警察・消防委員会速記録第十二号

令和六年十二月十三日(金曜日)
第十一委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長中山 信行君
副委員長山田ひろし君
副委員長山口  拓君
理事東村 邦浩君
理事鈴木 章浩君
理事森村 隆行君
もり  愛君
とくとめ道信君
中嶋 義雄君
宇田川聡史君
三宅しげき君
尾崎 大介君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
警視庁警視総監緒方 禎己君
総務部長久田  誠君
交通部長日下 真一君
総務部参事官企画課長事務取扱山口  博君
総務部会計課長羽田 保義君
東京消防庁消防総監吉田 義実君
次長岡本  透君
企画調整部財務課長有川 泰広君

本日の会議に付した事件
 警視庁関係
  付託議案の審査(質疑)
  ・第二百八十号議案 警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例
 付託議案の審査(決定)
 ・第二百八十号議案 警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例
 特定事件の継続調査について

○中山委員長 ただいまから警察・消防委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、警視庁関係の付託議案の審査並びに特定事件の閉会中の継続調査の申出の決定を行います。
 これより警視庁関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第二百八十号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○大山委員 警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例について意見を述べます。
 本条例案は、マイナンバーカードと運転免許証の一体化に伴う手数料の新設、運転免許等に関する手数料標準額の見直しに伴う関係手数料の改定及び自動車の保管場所標章の廃止に伴う関係手数料の廃止など、手数料の変更です。
 料金については、政令に基づいて定めていますが、免許証の更新料も値上げとなります。
 今回の料金改定は、道路交通法改正に伴うものです。このときの改定は、マイナンバーカードと免許証を一体化することができるようにしました。
 現在の免許証なら、免許証を見れば、その内容を知ることができます。ところが、マイナ免許証は、警察官が業務用携帯で読み取る必要があり、交通取締りの実効性に悪影響を及ぼし、交通への影響も懸念されます。
 我が党は、マイナンバーカードの普及のため、免許証の一体化を進めようとしているものであり、マイナンバーカードの普及のためにこのような措置を取ることは許されないと反対しました。
 本条例案では、免許証の更新が二千八百五十円と、三百五十円の値上げとなります。物価高騰に賃金が追いつかない状況の中、ドライバー不足といわれている中であるにもかかわらず、運転免許証がなければなりわいが成り立たない方々にとって、負担増となります。
 物流や配達、公共交通、タクシーなど、多くのところで運転手不足が深刻になっている中で、手数料の値上げをすべきではありません。
 以上です。

○もり委員 第二百八十号議案、警視庁関係手数料条例の一部を改正する条例について、マイナンバーカードと運転免許証の一体化に伴い、手数料の変更等を行うもので、条例には賛成です。
 その上で一言意見を申し上げます。
 マイナンバーカードを運転免許証として利用できるようになりますが、ひもづけは任意であり、多くの国民が不安を抱え、医療機関からもトラブルや業務負担が増え、見直しが求められながら、ひもづけを強行しようとする健康保険証と異なり、免許証のみ、マイナ免許証のみと選べることを評価します。加えて、免許証とマイナ免許証の両方の二枚持ちが認められることから、一方で、これらが悪用されることがあってはならないと考えます。
 ヤミバイトでは、免許等の身分証明書を提出したがゆえに、やめたくてもやめられない等、個人情報を悪用され脅されるケースが問題となっており、免許証の二枚持ちができることが犯罪グループに悪用されることのないよう、一層の対策強化を求め、意見といたします。

○中山委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で警視庁関係を終わります。

○中山委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第二百八十号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第二百八十号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○中山委員長 起立多数と認めます。よって、第二百八十号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○中山委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○中山委員長 この際、両庁を代表いたしまして、緒方警視総監から発言を求められておりますので、これを許します。

○緒方警視総監 警視庁並びに東京消防庁を代表いたしまして、ご挨拶を申し上げます。
 ただいまは、当委員会に付託されておりました議案につきましてご決定をいただき、誠にありがとうございました。
 私どもは、委員の皆様方から賜りました貴重なご意見を今後の業務運営に十分反映させ、引き続き、世界一安全な都市東京の実現に向け、全力を尽くしてまいります。
 さて、本年も残すところあと僅かとなりましたが、両庁では、都民の皆様がすがすがしい新春を迎えることができますよう、年末年始の特別警戒を実施いたしまして、都民生活の安全と平穏の確保に万全を期してまいります。
 皆様方には、今後とも両庁に対するより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。大変ありがとうございました。

○中山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時六分散会