オリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会速記録第二号

平成二十九年九月十三日(水曜日)
第四委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長小山くにひこ君
副委員長大松あきら君
副委員長吉原  修君
副委員長伊藤 ゆう君
理事加藤 雅之君
理事両角みのる君
理事石川 良一君
理事山崎 一輝君
理事あぜ上三和子君
森澤 恭子君
川松真一朗君
栗林のり子君
龍円あいり君
いび 匡利君
白戸 太朗君
入江のぶこ君
山口  拓君
里吉 ゆみ君
谷村 孝彦君
桐山ひとみ君
とくとめ道信君
木村 基成君
高島なおき君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長潮田  勉君
次長理事兼務鈴木  勝君
技監相場 淳司君
理事小山 哲司君
理事延與  桂君
総務部長中村 倫治君
調整担当部長雲田 孝司君
総合調整部長根本 浩志君
連絡調整担当部長戸谷 泰之君
事業調整担当部長高野 克己君
自治体調整担当部長小池 和孝君
事業推進担当部長計画調整担当部長兼務越  秀幸君
運営担当部長田中  彰君
パラリンピック部長萱場 明子君
障害者スポーツ担当部長新田見慎一君
大会施設部長鈴木 一幸君
競技・渉外担当部長小野 由紀君
開設準備担当部長鈴木 研二君
施設担当部長砂田  覚君
施設整備担当部長草野 智文君
施設調整担当部長湯川 雅史君
輸送担当部長片寄 光彦君
選手村担当部長朝山  勉君
スポーツ施設担当部長藤木 仁成君
スポーツ推進部長小室 明子君
スポーツ計画担当部長
ラグビーワールドカップ会場運営担当部長
国際大会準備担当部長兼務
川瀬 航司君
ラグビーワールドカップ準備担当部長篠  祐次君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九TMの開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方について
・共同実施事業管理委員会について
・ラグビーテストマッチについて

○小山委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会を開会いたします。
 初めに、議席について申し上げます。
 本件は、過日の委員会で理事会にご一任をいただきましたが、協議の結果、ただいまご着席のとおりとなりましたので、ご了承願います。

○小山委員長 次に、本委員会の運営について申し上げます。
 過日の理事会において、お手元配布の運営要領に基づき運営していくことを申し合わせました。ご了承願います。
 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をするにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 初めに、オリンピック・パラリンピック準備局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○潮田オリンピック・パラリンピック準備局長
オリンピック・パラリンピック準備局長の潮田勉でございます。
 東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会とラグビーワールドカップ二〇一九の成功に向け、当委員会を初め都議会の皆様のご意見を頂戴しながら、庁内各局はもとより、オールジャパンでの連携のもと、着実に開催準備を進めてまいります。
 小山委員長を初め委員の皆様方には、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の鈴木勝でございます。鈴木はスポーツ推進担当理事を兼ねてございます。技監の相場淳司でございます。理事で大会準備調整担当の小山哲司でございます。理事でパラリンピック準備調整担当の延與桂でございます。延與は大会運営調整担当理事を兼ねてございます。総務部長の中村倫治でございます。調整担当部長の雲田孝司でございます。総合調整部長の根本浩志でございます。連絡調整担当部長の戸谷泰之でございます。事業調整担当部長の高野克己でございます。自治体調整担当部長の小池和孝でございます。事業推進担当部長の越秀幸でございます。越は計画調整担当部長を兼ねてございます。運営担当部長の田中彰でございます。パラリンピック部長の萱場明子でございます。障害者スポーツ担当部長の新田見慎一でございます。大会施設部長の鈴木一幸でございます。競技・渉外担当部長の小野由紀でございます。開設準備担当部長の鈴木研二でございます。施設担当部長の砂田覚でございます。施設整備担当部長の草野智文でございます。施設調整担当部長の湯川雅史でございます。輸送担当部長の片寄光彦でございます。選手村担当部長の朝山勉でございます。スポーツ施設担当部長の藤木仁成でございます。スポーツ推進部長の小室明子でございます。スポーツ計画担当部長の川瀬航司でございます。川瀬はラグビーワールドカップ会場運営担当部長、国際大会準備担当部長を兼ねてございます。ラグビーワールドカップ準備担当部長の篠祐次でございます。最後に、本委員会との連絡を担当いたします担当部長で総務課長事務取扱の関口尚志でございます。
 なお、当局の理事者のうち、連携推進担当部長の丸山雅代につきましては、公務のため、本日の委員会を欠席しております。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○小山委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○小山委員長 次に、理事者から、有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方について外二件の報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○鈴木オリンピック・パラリンピック準備局開設準備担当部長 それでは、有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方の概要についてご報告いたします。
 お手元の資料第1号の一ページをごらんください。
 まず、1、「基本的考え方」の位置付けですが、有明アリーナについては、コンセッション方式による管理運営に向け具体的な検討を進めているところですが、この基本的考え方は、今後、民間事業者の意見を聴取するために、現時点の都の考え方を取りまとめたものです。
 次に、2、本事業の目的ですが、有明アリーナは、質の高いスポーツ観戦機会の提供によるスポーツムーブメントの創出や、イベント開催による文化の発信により、東京の新たなスポーツ、文化の発信拠点としてまいります。
 また、本年四月の新規恒久施設の施設運営計画でお示ししました、点から面へ、コストから将来への投資へ、そして官から民への三つの視点の具体化に向け、民間のノウハウと創意工夫を活用し、収益性等の最大化と都民サービスの向上を図ります。
 3、事業内容ですが、有明アリーナの事業内容は三つの期間に区分されます。
 まず、(1)、準備期間は、実施契約締結から施設が竣工するまでの期間で、この期間はスポーツ大会やイベントの予約受け付けなどの開業準備活動を行います。
 次に、(2)、維持管理期間は、施設竣工後から東京二〇二〇大会後に都が行う工事が終了するまでの期間ですが、この期間は、開業準備に加えて東京二〇二〇大会等の施設の維持管理を行います。
 その後は、(3)、運営期間として、二十五年間程度、コンセッション方式により全ての管理運営事業を行います。
 次に、4、運営権対価等ですが、運営権者、すなわちコンセッション方式により有明アリーナを運営するために選定された民間事業者は、都に運営権対価を支払うこととします。
 5、業務範囲ですが、運営権者は、スポーツ大会やイベント等の誘致、予約、施設提供、料金収受と施設の維持管理及びサービス、収益向上のための追加投資や改修工事などを行います。
 一方、都の業務ですが、次のページをおめくりください。施設の老朽化対応の大規模修繕を行います。
 次に、6、施設利用に関する条件です。
 まず、(1)、スポーツ利用に関する条件ですが、メーンアリーナでは、スポーツで利用する期間を少なくとも年間通算二カ月程度設定するとともに、大規模スポーツ大会を年間十大会程度開催することを目標とします。
 なお、サブアリーナは、都民のスポーツ利用に配慮することといたします。
 次に、(2)、利用料金に関する条件ですが、利用料金は運営権者が都と協議の上、設定することとし、スポーツ利用についてはアマチュアスポーツ利用にも配慮した料金体系とします。
 7、モニタリングですが、運営権者の業務が都の求める水準を達成しているかを継続的に評価する仕組みを導入いたします。
 8、利用条件等に関する協議ですが、運営開始から一定期間経過後に、社会経済状況の変化等を踏まえて、利用条件等に関する協議の機会を設けることを検討いたします。
 次に、9、運営権者の選定手続ですが、運営権者の選定は選定委員会を設置して行います。
 今後のスケジュールですが、この基本的考え方に対する民間事業者の意見を踏まえて実施方針を作成し、本年十二月の第四回都議会定例会にて実施方針条例を提案し、ご審議をいただく予定です。その後、来年五月に募集要項を公表、十一月に候補者を選定し、平成三十一年第一回都議会定例会で運営権の設定についてご審議いただき、議決をいただいた上で契約を締結することを考えております。
 最後に、10、契約手続ですが、本契約は選定された法人やグループが出資し設立した特別目的会社と契約を締結する予定です。
 なお、参考資料といたしまして、有明アリーナの管理運営に関する基本的考え方をお手元にお配りさせていただいております。後ほどお目通しいただければと存じます。
 説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。

○雲田オリンピック・パラリンピック準備局調整担当部長 それでは、報告事項、共同実施事業管理委員会についてにつきましてご説明いたします。
 お手元の資料第2号をごらんください。
 まず、1、設立趣旨・目的でございます。
 東京二〇二〇組織委員会が東京都、国等の関係者が負担する資金を使用して実施する事業を共同実施事業といいますが、これを適切に遂行し管理することにより、コスト管理と執行統制の強化を図ることを目的として設立した委員会でございます。
 次に、2、組織・委員をごらんください。
 組織の体系としまして、委員会のもとに下部組織として都道県ごとの自治体作業部会とパラリンピック作業部会を設置いたします。
 委員につきましては、東京都、国、組織委員会の三者から構成され、委員長は東京都の山本副知事、副委員長は組織委員会の佐藤副事務総長でございます。
 最後に、3、第一回共同実施事業管理委員会の開催をごらんください。
 平成二十九年九月七日に東京都庁において第一回共同実施事業管理委員会を開催し、委員会の設立趣旨や設置要綱を承認するとともに、作業部会を設置することが確認されました。
 説明は以上でございます。

○篠オリンピック・パラリンピック準備局ラグビーワールドカップ準備担当部長 次に、ラグビーテストマッチについてご説明いたします。
 お手元の資料第3号をごらんください。
 1、概要についてですが、ラグビーテストマッチとは、ラグビーにおけるナショナルチーム同士の公式国際試合であり、日本代表対アイルランド代表の対戦が、去る六月二十四日土曜日に十四時四十分キックオフで、東京スタジアムにおいて開催されました。主催は公益財団法人日本ラグビーフットボール協会で、当日の入場者数は二万九千三百五十四人でした。
 次に、東京ラグビーファンゾーン二〇一七についてです。
 ファンゾーンとは、ラグビーワールドカップの期間中、一般の方々が無料で楽しむことができるスペースであり、今回、テストマッチに合わせ、同日の十一時から十八時まで東京スタジアムの西競技場で開催しました。主催は東京都及び公益財団法人東京都スポーツ文化事業団で、約二万一千人の方にご来場いただきました。
 続きまして、2、今年度の都の取組と今後の対応についてでございます。
 都は、テストマッチをラグビーワールドカップ二〇一九に向けた準備の一環と位置づけ、取り組みの検証を行いました。昨年度のテストマッチの課題としては、シャトルバスの確保、スタジアムへのスムーズな動線の設定、ボランティアの拡充、イベントコンテンツの充実などがあり、これらを受けて今年度、以下の取り組みを実施しました。
 一点目は、交通アクセス、会場動線についてです。
 今回のテストマッチでは、スタジアムと駅を結ぶシャトルバスを往路、復路とも運行するとともに、系統を多様化し、ホームページや印刷物などにより、複数の来場ルートを周知しました。また、会場動線を考慮し、西競技場をファンゾーン会場に選定するとともに、VIP駐車場を武蔵野の森総合スポーツプラザに設置しました。さらに、イベント会場周辺のサイン表示の工夫や入退場口の複数設置などにより、円滑な動線を確保しました。
 二点目は、ボランティアについてです。
 東京マラソン財団など、経験豊富な多様な主体との連携のもと、人数を拡充し、多数の方にご参加いただきました。また、対象業務についても、イベント運営の補助に加え、駅や会場周辺での案内誘導、語学対応など、拡大を図りました。
 三点目は、イベント運営についてです。
 競技体験など参加型コンテンツを充実しました。また、地元市や二〇一九年大会開催都市などのブースを設置するとともに、ステージにもご出演いただきました。さらに、試合終了後もアイルランドの音楽ステージを行うなど、来場者が楽しめるようプログラムを工夫しました。
 四点目は、機運盛り上げ、観戦促進についてです。
 SNSなどを活用した広報活動を積極的に行うとともに、バスや鉄道など交通機関での周知を強化しました。
 資料右側をごらんください。これらの取り組みを踏まえた二〇一九年大会に向けての今後の対応についてご説明いたします。
 交通アクセス、会場動線については、シャトルバスの運行時間を拡大するなど、さらなる利用の促進を図るとともに、複数来場ルートの周知や乗りかえ駅における案内などについて強化を図ります。また、試合後もイベント会場へお越しいただけるよう、的確な誘導や効果的なサインの充実を行います。
 ボランティアについては、事前研修や情報提供を充実するとともに、役割や配置、活動内容についても工夫してまいります。
 イベント運営については、イベント会場内の飲食ブースを拡大するとともに、イベントスケジュールの調整など、試合会場とイベント会場の連携強化を図ります。
 機運盛り上げ、観戦促進については、試合やイベントの情報発信をさらに強化するとともに、大会認知度向上やラグビー普及に向けて、地元自治体などとの連携を推進してまいります。
 今回の取り組みを検証し、二〇一九年大会に向けた交通輸送のあり方やファンゾーンの運営などに反映してまいります。
 説明は以上でございます。

○小山委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○川松委員 私から資料要求をさせていただきます。
 まず、小池知事と上山特別顧問との間で協議されました有明アリーナ計画に関するメールを含む記録の全てをお願いいたします。
 次に、有明アリーナ建設計画の過程で、東京ドーム社と契約をした内容と、現在までの間におきまして東京ドーム側からいただいた助言があれば、このことについての資料一式をお願いいたします。
 次に、有明アリーナ設計前に民間コンセッション方式が議論された会議体と、その取り扱いについての過程がわかる資料一式をお願いいたします。
 次に、有明アリーナ建設計画の過程で、ヒアリングを実施したスポーツ競技団体の一覧と協議の記録についてお願いいたします。
 次に、有明アリーナ建設計画の過程におきまして、ヒアリングを実施したエンタメ関連業界の一覧と協議の記録についてお願いいたします。
 次に、有明アリーナについて、上山特別顧問が運営計画についての試算をされたデータがあれば、その根拠と、それに基づいた検討結果についての資料一式をお願いいたします。
 次に、有明アリーナについて、小池知事と業界関係者の間で直接意見交換されたことがあれば、その記録の全てをお願いいたします。
 次に、有明レガシーエリア構想について、都政改革本部五輪調査チームが比較検討した資料の一式をお願いいたします。
 次に、有明レガシーエリア構想につきまして、都庁内における局横断で行った会議記録の全てをお願いいたします。
 最後に、小池知事が有明エリアに視察に行かれた日時とその調査内容についての資料をお願いいたします。
 以上です。

○小山委員長 ほかにございませんか。--ただいま川松委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小山委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出を願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十分散会

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