オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会速記録第二十九号

令和元年十月二十八日(月曜日)
第四委員会室
午前十時三十分開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長吉原  修君
副委員長長橋 桂一君
副委員長伊藤 ゆう君
理事山崎 一輝君
理事上野 和彦君
理事両角みのる君
理事ひぐちたかあき君
理事あぜ上三和子君
古城まさお君
けいの信一君
藤井あきら君
池川 友一君
川松真一朗君
白戸 太朗君
奥澤 高広君
とや英津子君
桐山ひとみ君
山口  拓君
里吉 ゆみ君
入江のぶこ君
木村 基成君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長潮田  勉君
次長理事兼務延與  桂君
次長岩瀬 和春君
次長総務部長事務取扱中村 倫治君
技監荒井 俊之君
理事西村 泰信君
理事中澤 基行君
調整担当部長菅原 雅康君
大会企画調整担当部長中嶋 初史君
自治体調整担当部長小池 和孝君
計画推進部長田中  彰君
運営担当部長末村 智子君
運営調整担当部長三浦 幹雄君
ボランティア担当部長小高 都子君
競技・渉外担当部長川瀬 航司君
事業推進担当部長丸山 雅代君
パラリンピック部長越  秀幸君
障害者スポーツ担当部長加藤 みほ君
大会施設部長鈴木 一幸君
開設準備担当部長利用促進担当部長兼務鈴木 研二君
施設担当部長湯川 雅史君
施設整備担当部長草野 智文君
選手村担当部長斉藤  有君
スポーツ施設担当部長藤木 仁成君
輸送担当部長村田 拓也君
輸送担当部長佐久間巧成君
スポーツ推進部長小室 明子君
ラグビーワールドカップ準備担当部長
ラグビーワールドカップ事業調整担当部長兼務
田中 愛子君
ラグビーワールドカップ事業調整担当部長
ラグビーワールドカップ準備担当部長兼務
篠  祐次君
ラグビーワールドカップ会場運営担当部長
国際大会準備担当部長兼務
関口 尚志君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九™の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
副委員長の互選
理事の互選
報告事項(説明)
・東京二〇二〇オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画について

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を開会いたします。
 初めに、委員の辞任及び選任について申し上げます。
 議長から、去る九月十九日付をもって、高倉良生委員、うすい浩一委員、石川良一委員、細田いさむ委員、中山信行委員の辞任を許可し、新たに長橋桂一議員、上野和彦議員、ひぐちたかあき議員、古城まさお議員、けいの信一議員を選任した旨、通知がありましたので、ご報告をいたします。
 この際、新任の委員を紹介いたします。
 長橋桂一委員、上野和彦委員、ひぐちたかあき委員、古城まさお委員、けいの信一委員。
   〔委員挨拶〕

○小山委員長 紹介は終わりました。

○小山委員長 次に、高倉良生副委員長の委員辞任に伴い、副委員長一名が欠員となりましたので、これより副委員長の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○池川委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○小山委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、副委員長には長橋桂一委員をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、副委員長には長橋桂一委員が当選されました。
 長橋副委員長より就任のご挨拶があります。

○長橋副委員長 ただいまご推挙いただきました長橋桂一でございます。小山委員長のもと、円滑な運営に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

○小山委員長 次に、うすい浩一理事及び石川良一理事の委員辞任に伴い、理事二名が欠員となりましたので、これより理事の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○池川委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○小山委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、理事には上野和彦委員及びひぐちたかあき委員をご指名申し上げます。これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。よって、理事には上野和彦委員及びひぐちたかあき委員が当選をされました。

○小山委員長 次に、議席について申し上げます。
 議席は、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○小山委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介をいたします。
 議事課の担当書記の天谷鈴佳さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○小山委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 それでは、理事者から、東京二〇二〇オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画についての報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○川瀬オリンピック・パラリンピック準備局競技・渉外担当部長 それでは、私から、東京二〇二〇オリンピック競技大会のマラソン及び競歩の変更に関する計画についてご説明いたします。
 お手元の資料をごらんください。
 令和元年十月十六日、IOCがオリンピックのマラソン及び競歩を札幌へ変更する計画を発表しました。
 まず、1、IOCが発表した計画の概要についてでございます。
 IOCは、オリンピックのマラソン及び競歩を一九七二年冬季大会の開催都市である札幌へ変更することを計画しており、東京から八百キロメートル以上北に位置する札幌では、東京よりも大会期間中における日中の気温が五から六度程度低くなるとしております。
 そして、この計画の実現については、ジョン・コーツ氏が委員長を務め、十月三十日から開催予定のIOC調整委員会の会議において、暑さ対策の特別セッションを設けることとしております。
 次に、2、経緯についてでございます。
 本年九月二十七日から十月六日にドーハで第十七回世界陸上競技選手権大会が行われましたが、マラソン女子においては、暑さのため選手の約四割が棄権いたしました。
 その後、十月十五日に組織委員会から東京都へ、IOCがオリンピックのマラソン及び競歩を札幌へ変更する計画を検討しているとの連絡があり、翌十六日にIOCからプレス発表がございました。
 その後、都と組織委員会、IOCとの間で連絡をとり合い、十月二十三日には決定の経緯などに関する資料をIOCに要求いたしました。
 また、十月二十五日には、知事とコーツIOC調整委員会委員長等の面会が行われ、十月三十日から開催されるIOC調整委員会で協議される予定となっています。
 次のページをごらんください。3、東京・札幌・ドーハの暑さ比較についてでございます。
 東京、札幌、ドーハの暑さを比較するため、東京と札幌については、東京二〇二〇大会の女子マラソンが実施される八月二日の六時から八時、男子マラソンが実施される八月九日の六時から八時、男子五十キロ競歩が実施される八月八日の五時から九時の気温と暑さ指数を、過去五年間の平均値で記載しております。ドーハについては、世界陸上二〇一九が行われていたときの数値を記載しております。
 次のページをごらんください。4、これまでの暑さ対策の主な取組についてでございます。
 都はこれまで、ハード、ソフトの両面で暑さ対策を実施してまいりました。
 まず、ハード対策としては、遮熱性舗装や樹木の剪定による緑陰の確保のほか、テストイベントにおいて、休憩所や救護所、極微細ミスト等を設置してまいりました。
 ソフト対策としては、テストイベントにおけるネッククーラーやうちわ、扇子等の配布のほか、シティキャストの適切な活動時間の検証等を行いました。
 また、本年四月には、暑さ対策の観点から、マラソンの競技開始時間を七時から六時に、男子五十キロ競歩の競技開始時間を六時から五時三十分に繰り上げるなどの変更を行っております。
 次に、5、地元自治体の主な意見についてでございます。
 マラソン、競歩の沿道にある地元自治体からは、今回の計画について、青天のへきれきで驚いており怒りを禁じ得ない、もともと夏の開催が前提だったのに今さら何をいっているのか、客観的なデータに基づいた議論が必要だ、ミストの設置やトイレの改修など多額の公金を投入しており、移転は都民の納得を得られないなどのご意見を頂戴いたしました。
 次に、6、都に寄せられた主な意見等についてでございます。
 まず、(1)、都への意見等の概要についてですが、十月二十四日までに都には七百四十一件の意見が寄せられました。このうち賛否に関する意見は四百十七件で、約八八%、三百六十八件が反対の意向を示す意見でございました。
 反対の主な理由は、東京でマラソンを見たい、都の税金やテストイベントが無駄になる、開催時間を前倒しすべきなどでございました。
 次のページをごらんください。(2)、都民アンケート調査の概要についてですが、都は十月二十二日から二十三日にかけて、二十歳以上の都民を対象にインターネット調査を実施いたしました。
 主な内容ですが、マラソン、競歩の会場を東京から札幌に変更することをどう思いますかという問いに対しては、賛成が三五・五%、反対が三二・〇%、どちらでもないが三二・五%となりました。
 また、今回の会場変更に関するプロセスは妥当だと思いますかという問いに対しては、妥当であるが一〇・八%、妥当ではないが七六・〇%、どちらでもないが一三・二%となりました。
 次のページをごらんください。参考資料1として、IOCの報道発表資料、英文、参考資料2として、IOCの報道発表資料の和訳、参考資料3として、IOC調整委員会委員長等との知事面会について、参考資料4として、知事とIOC調整委員会委員長等との面会時の説明資料、英文、参考資料5として、知事とIOC調整委員会委員長等との面会時の説明資料の和訳、参考資料6として、東京二〇二〇大会マラソン・競歩変更計画案に対する都への意見等、参考資料7として、都民アンケート調査結果、参考資料8として、会場変更の事例等についてを添付しております。後ほどご参照いただければと存じます。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○伊藤委員 それでは、私の方から資料要求をさせていただきたいと思います。
 まず、これまでに東京二〇二〇大会に伴って実施された都内の暑さ対策として、東京都が執行した予算と内容及び今年度以降の予算と内容、事業計画のわかるもの。
 二つ目、組織委員会の権限を規定したもの及び東京都との関係を明記した文書。
 三つ目、暑さ対策に関する東京都と組織委員会の費用負担と役割分担に係る資料。
 四番目、都外で開催される競技大会に対する東京都の負担に関する文書。
 五番目、札幌案にかかわる都とIOCと交換した書類一式。
 六番目、IOCの東京の準備状況に対するコメント及び資料一式。
 七番目、東京都のMGCへの評価。
 八番目、ドーハと東京を比較したIOCの評価報告。
 九番目、IOCの札幌移転案にかかわる根拠事項一覧。
 十番目、札幌移転案にかかわるIOCと組織委員会の協議内容の議事録またはメモ。
 十一番目、競技会場の決定または変更に関するIOC、組織委員会、東京都の権限を規定した文書。
 十二番目、ロンドン、リオ・オリンピックのマラソンに動員された警備員及びボランティアの数について。
 以上です。

○川松委員 私からも二点、資料要求させていただきます。
 まず一点目は、小池都知事が北海道へのマラソン、競歩会場変更案を知った後に関係各所へ説明しに回られた際に使用された資料一式及び遮熱性舗装におよそ三百億円かけたといわれておりますが、実際にマラソンコース改修にかけた費用内容がわかる資料一式。
 以上を要求いたします。

○里吉委員 私から三点お願いします。重なる部分もあるかもしれませんが、申し上げます。
 一点目、組織委員会が今回の札幌移転の件をIOCから聞いて合意をしたその経緯がわかるものを一式。
 二点目、十月三十日からの調整委員会のメンバー、調整委員会の検討内容と合意内容。
 三点目、東京都の提案内容とその根拠。
 以上です。

○山口委員 重複するものはもちろん割愛ください。
 十月二十三日、IOCに資料を要求した、その資料要求の一式と返答について要求しておきます。

○小山委員長 ほかに。--それでは、ただいま伊藤副委員長、川松委員、里吉委員、山口委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
 この際、委員長として一言申し上げます。
 本日の委員会は、IOCからの急なマラソン、競歩の会場計画の変更に対し、都民の代表であります都議会として早急に報告を受け、都民へ現時点での状況を知らせるという大事な委員会であります。
 そして、明後日の十月三十日から開催をされます調整委員会におきまして、東京都はIOCの考え方や経緯についてしっかりただし、都民にわかるよう明確にするとともに、都民のため、また都民の利益にかなうよう、全力で協議、調整をされますよう強く求めさせていただきます。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会させていただきます。
   午前十時四十四分散会

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