総務委員会速記録第十一号

令和六年十月二日(水曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十五名
委員長石島 秀起君
副委員長桐山ひとみ君
副委員長うすい浩一君
理事渋谷のぶゆき君
理事五十嵐えり君
理事福島りえこ君
青木 英太君
滝田やすひこ君
おじま紘平君
斉藤 りえ君
早坂 義弘君
池川 友一君
米倉 春奈君
本橋ひろたか君
まつば多美子君

欠席委員 なし

出席説明員
政策企画局局長坂本 雅彦君
次長総務部長事務取扱土村 武史君
子供政策連携室室長田中 愛子君
総合推進部長DX推進担当部長兼務山本 公彦君
スタートアップ・国際金融都市戦略室室長吉村 恵一君
戦略推進部長DX推進担当部長兼務樋口 隆之君
総務局局長佐藤 智秀君
次長理事兼務石橋 浩一君
総務部長保家  力君
デジタルサービス局局長山田 忠輝君
次長丸山 雅代君
総務部長深井  稔君
選挙管理委員会事務局局長川上 秀一君
人事委員会事務局局長田中  彰君
任用公平部長DX推進担当部長兼務古賀 元浩君
監査事務局局長小林 忠雄君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百七十七号議案 令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出 総務委員会所管分
・第百七十八号議案 東京都公文書等の管理に関する条例の一部を改正する条例
・第百七十九号議案 行政不服審査法施行条例の一部を改正する条例
・第百八十号議案 東京都情報公開条例の一部を改正する条例
・第百八十一号議案 個人情報の保護に関する法律施行条例の一部を改正する条例
・第百八十二号議案 東京都個人情報保護審査会条例の一部を改正する条例
・第百八十三号議案 職員の分限に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十四号議案 東京都職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十五号議案 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十六号議案 東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十七号議案 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百八十八号議案 東京都恩給条例の一部を改正する条例
・第百八十九号議案 雇傭員の退職年金及び退職一時金等に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十号議案 特別区における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十一号議案 市町村における東京都の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十二号議案 東京都統計調査条例の一部を改正する条例
・第百九十三号議案 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用並びに特定個人情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例
・第二百六十六号議案 災害救助用携帯トイレの買入れ(令和六年度)について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○石島委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、総務委員会所管分から第百九十三号議案まで及び第二百六十六号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申出がありますので、これを許します。

○米倉委員 日本共産党都議団を代表して意見表明を行います。
 まず、百七十七号議案、一般会計補正予算についてです。
 私たちは、都内全ての自治体で学校給食費の無償化ができるよう、何度も求めてきました。東京都が二分の一を支援するだけでは、多摩地域では無償化できない自治体が生まれ、新たな多摩格差となることについて指摘してきましたが、実際に懸念していた事態となりました。
 都民の声、市長会、町村会などの要望を受けて提案された補正予算は、市町村総合交付金を十七億円増額し、都内全ての自治体で学校給食費が無償化できるよう後押しする内容です。
 今回の対応によって、市町村が学校給食費を無償化する場合、市町村の財政負担が八分の一まで小さくなります。都内全ての自治体で無償化が広がるよう、市町村と連携して取り組むことを求めます。
 また、来年度以降も学校給食無償化の財政支援を継続することを表明すべきです。
 これまで東京都は、かなりの部分で多摩格差は解消したといい続けてきましたが、多摩格差は厳然とそこにあり、新たな多摩格差が生まれています。今回の市町村総合交付金の増額は、多摩格差があることを東京都自らが認めたことにほかなりません。多摩格差をなくしていくことを重ねて求めます。
 次に、百九十号議案、百九十一号議案についてです。
 今回の条例改正は、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律に基づいて、准看護師免許の申請などをマイナポータルを経由するオンラインシステムを用いて申請する場合、区市町村事務からこの事務を除き、資格の管理者として東京都が事務を担うという内容です。
 政府は利便性向上を前面に、マイナンバーの情報連携、マイナンバーカードの鍵機能を使ったマイナポータルを入り口とした情報連携によって、データをさらに集積しようとしています。データ集積され、オープンデータ化し、利活用へと回されます。集積した情報は攻撃されやすく、漏えいの危険が高まります。守るべき個人情報をもうけの種とする動きには反対します。
 最後に、百九十三号議案です。
 今回の条例改正は、個人番号及び特定個人情報の利用範囲、新たに被爆者の子に対する医療費の助成を加える内容となっています。現在は紙で交付している医療券は、なくすものではないと聞いています。マイナンバーカードにあらゆる個人情報をひもづけしていくことはすべきではないという立場から、本条例改正には反対します。
 以上です。

○石島委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百九十号議案、第百九十一号議案及び第百九十三号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○石島委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十号議案、第百九十一号議案及び第百九十三号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百八十六号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○石島委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十六号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、総務委員会所管分から第百八十五号議案まで、第百八十七号議案から第百八十九号議案まで、第百九十二号議案及び第二百六十六号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石島委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十七号議案、令和六年度東京都一般会計補正予算(第一号)中、歳出、総務委員会所管分から第百八十五号議案まで、第百八十七号議案から第百八十九号議案まで、第百九十二号議案及び第二百六十六号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○石島委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○石島委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○石島委員長 この際、所管八局を代表いたしまして、佐藤総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○佐藤総務局長 当委員会所管の八局を代表いたしまして、一言ご挨拶申し上げます。
 ただいま、本定例会に提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、誠にありがとうございました。
 昨年十月からこの間、石島委員長をはじめ委員の皆様方におかれましては、私どもが所管しております事務事業につきまして、熱心にご審議いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。委員の皆様から頂戴した貴重なご意見につきましては、今後の業務運営に十分反映させまして、職務に取り組んでまいります。
 皆様方には、より一層のご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げ、以上簡単ではございますが、八局を代表してのご挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。

○石島委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ご挨拶を申し上げます。
 昨年の十月から約一年間、現メンバーにおきまして、委員会運営を行ってまいりました。皆様には大変お世話になりましたこと、改めて感謝と御礼を申し上げます。
 うすい副委員長、そして桐山副委員長、各会派の理事の皆様、そして各委員の皆様には、この委員会では闊達なご意見、ご質疑をいただき、また円滑な委員会運営にご協力いただきました。
 そして、理事者の皆様には真摯なご答弁をいただくとともに、議会局の皆様も裏方として当委員会を支えていただきました。重ねて感謝と御礼を申し上げたいと思います。
 このメンバーでの委員会は本日が最後となりますが、先ほど総務局長からもお話がありました八局を所管する大変大きな委員会でございます。どうかこれまでこの委員会を通じて出された意見、あるいは質疑等の内容を通じて、これをできる限り都政の場に反映するとともに、都政発展のためにご尽力をいただければと思います。
 以上をもちまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時九分散会