平成十六年東京都議会会議録第四号

○議長(内田茂君) 二十番中屋文孝君。
   〔二十番中屋文孝君登壇〕

○二十番(中屋文孝君) かつて、世界一安全とうたわれた治安優等生日本は、特にここ三十年ほどの間に、最悪の犯罪都市ニューヨークと安全都市東京とが、入れかわってしまった。こうした状況に、石原知事はすぐに対応し、都民の安全と安心を確保するため、条例をつくり、都財政が厳しい中にあってもひるむことなく、むしろ積極果敢に重点的に配慮したことは、大変すばらしい決断であったと、高く評価するものであります。
 もう既に町中では、都民一人一人が自助、共助の精神に立ち、自分たちの町は自分たちで守ると頑張っております。同時に、命と財産を守るという観点でいえば、町の消防団の方々も同じことであります。いつ、何どき災害が起こるかわからない中で、生業を持つ傍ら、日夜安全を確保するため活動を続けているわけであります。
 知事も、長い間、代議士として、時には大臣として、選挙区をくまなく回り、地元のことはしっかり把握されていると思いますが、恐らく感じたことは、特別区消防団の分団施設が十分でないという点であります。都市部ゆえに難しい問題であり、財政難である状況を考えれば大変だと思いますが、現在の特別区消防団は、ほとんど打ち合わせするスペースもなく、わざわざテントを張るところも数あるようであります。
 私の地元文京区などは、大変苦労しております。少なくともそうしたことがなくなるよう、知事や総監に十分に目を向けていただき、分団施設の改善を早急にお願いするものでありますが、消防総監の所見を伺います。
 また、知事は、災害時を想定し消火の際に使用するポンプ機材が、どんな燃料を使っているかご存じでしょうか。私が知る限りでは、混合燃料であります。使用すると、あたりが白煙で見えなくなりまして、息苦しさを感じるような状況になります。これは、エンジンや技術的なことかもしれませんけれども、少なくともディーゼル車規制をしている時代、どうしてなのか。混合燃料という極めて生活と関係ないものではなくて、だれもが、緊急時に間違えることがない機材に変えていく必要があるのではないか。
 また、災害訓練の際には、けが人なども想定し、簡易トイレなども洋式にすべきです。今、日本人の九割以上が洋式トイレの時代、知事も洋式だと思いますけれども、こうした常識的な配慮が必要ではないのか。私は、私の意見として、強く要望しておきたいと思います。
 引き続き、東京ベイエリアの活性化についてお伺いをいたします。
 隅田川や運河を下って東京港に出ると、そこにはダイナミックなレインボーブリッジの景観が広がります。しかし、運河筋から見た景観などは、イタリア、ベニスなどと比べれば、まだまだ見劣りいたします。石原知事も船乗りですので、同じ気持ちだと思います。
 私は、水辺から見た東京をもっと美しくしたい。そして、江戸時代の運河が活気にあふれていたように、水の都東京の復活をたびたび訴えてまいりましたけれども、このたび、東京都の港湾審議会により出された運河ルネッサンスが提言され、ようやく私の思いが伝わったと、意を強くしたところであります。東京には、まだまだ豊かな水辺が残されており、新たな都市の魅力の場として、積極的に生かすことが必要であります。
 そこで、まず、東京港の運河など、東京に残された貴重な水辺の魅力づくりをどのように推進していくのか、知事のご所見を伺います。
 都民にとって貴重な水辺空間を最大限どう生かすか、これが都市再生のキーポイントの一つであると思います。したがって、これまでの景観や環境の視点に加え、生活の足として、また、にぎわいを創出するための観光の視点として、総合的に運河を活用することが大切であります。
 しかし、残念ながら今まで陸地ばかりに開発が進んだために、今では都民の生活の中には、運河の存在を忘れているというのが現実ではないかと思います。都民に、よりわかりやすい形で、早く水の魅力を実感してもらうようにすることが重要と思います。
 その昔、江戸時代の運河は、人や貨物の輸送に活用されていたとあります。当時の運河を行き来した船が、まさに水上タクシーです。東京港内の運河を結ぶ交通手段として、現在運航している海上バスをさらに魅力的なものにする一方で、魅力ある運河に、自由かつ気軽に利用でき、狭い運河にも入っていけるような小型の船を走らせることができれば、大変便利であり、おもしろいと思うんです。ベニスでは、ゴンドラが観光の目玉であり、立派な水上交通網となっております。
 そこで、水上タクシーの可能性を含めて、運河ルネッサンス構想の具体化を進める取り組み方法などについて、どのようなお考えをお持ちなのか、所見を伺います。
 私は、水上タクシーの検討に関連して、河川と運河とを結ぶ新たな観光ルートの開発を幾つか考えております。例えば、私の地元、小石川後楽園を散策した後、飯田橋付近の神田川から小型の水上タクシーに乗りかえ、お茶の水の聖橋を見上げつつ隅田川に入り、臨海副都心に至るというようなルートを設ければ、今までにない、都心を流れる狭い神田川を通りながら、東京のもう一つの新しい顔として、多くの都民に喜んでもらえると思います。これら河川と運河の一体的な観光ルートの開発は、水辺の魅力を高めるとともに、活性化に大いに資するものであり、取り組むべき重要な課題であると思います。
 そこで、活力とにぎわいあふれる運河エリアにしていくためには、これまでの規制でがんじがらめにしてきた状況について考え直す必要があります。レストランや船着き場などは、現在の水域占用の考え方では許可されないわけであります。運河ルネッサンスのような新たな発想に基づいて、もっと柔軟に対応していくべきであります。
 そこで、これから水辺を積極的に活用していくに当たり、現在の水域占用規制を緩和すべきと考えますが、規制緩和に向けた今後の取り組みについて所見を伺います。
 また、同時に、運河を彩る観光資源活用をしていくということも大事であります。
 例えば、IHIのドック跡地とか鉄道橋なども含めて、観光資源の目玉として、こうした埋もれた観光資源を生かしたまちづくりを進めていくべきと考えますが、所見を伺います。
 続いて、さきの第四回定例会におきまして、知事が、我が党の小美濃安弘議員の質問に対して、フランスなど外国の場合は、水道水が硬水で飲めない、ミネラルウオーターを飲む、しかし、日本において水道水を飲む人が少なくなり、ガソリンよりも高いミネラルウオーターを飲む人がふえているのは奇妙な現象であると、自分自身も夏には冷えているミネラルウオーターを飲んでしまうと、日本の水道技術は世界最高であるというお話をされました。私も同感であり、水道局には努力していただきたいというふうに思います。
 先日、水道局が行った調査では、水道水は飲み水として不満であると答えた人が五〇%、また、給水方式別に見ると、貯水タンクを利用している人では、不満と答えた人が六〇%もいるということであります。
 特に、都民の水道水に対する不満の原因としては、一つに貯水タンクに起因する問題があります。管理が不十分なマンションなどは、設置された貯水タンクの中は雨水が混入するなど不衛生であり、その管理責任が設置者にあることから、改善が難しい状況なのであります。住んでいる人が、設置者であるオーナーに、貯水タンクが汚れていると思うので、しっかり掃除してほしいといっても、なかなか実行に移さないところがほとんどのようであります。管理状態や制度の仕組み、義務などが正しく理解されていない結果だと思います。
 都内において、貯水タンクが設置されているマンションに住んでいる人が、五百万人ほどいると聞いております。私もマンションに住んでおりますけれども、貯水タンクの問題は、多くの人に影響が及ぶ極めて重要な問題であると思います。こうした貯水タンクの管理状態について、水道局でも積極的に調査をして、管理不適切な場合には、適切な管理が行われるよう指導助言を行っていく必要があります。
 こうした不安を取り除いていくために、管理が適切に行われているマンションには、安心マークとか調査済み証などといったものを発行して、水道利用者を安心させることが最も大事なことではないでしょうか。
 そこで、水道局では、今後、貯水タンク設置者に対しどのような指導助言を行っていくのか、また先ほど指摘いたしました情報提供のあり方につきまして、水道局の考え方を伺います。
 今後、都市部においては、より安全でおいしい水を提供していくためには、貯水型よりも直結給水方式の普及拡大を図っていく対策が必要と考えます。
 そこで、本定例会で、貯水槽対策にかかわる条例改正案も提出されております。このねらいと効果について、また、貯水槽対策にどのように取り組んでいくのか伺います。
 それから、重要な問題として、都民の大半が、東京の水はおいしくないと思っている点であります。安全でおいしい水ということを、どのように都民に理解してもらうかが重要であります。
 例えば、石原知事が水道水をおいしそうに飲むような姿を都民に見せるということも、一つであります。ちなみに、この演壇にある水は、水道水ですね。水道水だと思いますが、あらゆる知恵を絞って、効果的に、よりインパクトのあるPR法を検討していくべきと思います。この点について見解を伺います。
 次に、特許について伺いたいと思います。
 企業活動のグローバル化を背景に、新たな市場を求めて、企業の海外進出が進んでおりますけれども、その際、大きな課題となるのが、製品模倣であります。模倣が発見された場合でも、外国特許を持っていなければ、有効な対策をとることができずに、せっかくの高度な技術がみすみす盗まれてしまうことになります。日本における外国特許出願件数は、最近十年間で約七倍にも増加しました。外国特許は、国ごとに取得するものであり、外国での出願手数料や翻訳料金が高額になり、中小企業にとっては大きな負担になっております。
 昨年夏、都は、国より早く外国特許出願助成をしたおかげで、中小企業からも問い合わせがふえ、交付件数も、当初の予定件数を上回ったと聞いております。今後も、外国特許出願助成については、さらに助成事業の規模を拡大していただき、実情に適応した制度として、中小企業の積極的な取り組みを進めていくべきと考えます。
 ところで、知的財産戦略の重要性について、ここ一、二年、はやりごとのように取り上げられております。しかし、知的財産戦略の取り組みは、スピードが必要であります。一時的な対応で足りるものではありません。
 申すまでもなく日本の国際競争力、十年間で一位から三十位まで転落しました。こうした状況を回復するためにも、十年、二十年後に、高い競争力、技術力をもってロイヤルティーを獲得するような、知的財産を創造し続ける力ある人材を輩出するべきであります。すなわち、教育の役割が何よりも肝要であります。
 こうした点から、子どもたちすべてが大きな夢や希望を持って、創造性豊かに育ち、世界に通用するすぐれた知的財産を生み出せるような人間となる教育を、小中学校の段階で進めることが極めて重要であります。そこで、教育長に所見を伺いまして、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔知事石原慎太郎君登壇〕

○知事(石原慎太郎君) 中屋文孝議員の一般質問にお答えいたします。
 運河など水辺の魅力づくりの推進についてでありますが、江戸時代から、運河は人々の生活に深くかかわっておりまして、現在でも、江戸時代につくられた運河はさらに延長されて、延べ六十キロ近い運河が東京にあると聞いておりますが、この運河を利用して、江戸時代から日本の首都はにぎわっておりました。
 幕末に江戸を訪れたヨーロッパ人は、江戸の下町は東洋のベニスであるともいったそうでありまして、初代の日本の商工会議所の会頭の渋沢栄一氏は、東京をアジアのベニスのようなまちにしたいと念願したと聞いておりますが、しかし、現在、非常にそのずさんな建設行政で、これは主に国の責任ですけれども、運河はコンクリートの護岸で囲まれ、建物はすべて、運河や川からの上り口はありませんから、水辺に背を向けて、非常に不粋な川なり運河に成り下がっております。
 実は、私の親友の寺田倉庫の社長が、この間、天王洲で彼がやっております、かつての倉庫を利用してやっておりますレストランである催しがあったときに、非常にいいサジェスチョンをしてくれましたが、今、流通が変わって、東京と横浜を合わせますと、使ってないバージが五百隻ぐらいあると。これを二つ続けると、かなりのスペースでレストランが建ちます。これを、川なら問題があるけれど、運河のような平静な水域で、ぜひ活用したいということでありました。
 先般、ほかの用事で、東京の幹部と国交省の幹部と会食しましたときに、その話を私、持ち出しまして、今の国交省、昔の建設省の河川局は、まだ昔のように意地を張ってつまらぬことをいうならば、私はそれを無視してでも、とにかくその運河を活用するぞと、訴訟が起こったときにばかを見るのはどっちかわかるだろうといったら、苦笑いして、よくわかっていますということでした。
 そこからですね、この何というんですか、運河ルネッサンスなるものの発想が出たんだと思いますけれども、いずれにしろ、その持てる財産を、私たち、観光のためにも活用する必要があると思います。まさに、埋もれた宝でありまして、運河は、その魅力を現在の東京の観光だけではなしに、経済の活力再生のために利用、活用することが必要だと思っております。まさに温故知新でありまして、江戸の文化に学んで、その知恵を積極的に今に生かした、その運河の再生といいましょうか、活用を推進していきたいと思っております。
 他の質問については、教育長及び関係局長から答弁します。
   〔教育長横山洋吉君登壇〕

○教育長(横山洋吉君) 知的財産を生み出せる人間を育てる教育についてのお尋ねでございますが、ご指摘のように、我が国では、知的財産の重要性は今後ますます高まるものと考えております。
 都教育委員会としましては、新しい学習指導要領に基づく学力観でございます生きる力をはぐくむため、豊かな個性や創造力を育てる教育を進めておりますが、このことは、お話の知的財産を生み出すことのできる人間の資質や能力につながるものと考えております。今後とも、小中学校の段階から、総合的な学習の時間などで、児童生徒の興味、関心を大切にし、独創性や才能を伸ばす教育活動の充実を図ってまいります。
   〔消防総監白谷祐二君登壇〕

○消防総監(白谷祐二君) 特別区消防団の分団施設の改善についてお答えいたします。
 消防団は、地域に密着した防災機関として、生業を持つ傍ら、昼夜を問わず献身的な活動をされております。心から敬意と感謝を表するものであります。
 分団施設は、平時の災害はもとより、震災時におきましても、消防団の活動拠点として重要な施設であります。しかし、特別区消防団の分団施設の中には、老朽なものや、ご指摘の地域を含めた建物密集地域で、用地が狭く狭隘となっているものなど、活動拠点として十分な機能を有していないものもあることは認識しております。
 このため、引き続き老朽、狭隘度等を優先して、改築、改修等により分団施設の整備に一層の努力をしてまいります。
   〔港湾局長成田浩君登壇〕

○港湾局長(成田浩君) 東京ベイエリアの活性化についての三点のご質問にお答えいたします。
 運河ルネッサンス構想の具体化についてでございますが、運河の魅力を生かし、水辺のにぎわいを創出するためには、運河背後の開発と一体となった護岸整備や、潤いあふれる水辺空間、水上レストランや屋形船などの観光資源の活用が課題でございます。
 具体的には、芝浦アイランドや天王洲などをモデル地区といたしまして、地元区などと連携を図るとともに、民間活力導入のための仕組みづくりも含め、検討を進めてまいります。さらに、これらの事業の進捗状況を踏まえ、他の運河にも広げていきたいと考えております。
 水上交通網の一つとしての水上タクシーなどについては、事業者の参入動向を見きわめつつ、通行の安全や必要な施設整備のあり方などについて検討を進めてまいります。
 次に、規制緩和に向けた取り組みについてでございますが、港湾における水域占用につきましては、これまでは、水域に設置しなければその効用を果たすことができない、海上貨物の荷さばきのための施設などに限って認めてきたところでございますが、今後は、港湾の機能に支障が生じないよう留意しながら、水辺空間を積極的に活用し、にぎわいの創出や地域のまちづくりを進める観点から、水域における規制の緩和を図ってまいります。
 実施に当たりましては、水上レストランなどの新しい利用にふさわしい占用期間や料金体系についてもあわせて検討してまいります。
 最後に、観光資源を生かしたまちづくりについてでございます。
 東京臨海地域には近未来を予感させる臨海副都心の集客施設があり、大変にぎわっております。一方で、ご指摘の造船ドック跡地や臨港鉄道橋などのように、歴史を感じさせる埋もれた観光資源が点在しており、十六年度はこうした資源の活用方法などの調査を実施してまいります。
 これらの多彩な水辺の資源をアクセントといたしまして、晴海地区から豊洲地区を経て有明地区に至る水際のプロムナードと背後のまちづくりを一体化するなど、にぎわいと憩いを創出する仕組みづくりを進め、民間地権者や地元区などと連携を図った新たなまちづくりに鋭意取り組んでまいります。
   〔水道局長飯嶋宣雄君登壇〕

○水道局長(飯嶋宣雄君) 貯水槽水道対策について、三点のご質問にお答え申し上げます。
 まず、貯水槽の設置者に対する指導などについてでございますが、平成十五年四月に施行されました改正給水条例により、貯水槽水道への水道事業者の関与が定められたことに基づきまして、水道局では、貯水槽水道に対し積極的に関与を行ってきております。
 具体的には、水質検査や施設の立入調査などにより管理状況を把握いたしますとともに、問題がある場合には、設置者に対して改善方法や日常管理の方法等について指導助言を行っております。
 また、貯水槽水道の利用者の不安を払拭し、安心して水道をご使用いただくには、適切な情報提供が重要でございます。このため、管理状況の調査の結果、適正に管理されている場合には、通常の調査表に加え、ご提案のような、その旨をお知らせする書面の交付などにつきまして、平成十六年度のなるべく早い時期の実施に向け、検討を行ってまいります。
 次に、給水条例の改正の目的などについてでございますが、法規制の及ばない小規模の貯水槽水道において、管理に問題が多く見受けられます。このため、今回の条例改正は、直結給水を普及拡大し、安全でおいしい水を直接蛇口までお届けすることを目的として提案したものでございます。これによりまして、直結給水の適用範囲を今まで以上に拡大することができるほか、既存の貯水槽水道を直結給水へ切りかえることも容易になります。
 今後も、このような直結給水の一層の拡大を図りますとともに、貯水槽水道の管理状況等の把握や、設置者への指導助言などの強化によりまして、貯水槽水道対策を積極的に推進してまいります。
 最後に、安全でおいしい水のPRについてでございますが、近年、健康志向やファッション感覚など、飲料水に対するニーズが多様化してきております。また、安全でおいしい水を供給するための取り組みや水道水の安全性などについて十分な理解が得られていない状況にあり、こうしたことも水道水離れの原因になっているものと考えられます。
 このため、お客様の理解をより深め、水道水を安心してご利用いただけるよう、民間のノウハウも入れながら、ご指摘の点も踏まえまして、PRのあり方について幅広く検討し、平成十六年度の早い時期からキャンペーンを展開してまいります。
   〔産業労働局長有手勉君登壇〕

○産業労働局長(有手勉君) 特許権に関するご質問にお答えいたします。
 外国特許出願助成についてでございますが、この助成に対する中小企業の切実な要望にこたえるため、来年度は予算額を倍増いたしたいと考えております。
 また、この制度の使い勝手をよくするため、年二回の募集を行うとともに、中小企業振興公社の基金を活用いたしまして、複数年度にわたる出願であっても助成対象とするなど、より実態に即した助成が可能となるように制度を改善していく予定でございます。
 これによりまして、時間的余裕が出てまいりますので、市場動向や技術動向を考慮した出願が可能となりますし、また、年度途中での助成金の交付決定も可能となりますので、ぜひご利用いただきたいと思います。

ページ先頭に戻る