警察・消防委員会速記録第十一号

平成二十九年十二月十二日(火曜日)
第十一委員会室
午後一時開議
出席委員 十三名
委員長大津ひろ子君
副委員長橘  正剛君
副委員長石毛しげる君
理事両角みのる君
理事吉原  修君
理事中村ひろし君
細谷しょうこ君
東村 邦浩君
中嶋 義雄君
増子ひろき君
尾崎 大介君
高島なおき君
大山とも子君

欠席委員 なし

出席説明員
警視庁警視総監吉田 尚正君
総務部長石田 勝彦君
警務部長古谷 洋一君
交通部長山本  仁君
警備部長下田 隆文君
地域部長中川  司君
公安部長新美 恭生君
刑事部長松岡 亮介君
生活安全部長田代 芳広君
組織犯罪対策部長森内  彰君
総務部参事官企画課長事務取扱金子 伸司君
総務部会計課長高柳 博行君
東京消防庁消防総監村上 研一君
次長安藤 俊雄君
理事兼警防部長事務取扱松川 茂夫君
企画調整部長清水 洋文君
総務部長松井 晶範君
人事部長西村 隆明君
防災部長鈴木 浩永君
救急部長森住 敏光君
予防部長柏木 修一君
装備部長阿出川 悟君
企画調整部企画課長川田  進君
企画調整部財務課長西原 良徳君

本日の会議に付した事件
警視庁関係
契約議案の調査
・第百八十六号議案 警視庁本部庁舎(二十九)大規模改修工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百八十三号議案 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例
・第百八十四号議案 東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十五号議案 特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
東京消防庁関係
契約議案の調査
・第百八十七号議案 東京消防庁調布消防署庁舎(二十九)改築工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第二百二十二号議案 消防・救急デジタル無線設備の買入れについて
・第二百二十三号議案 無停電電源装置の買入れについて
付託議案の審査(決定)
・第百八十三号議案 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例
・第百八十四号議案 東京都デートクラブ営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十五号議案 特定異性接客営業等の規制に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十二号議案 消防・救急デジタル無線設備の買入れについて
・第二百二十三号議案 無停電電源装置の買入れについて
特定事件の継続調査について

○大津委員長 ただいまから警察・消防委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してございます。
 朗読は省略いたします。

平成二十九年十二月八日
東京都議会議長 尾崎 大介
警察・消防委員長 大津ひろ子殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第百八十六号議案 警視庁本部庁舎(二十九)大規模改修工事請負契約
 第百八十七号議案 東京消防庁調布消防署庁舎(二十九)改築工事請負契約
2 提出期限 平成二十九年十二月十二日(火)

○大津委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、警視庁及び東京消防庁関係の付託議案の審査、契約議案の調査並びに特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 これより警視庁関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百八十六号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 なければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○大津委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百八十三号議案から第百八十五号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で警視庁関係を終わります。

○大津委員長 これより東京消防庁関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百八十七号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○大津委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第二百二十二号議案及び第二百二十三号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言を願います。

○大山委員 二百二十二号議案について質疑します。
 この二百二十二号議案は、消防・救急デジタル無線機の買い入れです。必要なものですし、賛成はします。
 しかし、幾つか指摘しておかなければならないことがあります。
 今回、消防庁が落札をして仮契約をした株式会社日立国際電気は、ことし二月二十一日に六カ月の指名停止処分を受けていました。公正取引委員会から、ことし二月二日に独占禁止法に基づく排除措置命令を受けたからです。つまり、株式会社日立国際電気を含む五社が談合していたので、排除措置命令を受けたということです。
 公正取引委員会の排除措置命令書は、談合がどのように行われていたのか、非常にリアルです。
 二〇〇八年に総務省の告示によって、二〇一六年六月一日からはデジタル通信方式しか使えなくなったために、全国の自治体がデジタル通信方式に変えなければならなくなりました。区市町村などは、特定消防・救急デジタル無線機器の発注に当たり、あらかじめ仕様書において、当該機器の規格、機能等を仕様として指定しています。その設計を設計会社に、仕様書の作成を含めて設計業務を発注していました。
 五社は、当該仕様書において、自社が納入する消防・救急デジタル無線機器の規格、機能等が仕様として指定されるよう、自治体や設計会社等に対して営業活動を行っていました。五社は会合を開いて、納入予定メーカーを決定して、納入予定メーカーが納入できるように協力していました。五社の営業部課長級が参加する会合を毎月開いていたこと、それから、全国の消防本部などごとに納入予定メーカーを記載した地図という一覧表をつくって、予定メーカーが予定どおり納入できているかなどを確認までしていたというんです。そのため、その五社で特定消防・救急デジタル無線機器の過半を納入していたとなっています。
 この公正取引委員会の排除措置命令を受けて、東京消防庁はどう対応したんでしょうか。

○松井総務部長 当庁では、排除措置命令を受けた株式会社日立国際電気に対し、二月十三日にヒアリングを実施し、二月二十八日に報告書を提出させ、排除措置命令の事実について確認いたしました。さらに、違反行為があったと認定された過去の契約事案については、損害賠償を請求し、賠償金が東京都に納付されております。
 今後とも、談合等の事実が確認された場合には、法令等に基づき、適切に対応してまいります。

○大山委員 今答弁された、ことし二月二十八日付の株式会社日立国際電気から東京消防庁消防総監宛ての申告書によれば、消防庁発注で独占禁止法に違反した、つまり談合に認定されているのは三件ありました。これらの事実が明らかになって、消防庁が今回落札した株式会社日立国際電気は六カ月の指名停止になったということですね。
 六カ月というのは指名停止の中でも長い方で、談合した中に東京都の契約、今、消防庁三件ありました。東京都の契約も入っていたし、広域的にも行っていたということが、この六カ月という長い指名停止期間になったということなんです。
 今回の入札経過調書では、同社の一者入札となっています。落札率はどうなっていますか。

○松井総務部長 東京都契約事務規則第十二条第一項により、予定価格は非公表とされております。
 なお、消防・救急デジタル無線の買い入れの落札額につきましては、三十八億一千八百八十八万円でございます。

○大山委員 指名停止が六カ月あって、指名停止期間が終わった直後にこの入札があったんですよね。しかもそれ、一者入札ということなんです。
 入札経過調書を見れば、落札額は三十八億一千八百八十八万円であることはわかります。しかし、予定価格を事後公表もしないわけで、落札率は限りなく一〇〇%に近いのか、それとも九〇%程度なのかということさえもわからないですね。
 三十八億といえば、決して小さな額ではありません。財務局のルールでは、工事に関しては事後公表するのですけれども、そのほかは事後にも公表していません。どうしてなのか、それでよいのかなども含めて、財務局とも協議するべきではないでしょうか。
 引き続き、公平、公正な対応を求め、質問を終わります。
 以上です。

○大津委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で東京消防庁関係を終わります。

○大津委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百八十三号議案から第百八十五号議案まで、第二百二十二号議案及び第二百二十三号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 これより採決を行います。
 第百八十三号議案から第百八十五号議案まで、第二百二十二号議案及び第二百二十三号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認めます。よって、第百八十三号議案から第百八十五号議案まで、第二百二十二号議案及び第二百二十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○大津委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大津委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○大津委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせをしましたので、ご了承願います。

○大津委員長 この際、両庁を代表いたしまして、吉田警視総監から発言を求められておりますので、これを許します。

○吉田警視総監 警視庁並びに東京消防庁を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 ただいまは、当委員会に付託されておりました両庁関係の議案につきまして、原案どおりご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 私どもは、委員の皆様方から賜りました貴重なご意見を、今後の業務運営に十分反映させ、治安対策、防災対策に全力を尽くしてまいります。
 本年も残すところあとわずかとなりました。両庁では、都民の皆様がすがすがしい気持ちで新春を迎えることができますよう、年末年始特別警戒を実施してまいります。
 皆様方には、今後とも両庁に対するより一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。

○大津委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十六分散会

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