オリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会速記録第三十九号

令和二年十二月十五日(火曜日)
第十五委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長上野 和彦君
副委員長吉原  修君
副委員長伊藤 ゆう君
理事小林 健二君
理事白戸 太朗君
理事両角みのる君
理事あぜ上三和子君
理事山崎 一輝君
栗林のり子君
奥澤 高広君
のがみ純子君
桐山ひとみ君
川松真一朗君
山口  拓君
とや英津子君
池川 友一君
藤井あきら君
滝田やすひこ君
入江のぶこ君
木村 基成君
秋田 一郎君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長中村 倫治君
次長理事兼務延與  桂君
次長理事兼務福崎 宏志君
次長総務部長事務取扱佐藤 智秀君
調整担当部長菅原 雅康君
聖火リレー担当部長田中 愛子君
計画推進部長田中  彰君
競技・渉外担当部長川瀬 航司君
事業推進担当部長丸山 雅代君

本日の会議に付した事件
第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
副委員長の互選
理事の互選
報告事項(説明)
・東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック観戦チケットの大会延期に伴う希望者への払い戻しについて
・東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議について
・第十六回東京都聖火リレー実行委員会について
・東京二〇二〇大会の延期に伴うテストイベントについて
・東京二〇二〇ライブサイト等の実施について
閉会中の継続調査について

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック推進対策特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 議長から、去る十月九日付をもって、ひぐちたかあき委員、長橋桂一委員、古城まさお委員、けいの信一委員の辞任を許可し、新たに滝田やすひこ議員、小林健二議員、のがみ純子議員、栗林のり子議員を選任した旨、通知がありましたので、ご報告いたします。
 この際、新任の委員を紹介いたします。
 滝田やすひこ委員です。小林健二委員です。のがみ純子委員です。栗林のり子委員です。
   〔委員挨拶〕

○小山委員長 紹介は終わりました。

○小山委員長 次に、長橋桂一副委員長の委員辞任に伴い、副委員長一名が欠員となりましたので、これより副委員長の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○池川委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○小山委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、副委員長には上野和彦理事をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、副委員長には上野和彦理事が当選されました。
 上野副委員長より就任のご挨拶があります。

○上野副委員長 ただいま副委員長にご推挙いただきました上野和彦でございます。小山委員長を補佐し、公正公平、円滑な委員会運営に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○小山委員長 次に、上野和彦理事の副委員長就任及びひぐちたかあき理事の辞任に伴い、理事二名が欠員となりましたので、これより理事の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○池川委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○小山委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、理事には小林健二委員、白戸太朗委員をご指名申し上げます。
 これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、理事には小林健二委員、白戸太朗委員が当選されました。

○小山委員長 次に、議席についてお諮りいたします。
 議席につきましては、ただいまご着席のとおりといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小山委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取及び閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 なお、報告事項、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック観戦チケットの大会延期に伴う希望者への払い戻しについては、説明を聴取することにとどめます。
 また、その他の報告事項につきましては、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめますので、ご了承を願います。
 初めに、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に異動がありましたので、オリンピック・パラリンピック準備局長から紹介があります。

○中村オリンピック・パラリンピック準備局長
去る十一月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介申し上げます。
 次長の福崎宏志でございます。福崎は東京二〇二〇大会保健医療担当理事を兼ねてございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小山委員長 紹介は終わりました。

○小山委員長 それでは、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック観戦チケットの大会延期に伴う希望者への払い戻しについて報告を聴取いたします。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局計画推進部長 それでは、私から、報告事項、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック観戦チケット大会延期に伴う希望者への払い戻しについてご説明いたします。
 恐れ入りますが、お手元の資料第1号をごらんください。
 購入済みのチケットにつきましては、二〇二一年に開催される東京二〇二〇大会にて原則そのまま利用可能でございますが、大会延期に伴い来場が困難になり、払い戻しを希望される方に対し、組織委員会は、令和二年十月三十日、払い戻しの詳細を公表いたしました。
 1、払い戻しの実施内容についてですが、(1)、対象チケットは、公式チケット販売サイトにおいて販売した一般チケット、車椅子ユーザー及び同伴者のチケット、東京二〇二〇みんなで応援チケットでございます。
 (2)、申請期間は、オリンピックが令和二年十一月十日から十一月三十日、パラリンピックが十二月一日から十二月二十一日となっております。
 (3)、返金時期は、オリンピックが令和二年十二月下旬以降、パラリンピックが令和三年一月中旬以降の予定です。
 次に、2、大会延期に伴う観戦チケットの対象年齢の変更ですが、チケットが不要となる幼児の年齢要件が二歳未満から三歳未満に、東京二〇二〇みんなで応援チケットの子供の年齢要件が十二歳以下から十三歳以下にそれぞれ変更となっております。
 3、今後の観戦チケットの販売につきましては、公式リセールも含めまして、決まり次第、改めて公表される予定です。
 一枚おめくりください。参考資料として、組織委員会の報道発表資料を添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。

○小山委員長 次に、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議について外三件の報告を聴取いたします。

○菅原オリンピック・パラリンピック準備局調整担当部長 それでは、私から、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議についてご説明いたします。
 お手元の資料第2号をごらんください。
 本調整会議につきましては、前回の本委員会におけるご報告以降、第三回から第六回の会議を開催し、中間整理を取りまとめたところでございます。
 初めに、1、東京オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策調整会議についてでございます。
 (1)、第三回会議では、〔1〕、競技会場、選手村等におけるアスリートの対応についてといたしまして、国から、日本人選手等について、帰国後十四日間の待機を条件つきで緩和することについて報告がございました。
 また、組織委員会より、競技会場、選手村等における感染症対策などについての案が提示されました。
 〔2〕、東京都からの発言では、情報技術の活用や、感染者が発生した場合の対応について、今後検討する必要があることなどを発言いたしました。
 そのほか、有識者からの意見等をいただいております。
 次のページをごらんください。(2)、第四回会議についてでございます。
 〔1〕、アスリートの保健衛生、医療、療養機能についてでは、東京都より、保健衛生機能の強化と医療、療養機能の強化の論点案を提示いたしました。また、組織委員会より、陽性者発生時の競技運営のあり方についての論点案が提示されました。
 〔2〕、大会関係者への対応についてでは、組織委員会より、主催者等、メディア、大会スタッフを検討対象とする論点案が提示されました。
 そのほか、有識者からの意見等をいただいております。
 次に、(3)、第五回会議についてでございます。
 〔1〕、アスリートトラックの運用開始についてでは、国から、アスリート用東京オリパラ準備トラック、通称アスリートトラックの運用を開始することについて報告がございました。
 〔2〕、パラアスリートの適切な感染症対策についてでは、組織委員会より、オリンピックでの感染防止策をベースに、追加的に配慮すべき論点を具体化していくことなどを基本的な考え方とする論点案が提示されました。
 次のページをごらんください。〔3〕、観客の感染症対策についてでは、国より、観客数上限の考え方、外国人観客の取り扱い等の論点案が提示されました。また、組織委員会より、競技会場における観客の感染症対策についての論点案が提示されました。さらに、東京都より、ラストマイルにおける感染症対策についての論点案を提示いたしました。
 〔4〕、都市ボランティア等の論点についてでは、東京都より、都市ボランティアの感染症対策についての論点案を提示いたしました。また、組織委員会より、聖火リレー及びライブサイトにおける感染症対策についての論点案が提示されました。
 〔5〕、ホストタウン等における対応についてでは、国より、自治体に受け入れマニュアルの作成を求めることなどとする論点案が提示されました。
 そのほか、有識者からの意見等をいただいております。
 次に、(4)、第六回会議についてでございます。
 〔1〕、中間整理案についてでは、国から、これまでの検討結果をまとめた中間整理案について説明がございました。また、東京都と組織委員会より、安全・安心な大会の実現に向け取り組んでいくことなどについて発言がございました。
 次のページをごらんください。そのほか、有識者からの意見等をいただいております。
 こうした議論を経て取りまとめられたものが、次の2、中間整理についてでございます。
 (1)、中間整理の概要についてでございます。
 〔1〕のアスリートについては、最優先で検討を実施し、以下の点等について方向性を確定することとしております。
 基本的考え方として、安全・安心な環境のもと、万全のコンディションでプレーするため、入国から出国まで場面ごとの感染症対策を行い、トータルでの環境整備、ルールづくりを実施するとともに、アスリートと接触する相手方も防疫措置を講じることとしております。
 出入国については、大会本番に関し、国外のアスリート等について、必要な防疫上の措置を講じた上で入国を認め、入国後十四日間の待機期間中の活動を可能とする仕組みを整備することとしております。
 感染症対策、行動ルールについては、基本的な感染防止策を徹底するとともに、行動ルールを策定し、徹底することとしております。
 検査については、出入国時の検査のほか、入国後もスクリーニング検査や試合前の検査など、必要な検査を実施することとし、このため、選手村内に検体採取センターや検査分析設備を整備するなど、体制を整備することとしております。
 次のページをごらんください。保健衛生、医療、療養機能については、感染者、疑い例が発生した場合を想定し、迅速な初動対応と関係部門の情報共有、保健衛生上の各種対応に一元的に取り組める機能を構築するため、組織委員会感染症対策センター(仮称)を設置するとともに、保健衛生の拠点機能等を構築することとしております。また、選手村総合診療所内に発熱外来等を設置するとともに、入院先医療機関、宿泊療養先を確保することとしております。
 パラアスリートについては、障害の種別にも配慮しつつ、介助者等のスタッフ等による感染防止の支援の際のガイドラインを策定することとしております。
 次に、〔2〕、大会関係者、観客についてでございます。
 大会関係者については、海外関係者の出入国や行動ルール、移動等の点に関して、大会運営とのかかわりの度合い、業務内容、アスリートとの接触の多寡等に応じ、対応を決定することとしております。
 また、観客については、ガイドラインの策定、周知や、競技会場において体調不良者が発生した場合の対応、入院、療養する医療機関の確保等の対策を定めることとしております。観客数の上限については、内外の感染状況や実証の結果なども踏まえ、国内の上限規制に準じることを基本として、最終的な決定は来春までに行うこととしております。外国人観客の取り扱いについては、観客の安全と地域の安全の両立を図る観点を踏まえ検討することとし、その際、十四日間の隔離や公共交通機関の不使用を条件とすることは、観戦を事実上困難とするものであることから、これらと同程度の防疫措置を構築することとしております。また、各国の感染状況等を踏まえ、リスクに応じた適切な防疫措置を講じることとしております。
 次のページをごらんください。具体的な措置の内容については、感染症の専門的知見も踏まえつつ、来春までに決定することとしております。
 次に、〔3〕、聖火リレー、ライブサイトについてでございます。
 聖火リレーについては、組織委員会において、具体的な感染予防策を年内に作成し、都道府県実行委員会など各ステークホルダーの対策を推進することとしております。
 ライブサイトについては、組織委員会が感染症対策の指針を年内に策定するとともに、各自治体に対して、会場ごとの感染症対策に係る計画の提出を依頼することとしております。
 次に、ホストタウン、事前キャンプについてでございます。
 感染防止対策を講じた上で充実した交流を実現し、それを大会後のレガシーとしてつなげることが重要とした上で、国において策定したマニュアル作成の手引を踏まえ、自治体等に受け入れマニュアルの作成を求め、感染防止対策を実施することとしております。また、大会出場前には、選手等との接触が生じない形での交流、出場後には、感染防止策を講じた上で、さまざまな交流の実施を推進することとしております。
 次に、(2)、今後の対応でございます。
 本中間整理を踏まえつつ、国、東京都及び組織委員会において、制度やガイドライン等の策定により詳細を定めるとともに、組織、体制の構築や大会時のオペレーションの準備等を進め、来夏の東京大会開催に向け、必要な対策の具体化を図ることとしております。
 次のページをごらんください。今後、アスリート等に係る検査の実施方針などの課題等について取り扱いの詳細を定めることとしております。
 あわせて、IOC、IPC、IF、NOC、NPCとの調整を進めることとしております。
 一枚おめくりください。参考資料として、ただいまの説明に関連する五件の資料を添付しております。
 なお、参考資料4の第六回会議における配布資料については、参考資料5と重複いたしますので、議事次第のみを添付してございます。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局聖火リレー担当部長 それでは、私から、第十六回東京都聖火リレー実行委員会についてご説明いたします。お手元の資料第3号をごらんください。
 第十六回東京都聖火リレー実行委員会は、十月二十二日に書面開催いたしました。
 3、議題のうち、まず、(1)、新たな聖火リレーの実施概要についてでございますが、九月末に組織委員会から、来年の聖火リレーの日程等が公表されました。
 まず、〔1〕の新たな日程等でございますが、オリンピック聖火リレーの実施期間は全国で百二十一日間、うち都内は十五日間でございまして、従前のスケジュールの一日前倒しで、曜日は変更なしでございます。セレブレーションの実施回数は全国で百十三回、うち都内は十四回で変更なく、聖火ランナーは既に決定したランナーを優先して走行することとなっております。聖火リレーの実施区市町村や走行ルート等も変更しない予定でございます。
 続きまして、パラリンピック聖火リレーでございますが、リレーの実施期間は八日間でございまして、うち都内は五日間で変更はございません。こちらも従前のスケジュールの一日前倒しで、曜日は変更なしでございます。また、セレブレーションは都内の三回のみで、従前と変わらず、聖火ランナーは今後決定する予定でございます。実施区市町村も原則として変更しない予定で、走行ルートは今後決定する予定でございます。
 〔2〕の主な簡素化の内容でございますが、リレー隊列の一部車両の削減などが示されております。
 〔3〕の新型コロナ対策につきましては、安全・安心なリレーの実施に向けて現在検討中でございまして、今後、具体的な対応策を取りまとめて公表される予定でございます。
 続きまして、(2)、令和二年度(二〇二〇年度)事業計画の改正でございますが、新たな聖火リレーの日程が決定したことから、本年度の実行委員会の事業計画を改正しました。本年度は計画策定を実施いたします。
 一枚おめくりください。参考資料として、ただいまご説明いたしました第十六回東京都聖火リレー実行委員会の資料を添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○川瀬オリンピック・パラリンピック準備局競技・渉外担当部長 それでは、私から、東京二〇二〇大会の延期に伴うテストイベントについてご説明いたします。
 お手元の資料第4号をごらんください。
 まず、1、これまでの経緯でございます。
 テストイベントは、東京二〇二〇大会の成功に向けて、主に競技運営及び大会運営の能力を高めることを目的として行うもので、これまでに三十九競技を実施済みでございます。
 次に、2、テストイベントカレンダーの公表でございます。
 本年十一月二十七日、組織委員会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により延期していた十七競技に、会場変更となったオリンピックのマラソンを加えた十八競技のテストイベントを、二〇二一年三月から五月に実施する旨を公表いたしました。
 次に、3、主な変更点でございます。
 (1)、幾つかの競技団体主催の大会については、国際的な競技スケジュールとの関係等で開催が困難になったことなどから、組織委員会主催へと変更されております。
 (2)、また組織委員会は、テスト内容を再度精査し、一層の効率化とコストダウンを図るとともに、新型コロナウイルス対策についても競技運営を中心に実施する予定です。幾つかの競技では、競技運営に加えて観客への対応など、会場運営の総合的なテストを実施する予定です。
 最後に、4、都の対応でございます。
 都におきましても、組織委員会と連携し、新型コロナウイルス対策を含めたラストマイル運営の確認など、具体的な検証を実施する予定でございます。
 一枚おめくりください。参考資料として、延期に伴う東京二〇二〇テストイベントカレンダーを添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○丸山オリンピック・パラリンピック準備局事業推進担当部長 それでは、報告事項、東京二〇二〇ライブサイト等の実施についてをご説明いたします。
 お手元の資料第5号をごらんください。
 まず、1、経過についてです。
 都は、本年一月に東京二〇二〇ライブサイト等実施計画(案)を公表いたしましたが、大会延期決定後、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、計画の再検証を実施してまいりました。六月からはIOCや組織委員会と協議、検討を進め、九月には都を初め開催予定自治体が必要な対策を行いながら、ライブサイトを実施する方針を確認いたしました。十一月にはコロナ対策調整会議において、ライブサイトにおける感染症対策についての方向性を確認し、十二月の中間整理に反映しております。
 次に、2、二〇二一年の実施に向けた都の方針についてです。
 コロナ感染症を乗り越え、都民、国民の共感を得て大会を成功させるためには、ライブサイトの開催は重要であり、適切な感染症対策を行った上で実施いたします。
 東京二〇二〇ライブサイト等については、会場と周辺で来場者がフィジカルディスタンスを確保でき、密を生じない運営ができるかどうかを中心に検証を行い、結果を踏まえて当初の会場計画を変更いたします。
 また、会場の運営に当たっては、政府や各団体のガイドラインや知見、専門家の意見等を踏まえた対策を基本に、今後の感染の状況等も踏まえ、次にご説明する項目を中心に検討してまいります。
 まず、(1)、感染症を踏まえた安全・安心な環境づくりでございます。案内誘導や清掃の拡充等対策を徹底するほか、混雑、密集防止のための会場レイアウト、事前申込制の導入等の方策についてもあわせて検討してまいります。
 さらに、(2)、実施コンテンツについてでございますが、競技体験等予定している内容については、感染症拡大防止対策を踏まえた実施方法等を検討してまいります。
 続いて、(3)、開催日程についてです。次のページをごらんください。都内、被災地ともに、実施予定会場については当初計画上の開催期間、開催時間を基本に実施を検討いたします。
 続いて、(4)、来場者想定についてです。混雑、密集の回避のため、会場ごとの入場設定人数について検討し、当初計画上の一日当たり来場者想定について、引き続き精査してまいります。
 次に、3、今後の会場計画についてでございます。
 まず、(1)、東京二〇二〇ライブサイトのうち、拠点会場である都立代々木公園及び井の頭恩賜公園は、十分な広さがあり、会場内や周辺で適切な人流コントロールが可能であることから、必要な感染症対策を行った上で、当初計画を基本に実施いたします。
 その他の中規模三会場は、ライブサイト会場だけでは入場キャパシティーに限界があることから、混雑や密を避けた安全な運営のため分散化を図り、会場周辺を含めたエリア全体での盛り上げに転換いたします。なお、高輪ゲートウェイ駅前特設会場は、来夏は使用できないため、実施しないことといたします。
 池袋西口公園は、感染症対策上、安全な規模と運営を確保するため、豊島区と協議の上、区を中心とした実施形態に転換いたします。会場周辺は、引き続き区と連携して、東京芸術劇場を擁する文化の拠点として盛り上げるエリアに位置づけております。
 次に、東京都庁舎は、入場規模を抑制せざるを得ない屋内での競技中継は見合わせますが、マスコットフォトスポットや展示等を計画どおり実施いたします。周辺地域のシティードレッシングとともに、開催都市の拠点にふさわしい祝祭感を演出し、盛り上げるエリアと位置づけております。
 (2)、都のパブリックビューイングを核とする盛り上げ会場は、適切な感染症対策を行い、当初計画を基本に実施いたします。変更後の都内会場につきましては、資料下段の表のとおりでございます。
 次のページをごらんください。(3)、被災地の東京二〇二〇ライブサイトは、各県と協議の上、適切な感染症対策を行い、当初計画を基本に実施いたします。
 次に、4、具体的な感染症対策の方向性でございます。
 来場者の安全と安心が確保できる実施形態となるよう、各会場のレイアウトの見直しや事前申込制など、抜本的な対策を検討しております。
 基本的な感染症対策は、コロナ対策調整会議での検討を経て取りまとめられたライブサイト実施における新型コロナウイルス感染症対策の指針に基づき、下記〔1〕から〔6〕を柱に、三密の回避や飛沫感染、接触感染防止等の対策を徹底いたします。
 次に、5、今後の進め方でございます。
 会場運営の基本となる事項の検討をさらに進め、来春を目途に東京二〇二〇ライブサイト等実施計画に反映し、実施に向けた準備を着実に進めてまいります。
 具体的な感染症対策については、大会本番まで安全・安心の確保に向けた取り組みを継続してまいります。
 次に、6、区市町村が実施するコミュニティライブサイト等への支援でございます。
 まず、コミュニティライブサイトについては、十一月に組織委員会が各自治体に対し計画の再検証を要請するとともに、組織委員会が十二月に策定した指針に基づき、会場ごとの感染症対策に係る計画の作成を依頼するなど、安全・安心な開催に向けて取り組みを進めることとしております。
 次に、パブリックビューイングについては、来年四月から組織委員会への申請受け付けが始まる予定でございます。
 都は、各自治体が感染症対策を適切に行い、都内全体で安全に大会が楽しめるよう、適切な情報提供、相談対応や補助制度による支援を継続していく予定です。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。——それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。

○小山委員長 次に、本委員会に付託されております調査事件についてお諮りいたします。
 本件は、今定例会中に調査を終了することができませんので、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十七分散会

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