委員長 | 大山とも子君 |
副委員長 | 星野 篤功君 |
副委員長 | 萩谷 勝彦君 |
副委員長 | 植木こうじ君 |
理事 | 大木田 守君 |
理事 | 古賀 俊昭君 |
理事 | 吉野 利明君 |
理事 | 坂口こうじ君 |
理事 | 松村 友昭君 |
服部ゆくお君 | |
大西由紀子君 | |
近藤やよい君 | |
かち佳代子君 | |
前島信次郎君 | |
大西 英男君 | |
五十嵐 正君 | |
清原錬太郎君 | |
藤川 隆則君 | |
河合秀二郎君 | |
東ひろたか君 | |
桜井 武君 | |
小林 正則君 |
欠席委員 一名
出席説明員交通局 | 局長 | 寺内 広壽君 |
技監 | 堀内 俊夫君 | |
総務部長 | 松尾 均君 | |
経営企画室長 | 久保田経三君 | |
職員部長 | 佐伯 憲彦君 | |
電車部長 | 齊藤 春雄君 | |
自動車部長 | 木村 純一君 | |
車両電気部長 | 水元亜紀雄君 | |
建設工務部長 | 金安 進君 | |
経理契約担当部長 | 久保 大君 | |
関連事業担当部長 | 福田志津雄君 | |
大江戸線開業準備担当部長 | 帯刀 宏君 | |
バス路線再編成・事業活性化担当部長 | 坂上 信雄君 | |
技術管理担当部長 | 北川 知正君 |
本日の会議に付した事件
平成十一年度東京都公営企業各会計決算の認定について
交通局関係
・交通事業会計決算(説明)
・高速電車事業会計決算(説明)
・電気事業会計決算(説明)
○大山委員長 ただいまから平成十一年度公営企業会計決算特別委員会を開会いたします。
本日は、交通局関係の決算の審査を行います。
なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いたいと思います。ご了承願います。
これより交通局関係に入ります。
初めに、交通局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。
○寺内交通局長 交通局長の寺内広壽でございます。
委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから交通局の事業につきましてご指導、ご支援を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。
交通局におきましては、地下鉄、バス事業など五つの事業を運営しておりますが、社会情勢の大きな変動の中、事業を取り巻く環境には大変厳しいものがございます。
このような状況を踏まえ、事業運営に当たりましては、安全輸送を第一に、お客様サービスのさらなる向上と、より一層の効率的な経営に努めております。今後とも、お客様はもとより都民の皆様から信頼される都営交通を目指して、職員一丸となって取り組んでいく所存でございますので、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。
引き続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
技監の堀内俊夫君です。総務部長の松尾均君です。経営企画室長の久保田経三君です。職員部長の佐伯憲彦君です。電車部長の齊藤春雄君です。自動車部長の木村純一君です。車両電気部長の水元亜紀雄君です。建設工務部長の金安進君です。経理契約担当部長の久保大君です。関連事業担当部長の福田志津雄君です。大江戸線開業準備担当部長の帯刀宏君です。バス路線再編成・事業活性化担当部長の坂上信雄君です。技術管理担当部長の北川知正君です。当委員会の連絡に当たります参事で総務課長事務取扱の遠藤秀和君です。同じく財務課長の柴田健次君です。
よろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕
○大山委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。
○大山委員長 これより決算の審査を行います。
平成十一年度東京都交通事業会計決算、平成十一年度東京都高速電車事業会計決算及び平成十一年度東京都電気事業会計決算を一括して議題といたします。
本件について、理事者の説明を求めます。
○寺内交通局長 交通局が所管しております三会計の平成十一年度決算のご審査をいただくに当たりまして、お手元にお配りしてございます資料7に基づきまして、決算の概要についてご説明申し上げます。
まず、事業の概要についてご説明申し上げます。
交通局は、バス、路面電車、モノレール及び地下鉄の四事業に発電事業を加えました五つの事業を経営いたしております。交通局は、これらの事業運営に当たり、効率的な経営に努めるとともに、東京の都市生活や都市活動を支える基盤的都市施設としての使命を果たすべく、輸送サービスの整備充実等に努めているところであります。さらに、時代のニーズに対応し、社会経済情勢の変化に伴う新たな課題に対処することも求められております。
このため交通局は、経営の基本的方向と事業別長期目標を掲げました東京都交通局長期経営基本方針を定め、これに基づき平成九年二月に、平成十二年度までの四カ年を計画期間とする実施計画、いわゆる都営交通プラン’97を策定し、事業基盤の確立と効率的事業運営に鋭意努めております。
プラン’97に定める事業計画といたしましては、一つ、公共交通網の整備における都営交通の役割の強化、二つ、輸送サービスの充実、三つ、経営効率化及び組織の活性化の推進、四つ、料金の適正化、五つ、公共助成の拡充、六つ、附帯事業の展開の六項目を設定しております。
この事業計画の平成十一年度における主な実施状況についてご説明いたします。
まず、公共交通網の整備における都営交通の役割の強化についてでございます。
地下鉄事業におきましては、三田線の三田-白金高輪間の建設工事を、さらに大江戸線環状部については、交通局との密接な連携のもとに東京都地下鉄建設株式会社が建設工事を、それぞれ推進してまいりました。
なお、三田線は先般九月二十六日に開業をいたし、大江戸線環状部は十二月十二日に全線開業を予定いたしております。
バス事業におきましては、乗客潮流の変化に対応したバス路線の再編整備に取り組みました。
次に、輸送サービスの充実でございますが、地下鉄事業におきましては、エレベーター、階段昇降機、階段手すりや車いす用トイレの設置など、駅施設の改善に努めました。
バス事業におきましては、ノンステップバスや低公害バスの試験的導入、停留所の改善等を実施してまいりました。
また、経営効率化及び組織の活性化の推進につきましては、業務改善などにより経費の抑制を図り、公共助成の拡充につきましては、国庫及び都の一般会計から地下鉄建設費補助等を受けております。さらに、附帯事業の展開につきましては、資産の有効活用及び駅、車内広告等の事業を展開し、収入の確保に努めました。
次に、決算の概要についてご説明申し上げます。
なお、損益に関する決算額については、消費税抜きでご説明申し上げます。
交通局の所管しております事業につきましては、自動車運送事業、軌道事業及び懸垂電車事業の三つの事業の収支を経理する交通事業会計、地下鉄事業の収支を経理する高速電車事業会計、発電事業の収支を経理する電気事業会計の三つの特別会計に区分しております。
初めに、交通事業会計でございますが、経常損益では、乗車人員の減少などにより、自動車運送事業で六億二百万円の赤字となりました。また、軌道事業で八千九百万円の黒字、懸垂電車事業は二千三百万円の黒字となり、三事業合計では四億九千万円の赤字となりました。
高速電車事業会計につきましては、地下鉄建設や既設線の改良に伴う企業債利息や減価償却費等が収支を大きく圧迫しており、経常損益は二百四十五億七千九百万円の赤字となりました。
次に、電気事業会計でございますが、一億四千四百万円の経常利益を計上し、前年度に引き続き黒字となっております。
次に、各会計の収入及び支出の決算額を消費税込みでご説明申し上げます。
まず、交通事業会計についてご説明申し上げます。
自動車運送事業は、乗合バス百十八系統のほか、貸切バス、特定バスを合わせて一千八百八十両の車両をもって営業を行いました。乗車人員は、乗合バスにおいて、前年度に比較いたしまして、一日平均二万七千人減少し、七十四万六千人となり、自動車運送事業全体では、一日平均七十五万人となりました。
軌道事業は、荒川線十二・二キロメートルを運行しておりますが、乗車人員は、前年度に比較いたしまして、一日平均二千人減少し、五万八千人となりました。
懸垂電車事業は、上野動物園内のモノレールを運行しておりますが、車両の更新、施設の耐震補強工事等により、平成十一年十二月十九日より運行を休止しました。そのため、営業日数が二百二十六日となりましたが、一日平均の乗車人員では、前年度に比較いたしまして二百人増加し、三千五百人となりました。
交通事業会計における収益的収支の状況につきましては、収入総額五百九十億六千七百万円、支出総額五百九十億六千七百万円と均衡し、資本的収支では、収入総額二十億六百万円、支出総額六十八億四千百万円となりました。
次に、高速電車事業会計についてご説明申し上げます。
平成十一年度末における都営地下鉄の営業キロは、浅草線、三田線、新宿線及び大江戸線放射部新宿-光が丘間の四路線合計で七十七・二キロメートルでございます。乗車人員は、前年度に比較いたしまして一日平均二万八千人、一・八%減少し、百五十五万人となりました。
収益的収支の状況でございますが、収入総額九百八十三億七千百万円、支出総額一千百七十一億九千百万円、差引純損失百八十八億二千万円となりました。
資本的収支でございますが、収入総額一千七百四十三億五千百万円、支出総額一千七百九十四億七千六百万円となりました。
最後に、電気事業会計でございますが、この事業は、二カ所の発電所の発生電力を東京電力株式会社に卸供給するもので、平成十一年度の販売電力量は十一万三千メガワットアワーとなりました。
収支の状況では、収益的収支につきましては、収入総額十億四千八百万円、支出総額八億七千八百万円、差引純利益一億七千万円となりました。資本的収支では、収入総額八千三百万円、支出総額一億八千四百万円となりました。
以上述べましたように、平成十一年度の決算状況は、各事業において依然として乗客数が伸び悩むなど、引き続き厳しい財政状況となっております。このような状況を踏まえ、交通局では、今後とも一層経営の健全化及び効率化に積極的に取り組むとともに、職員一丸となってサービスの向上に努め、都民に信頼される都営交通を目指し、事業の安定と発展のため全力を傾注してまいりますので、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
なお、平成十一年度決算の詳細につきましては総務部長からご説明申し上げますので、よろしくお願い申し上げます。
○松尾総務部長 それでは、平成十一年度の決算内容につきまして、その概要のご説明を申し上げます。
まず、お手元にお配りした資料でございますが、資料の1、2、3は、法定様式に基づきました各会計の決算書でございます。資料の4、5、6は、監査委員よりいただきました決算審査意見書でございます。資料の7は、ただいま局長からご説明申し上げました総括的な決算の概要でございます。資料の8は、決算説明資料でございます。この資料によりましてご説明させていただきます。
恐れ入ります、目次の次の一ページをお開きいただきたいと存じます。
交通局の平成十一年度決算総括表でございます。大きく分けまして、収益的収支と資本的収支がございます。
まず、上段の収益的収支につきまして、交通局所管の三会計の合計で申し上げます。
収入は、右端の合計欄、上から九段目にございますが、一千五百十五億一千九百万円、支出は、さらにその九段下にございますが、一千七百六十三億九千九百万円でございました。この結果、純損益は、その四段下にございますように、二百四十八億八千万円の赤字となりました。
以上の収益的収支につきまして、各事業別に損益の状況を申し上げます。
まず、一番左側、自動車事業でございますが、経常損益では、表の中ほど、二重線の七段上にございますように、六億二百万円の赤字となり、純損益では、その二段下にございますように、三億一千九百万円の赤字となりました。
次に、軌道事業でございますが、その右の欄にございますように、当年度の純損益は八千百万円の黒字となりました。
また、懸垂電車事業の純損益は、その右の欄にございますように、二千三百万円の黒字となりました。
以上、三事業を合計いたしました交通事業会計の純損益は、その右の欄にございますように、二億一千五百万円の赤字となりました。
次に、高速電車事業会計でございますが、経常損益では、右から三列目の欄の中ほどの二重線の七段上にございますが、二百四十五億七千九百万円の赤字を生じ、特別損益を加えました当年度の純損益は、さらにその二段下にございますように、二百四十八億九百万円の赤字となりました。しかし、その上の段にございますが、資金の状況を示す償却前損益は八十二億四千四百万円の黒字となりました。
次に、電気事業会計でございますが、純損益では、右から二列目の欄、中ほどの二重線の五段上にございますように、一億四千四百万円の黒字となりました。
次に、資本的収支に移らせていただきます。これも三会計の合計で申し上げます。
収入は、右端中ほどの二重線の下七段目にございますように一千七百六十四億五千三百万円で、支出は、そこから六段下にございますが、一千八百六億七千六百万円となりました。収支差し引きいたしますと、その下の段にございますように、四十二億二千三百万円の資金不足となりました。この不足額を、その五段下にございます損益勘定留保資金等の補てん財源、計百五億一千五百万円により補てんしまして、その下の段にございますように、当年度は六十二億九千二百万円の資金残となりました。
以上の結果、全事業合計における当年度末の累積資金残は、右端一番下の段にございますように、百三十八億五千六百万円となりました。
なお、二ページにつきましては、消費税及び地方消費税込みの決算総括表でございます。詳細な内容につきましては、三ページから六ページに決算総表がございますので、後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
続きまして、各会計ごとに決算の内容をご説明申し上げます。
なお、予算、決算対比の部分につきましては、予算が消費税及び地方消費税込みでございますので、決算も同様といたしております。
八ページをお開きいただきたいと存じます。青い紙の次のページでございます。
平成十一年度の交通事業決算報告書でございます。自動車、軌道、懸垂の各事業ごとに、予算額、決算額、前年度決算額及びそれぞれの比較を記載してございます。
それでは、収益的収入及び支出のうち、収入についてご説明申し上げます。
まず、第一款、自動車運送事業収益の第一項、営業収益でございます。予算額五百三十一億六千四百万円に対して、決算額は四百九十三億六千三百余万円となりました。この決算額の大宗を占めておりますのは乗車料収入でございまして、そのほかに広告料収入などがございます。
第二項、営業外収益は、予算額六十一億四千四百万円に対して、決算額は五十五億八千五百余万円となりました。この主な内容は、受取利息及び配当金、一般会計補助金などでございます。
第三項、特別利益は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は四億八千八百余万円で、この内容は固定資産売却益でございます。
次に、第二款、軌道事業収益の第一項、営業収益でございます。予算額三十億六千九百万円に対して、決算額は二十八億四千四百余万円となりました。この決算額の大宗を占めておりますのは、自動車運送事業と同様に乗車料収入でございます。
第二項、営業外収益は、予算額十一億九千七百万円に対して、決算額は六億八千二百余万円となりました。この主な内容は、受取利息、一般会計補助金などでございます。
第三項、特別利益は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は三百余万円で、この内容は固定資産売却益でございます。
次に、第三款、懸垂電車事業収益の第一項、営業収益でございます。予算額一億二千百万円に対して、決算額は九千九百余万円でございます。
第二項、営業外収益は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は三万余円で、この内容は賃貸料でございます。
以上、三事業を合計いたしました交通事業会計収益的収入の合計が、一番下の欄にございますが、予算額六百三十六億九千五百万円に対して、決算額は五百九十億六千六百余万円で、予算に対する比率は九二・七%、前年度決算額との比率は九七・四%となりました。
続きまして支出の方でございますが、次の九ページをお開きいただきたいと存じます。
まず、支出の第一款、自動車運送事業費の第一項、営業費用でございます。予算額五百八十一億九千百万円に対して、決算額は五百二十六億三千五百余万円となりました。その内容は、人件費、物件費、減価償却費でございます。
第二項、営業外費用は、予算額三十二億六千七百万円に対して、決算額は二十七億一千三百余万円で、その主な内容は支払い利息などでございます。
第三項、特別損失は、予算額一千七百万円に対して、決算額は二億五百余万円で、これは固定資産売却損でございます。
次に、第二款、軌道事業費の第一項、営業費用でございます。予算額三十四億八千四百万円に対して、決算額は三十一億二千三百余万円となりました。
第二項、営業外費用は、予算額七億四千六百万円に対して、決算額三億余万円で、その主な内容は支払い利息などでございます。
第三項、特別損失は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は一千二百余万円で、この内容は固定資産売却損でございます。
次に、第三款、懸垂電車事業費の第一項、営業費用でございます。予算額一億二千五百万円に対して、決算額は七千二百余万円となりました。
第二項、営業外費用は、予算額五百万円に対して、決算額四百四十一万余円で、この内容は消費税納付金でございます。
以上、三事業を合計いたしました交通事業会計収益的支出の合計が、下から二段目にございますが、予算額六百五十八億三千五百万円に対して、決算額五百九十億六千六百余万円で、執行率は八九・七%、前年度決算額との比率は九四・一%となりました。
また、先ほど申し上げました収入合計との差し引きを一番下に記載してございますが、交通事業会計の収支差し引きでは、決算額では二十万余円の黒字となっております。
続きまして、資本的収入及び支出でございます。
恐れ入ります、次の一〇ページをお開きいただきたいと存じます。
まず、収入の第一款、自動車運送事業資本的収入でございます。予算額三十五億円に対して、決算額は二十億五百余万円となりました。その主な内容は、企業債収入、国及び一般会計からの補助金などでございます。
次に、第二款、軌道事業資本的収入でございますが、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は二十二万余円で、この内容は固定資産売却代金でございます。
以上、合計いたしました交通事業会計資本的収入は、予算額三十五億円に対して、決算額は二十億五百余万円となり、予算に対する決算の比率は五七・三%となりました。
続きまして、資本的支出でございますが、次の一一ページをお開きいただきたいと存じます。
まず、第一款、自動車運送事業資本的支出でございます。予算額八十四億三千余万円に対して、決算額は六十五億六千六百余万円となりました。その内容は、建設改良費、企業債償還金でございます。
次に、第二款、軌道事業資本的支出では、予算額三億七千八百余万円に対して、決算額は二億七千三百余万円となりました。その内容は、建設改良費、企業債償還金でございます。
以上、合計いたしました交通事業会計資本的支出は、予算額八十八億九百余万円に対して、決算額は六十八億四千余万円、執行率は七七・六%となりました。
また、収支差し引きは、一番下に記載してございますが、交通事業会計全体としての決算額で四十八億三千四百余万円の資金不足となりました。
以上、交通事業会計の決算につきまして、その概要をご説明申し上げましたが、詳細な内容につきましては、次の一二ページ以降に科目ごとに説明を付してございますので、後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
次に、高速電車事業会計に移らせていただきます。
恐れ入りますが、五二ページをお開きいただきたいと存じます。青い紙の次のページでございます。
収益的収入及び支出のうち、収入についてご説明申し上げます。
まず、高速電車事業収益の第一項、営業収益でございます。予算額九百五十億三千三百万円に対して、決算額は八百九十三億九千三百余万円となりました。決算額の大宗を占めておりますのは乗車料収入でございまして、そのほかに広告料収入などがございます。
第二項、営業外収益は、予算額百二十二億四百万円に対して、決算額は八十九億七千四百余万円となりました。この主な内容は、受取利息及び配当金、国及び一般会計からの補助金などでございます。
第三項、特別利益は、予算には計上しておりませんでしたが、決算額は三百余万円で、その内容は固定資産売却益でございます。
以上を合計いたしましたのが、一番上の段、高速電車事業収益でございます。予算額一千七十二億三千七百万円に対して、決算額は九百八十三億七千百余万円で、予算に対する比率は九一・七%、前年度決算額との比率は九八%となりました。
続きまして、支出の高速電車事業費の第一項、営業費用は、予算額九百四十六億七千九百万円に対して、決算額は八百八十八億四千七百余万円となりました。その内容は、人件費、物件費、減価償却費でございます。
第二項、営業外費用は、予算額三百七十九億二千六百万円に対して、決算額は二百八十一億一千百余万円で、その主な内容は支払い利息などでございます。
第三項、特別損失は、予算額十億六千二百万円に対して、決算額は二億三千二百余万円で、その内容は固定資産売却損でございます。
以上を合計いたしましたのが、一番上の段、高速電車事業費でございまして、予算額一千三百三十六億六千七百万円に対して、決算額は一千百七十一億九千百余万円で、執行率は八七・七%、前年度決算額との比率は九七・七%となりました。
収支差し引きでは、一番下の段にございますように、決算額において百八十八億二千余万円の赤字となっております。
次に、資本的収入及び支出でございますが、次の五三ページをお開き願います。
まず、高速電車事業資本的収入でございます。
予算額一千九百六十一億一千九百余万円に対して、決算額は一千七百四十三億五千百余万円で、予算に対する比率は八八・九%となりました。その主な内容は、企業債収入、一般会計出資金、地下鉄建設に対する国庫及び一般会計補助金などでございます。
次に、高速電車事業資本的支出でございますが、恐れ入ります、次の五四ページをお開き願います。
予算額二千二十八億九百余万円に対して、決算額は一千七百九十四億七千七百余万円で、執行率八八・五%となりました。その主な内容は、地下鉄建設などの建設改良費、企業債償還金などでございます。
以上の結果、収支差し引きでは、一番下の段にございますように、決算額において五十一億二千五百余万円の資金不足となりました。
以上高速電車事業会計の決算についての説明を終わらせていただきますが、詳細な内容につきましては、次の五五ページ以降に記載してございますので、後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
それでは、最後の電気事業会計に移らせていただきます。
恐れ入ります、八五ページをお開き願います。青い紙の次のページでございます。
まず、電気事業収益でございますが、予算額十億八千九百万円に対して、決算額は十億四千八百余万円で、その主な内容は、電力料収入、受取利息などでございます。予算に対する比率は九六・二%、前年度決算額との比率は九二・四%となっております。
次に、電気事業費でございますが、予算額九億九千八百万円に対して、決算額は八億七千八百余万円で、執行率は八八%、前年度決算額との比率は九七・四%となりました。
また、収支差し引きでは、一番下の段にございますように、決算額において一億六千九百余万円の黒字となりました。この処分につきましては、後ほどご説明させていただきます。
次に、資本的収入及び支出でございますが、次の八六ページをお開き願います。
まず、電気事業資本的収入でございますが、予算額一億四千七百万円に対して、決算額は八千二百余万円で、予算に対する率は五六・一%となりました。
次に、電気事業資本的支出でございますが、予算額八億二千八百万円に対して、決算額は五億四千三百余万円で、執行率は六五・七%となりました。
以上の結果、収支差し引きは、一番下の段にございますように、決算額において四億六千百余万円の資金不足となりました。
なお、詳細な内容につきましては、次の八七ページ以降に記載してございますので、後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
次に、剰余金の処分につきまして、電気事業剰余金処分計算書(案)に基づきご説明申し上げます。
恐れ入ります、九七ページをお開きいただきたいと存じます。
電気事業の当年度の未処分利益剰余金は、左側一番上の段にございますように、一億四千四百余万円となっております。このうち、二段下にございます利益積立金に八百万円を、また、その下の段にございます中小水力発電開発改良積立金に九千三百余万円を、建設改良積立金に四千二百余万円をそれぞれ積み立て、一番下の段にございますように、残余の三十二万余円を翌年度に繰り越すことといたしたいと存じます。
以上をもちまして、平成十一年度の交通局関係の決算説明を終わらせていただきます。よろしくご審査のほどお願い申し上げます。
○大山委員長 説明は終わりました。
この際、資料要求のある方はご発言願います。
○坂口委員 二つお願いいたします。
先ほど局長からご説明のありました輸送サービスの充実に関連いたしまして、東京都が導入してまいりましたノンステップバスや低公害バスの導入実績と、それが果たしてまいりました先駆的、先導的な役割、特に民間の事業者に対してどういう影響を及ぼしてきたのかがわかるような資料をお願いしたいと思います。
それから第二点は、軌道事業に関連いたしまして、ヨーロッパや日本の都市におけるLRTなどの路面電車の導入の動向とこれからの展望がわかるような資料をお願いしたいと思います。特に、その後段の部分には、地下鉄の建設、それから多摩都市モノレールのようなモノレールの建設、そしてLRTの建設の事業費ですね、普通はキロ当たりの建設事業費などであらわすようでございますが、それが比較してわかるような資料をお願いしたい。
以上です。
○かち委員 四点お願いします。
都営地下鉄や都営バスのバリアフリー対策の実績状況を過去三年間。
二つ目は、低公害バスやCNGスタンドの設置状況の進捗状況、過去三年間。
三つ目は、シルバーパスの発行実績、ことしも含めて過去三年間。
四つ目は、過去十年間の損益収支の状況の一覧をお願いします。
以上です。
○近藤委員 局長説明の要旨の三ページの後半の方に、「『経営効率化及び組織の活性化の推進』につきましては、業務改善などにより経費の抑制をはかり、」とあるんですけれども、この業務改善によって抑制された経費、何が一番抑制されているのかということ、金額的に前年度と比べて幾ら抑制されたのか、それをリストにしていただきたいと思います。
○大山委員長 ほかに資料要求ございますか。--よろしいでしょうか。
ただいま坂口理事、かち委員、近藤委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大山委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
以上で交通局関係を終わります。
これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
午後一時三十八分散会
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