平成十四年東京都議会会議録第十九号

○議長(三田敏哉君) この際、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第三十号、福島寿一議員に対する辞職勧告決議が提出されました。
 これを本日の日程に追加いたします。

○議長(三田敏哉君) これより日程に入ります。
 日程第一から第三十三まで、第二百二十号議案、市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例外議案三十二件を一括議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事福永正通君。
   〔副知事福永正通君登壇〕

○副知事(福永正通君) ただいま上程になりました第二百二十号議案外三十二議案について、ご説明を申し上げます。
 まず、第二百二十号議案から第二百三十六号議案及び第二百四十五号議案から第二百五十二号議案までの二十五議案は条例案でございまして、新設の条例が四件、一部を改正する条例が二十件、廃止する条例が一件となっております。
 新設の条例であります第二百二十二号議案及び第二百二十三号議案、東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例及び東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例につきましては、地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律等に基づき、採用及び給与の特例に関する事項を定めるものでございます。
 次に、第二百三十号議案、東京都小規模貯水槽水道等における安全で衛生的な飲料水の確保に関する条例につきましては、飲料水の安全と衛生を確保し、都民の健康保持と公衆衛生の向上を図るため、小規模貯水槽水道等の衛生管理に関する規定を設けるものでございます。
 次に、第二百三十一号議案、クリーニング業法施行条例につきましては、クリーニング業法の改正に伴い、営業者が構ずべき措置を定めるものでございます。
 次に、一部を改正する条例でございます。
 まず、第二百三十三号議案、東京都営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、マンションの建替えの円滑化等に関する法律の施行に伴い、都営住宅の公募の例外等に関する規定を設けるとともに、都営住宅の利用機会の公平の確保等を図るため、定期使用許可制度を設けるものでございます。
 次に、第二百四十六号議案及び第二百四十七号議案、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例及び職員の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例につきましては、人事委員会の勧告に示された一・六四%のベースダウンを平成十五年一月一日から実施し、それに合わせて、現在実施している給与削減措置を、現行の削減率四%を二%に、指定職については、五%を三%に縮小した上で、平成十六年三月三十一日まで引き続き実施するものでございます。
 次に、第二百四十八号議案、職員団体のための職員の行為の制限の特例に関する条例の一部を改正する条例につきましては、給与を受けながら、勤務時間中に職員団体のためその業務を行い、または活動することができる範囲を、適法な交渉に限定するものでございます。
 以上、ご説明をした条例を含め、一部を改正する条例は、合わせて二十件でございます。
 次に、廃止する条例でございます。
 第二百二十九号議案、東京都立成東児童保健院条例を廃止する条例につきましては、医療技術の進歩等の社会情勢の変化に伴い、平成十五年三月三十一日をもって、都立成東児童保健院を廃止するものでございます。
 次に、第二百三十七号議案から第二百四十二号議案までの六議案は契約案でございまして、平成十四年度新海面処分場Gブロック西側護岸建設工事その一及びその二など六件で、契約金額の合計は約百二十五億円でございます。
 次に、第二百四十三号議案及び第二百四十四号議案が事件案でございます。武蔵村山市にございます都道を市に移管するため都道の路線を廃止するものなど、二件でございます。
 上程になりました三十三議案についての説明は以上でございます。
 第四回定例会でのご審議をよろしくお願いをいたします。

○議長(三田敏哉君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。
 なお、本案中、地方公務員法第五条第二項の規定に該当する議案については、あらかじめ人事委員会の意見を徴しておきました。
 議事部長をして報告いたさせます。

○議事部長(稲熊明孝君) 人事委員会の回答は、第二百四十七号議案及び第二百五十一号議案について、給料の特例減額の率の圧縮及び期間延長は、本年の勧告に基づく給与の引き下げを踏まえた上、都の財政状況などを勘案し行われるものと認識しており、人事委員会勧告制度の趣旨と異なり残念ですが、やむを得ないものと考えます。
 なお、本委員会としては、特例措置が長期にわたることなどを考慮し、できるだけ早期に解消されるよう望みます。
 第二百二十一号議案から第二百二十三号議案まで、第二百四十五号議案、第二百四十六号議案、第二百四十八号議案から第二百五十号議案まで及び第二百五十二号議案については、いずれも異議はないとの意見であります。
一四人委任第一三五号
平成十四年十二月三日
   東京都人事委員会委員長 眞仁田 勉
 東京都議会議長 三田 敏哉殿
   「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取について(回答)
 平成十四年十一月二十六日付一四議事第二四〇号をもって照会があった議案に係る人事委員会の意見は、左記のとおりです。
       記
   提出議案
一 第二百二十一号議案
 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
二 第二百二十二号議案
 東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例
三 第二百二十三号議案
 東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例
四 第二百四十五号議案
 職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
五 第二百四十六号議案
 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
六 第二百四十七号議案
 職員の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
七 第二百四十八号議案
 職員団体のための職員の行為の制限の特 例に関する条例の一部を改正する条例
八 第二百四十九号議案
 学校職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例
九 第二百五十号議案
 学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
十 第二百五十一号議案
 学校職員の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
十一 第二百五十二号議案
 義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部を改正する条例
   意見
 第二百四十七号及び第二百五十一号議案について、給料の特例減額の率の圧縮及び期間延長は、本年の勧告に基づく給与の引下げを踏まえたうえ、都の財政状況などを勘案し行われるものと認識しており、人事委員会勧告制度の趣旨と異なり残念ですが、やむをえないものと考えます。
 なお、本委員会としては、特例措置が長期にわたることなどを考慮し、できるだけ早期に解消されるよう望みます。
 その他の議案については、異議ありません。

○議長(三田敏哉君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第一から第三十三までは、お手元に配布の議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三田敏哉君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一から第三十三までは、議案付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。
(別冊参照)

○議長(三田敏哉君) これより追加日程に入ります。
 追加日程第一、議員提出議案第三十号、福島寿一議員に対する辞職勧告決議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布いたしてあります。
 朗読は省略いたします。
議員提出議案第三十号
   福島寿一議員に対する辞職勧告決議
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条の規定により提出します。
  平成十四年十二月十一日
(提出者)
 谷村 孝彦  東村 邦浩  秋田 一郎
 矢島 千秋  北城 貞治  山加 朱美
 後藤 雄一  執印真智子  馬場 裕子
 初鹿 明博  山下 太郎  河野百合恵
 長橋 桂一  小磯 善彦  野上じゅん子
 ともとし春久 萩生田光一  串田 克巳
 小美濃安弘  吉原  修  山田 忠昭
 臼井  孝  野島 善司  服部ゆくお
 中西 一善  山口 文江  真木  茂
 花輪ともふみ 酒井 大史  清水ひで子
 かち佳代子  小松 恭子  織田 拓郎
 藤井  一  東野 秀平  中嶋 義雄
 松原 忠義  田代ひろし  三宅 茂樹
 川井しげお  いなば真一  近藤やよい
 高島なおき  吉野 利明  倉林 辰雄
 遠藤  衛  新井美沙子  相川  博
 樋口ゆうこ  富田 俊正  大塚 隆朗
 古館 和憲  松村 友昭  丸茂 勇夫
 鈴木貫太郎  森田 安孝  曽雌 久義
 石川 芳昭  土持 正豊  野田 和男
 三原 將嗣  中屋 文孝  真鍋よしゆき
 林田  武  高橋かずみ  樺山 卓司
 大西 英男  田島 和明  野村 有信
 大河原雅子  林  知二  土屋たかゆき
 青木 英二  河西のぶみ  中村 明彦
 大山とも子  吉田 信夫  曽根はじめ
 橋本辰二郎  大木田 守  前島信次郎
 桜井良之助  比留間敏夫  古賀 俊昭
 鈴木 一光  こいそ 明  星野 篤功
 山本賢太郎  花川与惣太  立石 晴康
 清原錬太郎  小山 敏雄  大山  均
 藤田 愛子  坂口こうじ  名取 憲彦
 藤川 隆則  小林 正則  東ひろたか
 池田 梅夫  渡辺 康信  木内 良明
 石井 義修  中山 秀雄  藤井 富雄
 桜井  武  新藤 義彦  宮崎  章
 山崎 孝明  松本 文明  佐藤 裕彦
 川島 忠一  矢部  一  内田  茂
 三田 敏哉  田中 晃三  大西由紀子
 尾崎 正一  田中  良  和田 宗春
 木村 陽治  秋田かくお
東京都議会議長 三田 敏哉殿
   福島寿一議員に対する辞職勧告決議
 福島寿一議員は、去る十二月八日、婦女暴行致傷容疑で逮捕され、大きく報道されたところである。
 今回の行為は、都民の信託を受けた都議会議員としての自覚を欠く恥ずべきものである。このことが都民の信頼を根底から踏みにじり、東京都議会の品位と権威を著しく傷つけたことは、断じて許されるものではない。
 よって、東京都議会は、福島寿一議員が今回の行為の社会的、道義的責任を真摯に受け止め、公人として自らの責任を痛感し、速やかに都議会議員を辞職することを強く求めるものである。
 以上、決議する。
  平成十四年十二月十一日
              東京都議会

○議長(三田敏哉君) 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕

○議長(三田敏哉君) 起立多数と認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

○議長(三田敏哉君) 請願及び陳情の付託について申し上げます。
 受理いたしました請願百八件及び陳情十五件は、お手元に配布の請願陳情付託事項表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。
(別冊参照)

○議長(三田敏哉君) お諮りいたします。
 明十二日から十七日までの六日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(三田敏哉君) ご異議なしと認めます。よって、明十二日から十七日までの六日間、委員会審査のため休会にすることに決定いたしました。
 なお、次回の会議は、十二月十八日、午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後八時三十三分散会

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