警察・消防委員会速記録第七号

平成二十七年九月十五日(火曜日)
第十一委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長秋田 一郎君
副委員長長橋 桂一君
副委員長野村 有信君
理事両角みのる君
理事吉原  修君
理事酒井 大史君
東村 邦浩君
石毛しげる君
中嶋 義雄君
川井しげお君
高島なおき君
吉野 利明君
内田  茂君
吉田 信夫君

欠席委員 なし

出席説明員
警視庁警視総監高橋 清孝君
副総監犯罪抑止対策本部長事務取扱人身安全関連事案総合対策本部長事務取扱
オリンピック・パラリンピック競技大会総合対策本部長事務取扱
山下 史雄君
総務部長筋 伊知朗君
警務部長森田 幸典君
交通部長大澤 裕之君
警備部長緒方 禎己君
地域部長橋岡  修君
公安部長桑原振一郎君
刑事部長中村  格君
生活安全部長茂垣 之雄君
組織犯罪対策部長内藤 浩文君
総務部参事官企画課長事務取扱古澤 宣孝君
総務部会計課長後藤 友二君
東京消防庁消防総監高橋  淳君
次長村上 研一君
企画調整部長松川 茂夫君
総務部長荒井 伸幸君
人事部長阿部 勝男君
警防部長松浦 和夫君
防災部長関  政彦君
救急部長安田 正信君
予防部長西村 隆明君
企画調整部企画課長吉田 義実君
企画調整部財務課長市川 博三君

本日の会議に付した事件
警視庁関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・警視庁有家族者待機寮青戸住宅(二十七)改築工事請負契約
陳情の審査
(1)二七第二五号 導流帯のない欠陥交差点の是正に関する陳情
(2)二七第三一号 パーキング・チケット発給設備の適正運用に関する陳情
東京消防庁関係
第三回定例会提出予定案件について(説明)
・東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例
・火災予防条例の一部を改正する条例
報告事項(説明・質疑)
・特別区の消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例(案)について

○秋田委員長 ただいまから警察・消防委員会を開会いたします。
 初めに、会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、警視庁及び東京消防庁関係の第三回定例会に提出を予定されております案件の説明聴取、警視庁関係の陳情の審査並びに東京消防庁関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は、提出予定案件につきましては、説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は会期中の委員会で行い、報告事項につきましては、説明聴取の後、質疑を終了まで行いますので、ご了承願います。
 これより警視庁関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、警視総監及び幹部職員に交代がありましたので、警視総監から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
 第九十二代警視総監に就任いたしました高橋清孝君をご紹介いたします。

○高橋警視総監 このたび、高綱前警視総監の後を受けまして、警視総監に就任いたしました高橋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 警察・消防委員会の皆様方には、平素から、警視庁の運営につきまして格別のご支援、ご協力を賜り、心から厚く御礼を申し上げます。
 さて、昨年の都内の治安情勢は、犯罪抑止総合対策を初めとする各種対策の効果などにより、刑法犯認知件数が平成十五年から十二年連続で減少いたしました。
 しかしながら、各種世論調査では、依然として都民の治安対策への要望が高く、厳しい状況が続いている特殊詐欺への対策、サイバー空間の脅威への対処のほか、来年の伊勢志摩サミットに向けた首都のテロ対策、さらには二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据えた諸対策など、取り組むべき重要課題が山積しております。
 警視庁といたしましては、関係機関の方々と連携を図りながら、こうしたさまざまな課題に的確に対応するとともに、二〇二〇年を見据えた治安基盤の強化を含む中長期的な治安対策についても効果的に推進し、世界一安全な都市東京の実現を図ってまいる所存であります。
 委員の皆様方には、今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
 続きまして、先般の人事異動により幹部が交代いたしましたので、ご紹介申し上げます。
 副総監犯罪抑止対策本部長事務取扱人身安全関連事案総合対策本部長事務取扱オリンピック・パラリンピック競技大会総合対策本部長事務取扱山下史雄、総務部長筋伊知朗、交通部長大澤裕之、警備部長緒方禎己、公安部長桑原振一郎、生活安全部長茂垣之雄、組織犯罪対策部長内藤浩文でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○秋田委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○秋田委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件につきまして、理事者の説明を求めます。

○筋総務部長 平成二十七年第三回都議会定例会に提出を予定しております警視庁関係の案件についてご説明いたします。
 案件は、契約案一件で、内容は、警視庁有家族者待機寮青戸住宅改築工事請負契約案についてであります。
 同住宅は、昭和四十年から昭和四十一年にかけて建築された三棟から成る有家族者待機寮でありますが、経年による老朽化が著しく、耐震性にも問題があることから、一棟に集約した上で、現状改築を行うものであります。
 新住宅の概要は、鉄筋コンクリート造、地上八階建て、延べ床面積約四千百平方メートルを予定しております。
 建築工事につきましては、今年度から平成二十九年度までの三カ年の計画で、施工業者は、一般競争入札の結果、ナカノフドー・東建設共同企業体が十一億四千四百六十九万二千円で落札しております。
 全体工事に係る予算措置につきましては、既に本年の第一回定例会でお認めいただいておりますが、本定例会でご承認をいただきましたならば、速やかに契約を締結し、着工したいと考えております。
 以上で説明を終わらせていただきます。ご審議を賜りますようお願いいたします。

○秋田委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○秋田委員長 次に、陳情の審査を行います。
 まず、陳情二七第二五号を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○大澤交通部長 陳情二七第二五号についてご説明をいたします。
 本陳情は、片側二車線の道路で導流帯を表示せずに車線を進行方向別に分けた交差点は欠陥であるとして、導流帯のない交差点及び同所における交通違反の取り締まりについて是正を求めているものですが、一般的に交差点における導流帯の表示については、交通条件、道路条件などを踏まえ、必要性の有無を判断しております。また、交通違反の取り締まりについては、導流帯の有無にかかわらず、適正な交通規制に基づき実施しております。

○秋田委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
 お諮りいたします。
 本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二七第二五号は不採択と決定いたしました。

○秋田委員長 次に、陳情二七第三一号を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○大澤交通部長 陳情二七第三一号についてご説明をいたします。
 本陳情は、時間制限駐車区間におけるパーキングチケットの発給開始時刻を時間制限駐車規制の開始時刻より前倒しすることを求めるものであります。
 陳情者は、荏原警察署管内の品川区小山三丁目一番先路上において、時間制限駐車規制の開始前から駐車し、同規制開始時にパーキングチケットの発給を受けることなく駐車を継続したことから、パーキングチケット不掲示違反として取り締まりを受けたものです。
 時間制限駐車区間規制は、駐車需要のある地域において、駐車実態、道路環境、地域住民等の意見、要望を踏まえて、規制区間及び規制時間を指定し、必要やむを得ない短時間駐車需要に応ずることにより交通の安全と円滑を図るものであり、より多くの人が利用できるようにするため、一回当たりの駐車時間を制限しております。
 道路交通法では、パーキングチケットの発給を受けたときから、道路標識等により表示されている時間を超えて引き続き駐車してはならないとし、発給のときを駐車の起算点としていますので、規制を開始する前からパーキングチケットを発給することはできないものと考えております。

○秋田委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 発言がなければ、これより採決を行います。
 お諮りいたします。
 本件は、不採択とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 異議なしと認めます。よって、陳情二七第三一号は不採択と決定いたしました。
 以上で陳情の審査を終わります。
 以上で警視庁関係を終わります。

○秋田委員長 これより東京消防庁関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い、消防総監及び幹部職員に交代がありましたので、消防総監から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。
 消防総監に就任いたしました高橋淳君をご紹介いたします。

○高橋消防総監 去る七月十六日付で消防総監に就任いたしました高橋でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 警察・消防委員会の諸先生方におかれましては、平素から消防行政の運営につきまして特段のご指導、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 初めに、ご報告でございますが、このたびの台風十八号の影響による豪雨によりまして、甚大な被害が発生しました茨城県常総市に対しまして、緊急消防援助隊として、消防ヘリを初めとする消防部隊を延べ二十四隊、計百四十一名の隊員を派遣し、鋭意救助活動に当たっているところでございます。
 さて、東京消防庁では、世界一安全・安心な都市東京の実現に向けまして、一万八千全職員が一丸となり、消防行政を推進しているところでございます。特に、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を成功させるため、テロを初めとしたさまざまな災害にも対応できるよう、警戒態勢や消防活動に万全を期してまいります。
 今年度中には、消防ヘリコプターの機動力を生かし、空から消火、救助、救急活動を展開する専門部隊として、エアハイパーレスキュー隊を発隊させます。また、高齢化の進展に伴い増大する救急需要に的確に対応するため、本年四月に二隊の救急隊を発隊させ、十月には三隊の救急隊を発隊させていただく準備を進めております。
 東京オリンピック・パラリンピックの競技施設や宿泊施設等の整備に対しましては、防火や避難など、施設の防火安全対策を推進してまいります。
 今後とも、都民の皆様が安全・安心を享受できるよう、組織一体となって取り組んでまいります。
 警察・消防委員会の諸先生方におかれましては、当委員会を初め、さまざまな機会を通じまして、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
 引き続きまして、当庁の人事異動によりまして幹部に異動がありましたので、紹介させていただきます。
 次長の村上研一です。予防部長の西村隆明です。企画課長の吉田義実です。なお、装備部長の阿出川悟は、本日所用のため、やむを得ず欠席をさせていただいております。
 よろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○秋田委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○秋田委員長 次に、第三回定例会に提出を予定されております案件につきまして、理事者の説明を求めます。

○村上次長 平成二十七年第三回都議会定例会に提出を予定しております東京消防庁関係の議案につきましてご説明申し上げます。
 案件は、条例案二件でございます。
 初めに、資料1によりまして、東京消防庁の設置等に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明いたします。
 本案は、芝消防署が庁舎の老朽化に伴う改築により新庁舎に移転するため、本条例に定める芝消防署の位置を、港区東新橋二丁目十三番七号に改めるものでございます。
 なお、施行日につきましては、平成二十七年十月二十八日を予定しております。
 次に、資料2によりまして、火災予防条例の一部を改正する条例案についてご説明いたします。
 本案は、省令等の改正を踏まえ、本条例で定める各種講習の再講習の受講期限について、受講者の負担軽減等の観点から改正を行うものでございます。
 二ページ目の新旧対照表をごらんいただきたいと存じます。
 防災センター要員実務講習と防火管理技能再講習の受講期限を、下欄の当該修了証の交付を受けた日から五年以内から、上欄の当該修了証の交付を受けた日以後における最初の四月一日から五年以内に改めるものでございます。
 なお、施行日につきましては、平成二十八年四月一日を予定しております。
 以上、大変雑駁ではございますが、第三回定例会に提出を予定しております案件の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○秋田委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。

○秋田委員長 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○村上次長 平成二十七年第三回都議会定例会に提出を予定しております東京消防庁関係の議案につきましてご報告申し上げます。
 議案は、条例案一件で、特別区の消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例案であります。
 お手元の資料3によりましてご報告いたします。
 本案は、本年十月一日に、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の一部が施行され、共済年金制度が厚生年金制度に一元化されることに伴い、公務災害補償と公的年金の併給に係る調整を規定する部分について、所要の整備を行うものでございます。
 それでは、資料の新旧対照表の三ページから四ページをごらんいただきたいと存じます。
 附則三十項は、公的年金である障害厚生年金及び障害基礎年金、遺族厚生年金及び遺族基礎年金と本条例で規定しております傷病補償年金、障害補償年金、遺族補償年金の併給に関する給付割合を規定したものでございますが、表中中欄に、障害共済年金と遺族共済年金に関する規定を追加するものでございます。
 次に、資料五ページから七ページをごらんいただきたいと存じます。
 附則三十一項は、公的年金である障害厚生年金または障害基礎年金、遺族厚生年金または遺族基礎年金と本条例で規定しております傷病補償年金、障害補償年金、遺族補償年金の併給に関する給付割合を規定したものでございますが、表中中欄に、障害共済年金と遺族共済年金に関する規定を追加するものでございます。
 次に、附則三十四項は、公的年金である障害厚生年金または障害基礎年金と本条例で規定しております休業補償の併給に関する給付割合を規定したものでございますが、障害共済年金に関する規定を追加するものでございます。
 なお、施行日につきましては、平成二十七年十月一日を予定しており、中途議決をお願いしたいと考えております。
 以上、大変雑駁ではございますが、第三回定例会に提出を予定しております議案の報告を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○秋田委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○秋田委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で東京消防庁関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十分散会

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