オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会速記録第三十六号

令和二年三月二十三日(月曜日)
第四委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長吉原  修君
副委員長長橋 桂一君
副委員長伊藤 ゆう君
理事山崎 一輝君
理事上野 和彦君
理事両角みのる君
理事ひぐちたかあき君
理事あぜ上三和子君
古城まさお君
けいの信一君
藤井あきら君
川松真一朗君
白戸 太朗君
奥澤 高広君
桐山ひとみ君
山口  拓君
とや英津子君
池川 友一君
入江のぶこ君
里吉 ゆみ君
木村 基成君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長潮田  勉君
次長理事兼務延與  桂君
次長岩瀬 和春君
次長総務部長事務取扱中村 倫治君
技監荒井 俊之君
理事西村 泰信君
理事中澤 基行君
調整担当部長菅原 雅康君
大会企画調整担当部長中嶋 初史君
自治体調整担当部長小池 和孝君
聖火リレー担当部長田中 愛子君
自治体連携担当部長筒井 宏守君
計画推進部長田中  彰君
運営担当部長末村 智子君
運営推進担当部長関口 尚志君
運営調整担当部長三浦 幹雄君
ボランティア担当部長小高 都子君
競技・渉外担当部長川瀬 航司君
事業推進担当部長丸山 雅代君
パラリンピック部長越  秀幸君
障害者スポーツ担当部長加藤 みほ君
大会施設部長鈴木 一幸君
施設担当部長湯川 雅史君
施設整備担当部長草野 智文君
選手村担当部長斉藤  有君
スポーツ施設担当部長藤木 仁成君
輸送担当部長村田 拓也君
輸送担当部長佐久間巧成君
スポーツ推進部長小室 明子君
ラグビーワールドカップ担当部長国際大会準備担当部長兼務篠  祐次君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会の解散について
・東京二〇二〇大会における都市オペレーションセンター運営計画(第二版)について
・第十三回東京都聖火リレー実行委員会等について
・東京二〇二〇大会の準備における新型コロナウイルス感染症対応について
委員会調査報告(中間報告書)について
閉会中の継続調査について

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を開会いたします。
 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取及び委員会調査報告について並びに閉会中の継続調査の申し出の決定を行います。
 なお、報告事項については、説明を聴取することにとどめます。ご了承願います。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 鈴木開設準備担当部長は、所用のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 次に、理事者から、ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会の解散について外三件の報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ担当部長国際大会準備担当部長兼務 それでは、報告事項、ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会の解散についてご説明いたします。
 資料第1号をごらんください。
 1、公益財団法人ラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会概要でございます。
 平成二十二年十一月に日本ラグビーフットボール協会により設立されました。
 2、解散時期等でございます。
 令和二年三月三十一日に組織委員会を解散し、清算法人に移行する予定でございます。解散後、清算法人は、残存する財産、法律関係を整理するための清算手続を進めます。また、組織委員会の大会運営ノウハウに関する資料文書の保存、継承などはJRFUが行うこととなります。
 3、清算法人における清算人でございます。
 組織委員会理事会において、嶋津昭組織委員会事務総長を清算人として評議員会に推薦することを決議しております。
 4、ラグビーワールドカップ大会収支状況でございます。
 令和二年三月度の収入、支出状況は六百七十七億円でございます。主な収入、支出は記載のとおりでございます。
 5、レガシー事業でございます。
 大会のレガシー事業としてJRFUが行う総額六十億円規模の基金事業でございます。
 具体的には、(1)、ラグビーワールドカップ記念秩父宮ラグビー場基金、(2)、ラグビーを通じた地域活性化活動のための基金、(3)、日本ラグビーのさらなる飛躍発展のための基金の三事業であり、各二十億円規模となっています。
 一枚おめくりください。参考資料として、組織委員会の報道発表資料を添付してございます。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○末村オリンピック・パラリンピック準備局運営担当部長 それでは、私から、東京二〇二〇大会における都市オペレーションセンター運営計画(第二版)についてご説明いたします。
 お手元に配布しております資料第2号をごらんください。
 まず、1、計画の位置づけと改定についてでございます。
 都は、大会において円滑な運営を支援するとともに、都民生活への影響の軽減を図るため、都市オペレーションセンターを設置することとしております。
 昨年三月には、都市オペレーションセンター運営計画の策定、公表を行っておりますが、このたび、テストイベントによる実地訓練等を通じて検証を行い、第二版として改定いたしました。
 2、今後の対応といたしまして、本計画をもとに作成を進めているマニュアルをさらに具体化するとともに、テストイベントを活用した訓練等で検証を行ってまいります。
 また、都市オペレーションセンターで勤務する職員向けの研修を行ってまいります。
 恐れ入ります。二ページ目をごらんください。続いて、3、改定のポイントをご説明いたします。
 (1)、競技会場等周辺対応でございますが、ラストマイル等における取り組みの具体化を図っております。
 暑さ対策では、ハード対策として、テント、送風機、ベンチ、給水設備を備えた休憩所を設置するとともに、ソフト対策として、扇形の紙製チラシ、ネッククーラーの配布を行います。
 続いて、救護対応でございます。
 観客数、観客の歩行距離、競技時間帯や近隣医療機関の状況を踏まえまして、医師や看護師などが常駐する救護所を必要に応じて設置してまいります。
 また、都市オペレーションセンター本部に医療救護担当を設置し、各救護所における情報共有を図るとともに、現場で判断する際の支援等を行ってまいります。
 三ページ目をごらんください。シティキャストによる案内では、観客を会場へ案内し、円滑な移動をサポートいただくとともに、フォトフレーム等を活用しながら、観客との明るいコミュニケーションを通じ、大会の祝祭感を盛り上げていただきます。
 三ページから四ページにかけまして、案内サインやラストマイルにおける警備、誘導など、その他具体的な取り組みを記載しております。
 続きまして、五ページをごらんください。(2)、都市オペレーションセンターの情報共有、伝達ツールについてでございます。
 都市オペレーションセンターにおきまして発生事案を登録、分析し、画像や位置情報等の情報共有を行うため、事案管理ツールを構築、配備いたします。
 (3)、都市オペレーションセンターの組織構成、役割の見直しについてでございますが、暑さ対策担当や医療救護担当の設置などにより機能を強化するとともに、組織横断的な連携を担う機能を追加し、都市オペレーションセンター全体を一体的に運営してまいります。
 また、ラストマイル及び会場内にそれぞれ責任者を設置し、各現場における意思決定、総括、組織委員会の会場責任者、警備事業者等との連絡調整や対応要請、都市オペレーションセンター本部等との連絡を実施いたします。
 六ページ目に都市オペレーションセンターの組織構成全体像を記載してございますので、後ほどご参照いただければと存じます。
 続きまして、七ページをごらんください。(4)、大会時の全庁的な体制についてでございますが、知事を本部長とした全庁的な体制といたしまして開催都市本部を設置し、都市オペレーションセンターと関連局等とのより円滑、迅速な調整を実現いたします。
 なお、参考資料といたしまして、東京二〇二〇大会における都市オペレーションセンター運営計画(第二版)の本文を添付させていただいております。後ほどごらんいただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局聖火リレー担当部長 報告事項、第十三回東京都聖火リレー実行委員会等についてご説明いたします。
 お手元に配布してございます資料第3号をごらんください。
 1の第十三回東京都聖火リレー実行委員会についてでございますが、二月七日に書面にて開催いたしました。
 (3)の議題でございますが、まず、〔1〕の報告事項として、オリンピック聖火ランナーの公表状況について報告いたしました。
 続きまして、〔2〕の協議事項にあるように、オリンピック聖火リレーについて、毎日の聖火リレーの区間ごとの出発と到着時間の見込みを示したデースケジュールや、聖火リレーの沿道等でボランティアとして活動していただく聖火リレーサポーターの募集について協議いたしました。また、パラリンピック聖火リレーでは、区市町村の参画について協議いたしました。
 続いて、2のオリンピック聖火リレーリハーサルについてですが、(2)、(3)のとおり、先月十五日に羽村市、国分寺市、八王子市の三市のルートの一部で実施いたしました。
 その結果を踏まえて、(4)の本番に向けた対応の方向性でございますが、沿道の一部で観客が滞留した場所がございましたが、ボランティア等を配置して、観客に向けた案内誘導を充実してまいりたいと考えております。
 また、車両隊列を組むスポンサー企業の車両の到着がおくれたり、車両と車両の間があき過ぎていたことなどを踏まえまして、オペレーションの再検討を組織委員会に働きかけてまいりたいと考えております。
 続いて、資料の二枚目をごらんください。3のパラリンピック聖火ランナーの選考についてでございます。
 (1)の公募でございます。
 〔1〕の公募人数は七十五名程度としております。
 パラリンピックの聖火リレーは、通常三人一組で走行することになっておりまして、〔2〕の応募状況は四千二百二十九名でございました。
 〔3〕の選考方法ですが、応募様式に記入した内容を審査し、選考してまいります。最終的に実行委員会で候補者を選定し、組織委員会へ提出いたします。
 次に、(2)の推薦でございますが、〔1〕、推薦人数は、三人一組で走行する通常走行分は七十名程度を選定いたします。これ以外に、四名から九名のグループで走行する団体枠、グループランナーとして十組を選定いたします。
 〔2〕の選考方法ですが、都にゆかりがある方など、選考条件をもとに、区市町村や関係機関の意見を聞いて候補者を選考してまいります。推薦者の選考に当たりましては、第三者から意見を聴取し、最終的に実行委員会で候補者を選定して、組織委員会へ提出いたします。
 最後に、(3)の当選発表でございますが、本年五月以降、東京都聖火リレー実行委員会から当選の速報を連絡しまして、その後、組織委員会から当選者に対して正式な当選通知が送付されることとなっております。
 説明は以上でございます。

○田中オリンピック・パラリンピック準備局計画推進部長 それでは、私から、報告事項、東京二〇二〇大会の準備における新型コロナウイルス感染症対応についてご説明いたします。
 お手元の資料第4号をごらんください。
 新型コロナウイルス感染症への適切な対応を図るため、都は、一月三十日の東京都新型コロナウイルス感染症対策本部設置以降、速やかに関係機関と連携し、取り組みを実施してまいりました。本資料はこれまでの対応状況等をまとめたものでございます。
 まず、1、都と関係機関との連携についてでございます。
 二月三日に東京二〇二〇大会に向けた東京都安全・安心推進会議感染症対策分科会を開催し、庁内関係局はもとより、国、組織委員会等と情報の共有を図っております。
 二月十三日及び十四日に東京で開催されましたIOCプロジェクトレビューにおきましては、予定どおりの大会開催に向けた組織委員会とIOCとの連携を確認したのに続き、IOC、IPC、国、都、組織委員会、WHOとの緊密な情報交換、情報共有を開始しております。
 次に、2、テストイベントへの対応でございます。
 (1)、国際競技団体等主催の大会の対応についてですが、新型コロナウイルス対策として、国際競技団体等が大会中止等を決定したものについて、組織委員会は、各大会が予定されていた時期に、競技エリア、計測機器、競技運営等に関するテストを実施できるよう、主催者と調整しております。
 一枚おめくりください。(2)、組織委員会主催のテストイベントの対応についてでございます。
 アスリート、スタッフ等の参加者を絞り込み、体調確認や消毒の徹底等の対策を講じた上でテストを実施しております。
 次に、3、オリンピック聖火採火式等の状況についてでございます。
 組織委員会は、三月四日、聖火リレーの実施について、ランナーや観客等に新型コロナウイルス感染症が広がらないための適切かつ必要な対応などの方針をまとめた基本的な考え方を公表し、(1)の採火式につきましては、三月十二日にギリシャにおいて、感染防止に配慮して関係者のみで開催されています。
 資料の中ほどから次のページにかけまして、引き継ぎ式、到着式などの対応の概要を記載しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 資料の三枚目をごらんください。次に、4、シティキャスト、フィールドキャストの研修への対応についてでございます。
 安全・安心を確保しながら、大会までに研修など必要な準備を終えられるよう取り組みを進めております。
 (1)、研修における対応についてですが、研修の会場に消毒液を設置するなどの対応を行ってまいりました。
 (2)、研修の延期についてですが、二月二十二日以降に予定していた研修を五月以降に延期しております。
 次に、5、都主催の主な関係イベントにおける対応についてでございます。
 (1)、BEYOND STADIUM二〇二〇は開催を中止し、(2)、東京アクアティクスセンター完成披露式典は開催を延期しております。
 一枚おめくりください。次に、6、IOCによる大会延期を含めた検討に係る発表についてご説明いたします。
 IOCは本日未明、関係者全員の健康を保護し、新型コロナウイルス感染症の封じ込めに貢献するため、東京大会のシナリオ検討を進めていくことを発表しました。
 日本において聖火が歓迎され、関係者全員の健康を守りながら大会を開催できることへのIOCの日本に対する信頼を高めている一方、海外では感染が急速に増加していることから、大会のシナリオ検討を進める必要があるとしております。
 また、多くの会場が利用できなくなる可能性や、既に宿泊施設が予約されているなどの状況、国際スポーツの競技日程を調整する必要があるなど、課題が多いとしております。
 IOCは、組織委員会、日本政府、東京都との完全な協力とパートナーシップのもとで、大会への影響について、延期のシナリオを含めた詳細な議論を開始し、四週間以内に議論を完了すること、大会の中止はいかなる問題も解決しないことから、中止は議題にはないとしております。
 最後に、参考として、関係者等のコメントを記載しておりますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 一枚おめくりください。参考資料1として、IOCの大会延期を含めた検討に係る報道発表資料英文、参考資料2として、IOCの大会延期を含めた検討に係る報道発表資料参考和訳を添付しております。後ほどごらんいただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。

○小山委員長 次に、委員会調査報告について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布のとおり、委員会中間報告書(案)として取りまとめられました。
 朗読は省略いたします。

   〔委員会中間報告書(案)は本号末尾に掲載〕

○小山委員長 お諮りいたします。
 本件は、お手元配布の案のとおり中間報告することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 次に、委員会調査に関する委員長の口頭による中間報告について申し上げます。
 本件は、理事会において協議の結果、本定例会におきまして、委員長による口頭報告を行うことを申し合わせました。ご了承願います。
 なお、委員長の口頭報告の内容につきましては、理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小山委員長 次に、本委員会に付託されております調査事件についてお諮りいたします。
 本件は、今定例会中に調査を終了することができませんので、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小山委員長 この際、オリンピック・パラリンピック準備局長から発言の申し出がありますので、これを許します。

○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長 お許しをいただきまして、一言御礼のご挨拶を申し上げます。
 本委員会が設置されましてからこれまでの間、ラグビーワールドカップ二〇一九に関しまして、大会に向けた機運醸成やラグビーテストマッチを通じた大会準備の検証、交通輸送計画、ファンゾーン運営計画の策定、ボランティアプログラムなどさまざまな事項にわたりまして調査、ご審議をいただきました。数々の貴重なご意見を賜りまして、心より御礼を申し上げますとともに、感謝申し上げます。
 アジアで初めて開催されましたラグビーワールドカップ二〇一九は、組織委員会はもとより、大会をともに支えた全国の開催都市、世界中からのお客様におもてなしを実践していただきましたボランティアの皆様、そして都内各地の大会の盛り上げにもご尽力をいただきました区市町村、事業者、住民の皆様など、全ての関係者がワンチームとなって取り組み、大きな盛り上がりの中、無事終了することができました。重ねて厚く御礼を申し上げます。
 ラグビーワールドカップ二〇一九に向けた準備や大会期間中に得られた多くの経験、ノウハウを東京二〇二〇大会への準備にしっかりとつなげてまいります。
 今後とも、東京二〇二〇大会に向けまして、小山委員長を初め委員の先生方には、よろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げまして、簡単ではございますが、御礼のご挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。

○小山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会


オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会中間報告書(案)

 本委員会は、平成29年8月8日に設置され、オリンピック・パラリンピック競技大会及びラグビーワールドカップ2019™の開催に向けた調査・検討、及び必要な活動を行ってきたところですが、令和元年9月20日から11月2日までの間、ラグビーワールドカップ2019™が開催されたことを受け、ラグビーワールドカップ2019™に関するこれまでの調査、審議の経過について別紙のとおり中間報告いたします。

令和2年3月23日

オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員長
小山 くにひこ

東京都議会議長
石川 良一 殿

目次

1 本委員会の設置
(1)設置の経過
(2)委員及び役員
2 調査審議及び必要な活動の経過
3 調査・検討の概要
(1)ラグビーテストマッチについて
(2)大会運営について
(3)交通輸送について
(4)セキュリティ・医療対策について
(5)ファンゾーンについて
(6)気運醸成について
(7)連携協力について
(8)大会報告について
4 結び

1 本委員会の設置
(1)設置の経過
 本委員会は、東京都議会として、2020年に開催される第32回オリンピック競技大会及び第16回パラリンピック競技大会並びに2019年に開催される第9回ラグビーワールドカップ2019™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行うことを目的として、平成29年8月8日の平成29年第一回臨時会本会議において、古城まさお君外126名の動議により、下記の要綱のとおり設置された。

オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会
設置要綱
1 名称
 オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会とする。
2 設置の根拠
 地方自治法第109条第1項及び東京都議会委員会条例第4条による。
3 目的
 2020年に開催される第32回オリンピック競技大会及び第16回パラリンピック競技大会並びに2019年に開催される第9回ラグビーワールドカップ2019™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
4 委員会の組織
 委員の定数は、23名とし、委員長1名、副委員長3名及び理事5名を置く。

(2)委員及び役員
 ア 議長は、平成29年8月8日の第一回臨時会本会議に諮り、次のとおり委員を指名した。
  加藤 雅之君 森澤 恭子君
  川松真一朗君 栗林のり子君
  龍円あいり君 いび 匡利君
  大松あきら君 白戸 太朗君
  入江のぶこ君 両角みのる君
  山口  拓君 里吉 ゆみ君
  谷村 孝彦君 桐山ひとみ君
  石川 良一君 山崎 一輝君
  吉原  修君 とくとめ道信君
  木村 基成君 伊藤 ゆう君
  小山くにひこ君 高島なおき君
  あぜ上三和子君
 イ 平成29年8月8日の委員会において、次のとおり委員長、副委員長及び理事が互選された。
  委員長  小山くにひこ君
  副委員長 大松あきら君
  副委員長 吉原  修君
  副委員長 伊藤 ゆう君
  理事  加藤 雅之君
  理事  両角みのる君
  理事  石川 良一君
  理事  山崎 一輝君
  理事  あぜ上三和子君
 ウ 議長は次のとおり、委員の辞職に伴い、新たに委員を指名した旨及び委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を平成29年12月1日の平成29年第四回定例会本会議で報告した。
  平成29年11月15日付け
   〇辞職  いび 匡利君
   〇選任  曽根はじめ君
  平成29年11月24日付け
   ○辞任  曽根はじめ君
   ○選任  おときた 駿君
 エ 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を平成30年9月19日の平成30年第三回定例会本会議で報告した。
  平成30年7月3日付け
   ○辞任  石川 良一君
   ○選任  中山ひろゆき君
 オ 平成30年7月13日の委員会において、次のとおり理事が互選された。
  理事  中山ひろゆき君
 カ 平成30年9月26日の平成30年第三回定例会本会議において、委員の辞任及び選任が行われた。
   ○辞任  加藤 雅之君 栗林のり子君
        大松あきら君 谷村 孝彦君
   ○選任  細田いさむ君 うすい浩一君
        高倉 良生君 中山 信行君
 キ 平成30年10月4日の委員会において、次のとおり副委員長及び理事が互選された。
  副委員長 高倉 良生君
  理事  うすい浩一君
 ク 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を平成30年12月4日の平成30年第四回定例会本会議で報告した。
  平成30年10月10日付け
   ○辞任  中山ひろゆき君 龍円あいり君
   ○選任  石川 良一君 斉藤れいな君
  平成30年10月16日付け
   ○辞任  里吉 ゆみ君 とくとめ道信君
   ○選任  とや英津子君 池川 友一君
 ケ 平成30年10月31日の委員会において、次のとおり理事が互選された。
  理事  石川 良一君
 コ 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を平成31年2月21日の平成31年第一回定例会本会議で報告した。
  平成31年1月25日付け
   〇辞任  斉藤れいな君 森澤 恭子君
   〇選任  栗下 善行君 藤井あきら君
  平成31年2月13日付け
   ○辞任  栗下 善行君
   ○選任  斉藤れいな君
 サ 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を平成31年4月26日の平成31年第一回臨時会本会議で報告した。
  平成31年3月29日付け
   〇辞任  おときた 駿君
   〇選任  やながせ裕文君
  平成31年4月22日付け
   ○辞任  やながせ裕文君
   ○選任  里吉 ゆみ君
 シ 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を令和元年9月3日の令和元年第三回定例会本会議で報告した。
  令和元年6月20日付け
   ○辞任  斉藤れいな君
   ○選任  奥澤 高広君
 ス 議長は次のとおり、委員の辞任を許可し、新たに委員を指名した旨を令和元年10月21日の令和元年第二回臨時会本会議で報告した。
  令和元年9月19日付け
   ○辞任  石川 良一君 高倉 良生君
        うすい浩一君 細田いさむ君
        中山 信行君
   ○選任  ひぐちたかあき君 長橋 桂一君
        けいの信一君 上野 和彦君
        古城まさお君
 セ 令和元年10月28日の委員会において、次のとおり副委員長及び理事が互選された。
  副委員長 長橋 桂一君
  理事  上野 和彦君
  理事  ひぐちたかあき君
2 調査審議及び必要な活動の経過
 本委員会は、36回の委員会及び34回の理事会の開催を実施した。このうち、ラグビーワールドカップ2019™に関しては、23回の委員会及び23回の理事会の開催を実施し、次のとおり調査・検討を行った。
(※ラグビーワールドカップ2019™関係は太字で表示)
年 月 日
委員会及び理事会の調査事項
委員会
理事会
平成29年
8月8日(火)

○委員長の互選
○副委員長の互選
○理事の互選
○議席について
・今後の委員会運営について
・運営要領について
・その他
9月13日(水)

○報告事項(説明)
(1)有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方について
(2)共同実施事業管理委員会について
(3)ラグビーテストマッチについて
・本日の委員会運営について
・その他
9月21日(木)

○報告事項(質疑)
(1)有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方について
(2)共同実施事業管理委員会について
(3)ラグビーテストマッチについて

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
11月6日(月)

○報告事項(説明)
(1)新規恒久施設等の整備について
(2)アーチェリー会場(夢の島公園)予選会場の整備について
(3)有明体操競技場の整備について
(4)ラグビーワールドカップ2019™試合日程及びチケット販売概要について
・本日の委員会運営について
・その他
11月24日(金)

○報告事項(質疑)
(1)新規恒久施設等の整備について
(2)アーチェリー会場(夢の島公園)予選会場の整備について
(3)有明体操競技場の整備について
・本日の委員会運営について
・その他
12月8日(金)

○閉会中の継続調査について
12月26日(火)

○報告事項(説明)
(1)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における業務と経費について
(2)IOC拠出金の払戻しに関する契約について
(3)東京2020オリンピック競技大会の新種目等の会場について
(4)大会輸送の検討状況について
・本日の委員会運営について
・その他
平成30年
1月30日(火)

○報告事項
(1)東京2020大会のボランティア募集について(説明)
(2)ラグビーワールドカップ2019™のボランティア募集について(説明)
(3)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における業務と経費について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
2月2日(金)

○報告事項(質疑)
(1)IOC拠出金の払戻しに関する契約について
(2)東京2020オリンピック競技大会の新種目等の会場について
(3)大会輸送の検討状況について
(4)東京2020大会のボランティア募集について
(5)ラグビーワールドカップ2019™のボランティア募集について
・本日の委員会運営について
・その他
3月9日(金)

○報告事項(説明)
(1)東京2020大会における都市運営に係る基本方針について
(2)東京2020大会の安全・安心の確保のための対処要領について
(3)東京2020オリンピック競技大会の会場について
(4)東京2020パラリンピック競技大会の会場について
(5)ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送基本計画について
(6)平昌オリンピックについて
・本日の委員会運営について
・その他
3月23日(金)

○報告事項
(1)平昌パラリンピックについて(説明)
(2)東京2020大会における都市運営に係る基本方針について(質疑)
(3)東京2020大会の安全・安心の確保のための対処要領について(質疑)
(4)東京2020オリンピック競技大会の会場について(質疑)
(5)東京2020パラリンピック競技大会の会場について(質疑)
(6)ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送基本計画について
(質疑)

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
5月7日(月)

○報告事項(説明)
(1)平昌大会オブザーバープログラムについて
(2)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会大会ボランティア募集要項(案)及び都市ボランティア募集要項(案)について
(3)ラグビーワールドカップ2019™日本大会公式ボランティアプログラムについて
(4)持続可能性に配慮した運営計画第二版(案)について
(5)東京2020大会期間中のライブサイトに関する開催都市東京の考え方について
(6)選手村宿泊棟の整備について
(7)大会輸送の検討状況(その2)について
(8)共同実施事業に係る経費の確認について
・本日の委員会運営について
・その他
5月24日(木)

○報告事項
(1)東京2020オリンピック聖火リレーコンセプト等について(説明)
(2)ラグビーワールドカップ2019™の都内の公認チームキャンプ地内定について(説明)
(3)東京2020オリンピック競技大会の会場(その2)について(説明・質疑)
(4)ラグビーワールドカップ2019™大会500日前イベントについて(説明・質疑)
(5)平昌大会オブザーバープログラムについて(質疑)
(6)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会大会ボランティア募集要項(案)及び都市ボランティア募集要項(案)について(質疑)
(7)ラグビーワールドカップ2019™日本大会公式ボランティアプログラムについて(質疑)
(8)持続可能性に配慮した運営計画第二版(案)について(質疑)
(9)東京2020大会期間中のライブサイトに関する開催都市東京の考え方について(質疑)
(10)選手村宿泊棟の整備について(質疑)
(11)大会輸送の検討状況(その2)について(質疑)
(12)共同実施事業に係る経費の確認について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
6月14日(木)

○報告事項(説明)
(1)東京2020大会開催準備に関わる主な取組について
(2)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会大会ボランティア募集要項及び都市ボランティア募集要項について
(3)持続可能性に配慮した運営計画第二版について

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
7月13日(金)

○理事の互選

○報告事項
(1)東京都聖火リレー実行委員会の設置について(説明・質疑)
(2)東京2020大会開催準備に関わる主な取組について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
7月31日(火)

○報告事項(説明)
(1)東京2020オリンピック競技大会公式チケット概要の公表について
(2)東京2020オリンピック競技大会のセッションスケジュールについて
(3)ラグビーワールドカップ2019™のファンゾーン会場候補地に関する都の考え方について
・本日の委員会運営について
・その他
8月29日(水)

○報告事項
(1)東京2020パラリンピック競技大会公式チケット概要の公表について(説明・質疑)
(2)東京2020大会のシティドレッシング・大規模展示物の概要(案)について(説明・質疑)
(3)2020TDM推進プロジェクトについて(説明・質疑)
(4)東京2020オリンピック競技大会公式チケット概要の公表について
(質疑)
(5)東京2020オリンピック競技大会のセッションスケジュールについて(質疑)
(6)ラグビーワールドカップ2019™のファンゾーン会場候補地に関する都の考え方について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
10月4日(木)

○副委員長の互選

○理事の互選

○報告事項(説明)
(1)ラグビーワールドカップ2019™における東京スタジアムの会場運営計画の更新案について

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
10月31日(水)

○理事の互選

○報告事項
(1)東京2020パラリンピック競技大会のセッションスケジュールについて(説明・質疑)
(2)「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の状況について(説明・質疑)
(3)第2回東京都聖火リレー実行委員会について(説明・質疑)
(4)ラグビーワールドカップ2019™における東京スタジアムの会場運営計画の更新案について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
12月12日(水)

○閉会中の継続調査について
12月25日(火)

○報告事項(説明)
(1)大会経費V3(バージョン3)について
(2)第3回東京都聖火リレー実行委員会について
(3)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会聖火台について
(4)大会輸送影響度マップの作成及び公表について
(5)ラグビーテストマッチ(11月3日開催)について
・本日の委員会運営について
・その他
平成31年
1月31日(木)

○報告事項
(1)東京2020大会オリンピック公式チケットの販売概要の公表について(説明)
(2)東京2020ライブサイト等基本計画(案)について(説明)
(3)東京2020大会のシティドレッシング・大規模展示物基本計画(案)について(説明)
(4)東京2020大会都市ボランティアの応募者数について(説明)
(5)新規恒久施設等の整備(平成31年1月時点)について(説明)
(6)ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーン運営計画(素案)について(説明)
(7)第4回東京都聖火リレー実行委員会について(説明・質疑)
(8)大会経費V3(バージョン3)について(質疑)
(9)第3回東京都聖火リレー実行委員会について(質疑)
(10)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会聖火台について
(質疑)
(11)大会輸送影響度マップの作成及び公表について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
2月1日(金)

○報告事項(質疑)
(1)ラグビーテストマッチ(11月3日開催)について
(2)東京2020ライブサイト等基本計画(案)について
(3)東京2020大会のシティドレッシング・大規模展示物基本計画(案)について
(4)東京2020大会都市ボランティアの応募者数について
(5)新規恒久施設等の整備(平成31年1月時点)について
(6)ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーン運営計画(素案)について
・本日の委員会運営について
・その他
3月22日(金)

○報告事項(説明)
(1)東京2020オリンピック聖火リレーについて
(2)東京2020大会における都市オペレーションセンター運営計画について
(3)「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」における小型家電等の回収終了について
(4)ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送実施計画について
(5)ラグビーワールドカップ2019™の都内の公認チームキャンプ地決定について

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
4月23日(火)

○報告事項
(1)東京2020オリンピック観戦チケットの抽選申込方法について(説明)
(2)持続可能性進捗状況報告書について(説明)
(3)東京2020オリンピック競技大会の競技スケジュール(種目実施日程)の公表について(説明)
(4)東京2020大会の競技会場等における仮設施設整備について(説明)
(5)東京2020パラリンピック聖火リレーについて(説明・質疑)
(6)第6回東京都聖火リレー実行委員会について(説明・質疑)
(7)東京2020大会の安全・安心の確保のための対処要領(第二版)について(説明・質疑)
(8)東京2020ライブサイト等基本計画について(説明・質疑)
(9)東京2020大会のシティドレッシング・大規模展示物基本計画について(説明・質疑)
(10)ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーン運営計画(案)について(説明・質疑)
(11)東京2020オリンピック聖火リレーについて(質疑)
(12)東京2020大会における都市オペレーションセンター運営計画について(質疑)
(13)「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」における小型家電等の回収終了について(質疑)
(14)ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送実施計画について
(質疑)
(15)ラグビーワールドカップ2019™の都内の公認チームキャンプ地決定について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
令和元年
6月12日(水)

○報告事項(説明)
(1)東京2020大会開催準備に関わる主な取組(令和元年6月時点)について
(2)東京2020オリンピック聖火リレー巡回順等について
(3)東京2020テストイベントについて

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
6月26日(水)

○報告事項
(1)ラグビーワールドカップ2019™における都のセキュリティ・医療対策について(説明・質疑)
(2)ラグビーワールドカップ2019™に関わる都の主な取組について(説明・質疑)
(3)東京2020大会の競技会場等における仮設施設整備(その2)について(説明・質疑)
(4)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会輸送連絡調整会議について(説明・質疑)
(5)持続可能性進捗状況報告書について(質疑)
(6)東京2020オリンピック競技大会の競技スケジュール(種目実施日程)の公表について(質疑)
(7)東京2020大会の競技会場等における仮設施設整備について(質疑)
(8)東京2020大会開催準備に関わる主な取組(令和元年6月時点)について(質疑)
(9)東京2020オリンピック聖火リレー巡回順等について(質疑)
(10)東京2020テストイベントについて(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
9月10日(火)

○報告事項(説明)
(1)東京2020パラリンピック観戦チケットの第1次抽選申込について
(2)大会本番に向けた2019年夏の試行の結果(速報)及び東京2020大会における首都高速道路の料金施策に関する方針(案)について
(3)テストイベントを活用した都における検証について(令和元年8月末時点)
(4)第9回聖火リレー実行委員会等について
(5)東京2020パラリンピック競技大会の競技スケジュール(種目実施日程)の公表について
(6)東京2020オリンピック競技大会ボクシング競技スケジュール(種目実施日程)の発表について
(7)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会実施段階環境影響評価書案(全体計画・競技)について

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他
10月21日(月)
・今後の委員会運営について
・その他
10月28日(月)

○副委員長の互選

○理事の互選

○報告事項(説明)
(1)東京2020オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画について
・本日の委員会運営について
・その他
11月8日(金)

○報告事項
(1)東京2020オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画(その2)について(説明・質疑)
(2)東京2020オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
11月11日(月)

○報告事項
(1)ラグビーワールドカップ2019™開催結果(速報)について(説明)
(2)東京2020オリンピック観戦チケットの第2次抽選販売について
(説明)
(3)テストイベントを活用した都における検証の結果について(令和元年9月30日・Wave1終了時)(説明・質疑)
(4)大会本番に向けた2019年夏の試行の結果及び東京2020大会における首都高速道路の料金施策に関する方針について(説明・質疑)
(5)東京2020大会開催時における都庁発注工事の調整に関する取組方針(2019.10版)の策定について(説明・質疑)
(6)会場周辺交通対策(2019.10)について(説明・質疑)
(7)第10回東京都聖火リレー実行委員会等について(説明・質疑)
(8)東京2020大会の公式練習会場について(説明・質疑)
(9)東京2020大会 シティ キャスト研修の実施について(説明・質疑)
(10)大会本番に向けた2019年夏の試行の結果(速報)及び東京2020大会における首都高速道路の料金施策に関する方針(案)について(質疑)
(11)テストイベントを活用した都における検証について(令和元年8月末時点)(質疑)
(12)第9回聖火リレー実行委員会等について(質疑)
(13)東京2020パラリンピック競技大会の競技スケジュール(種目実施日程)の公表について(質疑)
(14)東京2020オリンピック競技大会ボクシング競技スケジュール(種目実施日程)の発表について(質疑)
(15)東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会実施段階環境影響評価書案(全体計画・競技)について
(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
12月11日(水)

○閉会中の継続調査について
12月26日(木)

○報告事項(説明)
(1)大会経費Ⅴ4(バージョン4)について
(2)輸送運営計画Ⅴ2について
(3)第12回東京都聖火リレー実行委員会等について
(4)東京2020組織委員会の「大会後の業務完了に向けた取組方針」について
(5)新規恒久施設等の整備(令和元年
12月時点)について
・本日の委員会運営について
・その他
令和2年
1月31日(金)

○報告事項
(1)東京2020パラリンピック観戦チケット第2次抽選販売について(説明)
(2)東京2020大会アーカイブ資産活用の方向性(案)について(説明)
(3)東京2020大会後の名称・設置物について(案)(説明)
(4)東京2020ライブサイト等実施計画(案)について(説明)
(5)ラグビーワールドカップ2019™大会報告について(説明)
(6)大会経費V4(バージョン4)について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
2月4日(火)

○報告事項
(1)車いすバスケットボールに関するIPCの発表について(説明)
(2)輸送運営計画V2について(質疑)
(3)第12回東京都聖火リレー実行委員会等について(質疑)
(4)東京2020組織委員会の「大会後の業務完了に向けた取組方針」について(質疑)
(5)新規恒久施設等の整備(令和元年12月時点)について(質疑)
(6)東京2020大会アーカイブ資産活用の方向性(案)について(質疑)
(7)東京2020大会後の名称・設置物について(案)(質疑)
(8)東京2020ライブサイト等実施計画(案)について(質疑)
(9)ラグビーワールドカップ2019™大会報告について(質疑)
・本日の委員会運営について
・その他
3月23日(月)

○報告事項(説明)
(1)ラグビーワールドカップ2019組織委員会の解散について
(2)東京2020大会における都市オペレーションセンター運営計画(第二版)について
(3)第13回東京都聖火リレー実行委員会等について
(4)東京2020大会の準備における新型コロナウイルス感染症対応について

○委員会調査報告(中間報告書)について

○閉会中の継続調査について
・本日の委員会運営について
・閉会中の継続調査について
・その他

3 調査・検討の概要
 本委員会は、平成29年8月8日に設置された後、これまで約2年7か月にわたり36回開催し、このうち、第9回ラグビーワールドカップ2019™に関しては23回の委員会を開催し、精力的に調査・検討を行ってきた。
 本委員会では、ラグビーワールドカップ2019™の開催に必要な取組や実施状況等について理事者から報告を受け、多岐にわたる事項について調査を実施した。その調査事項は大きく分類すると、〔1〕ラグビーテストマッチ、〔2〕大会運営、〔3〕交通輸送、〔4〕セキュリティ・医療対策、〔5〕ファンゾーン、〔6〕気運醸成、〔7〕連携協力、〔8〕大会報告の8つに分けられる。
 本委員会におけるラグビーワールドカップ2019™に関する調査・検討の具体的な内容は、次のとおりである。

(1)ラグビーテストマッチについて
 本委員会の設置期間において、ラグビーテストマッチは都で2回開催された。
 まず、平成29年6月24日に開催された日本代表とアイルランド代表によるテストマッチでは、会場となった東京スタジアムに約29,300人の観客が来場し、ファンゾーンも同時開催された。このテストマッチ等の実施結果を踏まえ、本委員会においては、シャトルバスの利用をはじめとする交通アクセスの状況やファンゾーンの実施内容、ボランティアの募集・育成方法、気運醸成に向けた地域との連携などについて、幅広く質疑が行われた。
 次に、平成30年11月3日に開催された日本代表とニュージーランド代表によるテストマッチでは、会場となった東京スタジアムに約43,700人の観客が来場し、ファンゾーン及び調布市との共催によるイベントが同時開催された。このテストマッチ等の実施結果については、シャトルバスの利用状況や飛田給駅及び周辺道路等の混雑緩和対策、ボランティア活動における多言語対応など、大会本番の運営に向けて、様々な議論が行われた。

(2)大会運営について
 ア 東京スタジアムの会場運営計画の更新案
  ラグビーワールドカップ2019™における東京スタジアムの会場運営計画の更新案について理事者から説明があり、特に、芝フィールドの耐久性確保のためのハイブリッド芝については、採用するに至った経緯とそのメリットに関し、多くの委員から質問があった。また、インゴール周辺の競技用照明の設置計画や、車いす利用者のためのトイレの増設状況、サイトラインの確保状況などについて確認をするとともに、障がい者や高齢者のためのタクシープール整備の必要性を提案するなど、活発な質疑が行われた。
 イ ボランティア
  東京会場におけるラグビーワールドカップ2019™大会ボランティアは、約2,400人であり、最寄りの鉄道駅等における会場への案内、主要アクセス拠点での観光・交通案内、ファンゾーンでの運営サポート等を実施する旨、理事者から説明があった。
  本委員会では、応募の状況をはじめ、ラグビーワールドカップ2019™を経験したボランティアが、次の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」という。)においてその知見や経験をどのように活かしていくかなどについて、質疑が行われた。
 ウ 多言語対応
  海外からの多数の観客が安心して来場し、大会を楽しんでもらえるよう、ボランティアによる多言語対応をはじめ、試合会場やラストマイル上に設置する案内サイン及びシャトルバスのアクセス案内などへの多言語対応の必要性について、議論された。

(3)交通輸送について
 「ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送基本計画」(平成30年3月策定)について理事者から説明があり、会場への経路の混雑緩和対策やシャトルバスの運行内容、車いす利用者用の駐車場対策や周辺道路の安全確保、また、交通事業者と連携した車体広告等の活用による大会PRなどについて、様々な質疑が行われた。
 この質疑を経て、「ラグビーワールドカップ2019™東京都交通輸送実施計画」(平成31年3月策定)に基づき理事者から説明があり、シャトルバスの利用における障がい者への配慮や、高齢者や障がい者のためのタクシー乗車場の整備、飛田給駅における臨時電車発着時の対応などについて、幅広い議論が行われた。

(4)セキュリティ・医療対策について
 ラグビーワールドカップ2019™におけるセキュリティ・医療対策については、試合会場内を組織委員会が、また、試合会場周辺及びラストマイル上を都が、それぞれ分担をし、両者が連携・協力して取り組むことなどについて、理事者から説明があった。
 ア 警備関係
  自主警備として、試合会場周辺及びラストマイル上の安全と円滑な移動を確保するため、火災やテロ、大規模地震が発生した場合などにおける緊急時対応や、試合終了後の混雑緩和対策及び雑踏事故防止対策、ラストマイル上における仮設トイレの必要性などについて、様々な質疑が行われた。
 イ 医療救護
  試合会場周辺及びラストマイル上における傷病者等を適切に救護するため、武蔵野の森総合スポーツプラザ内に設置される救護スペースの医師等の体制や、ラストマイル上で傷病者が発生した場合の対応などについて、議論が行われた。

(5)ファンゾーンについて
 まず、ファンゾーンの会場候補地については、多摩地域と区部に各1か所とし、多摩会場は調布駅前広場・調布市グリーンホール(調布市)、区部会場は旧1000days劇場(千代田区)を選定した旨、理事者から説明があった。これに対し本委員会では、候補地の選定の経緯や収容人数、実施に向けたスケジュール、大会を盛り上げる企画の実施などについて、活発な質疑が行われた。
 次に、「ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーン運営計画(素案)」に関しては、ファンゾーン開催日が大会期間中の土日等であることについて平日開催の必要性を提案するとともに、障がいのある方々も楽しんでもらえるための対応や盲導犬、聴導犬を連れた方への配慮、地元自治体との連携や地元の特産品の提供などについて、幅広い議論が行われた。
 これらの議論を経て、「ラグビーワールドカップ2019™ファンゾーン運営計画(案)」が提示され、区部会場については平日の開催が追加となったこと等、理事者から説明があった。区部会場に関しては、盛り上がりや地場産業応援等のための工夫を図ること、また、多摩会場に関しては、区部会場と同様に開催日を追加することの必要性や、車いす利用者が芝生で観戦する際の対応などについて、活発な議論が行われた。

(6)気運醸成について
 大会に向けた気運の醸成を図るため、2年前イベント(平成29年9月18日)、500日前イベント(平成30年5月6日)、1年前イベント(平成30年9月23日)、100日前イベント(令和元年6月16日)を実施するとともに、ラグビーテストマッチにあわせてパブリックビューイングイベントを実施した。また、都市装飾として、公共交通機関と連携したラッピング車両の運行(平成30年9月から)、東京国際空港(羽田空港)での懸垂幕等による装飾(令和元年5月から)、会場周辺、ラストマイル等における街灯フラッグ、横断幕等の掲出(令和元年8月から)等が実施された。
 本委員会では、より多くの人にラグビーの魅力を知ってもらうよう積極的にイベントを展開することや、会場周辺における都市装飾の活用、大会を一過的なイベントにせず引き続きラグビーの振興を図ることの重要性などについて、議論が行われた。

(7)連携協力について
 公認チームキャンプ地として、都内では、立候補した3つの自治体に加え、組織委員会が独自に確保した3カ所が決定されたこと、また、観戦招待として、都内及び被災地のジュニアラグビー選手を招待することなどについて理事者から説明があった。
 本委員会では、各キャンプ地における受け入れの準備状況や地元自治体と都の具体的な連携内容について、質疑が行われた。

(8)大会報告について
 大会の終了を受け、「ラグビーワールドカップ2019™大会報告」について理事者から説明があった。
 本大会は、令和元年9月20日から11月2日までの44日間開催され、全国12会場で試合数45試合、うち、東京会場では8試合が行われ、チケット販売率は約99.3%と各会場とも連日満員となり、大会は成功裏に終了したとの報告があった。
 また、都における主な取組として、気運醸成に向けたイベントの開催や都市装飾などの実施、交通輸送・セキュリティ・ファンゾーン等の開催都市業務を行う運営本部の設置と組織委員会との一体的な運営、東京スタジアムの改修や芝フィールドの整備、交通事業者による臨時列車の増発やシャトルバスの運行、試合会場周辺及びラストマイル等における安全・安心の確保、ボランティアの活動等の報告があった。
 この大会報告を受け、本委員会では、ラグビーワールドカップ2019™において、運営上どのような知見を得、それを東京2020大会へどのように活かしていくのかについて質疑が行われた。また、ボランティアの参加状況、ラストマイル上の対応状況、民間事業者の具体的な取組をはじめとし、経済波及効果、台風への緊急対応、東京2020大会時における臨時列車等の必要性などについて、幅広く議論が行われた。

4 結び
 アジアで初めての開催となった第9回ラグビーワールドカップ2019™を成功に導くため、本委員会では、各段階において理事者から報告を聴取し、質疑を通じて様々な確認や提案を行ってきた。
 ハード面では、東京スタジアムの会場運営計画更新案を中心に質疑を行い、芝フィールドをハイブリッド芝に変更しラグビー特有の負荷に対する耐久性を確保するとともに、競技用照明を増設しインゴール周辺の照度を確保するなどの、万全な会場整備に向けた議論を深めた。
 また、ソフト面としては、会場までの円滑な交通アクセスや混雑緩和のための動線及び会場周辺のセキュリティ確保等について、ラグビーテストマッチの実施結果の検証などを通じて、課題の改善に取り組んだ。
 さらに、ファンゾーンの充実に向け、質疑を通じて開催日数の追加が図られ、大会気運の醸成が積極的に展開されるとともに、海外の観客や障がいのある方々にも安心して楽しんでもらうため、多言語対応や車いす対応トイレの増設など必要な配慮について、様々な検討を加えてきた。
 このような議論、検討を踏まえ、準備を進めた結果、第9回ラグビーワールドカップ 2019™は、日本チームの躍進と関係者の努力により、大きな盛り上がりを見せ、大会は成功裏に終了した。
 本大会で得られた運営上の知見が、東京2020大会の成功に向けて活かされるとともに、今回のラグビーに対する盛り上がりを一過性のものとせず、レガシーとしてラグビー文化の定着に結びつけることを強く希望して、本委員会の中間報告とする。

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