令和四年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

令和五年十月十六日(月曜日)
第二委員会室
午後二時三分開議
出席委員 十一名
委員長古城まさお君
副委員長伊藤しょうこう君
副委員長五十嵐えり君
副委員長村松 一希君
北口つよし君
福手ゆう子君
斉藤まりこ君
大松あきら君
鈴木  純君
風間ゆたか君
本橋ひろたか君

欠席委員 なし

出席説明員
水道局局長西山 智之君
技監松田 信夫君
総務部長長嶺 浩子君
職員部長船川 勝義君
経理部長西川 泰永君
サービス推進部長坂井 吉憲君
浄水部長特命担当部長兼務橋本 英樹君
給水部長鈴木  理君
建設部長事業調整担当部長兼務石田 紀彦君
経営改革推進担当部長小澤 賢治君
企画調整担当部長DX推進担当部長兼務鈴木美奈子君
設備担当部長小泉 正一君
多摩水道改革推進本部本部長石井 英男君
調整部長清水 英彦君
施設部長藤村 和彦君
技術調整担当部長大友 和仁君
下水道局局長佐々木 健君
次長田中  彰君
総務部長後藤 徹也君
職員部長鈴木  豊君
経理部長福島 大起君
計画調整部長袰岩 滋之君
施設管理部長新谷 康之君
建設部長藤橋 知一君
企画担当部長DX推進担当部長兼務松井  裕君
技術開発担当部長家壽田昌司君
施設管理担当部長須賀 隆行君
設備調整担当部長井上  潔君
施設整備担当部長杉山  純君
流域下水道本部本部長猪八重 勇君
管理部長高角 和道君
技術部長佐々木宏章君
都市整備局局長谷崎 馨一君
次長小平 基晴君
技監小野 幹雄君
技監湯川 雅史君
理事朝山  勉君
総務部長打田 武彦君
市街地整備部長三木  健君
企画担当部長長尾 肇太君
防災都市づくり担当部長池内 光介君
多摩ニュータウン事業担当部長山田 裕之君
局務担当部長末元  清君

本日の会議に付した事件
令和四年度東京都公営企業各会計決算の認定について
水道局関係
・令和四年度東京都水道事業会計決算(説明)
・令和四年度東京都工業用水道事業会計決算(説明)
下水道局関係
・令和四年度東京都下水道事業会計決算(説明)
都市整備局関係
・令和四年度東京都都市再開発事業会計決算(説明)

○古城委員長 ただいまから令和四年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび、第二分科会委員長に選任いただきました古城まさおでございます。本日は最初の分科会でございますので、一言、ご挨拶を申し上げます。
 この分科会は、水道局、下水道局、そして、都市整備局を審議する分科会でございまして、いずれの局も、都民生活を守り、支える重要な事業を展開する局でございます。
 昨日、私の地元新宿区の区民まつりでございますふれあいフェスタにおきまして、水道局の皆様、また、下水道局の皆様の現場事務所が出展をされておりました。都民利益に資するためには、こうした広報啓発とともに、決算審議を通じて予算執行の成果と課題を具体的に検証していくことが重要でございます。
 ぜひとも委員の皆様の闊達なご議論を通じて、今後の都政の発展に反映できますよう、実りある分科会にしてまいりたく存じます。委員の皆様、そして、理事者の皆様、議会局の皆様、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、さきの委員会で決定いたしました実施要領並びに審査日程に従いまして、本日から分科会の審査を進めてまいります。
 初めに、分科会の議席につきまして申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記の小池綾子さんです。小林和史さんです。
 議案法制課の担当書記の渡壁佑司さんです。
 よろしくお願いいたします。
   〔書記挨拶〕

○古城委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局、下水道局及び都市整備局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いますので、ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○西山水道局長 水道局長の西山智之でございます。よろしくお願い申し上げます。
 古城委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から当局の事業につきましてご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 技監の松田信夫でございます。多摩水道改革推進本部長の石井英男でございます。総務部長の長嶺浩子でございます。職員部長の船川勝義でございます。経理部長の西川泰永でございます。サービス推進部長の坂井吉憲でございます。特命担当部長を兼務いたします浄水部長の橋本英樹でございます。給水部長の鈴木理でございます。事業調整担当部長を兼務いたします建設部長の石田紀彦でございます。経営改革推進担当部長の小澤賢治でございます。DX推進担当部長を兼務並びに子供政策連携室企画調整担当部長及びスタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長を併任いたします企画調整担当部長の鈴木美奈子でございます。設備担当部長の小泉正一でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の清水英彦でございます。多摩水道改革推進本部施設部長の藤村和彦でございます。多摩水道改革推進本部技術調整担当部長の大友和仁でございます。次に、当委員会との連絡に当たります総務課長の小澤常裕でございます。主計課長の秋元康子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○古城委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○古城委員長 これより決算の審査を行います。
 令和四年度東京都水道事業会計決算及び令和四年度東京都工業用水道事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○長嶺総務部長 令和四年度東京都水道事業会計及び工業用水道事業会計の決算につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 初めに、お手元に配布してございます資料についてご案内申し上げます。
 資料は、令和四年度東京都水道事業会計決算説明資料及び令和四年度東京都工業用水道事業会計決算説明資料でございます。
 それでは、まず、東京都水道事業会計決算説明資料に基づきましてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 水道事業収益につきましては、予算額三千七百三十三億四千六百万円に対しまして、決算額は三千六百十三億二千三百万余円となっております。
 営業収益の主なものは給水収益で、水道料金収入でございます。
 営業外収益の主なものは、土地物件収益でございます。
 特別利益の主なものは、固定資産売却益でございます。
 二ページをお開き願います。支出の部でございます。
 水道経営費につきましては、予算額三千五百三十六億八千六百万円に対しまして、決算額は三千三百二十二億七千八百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、浄水場や水道管などの施設の維持補修に係る浄水費や配水費、料金徴収に係る業務費、固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用の主なものは、支払い利息及び企業債取扱諸費でございます。
 なお、表の欄外に収支差引額を表示してございます。後ほどご参照願います。
 三ページをご覧ください。資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額四百九十七億九千五百万円に対しまして、決算額は三百四十一億八千三百万余円となっております。
 主なものは、企業債及び固定資産売却収入でございます。
 四ページをお開き願います。支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、括弧書きで表示しております前年度からの繰越額を含めました予算額一千九百十九億六千二百万円に対しまして、決算額は一千六百二億一千九百万余円となっております。
 建設改良費は、施設の建設改良などに要した支出でございます。
 企業債償還金は、建設改良費の財源として借り入れた企業債の償還金でございます。
 なお、表の欄外に資本的収支の差引き及び補填財源を記載してございます。
 3の差引不足額は、括弧書きで表示しておりますとおり、消費税抜きの金額で一千百十三億三千八百万余円となり、減価償却費などの損益勘定留保資金等で補填いたしました。
 次の五ページから二八ページにかけましては、ただいまご説明いたしました決算報告書の内容を科目ごとに記載してございます。後ほどご参照願います。
 二九ページをお開き願います。損益計算書でございます。
 経営成績を明らかにするために、令和四年度に得た全ての収益とこれに対応する全ての費用を消費税抜きの金額で記載したものでございます。
 三〇ページをお開き願います。
 下から四行目にございますように、令和四年度の当年度純利益は二百億五千二百万余円となっております。
 三一ページをご覧ください。剰余金計算書でございます。
 本ページと次の三二ページに、資本金の部及び資本剰余金の部の変動を記載してございます。後ほどご参照願います。
 三三ページをお開き願います。
 利益剰余金の部の減債積立金につきましては、利益剰余金処分により二百十一億五千三百万余円を積み立て、また、百九十一億五千三百万余円を企業債の償還の財源に充てたことにより、残額二十億余円を繰り越しました。
 大規模浄水場更新積立金につきましては、八億二千八百万円を大規模浄水場の更新に向けた代替浄水施設整備の財源に充てたことにより、当年度末残高は七百五十四億五千九百万余円となりました。
 工業用水道事業施設等移管経費積立金につきましては、利益剰余金処分により四十億円を積み立て、また、百四十億円を工業用水道事業会計保有資産の有償移管の財源に充てたことにより、当年度末残高は二十億円となりました。
 三四ページをお開き願います。
 未処分利益剰余金につきましては、前年度末残高の三百八十一億三千八百万余円を全額処分したことから、処分後残高はゼロ円となっております。また、当年度末残高は五百四十億三千三百万余円となっております。
 三六ページをお開き願います。剰余金処分計算書案でございます。
 中ほどにあります未処分利益剰余金の部でございますが、当年度末残高の五百四十億三千三百万余円につきまして、資本金への組入れに三百三十九億八千百万余円、条例に基づく減債積立金に二百億五千二百万余円と、それぞれ処分することといたします。この結果、処分後残高はゼロ円となる予定でございます。
 次の三七ページからは貸借対照表を記載してございます。
 四〇ページをお開き願います。
 最下段の資産合計でございますが、令和四年度末は二兆八千五百二十六億九千三百万余円であり、前年度と比較して三百七十三億八千八百万余円増加しております。
 四五ページをお開き願います。
 最下段の負債合計でございますが、令和四年度末は六千七十五億一千百万余円であり、前年度と比較して百六十八億三千六百万余円増加しております。
 四七ページをお開き願います。
 下から二行目の資本合計でございますが、令和四年度末は二兆二千四百五十一億八千二百万余円であり、前年度と比較して二百五億五千万余円増加しております。
 なお、増減内容等につきましては、右側の説明欄に記載してございますので、後ほどご参照願います。
 次に、東京都工業用水道事業会計決算説明資料に基づきましてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 工業用水道事業収益につきましては、予算額百六十九億七千六百万円に対しまして、決算額は二百二億二千五百万余円となっております。
 営業収益のうち主なものは給水収益で、工業用水道料金収入でございます。
 営業外収益のうち主なものは、土地物件収益及び一般会計補助金でございます。
 特別利益のうち主なものは、固定資産の売却益でございます。
 二ページをお開き願います。支出の部でございます。
 工業用水道経営費につきましては、予算額百二十二億三千八百万円に対しまして、決算額は二百六十五億九千六百万余円となっております。
 営業費用のうち主なものは、固定資産の減価償却費及び資産減耗費でございます。
 営業外費用は、雑用水料金の不納欠損等を計上しております。
 特別損失のうち主なものは、減損損失でございます。
 なお、表の欄外に収支差引額を表示してございます。後ほどご参照願います。
 三ページをご覧ください。資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額二十四億二千四百万円に対しまして、決算額は二十三億七千五百万余円となっております。固定資産の売却収入を計上してございます。
 四ページをお開き願います。支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、予算額十五億九千九百万円に対しまして、決算額は十一億八千八百万余円となっております。
 建設改良費は、浄水施設の設備改良などに伴う支出でございます。
 国庫補助金返還金は、財産処分に伴う返還金でございます。
 なお、表の欄外に資本的収支の差引きを記載してございます。括弧書きで表示しておりますとおり、消費税抜きの金額で十億五千三百万余円の資金剰余となっております。
 次の五ページから一七ページにかけましては、ただいまご説明いたしました決算報告書の内容を科目ごとに記載してございます。後ほどご参照願います。
 一八ページをお開き願います。損益計算書でございます。
 経営成績を明らかにするために、令和四年度に得た全ての収益とこれに対応する全ての費用を、消費税抜きの金額で記載したものでございます。
 一九ページをご覧ください。
 下から四行目にございますように、令和四年度の当年度純損失は六十二億三千七百万余円となっております。
 二〇ページをお開き願います。剰余金計算書でございます。
 本ページから二二ページにかけて、資本の部、各項目の変動を記載してございます。後ほどご参照願います。
 二三ページをお開き願います。欠損金処理計算書でございます。
 未処理欠損金の当年度末残高九十七億四千二百万余円につきましては、繰越欠損金といたします。
 次の二四ページからは貸借対照表を記載してございます。
 二六ページをお開き願います。
 最下段の資産合計でございますが、令和四年度末は百八十二億六千五百万余円であり、前年度と比較して百八億五千万余円減少しております。
 二八ページをお開き願います。
 最下段の負債合計でございますが、令和四年度末は十七億七千百万余円であり、前年度と比較して四十四億六千二百万余円減少しております。
 二九ページをご覧ください。
 下から二行目の資本合計でございますが、令和四年度末は百六十四億九千四百万余円であり、前年度と比較して六十三億八千七百万余円減少しております。
 なお、増減内容等につきましては、右側の説明欄に記載してございますので、後ほどご参照願います。
 以上、簡単ではございますが、令和四年度東京都水道事業会計及び工業用水道事業会計決算の説明を終わります。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○古城委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○福手委員 十点の資料をお願いいたします。
 一つ目が、水需要予測と実績の推移。
 二つ目が、多摩川水系、利根川、荒川水系の年間取水量の推移。
 三つ目が、各浄水場等における自然エネルギー等による発電状況。
 四つ目が、水道管路における耐震継ぎ手化の計画と実績。
 五つ目が、水道管路の布設年度別管理延長。
 六つ目が、未納カード発行枚数及び給水停止件数の推移。
 七つ目が、政策連携団体への委託料及び主な委託内容、過去五年分です。
 八つ目が、政策連携団体における法人税等と株主配当の推移。
 九つ目が、水道料金の減免実績。
 最後が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水道料金の支払い猶予件数。
 以上です。よろしくお願いします。

○古城委員長 ほかにご発言はございますでしょうか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○古城委員長 ただいま福手委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古城委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で水道局関係を終わります。

○古城委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、下水道局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○佐々木下水道局長 下水道局長の佐々木健でございます。
 古城委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃より下水道事業にご指導、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ご審議をいただくに当たりまして、当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 次長の田中彰でございます。流域下水道本部長の猪八重勇でございます。総務部長の後藤徹也でございます。職員部長の鈴木豊でございます。経理部長の福島大起でございます。計画調整部長の袰岩滋之でございます。施設管理部長の新谷康之でございます。建設部長の藤橋知一でございます。企画担当部長でDX推進担当部長兼務子供政策連携室企画調整担当部長及びスタートアップ・国際金融都市戦略室スタートアップ戦略推進担当部長を併任いたします松井裕でございます。技術開発担当部長の家壽田昌司でございます。施設管理担当部長の須賀隆行でございます。設備調整担当部長の井上潔でございます。施設整備担当部長の杉山純でございます。流域下水道本部管理部長の高角和道でございます。流域下水道本部技術部長の佐々木宏章でございます。続きまして、本委員会との連絡に当たります担当部長で総務課長事務取扱の井上俊治でございます。理財課長の織田亨でございます。会計課長の青柳稔でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○古城委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○古城委員長 これより決算の審査を行います。
 令和四年度東京都下水道事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○福島経理部長 令和四年度東京都下水道事業会計決算の内容につきまして、お手元にお配りいたしました東京都下水道事業会計決算説明資料によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業収益は、区部下水道事業収益を計上したもので、決算額は、Bの列の一番上、三千六百十三億七千二百万余円となっております。
 営業収益の主なものは、下水道料金と一般会計補助金でございます。
 一般会計補助金は、雨水処理費など行政的経費を一般会計から繰り入れたものでございます。
 営業外収益の主なものは、土地物件収益と長期前受金戻入でございます。
 長期前受金戻入は、資産の減価償却などの費用に対応して、その資産の取得に充てた国庫補助金などを収益として計上したものでございます。
 特別利益は、土地の売却に伴う収入差益でございます。
 二ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業収益は、多摩地域における流域下水道の事業収益を計上したもので、決算額は三百三十三億六百万余円となっております。
 営業収益の主なものは流域下水道管理費負担金収入で、これは、流域下水道の維持管理に要する経費の市町村負担分でございます。
 営業外収益の主なものは、長期前受金戻入でございます。
 以上、区部と流域を合わせました収益的収入の合計は、最終行にございますように、予算額三千九百八十六億六千九百万円に対しまして、決算額は三千九百四十六億七千九百万余円となっております。
 三ページをお開き願います。支出の部でございます。
 1の下水道管理費は、区部下水道の施設の維持管理などに要した費用を計上したもので、決算額は三千三百八十一億七千四百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、管渠費、ポンプ場費、処理場費などの維持管理費用と固定資産の減価償却費で、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 四ページをご覧ください。2の流域下水道経営費でございます。
 これは、流域下水道の施設の維持管理などに要した費用を計上したもので、決算額は三百五十二億四千九百万余円となっております。
 営業費用の主なものは、処理場管理費などの維持管理費用と固定資産の減価償却費で、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 以上、区部と流域を合わせました収益的支出の合計は、予算額三千七百六十三億六千九百万円に対しまして、決算額は三千七百三十四億二千四百万余円となっております。
 なお、その下の表は、収益的収支の差引額をお示ししてございます。当期純利益は、最終行の括弧の中、消費税抜きの金額七十五億四千六百万余円となっております。
 五ページをお開き願います。次に、資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業資本的収入は、区部下水道の建設改良事業などに充当する収入を計上したもので、決算額は一千三百五十七億八千百万余円となっております。
 その主なものは、企業債、一般会計出資金及び国庫補助金でございます。
 六ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業資本的収入の決算額は百四十三億五千万余円となっております。
 その主なものは、一般会計出資金、国庫補助金及び市町村負担金収入でございます。
 以上、区部と流域を合わせました資本的収入の合計は、最終行にございますように、予算額一千八百九億四千四百万円に対しまして、決算額は一千五百一億三千百万余円となっております。
 七ページをお開き願います。支出の部でございます。
 1の下水道事業資本的支出は、区部下水道の建設改良事業費と企業債の元金償還金を計上したもので、決算額は三千百六十九億五千九百万余円となっております。
 八ページをご覧ください。
 2の流域下水道事業資本的支出は、流域下水道の建設改良事業費などを計上したもので、決算額は二百十一億六千九百万余円となっております。
 以上、区部と流域を合わせました資本的支出の合計は、予算額三千九百九億九千七百万余円に対しまして、決算額は三千三百八十一億二千八百万余円となっております。
 なお、その下の表は、資本的収支の差引資金不足額をお示ししてございます。
 不足額は、最終行にございますように、二千百四億六千七百万余円であり、欄外の括弧書きにありますように、前年度からの繰越工事資金及び損益勘定留保資金などで補填いたしました。
 次の九ページから二一ページまでは、ただいまご説明申し上げました収入、支出の明細でございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、二二ページまで進ませていただきます。剰余金計算書でございます。
 初めに、資本金でございます。
 当年度末残高は二兆六千八百七十一億五千五百万余円となっております。
 次に、資本剰余金は、国庫補助金、工事負担金、次の二三ページに受贈財産評価額をお示しし、ローマ数字のⅣに資本剰余金の合計を記載してございます。当年度末残高は二千四百五十九億八千九百万余円となっております。
 二四ページをご覧ください。利益剰余金でございます。
 減債積立金など科目ごとに、次の二五ページにわたってお示しし、ローマ数字のⅤに利益剰余金の合計を記載してございます。当年度末残高は三百億七千四百万余円となっております。
 資本金、資本剰余金及び利益剰余金を合わせた資本合計の当年度末残高は二兆九千六百三十二億二千万余円となっております。
 二六ページをご覧ください。剰余金処分計算書の案でございます。
 科目欄の下段にございます未処分利益剰余金から資本金への組入れとして、当年度取り崩した積立金に相当する額百四十六億四千八百万余円を処分したいと存じます。
 また、区部下水道事業の当期純利益九十九億二千八百万余円を減債積立金に処分したいと存じます。
 処分後の残高五十一億七千四百万余円については、翌年度へ繰り越したいと存じます。
 次の二七ページ以降は、貸借対照表の明細をお示ししたものでございます。
 三〇ページをお開き願います。
 上から三段目、令和四年度末の資産合計でございますが、五兆八千八百二十七億六千万余円となっております。
 三二ページをお開き願います。
 ページの一番下、負債合計は二兆九千百九十五億四千万余円となっております。
 三三ページをお開き願います。
 下から二段目、資本合計は二兆九千六百三十二億二千万余円となっております。
 最後に、表の一番下、負債と資本を合わせた額は、資産と同額の五兆八千八百二十七億六千万余円となっております。
 以上、簡単ではございますが、令和四年度東京都下水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○古城委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○斉藤委員 では、私から六点、資料要求をお願いしたいと思います。
 一点目、二十三区、多摩地域における主な浸水被害状況の推移。
 二点目、政策連携団体への委託内容と委託料の推移。
 三点目、再生可能エネルギーによる主な発電設備の規模と発電量の実績の推移。
 四点目、下水道マンホールと下水道管の接続部の耐震化が完了した施設数の推移と仮設トイレの設置ができるマンホールの数。区部についてお願いします。
 五点目、下水道料金の減免実績を五年分お願いします。
 六点目、政策連携団体の法人税と株主配当の推移、過去五年分お願いします。
 以上です。

○古城委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○古城委員長 ただいま斉藤委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古城委員長 異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員と調整の上、ご提出願います。
 以上で下水道局関係を終わります。

○古城委員長 これより都市整備局関係に入ります。
 初めに、都市整備局長から挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○谷崎都市整備局長 都市整備局長の谷崎馨一でございます。
 古城委員長をはじめ委員の皆様方には、当局の事務事業につきまして、日頃からご指導、ご鞭撻を賜り、誠にありがとうございます。
 今後とも、事務事業の適切かつ円滑な運営を図るとともに、安全で快適な都市づくりを進めるために、一層の努力をいたす所存でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。
 それでは、お手元の理事者名簿に従いまして、当局の幹部職員をご紹介いたします。
 次長の小平基晴でございます。技監の小野幹雄でございます。同じく技監の湯川雅史でございます。航空政策・交通基盤整備・交通政策担当理事の朝山勉でございます。総務部長の打田武彦でございます。市街地整備部長の三木健でございます。企画担当部長の長尾肇太でございます。防災都市づくり担当部長の池内光介でございます。多摩ニュータウン事業担当部長の山田裕之でございます。局務担当部長の末元清でございます。当分科会との連絡等に当たらせていただきます総務課長の吉澤恭子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者挨拶〕

○古城委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○古城委員長 これより決算の審査を行います。
 令和四年度東京都都市再開発事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○打田総務部長 令和四年度東京都都市再開発事業会計決算につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布の東京都都市再開発事業会計決算説明資料、A4横のものでございますが、ご覧いただきたいと存じます。
 まず、三ページをお開きください。こちらの決算の総括につきましては、先ほど開かれました委員会で局長からご説明申し上げましたので、説明を省略させていただきます。
 続きまして、七ページをお開き願います。令和四年度東京都都市再開発事業会計決算報告書でございます。決算額は、予算額との対比のため、消費税額及び地方消費税額を含んだ額を表記してございます。
 まず、(1)、収益的収入及び支出のうち、ア、収入でございます。
 第一項の営業外収益は、受取利息などでございます。
 収益的収入の合計を表の一番下に記載してございますが、予算現額八千二百万余円に対しまして、決算額は一億六千四百万余円、収入率は一九九・〇%でございます。
 八ページをお開き願います。イ、支出でございます。
 第一項の営業費用は、一般管理費でございます。
 収益的支出の合計を表の一番下に記載してございますが、予算現額一千万円に対しまして、決算額はゼロ円でございます。これは、整備完了地区における修繕に係る経費を計上しておりましたが、実績がなかったためでございます。
 九ページをご覧ください。(2)、資本的収入及び支出のうち、ア、収入でございます。
 表の一番下に合計を記載してございますが、予算現額七十億七千五百万余円に対しまして、決算額は五十三億四千三百万余円、収入率は七五・五%でございます。
 一〇ページをお開き願います。イ、支出でございます。
 こちらも表の一番下に合計を記載してございますが、予算現額七十二億三千万余円に対しまして、決算額は五十六億二千九百万余円、翌年度繰越額は一億四千六百万余円、執行率は七七・九%でございます。
 収入及び支出の主な事業内容につきましてご説明申し上げます。
 恐れ入ります、二〇ページをお開き願います。
 資本的収入及び支出のうち、収入の第二項、公営企業会計負担金は、市街地再開発事業に充当する高速電車事業会計からの負担金を収入したものでございます。
 次に、二二ページをお開き願います。
 収入の第四項、都市再開発事業収入は、市街地再開発事業における施設建築敷地の処分に係る予納金を収入したものでございます。
 続きまして、支出でございます。二六ページをお開き願います。
 支出の第一項、都市再開発事業費のうち、第二目、泉岳寺駅地区都市再開発事業費は、用地費、施設建築物工事費などを支出したものでございます。
 次に、二七ページをご覧ください。
 第二項、長期借入金償還金は、高速電車事業会計からの借入金に係る償還金を支出したものでございます。
 三一ページから三七ページにかけましては、損益計算書と剰余金計算書を記載してございます。
 恐れ入りますが、飛びまして四一ページをお開き願います。剰余金処分計算書案でございます。
 資料右端の未処分利益剰余金につきましては、当年度末残高が五十九億四千百万余円となっておりまして、これにつきまして、都市再開発事業積立金の積立てに九千三百万余円を処分することといたしたいと存じます。この結果、繰越利益剰余金となります処分後残高は五十八億四千七百万余円となる予定でございます。
 最後になりますが、四三ページ以降に貸借対照表を記載してございます。
 以上、甚だ簡単ではございますが、令和四年度東京都都市再開発事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○古城委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○古城委員長 なければ、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で都市整備局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時四十四分散会