものです。
 最後に、今回、議決した補正予算はいずれも緊急に必要な事業を実施するために基金として一時積み立てられ、今年度実施可能な事業について必要額が計上されたものです。介護職員の待遇改善や介護基盤整備、就学支援、社会福祉施設の安全確保など、緊急性の高いものばかりです。早急に、かつむだなく地域で事業が行われるよう、都の迅速な事務執行を要望して、生活者ネットワーク・みらいの討論といたします。(拍手)

○議長(田中良君) 以上をもって討論を終了いたします。

○議長(田中良君)これより採決に入ります。
 まず、日程第一、第百八十二号議案、中央環状品川線大井ジャンクション鋼けた製作・架設工事(その一)請負契約を採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本案は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第二から第四まで、第百八十八号議案、京浜港連携協議会の設置について外議案二件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第五から第四十五まで、第百四十七号議案、平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第三号)外議案四十件を一括して採決いたします。
 本案に関する委員会の報告は、いずれも可決であります。
 お諮りいたします。
 本案は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第四十六、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき専決処分した平成二十一年度東京都一般会計補正予算(第二号)の報告及び承認についてを採決いたします。
 本件に関する委員会の報告は、承認することであります。
 お諮りいたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり承認することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 日程第四十七から第六十四まで、平成二十年度東京都一般会計決算の認定について外十七件を一括議題といたします。
 本件に関する委員会審査報告書並びに少数意見報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都一般会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、認定しないものと決定したので報告します。
 なお、本決算採決の結果、本決算に対し廃棄された意見は、委員宇田川聡史君が出席委員高橋信博君、高橋かずみ君、吉住健一君、鈴木隆道君、矢島千秋君、野島善司君、田島和明君及び古賀俊昭君の賛成を得て、また、委員松葉多美子君が出席委員小磯善彦君、小林健二君、斉藤やすひろ君、大松あきら君及び中山信行君の賛成を得て、それぞれ少数意見として留保したので申し添えます。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

   平成二十年度各会計決算特別委員会少数意見報告書
平成二十年度東京都一般会計決算
 十二月三日開会の平成二十年度各会計決算特別委員会における右決算に対する左記意見は、採決の結果廃棄されたので、成規の賛成を得て少数意見として留保したから、東京都議会会議規則第六十七条第二項の規定により報告します。
       記
 (意見)
 地方公共団体の決算について議会の認定に付する制度を設けている趣旨は、これによって予算執行の結果を確認するとともに、その適否を明らかにし、かつ、これによって将来の財政処理の適正を確保しようとするものである。
 したがって、決算認定にあたっては、長が提出した決算書類をもとに、計算に間違いはないか、支出命令等に符合しているか、収支は適法かなどの点について、十分な審査を尽くすべきものである。
 当委員会における審査を顧みると、計理上の瑕疵ともいうべき指摘はなく、また、「歳入歳出決算書等の計数は、証拠書類の計数と符合していることが認められる」との監査委員意見も付されている。
 このように、議会として決算の認定を妨げるべき問題は何らなく、平成二十年度東京都一般会計決算の認定に賛成するものである。
  平成二十一年十二月三日
       少数意見留保者 宇田川聡史
           賛成者 高橋 信博
           賛成者 高橋かずみ
           賛成者 吉住 健一
           賛成者 鈴木 隆道
           賛成者 矢島 千秋
           賛成者 野島 善司
           賛成者 田島 和明
           賛成者 古賀 俊昭
 東京都議会議長 田中  良殿

   平成二十年度各会計決算特別委員会少数意見報告書
平成二十年度東京都一般会計決算
 十二月三日開会の平成二十年度各会計決算特別委員会における右決算に対する左記意見は、採決の結果廃棄されたので、成規の賛成を得て少数意見として留保したから、東京都議会会議規則第六十七条第二項の規定により報告します。
       記
 (意見)
 決算の認定は、収入、支出が適法かつ適正に行われたかどうかを確認するものであり、予算に反対ということで、決算そのものに反対するのは、決算本来のあり方に反するものと言わざるを得ない。
 今回の一般会計決算の審議の過程を見たとき、決算に瑕疵があるとは認められず、適法かつ適正に処理されているものと判断するものである。
 したがって、一般会計は認定すべきであると主張するものである。
  平成二十一年十二月三日
       少数意見留保者 松葉多美子
           賛成者 小磯 善彦
           賛成者 小林 健二
賛成者 斉藤やすひろ
           賛成者 大松あきら
           賛成者 中山 信行
 東京都議会議長 田中  良殿

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都臨海都市基盤整備事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都心身障害者扶養年金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都都営住宅等事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 都営住宅の入居者の募集、選考方式について、より困窮度の高い都民が優先的に入居できるよう、ポイント方式の募集枠の拡大を図られたい。
 二 都営住宅の家賃の滞納者に対して納付指導を実施するなど、公平な管理運営に努められたい。
 三 都営住宅の建て替え事業について、定期借地権を活用した民間プロジェクトの拡大、居住者や地域のニーズに合わせた医療・福祉施設の併設や多様な住居タイプの供給を進めるなど、土地の有効活用に努められたい。
 四 都営住宅において、廊下型住棟だけでなく階段型住棟についてもエレベーターの設置を積極的に進めるなど、バリアフリー化、環境対策、防犯設備などの充実を図り、さらには、建て替えの促進などによって良質なストック形成を着実に進められたい。また、都民の共有の財産として適正かつ効率的な管理運営に努められたい。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都用地会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都多摩ニュータウン事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都特別区財政調整会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都地方消費税清算会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都小笠原諸島生活再建資金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都母子福祉貸付資金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都中小企業設備導入等資金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都農業改良資金助成会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都林業・木材産業改善資金助成会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都沿岸漁業改善資金助成会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都と場会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 食肉市場の衛生対策のために、必要な施設整備を行うとともに、小動物棟の屋上緑化を進められたい。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都都営住宅等保証金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都都市開発資金会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

   平成二十年度各会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都公債費会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
    平成二十年度各会計決算特別委員長
              大塚たかあき
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 都議会の決算審査の経過に表れた結果を十分考慮して、財政の健全化を図り、都民の負託にこたえるよう、強く要望するものである。

○議長(田中良君) 本件に関し、平成二十年度各会計決算特別委員長より報告を求めます。
 平成二十年度各会計決算特別委員長大塚たかあき君。
   〔百十八番大塚たかあき君登壇〕

○百十八番(大塚たかあき君) 平成二十年度各会計決算特別委員会の審査の経過と結果につきまして、その概要をご報告申し上げます。
 本委員会に付託されました案件は、平成二十年度東京都一般会計及び十七の特別会計の決算の認定でございます。
 本委員会は、九月二十五日の設置以来、十二月三日までの間、五回の委員会と延べ十七回の分科会を開催いたしました。
 審査に当たっては、新公会計制度による財務諸表なども活用し、集中かつ精力的な議論が行われ、これまで以上に都民への説明責任が果たされてきたところでございます。
 この間、副委員長、理事、委員各位におかれましては、大変厳しい日程にもかかわらず、終始熱心に審査を続けられ、また、理事者の皆様のご協力をいただき、ここに滞りなく終了することができました。委員長として深く感謝申し上げる次第でございます。
 さて、平成二十年度の一般会計決算は、歳入総額六兆七千九百十億余円に対し、歳出総額は六兆七千五百億余円となりました。また、普通会計決算での実質収支は、平成十九年度と比べて九百四十八億円減の八億円となり、ほぼ収支均衡の決算となりました。
 なお、財政の弾力性を示す指標である経常収支比率は、平成十九年度決算から三・九ポイント上昇して八四・一%となりましたが、引き続き強固で弾力的な財政基盤を維持しております。
 次に、特別会計でございますが、十七の特別会計の決算額合計は、歳入総額四兆三千三百三十四億余円に対し、歳出総額は四兆一千九百九十四億余円となっております。
 次に、決算審査の過程で議論されました主な事項につきまして、その概要をご報告申し上げます。
 まず、行財政運営に係る分野では、全国に先駆けて新公会計制度を導入した実績を踏まえ、他の自治体への支援や会計基準の全国標準化に向けた取り組みの一層の推進を維持する意見のほか、都債、基金積み立てなど、財政運営について議論が交わされました。
 次に、治安、防災の分野では、学校、都営住宅の耐震事業の取り組みについての質疑が行われたほか、防災都市づくりの促進などについて議論が交わされました。
 まちづくりの分野では、河川整備や道路整備など都市基盤整備の促進を初め、歩道のセミフラット化や無電柱化、鉄道の連続立体交差などの議論が行われました。
 また、環境の分野では、太陽光発電の取り組み、次世代車の普及など、地球温暖化対策の取り組みや緑の創出について質疑が行われたほか、大気環境対策の取り組みなどについて議論が交わされました。
 福祉と保健医療の分野では、高齢者施策、障害者の就労支援などについて議論が行われたほか、がん対策、東京医師アカデミーなどの医療体制の整備、公社病院の運営などについて質疑が行われました。
 次に、都民の生活と経済の分野では、新銀行東京の事業運営や、昨年秋からの世界同時不況の影響で、百年に一度といわれる経済危機の中、中小企業支援や失業者の雇用と生活支援について質疑が行われたほか、昨年三月に基本合意を締結した京浜三港の連携など、港湾事業の促進について質疑が行われました。
 このほか、消費生活行政、東京の農業の推進、観光事業やワークライフバランスの取り組みについて議論が行われました。
 次に、教育、文化の分野では、都立中高一貫教育校や特別支援教育及び環境教育の取り組み、私学助成、東京文化発信プロジェクトなどについて議論が行われました。
 このほか、オリンピック・パラリンピックの招致活動、アジア大都市ネットワーク21の事業運営や青少年スポーツ交流事業についての質疑も行われました。
 以上、述べてまいりましたように、本委員会におきましては、都政全般にわたる広範かつ多様な課題につきまして、都民の信託に十分こたえ得る予算の執行がなされているか否か、慎重な審議を続けてまいりました。
 そして、すべての質疑が終了した後、各会派の意見開陳が行われました。決算の認定に際しての意見は、お手元配布の審査報告書にお示しをしてあります。
 次いで、十二月三日に、これら平成二十年度各会計決算についての表決を行いました。
 なお、表決に先立ち、各会派より重ねて意見の表明を行いました。
 その結果、付託された会計のうち、一般会計については可否同数となり、委員会条例第十五条の規定により、委員長が裁決し、認定しないことに決定いたしました。
 また、特別会計については、心身障害者扶養年金会計、都営住宅等事業会計、用地会計、多摩ニュータウン事業会計、臨海都市基盤整備事業会計の五特別会計は起立多数で、その他の十二の特別会計については全会一致で、いずれも認定することに決定をいたしました。
 なお、不認定となりました一般会計につきましては、会議規則第六十七条第一項の規定に基づき、少数意見の留保がありましたので、あわせてご報告を申し上げます。
 以上が審査の概要でございます。
 今後とも、厳しい財政状況でありますが、新公会計制度の利点も生かし、引き続き効率的な事務運営に努められることを期待しております。
 以上をもちまして、各会計決算特別委員会を代表しての委員長報告といたします。
 ありがとうございました。(拍手)

○議長(田中良君) 以上をもって平成二十年度各会計決算特別委員長の報告は終わりました。

   〔議長退席、副議長着席〕

○副議長(鈴木貫太郎君) ただいま三番吉住健一君外三十六名より、議員提出議案第十五号、東京都議会議長田中良君不信任決議が提出されました。
 これを本日の日程に追加し、追加日程第十として日程の順序を変更し、直ちに議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしております。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十五号
   東京都議会議長田中良君不信任決議
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条の規定により提出します。
  平成二十一年十二月十六日
(提出者)
 吉住 健一  桜井 浩之  野田かずさ
 鈴木 章浩  きたしろ勝彦 田中たけし
 鈴木 隆道  神林  茂  早坂 義弘
 高木 けい  石森たかゆき 高橋 信博
 中屋 文孝  村上 英子  矢島 千秋
 高橋かずみ  山加 朱美  山田 忠昭
 山崎 一輝  菅  東一  宇田川聡史
 林田  武  三宅 茂樹  遠藤  衛
 三原まさつぐ 吉原  修  野島 善司
 鈴木あきまさ 田島 和明  樺山たかし
 古賀 俊昭  吉野 利明  こいそ 明
 服部ゆくお  川井しげお  宮崎  章
 比留間敏夫
東京都議会議長 田中  良殿

   東京都議会議長田中良君不信任決議
 東京都議会は、東京都議会議長田中良君を信任しない。
  平成二十一年十二月十六日
               東京都議会

(提案理由)
 平成二十年度一般会計決算を不認定としたことは、認定の際にほぼ全局に付されていた意見が付かず、今後、「改善報告」がなされないこととなり、毎年なされていた改善の措置等により、翌年度の決算審査の参考とされていた議会の決算審査の継続性を途切れさせてしまうことになる。
 これは、重大かつ異常な事態であり、これを収拾することは、議長の役割であり、期待するものであるが、その努力を一切行わなかった。議長は「議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表する」責務があるが、議長のなすべき責任を果たさないばかりか、都議会を混乱させ、誠に不名誉この上ないことである。
 よって、東京都議会議長田中良君の不信任を決議するものである。

○副議長(鈴木貫太郎君) 本案に関し、九十番野島善司君より、趣旨説明のため発言を求められておりますので、これを許します。
 九十番野島善司君。
   〔九十番野島善司君登壇〕

○九十番(野島善司君) 私は、都議会自由民主党を代表し、東京都議会議長田中良君不信任決議案の趣旨説明をいたします。
 なお、議長の職責を問うという極めて重大な発言でありますので、静粛にお聞きいただければ幸いでございます。
 これまで各会計決算特別委員会において我が党が申し述べてきたように、本来、決算審査の主眼は、議決に基づいた予算に対して、計算に間違いはないか、支出命令等に符合しているか、収支は適法であるかなどにあるわけです。仮に決算の認定に異議があるとするのであれば、経理上の瑕疵がどこにあるかを明確に指摘すべきであることを重ねて主張してまいりました。
 しかし、委員会において不認定を主張する会派からは、この点について何ら説明はありませんでした。
 さらに、十二月二日の各会計決算特別委員会理事会において、大塚委員長は、表決で可否同数となった際、ご自身は不認定とする発言をしましたが、その理由については最後まで説明されませんでした。
 そのため、各会派が重ねて意見表明を行った上で採決するという、先ほどの委員長報告にもありましたように、異例の措置をとらざるを得なかったのであります。
 地方自治法に基づき提出された監査意見は適正であるとされております。経理上の瑕疵がない決算であることは明らかであります。理由を明確に説明できないのは当然であります。
 民主党幹事長談話にあるように、決算審査において、知事から提出された主要施策の成果等に基づき、事業の成否について積極的に検討を加えるべきことはいうまでもありません。そうであれば、経理上適正と認める決算に対しては不認定とせず、認定意見を付して、議会の意思を意見の中で明確にし、次の予算に反映させることこそ、とるべき道であります。
 議会が付した意見は、次年度以降の予算に反映されるとともに、意見に対する改善措置が毎年報告されていくわけですが、不認定には何ら意見が付されないことになります。これは決算審査の継続性を途切れさせてしまうことになり、決算審査を通じて業務改善につなげる議会の重要な機能を放棄するものといわざるを得ません。
   〔発言する者多し〕

○副議長(鈴木貫太郎君) ご静粛に。

○九十番(野島善司君) また、決算不認定という判断は、当然のことながら都議会総体の判断となります。予算を決めたことも議会総体の意思ならば、決算を不認定することも議会総体の意思であります。議会が執行権を与えた予算の適正な執行の結果を不認定とするのであれば、議会意思の重さをみずから否定することにほかなりません。
 さらに、さらに、この不認定は、予算議会で審議を尽くして進むべきレールを敷き、車の両輪と例えられる議会と執行機関が進んできたにもかかわらず、決算を認定する段に至って突然片方の車輪が外れたようなものであります。議会と執行機関の二元代表制のもとに築かれた双方の信頼関係を根底から揺るがすものであります。
   〔発言する者多し〕

○副議長(鈴木貫太郎君) 重ねて申し上げます。ご静粛に。

○九十番(野島善司君) まさに、まさに青信号、渡り終えたら反則切符という表現が当たる、まことに奇異な現象であります。
 このように、議会活動や行政執行の継続性、安定性を大きく損なう、都政史上初の決算不認定は、都議会の見識にかかわる問題であり、都議会の歴史に汚点を残すものといわざるを得ません。
 今、議長がとるべき道は、本決算の認定を採決することなく、改めて各会計決算特別委員会に差し戻すことが、唯一残された道であります。議長の職責は、不偏不党の立場から全体の意見を公平公正に受けとめ、物事を整然と進めていくことが大前提であります。議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議事の事務を統括し、議会を代表する責務がありますが、議長はこれまでこの事態を収拾する努力を一切行おうとせず、議長のなすべき責任を果たしているとは到底いえないのであります。
 我々は、こうした議長のもとでは都議会議員としての使命を全うすることはできず、ここに断腸の思いで不信任案を提出するものであります。
 本件は、地方自治法の法理に基づき判断すべきであり、民主党初め、全会一致での賛同を切に望み、趣旨説明といたします。
 ありがとうございました。(拍手)

○副議長(鈴木貫太郎君) 趣旨説明は終わりました。

○副議長(鈴木貫太郎君) これより討論に入ります。
 順次発言を許します。
 百十九番和田宗春君。
   〔百十九番和田宗春君登壇〕

○百十九番(和田宗春君) 自民党より提出されました議長不信任案について、都議会民主党を代表して、反対の討論を行います。
 申すまでもなく、決算審査は、都議会各会派が、適正な執行とその結果としての事業の成果について、分科会、全体委員会を通じて積極的な検討、調査がなされ、判断されることになります。理事者は、この審査過程において出されましたさまざまな意見をしんしゃくし、今後の予算や事業に反映させることになります。それがどのように反映されたかは、予算審議や次の決算審査の中で明らかにされるのであります。
 決算審査の結果としての認定、不認定は、あくまで都議会各会派の自主的な判断に基づいて厳然と行われるべきものであります。その都議会各会派の政治判断の結果として、認定、不認定が決定されるのであります。都議会六十六年の歴史は、まさにその貴重な足跡を日本の地方自治に記してきているのであります。
 ところが、このたびの都議会自民党が議長不信任決議を提出する理由の一つとして、都議会が平成二十年度決算を不認定としたことは、改善報告がなされず、決算審査の継続性を途切れさせてしまうことになる、これは重大な、かつ異常な事態であり、収拾することは議長の役割である、その努力を一切行わなかったから不信任に値すると自民党は断定しているのであります。
 さらに、二つ目の根拠として、各会計決算特別委員会が下した不認定という決定を、議長があくまでその地位をかけて認定することで、決算の継続性を保つべきである、その努力を怠った議長は不信任であるとも強調しているのであります。
 しかし、都議会自民党のこれらの断定や強調は、各会計決算特別委員会の延べ十七回の分科会、五回の全体委員会での都議会各会派の民主的な、自由な決定プロセスを議長の恣意的な権力で壟断しようとするものであります。絶対に、絶対に、絶対に認めてはならない権力の乱用であります。権力の乱用であります。
 このことを是認するとするならば、議長不信任案を提出している都議会自民党の、都議会自民党の侵されざる自主的な政治判断にも議長が職権で介入する、このことになるのであります。
 ただいままで述べてまいりました議長の誕生と議会運営こそ、全力で阻止しなければならない、伝統ある都議会の重大な命題であります。
 私たちは、ことし七月の都議選の神聖な選択の結果、ただいま議席をお預かりしております。都議会自民党は、この事実を、この事実を正面から受けとめる勇気を持つべきであります。勇気を持つべきであります。
 新しい勢力分布における都議会運営を公正中立な都議会議長のもとで粛々と進めることで、都民の期待と信頼にこたえていかなければなりません。そして、私たちは、この目標に向かって日夜心を砕いている都議会議長をあくまで信任することで、提案されている不信任案については、断固として反対するものであります。
 以上で都議会民主党を代表しての討論といたします。(拍手)

○副議長(鈴木貫太郎君) 引き続きまして、八十三番小磯善彦君。
   〔八十三番小磯善彦君登壇〕

○八十三番(小磯善彦君) 私は、都議会公明党を代表して、ただいま提案されました東京都議会議長田中良君の不信任決議案に賛成の立場から討論いたします。
 各会計決算特別委員会は、平成二十年度各会計決算の審議において、これを不認定といたしました。決算の認定とは、一会計年度の歳入歳出予算の執行の実績である決算について、議会がその内容を審査した上で、収入支出が適法かつ適正に処理したかどうかを確認するものであると認識しております。法令などの違反あるいは会計処理のミスなど重大な瑕疵があった場合は、不認定とすることは当然です。
 しかし、今回の平成二十年度決算については、決算委員会審議を通して、そのような重大な瑕疵があったとは認められません。民主党の議員も委員として名を連ねている、東京都監査委員による平成二十年度東京都各会計歳入歳出決算審査意見書においても、審査に付された一般会計及び特別会計の予算執行は、局別事項で付した意見を除き適正であると認められると述べ、教育庁の過誤払い給与等の滞納整理について意見を付しているだけであります。このような監査委員の監査の結果からも、平成二十年度決算に重大な瑕疵がないことは明らかであります。
 にもかかわらず、もしも新銀行東京への追加出資を理由に都議会民主党が決算を不認定としたとすれば、それは決算審査を政治的に利用しようとするパフォーマンスにほかなりません。
 今回、決算認定の採決においては可否同数で、委員長裁決によって不認定となりました。その際、委員長の不認定の理由を何度ただしても、委員長は一切その理由を明らかにしませんでした。
 決算が不認定となれば、認定の際にほぼ全局に付されていた意見がつかないことになり、したがって、今後改善報告もなされないこととなり、翌年度予算編成にも反映されず、決算、予算と続く議会の意思の反映の継続性が断絶させられてしまいます。
 そもそも決算審査に政策的な価値判断を持ち込むのであれば、従来行ってきた決算審査のあり方そのものを根本的に見直さなければなりません。そのためには、事前に決算のあり方について検討すべきでありました。
 いずれにしても、民主党の不認定行為は、都政運営において、議会の審議が反映されず、議会の本来の使命をみずから放棄したものであります。また、決算に瑕疵がないにもかかわらず不認定とした例は、全国的に存在しません。本来、地方議会をリードしてきた都議会がこのような議会運営をしたことは極めて遺憾であり、重大かつ異常な事態といわざるを得ません。
 このような事態を収拾することこそ議長の役割でありますが、田中良議長は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表するという議長の責務と権能を放棄し、不作為の誤謬を犯したといわざるを得ません。
 以上の理由から、田中良議長不信任決議案に賛成するものであります。
 以上をもちまして討論を終わります。(拍手)

○副議長(鈴木貫太郎君) 引き続きまして、五十七番古館和憲君。
   〔五十七番古館和憲君登壇〕

○五十七番(古館和憲君) 私は、日本共産党都議団を代表して、ただいま提案されました議長不信任決議に反対する立場から討論を行います。
 自民党が提案した議長不信任の理由は、一かけらの道理もありません。自民党のいい分は、決算特別委員会が平成二十年度一般会計決算を不認定にしたことによって、議会の意見がつかなくなるから、議会の決算審査の継続性を途切れさせてしまうというものであります。
 しかし、議会の意見がつく、つかないで、議会審査の継続性が決まるなどといういい分は全く成り立ちません。しかも、そもそも決算を認定するか不認定とするかは、都議会が都民から負託された権利であり、何人もこれを侵すことはできないものであります。その上、議長が決算不認定を避ける努力をしなかったなどという理由で不信任とするというのでは、八つ当たりとしかいいようがないではありませんか。
 平成二十年度一般会計決算認定の是非については、各会派、議員で構成された各会計決算特別委員会において審議が行われ、手続が尽くされた上で、委員会の責任で不認定とされたものです。これを議長の責任とすることは、議会制民主主義を理解しない、余りにも非常識なものであります。
 日本共産党は、平成二十年度決算が、新銀行東京への四百億円の追加出資にとどまらず、不要不急の大型幹線道路やオリンピック招致などには湯水のように税金を投入する一方、切実な都民要望である福祉や教育などは切り詰め、巨額の不用額を生み出すものであることから、不認定の態度をとりました。我が党が、都民から負託を受けた会派として、都民の利益を守る立場から本決算を不認定とすることは、当然のことだと考えます。
 以上、述べたように、自民党の議長不信任決議は、全く道理も理由も成り立たない、およそ不信任決議に値しないものです。自民党が、かかる決議を提案したことは、都議会として歴史に汚点を残す、そういうことといわざるを得ません。よって、日本共産党は反対をするものであります。
 以上です。(拍手)

○副議長(鈴木貫太郎君) 四十七番西崎光子さん。
   〔四十七番西崎光子君登壇〕

○四十七番(西崎光子君) 都議会生活者ネットワーク・みらいを代表して、ただいま提案されました議長不信任決議案に反対の立場から討論をいたします。
 今回提出された決議の提案理由には、平成二十年度一般会計決算を不認定としたことにより、翌年度の決算審議の参考とされていた議会の決算審議の継続性を途切れさせてしまうことになる、これは重大かつ異常な事態であり、これを収拾することは、議長の役割であり、そうしなかった議長の責任を問うとありますが、これは全く的外れのことといわざるを得ません。
 そもそも二十年度各会計決算については、新銀行東京への四百億円の追加出資、オリンピック招致活動及び百五十億円の使途など、情報公開と責任の所在が不十分であることをもって、生活者ネットワーク・みらいは不認定の判断をし、各会派の考えは尊重されるべきです。
 確かに決算不認定というのは非常に異例のことですが、異常なことではありません。決算が否決されても、法的にその効力に影響はなく、知事にも法的責任は生じませんが、決算審査は、単に決算に間違いがないか、支出に符合しているのか、収支は適法であるかなどをチェックするだけではなく、次年度以降の予算編成に当たっての是正すべきことを示すことも重要な役割であり、その内容は、審議の中で十分に行政側にも伝わったと考えます。そして、不認定とした議会の責任も一層重くなったことを自覚するとともに、知事にもこの決定を重く受けとめていただきたいと思います。
 議長の職務権限は、議場の秩序を保持し、議事を整理し、議会の事務を統理し、議会を代表するとされており、各会派が責任を持って判断をした結果である決算特別委員会の不認定という決定に、議長が恣意的に介入することは、議長の職責の不当な拡大であり、議会の秩序を乱すことであって、決して許されることではありません。
 以上の理由をもって、都議会生活者ネットワーク・みらいはこの不信任案に反対いたします。(拍手)

○副議長(鈴木貫太郎君) 以上をもちまして討論を終了いたします。

○副議長(鈴木貫太郎君) これより採決に入ります。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○副議長(鈴木貫太郎君) 起立少数と認めます。よって、本案は否決されました。

   〔副議長退席、議長着席〕

○議長(田中良君) これより平成二十年度東京都一般会計決算の認定について外十七件について採決に入ります。
 まず、日程第四十七、平成二十年度東京都一般会計決算の認定についてを採決いたします。
 本件に関する委員会の報告は認定しないことでありますので、本決算について起立により採決いたします。
 本決算を認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立少数と認めます。よって、本決算は、認定しないことに決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第四十八、平成二十年度東京都臨海都市基盤整備事業会計決算の認定についてを採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本決算は、委員会の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本決算は、委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第四十九から第五十二まで、平成二十年度東京都心身障害者扶養年金会計決算の認定について外三件を一括して採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第五十三から第六十四まで、平成二十年度東京都特別区財政調整会計決算の認定について外十一件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 日程第六十五から第七十五まで、平成二十年度東京都病院会計決算の認定について外十件を一括議題といたします。
 本件に関する委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都病院会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 行政的医療、急性期医療及び高度・専門医療に積極的に取り組み、安定的で良質な医療サービスを提供するため、「東京医師アカデミー」における臨床研修の充実や指導医へのインセンティブ付与などによって、専門性の高い優秀な医師の育成・確保に努められたい。
   また、勤務条件の改善や福利厚生の充実などにより、医師や看護師等の医療人材の確保・定着対策を一層充実されたい。
 二 看護職員の採用が依然として厳しい中、「看護臨床研修」を実施するなど、その確保・育成を図るとともに、二十四時間保育の実施や多様な勤務体制を導入するなど、看護職員を始めとする病院に勤務する女性職員の定着対策を推進されたい。
 三 「東京ER」を始め、精神科救急や小児救急、周産期医療等に従事する医師や看護師の育成と確保に努め、救急医療体制の整備を図られたい。
 四 度重なる診療報酬のマイナス改定など、病院運営を取り巻く厳しい情勢の下、一般会計繰入対象経費の算定方法及び負担区分の一層の明確化に努めるとともに、収入の確保や、PFI事業の推進及び薬品等の共同購入の充実等による経費の節減など、更なる経営改善に向けた多様な努力を行い、経営基盤の強化を図られたい。
 五 都立病院は、感染症医療、救急医療、がん医療、周産期医療、難病医療などの行政的医療及び専門医療を更に充実させ、適正に都民に提供するとともに、都における医療の質的向上に努められたい。
 六 「患者中心の医療」の実現と都民に対する医療サービスの向上を図るため、平成十九年度に策定した「第二次都立病院改革実行プログラム」の着実な推進に努め、「東京発医療改革」の核である都立病院改革を更に進められたい。
   また、都立病院改革に当たっては、救急医療、災害医療、感染症医療などの行政的医療の充実について、引き続き都民の安心と納得を得るよう最大限努力されたい。
 七 救急搬送時間の短縮に向け、長時間にわたり現場に滞留するケースの多い精神疾患患者の受入体制を強化されたい。
   また、地域の医療機関との強固な連携関係を構築し、迅速な対応を行われたい。
 八 都立松沢病院においては、長期入院患者の社会復帰に向け、地域の医療機関や行政機関、関連施設等との連携に積極的に取り組むとともに、先進病院として研究成果を広く発信されたい。
 九 PFIによる病院の整備・運営に当たっては、長期にわたって医療環境の変化に柔軟に対応するとともに、民間事業者の業務履行状況を適正にチェックする体制を構築し、サービスの一層の向上に努められたい。
 十 個人未収金の回収に努めるとともに、預り金制度についても検討されたい。
 十一 都立小児病院の移転に際しては、地域の受け皿が整うよう最大限の努力をされたい。
 十二 地域の病院、診療所、助産所などとのネットワーク作りに積極的に参加されたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 予算に計上していた豊洲の用地取得を見送ったが、現在もなお、東京ガス株式会社との土壌汚染対策費の費用負担は未確定であり、また、高濃度の汚染地に生鮮食料品を扱う市場を移転することに多くの都民が疑問を感じている。移転予定地の選定について、まず豊洲という結論ありきで、十分な検討がなされてきたとは言い難い。
   従って、現在地再整備について改めて検討するとともに、豊洲移転を強引に進める予算について、安易に計上しないよう努められたい。
 二 築地市場の移転については、食品の安全性を第一に、長期的視野に立って、改めて検討を行われたい。
 三 中央卸売市場においては、生鮮食料品の安全・安心を確保していくため、品質管理責任者を設置し、食品の品質管理を着実に実施するとともに、品質管理マニュアルの作成による衛生管理の推進など、市場業者と連携し、様々な取組に努められたい。
 四 食品安全条例に基づき、安全な食品の管理と未然防止の観点から、食品危害対策マニュアルを十分活用して、「安全・品質管理者」への研修を実施し、安全性に問題のある食品に関しては市場に入れない、流通させないことを徹底されたい。また、生産・流通履歴(トレーサビリティ)システムを拡大活用されたい。
 五 中央卸売市場の事業活動に伴う環境負荷の抑制に当たっては、場内搬送車両の電動化の推進や太陽光発電設備による再生可能エネルギーの導入など、「十年後の東京」計画が求める施策を積極的に推進されたい。
 六 市場の環境対策としてアイドリングストップに係る車両の充電設備の充実や施設の省エネ改修工事など、温室効果ガス排出量の削減に努められたい。また、循環型社会づくりに貢献するため、市場内の運搬車の電動化を図り、排ガス対策を進めるとともに、ゴミの減量・減容化、再生利用に取り組み、市場活動に伴う環境負荷の低減により一層努められたい。
 七 中央卸売市場においては、市場業者への経営指導や取引指導の強化など、引き続き、生鮮食料品を安定的に供給するとともに、市場を経由する生鮮食料品の安全確保に努め、都民の信頼にこたえられたい。また、今後とも、生鮮食料品流通の中核を担っていくために、市場業者が先駆的に取り組む事業に対して、経営の活性化の視点から積極的な支援に努められたい。
 八 豊洲新市場の整備については、土壌汚染対策に関する技術会議からの具体的な工法を確実に実施することにより、市場用地としての安全・安心に万全を期し、整備方針に沿って、着実に推進されたい。
 九 新市場整備に当たっては、新たな時代のモデルとなる市場を開場されたい。
 十 東京都卸売市場整備計画(第八次)の推進に当たっては、品質管理の高度化、物流の効率化など、ハード・ソフトの両面から産地や消費者ニーズへの対応に努められたい。
 十一 東京都卸売市場整備計画(第八次)に基づいて、老朽化施設などへの対応を進めるとともに、耐震対策など各市場の特性を踏まえた施設の改修、整備に努められたい。
 十二 市場財政については、コスト削減の徹底などの内部努力はもとより、施設の有効活用や市場の活性化に取り組むことにより、強固な財政基盤の構築を図られたい。
 十三 有機農産物や特別栽培農産物等の供給拡大を図られたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 臨海ホールディングスの事業展開に当たっては、第三セクターの民事再生という過去の経験を踏まえ、子会社五社が相互に補完し、連携しながら経営の効率化を図られたい。
 二 有明北地区など臨海副都心地域の土地処分に当たっては、暫定利用や一時貸付けなどの工夫を凝らすとともに、コストを意識した販売促進を展開されたい。
 三 臨海副都心の開発は、首都東京の活力と創造力を生み出し、中小企業に対する大きな生産誘発効果や雇用誘発効果をもたらし、都民生活を支える新しいまちを創造する重要な事業である。観光・交流のまちづくりを推進し、臨海副都心の一層の活性化を図るとともに、民間事業者の積極的な誘致に努めるなど、平成二十七年度のまちの概成に向けて、土地処分に全力を尽くし、まちづくりの総仕上げに向けた着実な開発を進められたい。
 四 臨海副都心地域と都心部を結ぶ環状二号線など広域幹線道路の整備を積極的に推進されたい。
 五 有明北地区については、都心に近接した豊かな水辺環境をいかした職住近接の、新しい水際市街地の創造を目指して、積極的かつ着実に事業を進められたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都水道事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 経済社会の諸動向や水使用の実績や実態などを踏まえ、東京都としての水道需要予測の見直しを早期に行われたい。特に、実績とかけ離れている一日の最大配水量及び負荷率を見直されたい。
 二 将来にわたる安定給水を確保するため、水資源開発基本計画で予定している新規水源開発について、国等に一層の促進を要望するとともに、国庫補助金等の拡大導入に努力されたい。
   また、水源県との協力関係を深め、関係自治体と連携してその推進に努められたい。
 三 世界最高水準三・一%の漏水率を更に向上させるとともに、漏水防止技術を通じ、世界の都市間交流を積極的に展開されたい。
 四 都民生活や都市活動を支えるため、浄水場施設や送配水施設など主要施設整備事業を積極的に推進されたい。
 五 初期ダクタイル管や経年配水管の取替え及び三次救急医療機関、首都中枢機関等への供給ルートや地盤の脆弱性が指摘されている東部地域の耐震強化に取り組むなど、水道施設の耐震性を強化するとともに、送配水管ネットワークの強化を図るなど、漏水防止対策と災害や事故発生時の体制整備に万全を期されたい。
   また、各区市町村や他事業体と連携した共同訓練の充実など、危機管理対策に万全を期されたい。
 六 安全でおいしい水を供給するため、「安全でおいしい水プロジェクト」を推進し、高度浄水処理の着実な導入を進めるとともに、給水所における追加塩素注入設備の導入など、都独自のおいしさに関する水質目標を達成するよう、送配水段階におけるおいしい水対策を推進されたい。
 七 近年の水源水質の悪化にかんがみ、水質監視体制に万全を期すほか、水道水源の水質保全対策や、江戸川・荒川等の水質改善対策の強化を国に強く要望されたい。また、小河内貯水池などの水質保全対策を強化し、安全でおいしい水を確保されたい。
 八 公立小学校の水飲栓直結給水化モデル事業の公立中学校への対象拡大や水道キャラバンの推進等により、直結給水方式の普及を推進されたい。
 九 「東京都水道局環境計画」に掲げた、水道水源林の保全、自然エネルギーの有効活用や資源リサイクルに努めるなど、環境に配慮した総合的な施策を積極的に推進するとともに、総合的エネルギー管理の実施や都民との連携によるCO2や電力の削減など、環境負荷低減型都市づくりに努められたい。
 十 「東京水道経営プラン二〇〇七」に盛り込まれた、水道局及び監理団体による一体的事業運営体制の構築など、効率的で責任ある運営体制を構築し、経営基盤の強化を図るとともに、水道文化の継承など次世代を見据えた幅広い施策の推進に努められたい。
 十一 多摩地区の水道サービスの都への移管に当たり、スケールメリットをいかしたサービスの向上に努めるとともに、給水安定性の向上及び効率的な事業運営を図るため、「多摩地区水道経営改善基本計画」に基づき、経営改善を円滑かつ着実に推進されたい。
 十二 平成二十二年四月の奥多摩町水道事業の都営一元化に向け、町と連携し、必要な準備を着実に進められたい。
 十三 水道局がこれまで培ってきた独自の高度な技術を確実に次世代に継承していくため、ナレッジバンクや東京水道技術エキスパート制度等から成るナレッジマネジメントシステムを活用し、熟練職員の技術の伝承と職員の育成や将来にわたる水道技術の確実な維持、発展に努められたい。
 十四 大規模施設の整備に当たっては、事業評価制度の活用などにより、事業効果の明確化を図るとともに、都民への説明責任を果たし、より一層信頼される事業運営に努められたい。
 十五 水資源の有効利用を図るため、広報による節水意識の高揚、循環利用及び雨水利用の促進など、節水諸施策を推進し、節水型都市づくりに努められたい。
 十六 水道局のより安全でおいしい水への取組に関し、都民の理解を一層得ていくためのPRを実施するとともに、多様化するニーズに応じたサービスの充実や水道施設の開放など、都民生活に密着したサービスの推進に努められたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都都市再開発事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 北新宿地区市街地再開発事業については、新宿副都心にふさわしい土地の高度利用や、幹線道路とその周辺部の都市機能を再生して都市基盤の強化を図り、生活環境の改善と防災性の向上を推進されたい。
 二 環状第二号線新橋・虎ノ門地区市街地再開発事業については、都市の骨格を形成し、環境軸として位置付けられている環状第二号線とその周辺を含めた一体的なまちづくりを行い、都市機能を再生し、魅力ある複合市街地の形成や生活環境の改善と防災性の向上を推進されたい。
 三 環状第二号線新橋・虎ノ門地区市街地再開発事業については、その進捗状況等に関して、地区内権利者及び周辺住民に対するきめ細かな情報提供に努められたい。
   また、地区内権利者や周辺住民との連携や相互理解の下、まちづくりが進められるよう、積極的な支援を行われたい。
 四 大橋地区市街地再開発事業については、平成二十二年三月開通予定の首都高速道路中央環状新宿線大橋ジャンクションの整備と一体的にまちづくりを進め、合理的かつ健全な土地の高度利用や都市機能の更新、生活環境の改善、防災性の向上を図られたい。
   また、事業に協力してきた権利者の生活再建を最優先に取り組まれたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都港湾事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 外貿コンテナふ頭の管理業務については、東京港埠頭株式会社に管理を一元化した趣旨を踏まえ、密接な情報共有の下、効率的な運営に努められたい。
   また、インセンティブ制度などによる貨物集荷力の強化に努めるとともに、三港連携の更なる充実に取り組み、国際競争力の強化を図られたい。
 二 東京港は、首都圏四千万人の生活と産業活動を支える物流拠点として欠くことのできない重要な社会基盤施設である。今後もメインポートとしての地位を維持していくために、利用者ニーズに的確にこたえた施設整備を行い、貨物誘致や事業運営の効率化を推進するなど、国際競争力の強化を図られたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都交通事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 バス事業は、需要に見合った路線経路の見直しや運行ダイヤの適正化に努め、利用者の拡大を図られたい。また、少子高齢社会の到来をチャンスとしてとらえ、コミュニティバスとの連携など、地域密着型のサービスを充実されたい。
 二 バス事業は、経常損益で黒字計上したとはいえ、依然として予断を許さない財務状況である。引き続き、資産の有効活用や新規媒体の広告の拡大等による増収や増客に向けた取組を積極的に進めるとともに、一層の経営の効率化を推進し、安定的経営に向け努力されたい。
 三 公共交通としての都バスのサービス推進のため、バス停留所の上屋やベンチなどの一層の整備や簡易型バス接近表示装置の設置を着実に進めるなど、利用者の目に見えるようなサービスの向上に努められたい。
 四 高齢者や身体障害者はもとより、すべての人々が利用しやすいバスとするため、ノンステップバスの導入など、福祉に配慮した取組を引き続き推進されたい。また、ハイブリッド自動車、天然ガス自動車等、低公害型バスの導入、バイオディーゼルやGTL燃料の実証運行を行うなど、地球環境に優しいバス事業にも引き続き取り組まれたい。
 五 日暮里・舎人ライナーの経営収支改善に向けて、土曜・休日及び昼間の乗客数増加のため、地域と連携したイベントを展開するとともに、沿線のまちづくりなども見据えながら、幅の広い対策を講じられたい。また、早期の経営安定化に向けて、乗客誘致やサービス向上に努められたい。
 六 都電荒川線については、新型車両の導入をてこにPR活動に取り組むなど、利用者の拡大に努められたい。また、安全対策やサービスの向上に資する車両と施設の更新を積極的に進め、安定的経営を図るとともに、地域の活性化に寄与されたい。
 七 省エネルギー対策を、引き続き推進するとともに、公共交通の利用促進に寄与するICカードを活用したポイントサービスなど諸施策に取り組まれたい。
 八 事故や災害に対し的確な対応ができるように、委託先も含めた職員の訓練や情報連絡体制の整備など安全対策の強化に取り組まれたい。
 九 施設整備は、ユニバーサルデザインへの転換を進められたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都高速電車事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 地下鉄事業については、「新チャレンジ二〇〇七」を着実に推進するとともに、安全対策やサービス向上のため、職場内研修など、人材育成に積極的に取り組まれたい。
 二 三年連続で経常利益を計上したことについては評価をするが、今後は巨額の累積欠損金の解消や長期債務の縮減に向けて一層の経営の効率化を進められたい。
 三 厳しい経済環境にはあるが、基幹的収入である乗車料収入はもとより、新規媒体の広告の拡大や駅構内店舗の展開など、広告事業や駅空間の有効活用を始め、関連事業収入の増収対策にも力を入れ、収支両面から財務状況の改善を図られたい。また、障害者の自立と雇用を支援するため、駅構内の障害者が働く店舗について、引き続き、積極的な協力をされたい。
 四 利用者が安心して利用できる都営交通となるよう、より高度な安全管理、危機管理を図るため、総合指令などのハード面の整備はもとより、委託先職員も含めた非常時の実践的訓練やマニュアル等ソフト面も充実させ、事故の未然防止に万全を期されたい。
 五 大江戸線への可動式ホーム柵の設置については、整備計画に基づきコスト縮減を図りながら、着実に整備を進めるなど、地下鉄駅における転落事故防止対策を推進されたい。
 六 地下鉄駅において、エレベーター等の設置によるバリアフリー化の一日も早い整備完了に向け、用地の確保など、より一層の事業促進に努められたい。また、ワンルート確保を精力的に推進するとともに、駅構内の小さなバリア(プチバリア)についても引き続き解消を図られたい。
 七 駅に配置されているサービス介助士について、利用者へのPRなどを行い、積極的に活用されたい。
 八 省エネルギー対策を、引き続き推進するとともに、公共交通の利用促進に寄与するICカードを活用したポイントサービスなど諸施策に取り組まれたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都電気事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 電気事業の規制緩和の進展を踏まえ、経営の健全化及び一層の効率的経営に努力されたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都工業用水道事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 安定給水及び施設の安全性を確保するとともに、効率的な事業運営を推進し、財政の安定化に努められたい。

   平成二十年度公営企業会計決算特別委員会決算審査報告書
平成二十年度東京都下水道事業会計決算
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された右決算を審査の結果、別紙意見を付して認定すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十二月三日
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長
               樺山たかし
 東京都議会議長 田中  良殿

(別紙)
 (意見)
 一 「東京都下水道事業経営計画二〇〇七」の達成に全力で取り組み、都民サービスの一層の向上と経営の効率化を図られたい。
 二 「多摩川・荒川等流域別下水道整備総合計画」における計画汚水量の見直しを踏まえ、計画的かつ効率的に施設を整備されたい。
 三 下水道管の老朽化に伴う予防保全対策として、テレビカメラなどによる調査データを踏まえ、更生工法の採用やバイパス管の敷設など、既設管の活用を積極的に進められたい。
   また、老朽化施設の更新に合わせ、機能の高度化を図るなど、再構築事業を計画的に推進されたい。
 四 浸水から都民の生命と財産を守るため、東京都豪雨対策基本方針に基づき、ポンプ所、幹線管きょなどの基幹施設を整備し、浸水対策を積極的に推進されたい。
 五 公共用水域の水質を改善し、快適な水辺環境と水循環を創出するため、合流式下水道の改善や高度処理施設の整備を着実に推進されたい。
   また、「合流改善クイックプラン」で示された部分分流の導入などとともに、公共雨水浸透ますや貯留浸透施設の設置促進と普及を図り、雨水浸透を積極的に進められたい。
 六 管きょの耐震化などの震災対策を着実に推進されたい。
 七 下水道事業における地球温暖化防止計画「アースプラン二〇〇四」を着実に推進し、温室効果ガス排出量の一層の削減に努められたい。
 八 良好な水循環の形成に向けて、渋谷川や古川などの清流復活用水やトイレ用水、道路散水用水などの下水再生水を積極的に活用されたい。
   あわせて、下水汚泥や下水熱などの利用拡大など、資源の有効活用を進められたい。
 九 「ダイエットレシピ」の配布による下水道に油を流さないよう働き掛ける取組など、下水道事業に対する都民の理解を求める施策を積極的に推進されたい。
 十 増加する入札不調への対策を図られたい。
   また、管きょの診断などに使用する大型機械は、貸出方式とするなどし、契約については実態に合った契約方式を検討されたい。
 十一 工事中の緊急時の対応が速やかに取れるよう、安全対策が確保できる契約とされたい。
 十二 多摩地域の下水道については、流域関連公共下水道の整備と整合を図りつつ、老朽化設備の更新や高度処理の推進など、引き続き流域下水道事業を推進されたい。
   また、都と市町村が協同し、管きょの維持管理を充実し、更なる水環境の改善に努められたい。
 十三 区部及び流域下水道において、より一層の経営効率化に取り組み、国庫補助金等の財源確保や起債における公的資金枠の確保等の財政措置を国に強く要求するとともに、コストの縮減や資産の有効活用など、企業努力を一層促進し、健全な経営基盤の確立に努力されたい。

○議長(田中良君) 本件に関し、平成二十年度公営企業会計決算特別委員長より報告を求めます。
 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長樺山たかし君。
   〔九十三番樺山たかし君登壇〕

○九十三番(樺山たかし君) 平成二十年度公営企業会計決算特別委員長の樺山たかしであります。
 ただいまから審査の経過並びに結果の概要をご報告申し上げます。
 本委員会は、本年九月二十五日に設置され、委員会を五回、第一分科会、第二分科会をそれぞれ四回開催をして、付託されました平成二十年度公営企業各会計決算の審査を精力的に行ってまいりました。
 この間、大変厳しい日程にもかかわらず、副委員長を初め、理事、委員各位におかれましては、終始熱心に審査に参画をいただき、また、関係する理事者の皆様にも多大なるご協力をいただきまして、ここに審査を無事、滞りなく円満に終了することができました。
 改めて当該委員長として、心から深く感謝を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。
 それでは、まず、単年度の損益勘定における決算額の収支差し引きである純損益について申し上げます。
 公営企業十一会計のうち、病院会計、中央卸売市場会計、都市再開発事業会計、臨海地域開発事業会計、港湾事業会計、高速電車事業会計、電気事業会計、水道事業会計及び下水道事業会計の九会計は、いずれも黒字であって、合わせて一千五百九十九億余円の純利益となりました。ご同慶の至りであります。
 一方、交通事業会計は、その努力もむなしく、二億余円の純損失となったようであります。また、工業用水道事業会計については収支均衡でありました。
 この結果、十一会計全体では、総額一千五百九十七億余円の純利益となったところであります。
 次に、貸借対照表における累積利益剰余金及び累積欠損金について申し上げます。
 累積利益剰余金があるのは、病院会計、中央卸売市場会計、都市再開発事業会計、臨海地域開発事業会計、港湾事業会計、交通事業会計、電気事業会計、水道事業会計及び下水道事業会計の九会計であり、合計四千四百四十八億余円となっております。
 累積欠損金があるのは、高速電車事業会計の一会計であって、四千四百三十二億余円であります。また、工業用水道事業会計については累積利益剰余金及び累積欠損金ともに生じておりません。
 この結果、十一会計全体では、十五億余円の累積利益剰余金となりました。
 続きまして、各会計に関する質疑及び意見の概要について申し上げます。
 まず、病院会計につきましては、東京医師アカデミーを初めとする医療人材の確保、定着策について、活発な質疑が行われたほか、精神疾患患者の受け入れ体制や、梅ケ丘病院などの都立三小児病院の再編などについて活発な議論が交わされました。
 次に、中央卸売市場会計につきましては、現在の築地市場の再整備と豊洲への移転や、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策について活発な議論が交わされたほか、各市場が抱えるさまざまな課題、問題などについて質疑が行われたところであります。
 次に、都市再開発事業会計につきましては、環状第二号線新橋・虎ノ門地区及び大橋地区の市街地再開発事業について質疑が行われました。
 また、臨海地域開発事業会計につきましては、土地処分や未処分地の利活用など臨海副都心の開発や、臨海ホールディングスグループの事業統合についての質疑が行われました。
 次に、港湾事業会計につきましては、取扱貨物量を増加させる取り組みの一つであるインセンティブ制度や、品川ふ頭再整備について質疑が行われました。
 さらに、交通事業会計につきましては、バス事業、軌道事業及び新交通事業の利用者拡大に向けた取り組みや、環境に配慮した新型バスの導入などについて質疑がありました。
 次に、高速電車事業会計につきまして、地下鉄事業の経営、可動式ホームさくの設置などのセーフティー対策とこれを支える人材の育成、サービス向上などについて質疑が行われました。
 また、交通事業会計も含めて、広告事業などの関連事業収入の増収対策、バリアフリー対策について質疑が行われました。
 次に、電気事業会計につきましては、電気事業の規制緩和の進展を踏まえ、経営の健全化及び一層の効率的経営に努めるよう意見がありました。
 さらに、水道事業会計につきましては、水源の確保と水需要予測について活発な議論が交わされたほか、私自身の初当選以来の十七年間に及ぶライフワークとでも申すことでもありますが、安全でおいしい水の取り組み、また、多摩地区水道事業の経営改善、水道技術の継承などについて質疑が行われました。
 次に、工業用水道事業会計につきましては、工業用水道の需要減少の背景とその影響について質疑が行われたところであります。
 最後に、下水道事業会計につきましては、下水道事業における施設の老朽化対策、浸水対策、地球温暖化防止対策、下水再生水の活用などについて議論が交わされました。
 なお、認定に際しての本委員会の意見につきましては、お手元配布の審査報告書に示してありますので、ご参照をいただきたいと存じます。
 このように、本委員会におきましては、公営企業として常に求められる企業の経済性の発揮を重視し、かつ公共の福祉を増進するという基本原則に立って、鋭意各会計の審査を行ってまいりました。
 そして、すべての質疑が終了した後、電気事業会計、工業用水道事業会計、下水道事業会計の三会計につきましては全会一致で、病院会計等八会計につきましては起立多数で、いずれも認定すべきものと決定したところであります。
 本委員会といたしましては、この間の審査の成果が、今後の都政運営に十分に生かされるよう、心から期待をするものであります。
 以上をもちまして、公営企業会計決算特別委員会を代表しての委員長報告といたします。(拍手)

○議長(田中良君) 以上をもって平成二十年度公営企業会計決算特別委員長の報告は終わりました。

○議長(田中良君) これより採決に入ります。
 まず、日程第六十五から第六十八まで、平成二十年度東京都病院会計決算の認定について外三件を一括して採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第六十九から第七十二まで、平成二十年度東京都都市再開発事業会計決算の認定について外三件を一括して採決いたします。
 本件は、起立により採決いたします。
 本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 次に、日程第七十三から第七十五まで、平成二十年度東京都電気事業会計決算の認定について外二件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本決算は、いずれも委員会の報告のとおり認定することに決定いたしました。

○議長(田中良君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一及び第二、二一第三八号、教育の私費負担を軽減し、すべての子どもに学ぶ権利を保障することに関する請願外請願三件陳情五件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会請願審査報告書
二一第三八号
教育の私費負担を軽減し、すべての子どもに学ぶ権利を保障することに関する請願
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  請願者 千代田区
   子どもを貧困と格差から救う連絡会議
            代表 三上  満
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿

   厚生委員会請願審査報告書
二一第一五号
都立八王子小児病院は廃止せず存続を求めることに関する請願
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  請願者 八王子市
   都立八王子小児病院を守る会
    代表 矢代美知子外一五、七五九人
二一第三七号
医療療養病床を持つ医療機関への運営補助を求めることに関する請願
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  請願者 新宿区
   東京保険医協会
            会長 塩安 佳樹
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿

   経済・港湾委員会請願審査報告書
二一第三九号
 所得税法第五十六条の廃止に関する請願
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  請願者 荒川区
   東京商工団体連合会婦人部協議会
    会長 井賀 久恵外一六、〇一六人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
      経済・港湾委員長 小沢 昌也
 東京都議会議長 田中  良殿

   文教委員会陳情審査報告書
二一第三八号
都立大塚ろう学校城南分教室の二十二年度以降の小学部募集停止をしないことに関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 品川区
   都立大塚ろう学校城南分教室保護者有志
    代表 町田 尚美外一二、二七八人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿

   都市整備委員会陳情審査報告書
二一第五六号
建て替え後も向原住宅に住み続けるための改善に関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 板橋区
   東京都住宅供給公社向原住宅・自治会
          自治会長 土田  実
二一第六二号
首都高速道路晴海線(豊洲・晴海間)の建設凍結に関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 江東区
   臨海部開発問題を考える都民連絡会
         代表世話人 中野 幸則
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十七日
       都市整備委員長 尾崎 大介
 東京都議会議長 田中  良殿

   厚生委員会陳情審査報告書
二一第五五号
都立清瀬小児病院の廃止計画の中止に関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 清瀬市
   都立清瀬小児病院を守る会
    会長 小野 幸子外一五、一六七人
二一第五七号
都立清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院を存続させることに関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 新宿区
   東京の保健衛生医療の充実を求める連絡会
    代表 四谷 信子外三二、一〇四人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿

○議長(田中良君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 追加日程第三及び第四、二一第四一号、七十五歳以上の医療費無料を求めることに関する請願外陳情三件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   厚生委員会請願審査報告書
二一第四一号
七十五歳以上の医療費無料を求めることに関する請願
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  請願者 豊島区
   東京社会保障推進協議会
    会長 竹崎 三立 外九、三五四人
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿

   総務委員会陳情審査報告書
二一第二五号
東京都青少年の健全な育成に関する条例第十八条の六に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 足立区
   日本の司法を審査する市民の会
            代表 塩田 祐子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         総務委員長 小磯 善彦
 東京都議会議長 田中  良殿

   都市整備委員会陳情審査報告書
二一第二八号
稲城・南山「縄文・古代・オオタカの森、ありがた山緑地」を実現することに関する陳情
    (平成二十一年九月十五日付託)
  陳情者 稲城市
   稲城の里山と史蹟を守る会
      代表 市村 護郎 外三〇五人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十七日
       都市整備委員長 尾崎 大介
 東京都議会議長 田中  良殿

   環境・建設委員会陳情審査報告書
二一第六〇号
都市計画道路青梅三・四・四号線の事業の見直しに関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 青梅市
   青梅のくらしと道路を考える会
            代表 飛弾 紀子
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
      環境・建設委員長 藤井  一
 東京都議会議長 田中  良殿

○議長(田中良君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 追加日程第五、二一第三六号、あきる野複合施設新築計画(温泉施設)の建設・運営に関する陳情を議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   都市整備委員会陳情審査報告書
二一第三六号
あきる野複合施設新築計画(温泉施設)の建設・運営に関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 あきる野市
   あきる野複合施設新築計画見直しを求める近隣住民の会
       代表 朝倉 寿夫 外二一人
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十七日
       都市整備委員長 尾崎 大介
 東京都議会議長 田中  良殿

○議長(田中良君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、委員会の報告のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(田中良君) 起立多数と認めます。よって、本件は、委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 追加日程第六及び第七、二一第一三号、社団法人共同通信社の解散と業務改善に関する請願外陳情十一件を一括議題といたします。
 委員会審査報告書は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

   文教委員会請願審査報告書
二一第一三号
社団法人共同通信社の解散と業務改善に関する請願
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  請願者 神奈川県横浜市
               木村 賢治
 本委員会は、右請願審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿

   文教委員会陳情審査報告書
二一第一八号
都立高等学校におけるCO2削減に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 千代田区
   東京都公立高等学校PTA連合会
            会長 高橋多佳子
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   文教委員会陳情審査報告書
二一第一九号
 都立高等学校の校庭緑地化に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 千代田区
   東京都公立高等学校PTA連合会
            会長 高橋多佳子
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   文教委員会陳情審査報告書
二一第二〇号
都立高等学校の学校設備・備品に関する予算の確保と適切な実施に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 千代田区
   東京都公立高等学校PTA連合会
            会長 高橋多佳子
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   文教委員会陳情審査報告書
二一第二一号
都立高等学校のスクールカウンセラー配置に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 千代田区
   東京都公立高等学校PTA連合会
            会長 高橋多佳子
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
         文教委員長 大西さとる
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   厚生委員会陳情審査報告書
二一第一六号
都の施設に付属する駐車場の運営管理に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 品川区
               柴谷  健
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   厚生委員会陳情審査報告書
二一第二九号
優先席「譲り合い統一マーク」制定に関する陳情
    (平成二十一年九月十五日付託)
  陳情者 小平市
   東京都パーキンソン病友の会
            会長 清徳 保雄
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   厚生委員会陳情審査報告書
二一第三〇号
譲り合いマークの制定と優先席の活用に関する陳情
    (平成二十一年九月十五日付託)
  陳情者 世田谷区
   全国パーキンソン病友の会
            会長 斉藤 恒孝
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   厚生委員会陳情審査報告書
二一第三七号
優先席「譲り合い統一マーク」制定に関する陳情
    (平成二十一年九月二十五日付託)
  陳情者 新宿区
   社団法人 東京都身体障害者団体連合会
            会長 八ツ橋經明
 本委員会は、右陳情審査の結果、左記意見を付して採択の上執行機関に送付し、その処理の経過及び結果の報告を請求すべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月三十日
        厚生委員長 門脇ふみよし
 東京都議会議長 田中  良殿
       記
 (意見)
   趣旨にそうよう努力されたい。

   環境・建設委員会陳情審査報告書
二一第二七号
中央通りの上野駅から上野広小路交差点の間に街路樹などを植えることに関する陳情
    (平成二十一年九月十五日付託)
  陳情者 台東区
               北畠 啓行
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十六日
      環境・建設委員長 藤井  一
 東京都議会議長 田中  良殿

   警察・消防委員会陳情審査報告書
二一第一五号
 警察への苦情に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 世田谷区
               金田 真木
二一第二三号
 成城警察署の受付対応に関する陳情
    (平成二十一年八月三十一日付託)
  陳情者 世田谷区
               金田 真木
 本委員会は、右陳情審査の結果、不採択とすべきものと決定したので報告します。
  平成二十一年十一月二十七日
     警察・消防委員長 石森たかゆき
 東京都議会議長 田中  良殿

○議長(田中良君) お諮りいたします。
 本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、いずれも委員会の報告のとおり決定いたしました。

○議長(田中良君) 追加日程第八及び第九、議員提出議案第十三号、「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定に関する意見書外決議一件を一括議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十三号
   「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定に関する意見書
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条の規定により提出します。
  平成二十一年十二月十六日
(提出者)
 小林 健二  加藤 雅之  吉住 健一
 桜井 浩之  野田かずさ  鈴木 章浩
 福士 敬子  山内れい子  くりした善行
 西沢けいた  中村ひろし  田中  健
 関口 太一  小山くにひこ 畔上三和子
 斉藤やすひろ 栗林のり子  遠藤  守
 伊藤 興一  きたしろ勝彦 田中たけし
 鈴木 隆道  神林  茂  早坂 義弘
 星 ひろ子  柳ヶ瀬裕文  淺野 克彦
 新井ともはる 佐藤 由美  たきぐち学
 田の上いくこ 島田 幸成  しのづか元
 滝沢 景一  大島よしえ  大松あきら
 上野 和彦  吉倉 正美  松葉多美子
 高木 けい  石森たかゆき 高橋 信博
 中屋 文孝  村上 英子  矢島 千秋
 高橋かずみ  西崎 光子  中谷 祐二
 笹本ひさし  山下ようこ  神野 吉弘
 鈴木 勝博  興津 秀憲  岡田眞理子
 伊藤 ゆう  原田  大  古館 和憲
 かち佳代子  中山 信行  高倉 良生
 橘  正剛  谷村 孝彦  野上 純子
 山加 朱美  山田 忠昭  山崎 一輝
 菅  東一  宇田川聡史  林田  武
 三宅 茂樹  佐藤 広典  尾崎 大介
 山口  拓  松下 玲子  伊藤まさき
 野上ゆきえ  西岡真一郎  今村 るか
 吉田康一郎  斉藤あつし  たぞえ民夫
 清水ひで子  小磯 善彦  長橋 桂一
 藤井  一  ともとし春久 遠藤  衛
 三原まさつぐ 吉原  修  野島 善司
 鈴木あきまさ 田島 和明  樺山たかし
 古賀 俊昭  泉谷つよし  くまき美奈子
 大西さとる  増子 博樹  いのつめまさみ
 門脇ふみよし 小沢 昌也  花輪ともふみ
 大津 浩子  相川  博  大山とも子
 鈴木貫太郎  東村 邦浩  中嶋 義雄
 木内 良明  吉野 利明  こいそ 明
 服部ゆくお  川井しげお  宮崎  章
 比留間敏夫  石毛しげる  大塚たかあき
 和田 宗春  山下 太郎  酒井 大史
 大沢  昇  中村 明彦  土屋たかゆき
 馬場 裕子  田中  良  吉田 信夫
東京都議会議長 田中  良殿

   「協同労働の協同組合法(仮称)」の速やかな制定に関する意見書
 今、地域の様々な問題を解決するに当たっては、行政だけではなく、住民自身の力に大きな期待がかかっている。
 このような中、「協同労働の協同組合」は、組合に参加する人すべてが協同で出資し、協同で経営し、協同で働く形をとっており、「働くこと」を通じて、「人と人とのつながりを取り戻し、地域の再生を目指す」活動を続けている。
 ワーカーズコープ、ワーカーズコレクティブ、農村女性ワーカーズ、障害者団体など、「協同労働」という新しい働き方を求めている団体や人々は、国内で合わせて十万人以上存在すると言われている。その事業内容は、介護・福祉サービスや子育て支援、清掃請負、オフィスビルの総合管理など幅広く、また、若者や女性、高齢者が集まって働きやすい職場を自分たちで作っており、多様な働き方の一つとしても期待されている。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、だれもが仕事を通じて安心と豊かさを実感できる地域社会の形成に貢献できるようにするとともに、様々な人々に社会に参加する道を開くための制度として、「協同労働の協同組合法(仮称)」を速やかに制定するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十一年十二月十六日
       東京都議会議長 田中  良
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
厚生労働大臣
経済産業大臣 あて

議員提出議案第十四号
   商業地等に対する負担水準の上限引下げなど固定資産税等の軽減措置の継続に関する決議
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条の規定により提出します。
  平成二十一年十二月十六日
(提出者)
 小林 健二  加藤 雅之  吉住 健一
 桜井 浩之  野田かずさ  鈴木 章浩
 福士 敬子  山内れい子  くりした善行
 西沢けいた  中村ひろし  田中  健
 関口 太一  小山くにひこ 畔上三和子
 斉藤やすひろ 栗林のり子  遠藤  守
 伊藤 興一  きたしろ勝彦 田中たけし
 鈴木 隆道  神林  茂  早坂 義弘
 星 ひろ子  柳ヶ瀬裕文  淺野 克彦
 新井ともはる 佐藤 由美  たきぐち学
 田の上いくこ 島田 幸成  しのづか元
 滝沢 景一  大島よしえ  大松あきら
 上野 和彦  吉倉 正美  松葉多美子
 高木 けい  石森たかゆき 高橋 信博
 中屋 文孝  村上 英子  矢島 千秋
 高橋かずみ  西崎 光子  中谷 祐二
 笹本ひさし  山下ようこ  神野 吉弘
 鈴木 勝博  興津 秀憲  岡田眞理子
 伊藤 ゆう  原田  大  古館 和憲
 かち佳代子  中山 信行  高倉 良生
 橘  正剛  谷村 孝彦  野上 純子
 山加 朱美  山田 忠昭  山崎 一輝
 菅  東一  宇田川聡史  林田  武
 三宅 茂樹  佐藤 広典  尾崎 大介
 山口  拓  松下 玲子  伊藤まさき
 野上ゆきえ  西岡真一郎  今村 るか
 吉田康一郎  斉藤あつし  たぞえ民夫
 清水ひで子  小磯 善彦  長橋 桂一
 藤井  一  ともとし春久 遠藤  衛
 三原まさつぐ 吉原  修  野島 善司
 鈴木あきまさ 田島 和明  樺山たかし
 古賀 俊昭  泉谷つよし  くまき美奈子
 大西さとる  増子 博樹  いのつめまさみ
 門脇ふみよし 小沢 昌也  花輪ともふみ
 大津 浩子  相川  博  大山とも子
 鈴木貫太郎  東村 邦浩  中嶋 義雄
 木内 良明  吉野 利明  こいそ 明
 服部ゆくお  川井しげお  宮崎  章
 比留間敏夫  石毛しげる  大塚たかあき
 和田 宗春  山下 太郎  酒井 大史
 大沢  昇  中村 明彦  土屋たかゆき
 馬場 裕子  田中  良  吉田 信夫
東京都議会議長 田中  良殿

   商業地等に対する負担水準の上限引下げなど固定資産税等の軽減措置の継続に関する決議
 昨年秋以降の経済危機により大きく落ち込んだ我が国の景気は、依然として厳しい状況にある。今後も、雇用情勢の一層の悪化、海外景気の下振れ懸念やデフレの影響など、景気を下押しするリスクがあり、楽観できる状況にない。こうした中で、二十三区の地価水準は、全国と比較して依然として高く、固定資産税等の過大な負担はいまだ解消されていない。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の定住確保や事業の継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、かつてないほど深刻な経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを平成二十二年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を平成二十二年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を平成二十二年度も継続すること。
 以上、決議する。
  平成二十一年十二月十六日
               東京都議会

○七十四番(松下玲子君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十三号及び第十四号については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(田中良君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十三号及び第十四号は、原案のとおり可決されました。

○議長(田中良君) この際、継続調査について申し上げます。
 オリンピック・パラリンピック招致特別委員長、株式会社新銀行東京に関する特別委員長及び東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員長より、委員会において調査中の案件について、会議規則第六十六条の規定により、閉会中の継続調査の申し出があります。
 申出書の朗読は省略いたします。

平成二十一年十二月九日
      オリンピック・パラリンピック招致特別委員長
               吉野 利明
 東京都議会議長 田中  良殿
   オリンピック・パラリンピック招致特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十一年九月十五日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難なので、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 二〇一六年に開催される第三十一回オリンピック競技大会及び第十五回パラリンピック競技大会の東京招致に関する調査審議及び必要な活動を行う。

平成二十一年十二月四日
      株式会社新銀行東京に関する特別委員長
               山下 太郎
 東京都議会議長 田中  良殿
   株式会社新銀行東京に関する特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難なので、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 株式会社新銀行東京が巨額の累積赤字を計上するに至った原因について調査するとともに、東京都における同行の経営監視状況及び同行に対する東京都の今後の取組について調査・検討する。

平成二十一年十二月九日
      東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員長
              花輪ともふみ
 東京都議会議長 田中  良殿
   東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会継続調査申出書
 本委員会は、平成二十一年九月二十五日付託された左記事件を調査中であるが、今会期中に調査を結了することが困難であるため、閉会中もなお継続調査を要するものと決定したので、会議規則第六十六条の規定により申し出ます。
       記
 東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する調査・検討を行う。

○議長(田中良君) お諮りいたします。
 本件は、申し出のとおり、閉会中の継続調査に付することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、申し出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。

○議長(田中良君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 本日までに受理いたしました請願十件及び陳情七十五件は、お手元に配布の請願・陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会及び議会運営委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(田中良君) お諮りいたします。
 ただいま常任委員会及び議会運営委員会に付託いたしました請願及び陳情は、お手元に配布いたしました委員会から申し出の請願・陳情継続審査件名表の分とあわせて、閉会中の継続審査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本件請願及び陳情は、いずれも閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(田中良君) 次に、各常任委員会及び議会運営委員会の所管事務について、閉会中の継続調査の申し出があります。
 本件は、お手元に配布の特定事件継続調査事項表のとおり、閉会中の継続調査に付したいと思います。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(田中良君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(田中良君) 以上をもって本日の日程は全部議了いたしました。
 会議を閉じます。
 これをもって平成二十一年第四回東京都議会定例会を閉会いたします。
   午後二時五十五分閉議・閉会

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