委員長 | 服部ゆくお君 |
副委員長 | 大木田 守君 |
副委員長 | 小林 正則君 |
理事 | こいそ 明君 |
理事 | 新藤 義彦君 |
理事 | 秋田かくお君 |
清原錬太郎君 | |
田中 良君 | |
石井 義修君 | |
藤井 富雄君 | |
野田 和男君 | |
三田 敏哉君 | |
名取 憲彦君 |
欠席委員 なし
出席説明員警視庁 | 警視総監 | 奥村萬壽雄君 |
総務部長 | 加地 正人君 | |
総務部会計課長 | 石田 唱司君 | |
東京消防庁 | 消防総監 | 白谷 祐二君 |
次長予防部長事務取扱 | 関口 和重君 | |
総務部長 | 水崎 保男君 | |
人事部長 | 佐竹 哲男君 | |
警防部長 | 尾崎 研哉君 | |
防災部長 | 小林 輝幸君 | |
救急部長 | 鈴木 正弘君 | |
指導広報部長 | 浅野 幸雄君 | |
装備部長 | 秋山 惠君 | |
総務部企画課長 | 佐藤 直記君 | |
総務部経理課長 | 野原 英司君 |
本日の会議に付した事件
意見書について
東京消防庁関係
付託議案の審査(質疑)
・第二百一号議案 火災予防条例の一部を改正する条例
・第二百二号議案 救急業務等に関する条例の一部を改正する条例
付託議案の審査(決定)
・第二百一号議案 火災予防条例の一部を改正する条例
・第二百二号議案 救急業務等に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について
○服部委員長 ただいまから警察・消防委員会を開会いたします。
初めに、意見書について申し上げます。
委員から、お手元配布のとおり、意見書二件を提出したい旨、申し出がありました。
本件につきましては、本日の理事会において協議の結果、いずれも調整がついた旨、議長に報告すべきであるとの結論になりました。
お諮りいたします。
本件は、理事会協議結果のとおりとすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○服部委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
なお、案文の朗読は省略いたします。
「犯罪被害者基本法(仮称)」の制定に関する意見書(案)
近年、全国的に犯罪が凶悪・悪質化し、一般市民を巻き込んだ忌まわしい事件が多発している。こうした中で、数多くの犯罪被害者等は大きな精神的苦痛や経済的損失を被っている。ところが、犯罪被害者等に対する救済・支援措置等や人権保護は不十分な実態にあり、犯罪加害者に比べ著しく公平性を欠いている。
このような犯罪被害者等の立場や国民の議論を受けて、国は、平成十二年に犯罪被害者保護関連二法を制定し、十三年には犯罪被害者等給付金の支給等に関する法律を改正するなどの法整備を行い、犯罪被害者等の権利について一定の前進が見られたところである。しかしながら、施策は個別的なものにとどまり、犯罪被害者等が望む継続した支援や刑事手続上の地位の確立などを含む総合的な施策は実現されていない。
現在の犯罪情勢においては、国民の誰もが犯罪の被害者になり得る状況にあることから、国は国民保護の観点から犯罪被害者等の権利の確立や、精神的・経済的支援等について、十分な責任を果たすべきである。
よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、犯罪被害者等が受けた被害の回復と社会復帰等が円滑に行われるよう、「犯罪被害者基本法(仮称)」を早急に制定し、法制上及び財政上その他必要な措置を講ずることを強く要請する。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十六年十月 日
東京都議会議長 内田 茂
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
法務大臣
国家公安委員会委員長
警察庁長官 あて
警視庁警察官の増員に関する意見書(案)
昨年は、治安の悪化を受け、警視庁が推進した「街頭・侵入犯罪抑止総合対策」の諸施策を始め、東京都、東京都議会、地域住民等が一体となり、安全で安心なまちづくりに取り組んだ結果、都内における刑法犯の認知件数は、平成九年以降初めて減少に転じ、また、平成七年以降下降していた検挙率が上昇に転ずるなど、犯罪の抑止について一定の効果が認められたところである。
しかしながら、昨年の刑法犯認知件数は約二十九万九千件と、依然として高い水準にある。特に、都民の身近で発生するひったくりや侵入盗を始め、殺人や強盗など、都民に著しい不安感を与える多くの犯罪が多発しているほか、いわゆる「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」等の急増など、新たな手口の悪質な犯罪が次々に出現している。
とりわけ、新宿歌舞伎町に代表される都内の盛り場には、ここから得られる様々な利益を目的に、暴力団や国際犯罪組織が深く根を下ろし、凶悪犯罪発生の温床になるなど、極度に環境が悪化している。これら大規模繁華街に対して施策を総合的に推進し、安全で安心して過ごせる盛り場環境を維持し、平穏な都民生活と治安を確保する体制を確立することが喫緊の課題である。このため、都内における警察事象は複雑多様化を極め、警視庁の業務負担は著しく増大している。
また、事件・事故その他各種の取扱いの急増等により、交番の勤務員が不在がちになって、都民の不安感が高まっていることから、「空き交番」の解消を含めた交番機能の強化は、都民の安全と安心を確保する上で、不可欠な要素となっている。
さらに、警視庁は、皇居、国会及び総理官邸等、国の重要施設の警備、皇室及び政府・外国人要人等の警衛・警護等、東京都に特有の首都機能を確保するためにも、恒常的に警察力を投入すべき特殊事情がある。
一方、警察官の増員については、警察庁の全国警察官増員計画の下で、平成十四年度から十六年度までの三年間に全国で増員された一万千六百五十人のうち、警視庁には五百八十人の増員が認められたものの、警視庁の業務負担を考えると到底十分とは言えない。
よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、政治、経済、文化の中心である首都東京の治安を維持し、都民生活の安全と安心を確保していくため、緊急に現場警察官を中心として警視庁警察官の増員を図るとともに、首都警備も含め必要な財源措置を講ずるよう強く要請する。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
平成十六年十月 日
東京都議会議長 内田 茂
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
国家公安委員会委員長
警察庁長官 あて
○服部委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、東京消防庁関係の付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
これより東京消防庁関係に入ります。
付託議案の審査を行います。
第二百一号議案及び第二百二号議案を一括して議題とします。
本案については既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○服部委員長 なければ、お諮りいたします。
本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○服部委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
以上で東京消防庁関係を終わります。
○服部委員長 これより付託議案の審査を行います。
第二百一号議案及び第二百二号議案を一括して議題といたします。
本案については、既に質疑を終了しております。
これより採決を行います。
第二百一号議案及び第二百二号議案を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○服部委員長 異議なしと認めます。よって、第二百一号議案及び第二百二号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
以上で付託議案の審査を終わります。
○服部委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○服部委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
○服部委員長 この際、所管両庁を代表して、奥村警視総監から発言を求められておりますので、これを許します。
○奥村警視総監 警視庁並びに東京消防庁を代表いたしまして、ごあいさつを申し上げます。
ただいまは当委員会に付託されておりました議案につきまして、原案どおりご決定をいただき、まことにありがとうございました。
皆様方によります当委員会も本日が最後の機会と承っておりますが、皆様方にはこの一年間、両庁関係の予算案を初め、条例案、契約案、請願陳情等の各種案件につきましてご審議をいただきましたほか、治安回復に向けた街頭・侵入犯罪抑止総合対策や各種防災、防火対策など、両庁が取り組むさまざまな施策に多大なご理解とご支援を賜り、心から感謝を申し上げる次第であります。
都内における警察事象及び消防事象は、一段と厳しさを増しておりますが、私どもは、委員の皆様方から賜りました貴重なご意見、ご指導を今後の業務運営に十分反映させるとともに、引き続き首都の治安維持と都民生活の安全・安心の確保に全力を尽くしてまいる所存でございます。
委員の皆様方には、今後とも、両庁に対する一層のご支援、ご協力を賜りますようお願いを申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
本当にありがとうございました。
○服部委員長 ありがとうございました。
それでは、私からも、本日は、任期中最後の警察・消防委員会になると思われますので、委員長としてごあいさつをさせていただきます。
昨年の十月、委員会の皆様にご推挙をいただき、委員長を拝命し、以来、無事滞りなく委員会運営を行うことができました。これも大木田副委員長、小林副委員長を初め、理事、委員の皆様方のご協力のおかげと心から感謝を申し上げます。
また、警視庁、東京消防庁の両庁の理事者の皆様方におかれましても、委員会運営にご協力をいただきましたことを改めて感謝を申し上げます。
現在、都内での刑法犯の発生件数は年間およそ三十万件、毎日八百件を超える刑法犯が発生していることになります。このように、治安の状況が悪化していることから、昨年東京都は、緊急治安対策本部を設置し、自治体として積極的に治安対策を推進してまいりました。
警察官の増員、都の職員の警視庁への派遣、交番など地域対策の充実、また青少年の健全育成条例を改正し、保護者の同意のない深夜の外出を規制するなど、青少年が犯罪に巻き込まれることを防ぐ取り組みも始まりました。
また、交通安全対策としては、発光ダイオードを使ったLED信号機を幹線道路でつけかえ、今後十年間ですべてを終了させる計画、また、歩行者のより安全を図るため、車と歩行者を分離する歩車分離式信号機の設置も進んでいるところであります。
一方、消防関係においては、新築住宅に住宅用火災警報機の設置を義務づけ、火災による被害を最小限に食いとめる努力や、本定例会において、韓国の地下鉄火災を教訓とした地下駅舎へのスプリンクラー設備の設置義務化など、複雑多様化する災害から都民を守るため、種々の消防施策を実現してまいりました。
また、東京民間救急コールセンターの試験的な運用による七十万件に達しようとする救急需要への対応や、救急救命士による気管挿管など、救命率を向上させるための救急処置範囲の拡大にも努力されております。
なお、さきのアテネオリンピックでは、日本選手の活躍が報じられ、我々も大変明るいニュースとして受けとめさせていただきましたけれども、柔道女子の七十八キロ級では、阿武教子さんが金メダルを獲得され、またレスリング男子のフリースタイル五十五キロ級では、田南部力選手が銅メダルを獲得されたことは、我々都民に感動を与え、また勇気を与えてくれたものと思います。これもありがとうございました。
なお、本委員会が所管いたします警視庁、東京消防庁は、都民の生命、身体、財産を守り、安全で安心して生活をしていけるまちづくりに向けて邁進することが使命でありますし、両庁におかれましては、この使命遂行のため、昼夜を問わず、日々着実な努力を積み重ねていただいており、大変ご苦労であると存じます。
今後も、一千二百万人都民の信託にこたえるべく、首都東京の治安維持と都民生活の安全確保に向け、奥村警視総監並びに白谷消防総監を中心に、職員一丸となって最善を尽くしていただきますよう心よりお願いを申し上げます。
ありがとうございました。(拍手)
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時十四分散会
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