委員長 | 小山くにひこ君 |
副委員長 | 長橋 桂一君 |
副委員長 | 伊藤 ゆう君 |
理事 | 山崎 一輝君 |
理事 | 上野 和彦君 |
理事 | 両角みのる君 |
理事 | ひぐちたかあき君 |
理事 | あぜ上三和子君 |
古城まさお君 | |
けいの信一君 | |
藤井あきら君 | |
池川 友一君 | |
川松真一朗君 | |
白戸 太朗君 | |
奥澤 高広君 | |
とや英津子君 | |
桐山ひとみ君 | |
山口 拓君 | |
入江のぶこ君 | |
木村 基成君 | |
高島なおき君 |
出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局 | 局長 | 潮田 勉君 |
次長 | 岩瀬 和春君 | |
次長総務部長事務取扱 | 中村 倫治君 | |
技監 | 荒井 俊之君 | |
理事 | 西村 泰信君 | |
理事 | 中澤 基行君 | |
調整担当部長 | 菅原 雅康君 | |
大会企画調整担当部長 | 中嶋 初史君 | |
自治体調整担当部長 | 小池 和孝君 | |
聖火リレー担当部長 | 田中 愛子君 | |
自治体連携担当部長 | 筒井 宏守君 | |
計画推進部長 | 田中 彰君 | |
運営担当部長 | 末村 智子君 | |
運営推進担当部長 | 関口 尚志君 | |
運営調整担当部長 | 三浦 幹雄君 | |
ボランティア担当部長 | 小高 都子君 | |
競技・渉外担当部長 | 川瀬 航司君 | |
事業推進担当部長 | 丸山 雅代君 | |
パラリンピック部長 | 越 秀幸君 | |
障害者スポーツ担当部長 | 加藤 みほ君 | |
大会施設部長 | 鈴木 一幸君 | |
開設準備担当部長利用促進担当部長兼務 | 鈴木 研二君 | |
施設担当部長 | 湯川 雅史君 | |
施設整備担当部長 | 草野 智文君 | |
選手村担当部長 | 斉藤 有君 | |
スポーツ施設担当部長 | 藤木 仁成君 | |
輸送担当部長 | 村田 拓也君 | |
輸送担当部長 | 佐久間巧成君 | |
スポーツ推進部長 | 小室 明子君 | |
ラグビーワールドカップ担当部長国際大会準備担当部長兼務 | 篠 祐次君 |
本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・大会経費V4(バージョン四)について
・輸送運営計画V2について
・第十二回東京都聖火リレー実行委員会等について
・東京二〇二〇組織委員会の「大会後の業務完了に向けた取組方針」について
・新規恒久施設等の整備(令和元年十二月時点)について
○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を開会いたします。
これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承を願います。
初めに、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に異動がありましたので、局長から紹介があります。
○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長
十二月一日付の人事異動により、当局の幹部職員に異動がありましたので、ご紹介申し上げます。
聖火リレー担当部長の田中愛子でございます。自治体連携担当部長の筒井宏守でございます。運営推進担当部長の関口尚志でございます。ラグビーワールドカップ担当部長の篠祐次でございます。篠は国際大会準備担当部長を兼ねてございます。
なお、当局の理事者のうち、次長の延與桂につきましては、公務のため、本日の委員会を欠席いたしております。
以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者挨拶〕
○小山委員長 紹介は終わりました。
○小山委員長 次に、理事者から、大会経費バージョンフォーについて外四件の報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
○菅原オリンピック・パラリンピック準備局調整担当部長 それでは、報告事項、大会経費V4(バージョンフォー)についてにつきましてご説明いたします。
お手元の資料第1号をごらんください。
大会経費につきましては、平成二十九年五月三十一日に大会の役割、経費分担に関する基本的な方向について合意した、いわゆる大枠の合意の考え方に基づき、同年十二月に公表した大会経費V2、昨年十二月に公表した大会経費V3をさらに精査してまいりました。
本資料は、これを経て、去る十二月二十日に東京二〇二〇大会組織委員会が公表した資料に基づき作成したものでございます。
ページをおめくりいただきまして、二ページの1、経費分担試算(V4)をごらんください。
金額につきましては、これまで当委員会にご報告いたしましたV3までの資料は五十億円単位としておりましたが、V4では十億円単位でお示ししております。
なお、さらに細かな内訳については、現在、計数の整理をしておりまして、より詳しい数字を追ってご報告いたします。
こちらの表は、会場関係、大会関係の区分ごとに、組織委員会、東京都、国の負担金額をお示ししたものでございます。
まず、表の上段をごらんください。会場関係の経費につきましては、組織委員会が一千八百七十億円、東京都が四千九百六十億円、国が一千四百億円で、合計が八千二百三十億円となっております。
この会場関係には、東京都や国が負担いたします新規恒久施設、運営用のプレハブ、テントや観客用の座席、会場賃借などの仮設等、電源設備などのエネルギー、競技計測や通信インフラなどのテクノロジーの経費がございます。
次に、表の中ほどをごらんください。大会関係の経費につきましては、組織委員会が四千六十億円、東京都が九百十億円、国が百億円で、合計が五千七十億円となっております。
この大会関係には、バスの借り上げや駐車場の整備などの輸送、民間警備やカメラなどのセキュリティー、大会運営全般に係るオペレーション、組織委員会の管理、広報、IOCへのロイヤリティー等のマーケティングなどの経費がございます。
次に、表の下段をごらんください。組織委員会が調整費といたしまして百億円、東京都が緊急対応費といたしまして百億円を計上しております。
このうち組織委員会の調整費は、業務の詳細などが未確定であることから、具体的に見積もることができない支出に対応するもので、V3で計上していた三百五十億円の一部を活用したことから、V4では百億円となっております。
一方で、東京都の緊急対応費は、現時点で具体的な事項を想定しているものではなく、自然災害による突発的な事項や大会運営において不可避的に対応が求められる事項等が生じた場合に備える経費であり、経費縮減により生み出した百億円を財源として新たに計上したものでございます。
これらを合計いたしますと、支出計として、組織委員会が六千三十億円、東京都が五千九百七十億円、国が一千五百億円で、V4は全体としてはV3と同額の一兆三千五百億円となっております。
V3と比べ、東京都の負担が三十億円減り、組織委員会の負担が三十億円ふえておりますが、V3で計上していた札幌に変更となるマラソン、競歩に係る経費、具体的には競歩に係る経費として計上していた約二十五億円を東京都から削減し、同額を組織委員会に組みかえて計上したことによるものでございます。
また、最下段になりますが、このほかに、組織委員会に予備費として二百七十億円を計上しております。これは、今後予期せずに発生した事態等に対処するため、後ほどご説明いたします組織委員会の増収努力により生み出した三百億円を財源として新たに計上したものでございます。
なお、表の欄外、注1にございますように、予期せずに発生し得る事態等に対処する必要が生じた場合、関係者は役割分担に応じて対応することとしております。
また、注2にございますように、表内にございます括弧書きの数字は、パラリンピック経費の金額を内数でお示ししたものでございます。
ページをおめくりいただきまして、三ページの2、経費分担試算(V3とV4との比較)をごらんください。
この表は、会場関係、大会関係の区分ごとの負担者別のV4の経費をV3と比較したものでございます。
右上に米印で記載しておりますが、表内にございます山括弧内の数字は、V3と比較した増減額をお示ししたものでございます。
上段にございます会場関係では、組織委員会が七十億円、東京都が六十億円ふえ、支出計は百三十億円の増となっております。
中段にございます大会関係では、組織委員会が二百十億円ふえる一方、東京都が百九十億円減り、支出計は二十億円の増となっております。
これらに加え、下段になりますが、組織委員会の調整費が二百五十億円減り、東京都において新たに百億円の緊急対応費を計上したことによりまして、支出計は、組織委員会が三十億円の増、東京都が三十億円の減となり、全体の支出計は増減なしとなっております。
ページをおめくりいただき、四ページの3、経費増減(V3とV4との比較)をごらんください。
ただいまご説明いたしました増減の主な内容をお示ししたものでございます。
会場関係では、仮設等におきまして、IBC、MPCの工事費等の増により十億円の増、エネルギーにおきまして、競技会場におけるケーブル数量の増により七十億円の増、テクノロジーにおきまして、大型映像装置費用の増により四十億円の増となっております。
また、大会関係では、輸送につきまして、駐車場などの輸送施設の整備費用等の増により百二十億円の増、セキュリティーにつきまして、警備計画が具体化し、費用の精査を行ったことにより百二十億円の減、オペレーションにつきまして、運営コントラクター人件費の増などにより百九十億円の増、その他につきまして、各FAにコントラクター人件費を移管したことなどにより百七十億円の減となっております。
ページをおめくりいただき、五ページの4、経費増減(東京都負担分、V3とV4との比較)をごらんください。
東京都負担の増減でございますが、ただいまご説明いたしました増減項目のほか、札幌開催に伴う競歩経費の減に加えまして、表示単位を五十億円から十億円としたことに伴う計数増減を括弧書きで示させていただいております。
ページをおめくりいただき、六ページをごらんください。このページ以降の資料は、これまでご説明してまいりました資料のほか、組織委員会が公表した資料につきまして、参考資料としておつけしたものでございます。このページは、参考1、組織委員会及びその他の経費(V4、ハード・ソフト別)でございます。
この表は、大会経費について、ハードの会場整備、ソフトの大会運営の区分、調整費と緊急対応費の区分ごとに、組織委員会とその他の負担者に区分してお示ししたものでございます。その他の負担者は東京都と国でございます。
なお、これ以降の表におきましては、前ページまでの資料とは異なり、大会経費V3までの公表時と同様に、テクノロジーをソフトの大会運営に含めております。
右側の支出計の欄をごらんいただきますと、ハード、会場整備が七千百四十億円、ソフト、大会運営が六千百六十億円、調整費及び緊急対応費が二百億円で、合計が一兆三千五百億円となっております。
ページをおめくりいただき、七ページの参考2、組織委員会及びその他の経費(V3とV4との比較、ハード・ソフト別)をごらんください。
この表は、ハードの会場整備、ソフトの大会運営の区分ごとの負担者別のV4の経費をV3と比較したものでございます。
ページをおめくりいただき、八ページの参考3、組織委員会予算(V4)をごらんください。
左側の表は組織委員会の収入、右側の表は支出をお示ししたものでございます。それぞれ表の一番下、計の欄をごらんいただきますと、収入、支出ともに六千三百億円となっております。
ページをおめくりいただき、九ページの参考4、組織委員会予算(V3とV4との比較)をごらんください。
左側の表が収入、右側の表が支出でございまして、表内にございます山括弧内の数字は、V3と比較した増減額をお示ししたものでございます。
収入につきましては、マーケティング活動により、国内スポンサーがV3に比べて二百八十億円の増となり、チケット売り上げが八十億円の増などとなっております。これにより、V3で計上しておりました増収見込み百億円を達成した上で、三百億円の増となっております。
支出につきましては、先ほどご説明しておりますので、割愛させていただきます。
ページをおめくりいただき、一〇ページの参考5、経費増減(組織委員会負担分、V3とV4との比較)をごらんください。
区分ごとに組織委員会負担分の主な増減項目を示したものでございます。
ページをおめくりいただき、一一ページの参考6、今後の課題をごらんください。
現時点で考えられるV4以降の課題をお示ししたものでございます。
共通事項といたしまして、より迅速かつ適切な予算執行管理など十二項目、ハード、会場整備といたしまして、仮設オーバーレイの適切な変更等の管理など三項目、ソフト、大会運営といたしまして、確実な競技運営の実施など七項目となっております。
なお、共通事項の三つ目になりますが、マラソン、競歩の札幌移転の費用については、組織委員会において精査を行った上で、IOCとの経費分担の調整を図っていくこととなっております。
説明は以上でございます。
○村田オリンピック・パラリンピック準備局輸送担当部長 それでは、輸送運営計画バージョンツーについてご説明いたします。
お手元の資料第2号をごらんください。
1、策定の経緯についてでございます。
都及び組織委員会は、二〇一七年六月に輸送運営計画V1を策定し、その後の検討、取り組み状況を反映した輸送運営計画V2(案)を本年六月に公表いたしました。これに基づきまして、ことしの夏の試行結果なども反映しつつ、関係者間で調整を進め、十二月二十三日開催の輸送連絡調整会議において輸送運営計画V2を報告し、公表いたしました。
2、策定の目的につきましては、記載のとおりでございます。
3、輸送運営計画V2の構成について、主な内容をご説明いたします。
2章において、輸送目標及び戦略、4章において、輸送に関する推進体制について記載しております。
ページをおめくりいただき、二ページをごらんください。8章において、観客及び大会スタッフの輸送、9章において、競技会場における輸送として会場周辺の交通対策などについて記載しております。
ページをおめくりいただき、三ページをごらんください。11章において、輸送の連携体制として輸送センターの位置づけ、連携体制など、14章において、交通マネジメントとして交通需要マネジメント、いわゆるTDMなど、15章において車両の調達、管理、運用について記載しております。
ページをおめくりいただきまして、四ページをごらんください。4、輸送運営計画V2(案)からの主な更新内容でございますが、(1)、観客及び大会スタッフの輸送について、観客輸送ルートの一部変更やアクセシブルシャトルについて記載内容を具体化するなど、更新を行っております。
(2)、競技会場における輸送について、二〇一九年十二月に更新した会場周辺交通対策などを記載しております。
(3)、輸送の連携体制について、輸送センターの業務内容など、記載内容を具体化しております。
(4)、交通マネジメントについて、交通輸送技術検討会における学識経験者からの提言や首都高速道路の料金施策に関する方針の反映などを行っております。
(5)、車両の調達、管理、運用について、観客用シャトルバスの調達方法やパラリンピック時に使用予定のアクセシブル車両などの記載を行っております。
(6)、輸送スタッフ、(7)、パラリンピック時の対応、(8)、マラソン、競歩の会場変更に伴う変更について、記載のとおりでございます。
最後に、5、今後の予定についてでございます。
輸送運営計画V2を今後IOCに提出するとともに、現在未確定の事項につきましては、関係者との調整が整い次第、ホームページ等にて公表する予定となっております。
詳細につきましては、参考資料1として輸送運営計画V2、参考資料2として輸送運営計画V2(案)との対比をお示しした資料を添付しております。ご参照いただきたく存じます。
説明は以上でございます。
○田中オリンピック・パラリンピック準備局聖火リレー担当部長 それでは、報告事項、第十二回東京都聖火リレー実行委員会等についてご説明いたします。
お手元に配布してございます資料第3号をごらんください。
1の第十二回東京都聖火リレー実行委員会についてでございますが、今月三日に開催いたしました。
(3)の議題でございますが、まず、書面開催いたしました第十一回の実行委員会では、オリンピック聖火ランナーの選考やパラリンピック聖火リレールートの通過自治体について協議したことを報告いたしました。
その後、〔2〕の協議事項にあるように、パラリンピック聖火リレーでは、聖火リレーへの区市町村の参画やランナーの選出計画、オリンピック聖火リレーでは、詳細なルート案について協議いたしました。
(4)の審議状況につきましては、記載のとおりとなっており、委員からは、沿道等で盛り上げたいという地域の希望をご理解いただきたい、皆で機運醸成をできるようにしてもらいたい等の発言がございました。
続いて、裏面をごらんください。2のパラリンピック聖火リレーについてでございます。
(1)のルート概要の公表でございますが、先月、組織委員会が公表したことを受け、東京都聖火リレー実行委員会においても、都内のルート概要を公表いたしました。
(2)のランナー選考、東京都聖火リレー実行委員会割り当て分でございますが、まず、個人が選考対象となる通常走行枠として、組織委員会から百四十五名が割り当てられております。そのうち公募を七十五名程度として、既に十二月十六日から募集を開始しております。公募期間は二月十五日までの二カ月間となっております。また、残りの七十名程度を推薦分として、選考方法については今後実行委員会で検討してまいります。
その他、一組当たり四名から九名で構成されるグループを選考対象とする団体枠が十組割り当てられておりまして、こちらについても選考方法については今後実行委員会において検討してまいります。
最後に、3のオリンピック聖火リレーについてです。
(1)、ルート詳細の公表についてですが、組織委員会の公表を受けまして、実行委員会におきまして、調整中の島しょ町村を除く都内の詳細なルートを十二月十七日に公表いたしました。
また、来年二月に本番で使用するルートの一部で、聖火ランナー及び隊列車両が走行する聖火リレーリハーサルの実施について公表いたしました。
(2)の聖火ランナーの公表等についてですが、実行委員会において、十二月十五日までに公表の意思確認がとれた方二百名の氏名等を公表いたしました。
その後、二十二日までに意思確認がとれた三十九名を追加しまして、現在、二百三十九名の方の氏名等を公表いたしました。
なお、別添参考資料といたしまして、ただいまご説明いたしました実行委員会資料及び東京都並びに組織委員会による公表資料をおつけしております。
説明は以上でございます。
○中嶋オリンピック・パラリンピック準備局大会企画調整担当部長 それでは、報告事項、東京二〇二〇組織委員会「大会後の業務完了に向けた取組方針」についてご説明いたします。
お手元に配布してございます資料第4号をごらんください。
まず、経緯でございますが、開催都市契約等において、組織委員会は大会六カ月前までに解散計画を策定し、IOCへ提出することが規定されており、本方針は十二月十九日に行われた組織委員会理事会において決議されております。
次に、本方針の概要でございます。
1、取り組み方針の位置づけとして、組織委員会が大会後、全ての業務を完了するまでに必要な取り組みをまとめたものであり、先ほど申し上げたとおり、開催都市契約に基づく解散計画と位置づけております。
2、目標でございますが、大会後まで必要な業務プロセスや組織人員体制等を整理し、業務遂行の共通の指針として活用することで、速やかに残務を終了し、円滑に解散を目指すとともに、レガシー等を適切に承継することとしております。
そのための3、目標達成への取り組みとして、三つの取り組みを掲げております。
一つ目は、あらかじめ大会後に必要な業務の見通しを立て、計画的に実施していくこと。
二つ目は、的確な財務運営、財産管理として、ア、資産物品は、大会前から使用後の取り扱いを検討し、大会後は迅速に引き渡す。イ、大会後の執行体制が縮小する中にあっても、多数の契約、債権債務を各組織が連携し確実に管理する。ウ、大会前から予算執行状況を定期的に管理し、健全な財務運営を推進するとともに、決算を公表するなど透明性を確保することとしております。
三つ目は、大会の記録、記憶を関係機関に円滑に承継、成果の発信として、ア、公式報告書等を取りまとめて発信すること。イ、現物資産等については、大会前から関係機関と協議して、アーカイブ資産等として承継し、長期的な利活用等を推進すること。ウ、文書資産については、関係機関と連携して保管方法等を検討し、大会後は関係法令等に基づく保管やアーカイブ組織等への承継、保管を実施することとしております。
次に、4、組織人員体制等では、大会後の組織人員体制について、各組織の業務の状況を踏まえた効率的な体制を構築すること、各組織の業務の進捗状況について、経営層が確認するなど、解散まで適切に管理すること、残務が終了した後は、関係法令を踏まえて解散し、理事会を清算人会に改め、清算期間に移行するとしております。
最後に、これらを執行するためのFA、いわゆる担当分野ごとの取り組みの概要を記載しております。
都の対応といたしまして、組織委員会が大会前から十分な備えを講じて円滑に解散するとともに、大会の記録、記憶がレガシー等として未来に適切に承継されるよう、積極的に連携を図ってまいります。
なお、参考資料として、取り組み方針の概要と本編を添付してございますので、後ほどご参照いただければと存じます。
説明は以上でございます。
○湯川オリンピック・パラリンピック準備局施設担当部長 それでは、新規恒久施設等の整備(令和元年十二月時点)についてご報告をいたします。
お手元の資料第5号の一ページをごらんください。1、新規恒久施設等の整備費についてでございます。
平成三十一年一月の当委員会において、その時点における整備費の見込みをご報告したところでございます。今般、各施設の工事等が進捗したことを踏まえ、整備費の見込みに変更のあった施設についてご報告いたします。
本表は、都が整備する新規恒久施設等について、報告済みの平成二十六年十一月時点の当初整備費、平成三十一年一月時点の整備費の見込みに加えまして、今回、令和元年十二月時点の整備費の見込み等をお示ししています。表中の下線部は、前回のご報告からの変更部分となっております。
まず、(2)、海の森水上競技場の令和元年十二月時点の整備費の見込み及び当初整備費からの主な縮減項目等をごらんください。
関係機関との協議を踏まえ、工事中の安全対策の実施に要する経費が減になったことなどにより、現時点の整備費の見込みは約三百三億円となってございます。
次に、(4)、カヌー・スラロームセンターをごらんください。
地中障害物の処理や受注者の経営破綻に伴う経費の増額を反映しており、また、アスリートファースト、競技運営の円滑化のための改善などを行った結果、現時点の整備費の見込みは約七十八億円となってございます。
その他の施設については、前回の報告から変更はございません。
これらを踏まえた整備費の合計は約千八百二十八億円であり、平成三十一年一月の当委員会へのご報告と同額でございます。
一枚おめくりください。2、新規恒久施設等の整備状況でございます。
本年六月の当委員会におけるご報告以降、進捗のあった施設についてご説明いたします。
右側の備考のうち、下線部は本年六月からの変更部分となってございます。
まず、(3)、有明アリーナにつきましては、本年十二月に竣工してございます。
(4)、カヌー・スラロームセンターにつきましては、本年五月に競技コース、十二月に管理棟が竣工してございます。
(5)、大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場については、本年六月に竣工してございます。
(7)、有明テニスの森公園テニス施設につきましては、本年七月にショーコート、屋内コート建屋等が竣工してございます。また、屋外コート、屋内コート表層等工事のうち、本年八月に屋外コートの一部が竣工してございます。
その他の施設につきましては変更はございません。
東京二〇二〇大会はもとより、テストイベントなどが確実に実施できるよう、引き続き整備を進めてまいります。
ご報告は以上でございます。
○小山委員長 報告は終わりました。
この際、資料要求のある方は発言を願います。
○伊藤委員 本日お示しをいただきましたV4予算ですけれども、さらに詳細に分解をした予算書をぜひご提示いただきたいと思いますので、お願いしたいと思います。
○とや委員 私からは五点お願いします。
まず一点目、大会経費V4において、都負担分及び組織委員会負担分の経費、それぞれの主な増減要因、各項目の金額。
二点目、大会経費V4において、暑さ対策により増額されたもの。
三点目、大会経費のうち5G関連経費の項目と経費。
四点目、予備費二百七十億円を使用しなかった場合の処理方針。
五点目、大会後の業務完了に向けた取り組み方針に関連してでありますが、余剰金の処理について明示された文書。
以上です。
○小山委員長 ただいま伊藤副委員長、とや委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○小山委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時二十七分散会
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