平成十五年東京都議会会議録第十四号

○議長(内田茂君) これより日程に入ります。
 日程第一から第三十一まで、第百七十八号議案、東京都組織条例の一部を改正する条例外議案二十九件、諮問一件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事福永正通君。
〔副知事福永正通君登壇〕

○副知事(福永正通君) ただいま上程になりました第百七十八号議案外二十九議案及び諮問についてご説明を申し上げます。
 初めに、平成十五年度補正予算案一件について申し上げます。
 第二百五号議案は、一般会計補正予算第二号で、銀行等に対する税の還付金を支出するための補正予算でございます。還付金二千三百四十四億円のうち千六百九十五億円を補正いたすもので、財源は、財政調整基金を取り崩し、措置するものでございます。
 次に、第百七十八号議案から第百九十三号議案及び第二百六号議案の十七議案は、条例案でございます。
 第百七十九号議案の東京都震災対策条例の一部を改正する条例は、地震による災害の発生に際し、速やかな都民生活の再建及び安定並びに都市の復興を図るため、地域協働復興に関する規定を設けるものでございます。
 第百八十一号議案の東京都立学校設置条例の一部を改正する条例は、高等学校教育の振興を図るため、東京都立杉並総合高等学校、東京都立大江戸高等学校など、特色ある五校の高等学校を設置いたすものでございます。
 第百九十二号議案の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の一部を改正する条例は、ストーカー防止法では規制できないつきまとい行為等を規制するものでございます。
 第二百六号議案の東京都における銀行業等に対する事業税の課税標準等の特例に関する条例の一部を改正する条例は、本条例の適法性を前提に、都の主張をほとんど認めつつ、ただ一点、税負担の水準が均衡を欠いているとした高等裁判所判決の趣旨等を勘案し、税率を現行の三%から〇・九%に改め、平成十二年四月に遡及して適用すること等の改正を行うものでございます。
 ただいま説明申し上げました条例を含め、一部を改正する条例は十七件となっております。
 次に、第百九十四号議案から第二百一号議案までが契約案でございます。
 第百九十五号議案、東部療育センター(仮称)建設工事、第百九十七号議案、警視庁三鷹警察署庁舎改築工事など合計八件、契約金額は総額で約百二十四億円となっております。
 次に、第二百二号議案から第二百四号議案及び第二百七号議案の四件が事件案でございます。
 第二百七号議案の東京都外形標準課税条例無効確認等請求上告及び上告受理申立事件に関する和解については、いわゆる銀行税訴訟について、最高裁判所において双方の弁護団の間で和解に向けた基本的な了解に達しましたので、地方自治法第九十六条第一項第十二号の規定により議会の議決をお願いいたすものでございます。
 次に、諮問第三号でございますが、行政財産使用不許可処分について異議申し立てがございましたので、地方自治法の規定に基づき諮問するものでございます。
 上程になりました三十議案及び諮問についての説明は以上でございますが、このほか人事案を送付いたしております。
 まず、東京都教育委員会委員で、九月三十日に任期満了となる鳥海巌氏につきましては、再任いたしたいと存じます。
 次に、東京都公安委員会委員で、十月二十三日に任期満了となる金平輝子氏の後任には、太田芳枝氏を任命いたしたいと存じます。
 同意につきまして、よろしくお願いを申し上げます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議をお願い申し上げます。

○議長(内田茂君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第三十一までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一から第三十一までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(内田茂君) 日程第三十二、平成十四年度東京都各会計歳入歳出決算の認定についてを議題といたします。
〔谷村議事部長朗読〕
一、平成十四年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について

一五財主議第三〇〇号
平成十五年九月十九日
         東京都知事 石原慎太郎
 東京都議会議長 内田  茂殿
   平成十四年度東京都各会計歳入歳出決算の認定について
 このことについて、地方自治法第二百三十三条の規定により、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定をよろしくお願いします。
       記
一 平成十四年度東京都各会計歳入歳出決算書
二 平成十四年度東京都各会計歳入歳出決算事項別明細書
三 平成十四年度実質収支に関する調書
四 平成十四年度財産に関する調書
五 平成十四年度決算審査意見書
六 平成十四年度主要施策の成果
七 平成十四年度東京都決算参考書
(決算書等省略)

○六十七番(吉野利明君) 本件は、三十一人の委員をもって構成する平成十四年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(内田茂君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、三十一人の委員をもって構成する平成十四年度各会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。

   平成十四年度各会計決算特別委員名簿
 東村 邦浩君(公)  北城 貞治君(自)
 河野百合恵君(共)  長橋 桂一君(公)
 小磯 善彦君(公)  野上じゅん子君(公)
 山加 朱美君(自)  串田 克巳君(自)
 吉原  修君(自)  山田 忠昭君(自)
 酒井 大史君(民)  清水ひで子君(共)
 藤井  一君(公)  三宅 茂樹君(自)
 こいそ 明君(自)  新井美沙子君(ネ)
 樋口ゆうこ君(民)  松村 友昭君(共)
 丸茂 勇夫君(共)  野田 和男君(自)
 田島 和明君(自)  比留間敏夫君(自)
 大河原雅子君(ネ)  中村 明彦君(民)
 河西のぶみ君(民)  和田 宗春君(民)
 前島信次郎君(公)  新藤 義彦君(自)
 立石 晴康君(自)  清原錬太郎君(自)
 藤川 隆則君(民)

○議長(内田茂君) なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第十二委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。

○議長(内田茂君) 日程第三十三、平成十四年度東京都公営企業各会計決算の認定についてを議題といたします。
〔谷村議事部長朗読〕
一、平成十四年度東京都公営企業各会計決算の認定について

十五財主議第三〇一号
平成十五年九月十九日
         東京都知事 石原慎太郎
 東京都議会議長 内田  茂殿
   平成十四年度東京都公営企業各会計決算の認定について
 このことについて、地方公営企業法第三十条第四項の規定に基づき、左記のとおり送付しますので、東京都議会の認定についてよろしくお願いいたします。
       記
一 平成十四年度東京都病院会計決算書及び同決算審査意見書
二 平成十四年度東京都中央卸売市場会計決算書及び同決算審査意見書
三 平成十四年度東京都都市再開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
四 平成十四年度東京都臨海地域開発事業会計決算書及び同決算審査意見書
五 平成十四年度東京都港湾事業会計決算書及び同決算審査意見書
六 平成十四年度東京都交通事業会計決算書及び同決算審査意見書
七 平成十四年度東京都高速電車事業会計決算書及び同決算審査意見書
八 平成十四年度東京都電気事業会計決算書及び同決算審査意見書
九 平成十四年度東京都水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十 平成十四年度東京都工業用水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
十一 平成十四年度東京都下水道事業会計決算書及び同決算審査意見書
(決算書等省略)

○六十七番(吉野利明君) 本件は、二十三人の委員をもって構成する平成十四年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(内田茂君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、二十三人の委員をもって構成する平成十四年度公営企業会計決算特別委員会を設置し、これに付託することに決定いたしました。
 委員は、委員会条例第五条第一項の規定により、議長から、お手元に配布の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、委員は、お手元に配布の名簿のとおり選任することに決定いたしました。

平成十四年度公営企業会計決算特別委員名簿
 谷村 孝彦君(公)  秋田 一郎君(自)
 中屋 文孝君(自)  林田  武君(自)
 山口 文江君(ネ)  山下 太郎君(民)
 かち佳代子君(共)  中嶋 義雄君(公)
 高島なおき君(自)  大塚 隆朗君(民)
 古館 和憲君(共)  鈴木貫太郎君(公)
 石川 芳昭君(公)  三原 將嗣君(自)
 小美濃安弘君(自)  吉野 利明君(自)
 矢島 千秋君(自)  宮崎  章君(自)
 林  知二君(民)  馬場 裕子君(民)
 東ひろたか君(共)  小山 敏雄君(自)
 大西由紀子君(ネ)

○議長(内田茂君) なお、本日の本会議終了後、役員互選のため、委員会を第四委員会室に招集いたしますので、ご了承願います。

○議長(内田茂君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、東京都教育委員会委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔谷村議事部長朗読〕
一、東京都教育委員会委員の任命の同意について一件

一五財主議第二九六号
平成十五年九月十八日
          東京都知事 石原慎太郎
 東京都議会議長 三田 敏哉殿
   東京都教育委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、左記の者は平成十五年九月三十日任期満了となるため、再び任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第四条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     鳥海  巌

      略歴
現住所 東京都港区
             鳥海  巌
   昭和八年二月二十二日生(七十歳)
(経歴)
昭和三十一年 三月 一橋大学商学部卒業
昭和三十一年 四月 丸紅飯田株式会社(現丸紅株式会社)入社
昭和六十一年 六月 丸紅株式会社取締役
平成元年   六月 丸紅株式会社常務取締役
平成二年   六月 丸紅株式会社専務取締役
平成三年   六月 丸紅株式会社取締役副社長
平成四年   八月 丸紅株式会社取締役社長
平成十一年  四月 丸紅株式会社取締役会長
平成十四年  一月 丸紅株式会社相談役
平成十五年  五月 株式会社東京国際フォーラム代表取締役社長
平成十五年  七月 丸紅株式会社理事
現在        株式会社東京国際フォーラム代表取締役社長

○議長(内田茂君) 本件は、起立により採決いたします。
 本件は、知事の任命に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(内田茂君) 起立多数と認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(内田茂君) 追加日程第二、東京都公安委員会委員の任命の同意についてを議題といたします。
〔谷村議事部長朗読〕
一、東京都公安委員会委員の任命の同意について一件

一五財主議第二九七号
平成十五年九月十八日
          東京都知事 石原慎太郎
 東京都議会議長 三田 敏哉殿
   東京都公安委員会委員の任命の同意について(依頼)
 このことについて、東京都公安委員会委員金平輝子は平成十五年十月二十三日任期満了となるため、後任として左記の者を任命したいので、警察法第三十九条第一項の規定により、東京都議会の同意についてよろしくお願いします。
       記
     太田 芳枝

      略歴
現住所 東京都目黒区
               太田 芳枝
     昭和十七年九月一日生(六十一歳)
(経歴)
昭和四十一年 三月 慶応義塾大学経済学部卒業
昭和四十一年 四月 労働省入省
昭和五十年  十月 山形労働基準局賃金課長
昭和六十年  四月 大阪婦人少年室長
昭和六十二年 三月 婦人局婦人政策課長
平成二年   七月 大臣官房政策調査部総合政策課長
平成三年  十二月 石川県副知事
平成六年   七月 労働省大臣官房政策調査部長
平成七年   六月 婦人局長
平成九年   十月 女性局長(名称変更)
平成十年   六月 労働省退職
平成十年   七月 財団法人二十一世紀職業財団理事長
平成十四年  六月 目黒区男女共同参画オンブーズ
平成十五年  二月 芝浦工業大学評議員
現在        財団法人二十一世紀職業財団理事長

○議長(内田茂君) お諮りいたします。
 本件は、知事の任命に同意することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、本件は、知事の任命に同意することに決定いたしました。

○議長(内田茂君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願六件及び陳情十九件は、お手元に配布の請願陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(内田茂君) お諮りいたします。
 明二十七日から十月五日まで九日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(内田茂君) ご異議なしと認めます。よって、明二十七日から十月五日まで九日間、委員会審査のため休会することに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、十月六日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後六時四十五分散会

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