令和六年度公営企業会計決算特別委員会第一分科会速記録第四号

令和七年十月二十九日(水曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十一名
委員長あかねがくぼかよ子君
副委員長細田いさむ君
副委員長ほっち易隆君
副委員長宮瀬 英治君
藤崎こうき君
おけやまさと君
谷  公代君
おぎの 稔君
さいとう和樹君
天沼ひろし君
尾崎あや子君

欠席委員 なし

出席説明員
中央卸売市場市場長猪口 太一君
次長松田 健次君
管理部長住野 英進君
事業部長飯野 雄資君
渉外調整担当部長DX推進担当部長兼務東山 正行君
市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務石井 浩二君
財政調整担当部長高橋 葉夏君
環境改善担当部長中井  宏君

本日の会議に付した事件
令和六年度東京都公営企業各会計決算の認定について
中央卸売市場関係
・令和六年度東京都中央卸売市場会計決算(質疑)

○あかねがくぼ委員長 ただいまから令和六年度公営企業会計決算特別委員会第一分科会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中央卸売市場関係の決算に対する質疑を行います。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 決算の審査を行います。
 令和六年度東京都中央卸売市場会計決算を議題といたします。
 本件につきましては、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○住野管理部長 去る十月十七日の当分科会で要求のございました資料につきまして、お手元に配布してございます令和六年度公営企業会計決算特別委員会第一分科会要求資料に基づきましてご説明申し上げます。
 資料は、全部で六項目ございます。
 一ページをご覧ください。1、令和六年度における豊洲市場の空気、地下水質調査結果等でございます。
 (1)、空気、地下水質調査結果について、一ページに空気調査結果の概要、こちらのページから二ページにかけまして地下水質調査結果の概要をお示ししてございます。
 三ページをご覧ください。空気、地下水質調査箇所をお示ししてございます。
 四ページをご覧ください。こちらのページから八ページにかけまして、空気調査結果及び地下水質調査結果の詳細をお示ししてございますので、後ほどご覧いただければと存じます。
 九ページをご覧ください。(2)、地下水位測定結果についてでございます。
 こちらのページに地下水位測定箇所をお示ししてございます。
 一〇ページをご覧ください。一〇ページから一二ページにかけまして、豊洲市場五街区、六街区、七街区の測定結果をそれぞれお示ししてございます。
 一三ページをご覧ください。2、十一市場の耐震改修等工事費及び修繕工事費の推移、過去十年間でございます。
 市場ごとに、耐震改修等工事費及び修繕工事費の過去十年間の推移をお示ししてございます。
 一四ページをご覧ください。3、豊洲市場における生鮮食料品の取扱数量及び金額の推移、令和四年度、令和五年度、令和六年度でございます。
 過去三年度分の取扱数量及び金額を、水産物と青果物に分けてお示ししてございます。
 一五ページをご覧ください。4、平成二十四年度以降に発行した企業債と元金償還金の推移でございます。
 表頭にございますように、平成二十四年度以降に発行した企業債を新規債と借換債ごとに、また、元金償還金についても、豊洲市場分とそれ以外の市場分に分け、令和十二年度までの状況を記載してございます。
 一六ページをご覧ください。5、中央卸売市場会計の経常収支の予算額及び決算額並びに現金預金残高の推移、過去十年間でございます。
 経常収支及び現金預金残高を年度別にお示ししてございます。経常収支は予算額及び決算額を、現金預金残高は年度末時点の数値を記載しております。
 なお、令和七年度につきましては、経常収支は予算額のみを、現金預金残高は令和七年度予算における数値を記載しております。
 一七ページをご覧ください。6、市場内における事故件数及び重大事故件数、過去十年間でございます。
 市場ごとに、過去十年間の事故件数と重大事故件数をお示ししてございます。なお、事故件数は人身事故と物損事故の件数の合計を、重大事故件数は死亡事故の件数を記載してございます。
 以上、簡単でございますが、要求のございました資料につきまして説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○あかねがくぼ委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○おぎの委員 都民ファーストの会のおぎの稔です。本日は、公営企業決算特別委員会第一分科会で、中央卸売市場について質問をさせていただきます。
 東京都は、中央卸売市場を区部に十市場、市部に一市場、計十一市場を開設し、卸売業者等から使用料を徴収するとともに、卸売取引の指導監督、市場施設の整備及び維持管理を行っています。
 そして、私の地元大田区には、中核的な市場である大田市場がございます。
 卸売市場は、都と市場業者が連携しながら食の安定供給を実現し、都民の豊かな消費生活を支える重要な役割を担っております。
 この九月には、卸売市場審議会において次期経営計画の議論を開始したことから、さきの一般質問において、私は、次期計画策定に当たっては持続可能な市場経営を実現する実効性のある計画とすべきとの質問を行い、小池都知事からは、基幹的なインフラとしての役割を果たしていくため、市場業界と手を携えて取り組んでいくとの答弁をいただきました。
 市場局におかれましては、持続可能な市場の経営に向けてしっかりと検討を進めていただきたい。次期計画策定に向けては、その基礎となる現計画における取組を着実に進めていくことが重要であると考えています。
 そこでまず、令和六年度における経営計画の具体的な取組について伺います。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 中央卸売市場が将来にわたり生鮮品等流通の基幹的インフラとしての機能を発揮できるよう、昨年度におきましても、経営計画に基づき、取引の基盤となる市場施設の整備や、取引を行う市場業者の経営基盤強化に向けた施策などを実施いたしました。
 具体的には、淀橋市場や板橋市場におきまして、特性等に応じた機能強化の計画的な推進や、中央卸売市場経営強靱化推進事業等を通じ、市場業者の経営安定化や経営革新に向けた意欲ある取組の支援などを実施いたしました。
 さらに、ドライバーの時間外労働に対する規制強化により輸送力不足が懸念される、いわゆる物流二〇二四年問題が顕著となった状況に対応するため、物流効率化に向けた市場業者の取組に対し物流対策コンサルティング事業による支援や、狭隘化が進む大田市場において、都と業界が連携して場内物流の改善に取り組むなど、物流対策を推進いたしました。

○おぎの委員 持続可能な市場経営を実現するため、市場施設の機能強化や市場業者の経営支援などにより市場活性化に取り組んでいることを確認いたしました。また、物流二〇二四年問題といった社会的な課題にもしっかりと取り組んでいることが分かりました。
 令和六年度は、五年間の計画期間の折り返しにある節目の年であり、多岐にわたる経営計画の取組を具体的に進め、その実効性を高めるためには進捗管理が重要なことはいうまでもありませんが、専門家の知見等を取り入れるPDCAを回し、今後の課題を明らかにすることで成果につなげていく必要があると考えます。
 そこで、経営計画の進捗や今後の課題について伺います。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 令和四年三月に経営計画を策定して以降、生鮮品等流通や財務会計など各分野に精通する学識経験者や業界団体の代表者等で構成いたします卸売市場審議会を年二回開催し、計画の進捗管理を行ってきました。
 計画の折り返しでもあった昨年度の審議会では、都から経営計画に掲げる全施策についての進捗を報告し、各委員と今後の市場経営における主な課題についての意見交換を行いました。
 委員からは、施設整備について、市場流通全体の付加価値向上に向け、各市場の相互連携強化などの検討を行った上で進める必要性や、市場業者の経営基盤強化について、働き方改革やDXによる効率化など、従来の商慣習にとらわれない革新的な取組等を積極的に支援していくことが重要であるなどのご提言をいただきました。

○おぎの委員 現経営計画は令和八年度末を計画期間としているため、都は、次期経営計画の策定に着手をいたしました。引き続き、市場業者の意見に真摯に耳を傾け、連携をしながら持続可能な市場経営の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。
 次に、老朽化施設の維持更新について伺います。
 市場施設の多くは築数十年を経過し、老朽化が進行しています。都ではこれまで、各市場施設の劣化度調査等を実施しており、今後、これらの結果を踏まえて維持更新計画を作成するとのことです。
 市場業者が安心して取引を行えるよう、市場施設を適切に管理することは都の責務であり、計画的かつ効率的に施設の維持更新を進めることが極めて重要であります。
 そこで、市場施設の維持更新計画の策定に向けた令和六年度の取組について伺います。

○中井環境改善担当部長 経営計画では、各市場の卸売場や仲卸売場等の主要な建物について、劣化度の状況や利用実態を踏まえまして、個別の建物ごとに、機能回復や長寿命化を目的とした維持更新計画を策定することとしております。
 昨年度は、維持更新計画の策定に向けて令和四年度から二か年で実施した劣化度調査の結果等を基に、維持更新計画の方針を示すものとして、建物ごとに改修、改築等の方向性を検討いたしまして取りまとめをいたしました。

○おぎの委員 維持更新計画の策定に向けた具体的な検討が進められていることを確認いたしました。
 経営計画では、この維持更新計画を踏まえ、市場ごとに、工事を集中的、計画的に実施していくためのマスタープランを策定することとしています。我が会派では、市場全体の機能を最適化する観点から、都のこうした考え方も踏まえて、長期的な施設整備のロードマップを作成するよう求めてきたところであります。持続可能な市場経営を実現するためには、現状を前提とした老朽化対策ではなく、環境変化に合わせ、施設の規模や機能の最適化を図りつつ、計画的に進めていくことが不可欠であります。今後とも、この課題には着実に取り組んでもらいたいと思います。
 こうした取組を下支えするためには、強固で弾力的な財政基盤の確保が重要であります。
 そこで、令和六年度中央卸売市場会計の決算の特徴について伺います。

○高橋財政調整担当部長 令和六年度の中央卸売市場会計決算は、収入は増加したものの、費用の増加がそれを上回った結果、経常収支の赤字傾向が続くこととなりました。
 前年度に比べ、収入面においては、水産物や青果物などの卸売業者の売上金額の増加に伴い、売上金額に応じて賦課する売上高割使用料の収入が増加しました。
 一方、支出面におきましては、主に労務単価の上昇や物価高騰による維持管理に係る経費の増加等に伴い、営業費用が増加いたしました。

○おぎの委員 先日の第三回定例会においても指摘をいたしましたが、我が会派は、かねてより持続可能な市場経営を実現すべきと主張し、市場の経営改革を強く求めてきたところです。強固で弾力的な財政基盤の確保に向けた取組を行うためには、市場会計の現状や経営上の課題を明らかにし、詳細な分析や事業環境の把握を行うことが必要です。
 令和六年度決算では、前年度と比べて、主に労務単価の上昇や物価高騰による維持管理費増に伴い、営業費用が増加したことから、営業損失、経常損失ともに増加し、当年度の純損失は百五十一億六千三百万円から百八十七億九千九百万円へと拡大をいたしました。経営状況が引き続き厳しい状況であると受け止めております。
 そこで、令和六年度における経営改善の具体的な取組について伺います。

○高橋財政調整担当部長 令和六年度においては、強固で弾力的な財政基盤の確保に向け、市場会計の置かれている状況や都の経営改善の取組等を分かりやすく発信するため、東京都中央卸売市場会計経営レポートを初めて作成し、公表しました。
 また、業界と連携した取組を一層進めるため、本レポートを活用して業界との意見交換を行い、課題認識の共有等を図りました。
 さらに、局職員全体で経営改善に向けた取組を進め、各課、各場において業務の見直しを行いました。具体的には、市場管理の委託費や事務費等の縮減に努めるとともに、使用料収入の確保に向け、未利用施設や空きスペースについて、各市場において定期的に周知を行うことなどにより活用を促進しました。

○おぎの委員 経営改善に向けて、経営レポートの公表や市場業界との意見交換など、新たに取組を行ったことは評価いたします。まず、局自ら努力をし、不断の経営改善を行っていくことが重要であり、引き続きしっかりと取組を進めていただきたいと思います。
 近年、市場を取り巻く状況は変化しています。民間事業者が市場の機能を通さず、直接、契約をしたり、発注する事例も増えております。そうした状況の中で、公営の市場がどうあるべきか、また、どのような役割が期待されるのかも分析をしながら、市場の持続的な経営に取り組んでいただきたいと思います。
 次に、私の地元にある大田市場について質問をいたします。
 大田市場は、青果物と花きでは日本最大の取扱量を誇り、羽田空港にも近く、また東京港にも近い。その上で幹線道路や高速道路にも接続しやすい大田市場は、都内だけではなく、首都圏の消費生活を支えております。
 私も以前、大田市場に足を運びましたが、市場内は人と物があふれ、その周回には、全国の産地からのトラック、フォークリフトといった荷を運ぶための車両が絶えることなく往来しており、非常に活気を呈しておりました。
 一方で、近年は、特に大田市場に荷が集中する傾向があるなど、場内の狭隘化が大きな課題となっており、都は、業界と連携しながら場内の狭隘化対策に取り組んでいると聞いています。
 そこで、大田市場における物流効率化に向けた昨年度の取組状況を伺います。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 大田市場では、都と市場業者が連携し、荷物を迅速に引き取ることができるよう、市場関係者が荷物の引取り場所をオンラインで確認する荷置場案内システムの構築に取り組み、都は、システム開発を行った青果卸売業者に対して補助事業等により支援いたしました。
 また、都は、そのシステムを利用する市場関係者の利便性向上を図るため、昨年度から、通信基盤となるWi-Fi環境の場内共用部への段階的な整備に着手いたしました。
 加えて、場内混雑緩和に向けて、入退場車両のナンバープレートを出入口でカメラ撮影し、画像解析技術で分析するシステムを仮構築して、車両の場内滞留時間等を調査する実証実験を行いました。

○おぎの委員 画像解析技術の実証結果については、場内が混雑する時間帯や滞留時間が長い車両の傾向などが把握できて、課題分析や今後の対策の検討に当たって、非常に有益であると業界からも聞いております。画像解析技術を活用したシステムやWi-Fi整備をさらに進め、大田市場の狭隘化対策に着実に取り組んでもらいたいと思います。
 最後に、豊洲千客万来について伺います。
 先ほどの質疑の中でも申し上げましたが、大田市場をはじめとした中央卸売市場では、食の安定供給、そして都民の豊かな消費生活を支えるという本来の役割をしっかりと果たすことが重要であることはいうまでもありません。
 その一方で、豊洲市場においては、過去の経緯などにより、卸売市場の特性を生かした市場ならではのにぎわいの創出といった観点から、昨年二月、豊洲千客万来が開業したと理解をしております。地元出身の白戸前都議も、千客万来については質疑を重ねてきたところであり、今回、私から質問させていただきます。
 千客万来は、様々な経緯から、より地域との共存、地域に開かれた施設として、地域に受け入れられる施設であるよう努力されたと聞いております。
 そこで、豊洲千客万来のにぎわい創出に向け、運営事業者と都が令和六年度にそれぞれどのような取組を行ったのか、伺います。

○東山渉外調整担当部長DX推進担当部長兼務 令和六年度、豊洲千客万来の運営事業者は、にぎわい創出に向けまして、土曜朝市の定期開催や季節に合わせた盆踊り、正月イベントなど、年間を通じて様々な催物を開催するなど取組を進めてまいりました。
 都といたしましても、運営事業者による取組に対しまして適宜助言を行うとともに、運営事業者と周辺企業等との連携促進を図るなど、様々な支援を行ったところでございます。

○おぎの委員 豊洲千客万来の運営事業者がにぎわい創出に向けて様々な取組を進めたこと、また、そうした取組に対して、都がしっかりと支援したことが分かりました。
 豊洲千客万来には、日々、国内外から多くのお客様が訪れているとも聞いており、今後もそうしたにぎわいを継続していけるよう、運営事業者等と連携して取組を進めてほしいことを要望いたします。
 インバウンドで三割、四割という方も訪れていると聞いています。多くの観光客でにぎわっているとのことであり、これは喜ばしいことであります。また、地域の方々との交流も行っていることも確認をできました。都民や地域の方々と千客万来施設との交流参加が現状どのようになっているか、どのような要望があるかも、今後も都として確認をしていただきたいと思います。地域貢献や桟橋の利活用を通して、運営事業者としっかりと連携をしていきたいと思います。
 本日は、令和六年度決算の観点から、経営計画の進捗状況や経営改善の取組など、中央卸売市場の様々な取組について確認をしてまいりました。冒頭にも触れましたが、市場は基幹的なインフラとして大切な役割を担っていると考えています。中央卸売市場が持続可能な市場経営を実現するため、引き続きしっかりと取り組んでいくことを要望いたしまして、質問を終わります。

○おけや委員 今年当選させていただきました、新人のおけやでございます。私も、おぎの委員と同じく大田区選出でございますので、私も大田市場の質問が多くなってしまい、かぶるところもございますので、適宜省略させていただきます。
 まずは、経営戦略についてお伺いいたします。
 各市場に経営戦略があり、適宜改定が行われ続けております。しかし、豊洲市場のみ経営戦略がございません。
 各経営戦略が出ている中、豊洲市場だけ経営戦略がない理由についてお伺いいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 豊洲市場は、閉鎖型施設の特徴を生かした食の安全・安心の確保や、首都圏全体の生鮮品等流通拠点としての役割を果たすなどのコンセプトに基づき開場し、豊洲ブランドの確立に取り組んでおります。
 開場以来、業界と都が様々な機会を捉えて豊洲市場の施設整備や市場の運営全般について具体的な意見交換を行っており、これらを通じて豊洲市場の経営に生かしてございます。

○おけや委員 ありがとうございます。
 次に、市場別収支についてお伺いいたします。
 中央卸売市場は、平成十三年度の包括外部監査において、市場別使用料の導入を検討されたいという意見に対応するために、様々な意見交換会を行い、平成十九年六月の包括外部監査の措置状況報告において改善済みとなった以降、市場別の財務情報を用いた詳細な分析等が行われておりません。
 経営指針では、市場別の財務情報について、様々な類型や形態等がある民間経営手法について幅広く検討していくことができるよう、調査の前提となる市場別の収支計画や将来の更新投資計画などの材料、情報を整理していくと今後の取組の方向性を示している一方で、経営計画では、市場別の財務情報について明示的に言及されておらず、市場別の収支計画の策定に向けた具体的な検討が進んでおりません。
 そこで伺います。市場別の会計を導入しない理由についてお聞かせください。

○高橋財政調整担当部長 都の十一の中央卸売市場は、相互に補完しながら一体として機能を発揮しておりまして、こうした状況を踏まえ、都の中央卸売市場は、都内十一の中央卸売市場全体に係る経費を全市場の収入で賄うという考え方で経営を行っております。

○おけや委員 将来にわたって安定的に事業を行っていくためには、市場ごとに経営状況を把握し、共通の会計ではできない柔軟な料金設定も検討すべきと考えます。
 例えば、私の地元にございます大田市場では、最寄り駅から遠く、車通勤が多いため、駐車場使用料を安くするなど見直しが必要だというふうに考えます。
 ここからは、大田市場についてお伺いいたします。
 大田市場は、開場から三十年以上が経過しており、施設や設備の老朽化が進んでおります。
 大田市場における老朽化対策工事について、昨年度の実施状況をお伺いいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 大田市場の老朽化対策として、令和六年度は、青果棟の屋上駐車場の防水改修工事、青果棟外周のオーバーヘッドドア改修工事、事務棟の外壁やトイレの改修工事などを実施いたしました。

○おけや委員 各市場では、場内の狭隘化が進み、これまでの取組が限界を迎えております。例えば、加工施設がないために、市場から流通が近隣へ流れてしまうという状況もございます。その中で、大田市場では、事業者が進めている、全国初となる場内物流管理システムの構想も進んでおります。
 大田市場、DX化の推進について、昨年度の取組状況をお伺いする予定でございましたが、おぎの委員から質問がございましたので、省略させていただきます。
 続きまして、デジタル技術を活用して物流効率化に取り組んでいるとのことでしたが、様々な要因により場内混雑等が課題となっていると思われるため、ソフト面での取組も進めていくことが重要と考えます。
 私の地元の大田市場では花きが有名ですが、オンラインでの競りの取扱いが進んでいないという意見を現場の方からお伺いいたしました。
 大田市場におけるソフト面での物流対策について、昨年度の取組をお伺いいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 大田市場では、物流効率化に向けまして、Wi-Fi整備などによるDXの推進に取り組みますとともに、業界と連携しながら、パトロール体制の強化などソフト面における対策も実施してございます。

○おけや委員 引き続き取り組まれることを期待しております。
 現在、産業機器の電動化もさらに進むため、今後の電力供給バランスの調査や供給体制を調査の上、必要な対応が必要であると考えます。
 そこで最後に、大田市場における省エネへの取組について、昨年度の実施状況をお伺いします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 令和六年度は、大田市場青果部の積込み場におきまして、照明器具をLED化する工事を実施いたしました。

○おけや委員 青果部で行われているという答弁でしたが、今年度では水産部と花き部でのLED導入を計画しているとお聞きしております。今後も順次進めていただくことをお願いし、質問を終わりにさせていただきます。

○ほっち委員 よろしくお願いいたします。
 令和六年度においては、もはや災害級といえるような猛暑により、生産や消費に大きな影響が生じました。また、こうした厳しい状況下にあっても、都の中央卸売市場が生鮮品等流通における基幹的なインフラとして円滑で安定的な供給を確保していくために、都には市場の活性化に向けた取組を積極的に進めてもらいたいというふうに思っています。
 本日は、こうした観点から、市場取引の基盤である市場施設の整備や取引の担い手である市場業者への経営支援を中心に、令和六年度の取組状況を確認させていただきたいというふうに思っています。
 初めに、市場の活性化に向けた取組を支える市場会計について伺います。
 東京都中央卸売市場経営計画では、持続可能な市場経営を実現するため、強固で弾力的な財政基盤を確保していくこととしており、二〇四〇年代の経常収支黒字化に向けた財政収支計画を掲げています。
 我が会派が主張する着実な施設整備を進める上で、計画的な財政運営が重要であります。
 そこで、経営計画に示している財政収支計画と令和六年度の実績について、まずはお伺いをいたします。

○高橋財政調整担当部長 令和六年度決算の経常損失は約百三十一億円であり、東京都中央卸売市場経営計画における財政収支計画で示した経常損失百二十七億円と比較して、決算が計画を約四億円下回る状況となっております。これは、営業収益が財政収支計画と比べ下回ったことなどによるものでございます。

○ほっち委員 市場会計の令和六年度決算は、おおむね当初の計画どおりのようであります。引き続き経常赤字が生じている状況であります。
 厳しい財政状況の中、先般、築地まちづくりに係る土壌汚染対策等の費用の概算額が千四百五十億円と示され、市場会計がこれを負担するとのことであります。
 取引の基盤となる市場施設の整備は重要であることから、第三回定例会代表質問において市場局の姿勢を確認し、各市場の施設整備は計画的に行っていくとの答弁を得ました。我々、都議会自民党としては、引き続き、施設整備の進捗状況をしっかりと確認をしていきたいというふうに思っております。
 そこで、令和六年度に動きがあった施設整備の進捗状況について確認をしていきたいと思います。
 まずは、板橋市場の機能強化について伺います。
 道路交通の利便性が高い板橋市場では、その立地を生かして青果物流通の広域的な物流拠点として機能強化を図るため、令和六年度は、前年度に策定をした基本構想に基づき基本計画を策定しました。
 そこで、昨年度策定した基本計画の主な内容についてお伺いをいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 昨年度策定いたしました基本計画においては、取引先の需要への対応として、加工、荷さばき機能を拡充するスペースを確保するとともに、DX等による物流効率化として、トラック予約システムや自動搬送技術を導入することといたしました。
 また、防災機能の強化として、非常時の利用も想定した太陽光発電設備の導入や非常用発電の増強などをすることといたしました。
 さらに、多様なニーズへの対応や新規参入の可能性にも配慮して、柔軟に拡張できる施設レイアウトといたしました。

○ほっち委員 今ご答弁いただいたとおり、板橋市場の強化については、我々会派としても関心を持っていると同時に、松田前都議も、まずは板橋の市場を何とかしたいという思いで長年取り組んできた事案でありますので、どうかしっかりとやっていただきたいというふうに思っておりますし、進捗状況を確認させていただいたので、これからもお願いをしたいなというふうに思っておりますし、また、いよいよ基本計画がまとまり、実際の設計に入り、施設整備の形が具体化されていくわけですが、板橋市場ならではの強みや特色を十分に生かした市場づくりを目指すことが重要だというふうに考えます。そのためにも、市場業者の意見やアイデアをうまく引き出し、着実に事業を進めていっていただきたいということをお願いさせていただきたいと思います。
 次に、私の地元、足立市場の衛生対策についてお伺いをさせていただきます。
 今年は、足立市場が開場して八十年、かつ、足立区の千住という地域なんですけれども、千住宿開宿の四百年の節目の年であります。これまで以上に足立市場に注目が寄せられているという感じを、我々地元の人間はしております。
 開場以来、足立市場は、地域の方々に千住市場と呼ばれ親しまれており、現在でも、市場開放のイベントである、いつもチラシをいただくのですけれども……(資料を示す)あだち市場の日という取組を通じて、地域の方々に非常に身近な市場として、その役割を果たしている水産市場であります。
 また、この、今、三人載っているんですけれども、真ん中がお父さんで、右と左が息子。市場、米賢さんという店なんですけれども、この右にいるのが私の小中学校の一個上の先輩で、左側が一個下の後輩なんですね。お父さんがいなくて俺がいると、中学校三年生、二年生、一年生なんですよ。そのぐらい地元に密着して、私は市場へ行くと、いいこと悪いこと、いっぱい教えていただいていますので、しっかりと足立市場を応援していかなきゃいけないなという思いを持っています。
 その中で、施設の老朽化に伴って、水産物市場に求められる品質衛生管理を行うための施設面での対応が課題とされており、現在、衛生対策工事を進めているところです。
 そこで、衛生対策工事について昨年度の取組状況をお伺いをしたいと思います。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 足立市場では、令和五年度に市場関係者と都で構成する施設対策委員会を設置し、衛生対策の推進や施設の利便性向上について議論を重ねながら、より一層の品質衛生管理の実現に向けた取組を進めております。
 卸売場につきましては、一部開放型となっている鮮魚卸売場を低温管理が可能な閉鎖型施設に改修することにより商品の一層の鮮度保持を図る予定であり、昨年度は実施設計を完了し、工事に着手いたしました。
 また、仲卸売場につきましては、現在地での改修工事が困難であるため、場内の空きスペースに移動することとしており、昨年度は、同委員会におきまして、移動先の施設レイアウト案について検討を行い、取りまとめいたしました。

○ほっち委員 仲卸売場については、昨年度、施設レイアウト案について検討を行ったということであります。
 そこで伺いますけれども、仲卸売場の施設面、レイアウト案について、具体的な内容をお知らせください。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 移動先の仲卸売場につきましては、衛生対策の実効性を高めつつ、施設使用者や買い出し人双方の利便性にも配慮する観点から、施設対策委員会におきまして、時間をかけて検討を積み重ねてまいりました。
 具体的には、仲卸売場と荷さばき場を一棟の建物に配置する施設レイアウトとし、温度管理を徹底するほか、ターレ動線と買い出し人通路を分離し、安全かつスムーズな歩行、運搬動線を確保いたしました。

○ほっち委員 今の答弁を伺って、関係者としっかりと意見交換をしながら工事も進めているということであります。
 また一方で、仲卸業者の中には、市場の衛生対策の必要性というものは分かりつつも、店舗の移動等々を伴うために、費用面での負担感から、営業の継続に不安を持っているという声も多く伺います。やはり、今やっていらっしゃる方と奥さん二人ぐらいでやっているところになりますと、その後、五年先、十年先はどうなるんだろうかという不安を持っていると、移動して、お金がかかってまでやっていけないよというところが多くあるというのも、多分、市場の皆さんも理解はしていただいているというふうに思いますし、先ほどチラシを見せましたけれども、やはりその息子さんの代になっても、自分たちの子供たちまでつなげられるか、そんな大きな不安も持ちながら、市場の皆さんも一生懸命やっていこうという思いを持っているということはご理解をしていただきたいなというふうに思っています。
 東京都には引き続き、市場業者に丁寧な説明を行って、市場業者が営業を継続するために何を求めているのか、また十分に意見を聞いた上で、必要な支援の検討等を含め、取組を進めていっていただきたいというふうに思っております。
 また、都では、本日質疑を行った板橋市場や足立市場を含め各市場において、機能強化や老朽化対策、日常的な維持補修といった取組が進められております。市場施設は市場業者が活気に満ちた取引を行うための場所であり、それを着実に整備することが都の重要な責務であります。しっかりと整備を進めていただく旨、要望させていただきます。
 それでは、次に、全体的な大きなお話をさせていただきます。
 次に、市場業者の経営支援についてお伺いをさせていただきます。
 長期化する物価高騰の影響や市場で働く人材の不足等、市場業者は依然として厳しい経営環境に置かれており、都は、こうした市場業者を中央卸売市場経営強靱化推進事業を通じて後押ししてまいりました。多くの市場業者の方々に、この経営強靱化推進事業をぜひご活用いただき、経営の安定化につなげていくことが重要だというふうに考えます。
 我が会派は、昨年の本委員会における分科会の質疑において、本事業の令和五年度実績の執行率の低さを指摘した上で、申請の手続のさらなる簡素化などを求める市場業者の声も踏まえて、より使い勝手のよい制度とすることを強く要望してまいったところであります。
 そこで、本事業の使い勝手の向上に向けた都の取組と令和六年度の実績についてお伺いをいたします。

○飯野事業部長 中央卸売市場経営強靱化推進事業については、より多くの市場業者に利用いただくことが重要であり、都は、業界団体等の意見を聞きながら必要な見直しを図ってまいりました。
 具体的には、令和六年度は、手続を簡素化して申請できる補助区分を一つから四つに、債務負担を適用できる補助区分を二つから五つにそれぞれ拡充するなど、使い勝手の向上を図りました。また、市場業者が補助金活用について具体的にイメージできるよう、市場業者向けのセミナーや情報紙などによる情報発信を強化し、広く周知に努めたところでございます。
 本事業の令和六年度の実績は、全十一市場において計百九十六件の取組に対して支援を行い、交付額は約四億三千六百万円、執行率は約八七・三%となってございます。

○ほっち委員 今、答弁があったとおり、交付額は令和五年度約二・三億円の一・九倍に、また、執行率は四五・八%から八七・三%と、大幅に向上しております。
 私の地元の足立市場や北足立市場でも、昨年度、七事業者、三団体、合計十者がこの補助金を利用したとのことであります。制度の見直しにより、市場業者が使いやすいものになってきたのではないかという思いもあります。今後も継続的な取組をお願いをしたいと思っています。
 さて、市場業者が直面する経営課題は様々ありますが、中でも人材不足が深刻化しております。私の地元である足立市場の市場業者からも、人材の確保はより厳しくなっていると聞いており、市場業者のニーズは多いのではないかと思います。
 都は、令和六年度から、本事業において人材確保支援の補助区分を新設したとのことでありますが、支援実績と利用した市場業者の声についてお伺いをいたします。

○飯野事業部長 都は、中央卸売市場における生鮮食料品等の安定的な供給を確保する上で、市場業者の人手不足等が喫緊の課題であることから、市場業者による採用活動や就業環境整備などの自律的な取組を後押ししております。
 令和六年度は、求人サイトへの人材広告掲載や、有料職業紹介事業者を活用した採用活動、転職者向けの合同採用説明会への出展などの取組を支援しており、件数は三十三件、交付額は約一千四百万円となっております。
 利用した市場業者からは、採用につながってよかった、採用コストが減るため助かっている、新たな採用チャネルに挑戦しやすくなったとの声をいただいております。

○ほっち委員 人材確保の支援は、市場業者に好評いただいているというふうなことであります。また、多くの市場業者に利用していただきたいなというふうに思います。
 しかし、その中でも、いい部分もあれば、やはりもっと足りないところも、また今の現状が変わってくると、いろいろな、もっとこうしてほしい、ああしてほしいというご意見もあると思いますので、しっかりとお聞きをいただきたいなというふうに思います。
 労働市場は、今なお売手市場で、人材確保が厳しい状況が続いています。都には、引き続き危機感を持って、市場業者に寄り添いながら補助事業に取り組んでいくことを求めて、次の質問に移ります。
 最後の質問になります。
 市場の災害時の事業継続体制の確保に向けた取組状況についてお伺いをしたいと思います。
 今年の夏、今夏も都内においてゲリラ豪雨による浸水被害が発生するなど、温暖化の影響と考えられる水害によるリスクは年々高まっております。
 私の地元である足立区では、隅田川に近接した場所に立地する足立市場があります。足立市場は、浸水ハザードマップ上、浸水のリスクが高いエリアとなっており、河川が氾濫した場合には甚大な被害が生じることが想定をされています。
 中央卸売市場は、生鮮品等を安定的に都民に供給する基幹的なインフラとしての役割を担っており、災害が起きたときにも、その役割をしっかりと果たしていくことが重要であります。
 そこで、市場における災害時の事業継続体制の確保に向けた昨年度の取組状況についてお伺いをいたします。

○住野管理部長 中央卸売市場BCPにつきまして、昨年度は、事業継続計画に新たに風水害対策に係る内容を追加いたしますとともに、首都直下地震等による都の被害想定等の最新の情報を基に、市場の災害対策本部の設置基準を明確にする等の見直しを図るなどの改定を行ってございます。
 また、改定内容につきまして、市場業者に対する説明会を足立市場をはじめとする全十一市場で開催いたしましたほか、説明会において、市場業者に簡易版の災害時行動計画のひな形の提供や個別相談会を実施いたしまして、市場業者自身のBCP策定に向けた支援を行ったところでございます。

○ほっち委員 都が、災害に備えて市場業者と一体となって取組を進めているということであります。自然災害など、有事の際にも決して止まらない中央卸売市場を実現することが重要であります。今後も、市場業者と連携をし、事業継続に向けた一層の取組を推進することで基幹的なインフラとしての役割をしっかりと果たしていただきたいということを要望しておきます。
 本日は、令和六年度における決算、施設整備の取組、市場業者の経営支援などを確認させていただきました。
 卸売市場は、各市場の施設の老朽化が進み、維持更新費用もかかる中、取扱量の減少、人手不足や物価高騰、気候変動などといった新たな課題も顕在化しております。こうした中にあっても、中央卸売市場が生鮮品等の安定供給を支える基幹インフラとしての役割を果たし続けるためには、都はもとより、市場業者も含めて、それぞれが市場が直面する現実にしっかりと向き合うことが重要であり、今こそ、都だけではなく、市場に関わる関係者全員が、持続可能な市場経営という観点から市場の将来を真剣に議論するべき時期に来ているというふうに考えています。
 都は、今まさに次期経営計画の検討に着手しているところでありますが、私は、都が自らすべきこともあれば、またその一方で、市場業者自らがなすべきこともあるというふうに考えます。
 こうしたことも意識しながら、市場業者と向き合い、次期経営計画では、十年先、二十年先の市場の在り方を見据えた実効性のある内容にしていただきたいと強く要望させていただきます。
 先ほどチラシで、私の先輩だ、何やらという話をしましたけれども、地域に密着して仕事をしている。しかし、その次の世代、その先の世代というのが、本当に仕事があるのかな、どうなのかなという意見も、一緒に食事をするといわれます。私の先輩方とか、私の親の世代の皆さんも、自分たちの息子の代が果たしてこの市場で働けるのかなとか、そういう不安を持ちながら頑張っている方たちもいますし、はっきり、言葉は悪いかもしれませんけれども、怠けて甘えている人も中にはいるというふうにも私も感じています。
 だからこそ、市場の皆さん、職員の皆さんたちもしっかりと真摯に向き合っていただきたいし、やはり市場の中で働く皆さん方も、お一人お一人もビジョンを持ってもらいたいし、しっかりとした真剣な考えで皆さんと対峙をして、そして、よりよい市場を、施設をつくっていただきたいということを最後に強く皆様にもお願いをして、私の質疑を終えたいと思います。ありがとうございました。

○谷委員 都議会公明党、豊島区選出、新人の谷公代でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 市場における地域との連携や共生について伺います。
 私の地元である豊島市場は、野菜や果物を取り扱う比較的小規模な市場でありながら、地域の小売店や飲食店を通じて、日々、都民の食卓を支える重要な役割を果たしています。生産者と消費者をつなぎ、地域の商店街や飲食業の活性化にも寄与しており、まさに地域に根差した市場といえる存在です。
 中央卸売市場では、従前から、各市場において市場まつりを開催していると伺っております。今年度も、豊島市場では十一月九日に市場まつりが開催される予定であり、私も地元の一人として参加を楽しみにしております。
 この市場まつりは、都民の皆さんが直接市場に足を運び、市場の役割や魅力を知り、食の大切さを実感できる貴重な機会であると考えます。
 そこでまず、市場まつりを開催する意義と昨年度の開催実績について答弁を求めます。

○住野管理部長 都は、都民の方に卸売市場と生鮮食料品等に関する理解を深めていただくとともに、食育、花育を通じまして豊かな消費生活等への関心を高めていただくことを目的として市場まつりを開催してございます。
 昨年度は、開場以来初めてとなります豊洲市場を含む八市場におきまして、市場まつりを地域にゆかりのある方々のご協力も得て開催いたしまして、多くの方々に訪れていただきました。

○谷委員 中央卸売市場は、ふだんは主に市場業者の皆さんが使用する施設であるため、年に一度、地域や都民の皆様に向けて開催される市場まつりは、市場の魅力や役割を広く知っていただくだけでなく、地域交流をさらに進めていくための大変貴重な機会となっています。今後も、この市場まつりが、より多くの方々に喜ばれ、市場の活力を感じていただける取組として発展していくことを求めます。
 私自身、地元の区民の皆様から、毎年、豊島市場まつりを楽しみにしていますという声をいただいており、地域に根差した温かい交流の場として定着していることを実感しています。
 そこで、昨年度の豊島市場まつりの取組と実際の参加者の具体的な声について答弁を求めます。

○住野管理部長 昨年度の豊島市場まつりでは、旬の青果の即売会や親子で楽しめる体験コーナー、ターレの展示など、市場ならではの幅広い世代が楽しめる地域に根差した多彩な催しが行われまして、約一万五千人の方々にご来場いただきました。
 参加者の方からは、特に、輪投げ等のゲームを通じて子供たちが楽しみながら青果への理解を深めることができるコンテンツは非常によかったなどのご好評の声を頂戴いたしました。

○谷委員 豊島市場まつりの具体的な取組について確認ができました。
 地域や子供たちの成長を見守り、支えていく上で、市場の果たす役割は大きいと感じています。そのためにも、市場まつりに限らず、日常生活の中で子供たちが食や花に親しむ機会を広げていくことが必要です。
 そこで、私が重要だと思うことは、食育と花育の推進です。子供たちが健康で豊かに成長するためには、食への理解を深める食育と、花に触れて心を育む花育の推進が重要です。花や緑に親しむ体験を通して、感性や思いやりを育てることも大切です。
 そこで、昨年度、都が行った食育、花育の取組について答弁を求めます。

○住野管理部長 都は、季節の魚や野菜を使った料理実習を通じた食育、フラワーアレンジメント教室を通じた花育の推進に取り組んでおりまして、昨年度は、食育や花育に係る取組として、五市場で合計二十回開催いたしました。
 そのうち豊洲市場では、新たな取組といたしまして、著名なシェフから市場の食材を使って家庭でも手軽につくれるメニューを直接学べる、有名シェフと楽しく学ぶ料理教室を二回にわたり開催いたしました。
 これらに参加された方々からは、市場の仕組みや食の大切さを学ぶ機会となったという声や、また参加したいという声が寄せられてございます。

○谷委員 昨年度は、五市場で二十回開催されたとのことですが、各市場での好事例を共有し、食育、花育の取組がより一層充実した内容となるよう取り組んでいただきたいと思います。
 こうした市場まつりや食育、花育の取組は、地域や子供たちのために大変重要であり、都と市場業者の皆様が力を合わせ、さらなる充実を図っていただきたいと思います。
 次に、地域との連携強化について質問いたします。
 ただいまの答弁で、豊島市場をはじめとする都内の中央卸売市場で、市場まつりや食育などを通じて地域との交流を深める取組が進められているということが分かりました。
 また、豊島市場の近隣にある板橋市場においても、板橋市場まつりが開催され、大変盛況だと伺っています。豊島市場と同様に、地域との交流を進めていくべきだと考えます。
 板橋市場では、現在、交通アクセスに恵まれたその立地などを生かした機能強化の取組が進められており、こうした取組についても、地域との交流の要素を含めて進めていくことが重要であると考えます。
 都議会公明党としましても、こうした考え方に基づき、市場関係者はもとより、地域の声を踏まえ、住民の皆様からより一層支持される市場となるよう取り組むことを求めてきました。
 板橋市場で進められている機能強化の取組において、地域と連携した取組の内容を、昨年度どのように検討したのか、答弁を求めます。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 板橋市場ではこれまでも、市場まつりの開催や小学生等の社会科見学の受入れなどにより地域の皆様と交流を深める取組を行ってきており、今後の機能強化に向けた方向性の一つとして、施設整備を契機に、地域住民とのさらなる共生を推進することを掲げてございます。
 これを踏まえまして、昨年度に策定した基本計画において、地域との共生推進を図る具体的な取組として、食育や花育の活動スペースの設置や、マルシェ開催、防災機能の強化などを進めていくことといたしました。

○谷委員 板橋市場において、市場まつりに加えて、今後進められる機能強化においても、地域との結びつきを強化する取組を進めていることが確認できました。引き続き、市場まつりや食育、花育、さらには施設整備など、あらゆる機会を捉えて地域との交流を一層深めていただきたいと思います。
 そして、市場で働く皆様が誇りを持って、日々、市場を支えてこられたご努力に心から感謝と敬意を表します。これからも地域と共に歩み、都民の暮らしを支える市場として、より一層の取組の充実を求め、質問を終わります。ありがとうございました。

○尾崎委員 日本共産党の尾崎あや子です。
 私の方からは、最初に仲卸業者の経営状況について伺います。
 物価高騰や災害級の猛暑の影響もあり、コロナ前の状況にもなかなか戻っていないのではないかと心配しています。
 水産、花き、青果の仲卸業者のうち、直近の赤字事業者数はどうなっていますか。

○飯野事業部長 都は、毎年、仲卸業者の経営状況を公表しておりまして、直近の令和五年の経営状況における経常赤字の業者数は、水産では四百八十七業者のうち百八十五業者、青果では二百八十六業者のうち六十六業者、花きでは三十七業者のうち十二業者となっております。

○尾崎委員 ただいまのご答弁で、赤字事業者の割合は、水産で三八・〇%、青果では二三・一%、花きでは三二・四%ということが分かりました。やはり水産仲卸業者の皆さんが大変な状況だということです。
 私は、一昨年の公営企業会計決算特別委員会でも質問していますが、ちょうど二〇二一年は、水産仲卸業者は、五百八業者のうち、経常赤字三百二十八業者であると答弁がありました。このときは六四・六%が経常赤字だったわけです。
 二〇二三年度は、水産仲卸業者が四百八十七業者で、一昨年より二十一業者が減少していることは問題ではありますけれども、コロナ禍の状況より経営状況は改善してきていることがうかがえます。
 今、温暖化の影響が新たな課題になってきていると思います。
 そこで、災害級の猛暑といわれていますが、漁業や農業者への影響について、都はどのように認識していますか。

○飯野事業部長 農林水産省が取りまとめた農林水産省気候変動適応計画によりますと、農業生産については、一般に気候変動の影響を受けやすく、各品目で生育障害や品質低下など気候変動によると考えられる影響が見られるとされており、また、水産資源等については、海面漁業、海面養殖業等に対する影響が指摘されております。

○尾崎委員 農林水産省の取りまとめたものによっても、影響があるということが分かります。
 それでは、二〇二四年度、猛暑対策は、どこの市場でどのように行っていますか。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 昨年度は、暑さ対策や品質管理の一環として、市場業者による冷蔵設備の導入を支援したほか、板橋市場では、売場の窓に遮光フィルムを貼る対応を実施いたしました。

○尾崎委員 市場業者の冷蔵設備の導入時には支援しているということや、板橋市場で遮光フィルムを貼ったとのことですけれども、生産物が全国の産地から市場に届き、保管する農産物、水産物、花きなどの実態の調査はもちろんですが、働く方々の実態も調査を行っていただきたいと思いますし、業者の皆さんの要望も丁寧に聞いて、改善が必要な場合は早急に対応していただきたいとお願いするものです。
 東京の気候危機対策は待ったなしという状況です。東京都の施設である中央卸売市場の施設でも、太陽光パネルの設置やLED化、断熱性能の向上は急いで行う必要があります。
 そこで、二〇二四年度のLED等の省エネ型照明器具の設置はどこの市場で行ったのですか。また、LEDの普及はどこまで進んでいますか。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 昨年度は、大田市場などにおいて照明器具のLED化工事を実施いたしました。
 これにより、卸売場など主要な市場施設における昨年度末のLED化率は約八六%となりました。

○尾崎委員 二〇二四年度のLED化率は約八六%ということでした。計画を前倒しして、いつまで一〇〇%にするのかなどの具体化も決めて、この問題、早急に実現することをお願いしたいと思います。
 各市場においての太陽光パネルの設置や断熱性能の向上など、どのような状況になっているのか、伺います。そして、今後の計画で決まっていることはありますか。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 太陽光発電設備は、豊洲市場のほか二市場に設置しております。
 また、淀橋市場の新総合事務所棟の整備に当たっては、省エネ・再エネ東京仕様に基づく設計を行い、断熱性能の向上に向けた取組を既に進めてございます。

○尾崎委員 今のご答弁ですと、太陽光パネルの設置は、十一ある中央卸売市場のうち三つの市場だということです。いい換えれば、あとの八つの市場では、まだ太陽光パネルは設置されていないということになります。
 また、断熱性能の向上についてですけれども、世界の基準や世界の取組と比べると、日本はあまりにも立ち遅れています。ぜひ断熱性能の向上についても計画的に進めていただくよう、お願いするものです。
 太陽光パネル設置で得られる電力は、市場でどのように活用していますか。また、売電をしていれば状況を教えてください。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 太陽光発電で得られた電力は、全て発電した市場における照明や空調などに活用しており、売電は行っておりません。

○尾崎委員 太陽光発電で得られた電力は、全て発電した市場で活用されているというのは重要です。やはり残っている八つの中央卸売市場についても、太陽光パネルを急いで設置することを求めます。電気代の負担も大変な状況なので、その点からも、早急に全ての市場施設に太陽光パネルの設置をお願いしたいと思います。
 次に、市場内での事故やエレベーターなどの故障についてですが、二〇二四年度の市場内での事故の件数はどうなっていますか。

○住野管理部長 昨年度の十一市場の事故件数の合計は五百二十件となってございます。

○尾崎委員 二〇二四年度の事故件数は五百二十件ということです。お願いして出していただいた要求資料では、五百二十件のうち、豊洲市場が二百三十六件で約半数弱です。件数の推移でも、豊洲市場での事故は過去最高になっています。安全対策の強化が必要なのではないでしょうか。
 車両によるエレベーターの損壊件数はどうなっていますか。

○住野管理部長 昨年度、車両によりますエレベーターの損壊は、十一市場の合計で二十五件となってございます。

○尾崎委員 それでは、エレベーターの故障については、どこが修繕費を出すのか、伺います。

○高橋財政調整担当部長 車両によるエレベーターの損壊があった場合には、原因者が原状回復の費用を負担することとなっております。

○尾崎委員 車両によるエレベーターの損壊があった場合は、今、ご答弁がありましたけれども、原因者が原状回復の費用を負担するんだということですけれども、エレベーターの損壊は、例えばターレなどの運転手の責任だけではないと思うんですね。市場内の移動などを保障する上で、原因者が分からず、長期にエレベーターが動かない状況を放置するわけにはいかないと思うんです。
 そこで、費用については、原因者の負担ではなく、市場会計から補填することを検討すべきだと要望しておきます。
 次に、豊洲市場の地下水管理システムについて伺います。
 地下水管理システムは、そもそも豊洲市場の土壌汚染対策で、盛土が地下水で汚染されないよう地下の水位を上げないことが必要だとされ、そのために、巨額を投じて地下水を常時くみ取るシステムを設置したものです。ところが、この地下水管理システムを維持する毎年の経費も大変大きな金額になっています。
 そこで、豊洲市場の地下水管理システムの維持管理経費について、二〇二三年度、二〇二四年度の予算額と決算額について伺います。

○中井環境改善担当部長 豊洲市場における地下水管理システムの維持管理経費についてでございますが、令和五年度の予算額は約六億二千万円、決算額は約五億七千万円でございました。また、令和六年度は、予算額、決算額ともに約六億二千万円でございました。

○尾崎委員 令和五年度、二〇二三年度は決算額で約五億七千万円、令和六年度、二〇二四年度は決算額が約六億二千万円ということです。令和四年度、二〇二二年度の決算額は約五億七千万円でしたから、この三年間だけでも、合わせると十七億六千万円の維持管理費がかかっていることになります。この間の三年間で、二〇二四年度の維持管理費が前年度と比べても五千万円増加しているのも気になるところであります。
 それでは、二〇二四年度は、地下水管理システムの維持管理費を何に幾ら使ったのか、具体的にお答えください。

○中井環境改善担当部長 令和六年度の地下水管理システムの維持管理経費につきましては、地下水管理システムの保守点検委託で約二億四千万円、送水管路や井戸、ポンプ等の清掃委託で約一億三千万円など、合計約六億二千万円でございました。

○尾崎委員 ポンプ等の清掃委託の金額は、一昨年の金額とほぼ同じでした。保守点検委託が二千万円増えています。しかし、先ほどご答弁がありましたように、保守点検委託とポンプ等の清掃委託の合計金額は三億七千万円にしかならないわけです。残りの二億五千万円の使い道は、何に使ったのか。ウエルポイント、揚水管理システムの維持に係る費用だということも聞いていますが、これ全部含めて、先ほどの合計金額になるわけですね。
 年間六億二千万円を注ぎ込んでも、地下水位はどうなっているのでしょうか。
 要求資料の一〇ページから一二ページに、五街区、六街区、七街区の測定結果が出ています。
 地下水管理システムを使って、地下水位の目標管理水位は、雨の多い時期、台風の時期はA.P.プラス二・〇メートル、それ以外の通常の時期はA.P.プラス一・八メートルです。
 ところが、雨が多いといわれる時期、おおむねで見たわけですが、九月十一日を見るとどうなっているかというと、五街区で七か所、六街区で十か所、七街区で八か所、合わせて二十五か所。全体が三十三か所あるわけですけれども、その中の二十五か所が、何と七五・五%が目標管理水位を超えています。
 じゃあ、今年の三月二十六日はどうかということで見てみました。五街区では四か所、六街区で十か所、七街区で六か所。この三つの、三街区の合計は二十か所。六〇%が目標管理水位を超えています。
 ポンプの目詰まりを清掃してもこのような状況では、年間六億二千万円を使っても地下水管理システムは機能していないといわざるを得ません。
 お願いしました要求資料の六ページから八ページに、地下水質調査結果の詳細があります。地下水管理システムで地下水を吸い上げても地下水位が目標の管理水位を上回っているところと、地下水質結果、これは二〇二五年二月の測定値で見ましたけれども、これを施設の図面で重ねてみました。
 私が重ねてみたのですけれども、そうすると、ベンゼンについては、環境基準値は一リットル当たり〇・〇一ミリグラム未満になっているわけですが、この基準値を超えているのは二十五か所。そのうち、特に、一リットル当たり〇・二〇ミリグラムを超えたところが四か所あります。五街区で一か所、六街区で二か所、七街区で一か所でした。
 シアンは検出されてはならないとなっていますが、検出されているのは二十三か所ありました。そのうち、特に、一リットル当たり一・〇ミリグラムを超えたところを見ると、六街区で三か所ありました。
 また、ヒ素の環境基準値は、一リットル当たり〇・〇一ミリグラムですが、この基準値を超えているのは十二か所です。このうち、特に、一リットル当たり〇・〇四ミリグラムを超えているところは、六街区で一か所、七街区で一か所ありました。
 五街区、六街区、七街区の中でも、地下水位が特に高いところと、今いいました有害物質が基準値を超えている箇所がはっきりと重なるんです。
 東京都は、豊洲市場の地下水をA.P.プラス一・八メートル以下に抑える理由として、地下ピットへの有害物質侵入を防ぐことや、液状化対策の観点としても重要と繰り返し答弁をしてきましたけれども、小池知事は、地下の安全を投げ捨てて、豊洲市場の地上は安全だと宣言して豊洲市場に移転したわけです。
 私は今でも、知事のこの安全宣言は許されないものと考えます。地上の安全を担保するのは、地下水位を目標管理水位に抑えて、地下水質に含まれる汚染物質をなくさなければあり得ないからです。そうしなければ、地上が安全だとはいい切れないわけです。
 日本共産党都議団は、当初から地下水管理システムは破綻していたという指摘をしてきましたが、今も地下水管理システムは破綻しています。
 しかも、強引に水を吸い上げるウエルポイント工法のポンプは、今も継続している状況です。なぜこのような状況なのか、きちんと分析が必要です。
 こんな破綻している地下水管理システムの維持費を、市場の皆さんからの使用料を充てるというのは、もうやめるべきだと思います。豊洲市場を開場した知事の責任が問われます。市場の皆さんの使用料は、市場の皆さんのために有効活用すべきです。東京都の一般会計から支出するよう検討することを強く要望するものです。
 次に、築地市場の跡地についてです。
 築地市場の跡地を市場用地から一般行政財産に有償所管替えを行ったのは、二〇一八年の補正予算でした。小池知事は、築地は守るという公約を投げ捨て、方針転換しました。築地市場跡地の土地を、五千六百億円で市場会計から一般会計に所管替えしたわけです。
 最近、築地地区まちづくりについて、よくある質問、ファクトシートが都市整備局から発表されました。このファクトシートの質問18、このところに、埋蔵文化財調査や土壌汚染対策はどのぐらいの費用がかかるのですかという質問に、埋蔵文化財本掘調査や土壌汚染対策、存置物撤去に、今後、本事業で必要となる概算費用は千四百五十億円、これは令和七年九月時点ということで試算していることが記載されているわけです。
 そこで、事実の確認のために伺いたいと思います。
 築地市場跡地の有償所管替えのとき、埋蔵文化財調査、土壌調査の留保金額は幾らでしたか。当時の試算の根拠について伺います。

○高橋財政調整担当部長 築地市場跡地の有償所管替えの際の価格から、土地処分に際して一般的に考慮すべき埋蔵文化財発掘調査費用等相当の金額として二百億円が留保されております。
 既に公表されておりますとおり、埋蔵文化財発掘調査費は、過去の近隣地区の土地区画整理時の単価を、また、土壌汚染対策費はガイドライン等に示された単価を、それぞれ対象となる規模に掛け合わせて概数としたものでございます。

○尾崎委員 有償所管替えの際には、価格二百億円が留保されているということです。
 それでは、築地市場跡地の土壌調査対策費のこの間の推移を伺います。

○高橋財政調整担当部長 築地市場跡地におけるまちづくり事業等に際し、令和元年度から六年度までに中央卸売市場会計が負担した土壌汚染調査費は約五億六千万円となっております。

○尾崎委員 それでは、埋蔵文化財調査費用については、この間の推移はどうなっているのか、伺います。

○高橋財政調整担当部長 築地市場跡地におけるまちづくり事業等に際し、令和二年度から六年度までに中央卸売市場会計が負担した埋蔵文化財調査費は約十二億三千万円となっております。

○尾崎委員 この間の市場会計が負担した土壌汚染調査費の合計は約五億六千万円、埋蔵文化財調査費の合計は約十二億三千万円というご答弁でした。この二つの費用の合計は、六年間で約十七億九千万円の負担となることが分かりました。
 埋蔵文化財調査費用と土壌汚染対策費が予定していたよりも増額になった場合でも、中央卸売市場会計から全額支払うこととなっているのかどうか、伺います。

○高橋財政調整担当部長 築地市場跡地の有償所管替えに際して、中央卸売市場と財務局及び都市整備局との間で覚書を締結しておりまして、その規定により、埋蔵文化財調査等は、土地を引き渡した側である市場会計が負担することとなっております。

○尾崎委員 先ほど述べましたが、ファクトシートでは、二〇二五年九月時点の試算ですけれども、市場会計から負担するのは、概算で千四百五十億円だと示しているわけです。私、この金額を聞いて大変驚きました。実績を聞いても、そして実績を聞いた上でも、この一千四百五十億円って、すごい大きい金額なわけですね。
 二〇一八年の当時のことを同時に思い出したんです。私は、有償所管替えを決める手続にも問題があって、議会では議論が不十分だったと思っています。
 有償所管替えの補正予算案については、賛成は三会派七十五人に対し、反対したのは六会派で五十人だったわけです。このとき、日本共産党都議団は、三つの理由で有償所管替えに反対しました。
 一つは、小池知事の築地は守るといった公約を投げ捨ててしまったこと。二つ目には、有償所管替えを補正予算で急いで決める必要は全くないんだということ。埋蔵文化財の調査は、始めてみなければ何年かかるか分からないからです。そして、三つ目は、築地まちづくり方針がまだ素案にすぎず、方針決定はこれからという状況だったからです。
 そして、本会議の中途議決の討論で、ちょうど私がやったのですけれども、見直してみますと、有償所管替えで五千四百二十三億円が市場会計に繰り入れされても、市場会計の継続性が保証されるわけではないと、このとき述べていました。今、振り返ると、日本共産党都議団の指摘は正しかったというふうに思います。
 まさに、中央卸売市場会計から見たら、市場会計の維持のため、そして豊洲市場の開場のために急いでいたための、築地市場跡地の用地を有償所管替えしたんじゃなかったかということがますます明らかになってきたわけです。小池知事も強引に進めた結果だと、厳しく指摘しなければなりません。
 都市整備局の出した千四百五十億円という概算については、中央卸売市場として、妥当な金額なのかも含めて、慎重に検討することを求めます。
 また、市場業者への情報提供や説明は丁寧に行うよう求めて、質問を終わります。

○天沼委員 よろしくお願いします。今年六月に初めて議席をいただきました国民民主党の天沼ひろしでございます。
 中央卸売市場会計の決算に当たりまして、初めて質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
 都内には、ご承知のとおり、葛西市場を含む十一の中央卸売市場が設置されておりまして、都民の生活を支えてくれております。
 江戸川区は、コマツナの生産で都内一、二を争う地でございますし、花きの生産も盛んで、例えば入谷の朝顔市に、ほぼ一〇〇%、夏のアサガオを供給していたり、これからクリスマス時期には、まちを赤く染めるポインセチアなど、都民生活に安らぎと潤いを与えている地域でございます。それを扱っているのが、今申し述べた地元の葛西市場でございます。
 今回、公営企業会計決算特別委員会の質疑に当たり、決算書を確認するとともに、去る十月二十六日、日曜日に区内で実施されました葛西市場まつりを視察した上で、現場の状況をお伺いしたことを基に、本日、質問をさせていただきたいと思います。
 まず、改めてですが、中央卸売市場の役割について都の見解を伺います。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 中央卸売市場は、生鮮食料品等を安定的に供給する基幹的なインフラとしての役割を果たしており、集荷、分荷、価格形成、代金決済、公正な取引などの機能を担ってございます。
 特に、都内にある十一の中央卸売市場は、大量かつ多様な消費者ニーズに応えるとともに、量販店など多様な販売チャネルに対応し、都民生活を支えていると認識してございます。

○天沼委員 中央卸売市場は、都民に生鮮食品等を円滑かつ安定的に供給するという社会的なインフラとしての役割を担っておる、こうした役割を果たしていくためには、高い公共性が求められていると考えます。
 葛西市場においては、固定競りから移動競り、さらには相対取引の割合も増えてきているというふうに伺っております。葛西市場まつりの際に、このことを現場でちょっと伺ったわけですけれども、環境に応じて、市場の取引の形も随分変わってきているのではないかなというふうに思います。
 力の強い卸売人や大規模スーパーなどによる取引、これも増えているのかなというふうに思いますが、そこで、都においては、公正な取引環境の確保のため、どのような取引を行っているのか、お伺いいたします。

○飯野事業部長 都では、市場における取引の信頼性向上を図るため、取引の現場における指導監督など必要な取組を行っております。
 具体的には、取引業務巡回調査や定期的な検査などを実施して取引の実態を把握するとともに、必要に応じて指導監督を行っております。
 また、取引の数量や価格を日々公表するほか、卸売業者に対して取引条件の公表を義務づけるなど、透明性を確保しております。
 さらに、各市場において、都と市場関係者で構成する取引委員会を定期的に開催し、競り取引の運用や個別の具体的な課題について協議を行っているところでございます。

○天沼委員 取引数量の公表や取引実態把握のための巡回調査、市場関係者を交えた取引委員会等、様々な機会を捉えて公正な取引環境を確保していることが分かりました。引き続き、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 先ほど、取引の数量や価格について公表を行っているという答弁がございましたけれども、令和六年度の各取扱品目ごとの取扱数量及び取扱金額についてお伺いします。

○飯野事業部長 東京都中央卸売市場における令和六年度の取扱数量及び取扱金額は、水産物は約三十一万二千トン、約四千八百四億円、青果物は約百六十四万四千トン、約六千二百四億円、食肉は約八万六千トン、約千四百八十三億円、花きは、切り花換算本数で約十二億七千万本、約九百二億円となっております。

○天沼委員 決算資料を見ますと、近年は、取扱数量は漸減傾向にあるようでございます。単価増により取扱金額が増加傾向になっているということが分かります。
 次に、市場会計の決算の状況について伺います。
 令和六年度の中央卸売市場会計は経常赤字となったとの説明がございました。平成二十八年度以降、経常赤字が続くことになり、非常に厳しい状況にあるといえると思います。経営改善に向けて、業務の効率化を図るなど経営の縮減に努めることは重要でありますけれども、収入についても改善を図ることが求められているのではないかと思います。
 中央卸売市場会計の令和六年度における営業収益は約百五十九億円となっているようですが、これについては、市場業者の方々が負担される使用料が多くを占めるところではないかと認識しております。
 そこで、まずは中央卸売市場の使用料がどのような制度となっているのか、教えてください。

○高橋財政調整担当部長 市場使用料は、東京都中央卸売市場条例に基づいて定められております。
 具体的には、卸売業者などの販売金額に応じて徴収する売上高割使用料と、使用する施設ごとに単位面積当たりの単価により徴収する面積割使用料、いわゆる施設使用料により構成されております。

○天沼委員 売上高割使用料と面積割使用料の二つで構成されていることを理解いたしました。
 売上高割使用料と施設使用料のそれぞれの令和六年度決算額について、前年度との比較も含めてお伺いします。

○高橋財政調整担当部長 売上高割使用料の令和六年度決算額は三十三億七千万円であり、対前年度比一億八千百万円の増となっております。
 また、施設使用料の令和六年度決算額は八十一億二千万円であり、対前年度比一千七百万円の減となっております。

○天沼委員 先ほど取扱数量等の質疑で確認した単価増加による取扱金額が増加傾向にあることが、市場会計の使用料収入の増加にもつながっていることが推量されます。
 現状において、取扱数量が増加し、売上高が上昇すれば市場会計の収入改善が見込まれるところであり、事業者が販売数量を伸ばしていけるよう、都の中央卸売市場が産地や消費者から選ばれる市場である工夫も必要であると考えます。
 選ばれる市場として、都の中央卸売市場が基幹インフラとしての役割を果たしていくためには、昨今の物流問題への対応も重要であると考えます。
 そこで、卸売市場における場内物流の効率化について、取組をお伺いいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 都では、物流面で課題等を抱える市場業者に対しまして、専門家派遣による個別相談を実施するほか、大田市場におきましては、市場業者のDXによる物流効率化の取組を支援するとともに、場内混雑の緩和等に向け、画像解析技術を活用しトラックの入退場時間の把握など、物流効率化に向けて取り組んでございます。

○天沼委員 卸売市場の強みは、集荷力、品ぞろえの豊かさであると考えます。場内の物流オペレーションが効率的に機能していることは、産地から選ばれるためにも不可欠であるため、一部の市場の取組にとどめず、好事例を展開していくべきであると考えております。
 最後に、市場の活性化についてお伺いします。
 卸売市場が果たしている役割や機能は、これからの時代にも不可欠であり、変化に柔軟に対応をしながら市場の活性化を図っていくことが重要であると思います。
 そこで、市場の活性化に向けてどのように取り組んでいるのか、これから取り組んでいくのか、お伺いいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 都は、経営計画に基づき、市場の活性化に向けて、まず、基幹的なインフラとして産地や都民から信頼されることが重要でありますことから、市場流通の信頼性のさらなる向上に向けた品質衛生管理の徹底や強化、取引の担い手であります市場業者の経営基盤の強化などに取り組んでございます。
 また、産地や実需者から選ばれるためには市場取引の活性化が重要であり、市場施設の機能強化や施設整備を契機とした場内物流の改善、市場業者の販路拡大に向けたEコマースの取組、エシカル消費など多様化する消費者ニーズに対応するための取組への支援などを実施してございます。
 加えて、地域社会の一員として社会的責任を果たす観点から、再生可能エネルギーの導入等によるゼロエミッション化や、市場まつりや食育等を通じた地域共生などの取組を推進しております。

○天沼委員 ただいまの質疑で、卸売市場の果たしている役割や市場会計の財政状況、さらには市場の活性化などについて確認をさせていただくことができました。
 中央卸売市場は、都民生活を支える重要な役割を担っており、持続可能な市場として今後もしっかりとした市場運営を行っていただくことを求めまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

○細田委員 私からは、初めに、淀橋市場の拡張整備について質問いたします。
 先日、十月二十六日に淀橋市場まつりが開催されました。朝から雨が降る、あいにくの天候ではございましたが、多くの来場者が市場を訪れ、野菜、果実コーナーにおいては、全国から届いた新鮮な野菜やフルーツの購入に行列ができており、また、昨年は好評でありました模擬の競り、模擬競りに多くの方が参加されるなど、大変に盛り上がって、市場を知ってもらうために大変によい機会であったと、このように伺っております。
 さて、この淀橋市場は、開場から八十六年が経過して、新宿をはじめとする地域の小売店やホテル、飲食店などの仕入先としての役割を担ってきており、青果物の取扱いとしては、大田市場、そして豊洲市場に次ぐ三番目の取扱量がございます。
 一方で、都心部に立地しており、他の市場に比べて敷地の面積が小さいため、狭隘化が進んできております。そのため、淀橋市場では、施設の老朽化対策とともに、敷地の効率的な活用を図るために、拡張整備事業が令和四年度、二〇二二年度から進められております。
 改めて、拡張整備事業の概要と昨年度の取組について質問をいたします。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 淀橋市場では、老朽化が進む総合事務所棟を建て替え、それに伴い、場内物流の改善に向け、施設を複層化することで狭隘な敷地を有効活用し、市場機能の拡充を図ることなどにより、青果物流通における物流課題の解決に取り組むこととしてございます。
 昨年度は、市場業者において、約三百のパレットを自動収納できる自動立体冷蔵倉庫の整備に着手し、都がその整備等に要する費用の一部を補助することで、市場業者の取組を後押しいたしました。
 また、場内における円滑な荷の移動の実現に向け、自動立体冷蔵倉庫と卸売場棟を接続するための準備工事を実施いたしました。

○細田委員 淀橋市場は、従来より狭隘化が進んでおりまして、長年、取引の活発化に向けて、業界から卸売場の拡張の要望が強くございました。都議会公明党はまた、その声に応えて、淀橋市場が都心部に立地する市場ならではの特性を敷地の有効活用によって強みに変えていくことで、都市型市場のモデルとなるように求めてまいりました。拡張整備事業もようやく整備に着手されましたが、引き続いて、市場業者との連携により円滑な事業の推進を要望いたします。
 続きまして、地域と共生という観点から確認をします。
 淀橋市場は、新宿の中心部に位置をしております。そのために、周りに住んでいらっしゃる方々との共生が欠かせないと私は考えます。
 そこで、市場当局は、淀橋市場が近隣の方々に理解されて親しまれる市場となるために、これまでにいかなる取組を行ってきたのか、答弁を求めます。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 淀橋市場は市街地の繁華街に近接して立地しており、周辺には住宅なども多いため、周辺の住民の方々などとの良好な関係を築くことが、円滑な市場運営上、重要でございます。
 そのため、淀橋市場まつりの開催はもとより、月に一度、周辺の青果小売店が、淀橋市場の日として、旬の青果物を地域の方々に積極的に販売するなどの取組を行ってまいりました。

○細田委員 今おっしゃっていただいたように、月に一度の、周辺の青果小売店が淀橋市場の日として地域の方々に旬の青果物を積極的に販売してくださる、こんな取組だとか、地域との共生に向けて様々な取組がなされているということでございまして、今回の拡張整備事業においても、地域の皆様が交流できる施設を設けるなど、地域に一層開かれた市場を目指していくべきでございます。
 また、工事の実施に当たっては、まさに住宅地に近接していることから、騒音、また交通渋滞などへの配慮も同時に行っていくべきであると、このように考えております。
 拡張整備事業に当たりまして、淀橋市場は、地域との共生をしていくために、いかなる検討、そして取組を行ってきたのか、答弁を求めます。

○石井市場政策担当部長女性活躍推進担当部長兼務 従来からの地域共生の取組を今回の拡張整備事業でも発展、進化させていくという考えの下、令和五年に策定いたしました基本計画において、建て替え予定の総合事務所棟に、地域住民の方々への食育活動などを可能とするキッチン設備を備えたエリアを整備することとし、さらに、その具体的な活用方法等について、市場業者と詳細な検討を進めました。
 また、工事の計画段階や実施段階におきまして、昨年度七月と十一月の二回、市場業者と連携いたしまして、地域住民の方々に本事業をご理解いただき、事業を円滑に推進するため、住民説明会を開催いたしました。
 騒音や交通渋滞など、工事期間中の対策について配慮を求める意見に対し、都からは、法令等遵守はもとより、生活に配慮した計画であることを説明するなど、丁寧な対応に努めました。

○細田委員 ありがとうございます。淀橋市場のこの地域交流の機会が、まさに年に一度の市場まつりに加えまして、先ほど谷委員からも質問がありましたが、食育などの多目的に使用できるエリアの整備によって一層促進されるように、大いに期待をしております。
 また、この拡張整備事業の推進に当たりましては、引き続いて地域住民の皆様の意見を丁寧に聞きながら進めていただくことを求めまして、次の質問に移らせていただきます。
 豊洲市場の交通安全対策について質問をいたします。
 豊洲市場は、地元東京はもとより、日本の食文化を内外に発信する拠点としての役割を担っている市場でございまして、日々、活発な取引が行われております。
 平成三十年十月の開場に向けて、都議会公明党は、その前年、今から八年前になりますが、行われました経済・港湾委員会におきまして、新たに開場する豊洲市場では交通事故が減少するように、この対策を求めて、都からは、安全な市場を目指すとの答弁がございました。私もこの場におりましたし、地元からも、豊洲市場の開場に当たりましては交通安全、事故防止を強く求められておりまして、私も、豊洲市場が安全な市場として開場されて運営することが大事であると、このようなことをこれまで求めてきたわけでございます。
 開場から七年が経過した今、豊洲市場内の事故件数は、築地市場の件数と比較すると減少はしております。これは、築地市場と違いまして、新しい豊洲市場は、トラックやターレ、フォークと買い出し人などの市場関係者との動線を分離した設計であることが功を奏しているものだと私は考えております。
 築地は、当時、豊洲市場ができるこの頃には、もう八十年以上が経過しておりまして、老朽化、そして狭隘化から、路上や狭い通路まで荷があふれて、トラックやターレ、そしてフォークが錯綜するなど、効率的な荷の運送や円滑な買い回りにも支障を来している、このような状況があったことをよく覚えております。
 そして、現在の豊洲は、広く直線にもなっている、こういうような施設内の道路も多くて、まさにスピードを出しやすい、だから大きな事故も起きやすいという問題もある、このように感じております。
 そのような中で、この七年間、私は豊洲市場を頻繁に訪れさせていただいておりますが、そのとき、市場をつくるときに、都の職員の方々は、まさに都庁にいらっしゃる市場の幹部職員の方々も含めまして、交通ルールを守らないターレなどを見かけると、すかさず声を発しまして、安全な運行をしてくださいという、それをいつも、そういうのを見たときにいわれているという、このような取組を進めてきてくれております。
 こういう職員の皆様方の努力が、交通安全対策を豊洲市場におきましても、もちろん全十一市場そうなんですけれども、そういうことを常に思ってやってくれているということも、今回の交通安全を守るということに大きな効果を発揮してきたと私は思っております。
 ですが、今、年間約二百件の事故が発生しているというのも、豊洲市場におきまして事実でございまして、令和五年以前は重大事故というものも発生しております。
 そして、豊洲市場を利用する方々の安全性を一層確保していくためには、都が施設上の特徴を生かして市場内の交通安全対策をこれからもしっかりと講じていくこと、これが重要であると考えます。
 そこで、昨年度の豊洲市場における交通安全対策の具体的な取組について質問をいたします。

○住野管理部長 豊洲市場では、都、市場業者及び所轄警察署が一体となりまして、様々な機会を通じまして交通安全対策を推進してございます。
 昨年度につきましては、都と豊洲市場協会の指導員が毎日場内を巡回し、ターレの複数人乗りに関する注意を行うとともに、違反件数の多い市場業者に対しまして、交通ルールの遵守徹底について指導をいたしました。
 また、市場内の交通秩序の維持を目的といたしまして、都、市場業界各団体及び所轄警察署で構成されました交通委員会を合計三回開催いたしまして、市場で発生した事故の内容を共有するなど、事故に対する注意喚起や意識啓発を行いました。
 加えまして、春と秋の全国交通安全運動の期間におきましては、交通安全思想の普及、徹底を図りますとともに、市場業者に対して交通ルールの遵守を求めました。
 さらには、豊洲市場における施設の適正利用を促すための新たな取組といたしまして、五街区に一方通行の標識を設置したほか、七街区では駐車違反をしております車両に対する取締対策を徹底するなど、より一層の交通安全の確保に努めてございます。

○細田委員 事故防止に向けて、都が市場業者や所轄の警察署と連携して取り組んでいることが確認できました。
 都民に食料品などを安定して供給するためには、市場で働く市場業者が、取引はもちろん、場内における交通ルールを守って日々業務を行い、市場内での秩序を維持することが必要であります。事故の撲滅に向けて、都は、豊洲市場の交通安全対策、また、全十一市場の交通安全対策に引き続き取り組んでいただくことを求めまして、私の質問を終わります。

○あかねがくぼ委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもちまして終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○あかねがくぼ委員長 異議なしと認め、本件に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 以上をもちまして第一分科会における決算の審査は終了いたしました。
 なお、本分科会の審査報告書につきましては、分科会委員長において取りまとめの上、委員会委員長に提出をいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして第一分科会を閉会いたします。
   午後二時五十三分散会