オリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会速記録第三十四号

平成二十八年五月十二日(木曜日)
第四委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長高島なおき君
副委員長畔上三和子君
副委員長藤井  一君
副委員長吉原  修君
理事伊藤こういち君
理事小山くにひこ君
理事秋田 一郎君
理事相川  博君
理事吉田 信夫君
小林 健二君
川松真一朗君
斉藤やすひろ君
上田 令子君
山内れい子君
山崎 一輝君
石川 良一君
徳留 道信君
鈴木 隆道君
今村 るか君
林田  武君
立石 晴康君
川井しげお君
酒井 大史君

欠席委員 なし

出席説明員
オリンピック・パラリンピック準備局局長塩見 清仁君
次長理事兼務岡崎 義隆君
技監上野 雄一君
技監西倉 鉄也君
技監石山 明久君
理事小山 哲司君
総務部長鈴木  勝君
調整担当部長雲田 孝司君
総合調整部長児玉英一郎君
連絡調整担当部長岡安 雅人君
連携推進担当部長丸山 雅代君
自治体調整担当部長井上  卓君
事業推進担当部長計画調整担当部長兼務戸谷 泰之君
運営担当部長田中  彰君
パラリンピック担当部長障害者スポーツ担当部長兼務萱場 明子君
大会施設部長根本 浩志君
競技・渉外担当部長小野 由紀君
開設準備担当部長鈴木 一幸君
施設担当部長花井 徹夫君
施設整備担当部長小野寺弘樹君
輸送担当部長選手村担当部長兼務朝山  勉君
スポーツ施設担当部長田中 慎一君
スポーツ推進部長小室 明子君
スポーツ計画担当部長川瀬 航司君
ラグビーワールドカップ準備担当部長
国際大会準備担当部長兼務
土屋 太郎君

本日の会議に付した事件
二〇二〇年に開催される第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに二〇一九年に開催される第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた調査・検討及び必要な活動を行う。
報告事項(説明)
・平成二十八年度における競技会場等整備の予定について
・東京二〇二〇パラリンピック競技大会会場計画の再検討の状況(その二)について
・東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレムについて

○高島委員長 ただいまからオリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会を開会いたします。
 初めに、このたびの熊本地震により被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 ここに、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと思います。
 皆さん、大変恐縮でございますが、ご起立願います。
 黙祷。
   〔全員起立、黙祷〕

○高島委員長 黙祷を終わります。ご着席ください。

○高島委員長 次に、本委員会の担当書記に交代がありましたので、紹介いたします。
 議事課の担当書記の桑原里加子さんです。
 よろしくお願いをいたします。
   〔書記挨拶〕

○高島委員長 これより第三十二回オリンピック競技大会及び第十六回パラリンピック競技大会並びに第九回ラグビーワールドカップ二〇一九の開催に向けた事項について調査を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 初めに、先般の組織改正及び人事異動に伴い、本委員会に出席するオリンピック・パラリンピック準備局の局長及び幹部職員に交代がありましたので、局長に就任されました塩見清仁局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○塩見オリンピック・パラリンピック準備局長
去る四月一日をもちまして、オリンピック・パラリンピック準備局長を拝命いたしました塩見清仁でございます。
 当局は、二〇二〇年東京大会を成功に導くため、庁内はもとより、国、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を初め、都内区市町村、全国自治体及び民間団体など、さまざまな組織と連携して準備を進めてまいります。
 また、本年は、リオデジャネイロ大会が開催されるオリンピックイヤーであります。この機を捉えて、東京大会を国内外に広くアピールし、開催準備をさらに加速させていく所存でございます。
 高島委員長を初め委員の皆様のご指導、ご鞭撻を賜りながら、職員一同、一丸となって全力で事業に取り組んでまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、四月一日付の組織改正及び人事異動で当局の幹部職員に交代がございましたので、ご紹介申し上げます。
 技監の上野雄一でございます。連携推進担当部長の丸山雅代でございます。事業推進担当部長の戸谷泰之でございます。戸谷は計画調整担当部長を兼ねてございます。大会施設部長の根本浩志でございます。競技・渉外担当部長の小野由紀でございます。開設準備担当部長の鈴木一幸でございます。施設担当部長の花井徹夫でございます。輸送担当部長の朝山勉でございます。朝山は選手村担当部長を兼ねてございます。スポーツ推進部長の小室明子でございます。スポーツ計画担当部長の川瀬航司でございます。ラグビーワールドカップ準備担当部長の土屋太郎でございます。土屋は国際大会準備担当部長を兼ねてございます。
 なお、理事の中嶋正宏につきましては、病気療養中のため、当分の間、委員会に出席することができませんので、ご了承をお願いいたします。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○高島委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○高島委員長 次に、理事者から、平成二十八年度における競技会場等整備の予定について外二件の報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○根本オリンピック・パラリンピック準備局大会施設部長 それでは、私から、平成二十八年度における競技会場等整備の予定についてご説明させていただきます。
 お手元に配布してございます資料第1号をごらんください。
 東京都が整備を予定している競技会場等の整備に関する現在の状況と二十八年度の予定及び予算等を記載してございます。
 さきの第一回定例会におきまして予算のご審議を賜り、ご承認をいただきましたことから、年度当初に当たり、今年度における整備の予定についてご報告させていただきます。
 まず、1、オリンピックアクアティクスセンター、2、海の森水上競技場、3、有明アリーナの三施設につきましては、本年三月、実施設計と工事を一括して発注する設計施工一括発注方式により契約を締結し、現在、実施設計を行っております。
 今年度は、引き続き設計を進め、その後、工事に着手する予定でございます。例えば、海の森水上競技場につきましては、締め切り堤等の工事が予定されております。
 次に、4、カヌースラローム会場及び5、大井ホッケー競技場につきましては、現在、基本設計中でございまして、今年度中に、順次実施設計に着手する予定でございます。
 6、アーチェリー会場(夢の島公園)につきましては、予選会場の整備に向けた盛り土設計委託が完了し、現在、内容の精査を行っております。今年度は、盛り土工事及び施設設計に着手する予定でございます。
 7、武蔵野の森総合スポーツ施設につきましては、既に平成二十五年十二月から建設工事に着手しており、平成二十九年一月の竣工に向けて引き続き工事を進めてまいります。
 8、有明テニスの森につきましては、現在、基本設計中であり、今年度中に実施設計に着手する予定でございます。
 9、その他(代々木歩道橋改修)でございますが、これは、原宿駅と国立代々木競技場との円滑な動線確保等のために実施するものでございます。現在、概略設計の委託が完了し、内容の精査を行っております。今年度は、地質調査及び詳細設計に着手する予定です。
 また、一番右側のその他の欄に記載してございますが、1、オリンピックアクアティクスセンターから、6、アーチェリー会場(夢の島公園)の六施設につきましては、本年度中に、大会後の施設運営の指針となる施設運営計画を策定する予定でございます。
 そのほか、4、カヌースラローム会場、5、大井ホッケー競技場、8、有明テニスの森の各施設につきましては、オリンピック・パラリンピック競技大会実施段階環境影響評価書案を今年度中を目途に取りまとめ、別途、本特別委員会にご報告をさせていただく予定でございます。
 説明は以上でございます。

○小野オリンピック・パラリンピック準備局競技・渉外担当部長 それでは、私から、東京二〇二〇パラリンピック競技大会会場計画の再検討の状況についてご説明いたします。
 お手元の資料第2号をごらんください。
 去る四月十五日から十七日まで、ドイツのボンにおいて開催されたIPC理事会におきまして、組織委員会が東京二〇二〇パラリンピック競技大会の会場計画について報告いたしました。
 十一月のIPC理事会で、十九競技の会場について承認を得ましたが、引き続きIF、IPCと調整してまいりました三競技四種別のうち、二競技二種別の会場計画について承認されました。
 まず、資料中ほど、1、今回の理事会において報告し、承認を得た競技会場をごらんください。
 自転車競技、トラックレースの会場につきましては、伊豆ベロドロームに変更いたしました。これは、仮設の有明ベロドロームの建設中止により、オリンピックの自転車競技、トラックレースの会場が変更されたことに伴い、パラリンピックのトラックレース会場につきましても、同一会場を使用することとしたものであります。
 次に、パワーリフティングの会場につきましては、東京国際フォーラムに変更いたしました。立候補ファイルの東京ビッグサイトが国際放送センターとして使用されることとなったため、再検討の結果、オリンピックでウエートリフティングの会場となる東京国際フォーラムを活用することといたしました。
 続きまして、2、引き続きIF、IPCと調整する競技でございます。
 残りの自転車競技、ロードレース及び五人制サッカーの二競技二種別につきましては、引き続き、IPC、国内、国際競技団体等と調整しながら、早期に確定させ、IPC理事会で報告できるよう、組織委員会と連携し、精力的に協議してまいります。
 一枚おめくりください。参考資料としまして、これまでIPC理事会に報告し承認されております会場の一覧をおつけしております。後ほどご参照ください。
 説明は以上でございます。

○丸山オリンピック・パラリンピック準備局連携推進担当部長 それでは、私から、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレムについてご説明いたします。
 お手元に配布してございます資料第3号をごらんください。
 去る四月二十五日に東京二〇二〇大会のエンブレムが決定いたしました。
 まず初めに、ページ左上、1、選考経過からご報告いたします。
 昨年九月一日のエンブレム使用中止後、組織委員会は、九月二十九日にエンブレム委員会を発足させました。
 エンブレム委員会は、現文化庁長官である宮田亮平氏を委員長に、デザイン関係者だけでなく、幅広い分野の委員により構成されており、参画と透明性を基本とし、応募や審査を開かれた手続で進めてまいりました。
 広く参加を募るため、十一月二十四日から十二月七日にかけてエンブレムを公募したところ、幅広い年齢層の方から一万四千五百九十九作品もの応募をいただきました。
 その後、エンブレム委員会において、段階的な審査を行うとともに、国内外の商標調査を経て、平成二十八年四月八日に最終候補作品四点を決定し、公表いたしました。
 四月八日から十七日にかけて、インターネットやはがきにより意見募集を行ったところ、延べ四万人以上の方から約十一万件のご意見をいただきました。
 最終的には、四月二十五日にエンブレム委員会において、いただいた意見を参考に、委員の投票により採用作品を決定し、組織委員会の理事会の承認を経て、大会エンブレムが公表されました。
 次に、2、大会エンブレムをごらんください。
 左側がオリンピックエンブレム、右側がパラリンピックエンブレムです。
 採用作品は、野老朝雄さんが制作した組市松紋です。
 この大会エンブレムのコンセプトでございますが、歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に市松模様として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いたものです。
 形の異なる三種類の四角形を組み合わせ、国や文化、思想などの違いを示しています。違いはあっても、超えてつながり合うデザインに、多様性と調和のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることをあらわしています。
 続いて、資料右側の3、大会エンブレムの活用をごらんください。
 (1)の基本的な考え方でございますが、東京二〇二〇大会の成功に向け、都民一人一人がさまざまな形で大会にかかわり、参加することのできた感動と喜びを心のレガシーとして残るものとしていくため、オリンピック・パラリンピック両方のエンブレムを重要なアイテムとして、オール東京、オールジャパンで活用していきたいと考えております。
 次に、(2)の具体的な取り組みでございますが、第一に、開催都市としての雰囲気を醸成するため、都庁舎、議会棟に大会エンブレムを掲示するほか、都庁舎、議会棟や区市町村等の庁舎、都立スポーツ施設や文化施設等の都民に身近な場所に、ポスター、のぼり旗等を掲示してまいります。
 これに加え、都立施設などにおけるデジタルサイネージへの掲出、空港到着ロビーへの掲出なども実施いたします。
 こうした取り組みを初めとして、今後、シティードレッシングを順次拡大し、東京のまち全体でオリンピック・パラリンピックの祝祭の雰囲気を計画的に醸成してまいります。
 次に、参加機運の醸成として、都や区市町村が実施する関連イベントなどにおいて、広報PR用バッジやポスター、のぼり旗などを幅広く活用することにより、イベントに参加した人々の心に生まれる、ともに大会を成功させたいという機運を醸成してまいります。
 また、被災地を初めとする他道府県においても、都が作成する広報PRツールを活用していただき、日本全体での機運醸成を図ってまいります。
 説明は以上でございます。

○高島委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○上田委員 初めに、競技会場の整備予定のものについてです。各施設におけます契約日、契約金額、進捗状況、竣工予定日、執行委任先の一覧並びに執行委任の範囲と内容、そして駐車場の整備見込み。
 次に、再検討の状況についてです。今後の都負担の仮設整備費の内容、予定及び年度別見込み額、今後の都負担の仮設整備費における都民と都議会への周知報告の進め方、どの段階でいかなる対応をするのか、フロー図をつけてお願いします。
 三番目のエンブレムについてです。
 最初に、選定に関して都の関与及び関係機関の状況と経緯のわかるもの、時系列にて詳細をお願いします。
 二つ目は、旧エンブレムと新エンブレムの選定方法、経過の対比がわかるもの。
 三番目は、エンブレムにかかる費用についてです。
 一、旧エンブレムに要した都の負担額における全経費の詳細内訳、執行済みのものと未執行のもの全て。
 二、旧エンブレムにより作成された物品の品目とそれぞれの数量及び廃棄、回収等の対応状況、経費がわかるもの。
 三、エンブレムの都の各事業、各局ごとにおける具体的な活用の内容、予定とその見込み経費の概算がわかるもの、今後の活用に係る予算比較。
 最後に、エンブレムの使用許可に関する官民それぞれの手続の流れにつきまして資料要求をいたします。

○高島委員長 他にございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高島委員長 ただいま上田委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高島委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会

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