平成十五年東京都議会会議録第十号

○副議長(橋本辰二郎君) 七十五番土屋たかゆき君。
   〔七十五番土屋たかゆき君登壇〕

○七十五番(土屋たかゆき君) 初めに、性教育について伺います。
 最近の性教育は、口に出す、文字に書くことがはばかられるほど、内容が先鋭化し、世間の常識とはかけ離れたものとなっています。
 昨年十二月の新聞報道で、北区立の小学校の理科の授業で性交の方法を説明したり、さらには、八王子市立の小学校においても、性器が映った出産ビデオを児童に見せようとしていたことが発覚しました。
 双方のショッキングな事件があったことで、こうした行き過ぎた性教育に歯どめがかかっていると思っていましたが、道徳主義型性教育を否定して急進的な性教育を提唱している、性教協、“人間と性”教育研究協議会の編さんの季刊誌には、都立高校、公立小中学校の教諭などから、実践報告、論文等などが、何と二十九件も掲載されています。
 ある都立養護学校の教諭は、小学部の児童に「からだのうた」を歌わせています。歌詞は既に横山教育長にお渡ししてありますので、後のご答弁の際にお読みいただきたいのですが、歌詞は、男女の性器の名称を歌うことになっています。この教諭は、性教育の授業のときには、毎回「からだのうた」を歌うことから始め、歌に合わせて教師が該当する体の部位にさわることで、身体のつながりと名称を理解させるといっています。
 また、杉並区立中学校のある教諭は、成人向けインターネットホームページ「中絶掲示板」を教材として使用しています。
 父親、兄、おじから性的加害を受けるビデオを教材として使用しているのは、町田市立の小学校教諭です。家族のきずなをゆがめる内容で、論評のしようがありません。
 また、性交人形を使用した教育実践も行われています。(パネルを示す)これが、その性交人形の写真ですけれども、メキシコ製と日本製があるといわれているらしいんですけれども、スージーとフレッドと名前がついたこの人形は、人間の性行為を解説する授業で使用しています。この性器を強調した人形が教室に持ち込まれているのです。
 ある小学校教諭は、学校で使用する図書として不適切と判断されている「せっくすのえほん」を教材として使用しています。(パネルを示す)これが、その表紙です。内容は、性交に関して、こうした、パネルを見ていただきたいんですが、イラスト入りで紹介をしているわけです。これが教室の中に持ち込まれているわけです。
 このような例は、一々挙げたら切りがありません。教育庁は昨年十二月、学校における性教育の指導についての通知を出しています。ところが、そんな通知はどこ吹く風の教員が、独断的な教育を続けているのです。教育庁は、通知を出すだけで事態が改善されたと認識していたのでしょうか。
 また、都立学校を含めて、報道以外にも過激な性教育があるかについて、実態調査をしたのでしょうか。不適切教材配置の実態を含めて、問題が指摘された学校については至急、他の学校については順次調査をすべきと考えますが、見解を伺います。
 先ほど紹介した「せっくすのえほん」は、平成十四年度東京都教科用図書選定審議会で、学校教育法第百七条の規定による教科書、一般図書として不適切となった図書であり、教材としても使用できないはずです。教材選定については議会でもたびたび取り上げられ、その都度、厳正に対処とか、適切に指導といった形式的答弁が繰り返されていますが、事態は一向に改善されていません。毅然とした対処をしていないから、同じことが繰り返されるということになります。
 こうしたことを解消するには、学校管理に関して、単に責任を校長に押しつけるのではなく、三百二十人いる指導主事の活用を図り、都教委が直接、あるいは区市町村教育委員会と協力して、教員を直接指導する必要があると考えますが、教育長の見解を伺います。
 また、教員が次の週の指導計画を立案する週案の提出は教務指導上不可欠ですが、公立の小学校では二〇%、中学校では三〇%、都立盲・聾・養護学校では九三%、都立高校では一〇〇%、週案が提出されていません。負担だとか、管理につながるといった場違いな批判がありますが、ところが、性教協季刊誌に掲載された実践報告には、詳細な指導計画案が記載されています。つまり、自分たちが管理につながると考える週案の提出はしないが、ひとりよがりの授業計画は緻密にしているということです。
 週案の提出があり、教員がどのような内容で授業を展開するかを管理職が知ることができれば、教務上の指導もできますし、教材などが適切なものであるかの事前チェックもできます。これらのことはどれも当然のことですが、都教委として、今後、週案の提出に向けてどのように取り組むか、方針を伺います。
 また、私が指摘した図書、教材についても、学校現場に教材として放置することは極めて不適当と考えます。他にも不適切図書、教材が存在していると考えますが、第一に調査、第二に廃棄処分とすべきと考えますが、見解を伺います。
 同時に、教材購入、自主教材の使用に当たって、チェック体制を確立すべきと考えますが、見解を伺います。
 後ほど田代議員が、医師としての視点から、偏った性教育を論じるそうでありますが、そうした冷静な視点こそ、こうした事例を考えますと、私は大切なことだと思います。
 次に、学校における国旗・国歌に関して伺います。
 都教委は、今春の卒業式、入学式での国旗・国歌の実施状況について、都独自に調査をし、結果を五月に発表しました。その内容には、幾つもの深刻な課題が残されていることがわかります。
 例えば、卒業式で国旗を式典会場正面壇上に掲揚しているか否かでは、小学校全都千三百五十校のうち九二%の千二百四十校が実施している中、八王子市では五七%、町田市では三二%、東大和市では六〇%となっており、中学校では全都六百五十三校中九〇%を超えて実施していますが、八王子市では六九%、町田市では五〇%、東大和市ではゼロ%と、他の区市と比べて目立って低くなっています。
 これには、もちろん理由があります。私は最近、二種類の文書を入手しましたが、ここにその資料があります。(資料を示す)一つは、全教都教組八王子支部ニュース、ナンバー四十、発行日はことしの三月十九日。もう一つは、ことし三月十二日付の都教組八王子支部委員長二木憲夫名、分会長あての、日の丸・君が代問題についての市教委交渉についてです。
 この組合文書によって判明したことは、八王子市内の小中学校の教育活動及び学校運営に関して、共産党系の教職員組合である都教組が不当な介入を行っていること、さらには信じがたいことに、八王子市教委みずからが、各学校長の法令上の権限を事実上剥奪していることです。
 文書では、内心の自由の尊重とか、職務命令は出すべきではない等について交渉して、市教委にそれを認めさせたと戦果を誇っています。そもそも八王子市教委が、交渉の対象とならない事項に関して交渉を行ったこと自体が大失態です。市教委は、国旗掲揚、国歌斉唱の適正実施に懸命に努力している校長を支援するどころか、裏取引とも受け取れる場を設けていたのですから、言語道断です。
 そこで伺います。国旗・国歌の指導について、都教組が八王子市教委と交渉していることについて、都教委はどう考えるのか。
 国歌斉唱時に、内心の自由があるからと事前に説明する必要はないと思いますが、都教委の見解を伺いたい。また、今後こうした行為に関してどのように対応するのでしょうか。
 また、国歌斉唱時に起立もしない教職員がいまだに存在することについて、見解を求めます。
 今後、都教委は、国旗・国歌の適正実施に向けて、各学校や各教育委員会をどのように指導していくのか、また、教職員をどのように指導していくのか。私は、式典運営指針などを制定すべきと考えますが、具体的に方策をお答えください。
 以上のような教育の現状について、心の東京革命を推進する石原知事のご見解を伺います。
 次に、都営地下鉄線を取り巻く課題の中で、バリアフリー化、火災対策について伺います。
 まず、バリアフリー化についてですが、私の地元の板橋区内を走る三田線では、区内に十一の駅があります。既にエレベーターが設置してある駅は、板橋本町駅と本蓮沼駅の二駅のみで、現在、高島平駅と西台駅で設置工事が進められており、十五年度末では四駅に五基のエレベーターが設置される見込みですが、それでも七駅が未設置です。
 沿線の高齢化を考え、乗客の利便性を考えれば、鉄道事業者として区とも連携し、区内の地下鉄駅のバリアフリー化を至急に進めるべきと考えますが、所見を伺います。
 次に、火災対策についてですが、三田線は、現在の火災対策基準が出された昭和五十年以前の開業です。そのため、国の指摘にもあるように、排煙設備や二方向避難路が基準を満たしていない駅もあります。乗客の安全を確保し、都営地下鉄の信頼性をさらに向上させるためには、排煙設備や二方向避難路の整備など、所要の改善を早急に進めることが求められていますが、どのように取り組んでいくのか、伺います。
 最後に、老人医療センターについて要望しておきます。
 都は、豊島病院と老人医療センターとを統合し、高齢者医療センター併設地域病院として、民営化を図る方針を掲げています。しかし、老人医療センターは、隣接する老人総合研究所との共同研究や板橋ナーシングホームとの連携の上に立って、地域からの信頼も厚い、高齢者の高度専門医療を行う名高い医療施設となっています。よって、老人医療センターの運営については、あくまでも老人総合研究所及びナーシングホームと連携し、それぞれの機能が維持されるとともに、引き続き現行の高度な医療水準、地域医療の連携、医療と福祉の連携等が損なわれることのないよう強く要望しておきます。
 以上で私の質問を終わりますが、知事並びに関係局長の明快なるご答弁をお願いいたします。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔知事石原慎太郎君登壇〕

○知事(石原慎太郎君) 土屋たかゆき議員の一般質問にお答えいたします。
 挙げられた事例どれを見ても、あきれ果てるような事態が堆積しているわけでありまして、すべての先生がそうとは申しませんが、しかし、そういう異常な何か信念を持って、異常な指導をする先生というのは、どこかで大きな勘違いをしているんじゃないかと思うんです。
 それを是正するのが教育委員会でありまして、教科書の問題についても、東京都はようやくそういう的確な指導をしまして、各区市町村の教育委員会が教科書の選択についてはアクティブに動くようになりましたが、やっぱりそういった幾つか、非常に多岐にわたるとんでもない事例があるわけでありまして、それをまた情報としてキャッチし切れないうらみもございますが、やっぱり土屋さんのようなご指摘があちこちからされるということで、教育委員会も現状を認識し、かつまた教育委員会対教師の問題だけではなくて、やはりそこに父兄を組み込ませることで、私はやはり混乱した教育というものを、親の責任を踏まえて、子どもたちのために親もまた踏み込むこと、コミットすることで是正していけるのではないか。その強力な仲介役として、私は、教育委員会が今以上にアクティブに活躍していくことを期待しております。
 他の質問については、教育長及び交通局長から答弁します。
   〔教育長横山洋吉君登壇〕

○教育長(横山洋吉君) 性教育並びに国旗・国歌に関します十二点の質問にお答え申し上げます。
 まず、「からだのうた」についてでございますが、知的障害のある児童生徒の性教育は、一人一人の実態に応じまして、身だしなみやエチケット、社会のルールとマナーの指導など、組織的、計画的に実施することが重要でございます。
 ご指摘の歌の内容は、とても人前で読むことがはばかられるものでございまして、男女の性器の名称が、児童の障害の程度や発達段階への配慮を欠いて使用されている、極めて不適切な教材でございます。
 今後このような教材が使用されることがないよう、教育課程の実施、管理の徹底につきまして、各学校及び区市町村教育委員会を強く指導してまいります。
 次に、性教育の改善についてですが、昨年十二月に出しました通知によりまして、学校における性教育が、学習指導要領の趣旨や発達段階に即して適切に行われるよう、都立学校及び区市町村教育委員会に対して指導してきたところでございますが、通知後も一部に、学習指導要領の趣旨や発達段階を踏まえない不適切な性教育が行われておりまして、通知の趣旨が十分に徹底されていない面がございます。
 今後、都教育委員会としましては、適正な性教育の実施に向けまして五月に作成、配布した、性教育に関する指導資料に基づきまして、各学校及び区市町村教育委員会を対象に、性教育の説明会を実施しますとともに、具体的な実践事例を示した「性教育の手引」を今年度中に改訂をしまして、指導の徹底を図ってまいります。
 次に、性教育にかかわる実態調査についてでございますが、平成十四年十二月に、区市町村教育委員会及び公立小中学校を対象として、学校における性教育の指導に関する調査を行ってまいりました。
 その結果、発達段階を踏まえない性教育の指導に対する苦情が、小学校で十件、中学校で一件、教育委員会で三件あったことなどを把握いたしております。このため、都教育委員会としましては、適正な性教育の実施について通知しますとともに、新たに性教育に関する指導資料を作成、配布するなど、各学校及び区市町村教育委員会を指導してまいっております。
 次に、教材配置の実態調査についてでございますが、ご指摘の事例のような不適切な教材、教具を使用した指導の有無につきまして、区市町村教育委員会及び都立盲・聾・養護学校を対象に調査を実施し、不適切な事例につきましては、事実確認の上、校長及び当該教員へ指導を行ってまいりました。
 今後、各学校における性教育に関する指導計画や使用教材、教具などについて、継続的に調査を行いますとともに、問題があると指摘された学校については、指導主事を派遣するなどして詳細に状況を把握し、指導、助言を行い、その他の学校につきましても順次実施していく予定でございます。
 また、各学校及び区市町村教育委員会からの性教育に関する相談についての窓口を設置しまして、対応してまいります。
 次に、指導主事による学校への指導についてでございますが、指導主事は、教育課程や学習指導に関する指導、助言等を行っておりまして、各学校における教育内容の充実を図る上で、極めて重要な役割を果たしております。
 ご指摘の不適切な性教育の事例につきましても、指導主事が校長及び区市町村教育委員会と連携して指導に当たり、当該の教員に反省を促しているところでございます。
 今後、指導主事が性教育等のさまざまな教育課題についてより一層適切な指導、助言を行うよう、全都の指導主事連絡協議会等において徹底を図ってまいります。
 次に、週案の提出に向けた取り組みについてでございますが、各学校における教育課程は、校長の指導のもとで、年間指導計画や月ごと、週ごとの指導計画等によりまして、適正に実施することが重要でございます。
 現在、年間指導計画はすべての学校で作成しておりますが、週ごとの指導計画等は作成、提出されていない学校がございます。今後、都教育委員会としましても、校長の権限と責任において、各教員が作成します週ごとの指導計画等に基づき、教育課程の実施状況を把握するよう、都立学校及び区市町村教育委員会に通知をするとともに、都立学校校長連絡会、教頭連絡会等において周知をし、教員の研修においても指導してまいります。
 次に、不適切な図書、教材の調査等についてでございますが、学校教育におきまして教材を使用する場合には、学習指導の充実に努める観点から、有益、適切なものを選ぶ必要がございます。
 そのため、都教育委員会としましては、すべての公立学校に対して、性教育にかかわる図書と教材の保有状況について調査を実施してまいります。その上で、不適切な図書と教材については、各学校や区市町村教育委員会に対して、廃棄など適切に処理するよう指導してまいります。
 次に、教材購入に当たってのチェック体制についてですが、学校教育において有益、適切な教材を、計画的、組織的に選定することが重要でございます。一部の学校では、十分な検討がなされずに教材を購入している実態がございます。
 今後、各学校及び区市町村教育委員会に対しまして、年間指導計画に基づく教材の点検や使用目的の検討を十分に行うなど、校長を中心とした教材選定の体制を強化するよう指導してまいります。
 また、インターネットや雑誌等から入手した情報を教材として安易に使用することのないように、週ごとの指導計画等に基づきまして校長が点検するよう指導いたします。
 次に、国旗・国歌の指導にかかわる職員団体との対応についてでございますが、この件につきまして八王子市教育委員会からは、国旗・国歌の指導は教育課程の編成、実施にかかわることであり、職員団体の交渉事項ではないことを確認した上で、国旗・国歌の指導について話し合いを行った。しかし、職員団体は、その話し合いの一部分を、交渉の結果と称して、職員団体が発行する文書で一方的に発表したことから、八王子市教育委員会は職員団体に対し抗議したとの報告を受けております。
 なお、八王子市教育委員会では、平成十五年一月に、国旗・国歌の適正実施にかかわる通知文を出しておりまして、都教育委員会は、改めてこの通知文に基づき適切に指導するよう助言をいたしました。また、労使双方が法令、ルールを遵守し、適正に対応するよう、八王子市教育委員会を指導したところでございます。
 次に、国歌斉唱時に関し内心の自由を説明することについてでございますが、卒業式や入学式等におきましては、学習指導要領に示された意義を踏まえまして、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう児童生徒に対して指導しなければならないものでございます。卒業式や入学式等は、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機づけを行うための儀式的行事でございまして、国歌斉唱に当たって、司会者が教員に対し内心の自由について説明することは、極めて不適切であると考えております。
 今後、都教育委員会は、学習指導要領に基づく卒業式、入学式等の適正実施に向けて、新たな実施指針を策定し、各学校及び区市町村教育委員会を指導してまいります。
 次に、国歌斉唱時に教職員が起立しないことについてでございますが、卒業式、入学式において、児童生徒に我が国の国旗・国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育成すべき教員が、国歌斉唱時に起立しないということは、あってはならないことでございます。都教育委員会は、今後、卒業式、入学式における国歌斉唱の指導を適正に実施するよう、各学校や区市町村教育委員会を強く指導してまいります。
 最後に、国旗・国歌の適正実施に向けた取り組みでございますが、学校教育における国旗掲揚、国歌斉唱は、学習指導要領に基づき、学校運営の責任者である校長の方針に従い、適正に実施することが重要でございます。
 都教育委員会としましては、平成十四年度卒業式及び平成十五年度入学式から、国旗掲揚、国歌斉唱の実施状況について東京都独自の調査を行い、その結果を、都立学校については学校別に、公立小中学校については区市町村別に公表いたしました。
 今後は、教育庁の理事を本部長とします都立学校等卒業式・入学式対策本部を適正実施が図られるまで設置し、式典運営のあり方を含めた国旗・国家に関する実施指針を新たに作成するなどして、卒業式、入学式が学習指導要領に基づいて適正に実施されるよう取り組んでまいります。
   〔交通局長松尾均君登壇〕

○交通局長(松尾均君) 都営地下鉄に関します二点のご質問にお答えいたします。
 初めに、都営地下鉄のバリアフリー化についてですが、交通局は、いわゆる交通バリアフリー法の趣旨に基づき、平成二十二年度までに都営地下鉄全駅において、原則としてエレベーターによるホームから地上までの一ルートの確保を目指して取り組んでおります。
 地下鉄駅のバリアフリー化に当たっては、出入り口用地や財源の確保など解決すべき課題はありますが、今後とも乗客数や駅の構造的な条件などを勘案しながら、ご指摘のとおり、地元区とも連携し、都営地下鉄駅のエレベーターの設置を初めとするバリアフリー化を積極的に推進してまいります。
 次に、都営地下鉄の火災対策についてですが、防災設備の改良や案内表示の充実、職員による避難訓練の実施など、ハード、ソフト両面の対策を行い、お客様の安全性の向上に努めております。
 排煙設備につきましては、ご指摘の三田線では、板橋区役所前駅で今年度末に完成する予定となっており、その他の駅につきましても、防災上の観点から早期に改良すべきと考えておりまして、引き続き計画的に整備を進めてまいります。
 また、避難通路の二方向確保につきましても、駅の構造など、解決すべき課題がありますが、火災対策基準にのっとり研究を重ね、駅の大規模改良の際に整備する方向で検討してまいります。

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