平成二十年度公営企業会計決算特別委員会第一分科会速記録第一号

平成二十一年十月九日(金曜日)
第一委員会室
   午後二時十二分開議
 出席委員 十一名
委員長今村 るか君
副委員長伊藤 興一君
副委員長早坂 義弘君
副委員長野上ゆきえ君
野田かずさ君
関口 太一君
きたしろ勝彦君
星 ひろ子君
たきぐち学君
吉倉 正美君
鈴木 勝博君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長金子正一郎君
次長塚田 祐次君
総務部長野澤 美博君
職員部長佐藤  守君
資産運用部長廣瀬 秀樹君
電車部長室星  健君
自動車部長松下 義典君
車両電気部長室木 鉄朗君
建設工務部長吉原 一彦君
企画担当部長小泉  健君
技術調整担当部長広川 徳彦君
技術管理担当部長橿尾 恒次君
参事波多野正裕君
参事岡本 恭広君
中央卸売市場市場長岡田  至君
管理部長後藤  明君
事業部長大橋 健治君
新市場担当部長野口 一紀君
新市場建設調整担当部長宮良  眞君
参事大朏 秀次君
参事横山  宏君
参事砂川 俊雄君
参事黒川  亨君
港湾局局長比留間英人君
技監飯尾  豊君
総務部長多羅尾光睦君
監理団体改革担当部長石原 清志君
港湾経営部長小宮 三夫君
参事河内  豊君
臨海開発部長松岡 玉記君
参事平田 耕二君
参事延與  桂君
港湾整備部長前田  宏君
計画調整担当部長成瀬 英治君
離島港湾部長石山 明久君
島しょ・小笠原空港整備担当部長北村 俊文君

本日の会議に付した事件
平成二十年度東京都公営企業各会計決算の認定について
交通局関係
・平成二十年度東京都交通事業会計決算(説明)
・平成二十年度東京都高速電車事業会計決算(説明)
・平成二十年度東京都電気事業会計決算(説明)
中央卸売市場関係
・平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算(説明)
港湾局関係
・平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算(説明)
・平成二十年度東京都港湾事業会計決算(説明)

○今村委員長 ただいまから平成二十年度公営企業会計決算特別委員会第一分科会を開会いたします。
 このたび、第一分科会委員長に選任いただきました今村るかでございます。最初の分科会ですので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 第一分科会は、交通局、港湾局、中央卸売市場の三局でございますけれども、どれも都民生活に直結をしております。大切な都民の税金を有効に使うためにも、委員の皆さんに活発な議論をしていただきながら、意義のあるものにしてまいりたいと思います。委員各位、また、理事者の皆様のご協力を申し上げます。伊藤興一副委員長、早坂義弘副委員長、野上ゆきえ副委員長とともに、効率的な運営に努めてまいりますことを申し上げて、ごあいさつにかえさせていただきます。
 それでは、さきの委員会で決定いたしました実施要領及び審査日程に従いまして、本日から分科会の審査を進めてまいります。
 初めに、分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることに申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記の加藤英治君です。影野泰輔君です。
 議案法制課の担当書記の岸洋子さんです。
 調査部の担当書記の大平裕己君です。
   〔書記あいさつ〕

○今村委員長 どうぞよろしくお願いをいたします。

○今村委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局、中央卸売市場及び港湾局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、交通局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○金子交通局長 交通局長の金子正一郎でございます。よろしくお願い申し上げます。
 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の塚田祐次でございます。総務部長の野澤美博でございます。職員部長の佐藤守でございます。資産運用部長の廣瀬秀樹でございます。電車部長の室星健でございます。自動車部長の松下義典でございます。車両電気部長の室木鉄朗でございます。建設工務部長の吉原一彦でございます。企画担当部長の小泉健でございます。技術調整担当部長の広川徳彦でございます。技術管理担当部長の橿尾恒次でございます。安全管理担当参事の波多野正裕でございます。バス事業経営改善担当参事の岡本恭広でございます。続きまして、当委員会との連絡に当たります総務課長の根木義則でございます。財務課長の佐藤智秀でございます。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○今村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○今村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十年度東京都交通事業会計決算、平成二十年度東京都高速電車事業会計決算並びに平成二十年度東京都電気事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○野澤総務部長 それでは、平成二十年度の決算につきまして、お手元の平成二十年度決算説明資料によりご説明をいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
 表紙をおめくりいただきたいと思います。平成二十年度決算の収支概要でございます。
 左側の表側にありますとおり、収益的収支と資本的収支に大別されます。
 上段の収益的収支につきまして、交通局が所管する三会計の合計で申し上げます。右端の合計欄、一段目の収入総額二千十六億七千七百万円に対しまして、支出総額はその下の千八百十四億六千九百万円でございます。この結果、純損益はその下の二百二億八百万円の黒字となりました。
 以上の収益的収支につきまして、事業ごとに損益の状況をご説明いたします。
 まず、表の一番左側の自動車事業でございます。表の中ほど二重線の二段上の経常損益は七億六千八百万円の黒字、その二段上の純損益は十五億六千三百万円の黒字となっておりますが、主たる営業活動の結果を示します営業損益では、その一段下にありますとおりに二十二億六千八百万円の赤字となりました。
 次に、軌道事業でございますが、経常損益、純損益ともに四千五百万円の赤字となっております。
 次の新交通事業につきましては、経常損益は十七億八千三百万円の赤字、純損益は十八億五百万円の赤字となりました。
 また、懸垂電車事業につきましては、経常損益、純損益ともに一千六百万円の黒字となりました。
 以上、四事業を合計いたしました交通事業会計全体の経常損益は十億四千五百万円の赤字、純損益は二億七千百万円の赤字となりました。
 次に、高速電車事業会計でございますが、経常損益は百三十九億六千九百万円の黒字、純損益は二百三億二千九百万円の黒字となりました。この結果、表の中ほど二重線の上の段、当年度末繰越損益予定額に示しております累積欠損金は四千四百三十二億九千八百万円となりました。
 次に、電気事業会計でございます。経常損益は一億四千五百万円の黒字、純損益は一億五千百万円の黒字となりました。
 次に、資本的収支をご説明いたします。三会計の合計で申し上げます。右端の合計欄の中ほどにございます二重線の下一段目にございますように、収入総額は七百五十六億一千二百万円で、支出総額はその一段下の一千三百九十五億四千四百万円となり、その三段下の差引資金不足額は六百九十七億一千二百万円となりました。
 この不足額を、その一段下の損益勘定留保資金などの補てん財源七百七十億二千八百万円により補てんをいたしまして、その下の段にありますように、当年度は七十三億一千五百万円の資金残となっております。
 以上の結果、交通局所管三会計における当年度末の累積資金残は、右端一番下の段にございますように六百七十九億八千三百万円となっております。
 なお、二枚おめくりいただきました一ページに平成二十年度決算総括表の消費税抜きのものを、次の二ページに消費税込みのものを、また、三ページから六ページに、より詳細な内容が記載された決算総表がございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 続きまして、予算に対する決算の内容を各会計ごとにご説明いたします。
 八ページをごらんいただきたいと思います。青い紙の次のページでございます。平成二十年度交通事業決算報告書でございます。
 八ページから次の九ページにかけて、自動車、軌道、新交通、懸垂電車の各事業ごとに、予算額、決算額、前年度決算額及びそれぞれの比較を記載しております。なお、予算決算対比につきましては、予算が消費税及び地方消費税込みでございますので、決算も同様としております。
 まず、八ページの自動車運送事業の営業収益でございます。予算額三百八十七億一千四百万円に対しまして、決算額は三百七十四億五百余万円となりました。この大宗を占めておりますのは乗車料収入で、そのほかに賃貸料、広告料収入などがございます。
 営業外収益は、予算額三十五億九千三百万円に対して、決算額は三十五億八千三百余万円となりました。主なものは受取利息及び配当金、一般会計補助金などでございます。
 特別利益は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は八億四百余万円で、固定資産売却益でございます。
 次に、軌道事業の営業収益でございます。予算額二十七億八千三百万円に対し、決算額は二十五億八千八百余万円となりました。この大宗は乗車料収入でございます。
 営業外収益は、予算額三億五千六百万円に対して、決算額は二千八百余万円となりました。主なものは受取利息及び配当金、一般会計補助金、受託工事収入などでございます。
 次に、新交通事業の営業収益でございます。予算額三十四億四千五百万円に対し、決算額は三十四億八千九百余万円となりました。この大宗は乗車料収入でございます。
 営業外収益は、予算額三百万円に対して、決算額は四千三百余万円となりました。内容は受取利息などでございます。
 次の九ページをごらんください。懸垂電車事業収益でございます。営業収益は予算額一億四千四百万円に対し、決算額は一億八百余万円となりました。この大宗は乗車料収入でございます。
 営業外収益は、予算額二千九百万円に対し、決算額は一千百余万円で、受託工事収入でございます。
 以上、四事業合わせました交通事業会計の収益的収入の合計が一番下の欄にございます。予算額四百九十億六千七百万円に対し、決算額は四百八十億六千三百余万円で、予算に対する比率は九八・〇%、前年度決算額との比率は一〇一・〇%となりました。
 続きまして支出でございます。
 次の一〇ページをごらんください。まず、自動車運送事業の営業費用でございます。予算額四百十五億五千万円に対し、決算額は三百八十七億一千五百余万円で、人件費、物件費、減価償却費でございます。
 営業外費用は、予算額十六億三千二百万円に対し、決算額は十三億三千九百余万円で、主なものは消費税及び地方消費税の納付金などでございます。
 特別損失は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は九百余万円で、固定資産売却損でございます。
 次に、軌道事業の営業費用でございます。予算額二十七億九千百万円に対して、決算額は二十五億九千四百余万円となりました。
 営業外費用は、予算額三億四千百万円に対して、決算額二千六百余万円で、主なものは消費税及び地方消費税の納付金などでございます。
 次に、新交通事業の営業費用でございます。予算額四十九億三千九百万円に対して、決算額は四十七億九千七百余万円となりました。
 営業外費用は、予算額十四億一千七百万円に対して、決算額は五億一千余万円で、支払い利息などでございます。
 特別損失は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は二千二百万円で、過年度損益修正損でございます。
 次に、懸垂電車事業の営業費用でございます。予算額一億三千三百万円に対して、決算額は八千九百余万円となりました。
 営業外費用でございますが、次の一一ページをごらんください。営業外費用は、予算額三千四百万円に対して、決算額一千四百余万円で、受託工事費などでございます。
 以上、四事業を合わせました交通事業会計収益的支出の合計は、下から二段目にございますが、予算額五百二十八億三千七百万円に対して、決算額四百八十一億一千九百余万円で、執行率は九一・一%、前年度決算額との比率は一〇八・二%となりました。
 続きまして、資本的収入及び支出でございます。
 次の一二ページをごらんいただきたいと思います。まず、自動車運送事業の資本的収入でございます。予算額二十五億七千七百万円に対して、決算額は二十四億四千五百余万円となりました。主なものは企業債、国庫補助金などでございます。
 次に、新交通事業の資本的収入でございます。予算額四十三億円に対して、決算額は三十八億七千百余万円となりました。主なものは、企業債、一般会計出資金でございます。
 以上、二事業を合わせました交通事業会計の資本的収入の合計が一番下の欄にございます。予算額六十八億七千七百万円に対して、決算額は六十三億一千六百余万円で、予算に対する比率は九一・九%となりました。
 続きまして、資本的支出でございます。
 次の一三ページをごらんください。まず、自動車運送事業でございます。建設改良費の予算額欄の括弧内にございます、前年度からの繰越額一千四百万円を含めました予算額七十三億七千九百万円に対して、決算額は五十八億六千百余万円で、建設改良費、企業債償還金でございます。
 次に、軌道事業でございます。建設改良費の予算額欄の括弧内にございます、前年度からの繰越額一億三千七百余万円を含めました予算額十億三千七百余万円に対して、決算額は八億五千二百余万円で、建設改良費でございます。
 次に、新交通事業でございます。建設改良費の予算額欄の括弧内にございます、前年度からの繰越額三百余万円を含めました予算額四十三億三百余万円に対し、決算額は三十九億七千二百余万円で、建設改良費でございます。
 以上、交通事業会計資本的支出の合計は、予算額百二十七億二千万円に対して、決算額は百六億八千六百余万円で、執行率は八四・〇%となりました。
 交通事業会計の決算につきまして、その概要をご説明いたしましたが、詳細な内容につきましては一五ページから科目ごとに説明を付してございます。
 また、飛びまして五四ページからは、剰余金計算書、その次の次、五六ページは欠損金処理計算書、そして五七ページからは貸借対照表の前年度比較でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 次に、高速電車事業会計をご説明いたします。
 六五ページをごらんください。青い紙の次のページでございます。平成二十年度高速電車事業決算報告書でございます。
 まず、営業収益でございます。予算額一千四百十億円に対して、決算額は一千四百二億八千余万円となりました。この大宗を占めておりますのは乗車料収入で、そのほかに賃貸料、広告料収入などがございます。
 営業外収益は、予算額百三十九億三千二百万円に対して、決算額は百三十九億九千九百余万円となりました。主なものは一般会計からの補助金、受託工事収入、受取利息及び配当金などでございます。
 特別利益は、予算は計上しておりませんでしたが、決算額は六十三億六千四百余万円で、固定資産売却益でございます。
 以上を合計したものが、一番上の段、高速電車事業収益でございます。予算額一千五百四十九億三千二百万円に対して、決算額は一千六百六億四千四百余万円で、予算に対する比率は一〇三・七%、前年度決算額との比率は一〇五・一%となりました。
 続きまして支出でございます。
 まず、営業費用でございます。予算額一千百七十七億八千九百万円に対して、決算額は一千百三十八億二百余万円で、人件費、物件費、減価償却費でございます。
 営業外費用は、予算額二百八十五億五千五百万円に対して、決算額は二百五十三億八千九百余万円で、主なものは支払い利息などでございます。
 以上合計したものが、一番上の段、高速電車事業費でございます。予算額一千四百六十三億四千四百万円に対しまして、決算額は一千三百九十一億九千六百万円余で、執行率は九五・一%、前年度決算額との比率は九八・五%となりました。
 次の六六ページをごらんください。資本的収入及び支出でございます。
 まず、資本的収入でございます。予算額九百六億七千万円に対して、決算額は六百九十二億九千四百余万円で、予算に対する比率は七六・四%となりました。この主なものは企業債、一般会計出資金、地下鉄建設などに対する国及び一般会計からの補助金などでございます。
 次の六七ページをごらんください。資本的支出でございます。
 建設改良費の予算額欄の括弧内にございます、前年度からの繰越額七十七億七千二百万円を含めました予算額千五百七十二億三千三百万円に対して、決算額は一千三百億三千三百余万円で、執行率は八二・七%となりました。この内容は、地下鉄建設などの建設改良費、企業債償還金などでございます。
 以上、高速電車事業会計の決算につきまして、その概要をご説明申し上げましたが、詳細な内容につきましては、次の六八ページ以降に記載しております。
 少し飛びまして八六ページ、八六ページからは剰余金計算書、その次の次、八八ページには欠損金処理計算書、そして次の八九ページからは貸借対照表の前年度比較でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 最後に、電気事業会計をご説明申し上げます。
 九八ページ、青い紙の次のページをごらんいただきたいと思います。平成二十年度電気事業決算報告書でございます。
 まず、電気事業収益でございます。予算額九億九千二百万円に対して、決算額は十億二千五百余万円で、この主なものは電力料収入などでございます。予算に対する比率は一〇三・四%、前年度決算額との比率も一〇三・四%となっております。
 次に、電気事業費でございます。予算額九億八千五百万円に対して、決算額は八億七千百余万円で、執行率は八八・五%、前年度決算額との比率は九一・一%となりました。
 次の九九ページをごらんいただきたいと存じます。資本的支出でございます。なお、資本的収入は予算額、決算額ともにございません。予算額二億八千九百万円に対して、決算額は七千百余万円で、執行率は二四・八%となりました。この内容は建設改良費でございます。詳細な内容につきましては次の一〇〇ページ以降に記載しております。
 また、飛びまして一〇六ページからは剰余金計算書でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 次に、利益剰余金の処分につきまして、一〇八ページ、剰余金処分計算書(案)に基づきましてご説明を申し上げます。
 当年度の未処分利益剰余金は一億五千百余万円となっております。これにつきまして、利益積立金に八百万円を、中小水力発電開発改良積立金に一千九百余万円を、建設改良積立金に一億二千三百余万円をそれぞれ積み立て、残余の三十六万余円を翌年度に繰り越したいと存じます。
 次の一〇九ページからは、電気事業貸借対照表の前年度比較でございますので、後ほどごらんいただければと存じます。
 以上で平成二十年度の交通局関係の決算説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○今村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○今村委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で交通局関係を終わります。

○今村委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○岡田中央卸売市場長 中央卸売市場長の岡田至でございます。
 今村委員長を初め委員の皆様方には、当局の所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも、市場運営に全力を挙げて取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 ご審議に当たりまして、本日出席の当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 管理部長の後藤明でございます。事業部長の大橋健治でございます。新市場担当部長の野口一紀でございます。新市場建設調整担当部長の宮良眞でございます。市場政策担当参事の大朏秀次でございます。調整担当参事の横山宏でございます。新市場建設技術担当参事の砂川俊雄でございます。特命担当参事の黒川亨でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の萱場明子でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○今村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○今村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○後藤管理部長 平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算につきまして、お手元の東京都中央卸売市場会計決算説明資料に基づきましてご説明申し上げます。
 目次をお開き願いたいと存じます。この資料の内容は、1、平成二十年度東京都中央卸売市場事業決算報告書、2、決算説明書、3、剰余金計算書、4、欠損金処理計算書、5、貸借対照表から成っております。なお、決算額は、予算現額と対比させるために、消費税を含んだ金額で表示しております。
 一ページをごらんください。まず、決算報告書でございます。
 この報告書では、市場の業務運営に関する収益的収入及び支出と、市場の施設整備に関する資本的収入及び支出の総括的な内容を記載しております。
 まず、(1)の収益的収入及び支出のア、収入でございます。表の一番上の市場事業収益でございますが、予算現額百八十九億五百万円に対しまして、決算額は百九十九億一千四百二十三万余円で、執行率は一〇五・三%となっております。
 次に、下段の表のイ、支出でございますが、表の一番上の市場事業費でございますが、予算現額百九十六億八千百万円に対しまして、決算額は百七十一億七千九百五十五万余円で、執行率は八七・三%となっております。
 二ページをお開き願います。(2)、資本的収入及び支出のア、収入でございます。
 表の一番上の市場資本的収入は、予算現額六百七億五千六百万円に対しまして、決算額は三十三億三千六百七万余円で、執行率は五・五%となっております。
 次に、下段の表のイ、支出でございます。表の一番上の市場資本的支出は、予算現額千三百六十億七百七十六万余円に対しまして、決算額は百三十二億六千八百七十八万余円で、執行率は九・八%となっております。
 引き続きまして三ページをごらん願います。決算説明書でございます。
 ここからは、ただいまご説明申し上げました収益的収支及び資本的収支の内訳となります。
 まず、(1)の収益的収入及び支出のア、収入でございます。市場事業収益のうちの表の二段目、営業収益の決算額は百四十八億四千四十六万余円で、前年度対比は九九・一%となっております。このうちの売上高割使用料ですが、決算額は三十二億六千百三十四万余円で、前年度対比は九七・七%となっております。なお、市場別の内訳につきましては一覧表のとおりでございます。
 四ページをお開き願います。施設使用料でございますが、決算額は八十五億三千三百六十五万余円で、前年度対比は九九・五%となっております。市場別の内訳につきましては、下の一覧表のとおりでございます。
 五ページをごらん願います。雑収益でございます。決算額は三十億四千五百四十六万余円で、前年度対比は九九・六%となっております。これは、主に市場関係業者の使用した光熱水費等の受け入れ収入で、市場別の内訳につきましては下の一覧表のとおりでございます。
 六ページをお開き願います。営業外収益ですが、決算額は三十四億三千六百二十一万余円で、前年度対比は八九・八%となっております。
 表の二段目に記載してございます受取利息及び配当金ですが、これは資金の運用等による収入で、決算額は十四億一千六百十九万余円でございます。
 そのほかに一般会計補助金及び国庫支出金、次の七ページに記載しております雑収益、特別利益がございます。この特別利益ですが、これは大江戸線築地市場内の区分地上権設定対価相当額を収入したものでございます。
 八ページをお開き願います。イ、支出でございます。
 市場事業費のうちの表の二段目の営業費用ですが、決算額は百六十三億七千二百九十一万余円で、前年度対比は一〇二・三%となっております。このうちの管理費ですが、市場施設の維持管理に要した経費でございます。決算額は百十一億一千百三十三万余円で、このページから一〇ページにかけまして内訳を記載しております。
 一一ページをお開き願います。業務費ですが、各市場の取引に係ります指導監督並びに統計等に要した経費でございます。決算額は一億一千三百八十九万余円で、内訳は下の欄に記載したとおりでございます。
 一二ページをお開き願います。減価償却費及び資産減耗費ですが、これは固定資産の減価償却等に要した経費で、決算額は、減価償却費が四十九億九千七百七十万余円、資産減耗費が一億四千九百九十七万余円でございます。
 一三ページをごらん願います。営業外費用ですが、決算額は八億六百六十四万余円で、前年度対比は三二・六%となっております。このうち生鮮食料品流通対策費ですが、決算額は一億一千九百二十九万余円で、内訳は下の欄に記載したとおりでございます。
 一四ページをお開き願います。支払い利息及び企業債取扱諸費ですが、これは企業債に対する利息等に関する経費で、決算額は五億四千三百三十一万余円でございます。
 次の繰り延べ勘定償却ですが、これは企業債発行差金の償却に要した経費でございます。
 その下の消費税及び地方消費税ですが、平成二十年度は一億二千九百七十二万余円の納付となりました。
 一五ページをごらん願います。雑支出ですが、これは過年度分の還付金等の経費でございます。
 一六ページをお開き願います。(2)、資本的収入及び支出のア、収入でございます。
 市場資本的収入の企業債ですが、予算現額は五百九十九億八千百万円に対しまして、決算額は三十億六千二百八万余円で、執行率は五・一%となっております。
 次の国庫補助金は、決算額は二億七千四十一万余円でございます。
 その下のその他資本収入ですが、予算現額は七億七千四百万円に対しまして、決算額は三百五十七万余円でございます。その内訳は、下段の長期貸付金返還金収入で、大田市場移転資金貸付金に係るものでございます。
 一七ページをごらん願います。イ、支出でございます。
 市場資本的支出の建設改良費ですが、予算現額は八百三十四億八千二百四万余円に対しまして、決算額は五十七億八千九百十六万余円で、執行率は六・九%となっております。
 このうち施設拡張費ですが、決算額は四十八億三千二百四十万余円でございます。
 このページから一八ページにかけまして、市場別の内訳と前年度からの繰り越しの内訳を記載しておりますので、ご参照願います。
 一九ページをごらん願います。上段の施設改良費でございますが、決算額は四億九百三十一万余円でございます。市場別の内訳は下の表に記載しておりますので、ご参照願います。
 次の資産購入費ですが、決算額は三百四十二万余円でございます。
 その下の建設利息ですが、決算額は五億四千四百二万余円でございます。
 二〇ページをお開き願います。上段の企業債償還金ですが、決算額は七十四億六千二百八十二万余円でございます。
 次の投資ですが、決算額は一千六百八十万円で、内訳は、淀橋市場松原分場の廃止に伴う世田谷市場への移転資金貸付金でございます。その他投資として、債券の購入に要する経費を予算計上いたしましたが、譲渡性預金等に振りかえたため、支出をいたしませんでした。
 次の二一ページからは剰余金計算書でございます。
 まず、利益剰余金の部ですが、Ⅰの建設改良積立金の当年度処分額五十二億六千六百九十四万余円及びⅡの貸付資金積立金の当年度処分額一千六百八十万円は、資本的収支の資金不足額に充当したものでございます。この結果、積立金合計は一千五百九十四億二千八百四万余円となりました。
 Ⅲの欠損金ですが、最後の行に記載しております当年度未処理欠損金は百六十億四千六十三万余円となりました。
 二二ページをお開き願います。資本剰余金の部でございます。最後の行に記載しております翌年度繰越資本剰余金は四百六十七億一千四百二十四万余円でございます。
 二三ページをごらん願います。欠損金処理計算書でございます。
 当年度未処理欠損金百六十億四千六十三万四千四百九十二円につきましては、地方公営企業法の定めるところにより、そのまま翌年度へ繰り越すことといたしました。
 次の二四ページから二七ページにかけましては、平成二十年度の貸借対照表でございます。様式に従いまして、それぞれの項目ごとに増減説明を記載したものでございます。後ほどご参照いただきたいと存じます。
 以上で平成二十年度東京都中央卸売市場会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○今村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○今村委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○今村委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、港湾局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○比留間港湾局長 港湾局長の比留間英人でございます。
 今村委員長を初め各委員の皆様方には、港湾局の事務事業につきまして日ごろから特段のご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも、事務事業の執行に当たりましては一層努力をしてまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 続きまして、港湾局の幹部職員を紹介させていただきます。
 技監の飯尾豊でございます。総務部長の多羅尾光睦でございます。監理団体改革担当部長の石原清志でございます。港湾経営部長の小宮三夫でございます。参事で港湾経営改革担当の河内豊でございます。臨海開発部長の松岡玉記でございます。参事で開発調整担当の平田耕二でございます。参事で営業担当の延與桂でございます。港湾整備部長の前田宏でございます。計画調整担当部長の成瀬英治でございます。離島港湾部長の石山明久でございます。島しょ・小笠原空港整備担当部長の北村俊文でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の古谷ひろみでございます。同じく企画計理課長の矢岡俊樹でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○今村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○今村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算及び平成二十年度東京都港湾事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○多羅尾総務部長 平成二十年度臨海地域開発事業会計及び港湾事業会計の決算につきましてご説明申し上げます。
 最初に、お手元にお配りしてございます資料1、平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算説明資料に基づきましてご説明させていただきます。
 一ページから四ページにかけましては、先ほどの委員会におきまして局長がご説明申し上げた決算の総括でございますので、省略させていただきます。
 七ページをお開き願います。平成二十年度東京都臨海地域開発事業会計決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうちの収入でございます。
 表の項目をごらんください。左から科目の内訳として款、項、目を、次に、予算現額、決算額、予算現額と決算額の差、収入率、前年度決算額、前年度決算額との比率をそれぞれ記載してございます。
 第一項の営業収益は、臨海副都心地域の土地及びその他埋立地につきましての処分収入と賃貸料収入でございます。
 第二項の営業外収益は、預金利息、有価証券利息及び土地の一時貸付等でございます。
 第三項の特別利益は、実績がございませんでした。
 以上、収益的収入の合計は最下段に記載してございますとおり、予算現額二千三百二十四億三千四百万円に対しまして、決算額一千九十八億六千九十七万余円で、収入率は四七・三%となってございます。
 八ページをお開き願います。支出でございます。
 まず、表の項目のご説明ですが、左から科目の内訳として款、項、目を、次に、予算現額、決算額、不用額、執行率、前年度決算額、前年度決算額との比率をそれぞれ記載してございます。
 第一項の営業費用は、臨海副都心地域の土地及びその他埋立地につきましての処分原価、管理、処分に要する経費と人件費等でございます。
 第二項の営業外費用は、企業債利息、企業債手数料と取扱費等でございます。
 第三項の特別損失は、実績がございませんでした。
 以上、収益的支出の合計は最下段に記載してございますとおり、予算現額一千五百三十三億七百万円に対しまして、決算額七百二十一億二千七十九万余円で、執行率は四七・〇%となってございます。
 九ページをごらん願います。資本的収入及び支出のうちの収入でございます。
 第一項の雑収入は、受託工事の収入等でございます。
 以上、資本的収入の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額八億九千五百万円に対しまして、決算額六億八千三百八十八万余円で、収入率は七六・四%となってございます。
 一〇ページをお開き願います。支出でございます。
 第一項の埋立事業費のうち、第一目の埋立地造成費から第五目の埋立諸費にかけましては、臨海副都心地域を除く埋立地に係る経費でございます。
 まず、第一目の埋立地造成費は、十号地その一東側水域埋立造成費及び豊洲・晴海地区の防潮護岸整備費等でございます。
 第二目の環境整備費は、海上公園の整備を行ったものでございます。
 第三目の道路橋梁整備費は、実績がございませんでした。
 第四目の埋立改良費は、道路、橋梁及び公園施設の改修経費等でございます。
 第五目の埋立諸費は、埋立地の造成に必要な諸調査と人件費等でございます。
 続きまして、第六目の臨海副都心建設費から第八目の臨海副都心諸費にかけましては、臨海副都心地域の埋立地に係る経費でございます。
 第六目の臨海副都心建設費は、臨海副都心の開発に必要な建設費と開発者負担金等でございます。
 第七目の臨海副都心改良費は、設備改良費等でございます。
 最後に、第八目の臨海副都心諸費は、臨海副都心開発に必要な開発調査費等でございます。
 第二項の投資は、東京臨海高速鉄道株式会社への出資金等でございます。
 第三項の企業債費は、企業債の元金償還金等を支出したものでございます。
 以上、資本的支出の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額一千三百五十五億五千五百七十万余円に対しまして、決算額一千二百五十六億二千四百七十九万余円、翌年度繰越額十七億三千三百四十三万余円で、執行率は九二・七%となってございます。
 次のページの一一ページから三四ページにかけましては、これまでにご説明申し上げました決算報告書の内容を、各目ごとに説明を加えまとめたものをお示ししてございます。
 また、三五ページ以降には、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書及び貸借対照表をお示ししてございます。後ほどごらん願いたいと存じます。
 以上で平成二十年度臨海地域開発事業会計決算の説明を終わらせていただきます。
 続きまして、港湾事業会計の決算を、お手元にお配りしてございます資料2、平成二十年度東京都港湾事業会計決算説明資料に基づきまして説明させていただきます。
 一ページから四ページにかけましては、先ほどの委員会におきまして局長がご説明申し上げた決算の総括でございますので、省略させていただきます。
 七ページをお開き願います。平成二十年度東京都港湾事業会計決算報告書でございます。
 表のつくりは、先ほどご説明した臨海地域開発事業会計と同様になっております。
 まず、収益的収入及び支出のうちの収入でございます。
 第一項の営業収益は、本会計が所管する上屋等の、上屋とは貨物を保管する倉庫のことでございますが、港湾施設につきましての使用料収入でございます。
 第二項の営業外収益は、預金利息のほか、財産運用収入、光熱水費受け入れ等の雑収益でございます。
 第三項の特別利益は、過年度損益修正益でございます。
 以上、収益的収入の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額八十八億二千八百万円に対しまして、決算額は八十五億三千四百五十三万余円で、収入率は九六・七%となってございます。
 八ページをお開き願います。支出でございます。
 第一項の営業費用は、上屋、荷役機械等港湾施設の管理運営に要します経費のほか、減価償却費と人件費等でございます。
 第二項の営業外費用は、企業債利息等でございます。
 第三項の特別損失は、過年度損益修正損でございます。
 以上、収益的支出の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額五十二億八千四百万円に対しまして、決算額は四十八億四千五百九十五万余円で、執行率は九一・七%となってございます。
 九ページをごらん願います。資本的収入及び支出のうちの収入でございます。
 第一項の雑収入は、実績がございませんでした。
 以上、資本的収入の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額百万円に対しまして、決算額はゼロ円、したがいまして、収入率はゼロ%でございます。
 一〇ページをお開き願います。支出でございます。
 第一項の建設改良費は、野積み場等の港湾施設につきましての整備費等でございます。
 第二項の投資は、東京港埠頭株式会社への出資金でございます。
 第三項の企業債費は、企業債の元金償還金を支出したものでございます。
 以上、資本的支出の合計は、最下段に記載してございますとおり、予算現額五十二億八百万円に対しまして、決算額は三十一億四百七十六万余円、翌年度繰越額六億三千百六十六万円で、執行率は五九・六%となってございます。
 次のページの一一ページから二七ページにかけましては、これまでにご説明申し上げました決算報告書の内容を、各目ごとに説明を加えまとめたものをお示ししてございます。
 また、二九ページ以降には、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書(案)及び貸借対照表をお示ししてございます。後ほどごらんいただきたいと存じます。
 以上で平成二十年度臨海地域開発事業会計及び港湾事業会計につきましての決算説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○今村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○今村委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で港湾局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後三時四分散会

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