公営企業会計決算特別委員会速記録第八号

平成十二年一月十九日(水曜日)
   午後一時五分開議
 出席委員 二十一名
委員長松村 友昭君
副委員長松原 忠義君
副委員長浅川 修一君
副委員長鈴木貫太郎君
理事織田 拓郎君
理事真鍋よしゆき君
理事西条 庄治君
理事古館 和憲君
理事小礒  明君
三宅 茂樹君
沢西きよお君
森田 安孝君
宮崎  章君
新藤 義彦君
白井  威君
島田  久君
曽根はじめ君
花川与惣太君
嶋田  実君
藤沢 志光君
西田ミヨ子君

欠席委員 二名

 出席説明員
中央卸売市場市場長大矢  實君
経営管理部長碇山 幸夫君
業務企画担当部長小島 郁夫君
参事浅倉 義信君
施設部長小山 園子君
築地市場再整備担当部長内村 修三君
衛生局局長今村 皓一君
技監荻野  忠君
総務部長長尾 至浩君
企画担当部長櫻井  巖君
健康推進部長上間 和子君
生活環境部長森田昭次郎君
医療計画部長友松 栄二君
地域医療担当部長中村 忠夫君
医療福祉部長長岡 常雄君
薬務部長山川 洋平君
病院事業部長小野田 有君
病院企画担当部町   格君
参事山下 征洋君

本日の会議に付した事件
 平成十年度東京都公営企業各会計決算の認定について
  中央卸売市場関係
  ・中央卸売市場会計決算(説明)
  衛生局関係
  ・病院会計決算(説明)

○松村委員長 ただいまから平成十年度公営企業会計決算特別委員会を開会いたします。
 本日は、中央卸売市場及び衛生局関係の決算の審査を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いたいと思います。ご了承願います。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、中央卸売市場長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○大矢中央卸売市場長 中央卸売市場長の大矢實でございます。
 松村委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、まことにありがとうございます。
 また、本日から平成十年度の中央卸売市場会計決算につきましてご審議をいただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 引き続きまして、お手元に配布いたしてございます名簿に従いまして、当市場の幹部職員を紹介させていただきます。
 経営管理部長の碇山幸夫君です。業務企画担当部長の小島郁夫君です。施設部長の小山園子さんです。築地市場再整備担当部長の内村修三君です。参事で調整担当の浅倉義信君です。当委員会との連絡に当たります、参事で総務課長事務取扱の井戸秀寿君です。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○松村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○松村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十年度東京都中央卸売市場会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○大矢中央卸売市場長 平成十年度東京都中央卸売市場会計決算の概要についてご説明申し上げます。
 中央卸売市場は、都民の日常生活に必要な生鮮食料品等を安定的に確保するとともに、消費者の多様なニーズにも対応できるようにするなど、重要な役割を担っております。この使命を果たすため、中央卸売市場としては、計画的な施設の整備と公正な取引を確保するために業務指導を行う一方、消費者に対しては生鮮食料品等に関する情報の提供等の事業を行っております。
 平成十年度の主な事業について申し上げます。
 まず、卸売業者の取扱数量は、水産物では七十一万四千六百六十八トン余で、前年度に比べ〇・二%の減少、青果物では二百四十四万八千六百八十四トン余で、前年度に比べ四・三%の減少、畜産物では九万一千百五十一トン余で、前年度に比べ一・三%の増加、花きでは十五億一千二百六十六万本余で、前年度に比べ三・一%の増加となっております。これら市場取扱品目の売上金額の合計額は、一兆五千二百六十九億余円となっております。
 また、市場の使用指定につきましては、十一市場の合計で、施設の面積は六十五万七千四百七十一平方メートル、冷蔵庫の容積は四万七千四百六十九立方メートルでございます。前年度に比べ、面積で九千百五十三平方メートル、容積は三百八立方メートル増加いたしましたが、これは北足立市場青果部荷さばき場の建設等によるものでございます。
 次に、建設及び改良事業でございますが、主なものといたしましては、世田谷市場施設整備第一期工事、豊島市場仲卸売場改築工事等を実施いたしました。
 続きまして、経理の状況についてご説明を申し上げます。
 まず、収益的収支でございますが、収入総額は百八十二億二千九百三十三万余円でございます。支出総額は二百二十五億三千九百七十六万余円でございます。差し引き四十三億一千四十二万余円の純損失となっております。この損失額と前年度繰越欠損金九十四億二千百四万余円を合計した当年度未処理欠損金は百三十七億三千百四十七万余円となり、そのまま平成十一年度へ繰り越すことといたしました。
 次に、資本的収支でございますが、収入総額は七十八億七千八百七万余円、支出総額は百三十六億七千九百六十一万余円でございました。収支差引不足額は五十八億百五十四万余円となりました。
 なお、本年度の事業費のうち、八億八千八百六十五万余円は平成十一年度へ繰り越すことといたしましたので、これを加えた資金不足額の合計は六十六億九千二十万余円となりました。この不足額につきましては、建設改良積立金、減債積立金、損益勘定留保資金等をもって措置いたしました。
 以上が、平成十年度東京都中央卸売市場会計決算の概要でございます。
 なお、詳細につきましては経営管理部長より説明いたしますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○碇山経営管理部長 引き続きまして、平成十年度東京都中央卸売市場会計決算の内容につきましてご説明申し上げます。
 お手元にお配りしてございます資料1は、決算書でございます。それから、資料2でございますが、決算に対します監査委員の意見書でございます。資料3でございますが、決算説明資料となっております。以下、この横長の資料3の決算説明資料に基づきましてご説明申し上げます。
 目次をお開きいただきたいと存じます。この内容につきましては、1の平成十年度東京都中央卸売市場事業決算報告書、2の決算説明書、それから、いずれもゴシックで表示してございますが、3の剰余金計算書、4の欠損金処理計算書、それと5の貸借対照表から成っておりまして、決算額は、予算現額と対比させるために消費税を含んだ金額とさせていただきました。
 一ページをお開き願いたいと存じます。まず決算報告書でございまして、収益的収入及び支出の総括的な表でございます。
 アと表示しております収入でございますが、上段の表、一番上の欄の市場事業収益にありますように、予算現額百九十七億二千二百七十八万余円に対しまして、決算額は百八十八億九千九百十万余円で、その執行率は九五・八%となってございます。内訳につきましては、営業収益及び営業外収益でございます。
 次に、下の方、イの支出でございますが、下段の表、一番上の段の市場事業費にございますように、予算現額二百四十六億五千七百万円に対しまして、決算額は二百二十九億九千四百七十七万余円で、執行率は九三・三%となってございます。内訳は、営業費用、営業外費用及び特別損失でございます。
 二ページをお開き願いたいと存じます。ここでは、資本的収入及び支出の総括的な表を掲げてございます。
 まず、アの収入でございますが、市場資本的収入は、予算現額八十億五千四百五十九万余円に対しまして、決算額は七十八億七千八百七万余円で、執行率九七・八%となってございます。内訳は、ごらんのように、企業債、国庫補助金及びその他資本収入でございます。
 次に、イの支出でございますが、市場資本的支出は、予算現額百六十八億九千百七十八万余円に対しまして、決算額は百三十六億七千九百六十一万余円でございます。執行率は八一・〇%となってございます。内訳は、建設改良費、企業債償還金及び投資でございます。
 三ページの決算書に移らせていただきます。それぞれの科目につきまして、項と目別にその概要をご説明申し上げます。
 まず、収益的収入でございますが、市場事業収益のうち営業収益は、決算額百四十億九千七百六十五万余円で、対前年度比は一〇一・二%となってございます。
 営業収益のうち売上高割使用料でございますが、決算額は三十九億七千二百六十二万余円で、対前年度比は一〇一・七%となっております。この売上高割使用料は、青果物及び花きの売上金額の増加により、前年度に比べまして六千五百九十三万余円の増加となっております。
 なお、市場別の内訳をそれぞれ一覧表にしてございますので、ご参照願いたいと存じます。
 次に、四ページをお開き願いたいと思います。施設使用料でございますが、決算額七十億九千六百七十三万余円で、対前年度比は一〇〇・三%となっております。これは、施設の使用指定面積の増加によるものでございます。施設別、市場別の内訳につきましては、一覧表のとおりでございます。
 五ページをごらん願います。雑収益でございます。これは、市場関係者の使用いたしました光熱水費等の受け入れ収入でございまして、決算額は三十億二千八百二十八万余円で、対前年度比は一〇二・五%となっております。
 六ページをお開き願います。営業外収益でございますが、決算額は四十八億百四十五万余円で、対前年度比は八八・八%となっております。
 営業外収益のうち、まず受取利息及び配当金でございますが、これは旧神田市場など廃止市場の処分益に係ります資金の運用等によるもので、決算額は十五億九千七百九十八万余円と、前年度に比べまして八千四百四十七万余円の減少となっております。
 そのほかに、一般会計補助金、国庫補助金及び七ページの雑収益がございます。
 八ページをお開き願います。支出に移りまして、市場事業費のうち営業費用は、決算額百六十九億七千八十七万余円で、対前年度比は九八・七%となっております。
 まず、管理費でございますが、決算額は百十八億七千四百二万余円でございまして、内訳は、このページから一〇ページにかけまして記載してございますが、人件費を初めとしました市場施設の維持管理等に要した経費でございます。
 次に、一一ページに移らせていただきます。業務費ですが、決算額は二億一千二百八十六万余円であります。内訳は、水産物、農産物、畜産物及び花きの取引に係ります指導監督並びに統計等に要した経費でございます。
 一二ページをお開き願います。減価償却費及び資産減耗費でございますが、これは固定資産の減価償却等に要した経費でございまして、決算額は、それぞれ四十二億五千四百一万余円、六億二千九百九十七万余円となっております。資産減耗費の増加は、主に市場施設の取り壊しに伴います除却費が増加したことによるものでございます。
 次に、一三ページをごらん願いたいと存じます。営業外費用でございますが、決算額は四十六億二千三百四十二万余円で、対前年度比は八九・一%となっております。
 内訳といたしまして、まず生鮮食料品流通対策費でございますが、決算額は三億四千八百九十六万余円でございます。事業費の内容は、このページから次の一四ページにかけまして記載してございますが、流通実態普及事業費、情報サービス事業費、地方卸売市場助成事業費などでございます。
 一五ページをごらん願います。支払い利息及び企業債取扱諸費でございますが、これは企業債に対する利息及び取扱諸費に要した経費でございまして、決算額は四十一億五百五十四万余円となってございます。企業債利息の減少は、企業債残高の減少と起債利率の低下によるものでございます。
 次の繰り延べ勘定償却は、企業債発行差金の償却に要した経費でございます。
 一番下の消費税及び地方消費税でございますが、納付額は、前年度に比較いたしまして二千二百十八万余円少ない一億五千百三万余円となっております。
 次に、一六ページをお開き願いたいと存じます。雑支出でございますが、これは不用品売却原価及びその他の経費でございます。
 次は、特別損失でございます。これは市場施設の取り壊しに伴います除却損及び撤去費でございまして、決算額は十四億四十八万余円となっております。
 一七ページをごらん願います。資本的収入及び支出でございます。
 まず、資本的収入のうちの企業債でございますが、決算額は六十九億八千八百六十六万円で、執行率は九七・九%となっております。
 次の国庫補助金は、建設改良事業に対します国からの補助金収入でございます。決算額は四億二千三百八十二万円で、執行率は九八・二%となってございます。
 一八ページをお開き願います。その他資本収入でございますが、決算額は四億六千五百五十九万余円で、執行率は九六・八%となっております。
 一九ページをごらん願います。市場資本的支出に移りまして、このうち建設改良費は決算額四十五億七千九百五十三万余円で、その執行率は五八・八%となっております。
 まず、施設拡張費でございますが、決算額四十二億四千六百三十六万余円で、執行率は五七・九%となっております。この執行率が低くなりましたのは、食肉市場施設整備事業の工事の繰り越し及び築地市場再整備計画の見直しなどによるものでございます。
 市場別の内訳及び繰越額の明細は、このページから次の二〇ページにかけて記載してございます。
 二一ページをごらんいただきたいと存じます。施設改良費でございます。これは市場施設の改良に要した経費で、決算額は三億二千七百四万余円となっております。
 次に、二二ページをお開き願います。上段は資産購入費でございまして、決算額は六百十三万余円となっております。
 次は企業債償還金でございますが、これは企業債の元金償還に要した経費で、決算額は九十億六千百四十一万余円となっております。
 また、次の投資は、長期貸付金でございます。大田市場従業員用住宅建設用地の公租公課費でございまして、決算額は三千八百六十六万余円となっております。
 次の二三ページからは、3の剰余金計算書でございます。
 まず、利益剰余金の部でございますが、減債積立金当年度処分額三十億七十五万余円及び建設改良積立金当年度処分額九億六千二百八万余円は、資本的収支の不足額に充当したものでございます。最後の行の当年度未処理欠損金は、百三十七億三千百四十七万余円となっております。
 二四ページをお開き願います。資本剰余金の部でございますが、最後の行の翌年度繰越資本剰余金は、三百九十六億六千三百二十六万余円となっております。
 二五ページをごらん願います。4の欠損金処理計算書でございます。
 当年度未処理欠損金百三十七億三千百四十七万六千五百八十円、これは地方公営企業法の定めるところによりまして、そのまま翌年度へ繰り越すことといたしました。
 次の二六ページから二九ページにかけましては、平成十年度末の貸借対照表でございます。様式に従いまして、それぞれの項目ごとに増減説明を記載したものでございます。ご参照いただきたいと存じます。
 以上をもちまして、平成十年度東京都中央卸売市場会計決算の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○松村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○松村委員長 それでは、資料要求はなしと確認させていただきます。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○松村委員長 これより衛生局関係に入ります。
 初めに、衛生局長からあいさつ並びに幹部職員の紹介があります。

○今村衛生局長 衛生局長の今村皓一でございます。
 松村委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから衛生局所管の事務事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜りまして、まことにありがとうございます。
 また、本日から平成十年度の病院会計決算につきましてご審議を賜ることになりました。事務事業の執行に当たりましては、今後とも一層努力してまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、引き続きまして、私から当局の幹部職員をご紹介させていただきます。
 まず、技監の荻野忠でございます。次に、総務部長の長尾至浩でございます。企画担当部長の櫻井巖でございます。健康推進部長の上間和子でございます。生活環境部長の森田昭次郎でございます。医療計画部長の友松栄二でございます。地域医療担当部長の中村忠夫でございます。医療福祉部長の長岡常雄でございます。薬務部長の山川洋平でございます。病院事業部長の小野田有でございます。病院企画担当部長の町格でございます。生活環境技術担当参事の山下征洋でございます。本委員会との連絡に当たります、参事の帆刈祥弘でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○松村委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○松村委員長 これより決算の審査を行います。
 平成十年度東京都病院会計決算を議題といたします。
 本件について理事者の説明を求めます。

○今村衛生局長 それでは、資料1によりまして、平成十年度東京都病院会計の決算の概要につきましてご説明申し上げます。
 都立病院は、がん、心臓病医療などの高度医療や、リハビリテーション医療、周産期医療、難病医療などの専門医療、並びに感染症医療、救急医療、島しょ医療などの行政対応が必要な医療を、時代のニーズに対応しながら都民に的確に提供し、都における医療の質的向上を図ることを基本的な役割としております。
 平成十年度の病院事業は、普通病院八、小児病院二、精神病院二、産院二の合計十四病産院におきまして、広く都民の命と健康を守るための医療活動を実施いたしました。
 まず、診療実績でございますが、入院患者は延べ二百十三万六千六百五十四人、外来患者は延べ二百七十八万七千四百八十五人でございまして、前年度に比べ、入院患者は二千五百五十六人、外来患者は五万三千四百四十二人と、それぞれ増加しております。
 次に、収益的収支でございますが、総収益は千四百三億六千百十二万余円、総費用は一千三百九十三億二千七百二十五万余円でございまして、差し引き十億三千三百八十六万余円の純利益となっております。
 なお、病院運営の主要指標である自己収支比率につきましては、病院全体で七〇・一%、総合病院では七五・〇%となり、前年度と比較して、それぞれ〇・七ポイント、一・二ポイントの改善となっております。
 資本的収支は、総収入四百八十四億一千五百四十五万余円、総支出五百九十七億四千二百九十四万余円でございまして、差引不足額百十三億二千七百四十九万余円は、損益勘定留保資金等で補てんいたしました。
 病院の運営面におきましては、駒込病院で高度先進医療の承認を受けたほか、清瀬小児病院の骨髄移植体制の充実を図るなど、医療課題への取り組みを強化いたしました。
 施設面につきましては、建設工事では、前年度に引き続き、豊島病院改築工事及び墨東病院病棟等改築工事を着実に進めてまいりました。また、改良工事では、府中病院の看護宿舎等改築工事及び路線バスの構内乗り入れのための道路拡張工事を行い、病院機能の整備充実を図りました。
 医療器械の整備では、広尾病院の血管連続撮影装置や大塚病院の磁気共鳴断層撮影装置等を整備するなど、医療水準の維持向上に努めました。
 さらに、各病産院において待合室等の外来環境の整備を行うなど、患者サービスの向上にも努めました。
 以上が、平成十年度東京都病院会計の決算の概要でございます。
 なお、決算の詳細につきましては、病院事業部長から説明させていただきます。
 よろしくご審議のほどお願いいたします。

○小野田病院事業部長 平成十年度東京都病院会計の決算内容につきましてご説明申し上げます。
 お手元にお配りしてございます資料は、資料1から4まででございますが、資料1は、ただいま局長からご説明申し上げました決算概要でございます。資料2は、法令に定められております病院会計の決算書でございます。資料3は、決算に対しまして監査委員からいただきました審査意見書でございます。資料4は、病院会計の決算説明資料でございまして、以下、この資料4によりましてご説明申し上げます。
 まず、目次の次の一ページをお開き願います。1、平成十年度東京都病院事業決算報告書でございますが、これは、予算現額と消費税込みの決算額を対比したものでございます。 まず、病院の運営に関する収支状況をあらわします(1)の収益的収入及び支出でございますが、表の上段、病院事業収益は、予算現額一千四百四十二億四千百万円、決算額一千四百五億六千八百四十一万余円で、執行率は九七・五%となっております。
 次に、表の中ほどにございます病院事業費用は、予算現額一千四百四十二億四千百万円、決算額一千三百九十三億七千百二十七万余円でございまして、執行率九六・六%となっております。
 二ページ目をお開き願います。施設の整備に要する経費の経理状況をあらわします(2)の資本的収入及び支出でございますが、表の上段、資本的収入は、予算現額五百三十四億二千九百七十四万一千円、決算額四百八十四億一千五百四十五万余円で、執行率は九〇・六%となっております。
 次に、表の中ほどにございます資本的支出でございますすが、予算現額六百六十六億八千七百万円、決算額は五百九十七億四千二百九十四万余円でございまして、執行率は八九・六%となっております。
 なお、欄外の注1にございますように、資本的収入額が資本的支出額に不足する百十三億二千七百四十九万余円は、損益勘定留保資金等で補てんをいたしました。
 次に、三ページをごらん願います。2、平成十年度東京都病院事業損益計算書でございます。
 なお、この損益計算書は、事業活動の実態を見るという趣旨から、消費税抜きで表示しております。まず、上段が収益、中ほどから下が費用でございます。下の小さな表にございますように、純損益は、十億三千三百八十六万余円の純利益となっております。自己収支比率でごらんいただきますと、七〇・一%と、前年度に対比して〇・七ポイントの改善となっております。
 次の四ページをお開き願います。3、平成十年度東京都病院事業決算説明書でございます。
 この四ページから七ページにかけましては、病院事業収益及び病院事業費用の科目別・病院別内訳を総括的に記載してございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 次に、八ページをお開き願います。(3)、収益的収入及び支出でございますが、この八ページから二九ページまでは、収入と支出の各科目ごとに平成九年度決算額との対比を行っております。
 初めに、ア、収益的収入でございますが、表の上段の医業収益の決算額は九百十九億五千三百二十九万余円でございまして、前年度に比較して十九億七千百三十万余円の増となっております。
 その内訳といたしましては、次の行にございます入院収益が、前年度に比較いたしまして十八億百九十九万余円の増となっております。その理由といたしましては、主に駒込病院における入院患者数の増加及び診療報酬改定などによるものでございまして、以下の表に、病院別に入院の延べ患者数、金額及び患者一人当たりの単価を、それぞれ前年度と比較して記載しておりますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一〇ページをお開き願いたいと存じます。外来収益でございますが、前年度に比較して二億二千四百四十四万余円の増となっております。外来収益の増加は、以下の表にございますが、主に墨東病院及び府中病院における外来患者の増加などによるものでございます。
 次に、一五ページをお開きいただきたいと存じます。医業外収益でございますが、決算額は四百七十三億九千九百二万余円でございまして、前年度に比較して二十七億九千八百八十九万余円の減となっております。その主な理由といたしましては、一六ページにございますが、一般会計補助金の減少によるものでございます。
 次に、二〇ページをお開き願います。収益的支出でございます。
 医業費用の決算額は、表の上段にございますように、一千三百二十一億三千七百六十二万余円でございまして、前年度に比較いたしまして七億一千百六十二万余円の増となっております。
 その内訳といたしまして、次の行の給与費でございますが、前年度と比較して四億三千四百九万余円の減となっておりますが、次の二二ページをお開きいただきますと、材料費では、前年度に対比いたしまして十億一千三百四十六万余円の増となっております。これは、収益の大幅な向上に伴いまして薬品費や診療材料費が増加したこと、及び墨東病院新病棟開設準備のための医療消耗備品費の増などによるものでございます。
 また、次の二三ページの経費でございますが、これは病院の管理運営に要する光熱水費や委託料、賃借料などでございまして、前年度に比較して七千九百八十九万余円の増となっております。これも、主として墨東病院新病棟開設準備のための諸経費の増によるものでございます。
 次に、二七ページをお開き願います。医業外費用でございますが、決算額は、表の上段にございますように七十一億八千九百六十三万余円で、その主なものは企業債に係る利息でございます。
 次に、三〇ページをお開き願います。(4)、資本的収入及び支出でございまして、この三〇ページから四二ページまでは、工事の有無等によりまして年度によって金額が大きく変わりますことから、予算現額と決算額との対比を行っております。
 ア、資本的収入の決算額は、表の上段にございますように、四百八十四億一千五百四十五万余円でございます。資本的収入の主なものは企業債による収入でございまして、これは病院建設及び医療器械等の整備に対するものでございます。
 次に、三一ページをごらん願います。イ、資本的支出でございます。
 決算額は、表の上段にございますように、五百九十七億四千二百九十四万余円でございまして、その主なものは、二行目の建設改良費五百四十三億四千九百二十四万余円でございます。
 この内訳といたしましては、まず、中ほどにございます工事費でございまして、決算額は四百二十八億五千三百三十三万余円でございます。
 主な工事内容を申し上げますと、三三ページにございます墨東病院病棟等改築工事の平成十年度施行分二百十六億四百三十四万余円、それと、三五ページの本部のところに計上されております豊島病院改築工事の平成十年度施行分百六十九億五千五百九十七万余円でございます。
 次に、三六ページをごらんいただきたいと思います。器械及び備品購入費でございますが、決算額は九十九億八千二百十四万余円でございます。
 広尾病院以下、各病院別に、品名、数量、単価及び金額を四〇ページまで記載してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四一ページをお開き願います。中ほどの建設改良諸費でございますが、決算額は五億五千六百三十八万余円でございます。これは、工事に伴います設計委託料や工事監理委託料などでございます。
 次に、四二ページをごらんいただきたいと思います。企業債償還金でございます。決算額は五十三億九千三百七十万余円でございます。これは、病院建設等に当たりまして発行いたしました企業債の償還に要した経費でございます。
 次の四三ページから四四ページにかけましては、平成十年度東京都病院事業剰余金計算書でございます。事項ごとに増減額を表示してございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、四五ページをお開き願います。平成十年度東京都病院事業剰余金処分計算書でございます。
 平成十年度の純利益でございます当年度未処分利益剰余金十億三千三百八十六万余円につきましては、法令に基づきまして、全額を減債積立金といたしました。
 次の四六ページから四九ページにかけましては、平成十年度東京都病院事業貸借対照表でございます。それぞれの事項ごとに増減説明を記載してございますので、後ほどご参照いただきたいと存じます。
 以上で、平成十年度東京都病院会計決算の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

○松村委員長 説明は終わりました。
 この際、資料要求のある方はご発言願います。

○古館委員 それでは、五点お願いいたします。
 第一点は、各医療機関別に非紹介患者加算件数と金額、そして紹介患者数の比率。
 二つ目は、保険外負担の一覧をお願いします。
 三つ目は、医療機関別の民間委託状況と委託先をお願いします。
 四つ目は、この五年間の推移で出していただいておりますが、一つは平均の在院日数、二番目はベッドの稼働率、三つ目に、先ほども報告がございましたが自己収支比率。
 最後の五番目につきましては、地域別の小児のベッド数と小児人口の比率、これは二十三区、多摩とに分けて出していただきたいと思います。

○小礒委員 それでは、二点お願いします。
 まず一点は、周産期医療の現状について、特に施設数ですが、これを区部と多摩地域に分けてお願いします。
 それとドクターカーですが、これの配備状況と台数、また稼働状況を、この三年間で結構ですから、お願いします。

○鈴木委員 一点だけお願いします。
 都立病院ごとの過去五年間の院外処方せんの発行率。参考として、国立病院もわかれば添付していただきたい。比較をしたいと思います。

○島田委員 薬の副作用情報が出たものの資料をお願いいたします。

○松村委員長 ほかにございますか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○松村委員長 ほかになければ、ただいま鈴木副委員長、古館理事、小礒理事、島田久委員から資料要求がありましたが、これを委員会の資料要求とすることにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○松村委員長 異議なしと認めます。理事者においては、要求されました委員と調整の上、提出願います。
 以上で衛生局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四十六分散会

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