豊洲市場移転問題特別委員会速記録第二号

平成二十八年十一月二十八日(月曜日)
第十二委員会室
午後一時開議
出席委員 二十三名
委員長山崎 一輝君
副委員長上野 和彦君
副委員長鈴木あきまさ君
副委員長三宅 正彦君
理事伊藤こういち君
理事尾崎あや子君
理事和泉 武彦君
理事中村ひろし君
理事田中たけし君
理事崎山 知尚君
菅野 弘一君
栗林のり子君
松田やすまさ君
小松 久子君
田中 朝子君
両角みのる君
島崎 義司君
木内 良明君
桜井 浩之君
かち佳代子君
曽根はじめ君
宇田川聡史君
酒井 大史君

欠席委員 なし

出席説明員
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長澤   章君
理事新市場整備部長事務取扱福田  至君
管理部長松永 哲郎君
事業部長白川  敦君
企画担当部長吉村 恵一君
渉外調整担当部長有金 浩一君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務金子 光博君
財政調整担当部長長嶺 浩子君
移転支援担当部長長田  稔君
新市場整備調整担当部長井上 佳昭君
新市場事業推進担当部長櫻庭 裕志君
移転調整担当部長赤木 宏行君
基盤整備担当部長村井 良輔君
施設整備担当部長佐藤 千佳君
建設技術担当部長吉野 敏郎君
総務局局長多羅尾光睦君
次長理事兼務榎本 雅人君
総務部長小暮  実君
都政改革担当部長池上 晶子君

本日の会議に付した事件
豊洲市場の移転に向けた諸課題について調査及び検討を行う。
報告事項(説明)
・「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(概要・第一回・第二回)について
・市場問題プロジェクトチームについて

○山崎委員長 それでは、ただいまから豊洲市場移転問題特別委員会を開会いたします。
 初めに、議席について申し上げます。
 本件は、過日の委員会で理事会にご一任をいただきましたが、協議の結果、お手元配布の議席表のとおりとなりましたので、ご了承願います。

○山崎委員長 次に、本委員会の運営について申し上げます。
 過日の理事会において、お手元配布の運営要領に基づき運営していくことを申し合わせしました。ご了承願います。
 これより豊洲市場の移転に向けた諸課題について調査、検討を行います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取し、資料要求をすることにとどめ、質疑は後日の委員会で行いますので、ご了承願います。
 初めに、中央卸売市場長より挨拶並びに幹部職員の紹介があります。

○村松中央卸売市場長 中央卸売市場長の村松明典でございます。
 山崎委員長を初め委員の皆様方には、日ごろから中央卸売市場所管の事業につきましてご指導、ご鞭撻を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 築地市場の豊洲への移転につきましては、長い年月をかけ、関係者間で議論を重ねながら進めてまいりましたが、本年八月、安全性への懸念等が生じたことから移転は延期といたしました。また、豊洲市場用地の土壌汚染対策につきましては、都議会を初め、さまざまな場におきまして、当局の説明が事実とは異なっており、大変申しわけなく思っております。
 現在、専門家会議や市場問題プロジェクトチームにおいて、安全性の検証を行っております。こうした検討結果を踏まえまして、環境アセスメントや農林水産大臣への認可手続と行政手続を着実に進めてまいります。同時に、市場業者への支援や補償など、移転に向けた課題に対しても丁寧に対応してまいります。
 引き続き、議会の皆様方、市場関係者や都民の皆様方からの信頼回復に向け、全力で取り組んでまいります。委員長を初め委員の皆様方には、ご理解、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長の澤章でございます。理事、技術調整担当の福田至でございます。管理部長の松永哲郎でございます。事業部長の白川敦でございます。企画担当部長の吉村恵一でございます。渉外調整担当部長の有金浩一でございます。市場政策担当部長の金子光博でございます。財政調整担当部長の長嶺浩子でございます。移転支援担当部長の長田稔でございます。新市場整備調整担当部長の井上佳昭でございます。新市場事業推進担当部長の櫻庭裕志でございます。移転調整担当部長の赤木宏行でございます。基盤整備担当部長の村井良輔でございます。施設整備担当部長の佐藤千佳でございます。建設技術担当部長の吉野敏郎でございます。最後に、当委員会との連絡に当たります総務課長の高角和道でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○山崎委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。
 また、本日の委員会には、総務局の理事者にもご出席いただいておりますので、総務局長より挨拶並びに本日出席する幹部職員の紹介があります。

○多羅尾総務局長 総務局長の多羅尾光睦でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、当局の幹部職員をご紹介申し上げます。
 次長で人権担当理事兼務の榎本雅人でございます。総務部長の小暮実でございます。都政改革担当部長の池上晶子でございます。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者挨拶〕

○山崎委員長 挨拶並びに紹介は終わりました。

○山崎委員長 それでは、理事者から「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(概要・第一回・第二回)について及び市場問題プロジェクトチームについて報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○松永中央卸売市場管理部長 私の方からは、お手元の資料1「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」(概要・第一回・第二回)についてご説明申し上げます。
 一ページをごらんください。1、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議の概要についてでございます。
 (1)、専門家会議の目的につきましては、生鮮食料品等を扱う豊洲市場において、食の安全・安心を確保する観点から、改めて土壌汚染対策について専門家により検討を行うため設置としております。
 (2)、専門家会議における検討事項につきましては、地下ピットがある状態の確認と評価、リスク管理上必要な対応策の検討、その他必要な事項としております。
 (3)、専門家委員につきましては、平田健正放送大学和歌山学習センター所長を座長とし、駒井武東北大学大学院環境科学研究科教授及び内山巖雄京都大学名誉教授のお三方に対し、中央卸売市場長が委員を委嘱しております。
 なお、市場問題プロジェクトチーム座長の小島敏郎専門委員をオブザーバーとしております。
 (4)、事務局は、国際航業株式会社中島誠フェローが担当してございます。
 なお、庶務については、中央卸売市場が担当してございます。
 (5)、経過についてでございますが、平成二十八年九月十六日に専門家会議を設置いたしました。同月二十四日以降の経過につきましては、二ページ目以降で具体的に説明させていただきます。
 二ページをごらんください。2、平田座長による地下ピット内視察、記者説明、平成二十八年九月二十四日についてでございます。
 概要にございますよう、平田座長、中島フェローによる地下ピット内の事前視察を行い、視察後に記者説明を実施いたしました。
 平田座長の説明内容といたしましては、地下ピット部の水は地下水と判断される。今後、専門家会議が責任を持って必要な調査を実施するため、関係者が独自に採水することは控えること。地下ピットの環境を保存する必要があり、立ち入りは禁止とするというものでございました。
 次に、豊洲市場用地における第八回の地下水モニタリング結果について、平田座長から築地市場関係者へのコメント、平成二十八年十月三日についてでございます。
 概要にございますよう、第八回目の地下水モニタリングにおいて、全二百一カ所の観測箇所のうち、五街区の三カ所において、土壌汚染対策法における地下水基準を超える結果が得られたことを受け、平田座長がコメントを発表したものでございます。
 平田座長の主なコメント内容としましては、土壌汚染を浄化した場合、対策実施後に地下水中の汚染物質濃度が変動しながら低下していくことはよくある現象。現在は、土壌汚染対策後の地下水中の濃度の推移を確認している状況であり、一時的な上昇をもって判断するものではなく、今後の推移を見守るべき。豊洲新市場の地下水は飲用に供することはなく、人体の健康に影響するものではないというものでございました。
 三ページをごらんください。4、平成二十八年十月十五日土曜日、築地市場講堂において、十二時三十分から十七時十分まで開催いたしました第一回専門家会議についてでございます。
 概要についてでございます。新市場の地下にある空間、地下ピットがある状況を正確に把握して評価する。地下ピットがあることに対して、どのような対策をすれば安全・安心な市場にすることができるのかの対応策を検討する。専門家会議に情報を全て集め、審議、評価して公表していくとしております。
 地下水モニタリングについてでございます。第八回モニタリングにて、五街区三カ所で基準値を超える物質、ベンゼン、ヒ素を検出しましたが、こちらについては、先ほどご説明いたしました平田座長のコメントのとおり、現在は対策後の推移を確認している状況であり、一時的な上昇をもって判断するものではなく、今後の推移を見守っていくこととしております。
 地下空間の空気中における指針値超の水銀検出についてでございます。地下ピット内で、空気から指針値を超える最大約七倍の水銀を検出いたしました。検出された場所は、五街区三カ所、七街区二カ所でございます。原因は不明でございますが、非常に微量であり、人体に対して直ちに何か影響を与えるものではございませんが、今後、調査方法等も含め、専門家会議で検討することとしております。
 補助三一五号線の土壌汚染対策についてでございます。アスファルト舗装やベントナイト混合土層を敷設し、連絡通路と地盤面との間に空間があるため封じ込められていると認識しており、引き続き環境への影響等について専門家会議で確認いたします。
 地下水管理システムについてでございます。地下水管理システムは、揚水、水位観測、水質モニタリング、浄化、貯留、自動制御機能を備えております。本システムは、井戸に集まる土に含まれた水をポンプでくみ上げ、集水、処理して下水道に排水しており、地下水位は計測開始から減少しております。
 四ページをごらんください。5、平成二十八年十一月十二日土曜日、築地市場講堂において、十二時三十分から十七時十分まで開催いたしました第二回専門家会議についてでございます。
 概要についてでございますが、第二回専門家会議においては、豊洲市場の地下にある空間の現況及び水質、空気等の測定結果や原因分析を中心に議論いたしました。
 地下ピット内空気中における水銀検出についてでございます。空気中の水銀は、調査日が経過するごとに測定値は最大約七倍から約二倍へ低下しております。たまっている水の水質を高精度の測定機器で測定すると、最大で基準値の十分の一程度の微量な水銀を検出いたしました。このことにより、水中の水銀が換気のないピット内で気化、滞留して空気から検出したと推定されます。今後、地下ピット内を換気するとともに、水抜きを段階的に行いながら空気中の水銀濃度を測定し、換気の有効性などを確認することとしております。
 補助第三一五号線高架橋下の空気測定についてでございます。アスファルトやベントナイト混合土層の敷設による汚染土壌の封じ込めの有効性を確認するため、空気測定を実施いたしました。その結果、道路上や連絡通路内では基準以下であったため、土壌汚染対策の封じ込めの効果を確認しましたが、アスファルト舗装下の砕石層の一部では基準値を超えるベンゼンと水銀を検出したため、今後の再調査の指示がございました。
 地下水管理システムについてでございます。地下水管理システムは本格稼働に入っております。本システムは、井戸に集まる土に含まれた水をポンプで排出しているため、一気に水位が下がるわけではございません。一日単位で見れば、水位が上昇した箇所もございますが、大きな傾向で見れば、水位計測開始から着実に減少しており、本システムは有効に機能していると評価しております。
 五ページ以降は、参考資料でございます。
 まず、五ページの参考資料1をごらんください。豊洲市場用地内の地下水の二年間モニタリングでございます。
 平成二十七年二月から地下水のモニタリングを開始し、調査項目は、ベンゼン、シアン、ヒ素、鉛、水銀でございます。観測箇所は二百一カ所ございまして、下の図をご参照ください。
 地下水のモニタリングの第一回から第七回目までは、全ての観測箇所において基準値以下でしたが、第八回におきましては、五街区において、三カ所の井戸でベンゼンとヒ素が基準値を超えております。ベンゼンが基準値の一・四倍、ヒ素が基準値の一・九倍となっております。
 六ページの参考資料2をごらんください。こちらの資料は、地下ピット内の空気測定、水質調査及び臭気測定の結果でございます。
 空気については、各棟の地下ピットと一階、屋外で測定しております。水質については、地下ピット内に水がある青果棟、水産仲卸売り場棟、水産卸売り場棟、加工パッケージ棟で測定しております。臭気については、青果棟、水産仲卸売り場棟、水産卸売り場棟の地下ピットで測定しております。
 続いて、七ページをごらんください。
 こちらが空気の測定結果でございまして、九月二十九日に測定した五街区の地下ピットにおいて、水銀の濃度が基準値の約七倍、七街区においては基準値の約一・一倍を検出しております。水銀については時間とともに低下しておりまして、十一月三日の測定では基準値の約二倍となっております。
 続いて、八ページ、九ページをごらんください。こちらは地下ピット内の水質調査の結果でございます。
 ベンゼン、シアンなど操業由来の有害物質七項目については、全て基準値以下となっております。
 続いて、一〇ページをごらんください。こちらは臭気測定の結果でございます。
 九月二十九日の測定において、五街区と六街区で基準値を超えるアンモニアが検出されておりましたが、最近の十一月三日の測定では基準値以下となっております。
 一一ページの参考資料3をごらんください。こちらの資料は、水銀濃度の定量下限値を下げて行った水質調査結果でございます。
 調査結果によりますと、空気に基準値の七倍を超える水銀が検出された五街区では、地下水基準の〇・五マイクログラム・パー・リットルに対して、最大で〇・〇五八マイクログラム・パー・リットルと、基準値の十分の一の水銀が地下ピット内の水から検出されております。
 一二ページの参考資料4をごらんください。豊洲市場用地における地下水位測定結果でございます。
 一三ページから、地下水管理システムの観測井戸の水位を測定した結果を添付してございます。
 一四ページをごらんください。
 各街区に七カ所ずつ設置された十一月二十五日時点の水位で、最大で六街区にございます四・三メートル、最小で五街区及び六街区にございます二・四メートルとなっております。観測が可能となった十月三日と比較いたしますと、平均で〇・五メートル、最大で一・七メートル程度低下した井戸もございます。
 一五ページの参考資料5をごらんください。補助第三一五号線の高架橋下の空気測定結果でございます。
 測定結果一覧を下段に記載してございますが、ベンゼンにつきましては、観測用マンホール内の観測孔より基準値の約四倍が検出されております。また、水銀についても、同じく観測用マンホール内の観測孔より指針値の約二倍が検出されております。
 一六ページの参考資料6は、豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議の設置要綱でございます。後ほどご参照いただきたいと存じます。
 報告は以上となります。よろしくお願い申し上げます。

○池上総務局都政改革担当部長 私からは、お手元に配布しております資料第2号、市場問題プロジェクトチームについてご説明をいたします。
 恐れ入りますが、資料第2号の一ページをごらんください。初めに、プロジェクトチームの概要につきましてご説明申し上げます。
 市場問題プロジェクトチームの位置づけですが、築地市場の豊洲市場への移転及び市場のあり方に関し、土壌汚染、施設及び事業に関する事項等について検討し、その結果を知事に報告することとなっております。
 主な検討事項といたしましては、豊洲市場の施設の安全性、豊洲市場の施設の使い勝手、豊洲市場の事業継続性及び土壌汚染の安全性などでございます。
 プロジェクトチームのメンバーは、資料に記載させていただいております八名の専門委員で構成されております。
 次に、二ページ目をごらんください。これまでのプロジェクトチームの開催状況についてご説明申し上げます。
 第一回は、平成二十八年九月二十九日に開催いたしました。
 プロジェクトチーム発足の趣旨や築地市場から豊洲市場への移転の経緯、プロジェクトチームにおける検討課題とその検討手順等について座長から説明があり、各専門委員が意見を述べられました。
 第二回は、平成二十八年十月二十五日に開催いたしました。
 豊洲市場の建物の構造安全性についてというテーマで、主に三つの検討課題について議論を行いました。
 まず、防水押さえコンクリートの厚みが構造計算書では十ミリメートルと記載されていましたが、設計図では百五十ミリメートルとなっており、実際も百五十ミリメートルで施工されていることから建物の重さがふえていますが、建物の耐震安全性等に影響はないかという点です。
 この点につきましては、施設の設計を受託した株式会社日建設計から、防水押さえコンクリートの厚さが百五十ミリメートルでも建物は地震に対して安全である旨、説明がなされ、プロジェクトチームとしてもこれに同意いたしました。
 次に、水産仲卸売り場棟の売り場部分について、床用積載荷重が一平米当たり七百キログラムとなっていますが、それでは不十分ではないかという意見が出ている点です。
 株式会社日建設計から、積載荷重は実際の使い方で想定される荷重に対して十分なゆとりがあり、地震のときでも安全な積載荷重を設定している旨、説明があり、プロジェクトチームとしてもこれに同意いたしました。
 最後に、基礎ピットの耐震設計上の評価についてでございます。
 参考人として出席した一級建築士の高野一樹氏から、地下の基礎ピット部分を含めて五階建ての建物として構造計算すべきではないかという意見が出されました。
 これに対して日建設計から、基礎ピット部分は五分の四が地中に埋まっているため法令上は地上とはみなせないこと、基礎ピット部分は十分頑丈に設計しているため五階建てとみなす必要はないことについて説明がありました。
 プロジェクトチームとしては、法令上の安全性は確認いたしました。引き続き専門的な見地から検証することとしております。
 続いて、三ページをごらんください。
 十一月十五日には、築地市場内の事業者の方々からご意見を伺うヒアリングを実施いたしました。
 築地市場内の各団体からの推薦者及びインターネットの抽せんにより選ばれた築地市場内の業務従事者の方々にご参加いただき、豊洲市場の建物の設備や場内の物流動線などについて、貴重なご意見をいただきました。
 第三回につきましては、あす十一月二十九日に開催させていただく予定でございます。
 施設の安全性、機能をテーマに、設計の与条件、自動車の経路、荷物の経路、買い回りの動線など搬出入、滞留における課題及び水産仲卸売り場棟入り口のヘアピンカーブ、建物内のスロープのヘアピンカーブなど個別の課題について議論される予定でございます。
 なお、参考資料といたしまして、四ページから五ページにかけて、本プロジェクトチームの設置要綱を添付させていただいております。
 説明は以上でございます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○山崎委員長 報告は終わりました。
 この際、資料要求のある方は発言を願います。

○中村委員 それでは、資料要求させていただきます。
 第八回地下水モニタリングにおいて、ベンゼン二カ所、ヒ素一カ所で環境基準を超過した結果など地下水濃度の推移と今後の対応について、専門家会議における意見一覧。
 地下ピット内で測定された大気中の水銀濃度に関する意見一覧。
 豊洲市場における耐震、液状化、防火、避難、備蓄などの震災対策。
 三一五号線の震災対策。
 豊洲市場と三一五号線間の遮水壁貫通部の耐性やメンテナンス。
 三一五号線の有害物質ガス対策。
 都として行う豊洲市場の風評被害対策。
 一九九九年、知事就任当初に福永副知事が行ったとされる築地市場移転に関する関係書類。
 一九九九年九月、石原知事が築地市場を視察した際の説明資料。
 築地市場の移転候補場所五カ所から豊洲に選定した経過の関係資料。
 石原知事が濱渦副知事に東京ガスとの土地売買交渉を指示した文書。
 石原知事が昼食会で、副知事や教育長らと都政の諸課題を議論した議事録など。
 石原知事が比留間市場長に豊洲市場建物下のコンクリ箱の検討を指示した関係書類。
 比留間市場長が石原知事にコンクリ箱の検討結果を報告した関係書類。
 平成二十八年九月二十七日の経済・港湾委員会で資料要求し、十月六日に黒塗りのまま資料として提出された東京ガスとの平成十年から平成十六年までの打ち合わせの記録で、このたび内容が開示された資料一式。また、平成二十三年の東京ガスとの打ち合わせの記録での、このたび内容が開示された資料一式。
 築地市場業界から臨海部への移転の可能性についての調査要請。
 築地市場の整備構想に係る調査。
 豊洲地区先端部の東京ガス用地を都が譲渡を求めた際の新市場整備試算。
 豊洲地区根元部では、水産物部が四十メーター道路で分断され、市場機能に支障が生じるなど問題が多いとする、都が考える問題。
 濱渦副知事が東京ガスに豊洲地区への市場移転を要請した際に、最大限努力するといった内容。
 濱渦副知事が東京ガスに対して、水面下でやろうといった内容。
 東京都と東京ガスの平成十三年二月二十一日覚書における換地設計の再構築に関する内容。
 豊洲地区土壌汚染に関する東京ガスとの打ち合わせにおいて東京ガスが述べた、副知事を含めた売却に関する過去の経緯、土壌汚染処理計画、環境基準の十倍を超えない三十九カ所の汚染処理の事前処理不要との確認内容。
 東京ガスとの打ち合わせにおいて、東京ガスが、本来の原因は中央市場にあるのだから作業にかかる費用は中央市場が負担すべきであると述べた理由。
 東京ガスとの打ち合わせにおいて、東京都知事本部が、費用負担に都として直接の費用負担は難しいので側面支援をさせてもらうよう工夫をしていただきたいと述べた内容。
 東京ガスが、改めて、都が負担するすべは本当にないのか、予算が通らないのかと述べ、東京都知事本部が、議会での説明がもたない、市場会計でも一般会計でも負担することはできないと述べた内容。
 東京都知事本部が、市場が委員会の中で、きれいになった土地を購入するといった経緯。
 豊洲開発、東京都打ち合わせにおいて、東京都知事本局参事が、東京ガスから知事本局との要確約課題を提示されて、土壌汚染の問題は都と東京ガスとで事務的に詰めてきたもので、庁内では知事本局長までは話をしているが、副知事には昨年の五月以降は一切上げていない、事務的に確認してから双方で上部組織に上げていく話であり、七月中の確認は土台無理である、後任にやってもらうしかないと述べた内容。
 知事本局との要確約課題。
 豊洲開発協議会における打ち合わせ記録。
 豊洲開発協議会で現在整理作業している百三十三項目。
 東京ガス豊洲開発から、土壌処理二十一カ所の追加について、東京ガスから都に対して提案しているが、都から誠意ある回答が全くないとされた内容。
 都が作成した、豊洲地区の懸案事項の課題に向けて、豊洲地区用地の土壌処理に関する確認書。
 東京ガスとの負担額算定に関する資料で、東京ガスが、当社は過去から何度も都の協議に応じてきた、合意書ではこれ以降はないということをぜひ明確にしていきたい、土地売買における瑕疵担保の免責のようなものと述べたことへの都の対応。
 負担協議決定に関して知事にブリーフィングをした日時と、その内容。
 東京ガスとの打ち合わせにおいて、都が負担協議において瑕疵担保免除を記載しないとしたことの内容。
 論点の整理、平成二十三年一月二十六日打ち合わせ時の質問事項への回答、負担協議各論。
 東京ガスの土壌汚染対策費用負担について、東京ガスが七十億円を希望し、都が、知事に説明している手前最低八十億円を死守したいと主張し、結果、都と東京ガスとの間で七十八億円の負担で合意した経緯。
 以上です。

○崎山委員 議員の調査権を遮るつもりは全くありませんし、そういう意図でもありませんけれども、ただ、先ほどの理事会でも申し合わせをしたように、中村理事さんも同席をしていましたけれども、きょうのこの豊洲市場問題特別委員会については、市場問題プロジェクトチームについてと豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議についての報告があって、その中での資料要求ということでありまして、次回の質疑に備えての資料要求というふうに私も理解をいたしておりまして、やはりここはきちっと交通整理をしていかないと、何でもかんでも資料要求ということではないんだろうと思っておりますので、ぜひ中村委員にもご理解をいただいて、調査権を遮るつもりは、繰り返しますが、ありませんけれども、やはり円滑な委員会運営をするためには、ある程度交通整理をした中で資料要求をお願いしたいというふうに思っておりますが、委員長、お取り計らいのほどよろしくお願いいたします。

○山崎委員長 はい。ちょっと待ってください。ちょっと速記、とめてもらっていいですか。
   〔速記中止〕

○山崎委員長 とりあえず、速記再開してください。
 ほかに。

○曽根委員 それでは、十点ほど資料要求をさせていただきます。
 一点目、豊洲の建物地下からの排水工事の契約期間における排水処理水量及び水質調査の実績の記録。
 二点目、本年八月の排水施設撤去に当たっての建設業者と都の協議の記録。
 三点目、各街区の揚水井戸による揚水と放流の水量の推移を直近まで。
 四点目、観測井戸、揚水井戸設置に当たっての日水コンと都との協議の記録。
 五点目、二〇一六年、本年に調査された六カ所の観測井戸における地下水のイオン分析の詳細な測定結果。
 六点目、二〇〇八年二月から五月にかけての専門家会議に報告された地下水のモニタリング調査の測定結果の詳細。
 七点目、豊洲の六街区と七街区の間の補助三一五号道路用地について、都が行ったとされる土壌汚染対策の詳細及びその他の道路用地について土壌汚染対策が行われていれば、その詳細。
 八点目、二〇〇八年の専門家会議の報告に基づく、汚染された地下水の処理についての詳細な実績。
 九点目、都が行った豊洲における深度別の土壌汚染調査で、帯水層の底面が未調査となっている箇所と、それぞれの最新調査ポイントから有楽町層までの距離。
 最後に、専門家会議の平田座長の公職及び開発事業にかかわった経歴。
 以上です。

○山崎委員長 はい。じゃ、ちょっと速記、またとめてもらってよろしいですか。
   〔速記中止〕

○山崎委員長 速記再開してください。
 それでは、これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時三十四分散会

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