公営企業会計決算特別委員会第二分科会速記録第一号

平成十三年十月十二日(金曜日)
   午後二時六分開議
 出席委員 十一名
委員長土屋たかゆき君
副委員長中嶋 義雄君
副委員長松村 友昭君
副委員長倉林 辰雄君
ともとし春久君
野島 善司君
中西 一善君
かち佳代子君
鈴木 一光君
福島 寿一君
清原錬太郎君

 欠席委員 なし

 出席説明員
衛生局局長今村 皓一君
技監荻野  忠君
総務部長櫻井  巖君
企画担当部長齋藤  進君
健康推進部長長岡 常雄君
生活環境部長河津 英彦君
医療計画部長奥田  匠君
医療福祉部長金田麻里子君
薬務部長大屋 喜重君
病院事業部長押元  洋君
健康づくり施策調整担当部長菊地 輝雄君
病院企画担当部長大塚 孝一君
参事木村 豊彦君
参事梶山 純一君
水道局局長飯嶋 宣雄君
次長岡田 重信君
総務部長小泉 智和君
職員部長奥富清二郎君
経理部長二階堂信男君
営業部長中村 重利君
浄水部長村元 修一君
給水部長本山 智啓君
建設部長御園 良彦君
固定資産管理担当部長秋山  靖君
設備担当部長関根 勇二君
参事東岡 創示君
多摩水道対策本部本部長鈴木 三夫君
調整部長甘利 鎭男君
施設部長田口  靖君
技術調整担当部長山田  弘君
下水道局局長鈴木  宏君
次長藤井 浩二君
総務部長馬場 正明君
職員部長三浦  茂君
経理部長今里伸一郎君
業務部長時田 公夫君
計画調整部長大矢 爽治君
技術開発担当部長佐伯 謹吾君
施設管理部長前田 正博君
建設部長串山宏太郎君
流域下水道本部本部長藤田 昌一君
管理部長萩原 英夫君
技術部長広瀬 達男君

本日の会議に付した事件
 平成十二年度東京都公営企業各会計決算の認定について
  水道局関係
  ・水道事業会計決算(説明)
  ・工業用水道事業会計決算(説明)
  下水道局関係
  ・下水道事業会計決算(説明)
  衛生局関係
  ・病院会計決算(説明)

○土屋委員長 ただいまから平成十二年度公営企業会計決算特別委員会第二分科会を開会いたします。
 このたび第二分科会委員長に選任いただきました土屋でございます。
 最初の分科会でございますので、一言ごあいさつをさせていただきます。
 今年度から決算の審議方法が新しくなったとのことでございます。
 第二分科会では、水道局、下水道局及び衛生局の決算についてのご審議をいただきます。
 分科会の円滑なる運営に努めてまいりたいと思いますので、委員の皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。
 初めに、分科会の議席について申し上げます。
 議席は、先ほどの打合会で、ただいまご着席のとおりとすることを申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、分科会日程について申し上げます。
 打合会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、本分科会の担当書記を紹介いたします。
 議事課の担当書記は、五井恵子さんです。原田豊実君です。議案調査課の担当書記は、清水幸政君です。よろしくお願いいたします。
   〔書記あいさつ〕

○土屋委員長 本日は、水道局、下水道局及び衛生局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の分科会で行いたいと思います。ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、水道局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○飯嶋水道局長 ご審議いただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の岡田重信君でございます。多摩水道対策本部長の鈴木三夫君でございます。総務部長の小泉智和君でございます。職員部長の奥富清二郎君でございます。経理部長の二階堂信男君でございます。営業部長の中村重利君でございます。浄水部長の村元修一君でございます。給水部長の本山智啓君でございます。建設部長の御園良彦君でございます。固定資産管理担当部長の秋山靖君でございます。設備担当部長の関根勇二君でございます。多摩水道対策本部調整部長の甘利鎭男君でございます。同じく施設部長の田口靖君でございます。同じく技術調整担当部長の山田弘君でございます。参事、企画担当の東岡創示君でございます。次に、当委員会との連絡に当たります総務課長の森祐二郎君でございます。主計課長の小山隆君でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○土屋委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○土屋委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十二年度東京都水道事業会計決算及び平成十二年度東京都工業用水道事業会計決算を一括して議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○小泉総務部長 平成十二年度東京都水道事業会計及び工業用水道事業会計の決算につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 初めに、お手元に配布してございます資料についてご案内申し上げます。
 資料は、水道事業会計及び工業用水道事業会計の決算説明資料でございます。
 それでは、まず、水道事業会計決算説明資料に基づきまして、決算の概要についてご説明申し上げます。
 一ページをお開き願います。まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 水道事業収益につきましては、予算額三千八百十三億九百万円に対しまして、決算額は三千七百一億三千二百二十一万余円となっております。
 内訳の営業収益のうち主なものは給水収益で、水道料金収入でございます。受託事業収益は、給水装置の新設や改造工事、他企業等からの依頼による工事に伴う収入でございます。その他営業収益の主なものといたしましては、下水道料金の徴収に伴う下水道局からの繰入金でございます。
 次に、営業外収益の主なものといたしましては、土地物件収益でございます。
 特別利益は、固定資産売却益を計上したものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。支出の部でございます。
 水道経営費につきましては、予算額三千六百六十億五千三百万円に対しまして、決算額は三千三百十一億七百五十一万余円となっております。
 内訳の営業費用のうち主なものは、浄水設備、配水設備、給水設備の維持管理費用と固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用の主なものは、支払い利息及び企業債取扱諸費でございます。
 なお、下の欄外に収支差引額を表示してございます。ご参照願います。
 次に、三ページをお開き願います。資本的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額五百十七億四千九百万円に対しまして、決算額は三百四十七億六千百三十八万余円となっております。
 主なものは、企業債、国庫補助金及び一般会計出資金でございます。
 次に、四ページをお開き願います。支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、前年度からの繰越額を含めまして、予算額一千五百三十三億七千万円に対しまして、決算額は一千三百十三億三千六百二十八万余円となっております。
 内訳の建設改良費は、水源開発等の分担金、水道施設の建設改良などに伴う支出でございます。
 企業債償還金は、建設事業の財源として借り入れた企業債の年割償還金などでございます。
 なお、下の欄外は、資本的収支の差し引き及び補てん財源を記載してございます。資本的収支における差引不足額は、括弧書きの税抜き額で九百七十三億六千八百二十九万余円となりますが、減価償却費などの損益勘定留保資金等で補てんいたしました。
 次の五ページから二八ページにかけましては、ただいまご説明いたしました決算報告書を、各科目ごとに内容を説明したものでございます。ご参照いただきたいと思います。
 次に、二九ページをお開き願います。二九ページから三〇ページにわたって損益計算書を記載してございます。
 経営成績を明らかにするため、当年度に得たすべての収益と、これに対応するすべての費用を消費税抜きで記載し、純利益を表示したものでございます。
 当年度純利益は、次の三〇ページの下から三行目にありますように、三百五十二億三千八百八十万余円となっております。
 次に、三一ページをお開き願います。三一ページから三三ページにわたって剰余金計算書を記載してございます。
 利益剰余金の部の減債積立金につきましては、利益剰余金処分により積み立てたものを企業債償還に充てたものでございます。
 建設改良積立金につきましては、利益剰余金処分により積み立てたものを建設改良に充てたものでございます。
 その結果、当年度未処分利益剰余金は、減債積立金及び建設改良積立金に積み立てた残額に当年度純利益を加えまして、四百四十二億三千八百八十万余円となっております。
 次の三二ページから三三ページに資本剰余金の部を表示してございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、三四ページをお開き願います。剰余金の処分計算書案でございます。
 当年度未処分利益剰余金四百四十二億三千八百八十万余円から前年度の処分額を除いた残額を、法令に基づく減債積立金に二百八十億三千八百八十万余円、予算で定めた予定処分に基づく建設改良積立金に七十二億円、それぞれ処分することといたしました。
 次の三五ページから四二ページにかけましては、貸借対照表を記載してございます。
 まず、資産の部でございますが、三八ページをお開き願います。
 資産合計でございますが、平成十二年度末で二兆三千七百二十三億五千八百六十九万余円であり、前年度と比較して九百十四億二千七十九万余円増加しております。
 次に、負債の部でございますが、四〇ページをお開き願います。
 負債合計でございますが、平成十二年度末では一千五百九十五億六千三十七万余円であり、前年度と比較して百八十五億六千九十六万余円増加しております。
 次に、資本の部でございますが、四二ページをお開き願います。
 資本合計でございますが、平成十二年度末では二兆二千百二十七億九千八百三十一万余円であり、前年度と比較して七百二十八億五千九百八十三万余円増加しております。
 なお、増減内容等につきましては、説明欄に記載してございますので、ご参照願います。
 引き続き、東京都工業用水道事業会計決算説明資料に基づきまして、決算の概要について申し上げます。
 一ページをお開き願います。まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 工業用水道事業収益につきましては、予算額三十二億四千六百万円に対しまして、決算額は二十五億六千八百六十四万余円となっております。
 内訳の営業収益は、給水収益など営業活動に伴う収益を計上いたしております。
 営業外収益の主なものといたしましては、土地物件収益、一般会計補助金でございます。
 特別利益は、固定資産売却益を計上したものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。支出の部でございます。
 工業用水道経営費につきましては、予算額三十一億八千五百万円に対しまして、決算額は二十四億三千百五十九万余円となっております。
 内訳の営業費用のうち主なものは、取水から使用者へ給水するまでの施設の維持管理経費と固定資産の減価償却費でございます。
 営業外費用は、支払い利息及び企業債取扱諸費などでございます。
 なお、下の欄外に収支差引額を表示してございますので、ご参照願います。
 次に、三ページをお開き願います。資本的収入及び支出のうち収入の部でございます。
 資本的収入につきましては、予算額七億八千四百万円に対しまして、決算額は三億二千四百八十六万余円となっております。
 主なものは、国庫補助金及び一般会計出資金でございます。
 次に、四ページをお開き願います。支出の部でございます。
 資本的支出につきましては、前年度からの繰越額を含めまして、予算額二十一億三千九百四十三万余円に対し、決算額は十四億六千九百六十六万余円となっております。
 内訳の建設改良費は、浄水施設及び配水施設の設備改良などに伴う支出でございます。
 企業債償還金は、建設事業の財源として借り入れた企業債の年割償還金でございます。
 なお、下の欄外は、資本的収支の差し引き及び補てん財源を記載してございます。資本的収支における差引不足額は、括弧書きの税抜き額で十億二千七百十八万余円となりますが、減価償却費などの損益勘定留保資金で補てんいたしました。
 次の五ページから一八ページにかけましては、ただいまご説明いたしました決算報告書を、各科目ごとに内容を説明したものでございます。ご参照いただきたいと思います。
 一九ページをお開き願います。一九ページから二〇ページにわたって損益計算書を記載してございます。
 経営成績を明らかにするために、当年度に得たすべての収益と、これに対応するすべての費用を消費税抜きで記載し、純利益を表示したものでございます。
 当年度純利益は、次の二〇ページの下から三行目にありますように、七千二百四十五万余円となっております。
 次に、二一ページをお開き願います。二一ページから二二ページにわたって剰余金計算書を掲載してございます。
 まず、欠損金の部でございますが、前年度未処理欠損金七千二百四十五万余円から当年度純利益七千二百四十五万余円を差し引き、当年度未処分利益剰余金はゼロ円となっております。
 以下、資本剰余金の部を表示してございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二四ページから三〇ページにかけましては、貸借対照表を記載してございます。
 まず、資産の部でございますが、二七ページをお開き願いたいと思います。
 資産合計でございますが、平成十二年度末では三百四十五億二千百八十一万余円であり、前年度と比較して一億八千四百七十七万余円減少しております。
 次に、負債の部でございますが、二八ページをお開き願います。
 負債合計でございますが、平成十二年度末では八億六千九百六十九万余円であり、前年度と比較して三億三千四百八十八万余円減少しております。
 次に、資本の部でございます。三〇ページをお開き願います。
 資本合計でございますが、平成十二年度末では三百三十六億五千二百十二万余円であり、前年度と比較して一億五千十一万余円増加しております。
 なお、増減内容等につきましては説明欄に記載してございますので、ご参照願います。
 以上、簡単でございますが、平成十二年度水道事業会計及び工業用水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。

○土屋委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○野島委員 初めてなものですから、不適切だったらご指導いただきたいと思います。
 一点目は、有毒、有害なんていうと語弊がありますので、忌避すべき物件という表現を使った方がいいんですか、かつてトリハロメタンとかあって、あとは石綿管の関係とか、そんなので、それに対してどういう取り組みをなさっておるかということがわかれば--資料がなければ、質疑でお答えいただければ結構です。
 あと一つ、都内は、私、よく存じ上げておりませんが、都下の場合には、委託、受託という関係になっているかというふうに思います。そういうことで、資本的収支は結構でございますので、収益的収支の各市町村のトン当たりの費用がわかるような資料があったらお願いします。
 なお、既に出されている資料で、どこを見ろということであれば、ご指導いただければそこを見ますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。

○松村委員 五点お願いします。
 一つは、水道需給計画の改定の経過と実績、一日の最大配水量と一日平均配水量も含めて、二十年間でお願いします。
 二つは、水道事業会計損益勘定留保資金等の推移、これは十五年間でお願いします。
 三つ目は、水源開発の計画概要と進ちょく状況。
 四点目は、政令指定都市との水道料金の比較の資料をお願いします。
 最後に、五点目として、水道局におけるPFI事業の現状と実績についてお願いいたします。

○土屋委員長 ただいま野島委員、松村副委員長から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求された委員と調整の上、提出願います。
 以上で水道局関係を終わります。

○土屋委員長 これより下水道局関係に入ります。
 初めに、下水道局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○鈴木下水道局長 下水道局長の鈴木宏でございます。よろしくお願いいたします。
 ご審議をいただくに当たりまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の藤井浩二君です。流域下水道本部長の藤田昌一君です。総務部長の馬場正明君です。職員部長の三浦茂君です。経理部長の今里伸一郎君です。業務部長の時田公夫君です。計画調整部長の大矢爽治君です。技術開発担当部長の佐伯謹吾君です。施設管理部長の前田正博君です。建設部長の串山宏太郎君です。流域下水道本部管理部長の萩原英夫君です。技術部長の広瀬達男君です。また、本委員会との連絡を担当いたします総務課長の細野友希君です。理財課長の佐藤仁貞君です。会計課長の鷲見政明君です。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。
   〔理事者あいさつ〕

○土屋委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○土屋委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十二年度東京都下水道事業会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○今里経理部長 平成十二年度下水道事業会計決算の内容につきまして、お手元にお配りしました東京都下水道事業会計決算説明資料によりご説明申し上げます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。まず、収益的収入及び支出のうち、収入の部でございます。
 1の下水道事業収益は、区部下水道事業の経営により生じた事業収益を計上したもので、決算額は、(B)欄にございますように、三千六百三十八億八千五百余万円となっております。
 内訳の営業収益における主なものは、下水道料金と一般会計補助金でございます。一般会計補助金は、雨水処理経費等の行政的経費を一般会計から繰り入れたものでございます。
 営業外収益の主なものは、一般会計補助金でございます。これは、建設財源として発行した企業債にかかわる支払い利息のうち、雨水相当分等を一般会計から繰り入れたものでございます。
 次に、二ページをお開き願います。2の流域下水道事業収益は、流域下水道事業の経営により生じた事業収益を計上したもので、決算額は二百七億九千八百余万円となっております。
 営業収益の主な内容は、まず、維持管理に要する経費に充てるため、関係市町が負担いたしました流域下水道管理費負担金収入でございます。その二行下の受託事業収益は、多摩都市整備本部からの受託により実施しました南多摩処理区の幹線管渠、処理場等の建設、維持管理に要する経費と、環境局から受託しました野火止用水等の清流復活事業に要する経費に充当するための収入でございます。
 また、営業外収益の主なものは一般会計補助金でございまして、建設財源として発行した企業債の支払い利息等を一般会計が負担するものでございます。
 以上の区部と流域の収益的収入を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額三千八百八十一億一千百万円に対しまして、決算額は三千八百四十六億八千四百余万円となっております。
 次に、三ページをお開き願います。支出の部でございます。
 下水道管理費は、区部下水道施設の維持管理等に要した経費を計上したもので、決算額は三千三百九十億八千九百余万円となっております。
 このうち営業費用の主な内容は、管渠、ポンプ所、処理場の維持管理費用と、固定資産の減価償却費でございます。
 また、営業外費用の主なものは、企業債の支払い利息でございます。
 四ページをお開き願います。流域下水道経営費でございますが、流域下水道施設の維持管理等に要した経費を計上したもので、決算額は百九十億二千七百余万円となっております。
 このうち営業費用の主な内容は、処理場管理費、受託事業費及び減価償却費等でございます。
 また、営業外費用は、企業債の支払い利息等でございます。
 以上の区部と流域の収益的支出を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額三千六百四十二億七千万円に対しまして、決算額は三千五百八十一億一千六百余万円となっております。
 なお、欄外に記載してございますように、収益的収入合計と収益的支出合計の差引額は、二百六十五億六千七百余万円でございます。損益計算は消費税抜きで行うこととされておりますので、純利益は、括弧書きでお示しした二百八億二千百余万円となっております。
 次に、五ページをお開き願います。資本的収入及び支出でございます。
 1の下水道事業資本的収入は、区部下水道の建設改良事業等に充当する収入を計上したもので、決算額は、(B)欄の二千三百七十八億四千余万円となっております。その主なものは、企業債、一般会計出資金及び国庫補助金でございます。
 次に、六ページをお開き願います。2の流域下水道事業資本的収入の主なものは、企業債、一般会計出資金、国庫補助金及び市町負担金等でございます。決算額は、百八十五億三千二百余万円となっております。
 以上の区部と流域の資本的収入を合計いたしますと、一番下の欄にございますように、予算額二千六百八十五億八千万円に対しまして、決算額は二千五百六十三億七千二百余万円となっております。
 次に、七ページをお開き願います。資本的支出の部に移らせていただきます。
 1の下水道事業資本的支出は、区部下水道の建設改良事業費等を計上したもので、決算額は三千五百三十億六千三百余万円となっております。
 内訳の下水道建設改良費は、施設整備に要した工事費等を、その下の欄の企業債償還金は、建設改良事業に充当いたしました企業債の償還金を計上したものでございます。
 次に、八ページをお開き願います。2の流域下水道事業資本的支出は、流域下水道の建設改良事業費等を計上したもので、決算額は二百三十四億六千三百余万円となっております。
 区部と流域の資本的支出の合計は、一番下の欄にございますように、予算額四千百十二億一千八百余万円に対しまして、決算額は三千七百六十五億二千七百余万円となっております。
 なお、欄外には資本的収支の差し引き及び差引資金不足額をお示ししてございます。差引資金不足額一千四百四十三億四百余万円は、括弧書きにございますように、前年度からの繰越工事資金及び減価償却費などの損益勘定留保資金等をもって補てんいたしました。
 次の九ページから二二ページまでは、ただいまご説明しました内容の明細でございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 恐れ入りますが、二三ページをお開き願います。剰余金計算書に進ませていただきます。
 まず、利益剰余金の部でございます。ローマ数字のⅠからⅢは、減債積立金を初めとする各種積立金の平成十二年度における取り崩し等による増減額を金額欄の真ん中に、年度末の残高をその右側に表示したものでございます。ローマ数字のⅣは、未処分利益剰余金でございます。金額欄の右側、下から三行目にございます前年度からの繰越利益剰余金年度末残高三十七億一千五百余万円に、当年度の純利益二百八億二千百余万円を加えまして、一番下の行にございますように、当年度未処分利益剰余金は二百四十五億三千七百余万円となります。
 恐れ入ります、二四ページをお開きください。資本剰余金の部の増減額を、国庫補助金など各事項ごとに表示したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二五ページをお開き願います。剰余金処分計算書の案でございます。
 当年度未処分利益剰余金二百四十五億三千七百余万円のうち、区部下水道事業の経営から発生した未処分利益剰余金百九十二億三千八百余万円全額を減債積立金として処分し、流域下水道事業の経営から発生した未処分利益剰余金のうち七億五千万円を改良積立金として処分し、残りの四十五億四千九百余万円を翌年度繰越利益剰余金といたしたいと存じます。
 なお、二六ページ以降は、これまでご説明した内容を貸借対照表にまとめたものでございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上をもちまして、平成十二年度下水道事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。

○土屋委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○松村委員 一点は、区部下水道事業における損益勘定留保資金等の推移、十年間でお願いします。
 二つ目は、区部下水道事業財政収支計画。
 三点目は、建設費の雨水、汚水の公費負担に関して、各政令指定都市における汚水分の費用負担区分。
 四点目が、多摩地域の流域下水道の維持管理費の各市負担金の状況を、幹線別に十年間でお願いします。
 最後に、五点目として、都内浸水被害状況の過去五年間と、雨水整備クイックプランの実施状況についてお願いいたします。

○土屋委員長 ほかにございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 ただいま松村副委員長から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求された委員と調整の上、提出願います。
 以上で下水道局関係を終わります。

○土屋委員長 これより衛生局関係に入ります。
 初めに、衛生局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○今村衛生局長 衛生局長の今村皓一でございます。
 病院事業会計をご審議をいただくに当たりまして、私から当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 まず、技監の荻野忠でございます。総務部長の櫻井巖でございます。企画担当部長の齋藤進でございます。健康推進部長の長岡常雄でございます。生活環境部長の河津英彦でございます。医療計画部長の奥田匠でございます。医療福祉部長の金田麻里子でございます。薬務部長の大屋喜重でございます。病院事業部長の押元洋でございます。健康づくり施策調整担当部長の菊地輝雄でございます。病院企画担当部長の大塚孝一でございます。生活環境技術担当参事の木村豊彦でございます。地域医療、専門医療担当参事の梶山純一でございます。当委員会との連絡に当たります総務課長の関敏樹でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いします。
   〔理事者あいさつ〕

○土屋委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○土屋委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十二年度東京都病院会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○押元病院事業部長 平成十二年度病院会計決算の決算内容につきましてご説明を申し上げます。
 お手元にお配りしてございます資料は、平成十二年度東京都病院会計決算書、平成十二年度東京都病院会計決算審査意見書、平成十二年度東京都病院会計決算説明資料の三点でございます。病院会計決算書は、法令に定められております決算書でございます。病院会計決算審査意見書は、決算に対しまして監査委員からいただきました審査意見書でございます。病院会計決算説明資料は、病院会計決算の内容を詳しくご説明するために作成いたしました資料でございまして、以下、この資料によりましてご説明を申し上げます。
 まず、目次の次の一ページをお開き願います。1、平成十二年度東京都病院事業決算報告書でございます。これは予算現額と消費税込みの決算額を対比したものでございます。
 まず、(1)の収益的収入及び支出でございますが、これは病院の運営に関する収支の状況をあらわしております。
 表の上段、病院事業収益は、予算現額一千五百六十一億三千五百万円、決算額一千五百三十八億九十九万余円で、執行率九八・五%となっております。
 次に、表の中ほどにございます病院事業費用でございますが、予算現額一千五百六十一億二千八百万円、決算額一千四百九十四億八千六百七十七万余円で、執行率九五・七%となっております。
 二ページをお開き願います。(2)の資本的収入及び支出でございます。これは施設設備の整備に要する経費の経理状況をあらわしております。
 表の上段、資本的収入は、予算現額四十六億九千三百十二万余円、決算額三十六億二千五百九十六万余円で、執行率七七・三%となっております。
 次に、表の中ほどにあります資本的支出でございますが、予算現額百六十三億一千三百万円、決算額百四十億三百十六万余円で、執行率は八五・八%となっておりまして、翌年度繰越額は五億九千三百十三万余円でございます。
 なお、欄外の注1にございますように、資本的収入額が資本的支出額に不足する百三億七千七百十九万余円は、損益勘定留保資金等で補てんをいたしました。
 次に、三ページをごらん願います。2、平成十二年度東京都病院事業損益計算書でございます。
 なお、この損益計算書は、事業活動の実態を見るという趣旨から、消費税抜きで表示いたしております。
 まず、上段が収益、中ほどから下が費用を記してございます。
 下の小さな表の上段にございますように、純損益は四十二億九千百五十五万余円の純利益となっております。
 同じく小さな表の下から二段目は、医業収益と医業費用を対比させました医業収支比率でございます。
 また、その下の段は、一般会計補助金を除きました自己収支比率でございます。
 これら二つの比率は、それぞれ七〇・五%となっておりまして、前年度に比較いたしますと、それぞれ三・二ポイント、三・〇ポイントの改善となっております。
 次に、四ページをお開き願います。3、平成十二年度東京都病院事業決算説明書でございます。
 この四ページから七ページにかけましては、病院事業収益及び病院事業費用の科目別、病院別内訳を総括的に記載してございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 次に、八ページをお開き願います。(3)の収益的収入及び支出でございますが、この八ページから三〇ページまでは、収入と支出の各科目ごとに、平成十一年度決算額との対比を行っております。
 初めに、八ページのア、収益的収入でございますが、表の上段の医業収益の決算額は九百九十二億三千七十九万余円でございまして、前年度に比較いたしまして五十二億九千六百七十万余円の増となっております。
 その内訳といたしましては、次の行にございます入院収益が、前年度に比較して四十四億六千五百八十五万余円の増となっております。その理由といたしましては、主に豊島病院の第二次開設及び墨東病院、府中病院等における入院患者数の増加並びに診療報酬改定などによるものでございます。
 以下の表に、病院別に入院の延べ患者数、金額及び患者一人当たりの単価を、それぞれ前年度と比較して記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一〇ページをお開き願います。外来収益でございます。
 前年度に比較いたしますと、六億二百二十一万余円の増となっております。外来収益の増加の理由といたしましては、入院収益と同様に、主に豊島病院の第二次開設及び墨東病院、府中病院等における外来患者の増加などによるものでございます。
 次に、一五ページをお開き願います。医業外収益でございます。
 決算額は五百二億六千二百二十五万余円でございまして、前年度に比較いたしますと、五十二億七千百六十一万余円の減となっております。その主な理由といたしましては、次の一六ページにございますけれども、一般会計補助金の減少によるものでございます。
 次に、一九ページをお開き願います。特別利益でございますが、決算額は四十二億三百七万余円でございまして、前年度に比較いたしますと、三十七億九千七百六十七万余円の増となっております。これは、府中病院の敷地の一部を都市計画道路用地として一般会計に有償所管がえをしたこと及び旧築地産院跡地の売却によるものでございます。
 恐れ入りますが、次に二〇ページをお開き願います。イ、収益的支出でございます。
 まず、医業費用の決算額でございます。表の上段にございますように、一千四百七億二千三十一万余円でございまして、前年度に比較して十億八千二百九十万余円の増となっております。
 その内訳といたしまして、次の行の給与費でございますが、前年度と比較して五億三百四十三万余円の減となっております。
 次に、二二ページをお開きいただきますと、材料費でございますが、前年度に比較いたしまして三億五千九百十七万余円の増となっております。これは、収益の大幅な向上に伴いまして、薬品費や診療材料費が増加したことによるものでございます。
 また、次の二三ページをごらんいただきますと、上段の経費でございますが、これは病院の運営に要する光熱水費や委託料、賃借料などでございまして、前年度に比較して九億四千二百五十四万余円の増となっております。これは修繕料や賃借料の増等によるものでございます。
 次に、二七ページをお開き願います。こちらは医業外費用でございます。
 決算額は、表の上段にございますように八十二億三千七百十五万余円で、その主なものは企業債に係る利息となっております。
 恐れ入ります、次に、三一ページをお開き願います。こちらは(4)、資本的収入及び支出でございます。
 この三一ページから四二ページまでは、工事の有無等によりまして、年度によって金額が大きく変わりますことから、予算現額と決算額との対比を行っております。
 三一ページ、上のア、資本的収入でございますけれども、決算額は、表の上段にございますように三十六億二千五百九十六万余円でございます。
 資本的収入の主なものは企業債による収入でございまして、これは病院建設及び医療器械等の整備に対するものでございます。
 次に、三二ページをごらん願います。イ、資本的支出でございます。
 決算額は、表の上段にございますように百四十億三百十六万余円でございまして、その主なものは、二行目にございます建設改良費六十七億三千五百五十四万余円でございます。
 この内訳といたしましては、まず工事費でございまして、決算額が三十億八千七百五十万余円となっております。
 主な工事内容を申し上げますと、下の表にございます広尾病院病棟等改修工事のうち、平成十二年度の施行分六億六千九百七十四万余円と、次の三三ページにございますが、駒込病院高額建物附帯設備の更新工事、平成十二年度施行分四億七千六百五十八万余円でございます。
 恐れ入ります、次は三七ページをごらん願います。器械及び備品購入費でございますが、決算額は三十五億二千六百八十九万余円でございます。
 広尾病院以下、各病院別に、品名、数量、単価及び金額を四一ページまで記載してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四二ページをお開き願います。建設改良諸費でございます。
 決算額は一億二千百十四万余円でございます。これは、工事に伴います設計委託料や工事監理委託料などでございます。
 次に、四三ページをごらん願います。こちらは企業債償還金でございます。
 決算額は七十二億六千七百六十二万余円でございます。これは、病院建設等に当たりまして発行いたしました企業債の償還に要した経費でございます。
 次の四四ページから四五ページにかけましては、平成十二年度東京都病院事業剰余金計算書でございます。事項ごとに増減額を表示してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四六ページをお開き願います。平成十二年度東京都病院事業剰余金処分計算書でございます。
 平成十二年度の純利益でございます当年度未処分利益剰余金四十二億九千百五十五万余円につきましては、法令に基づき全額を減債積立金といたしております。
 次の四七ページから五〇ページにかけましては、平成十二年度東京都病院事業貸借対照表でございます。それぞれの事項ごとに増減説明を記載してございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 以上で、平成十二年度東京都病院会計決算の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

○土屋委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○福島委員 十四病院の延べの診療の実績をご提示いただいておりますので、それぞれの病院の入院患者数並びに外来患者数の過去五年間の診療実績の推移がわかるもの、また、それぞれの病院の保険外適用の診療実績、これも五年間でお願いしたいと思います。
 また、特に都立病院の小児科と歯科にかかわっての患者数の過去五年間の診療実績。
 また、これは関連になってしまうわけでありますけれども、ご提出をいただけるのであるならば、東京都内の小児科、歯科、それぞれの診療施設の過去五年間の実数の推移をお願いしたいと思います。

○かち委員 ただいまの資料要求とちょっとダブるのかもしれませんけれども、都内における小児科標榜医療施設数と小児科医師数の推移をお願いします。
 それから、周産期母子医療センターの整備状況、リハビリテーション専門病床数、全体と都立との比較ができるもの。
 それから、都立病院における小児救急取り扱いの実績の推移がわかるもの。
 それから、これはできたらですが、医療法上の地域医療支援病院というものはどういうものなのかということと、都がかかわる公社病院の概要のわかるものがありましたら、お願いします。

○土屋委員長 ただいま福島委員、かち委員から資料要求がありましたが、これを分科会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○土屋委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求された委員と調整の上、提出願います。
 以上で衛生局関係を終わります。
 これをもちまして本日の分科会を閉会いたします。
   午後二時五十六分散会

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