オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会速記録第四号

平成二十九年十一月六日(月曜日)
第四委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長大松あきら君
副委員長吉原  修君
副委員長伊藤 ゆう君
理事加藤 雅之君
理事両角みのる君
理事石川 良一君
理事山崎 一輝君
理事あぜ上三和子君
森澤 恭子君
川松真一朗君
栗林のり子君
龍円あいり君
いび 匡利君
白戸 太朗君
入江のぶこ君
山口  拓君
里吉 ゆみ君
谷村 孝彦君
桐山ひとみ君
とくとめ道信君
木村 基成君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長潮田  勉君
次長理事兼務小山 哲司君
技監相場 淳司君
総務部長中村 倫治君
調整担当部長雲田 孝司君
総合調整部長根本 浩志君
連絡調整担当部長戸谷 泰之君
事業調整担当部長高野 克己君
自治体調整担当部長小池 和孝君
事業推進担当部長計画調整担当部長兼務越  秀幸君
運営担当部長田中  彰君
障害者スポーツ担当部長新田見慎一君
大会施設部長鈴木 一幸君
競技・渉外担当部長小野 由紀君
開設準備担当部長鈴木 研二君
施設担当部長砂田  覚君
施設整備担当部長草野 智文君
施設調整担当部長湯川 雅史君
輸送担当部長片寄 光彦君
選手村担当部長朝山  勉君
スポーツ施設担当部長藤木 仁成君
スポーツ推進部長小室 明子君
スポーツ計画担当部長
ラグビーワールドカップ会場運営担当部長
国際大会準備担当部長兼務
川瀬 航司君
ラグビーワールドカップ準備担当部長篠  祐次君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九TMの開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・新規恒久施設等の整備について
・アーチェリー会場(夢の島公園)予選会場の整備について
・有明体操競技場の整備について
・ラグビーワールドカップ二〇一九TM試合日程及びチケット販売概要について

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を開会いたします。
 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、報告事項、新規恒久施設等の整備について、アーチェリー会場(夢の島公園)予選会場の整備について及び有明体操競技場の整備については、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行います。
 また、報告事項、ラグビーワールドカップ二〇一九試合日程及びチケット販売概要については、説明を聴取することにとどめます。ご了承を願います。
 初めに、先般の人事異動に伴い、本委員会に出席する幹部職員に交代がありましたので、オリンピック・パラリンピック準備局長から紹介があります。

○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長 十月十六日付の人事異動により、変更のありました当局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 次長の小山哲司でございます。小山は大会準備調整担当理事、スポーツ推進担当理事を兼ねてございます。
 なお、理事の延與桂、連携推進担当部長の丸山雅代、パラリンピック部長の萱場明子は、公務のため本日の委員会を欠席しております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小山委員長 紹介は終わりました。

○小山委員長 それでは、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、新規恒久施設等の整備について外二件の報告を聴取いたします。

○草野オリンピック・パラリンピック準備局施設整備担当部長 それでは、私からは、二件ご報告いたします。
 まず、新規恒久施設等の整備についてでございます。恐れ入りますが、お手元の資料第1号の一ページをごらんください。
 都が整備する恒久施設につきましては、平成二十六年に立候補ファイルで示しました計画の見直しを行い、同年十一月十九日の本委員会で整備費の見込みをご報告したところでございます。昨年十二月に行いました会場の見直し結果を含めまして、各施設の実施設計等が今般まとまってきたことから、改めて現時点の整備費の見込みについてご報告いたします。
 各施設の実施設計や工事が進捗した結果、これまで約二千二百四十一億円としてきた整備費につきましては約千八百二十八億円となり、差し引き約四百十三億円の減額となっております。
 各施設の整備費についてでございますが、オリンピックアクアティクスセンターから有明アリーナまでのいわゆる先行三施設につきましては、後ほど整備費の見込みの詳細をご説明いたします。
 カヌースラローム会場、大井ホッケー競技場につきましては、当初整備費の範囲内で整備することとしております。
 次に、アーチェリー会場につきましては、盛り土計画や施設計画の具体化によりまして、約十億円を減額しております。アーチェリー会場の整備内容について、後ほどご報告いたします。
 武蔵野の森総合スポーツプラザにつきましては、変更はございません。
 有明テニスの森につきましては、競技団体などとの調整を行い、設計を精査したことなどにより、約三十四億円の減額となりました。
 なお、その他としているものにつきましては、主に代々木歩道橋の改修でございますが、交通管理者等の関係者との調整により、大会時には仮設の横断歩道で対応が可能となったため、整備費から減額したものでございます。
 それでは、先行三施設の整備費の見込みの詳細についてご説明いたします。資料二ページをごらんください。
 昨年十二月の本委員会でご報告した整備費の試算を上段にお示ししております。会場見直しの検討結果としまして、縮減可能性のある項目と、それらによります整備費の試算を記載しております。
 下段は、本年十一月時点の整備費の見込みでございますが、昨年十二月以降の検討により見直した主な項目と、工事の進捗に伴い生じた項目をお示ししてございます。
 各施設についてご説明いたします。
 まず、オリンピックアクアティクスセンターでございますが、当初整備費を約六百八十三億円としており、昨年十二月の会場見直しでは、建物規模の縮小や減築の取りやめ等を縮減可能性のある項目としておりました。
 その後の検討によりまして、地中熱利用設備などについては、環境への配慮のため、整備することとしております。また、工事の進捗に伴いまして地中障害物や汚染土の処理費用約三十八億円が新たに必要となり、これらを含めた精査後の整備費を約五百六十七億円としております。当初整備費からは約百十六億円を減額しております。
 続きまして、海の森水上競技場でございますが、当初整備費を約四百九十一億円としており、昨年十二月の会場見直しでは、グランドスタンド棟などの規模の縮小や建築外装の仕様、締め切り堤や外構などの変更等を縮減可能性のある項目としておりました。
 その後の検討によりまして、遮熱性舗装や太陽光発電などは、環境への配慮のために整備することとしております。これらを含めた精査後の整備費は約三百八億円であり、当初整備費から約百八十三億円を減額しております。
 有明アリーナでございますが、当初整備費を約四百四億円としており、昨年十二月の会場見直しでは、軟弱地盤対策工法の見直しや内外装、設備仕様の見直し等を縮減可能性のある項目としておりました。
 その後の検討によりまして、地中熱利用設備や木材利用などについては環境への配慮のため、エレベーターなどについては高齢者、障害者等の利用促進を図るため、それぞれ整備することとしております。これらを含めた精査後の整備費は約三百五十七億円であり、当初整備費から約四十七億円を減額しております。
 なお、各施設の金額のうち括弧内の数字につきましては、三施設の整備費の縮減のお話の際に、環境性能の確保など、将来への投資も実行することとしておりました太陽光発電や木材利用など環境への配慮項目でございまして、民間資金からの投資を募って環境への寄与が高い事業に充当するグリーンボンドの活用を検討する額でございまして、整備費の内数として約二十五億円としております。
 これら三施設の会場見直しに伴う検討前後の外観につきまして、三ページから五ページにパースを記載しておりますので、ご参照いただきたいと思います。
 新規恒久施設等の整備については以上でございます。
 続きまして、アーチェリー会場(夢の島公園)予選会場の整備についてご説明いたします。お手元の資料第2号をごらんください。
 アーチェリーの予選会場につきましては、現在、競技団体等と意見交換しながら施設設計を進めているところでございますが、先ほどの新規恒久施設等の整備に関する説明のとおり、施設計画が具体化し、施設の概要がまとまりましたので、ご報告するものでございます。
 計画地は、都立夢の島公園内の円形広場部分であり、都は、予選会場を恒久施設として整備いたします。
 整備する施設の概要でございますが、約一万八千平方メートルの芝生広場、約三千五百平方メートルの遮熱性舗装、長さ約百三十メートルの日よけ屋根及び倉庫一カ所でございます。
 全体整備費としまして約十四億円を予定してございます。
 大会後のイメージを資料右下にお示ししております。こちらは競技大会利用時のイメージでございますが、大会利用のない場合には、芝生広場として都民に憩いの場を提供してまいります。
 二ページをごらんください。整備概要でございます。
 上の配置図をごらんください。予選会場整備範囲内におけます施設配置を示しております。
 あわせて、断面図、下にございますが、こちらもごらんください。中央の芝生広場でございますが、平たんな芝生面を設けるとともに、的の後方に三メートル程度盛り上げた築山を設けて、アーチェリー大会に利用する際の矢どめ機能を持たせるものでございます。また、芝生広場内に競技備品等を収納する倉庫を設けます。芝生広場の南側は、大会開催時に選手が矢を射るシューティングライン等となることから、車椅子の通行に配慮するとともに、選手等の暑さ対策として遮熱性舗装といたします。加えまして、選手等の待機場所として、シューティングライン後方に日よけ屋根を整備いたします。
 恐れ入りますが、資料一ページにお戻りください。
 最後に、今後の整備予定でございますが、今年度、盛り土工事と並行して施設設計を引き続き行い、来年度から施設工事に取り組んでまいります。
 説明は以上でございます。

○鈴木オリンピック・パラリンピック準備局開設準備担当部長 それでは、私から、資料第3号、有明体操競技場の整備についてにつきましてご説明を申し上げます。
 資料第3号の一ページをごらんください。
 有明体操競技場は、組織委員会が整備する仮設会場でございますが、大規模な施設であり、大会後も十分使用可能であることから、持続可能性を重視するIOCのアジェンダ二〇二〇を踏まえまして、都民のために施設を有効活用するよう検討してまいりました。その結果、ホール状の大空間を有する施設の特徴などを生かしまして、中小企業を中心に、都内にニーズが見込める展示場として、大会後十年程度、都が活用することといたしました。
 施設概要でございますが、オリンピックでは体操、新体操、トランポリン競技の会場に、パラリンピックではボッチャの会場として使用いたします。大会時は、敷地面積約九万六千四百平米で地上三階、観客席約一万二千席の主競技場と、平屋建てのウオームアップ棟を整備いたします。大会後は、主競技場を改修いたしまして、展示面積約一万平米の展示場といたします。
 整備スケジュールですが、昨年十一月に、組織委員会が設計、施工を一括発注方式により契約しており、本年十一月中旬より本体工事に着手いたします。工事完了は平成三十一年十月二十五日を予定しており、大会終了後、展示場への改修工事を行います。
 次のページをごらんください。整備内容をご説明いたします。
 設計に当たりましては、アスリートファーストの視点での整備や、良好な観覧環境を確保すること、持続可能性への配慮や、コスト縮減を徹底すること、アクセシビリティ・ガイドラインへ準拠すること、大会後の後利用を踏まえた設計をすることなどをコンセプトとしています。
 配置図をごらんください。大会時には赤色の点線内のエリアを使用し、大会後は黄色の部分の仮設物を撤去しまして、水色のエリア内、ちょっとコピーの加減でわかりづらくなっておりますが、青い点線の内側でございますが、この水色のエリア内で主競技場を展示場として改修して使用いたします。
 パース図は、北側の運河側から俯瞰したものでございます。
 次のページをごらんいただきます。大会時と大会後の後利用時の施設のイメージにつきまして、大会時のみに使用して撤去する部分を黄色で、後利用する部分を水色で示しております。
 左側、大会時の競技場には、競技エリアを囲んで仮設観客席が設置されておりまして、観客席下の部分を大会用の諸室として利用します。後利用時には、仮設観客席とその下の諸室等を撤去し、約一万平米の展示面といたします。建物の躯体や屋根、受変電設備等の機械設備はそのまま使用いたしまして、会議室や駐車場等を改修いたします。ウオームアップ棟は大会後、撤去いたします。
 次のページをごらんください。整備費の費用負担についてご説明申し上げます。
 これまでの検討経緯でございますが、都では平成二十七年三月より、体操競技場の有効活用を検討し、平成二十七年九月には、大空間をそのまま生かした多様な活用を検討するといたしました。そして、平成二十八年三月に、大会後、展示場として活用し、後利用に相当する整備費を負担することといたしました。
 費用負担の考え方ですが、まず、大会後も展示場として使用する部分と、大会後に改修や追加整備する部分を後利用に相当する部分として都が負担いたします。また、大会時のみに使用する仮設部分につきましては、本年五月に合意されました役割分担に関する基本的な方向、いわゆる大枠の合意を踏まえまして、現在、都と組織委員会の負担につきまして精査しているところでございます。
 施設整備費の欄に記載しております設計、施工発注時点の整備費の概算額は二百五十三億円となりますが、今後、設計、施工の進捗に合わせ、さらに精査してまいります。
 下の表をごらんください。整備費の内容は、主競技場本体とウオームアップ棟、競技会場周辺の外構、そして、調査、設計等の費用となっておりまして、それぞれの項目につきまして、後利用に相当する部分と大会時のみに使用する部分に分けて整備費を記載しております。
 後利用に相当する部分といたしましては、建物の躯体や屋根、駐車場等でありまして、大会時のみ使用する部分は、大会後に撤去する仮設観客席やウオームアップ棟、プレハブ等となっております。調査、設計費等は、後利用に相当する部分と大会時のみ使用する部分の整備費の割合から、その費用を案分しております。
 展示場としての後利用に相当する部分の費用は合計百九十三億円でございまして、これは中小企業対策のための経費として都が負担することとしております。また、大会時のみに使用する部分は六十億円を見込んでおりまして、都と組織委員会の負担について精査をしております。これらの経費の予算計上につきましては、今後、関係局と調整してまいります。
 なお、参考資料といたしまして、大会後に展示場として後利用する際の図面を添付しておりますので、ご参照いただきますようお願いいたします。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 新規恒久施設等の整備について外二件の報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 それでは、資料要求はなしと確認をさせていただきます。

○小山委員長 次に、ラグビーワールドカップ二〇一九試合日程及びチケット販売概要について報告を聴取いたします。

○篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ準備担当部長 それでは、私から、報告事項、ラグビーワールドカップ二〇一九試合日程及びチケット販売概要につきましてご説明をいたします。
 お手元の資料第4号をごらんください。
 1、概要についてでございますが、本年十一月二日、ラグビーワールドカップ二〇一九の全四十八試合の日程及びチケット販売概要がラグビーワールドカップ二〇一九組織委員会から発表されました。
 大会は、二〇一九年九月二十日に東京スタジアムの日本戦で開幕し、全国十二会場で行われます。プール戦、決勝トーナメントを経て、決勝戦は十一月二日に横浜国際総合競技場で開催されます。
 なお、試合形式は、四つのプール内でそれぞれ五チームが総当たり戦を行い、各プールの上位二チーム計八チームが決勝トーナメントに進出します。決勝トーナメントでは、準々決勝、準決勝、三位決定戦、決勝が行われることとなっております。
 2、試合日程についてですが、表をごらんください。東京スタジアムでは、九月二十日の開幕戦を含めた〔1〕から〔5〕までのプール戦五試合、〔6〕、〔7〕の準々決勝二試合、〔8〕の三位決定戦の計八試合が行われることとなりました。
 具体的な日付及び試合開始時刻、対戦カードにつきましては、表に記載のとおりでございます。
 一枚おめくりください。次に、3、チケット販売概要についてですが、チケット販売スケジュールにつきましては、来年一月から順次先行抽せん販売が行われます。また、来年九月から抽せんによる第一次一般販売、平成三十一年一月から先着による第二次一般販売が行われる予定となっております。
 チケット価格概要につきましては、例えば、開幕戦では一万五千円から五万円、決勝トーナメントでは一万円から十万円などとなります。
 なお、プール戦には、一部席種で子供価格が設定されております。
 また、参考として、都外の主な試合日程及びプール組分けを記載してございます。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十二分散会

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