公営企業会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

平成十四年十月七日(月曜日)
第二委員会室
   午後二時三分開議
 出席委員 十一名
委員長石川 芳昭君
副委員長清水ひで子君
副委員長田代ひろし君
副委員長樋口ゆうこ君
新井美沙子君
東村 邦浩君
北城 貞治君
山田 忠昭君
田島 和明君
河西のぶみ君
佐藤 裕彦君

 欠席委員 なし

 出席説明員
水道局局長飯嶋 宣雄君
次長野田 一雄君
総務部長甘利 鎭男君
職員部長東岡 創示君
経理部長松井 庸司君
営業部長中村 重利君
浄水部長本山 智啓君
給水部長御園 良彦君
建設部長松田 恵一君
参事鈴木 孝三君
参事伊藤  豊君
参事六車 一正君
多摩水道改革推進本部本部長鈴木 三夫君
調整部長二階堂信男君
施設部長田口  靖君
技術調整担当部長滝沢 優憲君
下水道局局長鈴木  宏君
次長二村 保宏君
総務部長馬場 正明君
職員部長三浦  茂君
経理部長内村 修三君
業務部長谷村  隆君
計画調整部長大矢 爽治君
技術開発担当部長中里 卓治君
施設管理部長佐伯 謹吾君
建設部長串山宏太郎君
流域下水道本部本部長前田 正博君
管理部長時田 公夫君
技術部長中村 益美君
病院経営本部本部長櫻井  巖君
経営企画部長押元  洋君
サービス推進部長中井 昌利君
参事宮川 雄司君

本日の会議に付した事件
 平成十三年度東京都公営企業各会計決算の認定について
  水道局関係
  ・水道事業会計決算(説明)
  ・工業用水道事業会計決算(説明)
  下水道局関係
  ・下水道事業会計決算(説明)
  病院経営本部関係
  ・病院会計決算(説明)

○石川委員長 ただいまから平成十三年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび第二分科会委員長に選任いただきました石川でございます。最初の分科会ですので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 限られた期間の審査でございますので、中立、公平な分科会運営に努めてまいりますので、皆様方のご協力を賜りますように、よろしくお願いいたします。
 それでは、さきの委員会で決定いたしました実施要領及び審査日程に従いまして、本日から分科会の審査を進めてまいります。
 初めに、分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 なお、分科会での喫煙につきましては、委員会同様、できる限り自粛していただきますよう、ご協力をお願いいたします。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は衣川順君です。相沢央子さんです。議案調査課の担当書記は清水幸政君です。
 よろしくお願いをいたします。
   〔書記あいさつ〕

○石川委員長 本日は、水道局、下水道局及び病院経営本部関係の決算の審査を行います。なお、本日は、説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思います。ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、水道局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○飯嶋水道局長 水道局長の飯嶋宣雄でございます。よろしくお願い申し上げます。
 委員長を初め委員の皆様には、日ごろから当局事業につきまして、ご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の野田一雄君でございます。多摩水道改革推進本部長の鈴木三夫君でございます。総務部長の甘利鎭男君でございます。職員部長の東岡創示君でございます。経理部長の松井庸司君でございます。営業部長の中村重利君でございます。浄水部長の本山智啓君でございます。給水部長の御園良彦君でございます。建設部長の松田恵一君でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の二階堂信男君でございます。同じく施設部長の田口靖君でございます。同じく技術調整担当部長の滝沢優憲君でございます。参事、企画担当の鈴木孝三君でございます。参事、固定資産管理担当の伊藤豊君でございます。参事、設備担当の六車一正君でございます。次に、当委員会との連絡に当たります参事、総務課長事務取扱の森祐二郎君でございます。主計課長の小山隆君でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○石川委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○石川委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都水道事業会計決算及び平成十三年度東京都工業用水道事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○甘利総務部長 平成十三年度東京都水道事業会計及び工業用水道事業会計の決算につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 初めに、お手元に配布してございます資料について、ご案内申し上げます。
 資料は水道事業会計及び工業用水道事業会計の決算説明資料でございます。
 それではまず、水道事業会計決算説明資料に基づきまして、決算の概要についてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。
 平成十三年度決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 水道事業収益につきましては、予算額三千七百六十億五千四百万円に対しまして、決算額は、三千六百四十二億五百四十九万余円となっております。内訳の営業収益のうち主なものは給水収益で、水道料金収入でございます。
 受託事業収益は、給水装置の新設や改造工事、他企業等からの依頼による工事に伴う収入でございます。
 その他営業収益の主なものといたしましては、下水道料金の徴収に伴う下水道局からの繰入金でございます。
 次に、営業外収益の主なものといたしましては、土地物件収益でございます。
 特別利益は、固定資産売却益を計上したものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。
 支出の部でございます。
 水道経営費につきましては、予算額三千六百二十六億一千万円に対しまして、決算額は、三千二百八十八億三千七百七十二万余円となっております。
 内訳の営業費用の主なものは、水道の供給に必要な浄水、配水及び給水施設の維持管理費と、固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用の主なものは、支払い利息及び企業債取扱諸費でございます。
 なお、下欄外に収支差引額を表示してございます。ご参照願います。
 次に、三ページをお開き願います。
 資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額五百三十一億七千七百万円に対しまして、決算額は、三百十二億六千八百三十七万余円となっております。
 主なものは、企業債、国庫補助金及び一般会計出資金でございます。
 次に、四ページをお開き願います。
 支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、前年度からの繰越額を含めまして、予算額一千六百六十一億二千百万円に対しまして、決算額一千三百七十二億六千二百八万余円でございます。
 内訳の建設改良費は、水源開発等の分担金、水道施設の建設改良などに伴う支出でございます。
 企業債償還金は、建設事業の財源として借り入れた企業債の償還金でございます。
 なお、下の欄外には、資本的収支の差し引き及び補てん財源を記載してございます。
 資本的収支における差引不足額は、括弧書きの消費税及び地方消費税抜きの金額で、一千三十五億四千四十七万余円となり、減価償却費などの損益勘定留保資金等で補てんいたしました。
 次の五ページから二八ページにかけましては、ただいま説明いたしました決算報告書を各科目ごとに内容を説明したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二九ページをお開き願います。
 二九ページから三〇ページにわたって、損益計算書を記載してございます。
 経営成績を明らかにするために、当年度に得たすべての収益とこれに対応するすべての費用を消費税及び地方消費税抜きの金額で記載したものでございます。
 平成十三年度は、三〇ページの下から三行目にありますように、三百二十億八千五百二十二万余円の純利益となっております。
 次に、三一ページをお開き願います。
 三一ページから三三ページにわたって、剰余金計算書を記載してございます。
 利益剰余金の部の減債積立金につきましては、利益剰余金処分により積み立てたものを企業債償還に充てたものでございます。
 建設改良積立金につきましては、利益剰余金処分により積み立てたものを建設改良に充てたものでございます。その結果、中段にございます未処分利益剰余金につきましては、前年度未処分利益剰余金の四百四十二億三千八百八十万余円を全額減債積立金及び建設改良積立金に処分したことから、当年度未処分利益剰余金は、最下段にありますように、当年度純利益と同額の三百二十億八千五百二十二万余円となっております。
 次の三二ページと三三ページに資本剰余金の部を表示してございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、三四ページをお開きいただきたいと思います。
 剰余金の処分計算書案でございます。当年度未処分利益剰余金の三百二十億八千五百二十二万余円を、法令に基づく減債積立金に二百五十七億八千五百二十二万余円、予算で定めた予定処分に基づく建設改良積立金に六十三億円、それぞれ処分することといたしました。
 次の三五ページから四二ページにかけましては、貸借対照表を記載してございます。
 まず、資産の部でございます。
 三八ページをお開きいただきたいと思います。
 下段の資産合計でございますが、平成十三年度末では、二兆三千七百二十五億八百九十六万余円であり、有形固定資産が増加した反面、無形固定資産や流動資産などが減少した結果、前年度と比較して、一億五千二十七万余円の増加にとどまっております。
 次に、負債の部でございます。
 四〇ページをお開き願います。
 下段の負債合計でございますが、平成十三年度末では、一千四百三十六億八千七百四十八万余円であり、未払金が減少したことなどから、前年度と比較して、百五十八億七千二百八十九万余円減少しております。
 次に、資本の部でございます。
 四二ページをお開き願います。
 下から二行目の資本合計でございますが、平成十三年度末では、二兆二千二百八十八億二千百四十八万余円であり、前年度と比較しまして、百六十億二千三百十六万余円増加しております。
 なお、貸借対照表科目の増減内容につきましては、三五ページ以降の説明欄に記載してございますので、ご参照願います。
 引き続き、東京都工業用水道事業会計決算説明資料に基づきまして、決算の概要についてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。
 平成十三年度決算報告書でございます。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 工業用水道事業収益につきましては、予算額二十八億五千九百万円に対しまして、決算額は、二十五億八千八百九十八万余円となっております。
 内訳の営業収益は、給水収益など営業活動に伴う収益を計上しております。
 営業外収益の主なものといたしましては、土地物件収益及び一般会計補助金などでございます。
 特別利益は、固定資産売却益を計上したものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。
 支出の部でございます。
 工業用水道経営費につきましては、予算額二十八億四千七百万円に対しまして、決算額は、二十五億四千四百五十七万余円となっております。
 内訳の営業費用のうち主なものは、取水から使用者へ給水するまでの施設の維持管理費と、固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用は、支払い利息及び企業債取扱諸費などでございます。
 なお、下の欄外に収支差引額を表示してございます。ご参照願います。
 次に、三ページをお開き願います。
 資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額六億四千二百万円に対しまして、決算額は、一億九千七百十三万余円となっております。
 内訳といたしましては、国庫補助金及び一般会計出資金などでございます。
 次に、四ページをお開き願います。
 支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、予算額十四億八千六百万円に対しまして、決算額は、十一億二千四百五十三万余円となっております。
 内訳の建設改良費は、浄水及び配水施設の設備改良などに伴う支出でございます。
 企業債償還金は、建設事業の財源として借り入れた企業債の償還金でございます。
 国庫補助金返還金は、三園浄水場配水池の除却に伴う国庫補助金の返還でございます。
 なお、下の欄外に、資本的収支の差し引き及び補てん財源を記載してございます。
 なお、資本的収支における差引不足額は、括弧書きの消費税及び地方消費税抜きの金額で、九億一千八百二十三万余円となり、減価償却費などの損益勘定留保資金で補てんいたしました。
 次の五ページから一八ページにかけましては、ただいま説明いたしました決算報告書を各科目ごとに内容を説明したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一九ページをお開き願います。
 一九ページから二〇ページにわたって、損益計算書を記載してございます。経営成績を明らかにするために、当年度に得たすべての収益とこれに対応するすべての費用を消費税及び地方消費税抜きの金額で記載したものでございます。
 平成十三年度は、二〇ページの下から三行目にありますように、収支は均衡しております。
 次の二一ページから二二ページにかけましては、剰余金計算書を掲載してございますので、ご参照いただきたいと思います。
 次に、二三ページをお開き願います。
 剰余金処分計算書でございます。
 収益的収支が均衡しておりますので、当年度処分すべき剰余金はございません。
 次の二四ページから三〇ページにかけましては、貸借対照表を記載してございます。
 まず、資産の部でございます。二七ページをお開き願います。
 中段の資産合計でございますが、平成十三年度末では、三百四十六億四千百六十八万余円であり、前年度と比較しまして一億一千九百八十六万余円増加しております。
 次に、負債の部でございます。二八ページをお開き願います。
 下段の負債合計でございますが、平成十三年度末では、十一億一千四百十六万余円であり、前年度と比較して二億四千四百四十七万余円増加しております。
 次に、資本の部でございます。三〇ページをお開き願います。
 下から二行目の資本合計でございますが、平成十三年度末では、三百三十五億二千七百五十一万余円であり、前年度と比較して一億二千四百六十一万余円減少しております。
 なお、貸借対照表科目の増減内容等につきましては、二四ページ以降の説明欄に記載してございますので、ご参照願います。
 以上、簡単ではございますが、平成十三年度水道事業会計及び工業用水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますよう、お願い申し上げます。

○石川委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○清水委員 七点お願いいたします。
 水源資源の計画概要と進捗状況。
 二、水源地域対策の仕組みと負担額。
 三、水道需給計画の改定の経過と実績。
 四、東京水道新世紀構想-STEP21の概要。
 五、水道事業経営二〇〇〇の概要。
 六、高度浄水処理施設の概要と事業費。
 七、漏水防止策の内容と漏水の状況について、よろしくお願いいたします。

○東村委員 三点あります。
 一つは、平成十三年度の震災対策用応急給水施設の設置状況及び設置したそれぞれの施設別にかかったコスト。できれば、この設置状況は地図に落としていただければと思います。
 二つ目が、多摩地区の水道事業の事務委託の解消を内容とする市町村別の移行計画、これについて提出願いたいと思います。
 三点目が、貸借対照表の固定負債の引当金を三つ計上していますが、退職給与引当金、修繕引当金、新規水源開発引当金の計上基準と算定方法について、資料を提出していただきたいと思います。

○新井委員 二点、お願いします。
 一元化の逆委託の状況と、無人化されている浄水場、ポンプ場の一覧をお願いします。

○石川委員長 ほかにございませんか。
 それでは、ただいま清水副委員長、東村委員、新井委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 異議なしと認めます。
 理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で水道局関係を終わります。

○石川委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、下水道局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○鈴木下水道局長 下水道局長の鈴木宏でございます。よろしくお願いいたします。
 ご審議をいただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の二村保宏君でございます。流域下水道本部長の前田正博君でございます。総務部長の馬場正明君でございます。職員部長の三浦茂君でございます。経理部長の内村修三君でございます。業務部長の谷村隆君でございます。計画調整部長の大矢爽治君でございます。技術開発担当部長の中里卓治君でございます。施設管理部長の佐伯謹吾君でございます。建設部長の串山宏太郎君でございます。流域下水道本部管理部長の時田公夫君でございます。同じく技術部長の中村益美君でございます。また、本委員会との連絡を担当いたします総務課長の細野友希君でございます。理財課長の須田潔君でございます。会計課長の鷲見政明君でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○石川委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○石川委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都下水道事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○内村経理部長 平成十三年度下水道事業会計決算の内容につきまして、お手元にお配りいたしました東京都下水道事業会計決算説明資料により、ご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。
 まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業収益は、区部下水道事業の経営により生じた事業収益を計上したもので、決算額は、B欄にございますように、三千六百一億一千三百余万円となっております。 内訳の営業収益における主なものは、下水道料金と一般会計補助金でございます。
 一般会計補助金は、雨水処理経費等の行政的経費を一般会計から繰り入れたものでございます。
 営業外収益の主なものは、一般会計補助金でございます。これは建設財源として発行した企業債に係る支払い利息のうち、雨水相当分等を一般会計から繰り入れたものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。
 2の流域下水道事業収益は、流域下水道事業の経営により生じた事業収益を計上したもので、決算額は、百八十一億二千九百余万円となっております。
 営業収益の主な内容は、まず維持管理に要する経費に充てるため、関係市町が負担いたしました流域下水道管理費負担金収入でございます。
 その二行下の受託事業収益は、環境局から受託しました野火止用水等の清流復活事業に要する経費に充当するための収入でございます。
 また、営業外収益の主なものは、一般会計補助金でございまして、これは建設財源として発行した企業債の支払い利息等を一般会計が負担するものでございます。
 以上の区部と流域の収益的収入を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額三千八百二十六億九百万円に対しまして、決算額は、三千七百八十二億四千三百余万円となっております。
 次に、三ページをお開き願います。
 支出の部でございます。
 下水道管理費は、区部下水道施設の維持管理等に要した経費を計上したもので、決算額は、三千三百四十九億六千三百余万円となっております。
 このうち、営業費用の主な内容は、管渠、ポンプ所、処理場の維持管理費用と固定資産の減価償却費でございます。
 また、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 次に、四ページをお開き願います。
 流域下水道経営費でございますが、流域下水道施設の維持管理等に要した経費を計上したもので、決算額が百六十八億三千八百余万円となっております。
 このうち営業費用の主な内容は、処理場管理費、受託事業費及び減価償却費等でございます。
 また、営業外費用は、企業債の支払い利息等でございます。
 以上の区部と流域の収益支出を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額三千五百九十二億九千二百万円に対しまして、決算額は、三千五百十八億二百余万円となっております。
 なお、その下の欄外に記載してございますように、収益的収入合計と収益的支出合計の差引額は、二百六十四億四千百余万円でございます。
 損益計算は、消費税抜きで行うこととされておりますので、純利益は括弧書きでお示しした二百十七億二千七百余万円となっております。
 次に、五ページをお開き願います。
 資本的収入及び支出でございます。1の下水道事業資本的収入は、区部下水道の建設改良事業等に充当する収入を計上したもので、決算額は、B欄の二千三百八十一億四千九百余万円となっております。その主なものは、企業債、一般会計出資金及び国庫補助金でございます。
 次に、六ページをお開き願います。
 2の流域下水道事業資本的収入の主なものは、企業債、一般会計出資金、国庫補助金及び市町村負担金収入等でございます。決算額は、百九十一億八千八百余万円となっております。
 以上の区部と流域の資本的収入を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額二千七百四十三億三千四百万円に対しまして、決算額は二千五百七十三億三千七百余万円となっております。
 次に、七ページをお開き願います。資本的支出の部に移らせていただきます。
 1の下水道事業資本的支出は、区部下水道の建設改良事業費等を計上したもので、決算額は三千五百四十億二千百余万円となっております。
 内訳の下水道建設改良費は、施設整備に要した工事費等を計上したもので、その下の欄の企業債償還金は、建設改良事業に充当いたしました企業債の償還金を計上したものでございます。
 次に、八ページをお開き願います。
 2の流域下水道事業資本的支出は、流域下水道の建設改良事業費等を計上したもので、決算額は二百五十一億五千六百余万円となっております。
 区部と流域の資本的支出の合計は、一番下の欄にございますように、予算額四千二百十四億一千三百余万円に対しまして、決算額は三千七百九十一億七千七百余万円となっております。
 なお、その下の欄外には、資本的収支の差し引き及び差引資金不足額をお示ししてございます。差引資金不足額一千四百七十八億九千三百余万円は、括弧書きにございますように、前年度からの繰越工事資金及び減価償却費などの損益勘定留保資金等をもって補てんいたしました。
 次の九ページから二一ページまでは、ただいまご説明いたしました収入、支出の明細でございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、二二ページをお開き願います。ローマ数字Ⅲの剰余金計算書に進ませていただきます。
 まず、利益剰余金の部でございます。ローマ数字のIからⅢは、減債積立金を初めとする各種積立金の増減を表示したものでございます。平成十三年度における取り崩し等による増減額を金額欄の真ん中に表示し、年度末の残高をその右側に表示したものでございます。二重線で表示してあります四十八億四千三百余万円が平成十三年度末の積立金の合計となっております。
 次のローマ数字Ⅳの欄は、未処分利益剰余金でございます。金額欄の右側、下から三行目にございます前年度からの繰越利益剰余金年度末残高四十五億四千九百余万円に、その下の当年度の純利益二百十七億二千七百余万円を加えまして、二重線で表示してあります一番下の行にございますように、当年度、すなわち平成十三年度末の未処分利益剰余金は二百六十二億七千六百余万円となっております。
 次に、二三ページをお開き願います。資本剰余金の部の増減額を、国庫補助金など各事項ごとに表示したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二四ページをお開き願います。Ⅳの剰余金処分計算書でございます。
 Ⅰの当年度未処分利益剰余金二百六十二億七千六百余万円のうち、区部下水道事業の経営から発生しました未処分利益剰余金二百七億百余万円の全額を減債積立金として処分したものでございまして、残りの五十五億七千五百余万円は、翌年度、すなわち平成十四年度への繰越利益剰余金となっております。
 なお、次の二五ページ以降は、これまでご説明いたしました内容を貸借対照表にまとめたものでございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上で、簡単ではございますが、平成十三年度下水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○石川委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○山田委員 それでは、二点、お願いいたしたいと思いますが、一点は、多摩地域の流域下水幹線整備の進捗状況と、二点目は同じく多摩地域なんですが、過去十年間の浸水被害の状況と、これの対策、取り組み等についての資料がありましたらお願いいたしたいと思います。
 以上です。

○東村委員 現時点での下水管を利用した光ファイバーのネットワークの状況ですね。そのうち、平成十三年度に実施をした部分と、それにかかったコストについて資料を出していただきたいと思います。
 それから、決算書で、固定負債の引当金の退職給与引当金、そして修繕引当金の計上基準と算定方法について、提出願いたいと思います。

○清水委員 六点お願いいたします。
 温室効果ガス排出状況の推移をお願いします。
 それから、企業債の金利別の状況をお願いします。
 三点目、区部下水道建設事業費の支出内容の具体的な内容について、お願いします。
 四点目、流域下水道管理費負担金収入の推移をお願いします。
 五点目、下水幹線の総距離数、五十年以上経過の総距離数、改修、更新距離数、道路陥没事故発生件数。
 六点目、老朽化、五十年以上経過の老朽化下水管の改良工法別再構築実績、距離、工事額及びそれらの工事後の再工事の実態についてお願いします。

○新井委員 一点お願いいたします。
 過去五年間の下水管の補修状況と、今後五年間の予定ということでお願いいたします。

○石川委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 それでは、ただいま山田委員、東村委員、清水副委員長、新井委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で下水道局関係を終わります。

○石川委員長 これより病院経営本部関係に入ります。
 初めに、病院経営本部長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○櫻井病院経営本部長 病院経営本部長の櫻井巖でございます。
 ご審議をいただくに当たりまして、私から当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 経営企画部長の押元洋でございます。サービス推進部長の中井昌利でございます。経営戦略・再編整備担当参事の宮川雄司でございます。当委員会との連絡に当たります経営企画課長の醍醐勇司でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○石川委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○石川委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十三年度東京都病院会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○押元経営企画部長 平成十三年度東京都病院会計の決算内容につきまして、ご説明いたします。
 お手元にお配りしてございます資料は、平成十三年度東京都病院会計決算書、平成十三年度東京都病院会計決算審査意見書、平成十三年度東京都病院会計決算説明資料の三点でございます。
 病院会計決算書は、法令に定めております決算書でございます。病院会計決算審査意見書は、決算に対しまして監査委員からいただきました審査意見書でございます。病院会計決算説明資料は、病院会計決算の内容を詳しくご説明するために作成いたしました資料でございまして、以下、この資料によりましてご説明申し上げます。
 まず、目次の次の一ページをお開き願います。1、平成十三年度東京都病院事業決算報告書でございます。これは予算現額と消費税込みの決算額を対比したものでございます。
 まず、(1)の収益的収入及び支出でございますが、これは、病院の運営に関する収支の状況をあらわしております。
 表の上段、病院事業収益は、予算現額一千五百四十八億八千六百万円、決算額一千五百三億六千七百五十万余円で、執行率が九七・一%となっております。
 次に、表の中ほどにございます病院事業費用でございますが、予算現額一千五百四十八億七千九百万円、決算額一千五百億七千八百五十五万余円で、執行率が九六・九%となっております。
 恐れ入りますが、二ページをお開き願います。(2)の資本的収入及び支出でございますが、これは、施設設備の整備に要する経費の経理状況をあらわしております。
 表の上段、資本的収入でございますが、予算現額三十二億九千百十四万余円、決算額三十二億七千八百四十三万余円で、執行率が九九・六%となっております。
 次に、表の中ほどにございます資本的支出でございますが、予算現額が百八十二億七千百十三万余円、決算額が百七十二億三千五十七万余円で、執行率が九四・三%となっておりまして、この中には、前年度からの繰越額五億九千三百十三万余円が含まれております。
 なお、欄外の(注1)にございますように、資本的収入額が資本的支出額に不足する百三十九億五千二百十三万余円は、損益勘定留保資金等で補てんをいたしました。
 三ページをごらん願います。2、平成十三年度東京都病院事業損益計算書でございます。
 なお、この損益計算書は、事業活動の実態を見るという趣旨から、消費税抜きで表示をしております。
 まず、上段が収益、中ほどから下が費用でございます。
 下の小さな表がございます。その表の上段にございますように、純損益は二億四千九百三十一万余円の純利益となっておりまして、前年度と比較いたしますと、敷地の売却などによる特別利益がないことから、純利益は減少をしております。
 同じく小さな表の下から二段目でございます。医業収益と医業費用を対比させました医業収支比率でございまして、七一・〇%となっております。
 また、その下の段は、一般会計補助金を除きました自己収支比率でございまして、七一・一%となっております。
 これら二つの比率は、前年度に比較いたしますと、それぞれ〇・五ポイント、〇・六ポイントの改善が図られているところでございます。
 次の四ページをお開き願います。3、平成十三年度東京都病院事業決算説明書でございます。
 この四ページから七ページにかけましては、病院事業収益及び病院事業費用の科目別、病院別内訳を総括的に記載してございますので、後ほどご参照をいただきたいと存じます。
 次に、八ページをお開きいただきたいと存じます。(3)の収益的収入及び支出でございますが、この八ページから二八ページまでは、収入と支出の各科目ごとに、平成十二年度決算額との対比を行っております。
 初めに、八ページのアでございます。収益的収入でございますが、表の上段にございます医業収益の決算額は一千六億八千三百六十二万余円でございまして、前年度に比較いたしますと十四億五千二百八十三万余円の増となっております。
 その内訳といたしましては、まず、次の行にございます入院収益でございます。前年度に比較いたしますと、三億三千四百十七万余円の増となっております。
 この主な理由といたしましては、広尾病院や駒込病院などにおきまして、延べ患者数が減少をしているものの、入院期間の適正化を図り、新たな入院患者を受け入れたことなどにより、収益増となったものでございます。
 以下の表に、病院別に、入院の延べ患者数、金額及び患者一人当たりの単価をそれぞれ前年度と比較して記載をしておりますので、ご参照をいただきたいと存じます。
 次に、一〇ページをお開きください。外来収益でございます。
 前年度に比較いたしますと、十一億六千七百三十二万余円の増となっております。
 外来収益の増加の主な理由といたしましては、駒込病院及び府中病院などにおけます外来患者数の増加や、墨東病院において開設をいたしました東京ERにより、外来患者数が増加したことなどによるものでございます。
 恐れ入ります。次に、一五ページをお開きいただきたいと存じます。
 医業外収益でございますが、決算額は四百九十五億四千百二万余円でございまして、前年度に比較いたしますと、七億二千百二十三万余円の減となっております。この主な理由といたしましては、次の一六ページにございますけれども、一般会計補助金の減少などによるものでございます。
 恐れ入ります。次に、一九ページをお開き願います。イの収益的支出でございます。
 まず、医業費用の決算額でございます。表の上段にございますように、一千四百十八億一千四百七十六万余円でございまして、前年度に比較して十億九千四百四十五万余円の増となっております。
 この内訳といたしましては、次の行の給与費でございますが、前年度と比較して十三億二千二百五十七万余円の増となっております。これは主に、職員の退職給与金などが増加したことによるものでございます。
 次に、二一ページをお開き願います。
 二一ページは材料費でございますが、これは、診療に必要な薬品や患者給食の賄い材料などでございまして、前年度に比較して三億四千四百二十八万余円の増となっております。これは、入院収益、外来収益の向上に伴いまして、診療材料費などが増加したことによるものでございます。
 恐れ入ります。次に二二ページをお開き願います。
 二二ページは経費でございますが、これは病院の運営に要する光熱水費や委託料、賃借料などでございまして、前年度に比較いたしますと一億三千七百九十八万余円の減となっております。これは、経費の節減に努めました結果、光熱水費や賃借料が減となったことなどによるものでございます。
 恐れ入ります。次に、二六ページをお開き願います。二六ページは医業外費用でございます。
 決算額は、表の上段にございますように八十一億六千五十七万余円でございまして、その主なものといたしましては、企業債にかかる利息でございます。
 恐れ入ります。次に、二九ページをお開き願います。二九ページは(4)、資本的収入及び支出でございます。
 この二九ページから四二ページにかけましては、工事の有無等により、年度によって金額が大きく変わりますことから、予算現額と決算額との対比を行っております。
 二九ページ、上のア、資本的収入の決算額でございますが、表の上段にございますように三十二億七千八百四十三万余円でございます。
 資本的収入の主なものといたしましては、企業債による収入でございまして、これは病院建設及び医療器械等の整備に充当したものでございます。
 次に、三〇ページをごらん願います。三〇ページはイの資本的支出でございます。
 決算額は、表の上段にございますように百七十二億三千五十七万余円でございまして、その主なものは、二行目の建設改良費百五億三千九百九十八万余円でございます。
 この内訳といたしましては、まず工事費でございまして、決算額は七十二億六千七百三十一万余円でございます。
 主な工事内容を申し上げますと、下の表にございます広尾病院病棟等改修工事のうち、平成十三年度施行分四十七億九千八百十八万余円と、三二ページにございますが、墨東病院の駐車場、看護宿舎等工事のうち、建設改良繰越による平成十三年度施行分五億八千三百五十八万余円などでございます。
 恐れ入りますが、次に三六ページをごらんいただきたいと存じます。
 三六ページは器械及び備品購入費でございますが、決算額は三十一億二百七十九万余円でございます。
 広尾病院以下、各病院別に、品名、数量、単価及び金額を四〇ページまで記載してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四一ページをお開きいただきたいと存じます。四一ページは建設改良諸費でございます。
 決算額は一億六千九百八十七余円となってございます。これは、工事に伴います設計委託料や工事監理委託料などでございます。
 次に、四二ページをごらんください。四二ページは企業債償還金でございます。
 決算額は六十六億九千五十八万余円でございまして、これは、病院建設等に当たりまして発行いたしました企業債の償還に要した経費でございます。
 次の四三ページから四四ページにかけましては、平成十三年度東京都病院事業剰余金計算書でございます。事項ごとに増減額を表示してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四五ページをごらんいただきたいと存じます。平成十三年度東京都病院事業剰余金処分計算書でございます。
 平成十三年度の純利益でございます当年度未処分利益剰余金二億四千九百三十一万余円につきましては、法令に基づきまして全額を減債積立金といたしました。
 次の四六ページから四九ページにかけましては、平成十三年度東京都病院事業貸借対照表でございます。それぞれの事項ごとに増減説明を記載してございますので、後ほどご参照をいただきたいと存じます。
 以上で、平成十三年度東京都病院会計決算の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いを申し上げます。

○石川委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○新井委員 各病院ごとの医療系廃棄物の処理状況についてお願いいたします。

○清水委員 起債残高と返済額の十年間の推移をお願いします。
 次に、墨東病院、東京ERの予算、決算と、人員配置、患者実績についてお願いいたします。
 次に、都立病院の医師、看護師の超過勤務実態についてお願いいたします。
 それから、清瀬、八王子小児病院における全夜間救急事業の実績の推移について伺います。
 それから、ドクターカーの運行実績を伺います。
 未熟児の出生状況、医療施設別でわかるようなもの、NICUの整備状況と稼働実績について伺います。
 以上です。お願いします。

○石川委員長 それでは、ただいま新井委員、清水副委員長から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石川委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で病院経営本部関係を終わります。
 以上をもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時五十六分散会

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