オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会速記録第四十三号

令和三年六月一日(火曜日)
第十五委員会室
午後一時五十七分開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長上野 和彦君
副委員長吉原  修君
副委員長伊藤 ゆう君
理事小林 健二君
理事白戸 太朗君
理事両角みのる君
理事あぜ上三和子君
理事山崎 一輝君
栗林のり子君
奥澤 高広君
のがみ純子君
桐山ひとみ君
川松真一朗君
山口  拓君
とや英津子君
池川 友一君
藤井あきら君
滝田やすひこ君
入江のぶこ君
木村 基成君
秋田 一郎君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長中村 倫治君
次長理事兼務延與  桂君
次長小池  潔君
次長理事兼務福崎 宏志君
次長総務部長事務取扱理事兼務佐藤 智秀君
技監荒井 俊之君
理事中澤 基行君
調整担当部長菅原 雅康君
聖火リレー担当部長田中 愛子君
計画推進部長田中  彰君
連携推進担当部長高角 和道君
事業推進担当部長船川 勝義君
パラリンピック部長丸山 雅代君
大会施設部長鈴木 一幸君
施設担当部長久野健一郎君
スポーツ推進部長鈴木 研二君
国際大会準備担当部長篠  祐次君

本日の会議に付した事件
第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議(第七回)について
・五者協議の開催について(その二)
・東京二〇二〇大会開催準備に関わる主な取組(令和三年六月時点)について
・東京都聖火リレー実行委員会(第十八回、第十九回)等について
・東京二〇二〇大会後の有明聖火台のレガシー保存について(案)
・セレブレーションマラソンについて
・東京二〇二〇大会アーカイブ資産等の活用について
閉会中の継続調査について

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会を開会いたします。
 初めに、傍聴人の数についてお諮りいたします。
 本委員会室の傍聴人の定員は、当面の間、委員会傍聴規則第五条第二項の規定により、二十四名にいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小山委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介をいたします。
 議事課の担当書記の渡辺征俊君です。中野悠広君です。
 議案法制課の担当書記の吉田瑛爾君です。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○小山委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取及び閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 なお、報告事項については、説明を聴取することにとどめます。ご了承を願います。
 初めに、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に異動がありましたので、オリンピック・パラリンピック準備局長から紹介があります。

○中村オリンピック・パラリンピック準備局長
四月一日付の人事異動により、当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介申し上げます。
 次長で総務部長事務取扱の佐藤智秀でございます。佐藤は大会準備調整担当理事を兼ねてございます。事業推進担当部長の船川勝義でございます。パラリンピック部長の丸山雅代でございます。施設担当部長の久野健一郎でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小山委員長 紹介は終わりました。

○小山委員長 次に、理事者から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議(第七回)について外六件の報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○菅原オリンピック・パラリンピック準備局調整担当部長 それでは、私から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議(第七回)についてご説明いたします。
 お手元の資料第1号をごらんください。
 本調整会議につきましては、昨年末に中間整理を取りまとめ、本委員会においてご報告させていただいたところでございますが、四月二十八日に開催された第七回会議では、変異株等に対応した追加的な対策について議論をしております。
 まず、(1)、アスリート等、大会関係者の出入国に係る措置のあり方についてでは、国から、防疫上の措置として、出国前に二回検査を受検し、入国前十四日間の健康モニタリングの提出を求めること、入国時に空港において検査を受検し、入国後三日間は毎日検査を実施することなどについて説明がありました。
 次に、(2)、アスリートを中心とする検査のあり方についてでは、国から、アスリート等とアスリート等に一定の接触がある可能性のある者は、原則毎日検査、その他の者は、必要な頻度で検査を行うことなどについて説明がありました。
 次に、(3)、大会関係者の取り扱いについてでは、組織委員会から、大会中の行動ルールについて、入国後十四日間の用務先をあらかじめ指定し、必要最小限とすることとともに、ステークホルダーごとの用務先、宿泊、移動、管理体制に係る措置などについて説明がありました。
 次に、(4)、観客に関する対策についてでは、組織委員会から、観客向けガイドライン(仮称)による周知徹底、屋内、屋外など各競技会場の特性に応じた感染防止策や混雑緩和策の実施、ラストマイルにおける感染症対策として、都市オペレーションセンターを中心に事態対応の調整や情報連携を行い、大会の安全と地域の安全の両立を図ることなどについて説明がありました。
 次のページをごらんください。
 (5)、保健衛生、医療体制についてでは、東京都から、組織委員会感染症対策センターと東京二〇二〇大会保健衛生支援東京拠点を構築し、組織委員会と東京都が連携して対応を行うこと、発熱外来等の設置及び入院先医療機関の確保、軽症、無症状の場合の宿泊療養先及び搬送手段の確保、地域の保健医療体制との両立、医療スタッフの確保などについて説明をいたしました。
 次に、(6)、ホストタウン、事前キャンプ地における対応についてでは、国から、ホストタウン及び事前キャンプを行う自治体が作成する受け入れマニュアルについて、変異株等への対応を踏まえて作成の手引を改定することなどについて説明がありました。
 また、これら示された対策案について、有識者からの意見等をいただいております。
 今後は、今回取りまとめた追加的な対策を踏まえて準備を進めていくこととなっております。
 一枚おめくりください。参考資料として、ただいまの説明に関連する当日の会議資料を添付しておりますので、後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。
 続きまして、五者協議の開催について(その二)につきましてご説明いたします。
 お手元の資料第2号をごらんください。
 三月二十日及び四月二十八日に、IOC、IPC、国、東京都、組織委員会の代表が出席する五者協議が開催されました。
 1、出席者ですが、両日とも、バッハ会長、パーソンズ会長、丸川大臣、小池知事、橋本会長の五者でございました。
 続きまして、2、会議の概要、三月二十日開催分ですが、(1)、主な発言として、バッハ会長からは、大会の重点課題は、全ての参加者の安全を守ることであり、日本の国民の安全を守ることである。IOCとしては、安全・安心を優先とするという原則を尊重するべきであり、日本側の結論を全面的に尊重し、受け入れるとの発言がありました。
 パーソンズ会長からは、全ての関係者、特にアスリートと日本の国民の安全を守らなければならず、大会を成功させるため、難しい決定を下さなければならない。IPCとしては、安全・安心な大会のために必要な判断であると思っており、日本側の結論を受け入れたいとの発言がありました。
 丸川大臣からは、大会開催に対する国内外の不安を取り除き、安全・安心に開催できるという思いをより多くの方に持っていただくため、本日の会議は重要な意味を持つ。国民の安全と安心を守る立場にある国としては、海外からの観客の取り扱いについては、極めて慎重に判断していただきたいとの発言がありました。
 次のページをごらんください。
 小池知事からは、海外からの観客については、感染状況や国際的な往来の状況を考えれば、安全・安心を最優先として、受け入れを断念することはやむを得ないことと考える。世界中の多くの方がアスリートを応援して、大会の盛り上がりを体験していただけるよう、IOCやIPCと協力して一緒に取り組んでいきたいとの発言がありました。
 橋本会長からは、国内外の感染状況については、変異株も含め、厳しい状況が続いており、日本を含め、世界各国で国境をまたぐ往来が厳しく制限をされている状況においては、この夏の海外から日本への入国を保証することは困難である。既に海外でチケットを購入されている方は、渡航計画を変更できるようにする必要があり、日本側としては、海外のチケットホルダーが大会時に日本に入国することができないという結論に至ったとの発言がありました。
 次に、(2)、主な確認内容ですが、日本側は、現在の世界におけるコロナ禍の状況により、東京二〇二〇大会における海外観客の日本への受け入れは断念するという結論を報告し、IOCとIPCはこの結論を受け入れたこと。また、大会関係者が遵守するルールを記載したプレーブックについては、四月中に第二版を発行することについて確認いたしました。
 続きまして、3、会議の概要、四月二十八日開催分ですが、(1)、主な発言として、バッハ会長からは、科学や可能な限り最善の医療やイベントの専門知識に基づいたプレーブックを作成した。大会関係者に詳細な情報を提供する一方、可能な限り安全な環境をつくるための数々の対策を盛り込み、状況変化に柔軟に対応できるようにしており、これらの対策は、参加者全員の団結と遵守があって初めて機能するとの発言がありました。
 パーソンズ会長からは、世界の先進的な専門家の支援のもと更新されたプレーブックには、大会の参加者に対して、より多くの情報が提供されており、各ステークホルダーの役割と責任について規定している。次のページになりますが、障害者への特別な配慮が記載されており、厳しい対策によって、大会関係者だけでなく、日本の皆様にとっても安心感と快適さをもたらすことを確信しているとの発言がありました。
 丸川大臣からは、コロナ対策調整会議において、変異株等に対応した追加的な対策について、国、組織委員会、東京都の三者の考えを取りまとめ、プレーブックの改定についても関係者間で緊密に議論を行っている。観客数については、海外からの観客の観戦を認めないという大きな事情変更がある中、変異株による国内感染が広がっている状況も踏まえると、今この状況で決めるのは難しく、感染状況など慎重に見きわめて判断する考えもあるとの発言がありました。
 小池知事からは、プレーブックは、安全・安心な大会のためのベースとなるものである。アスリートや関係者がしっかりと守っていただくことが必要であり、それが大会の安全とともに地域の安全につながり、ひいては都民、国民の安心につながる。変異株による国内の感染状況が不透明であり、観客数の上限に係る判断は先に延ばすことが妥当である。判断に当たっては、国内のスポーツイベント等における上限規制に準じることを基本にするものと考えているとの発言がありました。
 橋本会長からは、プレーブックについては、アスリートを含む全ての大会参加者、そして都民、国民にとっても、安全で安心な大会開催のために、厳しく適切なルールを設けることができたものと考えている。このルールを全ての参加者がしっかりと認識し、大会の成功のために一人一人が貢献する気持ちで来日いただくことが重要であり、それぞれのステークホルダー別に丁寧なコミュニケーションに努めていく。変異株による逼迫した国内感染の状況があり、観客数に係る判断については、六月に国内のスポーツイベント等における上限規制に準じることを基本に行いたいと考えているとの発言がありました。
 次のページをごらんください。
 (2)、主な確認内容ですが、プレーブックに盛り込まれたコロナ対策について、新たな変異株の出現といった感染状況の変化に対応するため、大幅に更新を行い、安全で安心な大会の開催実現のため、海外からの全ての大会関係者が日本滞在中に遵守すべきルールの具体化、精緻化を行ったこと。
 また、観客上限については、海外からの観戦を認めないとの大きな事情変更がある中で、変異株による国内感染の状況も踏まえ、観客数に係る判断は、六月に国内のスポーツイベント等における上限規制に準じることを基本に行うことについて確認いたしました。
 一枚おめくりください。参考資料として、ただいまの説明に関連する組織委員会報道発表資料を添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局計画推進部長 それでは、私から、報告事項、東京二〇二〇大会開催準備に関わる主な取組(令和三年六月時点)についてご説明いたします。
 お手元の資料第3号をごらんください。
 本資料は、東京二〇二〇大会開催準備にかかわる主な取り組みについて概要をまとめたものでございます。
 大会の延期、感染症対策等、大会運営、施設、輸送等、機運醸成、連携協力、レガシー、大会経費の管理の七つに分類し、三十三の事項に整理しております。
 恐れ入りますが、一枚おめくりいただきまして、二ページをごらんください。
 初めに、事項1、大会延期の決定、大会の簡素化、新型コロナウイルス感染症対策等についてでございますが、取り組みを時系列で整理しております。
 令和二年三月に、大会延期及び大会の開催日程について合意した後、四月十六日に、大会延期に伴う今後の大会準備の枠組みについて、IOCと組織委員会が合意しました。
 大会では、会場と競技スケジュールを踏襲することが望ましいことや、サービスレベルの水準を最適化、合理化すること、また、新型コロナウイルス感染症対策の対応を計画に盛り込むことといたしました。
 六月十日及び七月七日に、大会延期に伴う大会の位置づけ、原則、ロードマップがIOC理事会及びIPC理事会にそれぞれ報告され、安全・安心な環境を提供することを最優先課題とすること、延期に伴う費用を最小化し、都民、国民から理解と共感を得られるものにすること、安全かつ持続可能な大会とするため、大会をシンプルなものとすることなどの基本原則のもとに準備を進めていくこととなりました。
 七月十七日には、オリンピックの競技スケジュール、八月三日には、パラリンピックの競技スケジュールがそれぞれ公表され、競技会場は、二〇二〇年の計画と同一の施設を使用することで、二〇二一年の大会の準備を進めてまいりました。
 九月四日には、国、組織委員会等で構成する調整会議を開催し、大会におけるコロナ対策につきまして検討を重ねてまいりました。
 九月二十五日に、大会の簡素化に係る五十二項目の内容について、IOCと日本側が合意し、おおよそ三百億円の経費削減効果が得られたところでございます。
 また、十二月二日には、コロナ対策の中間整理を調整会議において取りまとめてございます。
 そして、十二月四日、小池知事、森会長、橋本大臣の三者による会談におきまして、新型コロナウイルス感染症対策等の追加経費の負担について合意があり、十二月二十二日、大会経費バージョンファイブが公表されました。
 令和三年二月三日、WHOなどの専門家等との意見交換を踏まえ、感染症対策について、選手、大会スタッフなどが守るべき事項を記載したプレーブック初版が公表されました。
 三月三日、小池知事、橋本会長、丸川大臣、IOCバッハ会長、IPCパーソンズ会長の五者による協議におきまして、コロナ対策、ジェンダー平等について認識を共有するとともに、引き続き連携していくことが確認されました。
 三月二十日の五者協議以降は、先ほどご説明したとおりでございます。
 表の下段、今後の予定ですが、組織委員会の感染症対策センター及び都の東京二〇二〇大会保健衛生支援東京拠点が開設され、プレーブック第三版の公表と観客数に係る判断が行われる予定でございます。
 恐れ入りますが一枚おめくりいただき、三ページをごらんください。
 三ページ以下でございますが、表の左側に二〇一九年度までの実施状況を、右側に二〇二〇年度以降の取り組みを記載しております。
 大会運営の事項2、ボランティアについてご説明させていただきます。右側の二〇二〇年度以降の取り組みの欄をごらんください。
 感染拡大に伴い休止しておりました共通研修をオンラインにより再開いたしました。
 さらに、障害者サポートや東京の地理歴史等に関するオンライン研修や、参加者同士の交流を深めるためのオンライン交流会を、希望者を対象に実施してまいりました。
 また、シティキャスト感染予防マニュアルの概要を三月に作成、公表し、感染症対策の徹底を図る取り組みを行っております。
 今後の取り組みにつきましては、役割別、配置場所別研修をオンラインも活用し実施してまいります。
 さらに、大会後のボランティア活動継続に向けた意向を確認の上、関係局と連携し、ボランティア活動を継続できるよう取り組みを推進してまいります。
 恐れ入りますが、二枚おめくりいただきまして、五ページをごらんください。ページの下段になりますが、施設、輸送等の事項12、施設整備についてご説明させていただきます。
 都で整備する新規恒久施設等につきましては、夢の島公園アーチェリー場、以下記載の六施設は全て竣工しております。
 大会後、再開業に向けた設計及び工事の実施につきましては、最終ページに別添として、新規恒久施設等の整備、利用状況を掲載してございますので、後ほどあわせてごらんいただければと存じます。
 恐れ入りますが、三枚おめくりいただきまして、八ページをごらんください。機運醸成の事項17、聖火リレーについてご説明させていただきます。右側の欄をごらんください。
 大会延期を受け、新たな聖火リレーの日程、実施方法を組織委員会が昨年九月に公表いたしました。また、聖火リレーにおける新型コロナウイルス感染症対策を組織委員会が二月に公表しております。徹底した感染症対策を行った上で、福島県において、オリンピック聖火リレーは三月二十五日にグランドスタートいたしました。
 今後の取り組みにつきましては、都内オリンピック聖火ランナーが六月末に公表され、七月九日から二十三日の日程で、都内オリンピック聖火リレーを実施いたします。都内パラリンピック聖火ランナーは八月上旬に公表され、八月二十日から二十四日の日程で、都内パラリンピック聖火リレーを実施いたします。
 恐れ入ります、四枚おめくりいただきまして、一二ページをごらんください。連携協力の事項28、被災地支援についてご説明させていただきます。右側の欄をごらんください。
 二〇二〇年度以降の取り組みでございますが、東日本大震災等被災地復興支援映像「二〇二〇年と、その先の未来へ」を昨年十一月に作成し、東日本大震災から立ち直った日本の姿を世界へ示し、世界中から寄せられた友情や励ましへの返礼となるよう取り組んでおります。
 今後の取り組みにつきましては、復興祈念植樹等の取り組みを行い、引き続きスポーツを通じた被災地復興支援に取り組んでまいります。
 続きまして、レガシーの事項の30、二〇二〇年に向けた東京都の取組についてご説明させていただきます。右側の欄をごらんください。
 大会のレガシーを都市のレガシーへと発展させる取り組みを未来の東京戦略に位置づけており、都民の豊かな生活につなげていく取り組みを全庁的に推進するとともに、国内外に広く発信してまいります。
 その他の事項につきましては、後ほどお目通しをいただければと思います。
 説明は以上でございます。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局聖火リレー担当部長 それでは、私から、東京都聖火リレー実行委員会(第十八回、第十九回)等についてご説明いたします。
 お手元の資料第4号をごらんください。
 1、第十八回東京都聖火リレー実行委員会は、三月三十一日に書面開催いたしました。
 (3)、議題のうち、〔1〕の報告事項では、オリンピック聖火リレーのグランドスタートの実施報告をいたしました。
 続いて、〔2〕の協議事項でございますが、パラリンピック聖火リレー通過自治体等について検討いたしました。
 この実行委員会での協議を踏まえまして、2、東京二〇二〇パラリンピック聖火リレーの都内通過自治体及びセレブレーション会場を公表いたしました。
 続きまして、3、第十九回東京都聖火リレー実行委員会でございます。こちらは、五月二十七日に書面開催いたしました。
 (3)、議題のうち、〔1〕の報告事項は二点でございます。
 まず、委員等の変更につきましては、東京都市長会会長の交代に伴う変更と、消防総監及び会計管理局長の異動による変更でございます。
 二点目は、オリンピック聖火リレーの新型コロナウイルス感染症関連の緊急対応策の実施状況について、緊急事態宣言等により、公道でのリレーを見合わせた府県の状況について報告いたしております。
 次に、〔2〕の協議事項でございますが、パラリンピック聖火リレーに関する二点でございます。
 まず、ルート詳細、セレモニー会場について検討いたしました。
 続いて、組織委員会から追加割り当てのありました聖火ランナー枠五十名の選考方法について協議いたしました。
 実行委員会での協議を経まして、4、東京二〇二〇パラリンピック聖火リレーの都内自治体の詳細ルートを公表いたしました。
 なお、参考資料といたしまして、ただいまご説明いたしました東京都聖火リレー実行委員会等の資料を添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○船川オリンピック・パラリンピック準備局事業推進担当部長 それでは、私から、報告事項、東京二〇二〇大会後の有明聖火台のレガシー保存について(案)をご説明いたします。
 お手元の資料第5号をごらんください。
 まず、1、経緯及び目的についてでございます。
 東京二〇二〇大会の聖火台は、式典用と競技期間用の二台を製作し、競技期間用聖火台は、大会期間中、東京臨海部夢の大橋有明側に設置されます。大会終了後は、大会期間中の設置場所または関連する場所に設置し、都がレガシー管理する方向で検討を行ってまいりました。
 今後、保存場所について、IOC、IPCの承認を経て、貴重なレガシーとして活用し、大会の感動と記憶を後世に伝えていきます。
 続きまして、2、保存場所等についてでございます。
 大会期間中の設置場所である夢の大橋は、橋梁の維持管理やイベント会場等として利用されるため、恒久設置は困難な状況です。
 そのため、関連する場所として、シンボルプロムナード公園、石と光の広場横をレガシー保存場所とし、大会の貴重なレガシーとして、臨海部の新たなにぎわい創出の要素として活用していきます。
 選定理由は、競技会場が集積する大会を象徴するエリアであること、大会期間中のオリンピックプロムナード上に位置し、恒久設置が可能であること、都民が自由に観覧でき、駅に近く、にぎわいがあることです。
 なお、再設置の時期につきましては、令和四年中を予定しております。
 説明は以上でございます。

○篠オリンピック・パラリンピック準備局国際大会準備担当部長 それでは、私から、セレブレーションマラソンについてご説明いたします。
 お手元の資料第6号をごらんください。
 1、 経緯です。
 東京二〇二〇オリンピック競技大会のマラソンコースの札幌への変更に伴い、令和元年十一月、IOCのバッハ会長から、IOCと都が東京のマラソンコースを活用し、セレブレーションマラソンを開催することについて提案がございました。
 これを受け、以下の観点で、IOCと協議いたしました。
 東京二〇二〇大会のレガシーとするため、一過性のものとせず、継続、定着させる。東京二〇二〇大会パラリンピックマラソンコースを活用する。多くの一般ランナーにとって、より参加しやすくする。障害の有無にかかわらず、若い方から高齢の方、外国人でも参加可能とする。
 これらを踏まえ、令和三年四月二十八日、以下のとおり、IOCとの合意内容を公表いたしました。
 2、 合意内容でございます。
 東京都は、東京二〇二〇大会のレガシーを末永く残していけるよう、パラリンピックマラソンコースを活用した東京レガシーハーフマラソンを、東京マラソン財団とともに、令和四年秋に創設することといたしました。
 障害のある方を含め、一般ランナーからエリート選手まで、多くのランナーが参加しやすいハーフマラソン大会といたします。
 この東京レガシーハーフマラソンの第一回を、東京都とIOCは協力してセレブレーションマラソンとして実施します。
 ハーフマラソン大会には、IOCがオリンピックを象徴するアスリートを招聘するほか、バッハ会長が出席する予定でございます。
 あわせて、IOCが、子供たちとトップレベルのアスリートが交流し、オリンピックの価値を体験できるスポーツイベントを開催いたします。
 IOCとして、コロナ禍の厳しい状況の中で、東京二〇二〇大会への協力に対する感謝の気持ちをあらわす機会といたします。
 3、 今後の予定でございます。
 ハーフマラソン大会及びイベントの具体的内容について、引き続きIOC、東京マラソン財団、その他の関係者と調整を進め、詳細を決定してまいります。
 説明は以上でございます。

○高角オリンピック・パラリンピック準備局連携推進担当部長 それでは、私から、報告事項、東京二〇二〇大会アーカイブ資産等の活用についてをご説明いたします。
 お手元の資料第7号をごらんください。
 1、 考え方でございます。
 開催都市契約に基づきまして、メダル、聖火リレーのトーチ等の記念品や記録等のアーカイブ資産等を活用し、大会の成果や感動を確かなレガシーとして、将来に引き継いでいく必要がございます。
 このため、承継するアーカイブ資産等の適切な保存、保管、効果的な展示等、活用方法などについて、有識者会議を設置し、検討を進めてまいります。
 また、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会に係る文書等の保管及び承継に関する条例を踏まえまして、アーカイブ資産等の対象となる記録、報告書等の散逸を防ぎ、関係組織と連携しながら、適切な利用を図っていくことに留意して、検討を進めてまいります。
 次に、2、アーカイブ資産とはでございます。
 大会の準備、運営等に伴って作成、利用された資産のうち、歴史的な価値を有し、大会の記憶、記録を伝えていくものでございます。
 これらのアーカイブ資産は、開催都市契約上、原則としてIOC、IPCに権利が帰属いたしますが、IOC、IPC、都、組織委員会、JOC、JPCの六者で今後アーカイブ協定を締結し、おのおの協力して長期的に保存し、後世に受け継いでいくべき重要なレガシーでございます。
 以下の表に記載のものを具体的にアーカイブ資産例と位置づけ、都は、展示等の活用を検討してまいります。
 一枚おめくりください。3、アーカイブ協定についてでございます。協定の主な内容についてご説明いたします。
 (1)、国内当事者の役割でございます。
 組織委員会は、解散までにアーカイブ資産をアーカイブ組織に引き渡します。
 JOCは、アーカイブ資産の管理者であるアーカイブ組織として任命され、IOC及びIPCにかわって、資産の保存、保守及び利用の責任を担います。
 東京都は、開催都市として、資産を維持管理、利活用し、アーカイブ組織を支援いたします。
 JPCは、パラリンピックムーブメントを展開するため、同様に、アーカイブ組織を支援いたします。
 都、JPCは、資産管理、活用等機関として、アーカイブ組織との資産管理活用契約に基づく権利を付与され、資産を展示等、利活用いたします。
 次に、(2)、アーカイブ資産でございます。
 アーカイブ資産は、開催都市契約、法令等に基づきまして、都などの支援のもと、組織委員会が特定してまいります。
 (3)、アーカイブ管理委員会でございます。
 国内当事者である都、組織委員会、JOC、JPCが構成員となりまして、大会後も資産管理が確実に実行されるよう、アーカイブ組織を支援してまいります。
 一枚おめくりください。4、アーカイブ資産等の展示等活用の方向性でございます。
 大会終了後、適切な保存、活用につなげていくため、都庁などにおきまして、先行展示を開始してまいります。
 また、令和四年度以降の本展示に向けて、有識者会議を設置いたしまして、意見等を踏まえまして、アーカイブ資産等の活用方針を策定してまいります。
 表に主な検討内容の例を記載してございます。アーカイブ資産等の活用に向けた基本的な考え方、大会を通じて得たさまざまなレガシーを幅広く後世に伝える中核的な発信拠点のあり方、体験型展示など観戦した際の高揚感や感動を想起させる展示方法など、さまざまな観点から検討してまいります。
 最後に、5、スケジュールでございます。
 アーカイブ協定締結を六月下旬に予定しております。大会終了後、有識者会議を設置し、ご意見等をいただいて検討してまいります。
 また、都庁などにおきまして、先行展示を開始する予定でございます。
 令和三年度末ごろには、有識者会議の議論を取りまとめまして、アーカイブ資産等の活用方針を策定してまいります。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。
 次に、委員会調査に関する委員長の口頭による中間報告について申し上げます。
 本件は、理事会において協議の結果、本定例会におきまして、委員長による口頭報告を行うことを申し合わせました。ご了承願います。
 なお、委員長の口頭報告の内容につきましては、理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小山委員長 次に、本委員会に付託されております調査事件についてお諮りをいたします。
 本件は、今定例会中に調査を終了することができませんので、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時二十九分散会

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