令和五年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

令和六年十月十六日(水曜日)
第二委員会室
午後二時四分開議
出席委員 十一名
委員長高倉 良生君
副委員長田村 利光君
副委員長あかねがくぼかよ子君
副委員長中田たかし君
青木 英太君
玉川ひでとし君
田の上いくこ君
福手ゆう子君
早坂 義弘君
菅原 直志君
和泉なおみ君

欠席委員 なし

出席説明員
水道局局長西山 智之君
技監松田 信夫君
総務部長長嶺 浩子君
職員部長高角 和道君
経理部長西川 泰永君
サービス推進部長荒畑 克彦君
浄水部長鈴木  理君
給水部長藤川 和久君
建設部長特命担当部長兼務石田 紀彦君
経営改革推進担当部長小澤 賢治君
企画調整担当部長DX推進担当部長兼務鈴木美奈子君
設備担当部長小泉 正一君
多摩水道改革推進本部本部長山田 則人君
調整部長清水 英彦君
施設部長青山 忠史君
技術調整担当部長塩田  勉君
下水道局局長佐々木 健君
次長相田 佳子君
総務部長小泉 雅裕君
職員部長鈴木  豊君
経理部長和田 慎一君
計画調整部長藤橋 知一君
施設管理部長新谷 康之君
建設部長萩原 清志君
企画担当部長DX推進担当部長兼務澤村  航君
技術開発担当部長家壽田昌司君
施設管理担当部長須賀 隆行君
設備調整担当部長小池 利和君
施設整備担当部長杉山  純君
流域下水道本部本部長袰岩 滋之君
管理部長池島 英稔君
技術部長井上  潔君
都市整備局東京都技監都市整備局長技監兼務谷崎 馨一君
次長小平 基晴君
技監小野 幹雄君
理事三宮  隆君
理事都市づくり政策部長事務取扱山崎 弘人君
総務部長山崎 太朗君
市街地整備部長井川 武史君
防災都市づくり担当部長池内 光介君

本日の会議に付した事件
令和五年度東京都公営企業各会計決算の認定について
水道局関係
・令和五年度東京都水道事業会計決算(説明)
下水道局関係
・令和五年度東京都下水道事業会計決算(説明)
都市整備局関係
・令和五年度東京都都市再開発事業会計決算(説明)

○高倉委員長 ただいまから令和五年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび、第二分科会委員長に選任いただきました高倉良生でございます。本日は最初の分科会ですので、一言、ご挨拶を申し上げます。
 当分科会では、水道局、下水道局及び都市整備局関係の審議を行ってまいります。いずれも都民生活に直結する重要な事業を展開する局でございますので、委員の皆様の活発な議論を通して今後の都政の発展につなげることができるよう、委員長として努力してまいります。
 三名の副委員長をはじめとする委員の皆様、理事者の皆様、よろしくお願いを申し上げます。
 それでは、さきの委員会で決定いたしました実施要領及び審査日程に従いまして、本日から分科会の審査を進めてまいります。
 初めに、分科会の議席につきまして申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課担当書記の小林智美さんです。村野雄真君です。
 議案法制課の担当書記の吉澤まどかさんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○高倉委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局、下水道局及び都市整備局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いますので、ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○西山水道局長 水道局長の西山智之でございます。よろしくお願い申し上げます。
 高倉委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から当局の事業につきましてご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 技監の松田信夫でございます。多摩水道改革推進本部長の山田則人でございます。総務部長の長嶺浩子でございます。職員部長の高角和道でございます。経理部長の西川泰永でございます。サービス推進部長の荒畑克彦でございます。浄水部長の鈴木理でございます。給水部長の藤川和久でございます。特命担当部長を兼務いたします建設部長の石田紀彦でございます。経営改革推進担当部長の小澤賢治でございます。DX推進担当部長兼務並びに子供政策連携室企画調整担当部長及びスタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長を併任いたします企画調整担当部長の鈴木美奈子でございます。設備担当部長の小泉正一でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の清水英彦でございます。多摩水道改革推進本部施設部長の青山忠史でございます。多摩水道改革推進本部技術調整担当部長の塩田勉でございます。次に、当分科会との連絡に当たります総務課長の秋元康子でございます。同じく主計課長の米澤龍太郎でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○高倉委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 令和五年度東京都水道事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○長嶺総務部長 令和五年度東京都水道事業会計につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 お手元に配布してございます令和五年度東京都水道事業会計決算説明資料をご覧いただきたいと存じます。
 一ページをお開き願います。決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 水道事業収益につきましては、予算額三千七百八十九億一千八百五十万円に対しまして、決算額は三千七百十二億七千六百万余円となっております。
 営業収益の主なものは給水収益で、水道料金収入でございます。
 営業外収益の主なものは、土地物件収益でございます。
 特別利益は、下水道料金徴収費繰入金の過年度分の収入でございます。
 二ページをご覧ください。支出の部でございます。
 水道経営費につきましては、予算額三千七百四十億一千八百万円に対しまして、決算額は三千五百八十八億一千百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、浄水場や水道管などの施設の維持補修に係る浄水費や配水費、料金徴収に係る業務費、固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用の主なものは、支払い利息及び企業債取扱諸費でございます。
 特別損失は、消費税修正申告に伴う過年度過少申告分等の納付でございます。
 なお、表の欄外に収支差引額を表示してございます。後ほどご参照願います。
 三ページをご覧ください。資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額五百三億八千八百万円に対しまして、決算額は三百七十九億八千四百万余円となっております。
 主なものは、企業債及び一般会計出資金でございます。
 四ページをお開き願います。支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、括弧書きで表示しております前年度からの繰越額を含めました予算額一千六百八十二億五千八百四十万円に対しまして、決算額は一千三百九十二億七千四百万余円となっております。
 建設改良費は、施設の建設改良などに要した支出でございます。
 企業債償還金は、建設改良費の財源として借り入れた企業債の償還金でございます。
 なお、表の欄外に資本的収支の差引き及び補填財源を記載してございます。
 3の差引不足額は、括弧書きで表示しておりますとおり、消費税抜きの金額で九百十三億五千五百万余円となり、減価償却費などの損益勘定留保資金等で補填いたしました。
 次の五ページから二九ページにかけましては、ただいまご説明いたしました決算報告書の内容を科目ごとに記載してございます。後ほどご参照願います。
 三〇ページをお開き願います。損益計算書でございます。
 経営成績を明らかにするために、令和五年度に得た全ての収益とこれに対応する全ての費用を消費税抜きの金額で記載したものでございます。
 三一ページをご覧ください。
 下から四行目にございますように、令和五年度の当年度純利益は二十一億八千八百万余円となっております。
 三二ページをご覧ください。剰余金計算書でございます。
 本ページと次の三三ページに、資本金の部及び資本剰余金の部の変動を記載してございます。後ほどご参照願います。
 三四ページをお開き願います。
 利益剰余金の部の減債積立金につきましては、利益剰余金処分により積み立てた百五十二億百万余円を企業債の償還に充てたことにより、当年度末残高は六十八億五千百万余円となりました。
 大規模浄水場更新積立金につきましては、八億八千三百万円を大規模浄水場の更新に向けた代替浄水施設整備の財源に充てたことにより、当年度末残高は七百四十五億七千六百万余円となりました。
 工業用水道事業施設等移管経費積立金につきましては、二十億円を工業用水道事業清算会計保有資産の有償移管の財源に充てたことにより、当年度末残高はゼロ円となりました。
 三五ページをご覧ください。
 未処分利益剰余金につきましては、前年度末残高の五百四十億三千三百万余円を全額処分したことから、処分後残高はゼロ円となっております。また、当年度末残高は二百二億七千二百万余円となっております。
 三七ページをご覧ください。剰余金処分計算書案でございます。
 中ほどにあります未処分利益剰余金の部でございますが、当年度末残高の二百二億七千二百万余円につきまして、資本金への組入れに百八十億八千四百万余円、条例に基づく減債積立金に一億一千万円と、それぞれ処分することといたします。この結果、繰越利益剰余金は二十億七千八百万余円となる予定でございます。
 次の三八ページからは貸借対照表を記載してございます。
 四一ページをご覧ください。
 最下段の資産合計でございますが、令和五年度末は二兆八千九百九億二千三百万余円であり、前年度と比較して三百八十二億二千九百万余円増加しております。
 飛びまして、四六ページをお開き願います。
 最下段の負債合計でございますが、令和五年度末は六千四百二十六億九千二百万余円であり、前年度と比較して三百五十一億八千万余円増加しております。
 四八ページをお開き願います。
 下から二行目の資本合計でございますが、令和五年度末は二兆二千四百八十二億三千百万余円であり、前年度と比較して三十億四千九百万余円増加しております。
 なお、増減内容等につきましては、右側の説明欄に記載してございますので、後ほどご参照願います。
 以上、簡単ではございますが、令和五年度東京都水道事業会計の説明を終わります。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○福手委員 資料を十点お願いいたします。
 一つ目が、水需要予測と実績の推移を過去五年分。
 二つ目が、多摩川水系、利根川、荒川水系の年間取水量の推移、過去五年分。
 三つ目が、各浄水場等における再生可能エネルギー等の導入及び発電状況、過去五年分です。
 四つ目が、水道管路における耐震継ぎ手化の計画と実績を過去五年分。
 五つ目が、水道管路の布設年度別管理延長です。
 六つ目が、未納カード発行枚数及び給水停止件数の推移、過去五年分です。
 七つ目が、政策連携団体への委託料及び主な委託内容、過去五年分です。
 八つ目が、政策連携団体における法人税等と株主配当の推移を過去五年分です。
 九つ目が、水道料金の減免実績。
 最後に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水道料金の支払い猶予件数をお願いします。
 以上です。

○高倉委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 ただいま福手委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で水道局関係を終わります。

○高倉委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、下水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○佐々木下水道局長 下水道局長の佐々木健でございます。
 高倉委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃より下水道事業にご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ご審議をいただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の相田佳子でございます。流域下水道本部長の袰岩滋之でございます。総務部長の小泉雅裕でございます。職員部長の鈴木豊でございます。経理部長の和田慎一でございます。計画調整部長の藤橋知一でございます。施設管理部長の新谷康之でございます。建設部長の萩原清志でございます。企画担当部長でDX推進担当部長兼務子供政策連携室企画調整担当部長及びスタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長を併任いたします澤村航でございます。技術開発担当部長の家壽田昌司でございます。施設管理担当部長の須賀隆行でございます。設備調整担当部長の小池利和でございます。施設整備担当部長の杉山純でございます。流域下水道本部管理部長の池島英稔でございます。流域下水道本部技術部長の井上潔でございます。続きまして、本委員会との連絡に当たります総務課長の中山草文でございます。理財課長の小川則之でございます。会計課長の青柳稔でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○高倉委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 令和五年度東京都下水道事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○和田経理部長 令和五年度東京都下水道事業会計決算の内容につきまして、お手元にお配りいたしました東京都下水道事業会計決算説明資料によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをご覧ください。まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業収益は、区部下水道の事業収益を計上したもので、決算額は、Bの列の一番上、三千六百二十三億六千万余円となっております。
 営業収益の主なものは、下水道料金と一般会計補助金でございます。
 一般会計補助金は、雨水処理費など行政的経費を一般会計から繰り入れたものでございます。
 営業外収益の主なものは、土地物件収益と長期前受金戻入でございます。
 長期前受金戻入は、資産の減価償却などの費用に対応して、その資産の取得に充てた国庫補助金などを収益として計上したものでございます。
 二ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業収益は、多摩地域における流域下水道の事業収益を計上したもので、決算額は三百三十億四千八百万余円となっております。
 営業収益の主なものは流域下水道管理費負担金収入で、これは、流域下水道の維持管理に要する経費の市町村負担分でございます。
 営業外収益の主なものは、長期前受金戻入でございます。
 以上、区部と流域を合わせました収益的収入の合計は、最終行にございますように、予算額四千六十七億六千六百万円に対しまして、決算額は三千九百五十四億九百万余円となっております。
 三ページをご覧ください。支出の部でございます。
 1の下水道管理費は、区部下水道の施設の維持管理などに要した費用を計上したもので、決算額は三千四百一億五千七百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、管渠費、ポンプ場費、処理場費などの維持管理費用と固定資産の減価償却費で、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 特別損失は、下水道料金徴収委託費の過年度分の支払いでございます。
 四ページをご覧ください。2の流域下水道経営費でございます。
 これは、流域下水道の施設の維持管理などに要した費用を計上したもので、決算額は三百五十九億六千五百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、処理場管理費などの維持管理費用と固定資産の減価償却費で、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 特別損失は、土地交換及び無償譲渡に伴う差損でございます。
 以上、区部と流域を合わせました収益的支出の合計は、予算額三千九百四十七億一千七百万円に対しまして、決算額は三千七百六十一億二千三百万余円となっております。
 なお、その下の表は、収益的収支の差引額をお示ししてございます。当期純利益は、最終行の括弧の中、消費税抜きの金額、六十億七千万余円となっております。
 五ページをご覧ください。次に、資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業資本的収入は、区部下水道の建設改良事業などに充当する収入を計上したもので、決算額は一千六百二十六億一千七百万余円となっております。
 その主なものは、企業債、一般会計出資金及び国庫補助金でございます。
 六ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業資本的収入の決算額は百五十七億八千八百万余円となっております。
 その主なものは、企業債、国庫補助金及び市町村負担金収入でございます。
 以上、区部と流域を合わせました資本的収入の合計は、最終行にございますように、予算額千九百六億四千四百万円に対しまして、決算額は千七百八十四億五百万余円となっております。
 七ページをご覧ください。支出の部でございます。
 1の下水道事業資本的支出は、区部下水道の建設改良事業費と企業債の元金償還金を計上したもので、決算額は三千百八十億四千二百万余円となっております。
 八ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業資本的支出は、流域下水道の建設改良事業費などを計上したもので、決算額は百九十八億六千九百万余円となっております。
 以上、区部と流域を合わせました資本的支出の合計は、予算額三千八百六億三千五百万余円に対しまして、決算額は三千三百七十九億一千百万余円となっております。
 なお、その下の表は、資本的収支の差引資金不足額をお示ししてございます。
 不足額は、最終行にございますように千八百九十四億九千二百万余円であり、欄外の括弧書きにありますように、前年度からの繰越工事資金及び損益勘定留保資金などで補填いたしました。
 次の九ページから二一ページまでは、ただいまご説明いたしました収入、支出の明細でございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、二二ページに進ませていただきます。剰余金計算書でございます。
 初めに、資本金でございます。
 当年度末残高は二兆七千二百九十三億四千四百万余円となっております。
 次に、資本剰余金は、国庫補助金、工事負担金、次の二三ページに受贈財産評価額をお示しし、ローマ数字のⅣに資本剰余金の合計を記載してございます。当年度末残高は二千四百六十億二千万余円となっております。
 二四ページをご覧ください。利益剰余金でございます。
 減債積立金など科目ごとに、次の二五ページにわたってお示しし、ローマ数字のⅤに利益剰余金の合計を記載してございます。当年度末残高は二百十四億九千六百万余円となっております。
 資本金、資本剰余金及び利益剰余金を合わせた資本合計の当年度末残高は二兆九千九百六十八億六千百万余円となっております。
 二六ページをご覧ください。剰余金処分計算書の案でございます。
 科目欄の中段にございます資本剰余金から資本金への組入れとして、譲渡した資産に対応する額三億一千百万余円を処分したいと存じます。
 次に、科目欄の下段にございます未処分利益剰余金から資本金への組入れとして、当年度取り崩した積立金に相当する額九十九億二千八百万余円を処分したいと存じます。
 また、区部下水道事業の当期純利益九十二億二百万余円を減債積立金に処分したいと存じます。
 処分後の残高二十億四千二百万余円については、翌年度へ繰り越したいと存じます。
 次の二七ページ以降は、貸借対照表の明細をお示ししたものでございます。
 三〇ページをご覧ください。
 上から三段目、令和五年度末の資産合計でございますが、五兆八千九百五十六億三千四百万余円となっております。
 三二ページをご覧ください。
 ページの一番下、負債合計は二兆八千九百八十七億七千二百万余円となっております。
 三三ページをご覧ください。
 下から二段目、資本合計は二兆九千九百六十八億六千百万余円となっております。
 最後に、表の一番下の負債と資本を合わせた額は、資産と同額の五兆八千九百五十六億三千四百万余円となっております。
 以上、簡単ではございますが、令和五年度東京都下水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○福手委員 六点の資料を要求いたします。
 一つ目が、二十三区、多摩地域における主な浸水被害状況の推移を過去五年分。
 二つ目が、政策連携団体への委託内容と委託料の推移を過去十年分。
 三つ目が、再生可能エネルギーによる主な発電設備の規模と発電量の実績の推移を過去五年分。
 四つ目が、下水道マンホールと下水道管の接続部の耐震化が完了した施設数の推移を過去五年分と、仮設トイレの設置ができるマンホールの数、区部の分ですね、お願いします。
 五つ目が、区部における下水道料金の減免実績、過去五年分です。
 最後に、政策連携団体における法人税等と株主配当の推移を過去十年分、お願いいたします。

○高倉委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 ただいま福手委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で下水道局関係を終わります。

○高倉委員長 これより都市整備局関係に入ります。
 初めに、東京都技監から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○谷崎東京都技監 東京都技監の谷崎馨一でございます。都市整備局長及び局の技監を兼務しております。
 高倉委員長をはじめ委員の皆様方には、当局の事務事業につきまして日頃からご指導、ご鞭撻を賜り、誠にありがとうございます。
 今後とも、事務事業の適切かつ円滑な運営を図るとともに、安全で快適な都市づくりを進めるために一層の努力をいたす所存でございます。よろしくお願い申し上げます。
 それでは、理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員を紹介いたします。
 次長の小平基晴でございます。技監の小野幹雄でございます。航空政策・交通基盤整備・交通政策担当理事の三宮隆でございます。都市づくり政策担当理事で都市づくり政策部長事務取扱の山崎弘人でございます。総務部長の山崎太朗でございます。市街地整備部長の井川武史でございます。防災都市づくり担当部長の池内光介でございます。当分科会との連絡等に当たらせていただきます総務課長の吉澤恭子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○高倉委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○高倉委員長 これより決算の審査を行います。
 令和五年度東京都都市再開発事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○山崎総務部長 令和五年度東京都都市再開発事業会計決算につきましてご説明を申し上げます。
 東京都都市再開発事業会計決算説明資料をご覧いただきたいと存じます。
 三ページの決算の総括につきましては、先ほど開かれました委員会で都技監からご説明を申し上げましたので、説明を省略させていただきます。
 続いて、七ページをご覧いただきたいと存じます。令和五年度東京都都市再開発事業会計決算報告書でございます。決算額は、予算額との対比のため、消費税額及び地方消費税額を含んだ額を表記してございます。
 まず、(1)、収益的収入及び支出のうち、ア、収入でございます。
 第一項の営業外収益は、受取利息などでございます。
 収益的収入の合計を表の一番下に記載してございますが、予算現額に対しまして、決算額は一億六千万余円、収入率は二四七・〇%でございます。
 八ページをご覧ください。イ、支出でございますが、第一項の営業費用は、一般管理費でございます。
 収益的支出の合計を表の一番下に記載してございますが、予算現額に対しまして、決算額はゼロ円でございます。これは、整備完了地区における修繕に係る経費を計上しておりましたが、実績がなかったためでございます。
 九ページをご覧ください。(2)、資本的収入及び支出のうち、ア、収入でございます。
 表の一番下に合計を記載してございますが、予算現額に対しまして、決算額は二十二億百万余円、収入率は七五・〇%でございます。
 一〇ページをご覧ください。イ、支出でございます。
 こちらも表の一番下に合計を記載してございますが、予算現額に対しまして、決算額は二十億二千七百万余円、翌年度繰越額は五千百万余円、執行率は六五・六%でございます。
 収入及び支出の主な事業内容についてご説明いたします。
 二〇ページをご覧ください。
 収入の第二項、公営企業会計負担金は、市街地再開発事業に充当する高速電車事業会計からの負担金を収入したものでございます。
 次に、二一ページをご覧ください。
 収入の第三項、国庫補助金は、市街地再開発事業に対する国庫補助金を収入したものでございます。
 二七ページをご覧ください。
 支出の第二目、泉岳寺駅地区都市再開発事業費は、用地費、施設建築物工事費などを支出したものでございます。
 二九ページから三五ページにかけましては、損益計算書と剰余金計算書を記載してございます。
 三九ページをご覧ください。剰余金処分計算書(案)でございます。
 資料右端の未処分利益剰余金につきましては、当年度末残高が六十億二百万余円となっておりまして、これにつきまして、都市再開発事業積立金の積立てに四千六百万余円を処分することといたしたいと存じます。この結果、繰越利益剰余金となります処分後残高は五十九億五千六百万余円となる予定でございます。
 最後になりますが、四一ページ以降に貸借対照表を記載してございます。
 簡単ではございますが、以上をもちまして令和五年度東京都都市再開発事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○高倉委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。ないでしょうか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○高倉委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で都市整備局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時四十一分散会