豊洲市場移転問題特別委員会速記録第八号

平成二十九年二月七日(火曜日)
第十二委員会室
午後一時三十分開議
出席委員 二十三名
委員長山崎 一輝君
副委員長上野 和彦君
副委員長鈴木あきまさ君
副委員長三宅 正彦君
理事伊藤こういち君
理事尾崎あや子君
理事和泉 武彦君
理事田中たけし君
理事崎山 知尚君
理事酒井 大史君
小林 健二君
菅野 弘一君
栗林のり子君
松田やすまさ君
小松 久子君
田中 朝子君
両角みのる君
中村ひろし君
島崎 義司君
桜井 浩之君
かち佳代子君
曽根はじめ君
宇田川聡史君

欠席委員 なし

出席説明員
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長澤   章君
理事新市場整備部長事務取扱福田  至君
管理部長松永 哲郎君
事業部長白川  敦君
企画担当部長吉村 恵一君
渉外調整担当部長有金 浩一君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務金子 光博君
財政調整担当部長長嶺 浩子君
移転支援担当部長長田  稔君
新市場整備調整担当部長井上 佳昭君
新市場事業推進担当部長櫻庭 裕志君
移転調整担当部長赤木 宏行君
基盤整備担当部長村井 良輔君
施設整備担当部長佐藤 千佳君
建設技術担当部長吉野 敏郎君
総務局局長多羅尾光睦君
次長理事兼務榎本 雅人君
総務部長小暮  実君
都政改革担当部長池上 晶子君

本日の会議に付した事件
豊洲市場の移転に向けた諸課題について調査及び検討を行う。
理事の辞任及び互選
報告事項(説明)
・豊洲市場への移転延期に伴う補償スキームについて
・市場問題プロジェクトチーム(第五回会議)について

○山崎委員長 ただいまから豊洲市場移転問題特別委員会を開会いたします。
 初めに、中村ひろし理事から、理事を辞任したい旨の申し出がありました。
 本件は、申し出のとおり辞任を許可することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、中村ひろし理事の辞任は許可されました。
 次に、ただいまの中村ひろし理事の辞任に伴い、理事一名が欠員となりましたので、これより理事の互選を行います。
 互選の方法はいかがいたしましょうか。

○松田委員 委員長の指名推選の方法によることとし、直ちに指名していただきたいと思います。

○山崎委員長 ただいまの動議にご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認めます。よって、理事には酒井大史委員をご指名申し上げます。
 これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認めます。よって、理事には酒井大史委員が当選されました。

○山崎委員長 次に、議席について申し上げます。
 議席は、ただいまご着席のとおりといたしますので、ご了承願います。

○山崎委員長 この際、理事会における参考人招致に関する三件の協議結果について申し上げます。
 初めに、先ほどの理事会において、豊洲市場における地下水モニタリング調査について、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議のメンバーを参考人として出席を求め、意見を聞くことを申し合わせいたしました。
 また、同じく豊洲市場における地下水モニタリング調査について、採水、分析にかかわった事業者を参考人として出席を求め、意見を聞くことを申し合わせました。
 また、先ほどの理事会において、豊洲市場用地の取得に関する経緯等について、理事者に報告を求めるとともに、本件調査のため、石原慎太郎元知事、濱渦武生元副知事など、豊洲市場用地の取得にかかわった当時の関係者を参考人として出席を求め、意見を聞くことを申し合わせました。
 お諮りいたします。
 本件は、いずれも理事会の協議の結果のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、参考人招致の詳細につきましては、いずれも理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○山崎委員長 これより豊洲市場移転に向けた諸課題について調査検討を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 初めに、本日の委員会には、お手元配布の名簿の理事者が出席しておりますので、ご了承願います。
 次に、理事者の欠席について申し上げます。
 中央卸売市場西坂事業支援担当部長は、公務のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 それでは、理事者から、豊洲市場への移転延期に伴う補償スキームについて及び市場問題プロジェクトチーム(第五回会議)について報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永中央卸売市場管理部長 私からは、去る一月二十七日に公表いたしました豊洲市場への移転延期に伴う補償スキームについて、お手元の資料1に基づいてご説明申し上げます。
 表紙をおめくりいただき、一ページをごらんください。まず、本補償スキームの趣旨でございますが、移転延期の状況において、市場業者等に生じている具体的な損失に対し、当面の間、必要な補償を実施する基準を定め、公正、迅速かつ誠実な補償を行うものでございます。
 スキーム策定までの検討経過でございますが、昨年十一月に、弁護士の鈴木五十三氏を座長とする検討委員会を立ち上げ、第一回の委員会では、移転に向けた経緯の確認やスキーム構築に向けた論点整理を行いました。
 また、十一月から十二月にかけて事業者ヒアリング調査を実施し、第二回の委員会にその結果を報告するとともに、補償スキームの骨格の議論を行い、第三回の委員会において個別課題を整理し、全体の補償スキームを取りまとめました。
 次に、ヒアリング結果でございますが、卸売業者、業界団体の計四十七団体と、希望した全ての仲卸業者、関連事業者二百七十五事業者に対して実施いたしました。
 その結果ですが、豊洲市場への設備投資等の総投資額は約三百億円、仲卸業者の設備等平均投資額は、水産が約八百七十万円、青果が約四百万円となっております。また、築地市場において、移転時に処分を予定していた設備を当面継続して使用せざるを得ない状況などを確認しております。
 ヒアリングでは、豊洲に搬入済みの設備の劣化、契約に係る違約金の発生、新規採用の人件費、築地の老朽設備の修繕等、幅広い意見をいただきました。
 右側の二ページをごらんください。規範となる判例でございますが、検討委員会では、地方公共団体の政策変更に対する損害賠償請求に関して示された昭和五十六年の最高裁判決で示された法理に基づき、考え方が整理されました。
 破線で囲まれた箇所をごらんください。
 これは、行政の勧告や勧誘に動機づけられて資本投下等の活動に入った事業者が、社会通念上看過できない程度の積極的損害をこうむる場合、損害を補填するなどの代替的措置を講ずる必要があることを判示したものでございます。
 補償スキームについてでございますが、まず補償の対象者として、①、築地市場の市場施設を使用し、豊洲への移転を予定して、豊洲市場への設備投資等を行った事業者、②、豊洲市場に新規出店を予定し、設備投資を行った事業者、③、都と豊洲市場用地の賃貸借契約を締結し、冷蔵庫棟等を設置した事業者としております。
 次に、補償の原則として、先ほどの規範となる判例を踏まえ、財産的損害のうち、豊洲市場への移転延期と相当因果関係があると認められる具体的な損失、いわゆる積極的損害を対象とし、逸失利益を含む、いわゆる消極的損害は対象外としております。
 三ページをお開きください。補償の対象項目でございますが、まず一点目として、豊洲市場において、設備を営業利用できない期間に生じる費用、損失を対象といたします。主な項目といたしまして、購入した設備は営業使用できない期間中も劣化が進むことから、その価値減耗分を税法上の法定耐用年数を援用した方法により補償するほか、設備の保守点検費、保険料、リース料、新規採用した人員に係る最低限必要な人件費や契約解除に伴う違約金などを想定しております。
 二点目として、築地市場において、従来の維持管理費などの経常費用以外に、老朽設備の修繕など、やむを得ず追加的に生じる費用を対象といたします。
 三点目として、豊洲に搬入した設備を築地で使用する際の移設費用を対象といたします。
 最後に、今後のスケジュールでございますが、昨日二月六日から十日にかけまして、事業者向け説明会を開催し、十三日からは個別の相談を受け付けまして、四月以降、支払いを行っていくこととしております。
 報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○池上総務局都政改革担当部長 私からは、お手元に配布しております資料2、市場問題プロジェクトチーム(第五回会議)についてご説明いたします。
 恐れ入りますが、資料2の一ページをごらんください。
 一月二十五日に開催しました第五回会議では、豊洲市場の事業についてというテーマで、1、検討事項にございます豊洲市場の事業継続性や、業者の負担と事業継続性などにつきまして審議いたしました。
 2、中央卸売市場からの説明につきましてご説明申し上げます。
 まず、(1)、市場会計についてですが、市場会計の特徴として、十一市場を一体として捉えて事業及び財政運営を行っている旨、説明がありました。
 次に、各市場の収支については、平成二十七年度決算では十一市場全体での収支は黒字である旨、説明がありました。
 また、市場の状況を検討するための試算として、市場ごとの収支を作成し、あわせて、豊洲市場の開場後の単年度収支を試算した結果、豊洲市場は九十八億円の赤字、減価償却費を除くと二十七億円の赤字である旨、説明がありました。
 次に、市場会計収支試算については、平成四十年度までの市場会計の収支試算は、減価償却費を除くとほぼ均衡すること、また、使用料を改定せずに、会計として十年以上運営可能な資金を保有すること及び平成四十年度における正味運転資本は千七十九億円となる見込みである旨、説明がありました。
 次に、(2)、事業者負担について、使用料単価は原則として全市場共通であること及び豊洲市場で使用指定を予定している面積は、築地市場とほぼ同じである旨、説明がありました。
 続いて、3、主な意見・質疑事項につきましてご説明申し上げます。
 まず、(1)、収支から減価償却費を除くことについて、市場会計のように公的企業を見る場合、減価償却費を含むベースだけで見ると大きな赤字が出ており、実態として厳しいが、キャッシュは回る。民間会計と市場会計とは、少し置かれた状況が違うのではないかといった意見や、減価償却を考えなくても経営は大丈夫という議論になると、耐用年数が来たときに税金投入を前提としていないかといった意見が専門委員から出ました。
 二ページをごらんください。次に、(2)、豊洲市場以外の十市場の機能強化等の財源について、豊洲市場開場に伴い、ほかの十市場の改築や機能強化に係る財源がなくなってしまうのではないかという質問が専門委員から出ました。
 これに対して中央卸売市場からは、試算では、全市場分として毎年度五十億円の整備、改修費を計上している旨、説明がありました。
 次に、(3)、事業者負担について、豊洲市場の面積は築地市場の二倍弱であるが、使用指定する面積はほぼ同じであることから、共有部分は市場会計全体で負担することとなり、ほかの十市場に支えられた豊洲市場ということがいえるのではないかといった意見が専門委員から出ました。
 次に、(4)、民間的経営手法の導入について、市場運営に民間的な経営手法を導入することについて、東京都はどう考えているのかという質問が専門委員から出ました。
 これに対して中央卸売市場からは、過去にPFI導入を目指したが、導入効果が見込めず断念した旨、説明がありました。
 次に、(5)、その他として、豊洲市場の事業継続性について、今後も調査検討するという意見が専門委員から出ました。
 続いて、4、第四回会議の課題整理の結果報告につきましてご説明申し上げます。
 第四回会議において、次回会議までに整理することとなりました二点について、中央卸売市場から報告がありました。
 まず、(1)、取扱数量の増加に向けた取り組みについて、中央卸売市場から、効率的な物流の実現、品質管理面での優位性、加工パッケージ施設の整備によるニーズの取り込み等により、取扱数量の増加を図る旨の説明がありました。
 次に、(2)、低温管理施設の費用対効果について、中央卸売市場から、水産卸売り場棟において、効率的に温度管理できる適切な断熱材の選択及び売り場配置。省エネに配慮した空調、換気システム等を導入している旨の説明がありました。
 最後に、5、知事への経過報告につきましては、第一回会議から第四回会議までの審議の経過を知事へ報告した旨、小島座長より報告がありました。
 説明は以上でございます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

○山崎委員長 報告は終わりました。
 なお、資料要求についてですが、前回と同様に、毎回お話をさせていただいておりますが、今回の報告事項の範囲内としていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、資料要求のある方は発言を願います。

○酒井委員 それでは、私からは六点の資料の提出をお願いいたします。
 一つ目は、各市場の収支の中で、豊洲市場の収支概算額における収益と費用の内訳の詳細がわかる資料。
 二つ目が、築地市場と豊洲市場における事業者負担費の比較がわかる資料。
 三つ目が、十一市場における関係事業者の経営の健全性の現状について、わかる資料。
 四点目が、豊洲市場への移転延期に伴う補償における事業者のヒアリングでの意見の一覧。
 五点目が、豊洲市場への移転延期に伴う補償における補償実務、例えば申請、調査、交付決定など、一連の流れがわかる実務資料についてお願いします。
 最後は、豊洲市場への移転延期に伴う補償基準適用指針における第1、基準第5条第一号に定める費用について(2)として定める費用の実例について、わかる資料をお願いいたしたいと思います。
 以上です。

○尾崎委員 私の方からも十一点について資料要求したいと思います。
 一つは、豊洲新市場整備にかかわる当初予算と実績、たまり水の強制排水及び地下水モニタリングの再調査に必要な経費などについて。
 二、地下水管理システムの運営維持管理費、これは予測額となると思うのですが、それと負担者の区分分けなどについて。
 三つ目、豊洲市場整備に係る国庫交付金の推移と今後の予定額について。
 四、築地市場の仲卸業者の推移について。
 五、十一市場それぞれの損益計算書及び資本的収支。
 六、知事が豊洲移転延期を発表後、移転に向けて造作工事会社、市場関係者等に示した都の対応方針について。
 七、水産仲卸棟の四階、荷さばき施設の押さえコンクリートが一センチと十五センチで計算した各構造計算書及び各機関の確認済証。
 八、築地市場内で水産卸、水産仲卸で使用しているターレ、フォークリフトの使用別台数。
 九、水産卸、仲卸売り場の管理温度ごとの空調費用の試算値。
 十、地域冷暖房システムの使用の有無による空調費用の比較。
 十一番目、築地市場移転にかかわるこの間の相談件数、融資申し込みの状況などについてお願いいたします。

○山崎委員長 ただいま酒井理事、尾崎理事から資料要求の申し出がございましたが、今、お話を聞いていますと、先ほど、今回の報告事項の範囲内としていただきたいという私からお願いをさせていただきました。
 今、共産党さんの尾崎理事の方から十一点ですか、資料要求があったのですけれども、そこに、範囲を外れている部分がちょっと見受けられましたので、とりあえずこの資料要求についてでありますが、市場の局の皆さん、また総務局の皆さんとしっかりと調整をしていただきたいと思いますけれども、その形でよろしいでしょうか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○山崎委員長 それでは、異議なしと認めます。理事者におかれましては、要求された委員としっかり調整した上、ご提出をお願いしたいと思います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時五十分散会

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