委員長 | 大山とも子君 |
副委員長 | 星野 篤功君 |
副委員長 | 萩谷 勝彦君 |
副委員長 | 植木こうじ君 |
理事 | 大木田 守君 |
理事 | 古賀 俊昭君 |
理事 | 吉野 利明君 |
理事 | 坂口こうじ君 |
理事 | 松村 友昭君 |
服部ゆくお君 | |
大西由紀子君 | |
近藤やよい君 | |
かち佳代子君 | |
大西 英男君 | |
五十嵐 正君 | |
清原錬太郎君 | |
藤川 隆則君 | |
河合秀二郎君 | |
東ひろたか君 | |
桜井 武君 | |
小林 正則君 |
欠席委員 二名
出席説明員中央卸売市場 | 市場長 | 大矢 實君 |
経営管理部長 | 長尾 至浩君 | |
業務企画担当部長 | 石川 俊一君 | |
調整担当部長 | 浅倉 義信君 | |
施設部長 | 内村 修三君 | |
築地市場再整備担当部長 | 小栗 英夫君 | |
港湾局 | 局長 | 齋藤 哲哉君 |
技監 | 高見 憲一君 | |
総務部長 | 渡辺日佐夫君 | |
港営部長 | 高橋 和志君 | |
港湾振興担当部長 | 小宮山元二君 | |
開発部長 | 津島 隆一君 | |
臨海部開発推進担当部長 | 南雲 栄一君 | |
臨海部開発調整担当部長 | 高野 一男君 | |
港湾整備部長 | 小池 正臣君 | |
計画調整担当部長 | 細川 泰廣君 | |
離島港湾部長 | 野村 孝雄君 | |
参事 | 押元 雅治君 |
本日の会議に付した事件
平成十一年度東京都公営企業各会計決算の認定について
中央卸売市場関係
・中央卸売市場会計決算(説明)
港湾局関係
・埋立事業会計決算(説明)
・臨海副都心開発事業会計決算(説明)
・羽田沖埋立事業会計決算(説明)
○大山委員長 ただいまから平成十一年度公営企業会計決算特別委員会を開会いたします。
本日は、中央卸売市場及び港湾局関係の決算の審査を行います。
なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いたいと思います。ご了承願います。
これより中央卸売市場関係に入ります。
初めに、中央卸売市場長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
○大矢中央卸売市場長 中央卸売市場長の大矢實でございます。
大山委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきまして、ご指導、ご鞭撻を賜り、まことにありがとうございます。
また、本日からは、平成十一年度の中央卸売市場会計決算につきましてご審議をいただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
引き続きまして、お手元に配布いたしてございます名簿に従いまして、当市場の幹部職員の紹介をさせていただきます。
経営管理部長の長尾至浩でございます。調整担当部長の浅倉義信でございます。業務企画担当部長の石川俊一でございます。施設部長の内村修三でございます。築地市場再整備担当部長の小栗英夫でございます。当委員会との連絡に当たります、総務課長の佐藤守でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○大山委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。
○大山委員長 これより決算の審査を行います。
平成十一年度東京都中央卸売市場会計決算を議題といたします。
本件について理事者の説明を求めます。
○大矢中央卸売市場長 平成十一年度東京都中央卸売市場会計決算の概要についてご説明申し上げます。
中央卸売市場は、都民の日常生活に必要な生鮮食料品等の円滑な供給を確保することを通じて、消費者の食生活の安定に資するという重要な役割を担っております。
この使命を果たすため、中央卸売市場としては、築地、大田市場を初め十一市場において、計画的な施設の整備と公正な取引を確保するための業務指導を行う一方、消費者に対しては、生鮮食料品等に関する情報の提供等の事業を行っております。
平成十一年度の主な事業についてご説明申し上げます。
まず、卸売業者の取扱数量は、水産物では七十一万七千六百九十一トン余で、前年度に比べ〇・四%の増加、青果物では二百五十万九百二十六トン余で、前年度に比べ二・一%の増加、畜産物では九万一千五百四十一トン余で、前年度に比べ〇・四%の増加、花きでは十六億八百三十三万本余で、前年度に比べ六・三%の増加となっております。これらの市場取扱物品の売上金額の合計は、一兆四千四百三十五億余円となっております。
また、市場施設の使用指定につきましては、十一市場の合計で、施設面積は六十五万七千四百四十平方メートル、冷蔵庫の容積は五万五百七十一立方メートルでございます。前年度に比べ、面積で三十一平方メートル減少、容積は三千百二立方メートル増加いたしましたが、これは北足立市場青果部低温倉庫建設等によるものでございます。
次に、建設及び改良事業でございますが、主なものといたしましては、世田谷市場青果部、花き部施設建設工事、食肉市場北側棟建設工事等を実施いたしました。
続きまして、経理の状況についてご説明申し上げます。
まず、収益的収支でございますが、収入総額は百八十五億五千七百六十二万余円でございます。支出総額は二百九億千八百七十一万余円でございます。差し引き二十三億六千百九万余円の純損失となっております。
この損失額と前年度繰越欠損金百三十七億三千百四十七万余円を合計いたしました当年度未処理欠損金は、百六十億九千二百五十六万余円となり、そのまま平成十二年度へ繰り越すことといたしました。
次に、資本的収支でございますが、収入総額は三十億五千七百十二万余円、支出総額は二千百八億九千四百六万余円でございました。収支差引不足額は二千七十八億三千六百九十三万余円となっております。
なお、本年度の事業費のうち、二十億三千六百二十四万余円は平成十二年度へ繰り越すことといたしました。したがいまして、これを加えた資金不足額の合計は、二千九十八億七千三百十七万余円となりました。この不足額につきましては、建設改良積立金、減債積立金、損益勘定留保資金等をもって措置をいたしました。
以上が、平成十一年度東京都中央卸売市場会計決算の概要でございます。
なお、詳細につきましては、経営管理部長より説明いたしますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○長尾経営管理部長 それでは、引き続きまして、平成十一年度東京都中央卸売市場会計決算の内容につきましてご説明申し上げます。
お手元にお配りしてございます資料1は、決算書でございます。資料2は、決算に対する監査委員の意見書でございます。資料3は、決算説明資料となっております。以下、この横長の資料3の決算説明資料に基づいてご説明申し上げます。
目次をお開き願いたいと存じます。
内容は、1の平成十一年度東京都中央卸売市場事業決算報告書、2の決算説明書、3の剰余金計算書、4の欠損金処理計算書及び5の貸借対照表から成っており、決算額は、予算現額と対比させるために消費税を含んだ金額とさせていただきました。
一ページをお開き願います。決算報告書でございまして、収益的収入及び支出の総括的な表でございます。
まず、収入ですが、市場事業収益は、上段の表、一番上の欄にありますように、予算現額二百十五億五千三百二十九万余円に対し、決算額は百九十二億二千八十五万余円で、執行率は八九・二%となっております。内訳につきましては、営業収益及び営業外収益でございます。
次に、支出ですが、下段の表、一番上の欄に市場事業費とありますように、予算現額二百三十二億一千四百万円に対し、決算額は二百十二億九千五百二十八万余円で、執行率は九一・七%となっております。内訳は、営業費用、営業外費用でございます。
続きまして、二ページをお開き願いたいと存じます。資本的収入及び支出の総括的な表でございます。
まず、アの収入ですが、市場資本的収入は、予算現額六十六億四千百九十万余円に対し、決算額は三十億五千七百十二万余円で、執行率は四六・〇%となっております。内訳は、ごらんのように、企業債、国庫補助金及びその他資本収入でございます。
次に、イの支出ですが、市場資本的支出は、予算現額二千百五十億六千四百六十五万余円に対し、決算額は二千百八億九千四百六万余円で、執行率は九八・一%となっております。内訳は、建設改良費、企業債償還金及び投資でございます。
三ページの決算説明書に移らせていただきます。
まず、収益的収入でございますが、市場事業収益のうち営業収益は、決算額百三十九億二千九百二十七万余円で、対前年度比は九八・八%でございます。
営業収益のうち売上高割使用料でございますが、決算額は三十七億四千七百一万余円で、対前年度比は九四・三%となっております。この売上高割使用料は、全業種の売上金額の減少により、前年度に比べまして二億二千五百六十一万余円の減少となっております。
市場別の内訳を一覧にしてございますので、ご参照願いたいと存じます。
四ページをお開き願います。施設使用料でございますが、決算額七十一億一千百一万余円で、対前年度比は一〇〇・二%となっております。これは、施設の使用指定面積の増加によるものでございます。
施設別、市場別の内訳につきましては、一覧表のとおりでございます。
五ページをごらん願いたいと思います。雑収益でございます。
これは、市場関係業者の使用した光熱水費等の受け入れ収入でございまして、決算額は三十億七千百二十五万余円で、対前年度比は一〇一・四%となっております。
六ページをお開き願います。営業外収益でございますが、決算額は五十二億九千百五十七万余円で、対前年度比は一一〇・二%となっております。
営業外収益のうち、まず、受取利息及び配当金でございますが、これは旧神田市場など廃止市場の処分益に係ります資金の運用等によるもので、決算額は十七億二千三百九十二万余円と、前年度に比べまして一億二千五百九十三万余円の増加となっております。
そのほかに、一般会計補助金、国庫補助金及び次のページの雑収益がございます。
八ページをお開き願いたいと思います。支出に移りまして、市場事業費のうち営業費用は、決算額百六十六億七千九百二十九万余円で、対前年度比は九八・三%となっております。
まず、管理費ですが、決算額は百十九億一千二百二十四万余円でございまして、内訳は、このページから一〇ページにかけて記載してありますが、人件費を初めとした市場施設の維持管理等に要した経費でございます。
続いて、一一ページに移らせていただきます。業務費ですが、決算額は一億八千百九十一万余円であります。内訳は、水産物、農産物、畜産物及び花きの取引に係ります指導監督並びに統計等に要した経費でございます。
一二ページをお開き願います。減価償却費及び資産減耗費ですが、これは固定資産の減価償却等に要した経費でございます。決算額はそれぞれ、四十三億六千九百九十六万余円、二億一千五百十七万余円となっております。
次に、一三ページをごらん願います。営業外費用でございますが、決算額は四十六億一千五百九十八万余円で、対前年度比は九九・八%となっております。
内訳といたしましては、まず、生鮮食料品流通対策費でございます。決算額は五億九千七百九十三万余円でございます。
事業費の内訳は、このページから次の一四ページにかけまして記載してございますが、大田市場花き部助成事業費、地方卸売市場助成事業費などでございます。
一五ページをごらん願います。支払い利息及び企業債取扱諸費でございますが、これは企業債に対する利息及び取扱諸費に要した経費でございまして、決算額は三十九億二百八十六万余円となっております。企業債利息の減少は、企業債残高の減少と起債利率の低下によるものでございます。
次の繰り延べ勘定償却は、企業債発行差金の償却に要した経費でございます。
次に、一番下の消費税及び地方消費税ですが、納付額は、前年度に比較して五千二百十五万余円少ない九千八百八十七万余円となっております。
次に、一六ページをお開き願います。雑支出ですが、これは不用品売却原価及びその他の経費でございます。
一七ページをごらん願います。資本的収入及び支出でございます。
まず、資本的収入のうちの企業債でございますが、決算額は六億四千四百四十一万余円で、執行率は一三・五%となっております。執行率が低くなりましたのは、施設拡張費を翌年度に繰り越したことにより、企業債の発行を繰り延べたことによるものでございます。
次の国庫補助金は、建設改良事業に対します国からの補助金収入でございまして、決算額は二十一億七百十七万余円でございます。平成十一年度から工事の前払い金についても国庫補助対象となったことにより、執行率は一三六・五%となっております。
一八ページをお開き願います。その他資本収入でございますが、決算額は三億五百五十四万余円で、執行率は九九・三%となっております。
一九ページをごらん願います。支出に移りまして、市場資本的支出のうち建設改良費は、決算額八十二億二千八百三十一万余円で、執行率は六六・四%となっております。
まず、施設拡張費でございますが、決算額は七十九億四千八百六万余円で、執行率は六六・四%となっております。この執行率が低くなりましたのは、食肉市場及び世田谷市場ほかの施設整備事業の工事の繰り越しなどによるものでございます。
市場別の内訳及び繰越額の明細は、このページから次の二〇ページにかけて記載してございます。
二一ページをごらんいただきたいと存じます。施設改良費でございます。これは市場施設の改良に要した経費で、決算額は二億六千百四十万余円となっております。
二二ページをお開き願います。上段は資産購入費でございまして、決算額は一千八百八十四万余円となっております。
次は企業債償還金でございますが、これは企業債の元金償還に要した経費で、決算額は二十六億三千七百二十八万余円となっております。
また、次の投資は、一般会計等に対する長期貸付金でございまして、決算額は二千億二千八百四十六万余円となっております。
次の二三ページからは、3の剰余金計算書でございます。
まず、利益剰余金の部でございますが、減債積立金当年度処分額二十一億一千二百三十九万余円及び建設改良積立金当年度処分額三十一億七千四万余円は、資本的収支の不足額に充当したものでございます。最後の行の当年度未処理欠損金は、百六十億九千二百五十六万余円でございます。
二四ページをお開き願います。資本剰余金の部でございますが、最後の行の翌年度繰越資本剰余金は、四百二十二億一千三百四十一万余円となっております。
二五ページをごらん願います。4の欠損金処理計算書でございます。
当年度未処理欠損金百六十億九千二百五十六万八千二百九十七円、これは地方公営企業法の定めるところにより、そのまま翌年度へ繰り越すことといたしました。
次の二六ページから二九ページにかけましては、平成十一年度末の貸借対照表でございます。様式に従いまして、それぞれの項目ごとに増減説明を記載したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
以上をもちまして、平成十一年度東京都中央卸売市場会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○大山委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言願います。
○東委員 二、三お願いします。
まず一つは、築地市場の整備計画の経過と、それから現状がわかるものをお願いします。
二つ目は、この築地市場の移転問題ですね、これの経過がわかる資料。
三つ目は、食肉市場の改築工事の計画、それから事業費、予算ですね、それから工事発注がどうなっているか、こういう経過がわかるものをお願いいたします。
○大西(由)委員 市場でのごみ処理について、経費も含めて全部わかるもの、お願いいたします。
○大山委員長 ほかにご発言ありますか。
〔「なし」と呼ぶものあり〕
○大山委員長 ただいま、東委員、大西委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大山委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
以上で中央卸売市場関係を終わります。
○大山委員長 これより港湾局関係に入ります。
初めに、港湾局長から、あいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
○齋藤港湾局長 港湾局長の齋藤哲哉でございます。
委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから港湾局所管事業につきまして、格段のご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げます。
今後とも、事務事業の執行に当たりましては、適正かつ円滑な運営に努めてまいる所存でございます。一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、お手元にお配りしてございます名簿に従いまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
港湾局技監の高見憲一でございます。総務部長の渡辺日佐夫でございます。港営部長の高橋和志でございます。港湾振興担当部長の小宮山元二でございます。開発部長の津島隆一でございます。臨海部開発推進担当部長の南雲栄一でございます。臨海部開発調整担当部長の高野一男でございます。港湾整備部長の小池正臣でございます。計画調整担当部長の細川泰廣でございます。離島港湾部長の野村孝雄でございます。参事で小笠原空港整備担当をしております押元雅治でございます。次に、当委員会との連絡に当たります総務課長の新田洋平でございます。計理課長の宮下茂でございます。
以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○大山委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。
○大山委員長 これより決算の審査を行います。
平成十一年度東京都埋立事業会計決算、平成十一年度東京都臨海副都心開発事業会計決算及び平成十一年度東京都羽田沖埋立事業会計決算を一括して議題といたします。
本件について、理事者の説明を求めます。
○齋藤港湾局長 平成十一年度港湾局関係の決算について、その概要をご説明申し上げます。
当局で所管いたしております会計のうち、埋立事業会計、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計のご審議をお願いするものでございます。
初めに、埋立事業会計からご説明申し上げます。
まず、平成十一年度の主な実施事業についてご説明申し上げます。
第一に、埋立地の処分でございますけれども、港湾関連施設用地その他として五件の処分を行いました。
第二に、豊洲・晴海地区防潮護岸整備等埋立地の造成及び東京港臨海道路整備事業などに対する開発者負担等、総額百八十億八千六百二十万余円をもちまして埋立地の造成整備を実施いたしました。
次に、収支状況についてご説明申し上げます。
まず、収益的収支でございますが、収入総額二百二十四億八千六百万余円、支出総額三百二十三億九千三百七十五万余円、差し引き九十九億七百七十四万余円の純損失が生じました。
なお、これから消費税を控除した後の当年度純損失は、九十九億八百五十四万余円となりました。
次に、資本的収支でございますけれども、収入総額八億九千六百五十六万余円、支出総額三百七十一億九千九百七十二万余円、翌年度繰越額五億三千五百五十万円、差し引き三百六十八億三千八百六十五万余円の資金不足となり、損益勘定留保資金で補てんいたしました。
続きまして、臨海副都心開発事業会計について申し上げます。
まず、平成十一年度の主な実施事業について申し上げます。
第一に、土地処分でございますが、業務・商業等用地として、五件の長期貸付及び一件の土地売却を行いました。
第二に、建設改良事業として、歩行者連絡デッキ等の整備を実施するとともに、東京港臨海道路整備事業等に対する開発者負担及び都市基盤施設の引き取り代金の支出などを行いました。
次に、収支状況についてご説明申し上げます。
まず、収益的収支でございますが、収入総額五百七十七億九百四十一万余円、支出総額七百六十二億九千九百三十七万余円、差し引き百八十五億八千九百九十五万余円の純損失が生じました。
なお、これから消費税額を控除した後の当年度純損失は、百八十五億九千六百三十一万余円となりました。
次に、資本的収支でございますけれども、収入総額二千二百六十八億一千二百七十一万余円、支出総額二千三百三十二億四千四百八十八万余円、翌年度繰越額一千五百万円、差し引き六十四億四千七百十七万余円の資金不足となり、損益勘定留保資金で補てんいたしました。
最後に、羽田沖埋立事業会計について申し上げます。
平成十一年度の主な実施事業でございますが、埋立造成事業として引き続き浅場造成を行うとともに、臨海副都心開発事業会計への貸し付け等を実施いたしました。
次に、収支状況について申し上げます。
まず、収益的収支でございますが、収入総額三十四億二千五百七十一万余円、支出総額十一億七千四百七十三万余円、差し引き二十二億五千九十八万余円の当年度純利益が生じました。
次に、資本的収支でございますが、収入総額一万余円、支出総額二百五十七億六千四万余円、差し引き二百五十七億六千二万余円の資金不足となりましたが、これは損益勘定留保資金で補てんいたしました。
以上、三会計の決算の概要についてご説明申し上げました。よろしくご審議のほどを賜りますようお願い申し上げます。
なお、詳細につきましては、総務部長から説明させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
○渡辺総務部長 ただいまの局長の概要説明に引き続きまして、平成十一年度埋立事業会計、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計の決算の内容につきましてご説明申し上げます。
お手元にお配りしてございます資料は、1から10まででございます。資料1は、ただいま局長がご説明申し上げました決算の概要でございます。資料2は、法令に基づきます埋立事業会計の決算書でございます。資料3は、当決算に対しまして監査委員からいただきました審査意見書でございます。資料4は、埋立事業会計の決算を説明するに当たり作成いたしました決算説明資料でございます。また、資料5から10までは、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計の資料でありまして、それぞれ埋立事業会計の資料と同様の内容になっております。
このうち、お手元の資料4、7及び10の各会計の決算説明資料によりましてご説明申し上げます。
それでは、資料4、平成十一年度埋立事業会計決算説明資料をごらんいただきたいと存じます。
一ページから四ページまでは、ただいま局長がご説明申し上げました決算の総括でございますので、省略させていただきます。
恐れ入りますが、七ページをお開き願います。平成十一年度埋立事業会計決算報告書でございます。
まず、収益的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一項の営業収益は、埋立地の売却、長期貸付等による処分収入及び賃貸料収入でございます。
第二項の営業外収益は、預金利息、臨海副都心開発事業会計に対する貸付金の利息、埋立地処分代金の分割払いに伴う分納利息及び埋立地の一時貸付料等でございます。
以上、収益的収入を合計いたしますと、予算現額二百二十五億六千三百万円に対しまして、決算額二百二十四億八千六百万余円で、収入率は九九・七%でございます。
八ページをお開き願います。収益的支出でございます。
第一項の営業費用は、埋立地の処分原価、埋立地の管理、処分に要する経費及び人件費等でございます。
第二項の営業外費用は、消費税雑支出等でございます。
第三項の特別損失は、電話加入権を無償所属がえしたことに伴う経費でございます。
以上、収益的支出を合計いたしますと、予算現額二百四十億八千万円に対しまして、決算額三百二十三億九千三百七十五万余円で、執行率は一三四・五%でございます。
九ページに参りまして、資本的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一款の企業債は、埋立造成事業に充当するために発行した企業債の収入でございます。
第二款の雑収入は、地方公務員災害補償基金の精算金収入等でございます。
以上、資本的収入を合計いたしますと、予算現額九億百万円に対しまして、決算額八億九千六百五十六万余円で、収入率は九九・五%でございます。
一〇ページをお開き願います。資本的支出でございます。
第一款の埋立事業費、第一項の埋立造成費のうち埋立地造成費は、埋立地を造成するため護岸整備等を行ったものでございます。
次の環境整備費は、海上公園の整備を行ったものでございます。
次の道路橋梁整備費及び上下水道整備費は、埋立地の開発に合わせて道路及び上下水道の整備を行ったものでございます。
次の開発費は、東京港臨海道路整備事業及び城南島海浜公園整備事業等に対する開発者負担等を行ったものでございます。
次の埋立諸費は、埋立地の造成に必要な諸調査及び埋立造成事業に従事する職員の人件費等でございます。
第二項の埋立改良費は、道路、橋梁及び公園施設の改修経費並びに固定資産の取得経費等でございます。
第二款の投資は、臨海副都心開発事業会計に対する貸付金及び東京臨海高速鉄道株式会社に対する出資金でございます。
第三款の企業債費は、企業債利子及び企業債取扱費でございます。
以上、資本的支出を合計いたしますと、予算現額四百三十七億三千五百七十三万余円に対しまして、決算額三百七十一億九千九百七十二万余円、翌年度繰越額五億三千五百五十万円で、執行率は八五・一%でございます。
次に、一三ページから三二ページにかけましては、これまでにご説明申し上げました決算報告書の内容を各目ごとに説明を加え、まとめたものでございます。
また、三三ページ以降につきましては、損益計算書、剰余金計算書、欠損金処理計算書及び貸借対照表でございます。後ほどご参照いただきたいと存じます。
以上で、平成十一年度埋立事業会計決算の説明を終わらせていただきます。
続きまして、平成十一年度臨海副都心開発事業会計決算の説明に移らせていただきます。
資料7をごらんいただきたいと存じます。
一ページから四ページまでは、先ほど局長がご説明申し上げました決算の総括でございます。
恐れ入りますが、七ページをお開き願います。平成十一年度臨海副都心開発事業会計決算報告書でございます。
まず、収益的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一項の営業収益は、土地の処分収入及び賃貸料収入でございます。
第二項の営業外収益は、預金利息、東京臨海副都心建設株式会社に対する都市基盤整備貸付金等の利息及び土地の一時貸付料等でございます。
以上、収益的収入を合計いたしますと、予算現額三百九十八億千九百万円に対しまして、決算額五百七十七億九百四十一万余円で、収入率は一四四・九%でございます。
八ページをお開き願います。収益的支出でございます。
第一項の営業費用は、土地の処分原価、土地の管理、処分に要する経費及び人件費等でございます。
第二項の営業外費用は、企業債利息、埋立事業会計等に対する借入金利息及び企業債手数料及び取扱費等でございます。
第三項の特別損失については、実績がございませんでした。
以上、収益的支出を合計いたしますと、予算現額六百六十七億千四百万円に対しまして、決算額七百六十二億九千九百三十七万余円で、執行率は一一四・四%でございます。
九ページに参りまして、資本的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一款の企業債は、東京臨海副都心建設株式会社からの都市基盤施設の引き取り経費に充当するための企業債収入でございます。
第二款の長期借入金は、羽田沖埋立事業会計からの借入金収入でございます。
第三款の長期貸付金返還金は、都市基盤整備貸付金の返還金収入でございます。
第四款の雑収入は、開発者負担の戻し入れに伴う収入でございます。
以上、資本的収入を合計いたしますと、予算現額二千二百七十二億九千六百万円に対しまして、決算額二千二百六十八億千二百七十一万余円で、収入率は九九・八%でございます。
一〇ページをお開き願います。資本的支出でございます。
第一款第一項の建設改良費のうち建設費は、臨海副都心の開発に必要な歩行者連絡デッキ等の整備費、開発者負担金及び都市基盤施設の引き取り経費等でございます。
次の改良費は、埋設物の移設費等でございます。
次の諸費は、臨海副都心の開発に当たって必要な開発調査等を行ったものでございます。
第二款の投資は、株式会社東京テレポートセンター等に対する貸付金及び東京臨海高速鉄道株式会社に対する出資でございます。
第三款の企業債費は、企業債の元金償還金を支出したものでございます。
以上、資本的支出を合計いたしますと、予算現額二千三百四十八億八千八百万円に対しまして、決算額二千三百三十二億四千四百八十八万余円、翌年度繰越額千五百万円で、執行率は九九・三%でございます。
次に、一一ページから二八ページにかけましては、これまでにご説明いたしました決算報告書の内容を各目ごとに説明を加えたものでございます。
また、二九ページ以降につきましては、損益計算書、剰余金計算書、欠損金処理計算書及び貸借対照表でございます。後ほどご参照いただきたいと存じます。
以上で、平成十一年度臨海副都心開発事業会計決算の説明を終わらせていただきます。
引き続きまして、羽田沖埋立事業会計決算の説明に移らせていただきます。
資料10をごらんいただきたいと存じます。
一ページから四ページまでは、先ほど局長からご説明申し上げました決算の総括でございます。
恐れ入りますが、七ページをお開き願います。平成十一年度羽田沖埋立事業会計決算報告書でございます。
まず、収益的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一項の営業外収益は、預金利息及び臨海副都心開発事業会計に対する貸付金の利息収入でございます。
以上、収益的収入は、予算現額三十七億八千四百万円に対しまして、決算額は三十四億二千五百七十一万余円で、収入率は九〇・五%でございます。
八ページをお開き願います。収益的支出でございます。
第一項の営業費用については、実績がございませんでした。
第二項の営業外費用は、企業債利息及び企業債取扱費等でございます。
第三項の特別損失については、実績がございませんでした。
以上、収益的支出を合計いたしますと、予算現額十一億七千五百万円に対しまして、決算額十一億七千四百七十三万余円で、執行率は一〇〇・〇%でございます。
九ページに参りまして、資本的収入及び支出のうちの収入でございます。
第一款の雑収入は、地方公務員災害補償基金の精算金収入でございます。
以上、資本的収入は、予算現額百万円に対しまして、決算額は一万余円で、収入率は一・五%でございます。
一〇ページをお開き願います。資本的支出でございます。
第一款第一項の埋立造成費は、羽田沖の浅場造成費及び同事業に従事する職員の人件費等でございます。
第二款の投資は、臨海副都心開発事業会計への貸付金を支出したものでございます。
以上、資本的支出を合計いたしますと、予算現額二百六十八億三千六百万円に対しまして、決算額二百五十七億六千四万余円で、執行率は九六・〇%でございます。
次に、一一ページから二〇ページにかけましては、これまでご説明いたしました決算報告書の内容を各目ごとに説明を加え、まとめたものでございます。
また、二一ページ以降につきましては、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書及び貸借対照表でございます。後ほどご参照いただきたいと存じます。
以上で、平成十一年度埋立事業会計、臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
○大山委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言願います。
○東委員 この際、幾つか資料をお願いいたします。
七つぐらいあるのですが、まず一つは、港湾関係の都有地の売却実績、できれば五年間ぐらいいただきたいと思います。
二つ目は、今説明があった埋立事業会計、臨海副都心開発会計、羽田沖、この三会計それぞれと、それから一般会計の各会計間の貸し付け及び返還金、これがどういうふうに推移したかを、できたら十年間くらいいただきたいと思います。
三つ目ですけれども、臨海副都心開発事業会計の収入について、会計が発足してから今日までの地代、権利金、埋立、羽田沖会計からの借り入れ、それからその他からも借り入れていると思うのですけれども、その他の借り入れ、それからその他の収入、こういうものが全部わかるような資料をお願いしたい。
四つ目ですが、同じ臨海副都心会計の支出の方なんですけれども、これも会計が発足してから今日までの各年の基盤整備への負担分は幾らになっているのか。それから、基盤施設などの維持管理費、それから支払い利息、この支払い利息は借入先ごとに、例えば羽田沖会計からどれだけ借りたか、埋立会計からどれだけ借りたか、その他からはどうか、これがわかるようにお願いをしたい。
五つ目ですが、十一年度の臨海副都心事業会計への、基盤整備、維持管理費のうち、一般会計が負担した内訳はどうなっているのか、これもお願いしたい。
六つ目ですけれども、埋立会計及び羽田沖会計の十一年度末の保有資産の内訳及びその評価額、これは処分地と未処分地とあると思うのですけれども、両方ともわかるようにお願いをしたい。
最後に、有明北地区埋め立て、それとの関連で豊洲の埋め立てもやっているんですけれども、有明北、豊洲埋め立ての経過と、それから埋め立ての目的だとか広さだとか事業費だとか、こういうものがわかるようなものを一切お願いをしたい。
以上、よろしくお願いをいたします。
○大山委員長 ほかに資料要求ある方いらっしゃいますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○大山委員長 ただいま東委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大山委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
以上で港湾局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時五十一分散会
Copyright © 1999
Tokyo Metropolitan Assembly All Rights Reserved.